（さくら）もううちには帰らへん。 帰りたくない！ （すみれ）何勝手な事言うてるの！ （さくら）お母さんと分かり合えるとは思われへん。 会いたくないし話したくない。 （すず）へぇ〜やるなぁ。 ふざけないで下さい！ （すず）ふざけてなんてないわ。 本…

（喜代）こんなもんがベッドの上に…。 （すみれ）あ…。 （喜代）すみれお嬢様！・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「たとえば１００万回のうちたった一度ある奇跡」・「下…

（紀夫）まさかさくらが…。 寝てるに決まってるやないか。 （すみれ）ただいま。 （喜代）さくらお嬢様がまだお帰りやないんです。 （龍一）紀夫おじさんもすみれおばさんも分かってくれる思うで。 いつの時代も若者は自由を求めてるもんやって事。 さくら……

（すみれ）さくらちゃん…こんにちは。 会いたいねぇ…。 会いたいね…！さくら。 何をしてるの？何をしてるのよ！ （さくら）離して！さくら帰るよ。 （さくら）帰らへん。 別に心配で来た訳やないよ。 心配に決まってるでしょ！

（さくら）おはよう。 （２人）おはよう。 （喜代）おはようございます。 いてたんや…。 （すみれ）さくら。 お誕生日おめでとう。 （紀夫）おめでとう。 （喜代）おめでとうございます。 ありがとう。 今夜はお祝いね。

（さくら）お母さんは？ （紀夫）ああお母さんなぁ急な仕事が入ってしまったんや。 その準備でどうしても…。 （すみれ）今日から朝は一緒にごはん食べる事に決めたの。 （さくら）仕事は？なんとかなるしなんとかする。 （はな） 思いと行動がままならない時…

（紀夫）まさかさくらが…。 寝てるに決まってるやないか。 （すみれ）ただいま。 （喜代）ああ…すみれお嬢様！えっどうしたの？ （喜代）さくらお嬢様がお友達の家に行く言うてお出かけになってまだお帰りやないんです。 （紀夫）ごめんね。 ちょっと通らせ…

その後も降り続く見込みです。 （ミシンの音） （麻田）ゆがんどるやないか…。 ・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」 （すみれ）麻田さんこんにちは。 （麻田）ああさくらちゃ…

（紀夫）僕はこの人がええんやないかと思うてる。 （良子）あっ私も。 （明美）賢そうやった。 しゃべりも上手やったし。 （紀夫）そうやなぁ。 （良子）う〜んやっぱり大学もいい所を出てるのね。 （すみれ）私はこの人いいと思うてるんですけど。 （紀夫）…

（足立）求人広告を出しちみたところ５３人からの応募がありました。 （良子）５３人？５３人…。 （明美）予想以上やな。 （君枝）そんなに大勢の人がキアリスで働きたいと思ってくれるなんて…。 （紀夫）面接の基準について決めなあかんな。 （すみれ）あ……

（はな） このサングラスの男の子は良子ちゃんの息子の龍一君。 高校２年生になりました （勝二）お前おかしいで。 テニスやらんやろ。 何でラケットなんか持ち歩いてるんや。 （龍一）おかしない！おかしいやろ。 おかしない！ （良子）龍ちゃん！言うても…

（すみれ）さくら。 元気出して。 （明美）お母さんにワンピース作ってもらえるなんてええなぁ。 入学式楽しみやね。 （さくら）うん…。 （君枝）どうしたの？元気ないやない。 （客）こんにちは。 いらっしゃいませ。 さくらちょっと待っててね。 （麻田）…

（子どもたち）おはようございます。 （足立）おはよう。 忘れ物！ （はな） キアリスはこの年１０周年を迎えました （鼻歌） 事務所はあさやさんの元店舗に移りました （君枝）おはよう。 （良子）おはよう。 （紀夫）おはようございます。 （良子）あ〜タ…

（ミシンの音） （麻田）ゆがんどるやないか…。 （ため息） （ため息） （はな） 昭和２６年３月になりました ・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「大量の防腐剤心の中に忍…

（すみれ）明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いします。 （さくら）明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いします。 そうそう。 みんなが起きたらこうやってご挨拶するのよ。 はい！うん。

（紀夫）明けましておめでとうございます。 （一同）おめでとうございます。 キアリスが総合店を目指すにあたってアメリカとの取り引きも頭に入れとった方がええんやないかと思うてるんですけど。 （すみれ）そうしたら英語が必要よね？ （足立）それ…？ （…

（明美）はぁ〜。 誰もおらんなぁ。 （はな） まだ世の中はお正月休みです （足立）あっ明美さん。 タケちゃん。 どないしたん？ （足立）戻っちきました。 何で？ここん商店街の方がふるさとんごたる感じです。 （明美）お雑煮や。 （足立）あ…。 （明美）…

（はな） １月２日の朝です （すみれ）おはようさくら。 （さくら）お父さん起きて。 起きて。 （紀夫）う〜ん。 （さくら）お父さん遊ぼう。 このおぜんざいおいしくない。 いつもの喜代さんが作ってくれるおぜんざいの方がおいしい。 喜代さん新しいおぜん…

（すみれ）明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いします。 （さくら）明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いします。 そうそう。 みんなが起きたらこうやってご挨拶するのよ。 はい！うん。 （はな） 今日は…

・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」 （大島）ほう〜これを無料で？随分思い切ったねぇ。 （すみれ）私たちの考え方を知ってもらえたらそれだけでもうれしいんです。 ああ…。 …

（はな） 今から７０年ほど前。 戦後の日本は全てがゼロからの出発でした 神戸の焼け跡である思いを抱いた女性たちがいました （潔）彼女たちはただただお母さんと赤ちゃんたちを思い一針一針縫い続けました。 その心が多くの人たちを幸せに導いたのです。 …

（紀夫）坂東営業部を辞める事にした。 （すみれ）えっ？ （昭一）あの〜辞めてこれからどないするんですか？キアリスの経理をしようと思うてます。 僕はすみれの仕事と家庭がうまくいくように間に立ちたいんや。 一番自分らしくいられる場所で輝くすみれを…

（はな） 株式会社として新たな一歩を踏み出したキアリスでしたが… （紀夫）朝礼を始めましょう。 （良子）えっ？ （君枝）朝礼？何となく仕事をするんやなくきっちり気持ちを切り替えた方が仕事もはかどると思います。 並びましょう。 おはようございます！…

（すみれ）契約してきました。 （紀夫）契約？子ども用の食器セット５，０００個。 （２人）５，０００個！？絶対に売れると思うてるんです。 （良子）お弁当箱もすぐに売れたし…。 （君枝）私も売れると思う。 （明美）そう思たから動いたんや。 商売に絶対…

（子どもたち）頂戴！頂戴！ （はな） 今日は子どもたちにとって年に一度の特別な日クリスマスイブです （子どもたち）メリークリスマス！ （ひろ子）待って。 （紀夫）うん？さくらちゃんまだもろうてない。 （紀夫）ああ…。 （さくら）ひろちゃん。 さくら…

認めてしまうのか。 苦しみながら手に取ったのはグリンピース！何？もうこの辺で「エンドマメ」。 偉い！ （ゆり）きっと変わったんです。 私にとって大事なものが…。 （潔）おやじ…。 （正蔵）潔。 ・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんな…

（三味線） （紀夫）おお…。 （はな） 紀夫君と潔君は年末の接待に追われていました （笑い声）もう一献！おつぎしておつぎして。 ついであげてついであげて。 オーサンキュー！サンキュー！ （すみれ）紀夫さん大丈夫？あ…大丈夫や。 ありがとう。 うん。 …

（はな） 家族は共に過ごす時間がその土台になっています。 何事も土台がもろければ簡単に崩れてしまうのです （潔）ゆり！ゆりはいてるか？ （すみれ）いいえ。 （紀夫）どうされたんですか？家出した。 えっ！？何かあったんですか？何もない。 （さくら）…

（はな） キアリスを辞めたすみれに新しい朝が来ました （すみれ）紀夫さん。 これよかったらお昼に食べて下さい。 （紀夫）すみれ。 ん？まだ言うてなかったな。 ありがとう。 行ってまいります。 行ってらっしゃい。

（すみれ）キアリスを…。 辞めさせて下さい。 お願いします。 良子ちゃんの家も君ちゃんの家もちゃんと前を向いてる。 明美さんも…。 私はまだなの。 まだみんなに追いついていない。 紀夫さんとさくらに迷惑かけてる。 だから…自分勝手な事やけど…。 お願い…