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地上波テレビの字幕を全文書き起こします

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字幕書き起こし カインとアベル #01【〜僕とアニキの2つの三角関係〜山田涼介主演】 2016.10.17

(橋本)え〜ただ今ご紹介にあずかりました衆議院議員の橋本です。
え〜高田総合地所さんは総合デベロッパーとして今日のご隆盛を成し遂げられ日本を代表する企業として成長なされました。
(橋本)え〜先代の宗一郎氏。
そして現社長である貴行氏の手腕を大いに褒めたたえたいと思います。
(橋本)え〜私が…。
(貴行)おい優はどうした。
(隆一)捜してきます。
(橋本)道を開くものに老いも若きもない。
君たち弟見なかったか?
(三沢)それがどこにもいなくて。
(安藤)電話しても出ないんですよ。
参ったな。
(三沢)副社長。
僕らで捜してきます。
ありがとう。

(社員)兄貴に引き換えもう1人はな。
(社員)弟だろ?あっちはね〜。
(社員)まあ副社長がいればうちの会社は安泰だ。

(安藤)あっすいません。
あっごめんなさい。
こんな大事な日に何してんだ!
(優)すいません!大丈夫かな?
(梓)あの…。
これ染みになっちゃいますよね。
(梓)あの…胸!胸?
(梓)胸。
おっと!すいません。
あのホントにごめんなさい。
ハッ。
貸して。
すいません。
ところで幾つになった?32になります。
お〜。
おい綾乃。
(綾乃)はい。
娘だ。
初めまして。
橋本綾乃です。
高田隆一です。
隆一君もそろそろ身を固めんとな。
ハハハ…。
恥ずかしがらなくていいじゃないか。
パーティーって何か苦手なんだよな。
お世辞の応酬みたいで。
確かに。
私も抜け出してきてよかった。
ゆっくりシャンパンも飲めそうだし。
あっ飲みます?おっ。
どうぞ。
ありがとう。
あっでも…。
あっ俺これで大丈夫です。
乾杯。
乾杯。
(梓)フッ。
ハハッ。
(社員)こちらにいらっしゃったんですか。
社長のスピーチ始まりますよ。
は〜い。
(貴行)本日はご臨席いただき誠にありがとうございます。
(社員)こちらです。
(貴行)先ほどよりたくさんの祝辞を頂戴し大変感激しております。
高田総合地所は人々の暮らしを支え育むべくまい進してまいりました。
町づくりを通して人々を幸せにする。

(貴行)今後とも私ならびに副社長であります息子の高田隆一をご指導ごべんたつ賜りますよう何とぞよろしくお願い申し上げます。

このときの俺はまだ知らなかった
深い愛情が深い憎しみに変わることもあるのだと

(貴行)優今日は挨拶にも来ないでどこにいたんだ?すいません。
ちょっと疲れてしまって休んでました。
せっかくお前に財界や政界のお客さまを紹介しようと思ってたのに。
優お前だって高田の人間なんだぞ。
はい。
お前は昔っから勝手な行動ばかりだ。
私や隆一の足を引っ張るようなことは慎め。
申し訳ありませんでした。
ハァー。
まあ気にすんな。
俺だってホントはあんなパーティーは苦手だ。
父さんには俺からも謝っといてやるから。
フッ。
いつもありがとう兄貴。
おやすみ。
おやすみ。

(優)《おかえり!》
(隆一)《おうただいま》《お兄ちゃん一緒にサッカーしよう》
(隆一)《いいよ》《いくよ。
えい》《もうちょっと強く蹴っていいよ》《うん。
えい》・
(貴行)《こら隆一!》
(貴行)《お前に遊んでる時間はない!》《勉強しなさい!》《何で俺だけ勉強しないといけないんだよ。
優は遊んでばっかじゃん!》《隆一。
お前はやがて高田家を背負っていく人間だ》《優とは違う。
さあ来なさい》《やめてよ!》
(貴行)《来なさい》《やめてってば》
(貴行)《来なさい!》
(貴行)えい!
(貴行)えい!め〜ん!!・
(貴行)とう!てい!例の件ですが順調に進んでいると現地から報告がありました。
(貴行)バンコクか。
分かった。
じゃあ私も大使館に直行することにしよう。
はい。
社運を懸けた事業になるぞ。
隆一頼んだぞ。
はい。
おはようございます。
おはよう。
(柏田)朝食は召し上がりますか?あ〜っと今日はいいや。
ふみさんコーヒーだけお願い。
優。
野菜もしっかり食べないと駄目だろ。
あっはい。
いってらっしゃい。
いってきます。
(柏田)いってらっしゃいませ。
(柏田)いってらっしゃいませ。
じゃあね。
それなら国交省の町田を紹介するよ。
大学の同期なんだ。
ああそれで解決するはずだ。
危ねっ。
(ひかり)ちょっと優。
(ひかり)またぎりぎり?いいじゃねえかよ。
あっ何この寝癖。
ちょっやめろよでか女。
それに曲がってるし。
よせって。
(三沢)朝から見せつけてくれるね。
いやいや。
こいつはただの同期ですからね。
そうですよ。
(安藤)ふ〜ん。
っていうかお前重役出勤過ぎんだろ毎日毎日。
すいません。
(安藤)殿!お供します。
勘弁してくださいよ。
(安藤)ハハハッ。
冗談だよ。
(三沢)あっ今日昼飯一緒に行こう。
いいですね!行きましょう。
(佐々木)おい高田。
(佐々木)どうなった?えっ何がですか?用賀の件だよ。
それ今日行こうと思ってました。
遅えよ!もううちのトップにまで話が上がってんだ。
今すぐ行ってきます。
奥さん1回止まりましょうか。
何度言われても土地は売りません!いやでもすでに旦那さんには了解頂いてるんですよ。
だから無効だって言ってんでしょ!もうあの人はね勝手に土地を売ろうとしたのよ。
キャバ嬢にお金渡すために。
キャバ嬢?
(女性)あり得ないでしょ?ねえあなただってそういうふうに思うでしょ!?もう離婚よ!絶対に離婚してやるんだから!ちょっと奥さん!?奥さん!えっ…。
冗談だろ?詰めが甘いんだよ!マンション全体の計画が保留になっちまうじゃねえか!すいません。
(三沢)かしこまりました。
伝えます。
あの…。
土地売ってもいいそうです。
松野さんの奥さん。
はっ?だって絶対に売らないって。
(三沢)先ほど副社長が先方に連絡を入れてくれたみたいで。
どんな魔法を使ったのかは知りませんが心変わりしたみたいです。
(佐々木)いい兄貴を持って幸せだな高田。
副社長に感謝だ。
よし!このまま計画を進めよう!
(一同)はい。
(貴行)次にアウトレットモールへの新規参入の件ですがわが社としては出遅れていたこの分野を強化しさらなる飛躍を遂げるための一つの礎にしたいと考えています。
(貴行)副社長。
詳細を説明してください。
はい。
まずは白河湖に建設が予定されているアウトレットモールのコンペに参加します。
ここは高い採算が期待できる非常に魅力的な物件です。
このコンペに勝つために部をまたいだプロジェクトチームを結成します。
それではお手元の資料8ページをご覧ください。
えっ?俺がプロジェクトチームに?ああ。
選抜チームの一員に選ばれた。
俺!?お前だ。
えっ…。
(佐々木)とにかくこれは決定事項だ。
いいか高田。
5課の恥をさらすんじゃねえぞ。
(佐々木)頑張れよ。
はあ…。
10時から定例役員会議が入っていましてそこから移動して13時に…。
社長。

(宗一郎)ハハハ…。
(宗一郎)おお孫よ。
元気でやっとるか?貴行はどうしたんだ?あっあの…先ほどまでいたんですが急用で外出かな?何だせっかく遊びに来たのに。
(役員)会長いらしてたんですか。
(宗一郎)お〜みんな元気か?ご連絡いただければお出迎えにあがりましたのに。
いやいや私はもう引退した身だ。
気にするな。
じゃあしっかりやれよ隆一。
はい。
承知しました。
じゃあな。
ハハハッ。
兄貴だろ?俺のこと推したの。
んっ?何の話だ。
プロジェクトチームのことだよ。
フッ。
どうしてそう思う?だって俺が実力で入れるわけないだろ。
地主の奥さん一人説得できなかったんだから。
まあ兄貴は電話一本で解決したけどね。
コネ使ったって言われんじゃないの?言わせておけばいい。
俺は優がプロジェクトに必要だと思うから推薦するんだ。
(貴行)優。
大丈夫か?えっ?隆一に迷惑掛けるようなことするなよ。
はい。
お前は何事にも飽きっぽいしすぐ諦める。
頑張ってやります。
しっかりやれよ。
(社員)おはようございます!
(社員)おはようございます!
(社員)失礼します!あれ?あ〜。
この間はどうも。
(一同)おはようございます!
(団)おはよう。
(団)いいな。
いいぞ。
(団)みんなとてもいい目をしているな。
君たちも分かっていると思うがこれは副社長肝いりの大切なプロジェクトだ。
(一同)はい。
(団)おいいいか。
今回のコンペは1990年12月2日のラグビー早明戦だと思え!明治にリードを許していた早稲田は後半ロスタイムに今泉清が起死回生70m独走トライを決めた。
今われわれはマーケットの参入から後れを取っているが必ずここから取り戻す!高田総合地所の未来に向かってスクラムを組んで突き進むのみだ!
(一同)はい!解散!
(一同)はい!うちの社員だったんですね。
最近まで横浜支社にいたの。
今月本社異動になって。
あっそうだったんだ。
私も驚いた。
君がここのジュニアだったなんて。
まあこのプロジェクトも副社長の兄貴に強引に入れられたようなもんなんですけどね。
ねえ副社長っておうちではどんな人?見たとおりですよ。
真面目で優秀で性格も良くて完璧な男。
ふ〜ん。
この仕事俺なんか足手まといに決まってんだよな。
そんなこと言わないでさ頑張ってみようよ弟君!
(早希)ねえすごいじゃない!大きい仕事任されるなんて。
副社長がチャンスをくれたんだよね。
まあ兄貴は俺のこと本気で期待してるわけじゃないと思うんですけどね。
(早希)もっと素直になんなさい。
はい。
そうだよ。
優なら大丈夫。
きっとできる。
ん〜。
ってかひかりに言われなくても俺頑張るから。
(ひかり)応援してあげて…。
「優ならできる」
(ひかり)ねえひどい!お〜いまとまったぞ。
はい注目聞いて。
今回のアウトレット開発の戦略はグルメエリアの充実だ。
今までのどのアウトレットにも進出をしていない日本全国の名店を迎え入れコンペに挑む。
君たちにはそれら名店との仮契約結んできてもらいたい。
(小森)モンテレオーネか。
厳しいな。
(関根)有邑?さすがに無理でしょ。
おいおい無理を承知で言ってるぞ。
いいかこのリストの中から少なくとも7店舗。
アウトレットに来た客の度肝を抜くそういう名店を入れるんだ。
モール全体のコンセプトはイタリアのトスカーナサンジミニャーノの町をイメージしている。
故にイタリアンの名店に関しては特に力を入れたい。
中でもこのマッシモッタヴィオ
リストランテディフィレンツェ
目玉になる店は何が何でも必ずゲットしてこい。
(梓)あのちょっといいですか?
(団)何?
(梓)例えばジャパニーズパスタということでそばの名店を呼んだらどうでしょう?
(団)いいかもしれんな。
どこか当てあるか?松本にある九拾九坊さんなんかふさわしいと思いますが。
(土屋)あああの幻のそばって呼ばれてるとこですか。
はい。
(団)分かった。
じゃあ矢作君はその九拾九坊を担当してくれ。
承知しました。
(団)じゃあそれぞれ分担して早速交渉に当たってくれ。
(一同)はい。
(後藤)はいランチ終了!看板入れて。
(店員)はい。
あっあのすいません。
少しだけお時間よろしいですか。
(後藤)アウトレット?興味ないな。
いやそんなこと言わずに資料だけでも見てくださいよ。
トスカーナのサンジミニャーノの町をイメージしてます。
えっとここがレストランゾーンの一角になる予定です。
(後藤)んっ?どこ?どれ?ここです。
ここです。
そしてここがお客さんの動線ですね。
んっ?入り口はここ?それはエレベーターですね。
分かんねえよこんなの。
すいません。
何か対策考えてくるんで。
とにかく今回はイタリアがテーマですのでマッシモさんのようなイタリアンの名店にぜひとも入っていただきたいんです。
うちはさ味の分かる客に最高のピザを出したいの。
アウトレットなんかに出店するつもりないから。
もちろんマッシモさんのピザはナポリのコンクールでも入賞してますし東京でも有数の名店です。
だからこそ支店を出していただきたいんです。
月の集客は100万人を見込んでおり収益も…。
(後藤)金じゃねえんだよ。
すいませんでした。
また出直してきます。
(主人)すみません。
お引き取りください。
お話だけでも。
うちは家族だけでやっております。
出店は無理です。
ご主人のおそば通の間では幻のおそばといわれてるんです。
そんな九拾九坊さんのおそばをたくさんの人に食べてもらいたいんです。
水もないですしね。
(梓)水?うちのそばは裏山の湧き水がないとこの味は出ないんですよ。
そうですか…。
分かりました。
検討してまたお伺いします。
(貴行)アウトレットの方はどうだ?順調か?店との交渉が始まったところです。
優もチームの一員として頑張っているようです。
そうか。
自分もできるだけフォローしようと思っています。
(貴行)うん。
ところで隆一。
この前パーティーで会った橋本先生のお嬢さんのことだがな一度ゆっくり食事でもしてみたらどうだ?フッ。
もし親戚関係にでもなれば両家のメリットも大きい。
分かりました。
考えてみます。
うん。

(音楽)ただいま。

(音楽)
(団)なかなかいい出だしじゃないかよ。
やったなおい。
おりゃ!
(笑い声)ここにある店全部押さえることができたらコンペの勝利は確実だよ。
(一同)はい。
(団)おりゃ!・
(土屋)大変です!
(団)えっ?
(土屋)コンペの競合相手の西和トラストもコンセプト同じみたいなんです。
(団)はあ?
(土屋)レストランゾーンの充実を売りにするみたいなんです。
(団)やっぱりか。
チッ。
(小森)部長。
これは絶対に負けられないですね。
当たり前だ。
当然だよ!おういいか?ライバル社より先にうちがいい店押さえるんだ!引き続きスクラム組んで頑張ろう!
(一同)はい!ムーブムーブムーブムーブ!
(一同)はい!おい高田君。
はい。
何やってんの?これも仕事です。
いった!しつこいなお前も。
どうかご検討ください。
後藤さんのピザたくさんの方に食べていただきたいんです。
何度来られても俺の答えは変わんねえよ。
ハァー。
プロジェクトの方はどうだ?いや〜なかなか思うようにはいかないね。
俺が担当してるマッシモも全然話聞いてくれないしリストランテディフィレンツェも難航してるみたいで。
そういうときは条件面を見直して交渉してもいいんじゃないのか?うん?向こうにだって生活はある。
店を経営していくのはたやすいことじゃないはずだ。
例えば支度金を用意するとか。
金で解決しろってこと?そういう言い方をしたら元も子もないが条件面の駆け引きも大切だろ?だけど相手は職人です。
お金で動く相手ではないはずです。
そうか。
じゃあリストランテディフィレンツェは直接俺が担当するよ。
おいおい聞け聞け聞け!吉報吉報!リストランテディフィレンツェ仮契約取れたぞ!
(歓声)
(関根)どうやって取れたんですか?副社長の力だよ。
支度金を提示して有無を言わさず契約をかっさらった。
(小森)さすが副社長だな。
(団)名店中の名店リストランテディフィレンツェを出店することでアウトレット自体の価値も上がる。
トスカーナのコンセプトにもばっちりだしな。
リストランテディフィレンツェが入るならうちもってお店が出てくるんじゃないですか!
(団)よしこれを突破口にしてどんどん攻めてくぞ!
(一同)はい!おい高田!マッシモ必ず口説いてこい。
必ず勝利しろ。
ムーブ!はい。
いってきます。
あっ痛っ!いってきます。
(団)さあいこう!よしいこう!リストランテディフィレンツェは無事に落としました。
(貴行)そうか。
よくやった隆一。
あとはマッシモも落とせれば完璧なんですが…。
マッシモの担当は優か…。
条件面で一気に交渉するのが定石ですがアドバイスしても優はてこでもそれをやらないんです。
あいつはセオリーなんかまるで無視だからな。
はい。
おそらく契約成立は難しいかと…。
ホントにそう思うか?えっ?《おそらく契約成立は難しいかと…》《ホントにそう思うか?》内装プラン考えてみたんです。
外に席を置いて開放的な…。
うちはオープンカフェじゃないんだよ。
忙しいから帰ってくれ!この関根があの有邑を落としたぞ!
(歓声)
(団)俺たちならやれる!やれるぞ!自信持て!営業行ってきます!
(外国語)
(後藤)へい!営業中だぞ。
今日ピザ食べたくなって。
客です客。
(梓)すいませんご主人。
お話を。
忙しいので。
(梓)あのご主人…。
(後藤)いいかげんにしろよお前!すいません。
でも話聞いてほしくて。
(後藤)迷惑なんだよ帰ってくれ!アウトレットの状況はどうだ?はい。
プロジェクトチーム一丸となって鋭意交渉に当たっております。
(団)スエツグよくやった!そしてみんなもこれまで本当によくやってくれた。
お疲れいくぞ!私は…。
(団)ムーブムーブ。
(2人)お〜お疲れさん。
お疲れ!後藤さん。
(後藤)今日はもう閉店だ。
帰れ!少しだけでもお話聞いてもらえないですか?お前ホントにしつこいな。
(梓)お疲れさまです。
(社員)お先です。
(梓)ほい。
冷たっ!冷たっ…。
お互い諦めないで頑張ろう。
あと一押しだよ。
そうっすね。
はい!あげる。
ありがとうございます。
もう一度考えてみてください。
うちのアウトレットにはどうしてもマッシモさんが必要なんです。
っていうか高田さんってさ。
はい。
もしかしてジュニアだったりすんの?あの会社の。
そうですけど…。
へえ〜すっげえな。
社長の息子かよ。
だったら何か特別待遇はないの?えっ?例えば支度金をがっぽり持ってくるとか。
それだったら考えてやってもいいよ。
えっ…。
後藤さんお金じゃないって言ってたじゃないですか。
あの話信じたんだ。
フッ。
幸せな人だね。
だからジュニアってのは甘いんだよ。
何にも分かっちゃいない。
世の中お金に決まってんだろ。
いつ言い出してくるかと思ったらいつになっても気持ちだとか熱意だとか言いやがって。
だったら形に見えるものを見せてよ。
気持ちだけじゃ飯は食えねえんだよ。
分かりました。
持ち帰って検討させていただきます。
(後藤)ったく俺に言わせんなよ。
支度金の話を持ち出されました。
初めは金じゃないって言ってたのに。
(団)おいおい何だよ。
金で転ばない職人かたぎの人間って言ってたじゃないかよ。
とはいえプレゼンまで日にちもない。
それで仮契約がもらえるなら了承する。
書類作るからもう一度行ってこい。
はい。
(後藤)はあ!?たったこれっぽっち?これでも精いっぱいの額なんです。
(後藤)お前俺をなめてんのか?決してそんなことは。
(後藤)別に俺はアウトレットに出店しなくたっていいんだよ。
ただどうしても入ってほしいって言うからだったらそれなりの誠意を見せろって言ってんの。
でもこれ以上は正直きつい…。
だったら帰れよ。
もう話すことなんかない!後藤さん。
二度と来るな。
後藤さん。
何か変えましたか?ピザの味何か変わったような気がして。
何言ってんだよ。
この前初めて食ったんだろ。
いえ3年前に中目黒の1号店で食べたことがあります。
えっ?あのときと何か違うような気がして。
素人が何言ってんだ!そうですよね。
失礼しました。
うちで出店できなくてホントに残念です。

(団)マッシモッタヴィオの件ですが難しそうです。
申し訳ございません。
どうした?先方と条件が折り合わず金額の問題でしたら最初からそう対応したのですが担当者が…。
担当者が残念ながらその辺りをポイントだと思っていなかったようで。
分かった。

(貴行)《お前は何事にも飽きっぽいしすぐ諦める》
(後藤)《だからジュニアってのは甘いんだよ》《何にも分かっちゃいない》
(佐々木)《いい兄貴を持って幸せだな高田》《私や隆一の足を引っ張るようなことは慎め》
(梓)どうしたの?こんな時間に。
梓さんこそ。
九拾九坊さんからまだ仮契約もらえなくて。
優君の方はどうなの?ノックアウトされました。
そっか。
俺プロジェクトチーム外れようと思って。
(梓)どうして?結局契約取れなかったし何かみんなの足引っ張ってばっかだったし。
そんなこと…。
いや…。
俺はいつだってこうなんすよ。
父親にも兄貴にも…。
いっつも迷惑ばっか掛けて。
それが弟君のやり方なの?えっ?たった一度の失敗でやめちゃうんだ?出店の最終期日はあさってまでだよ?最後まで頑張らないの?諦めるの?私なら絶対に諦めない。
まあ別にいいけどね。
何それ?実はアウトレットのジオラマを作ろうと思って準備してたんです。
ジオラマ?えっ何でジオラマ?初めて交渉に行ったとき後藤さんが図面だけじゃイメージが湧かないって言ってたんす。
だったらアウトレットの外観周りの風景どんな道を通ってお客さんがマッシモにやって来るのかそういうの少しでも感じてもらえればなと思って。
だけどマッシモの店長それで納得するの?お金が決め手の人なんでしょ?はい。
難しいかもしれません。
けど俺ができるのはこれぐらいですから。
じゃあ私も手伝うよ。
いやいいっすよ。
俺の思い付きに付き合わなくて。
だって面白そうだもん。
(早希)優君そういえばここんとこ来てないわね。
プロジェクトの方忙しいのかな?ん〜…。
バイブレーターの音)もしもし。
ねえ今HIROSEにいるんだけど来ない?あ〜俺残業で徹夜になりそうなんだ。
えっ何の残業?悪い。
ちょっと忙しいから切るわじゃあね。
(不通音)
(ひかり)あっ優…。
大変だけどやってみると意外に楽しいね。
あっそういえばさっき言ってた九拾九坊って何が問題なんですか?あ〜水の問題が難しいんだよね。
裏山の湧き水しか使いたくないって言うし。
だったら松本からパイプラインで引けば?冗談でしょ?いやいや水を運んでくればいいのにと思っただけです。
そんなの無理に決まってるでしょ。
採算合わないし。
もうお坊ちゃんらしい発想だよね。
すいません。
梓さんってどうして諦めないんすか?えっ?いや絶対諦めないって言ってたじゃないですか。
諦めるなんてぜいたくできないよ。
ぜいたく?私はこの仕事に人生を懸けてるの。
俺には…。
優君だってこれを作ろうとしてるじゃない。
まだ諦めてないっていう証拠だよ。
フッ。
さあ頑張ろう!はい。
あっねえ白い絵の具取ってもらっていい?はい。
どうぞ。
ありがとう。
もうちょい端の方まで塗ってもらっていいですか。
ほら奇麗に塗れた。
ハッ。
それ窓張ったら屋根茶色に塗っておいてもらっていいですか。
(梓)どう?あっいい感じですかね。
どうなんですかね。
それがここで。
(梓)ここ。
これがここです。
(梓)ここ。
(アナウンス)メッセージを録音してください。
さっきの件手配しておいたから。
週末食事でもしよう。
また連絡するよ。
お〜もう12時前ですよ。
(梓)うん。
ちょっおなかすきません?
(梓)おなかすいたね。
ちょっとコンビニ…。
(梓)あっ行ってきてよ。
いやいやいや…。
じゃあじゃんけんしましょうよ。
1回です。
いきますよ。
(優・梓)最初はグーじゃんけんぽい。
あいこでしょ
あいこでしょ
(梓)何で!いってらっしゃい。
お願いします。
あ〜何とか形になってきたかな。
そうっすね。
あっそうだ。
何してんすか。
(梓)学生のころね文化祭で徹夜したときにやったの。
懐かしいな〜。
段ボールってすっごくあったかいんだよ。
優君は段ボールで寝たことなんかないか。
ないっす。
あ〜あったかい!幸せ。
フッ。
あっそういえば九拾九坊って松本のどの辺りにあるんですか?うまいそばなんだろうな。
寝たのかよ。
子供か。

(梓)あっ!優君!優君起きて!うおっ寝ちゃった。
あと少しだよ。
急ごう。
はい。
ヤッベえ。
できた!やった!マッシモの店長に伝わるといいね。
はい。
今日これ店に行って見せてきます。
うん!あっねえちょっと待って。
記念に写真撮ろ!う〜わ。
(シャッター音)
(梓)あっねえ優君ちょっとそこ入って。
はい。
(梓)いくよ?はいチーズ。
(シャッター音)
(梓)よし。
あっ私も撮ろ。
ねえちょっと優君こっち来て。
いくよ?はいチーズ。
(シャッター音)後藤さん!何しに来た。
二度と来るなって言ったろ。
実はこれ…。
(後藤)アウトレットの件だけどさ別の会社と契約したから。
えっ?西和トラストとかいったかな?そんな…。
だってあっちの方が条件良かったからしょうがねえじゃん。
(団)えっ嘘!?取られたの?マジかよおい。
はい。
(団)最悪の展開だなそれ。
申し訳ありません。
分かった。
今日はゆっくり休め。
直帰して構わないから。
えっ…。
じゃあなお疲れ。

(梓)《優君だってこれを作ろうとしてるじゃない》
(梓)《まだ諦めてないっていう証拠だよ》《お前だって高田の人間なんだぞ》《私や隆一の足を引っ張るようなことは慎め》後藤さん。
どうしてここに?後藤さんこそ。
ここマッシモの1号店があった場所ですよね。
こんな小さい店だったんだな。
お前昨日言ってたよな。
うちのピザの味が変わったって。
どう変わったんだ?よく分からないですけど何ていうか前より少し酸味がきつかったというか。
生意気なんだよ。
素人が。
すいません。
でももう大丈夫ですよ。
俺担当外れると思うんで。
えっ?もう二度とこの顔見ることないですよ。
ホントに色々とお世話になりました。

(梓)いよいよですね。
コンペの結果発表。
(団)われわれはベストを尽くした。
ノーサイドだ。
なっ。
(一同)はい。

(団)はいもしもし。
高田総合地所株式会社営業部プロジェクトルームです。
はい。
はい。
分かりました。
失礼いたします。
取ったぞ。
取ったぞ!!
(歓声)
(佐々木)プロジェクトチームがアウトレットのコンペ勝ち取ったぞ!
(三沢)マジっすか!
(安藤)すげえな!・やりましたね!
(三沢)まあリストランテディフィレンツェに九拾九坊まで口説き落としたんだから勝って当然か。
だよな。
高田やめなきゃよかったのに。
俺は何の役にも立たなかったですから。
(三沢)まあとにかくほらお疲れ。
(安藤)お疲れ。
(梓)高田君。
ちょっといいかな?はい。
ジオラマの写真を?そう。
マッシモの後藤さんに見せに行ったの。
だってせっかく作ったんだもん。
いやでもいまさら見せたって。
優君の思いを後藤さんに伝えたくて。
俺のために?どうして?私が九拾九坊さんの契約取れたのも優君のおかげだから。
(主人)《こんなの無理でしょ》
(梓)《いえ実現させます》《私たちは松本から水を運ぶための専用のタンクローリーを3台調達しました》《1日に数度往復し九拾九坊さんに裏山の湧き水を提供します》《九拾九坊さんだけじゃないんです》《他の店舗やアウトレット全体でも使用する予定です》《このお水を話題にして集客の目玉にしたいと思っています》《あ〜…よくそんな大胆なことを》《だってこんなにおいしいお水ですもん》《みんな大歓迎ですよ》
(梓)それで九拾九坊さん出店してもいいって言ってくれたの。
輸送の手配をしてくれたのは副社長だけど水を運べばいいって言ってくれた優君のヒントのおかげだよ。
いや別に俺は何も。
とにかくありがとう。
ねえ乾杯しようよ。
ほら。
コンペの勝利に。
乾杯。
乾杯。
それとマッシモの後藤さん優君に会いたがってた。
顔出してみたら?
(後藤)食ってみろ。
えっ…。
いただきます。
おいしい!だろ?トマトソース昔のレシピに戻したんだ。
えっ?お前に味が落ちたって言われたのが悔しくてさ。
コストのことばかり考えてたんだ。
最近の俺は。
この間お前のとこの同僚の矢作さん。
あの女の人がここに来てジオラマの写真を見せてったんだ。
ったく何だよあのへったくそなやつ。
あんなの図面より分かりにくいわ。
これマジでうまいです。
お前のとこに世話になるよ。
はい?うちの店はお前のとこのアウトレットに出店する。
えっ…。
なのにお前自分から担当外れたんだって?ふざけんなよ。
最後まで責任持って付き合えよ。
ありがとうございます。
いいから食え食え。
おいしいですトマトソース。
生意気なんだよ。
素人が。
フフッ。
(団)コンペのプレゼンの件では副社長にも大変お世話になり本当にありがとうございました。
無事に取れてよかったな。
ご苦労さま。
(団)はい。
では早速準備に入ります。
失礼いたします。
よろしく。
あっ…。
あのもう1つ。
ご心配をおかけしたマッシモッタヴィオの件ですがうちで出店することが決まりました!そうか。
(団)高田君のおかげです。
いや驚きました。
マッシモさんが心変わりをしてくれて。
失礼いたします!おかえりなさい。
戻ったらどうだ?プロジェクトチーム。
えっ?もしその気があるなら父さんには俺からも話してやる。
ありがとう。
(社員)社長!大変です。
これを。
バンコクで問題が?
(社員)まだ第一報の段階ですが。
すぐ詳細を調べろ。
(社員)はい。
(受付)お客さま。
お待ちください。
(桃子)ワッツ?
(受付)アポはお取りでしょうか?
(桃子)フッ。
ノープロブレム。
桃子よ。
覚えといて。
(桃子)ハイ貴行!
(貴行)姉さん!いつ日本へ?桃子ねこっちで結婚することにしたから。
結婚…。
何回目だと思ってるんですか。
オーマイガー。
4回結婚しちゃいけない法律なんてないでしょ?あの…とにかく私は今それどころじゃないです。
仕事でトラブルが発生してるんです。
桃子!
(桃子)パパ!
(宗一郎)聞いたぞ。
コングラチュレーション!会いたかった!ねえパパ聞いて。
桃子ね結婚するの!聞きました。
(桃子)やだ!絶対会わせたい。
ハァ…。
どうした?別に。
ハァ…。
仕事って大変だよな。
(ひかり)えっ?でもさ仕事って面白いもんだな。
珍しいね。
優がそんなこと言うなんて。
んっ?
(梓)今回はありがとね。
お水のことも色々助かった。
(男性)ああ。
(梓)弟君にも色々お世話になったし。
一緒に仕事して思ったんだけど彼結構見どころあると思うな。
優が?うん。
だってマッシモの店長もいつの間にか優君のこと気に入ってたし。
何か人と違うところがあるの。
セオリーにとらわれないっていうかまるで無視なのよね。
《あいつはセオリーなんかまるで無視だからな》不思議な魅力持ってる気がする。
んっ?どうしたの?いや何でもない。
(ひかり)この前5課に来てた女の人も同じチームなんだよね?ああ矢作さんっていうんだけどとにかく諦めないんだよね。
年上なんだけどでもどっか子供みたいなとこもあって。
ホントちょっと変わってるよ。
矢作さん。
《寝たのかよ》《子供か》梓。
んっ?今度父に会ってもらいたい。
うん。
2016/10/17(月) 21:00〜22:09
関西テレビ
[新]カインとアベル #01[字][デ]【〜僕とアニキの2つの三角関係〜山田涼介主演】

「僕とアニキの2つの三角関係」 山田涼介 桐谷健太 倉科カナ 高嶋政伸 大塚寧々 南果歩 平幹二朗ほか

詳細情報
番組内容
「高田総合地所株式会社」の創立50周年記念パーティーが行われている。しかし、その席に高田優山田涼介)の姿がない。優は、社長の貴行(高嶋政伸)の次男。優の兄で、副社長の隆一(桐谷健太)が探しに行く。
優は貴行の会社で働いている。だが、できる兄の隆一と何かと比較され、他の社員たちからも冷ややかな目で見られる存在だ。
優自身もわかっている。だから、この日も、1人で飲もうとしていた。優がシャンパンの栓を
番組内容2
開けると、ある女性にかかってしまう。慌てて謝る優。その女性と飲んでいると、優は社員に発見され会場に連れ戻された。
貴行のスピーチの間も、優は隆一と比較されてばかりいた幼少期を思っていた。貴行の期待は隆一に集中。会社の重要な案件に優が意見を求められることは一切ない。
優は担当している土地の買い上げを地主がやめようとしていることを知る。地主に会いに行くが、取り付く島もない。だが、地主が売ることにしたと
番組内容3
連絡してくる。裏で兄の隆一が動いた様子だった。
そんな優がアウトレットモール開発のプロジェクトチームの一員に選ばれた。これも隆一の一声があったから。プロジェクトルームに行くと、パーティーの時に会った女性がいる。彼女は、矢作梓(倉科カナ)。優と同じく高田総合地所の社員だった。梓は、チームのメンバーとして消極的な優を励ます。優は慣れないながらも、大きなプロジェクトに取り組むことになってしまう。
出演者
山田涼介 

桐谷健太 

倉科カナ 

木下ほうか 
日野陽仁 
山崎紘菜 
西村元貴 
戸塚純貴
 ・ 
高嶋政伸
 ・ 
大塚寧々 

南果歩 

平幹二朗 


スタッフ
【脚本】
阿相クミコ 

【脚本協力】
金沢達也 

【プロデュース】
羽鳥健一 
西坂瑞城 
池田拓也 

【演出】
武内英樹 
葉山浩樹 
谷村政樹 

【音楽】
菅野祐悟 

【主題歌】
Hey! Say! JUMP 

【制作著作
フジテレビ