字幕書き起こし 連続テレビ小説 べっぴんさん（２７）「お父さまの背中」 2016.11.02

（良子）いらっしゃいま…。
（君枝）ちょっと良子ちゃん。
（明美）お客様相手に何なん？あの態度。
ほんま感じ悪いわ。
（はな）
ベビーショップあさやが開店した喜びもつかの間良子ちゃんと明美ちゃんの間に小さな衝突が起こり…
私はあの人好かんのよ。
（すみれ）良子ちゃんこれから４人でやるんやから。
何で私なんですか？
そして明美ちゃんは…
（院長）君は若いし一人やったらなんとかなるんやないかなあ。
勤めていた病院を辞めさせられてしまいました
明美さん遅いなぁ。
（戸が開く音）お帰りなさい。
（麻田）どないしました？いえ…。
連絡もなしに…。
いい加減な人なんやないの？もし明美ちゃん来たらみんなが心配してた言うときますよ。
（君枝）よろしくお願いします。
お願いします。
帰ろう。
（戸が開く音）あっ！
そんな時ついに待っていた人が帰ってきたのでした
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「たとえば１００万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」
待っていた人とは…
勝二さん…。
（勝二）良子…。
お帰りなさい。
良子ちゃんのご主人勝二さんでした
元気そうや。
勝二さんも。
友の幸せを心よりうれしく思うすみれです
よかった…。
でもやはりその脳裏に浮かぶのは…
（紀夫）僕とすみれの子をしっかり頼みます。
はい。
いまだ生死すら分からない紀夫君の姿でした
勝二さん。
龍よ。
大きくなったでしょう？ああ…。
ほんまや大きくなったなぁ。
そしたらね。
昭一さんどこでどうしてるんやろう…。
紀夫さんもよ。
頑張ろうよ君ちゃん。
必ず帰ってくるよ。
今頃どこかでうちに帰りたいって思うてるはずよ。
（喜代）そうですよ。
うん…。
さあどうぞ。
頂きます。
わあ…そろそろいいころやわ。
見て見て。
毎日おイモをふかすでしょう？使い続けていると蒸し器の底の水が蜜のように甘くなるの。
へぇ〜。
今日は勝二さんが帰ってきたお祝いよ。
どうぞ。
要らん。
えっ何で？龍一に全部食べさせてやってくれ。
はい。
今日は塩ジャケの配給もあったの。
このゆで汁もおいしいのよ。
塩ジャケなんてええのに…。
わしのために特別な事する必要ないで。
頂きましょう。
頂きます。
頂きます。
勝二さんどこに行ってたの？上海の港や。
何をしてたの？そないな話はやめようや。
せっかくの飯がまずなる。
おいしかったね。
また取って置くからね。
明日はお店行くのやめるわ。
わしの事は気にせんと行きなさい。
休まん方がええやろ。

（戸が開く音）明美ちゃん。
こんばんは。
こんばんは。
今日はどないしました？急患でもあったんやろかてみんな心配しとりましたよ。
うち…病院クビになってもうた。
なんとまあひどい話や。
うちはそういう星の下に生まれたんや。
あかん言うてますやろそないな考えは。
（明美）みんなには言わんとってな。
それは構いませんけど寮を出てどこに行く事になったんですか？おはようございます。
おはようございま…。
お…おはよう。
明美さん。
昨日は堪忍な。
急な患者が来てもうて抜けられへんかった。
そのかわり今日からしばらくゆっくりや。
しばらく…？おはよう。
良子ちゃん。
来てくれたの？えっ？久しぶりなんやから少し休んでおうちで一緒に過ごしたら？大丈夫よ。
テーブルクロスも作らないけないし。
テーブルクロス？あ…昨日君ちゃんとこの家に住んでるランディ大佐の奥さんから注文頂いたのよ。
今度の週末ホームパーティーをするんやって。
豪勢なこっちゃ。
今日奥さんに細かい事聞きに行きたいんやけど通訳お願いできる？いいよ。
そしたらお店は…。
（良子）私が留守番する。
みんなで行かなくてもええよね？一人で大丈夫？ちゃんとお客さんの相手できんの？大丈夫に決まってるでしょ。
子どもと違うんですからそんな心配しないで下さい。
（英語）リサさんの母国の友達が久しぶりに集まるんやて。
その人たちを迎えるための特別なテーブルクロスなんやて。
パッチワークはどうかしら？ええねぇ！君ちゃん…。
何か…何かな…。
お友達の思いが一つに集まるようなそういうデザイン考えてよ。
（英語で）明美さんさすがやわ。
ほんまに。
ほんまに楽しみになってきたわぁ。
きっとすばらしいものになる。
また忙しくなるね。
良子ちゃんただいま。
どうしたの？私…辞める。
良子ちゃん何で？急に辞めるなんて…。
分かった。
お客様に怒られたりしたんちゃう？違う。
そんな事ではありません。
良子ちゃんな…何で？主人がうちにおってほしいって…。
仕事は？前の会社に戻れるの？前に勤めてた造船会社は無くなってしまったんやて。
これから紹介してもらうって。
職を探すの。
でも主人の事やからすぐに決まると思う。
（明美）ええなぁ羨ましいわ。
そんな事…。
奥様はのんきで。
何よ…。
悔しかったら自分も奥さんになればいいのと違う？おあいにくやけどうちは仕事持ってますから。
ご主人と話してもらう事は難しい？主人を支える事が私の一番の仕事やと思うの。
良子ちゃんがいないと困る事がたくさん…。
ごめん。
今までありがとう。
ご苦労さまでした。
ほなうちらは仕事や仕事や。
幸せの四つ葉のクローバーは欠けてしまうのでしょうか
2016/11/02(水) 08:00〜08:15
ＮＨＫ総合１・神戸
連続テレビ小説　べっぴんさん（２７）「お父さまの背中」[解][字][デ]

テーブルクロスを作るという新しい依頼を受けたすみれ（芳根京子）は、店番を良子に任せてでかけていく。しかし、店に帰ったすみれに良子から衝撃の告白があり…

詳細情報
番組内容
テーブルクロスを作るという新しい依頼を受けたすみれ（芳根京子）たちは、デザインを相談するため、良子（百田夏菜子）を店番に残してでかけていく。パッチワークで制作を進めることで了解を得て帰ってきたすみれたちに、良子が突然、衝撃の告白をする。一方、すみれの姉・ゆり（蓮佛美沙子）は、父の五十八（生瀬勝久）と共に警察に捕まった潔（高良健吾）を迎えにいく。釈放された潔と共に大阪の闇市に帰るが…
出演者
【出演】芳根京子，生瀬勝久，菅野美穂，高良健吾，蓮佛美沙子，谷村美月，百田夏菜子，土村芳，市村正親，田中要次，曽我廼家文童，宮田圭子，松下優也
原作・脚本
【作】渡辺千穂