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地上波テレビの字幕を全文書き起こします

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字幕書き起こし <木曜劇場>Chef 〜三ツ星の給食〜 #04【開店!三ツ星フレンチ屋台!】 2016.11.03

(光子)私の料理は誰が食べても最高においしいのよ。
(小松)大人と子供はまるで味覚が違うってこと分かってないんだよ。
(荒木)大人向けに作ったら子供の口に合わねえんだよ。
残せるものなら残してごらんなさい。
私が作った最高においしいナポリタン。
(浩太)最高においしい!こんなナポリタン食べたことない。
勝った!契約を白紙にってどういうことですか?
(金沢)交渉してくださったという日本人がいたらしいです。
(荒木)何やってんだお前。
(早紀)星野シェフの契約が中止になったんです。
(晴子)どこにも行く当てがないってことですよね?絶対三ツ星取り戻してみせるから!うーっし!自分の店出すから。
(一同)え〜!?えっ?誰にも頼れないんなら自分で自分の店を作るの。
(敏子)自分の店って…。
(馬場)掘っ立て小屋でも造るつもりですか?

 

 

 


(日高)いやいやこんな所に勝手に建てたら駄目でしょ。
私が店を出しちゃうんだから大騒ぎになっちゃうわねきっとこれ。
(小松)あいつとうとうおかしくなったんじゃないか?
(日高)うん。
怖い怖い。
ちょっと行こ。
あ〜…ちょっと…。
(骨の鳴る音)よしっ。
あ〜!
(馬場)校長から言われた廊下の掲示物を作らないといけませんね。
(小松)あっじゃあもう今日からやっちゃおう。
(日高)校長さんか…。
できちゃった。
私のお店。
見る?見ちゃう?見たいでしょ?はい須藤ちゃん!お店のお披露目なんだからしっかり撮ってよ。
(須藤)店作るって本気やったんすか?これが私のお店。
うわっ!
(須藤)おおっ。
星3つです〜!
(ラッパの音)
(小松)自分の店って…屋台かよ。
屋台で三ツ星の料理が食べられるなんてお得だと思わない?世界中からお客さま来ちゃうわね。
屋台に?いやいや集まらないでしょ。
(晴子)給食はどうなるんですか?もちろん続けますよ。
仕込みにもお金掛かるしね。
副業の規定に触れる可能性がありますけどその点は大丈夫なんですね?校長先生に確認したら兼職・兼業届を出してくれれば構いませんって。
(早紀)屋台で三ツ星のフレンチ。
面白くなってきた。
屋台そんな甘いもんじゃないぞ。
忙しくなるわね〜。
昼は給食夜は屋台。
今日の給食は厚焼き玉子だ!
(小松)何やってんの?卵白をメレンゲにしてから卵黄と混ぜるの。
(晴子)何でそんなことするんですか?決まってるじゃない。
その方がおいしくなるからよ。

(聡美)はいそれではいただきまーす。
(一同)いただきまーす。
おいしい!
(児童)ふわふわしてる!玉子じゃないみたい!
(児童)先生お代わりする!
(聡美)先生もお代わりする!
(児童)あっ給食のおじさん。
今日の厚焼き玉子ふわっふわでおいしい。
(児童)今までと違っておいしいよ。
そっか。
そう!いつものと違うの分かる?卵白をメレンゲにして卵黄と混ぜて焼くとふわっとしておいしくなるの!中にはね野菜がたっぷりで栄養満点!
(一同)へえ〜!さぁ食べて食べて。
(児童)おいしい!はい子供の時間は終わり。
大人の時間。
開店準備!よいしょ…。
(晴子)今日の厚焼き玉子好評でしたね。
うん。
確かにうまい。
ハァ…。
(晴子)どうしたんですか?いや来月の献立の豆料理考えてるんだけど豆料理は基本残食量が高いんだこれ。
(晴子)豆ってそんなに人気ないんですか?うん。
どの学校も食べさせんのに苦労してる。
あの人ならどんな豆料理作るんですかね。
最高の料理のためにはまずは素材よね。
痛っ!
(子供たち)すいませーん。
あっおばさん!あらあらあら。
今日はここでやってんの?
(貴之)今日はあそこ使えなくなってここのグラウンドに移動してきたんです。
あら奇遇ね。
私も移動できるお店をやるの。
(直樹)でもここのグラウンド芝生じゃないからやりづらい。
優れたテクニックがあればどんな場所であっても同じようにプレーできるはずよ。
クリスティアーノ・ロナウドなら土のグラウンドであっても同じようにシュートが打てる。
(達也)戻れ!ああっ!くっそ〜…。
勝負はまだこれからよ。
(男性)おっみっちゃん!おお〜おはよう。
(男性)おはよう!
(男性)おおみっちゃん久しぶり!ああ!元気だった?久しぶり!
(男性)あ〜久しぶり!あ〜おはようございますどうも。
わぁ…おはようございます。
何かやっぱり市場はいいねぇ。
妙に元気になっちゃうな!久しぶり!あ〜みんな!
(男性)あれ!?今日はどうしたんだい?ラ・レーヌ辞めたんだろ?まぁね。
自分の店を出すからさ。
その仕入れ。
店って…どこに出すんだい?屋台よ。
屋台。
三ツ星シェフが屋台?そりゃいいや。
アハハ。
やっと自分の好きなものを自由に作れるわ。
(男性)あっ今日のマッシュルーム最高だぞ。
ああっ!ホントだ。
白くて締まってるね。
スープにしようかな。
おいしそ〜。
(男性)今日はサーロインがお薦めだ。
え〜霜の入り方が粗いな。
最高とは言えな〜い。
(男性)相変わらず手厳しいな。
ねえ。
この米沢牛のヒレがいい。
これステーキにしようかな。
(男性)悪いな。
それラ・レーヌに卸す分なんだよ。
ああ残念。
奥寺ずいぶん早く来てるのね。
(男性)いや来てないよ。
来てない?ラ・レーヌの仕入れのやり方が変わったんだよ。
今じゃ向こうが欲しいものをファクスで伝えてきてこっちはその値段の範囲で一番いいもの選んで配送してるんだよ。
どうして自分の目で見極めないのかしら。
(男性)その方が効率的なんだとさ。
どういうこと?・お前みてえな小うるさいやつがいなくなってこっちも商売がやりやすくなったってことだよ。
出た…。
あ〜。
(鈴木)お前二度と来るなって言っただろ。
あなたのお店には来てないわ。
(鈴木)お前がいなくなったおかげでうちもラ・レーヌとの取引を再開できたよ。
ほ〜。
(鈴木)お前に頼まれて苦労して仔牛のロース仕入れたら小さくて気に入らねえ。
えっ?野ウサギをやっとこさ仕入れたら熟されてねえから買わねえって。
いちいち小うるさいこと言われてこっちは商売にならなかったんだよ!最高の料理のために最高の食材を見極めるのは料理人の責任だから。
あっそろそろ給食の準備に取り掛からないと。
どうも。
(男性)また来いよ。
はい。
どうも。

(店員)おやっさん。
おやっさんおやっさん!最高のホロホロドリが入りましたよ。
ラ・レーヌに卸すのこっちにしますか?そのままでいいよ。
(店員)えっ?どうせ向こうはまともに見ちゃいねえんだ。
うん!よっ。
ハァ…。
最高。
いよいよお店始めます。
(日高)あんなの動くの?
(小松)無理無理。
さっき俺がやろうとして駄目だったんだから。
どりゃー!動いた。
(敏子)やっぱり化け物。
あいつ前頭くらいまでいけんじゃねえか?どう思います?あの屋台。
いやどう考えてもうまくいかないでしょ。
おいっしょ。
(児童)おばちゃんこれなぁに?お店。
本物分かるようになったら食べにおいで。
(児童たち)え〜?
彼女の名前は星野光子
不可能を可能にする天才シェフの次なる挑戦は何と学校給食とフレンチ屋台の二刀流
さてさてこよいはてんやわんやのフルコース
(須藤)うーんまぁこの位置でええわ。
ええでしょう。
動かすなよ?
(女性)はい。
あっ!
(須藤)動かすなてお前!
(女性)すいません。
(須藤)何してんねん!失礼します〜。
須藤ちゃん。
あなたの局にだけ取材させてあげてんのよ。
これ特別なんだから。
(須藤)えっ?
(須藤)放送するかどうか分かりませんよ。
矢口さんから面白くなりそうだったら使うって言われてるだけで。
さぁオープンだ。
(男性)こんなお店できたんだ。
(男性)昨日ありませんでしたよね。
(男性)チェミツコ?
(男性たち)アハハハ!この私の店だって気付いてないのね?何だ。
はい。
いかがですか〜。
一流の一流のシェフによる…。
(男性)おいおいおいおい…。
(男性)あの人って…。
(男性)間違いない。
(男性たち)食中毒シェフ!まだ言ってんの?いやいや三ツ星ですから。
(須藤)11時やでお前。
(女性)何時までやるのもう…。
聞いてきてくださいよ。
ちょっと。
(須藤)あのー…。
何?
(須藤)この店何時までやるんすか?食材がなくなるまで。
(須藤)じゃあずっと終わらない…。
何言ってんの?
(迫田)・「よろけたついでに〜」あなたは。
(迫田)えっ?私の料理を食べたら…。
必ずこう言ってしまいます。
(迫田)へっ?最高においしい。
(迫田)ちょっと食べてみようかな。
よろけたついでに。
(迫田)食べてみよう。
さぁ入って入って。
どんどん入った。
はいいらっしゃいませ。
(迫田)あったかいな。
メニューは?お任せコースのみとなっております。
今日のメニューはこちらです。
(迫田)どれ?えっ?読めねえなこれ。
習ってないもんこんなの。
ねえお酒何があんのかな?ワインリストはこちらです。
はいはいはいはい。
ありがと。
え〜生生…。
えっ?これも読めねえなぁ。
チッカチカする見てるだけで。
今日のお料理に合うのはこちらのポムロールですね。
ポポ…。
じゃあもうお任せで。
ウイ。
(迫田)あれ?酔ってんの?
(迫田)ん…。
あ…ああ…家?うん?オマールエビのサラダミュルティコロルです。
おお〜しゃれてんね。
うん?エビ?あらららら…。
うまい。
何これ?むちゃくちゃうまい。
スープ・ド・シャンピニオンです。
汁物?えっ?いける。
いける!むちゃくちゃいけるよ!舌平目のポーピエットです。
いやいやいやいやいや。
これうまいよ!うまい!牛フィレのステーキロッシーニ風です。
何だこれ…。
こんなの…食べたことないよ。
(迫田)うまい!最高にうまい!メルシーボークー。
うん。
うまいな。
いや〜ホント最高においしかったよ。
うん。
また来るよ。
よろしくお願いいたします。
(迫田)じゃあお勘定。
はい。
こちらになります。
はいはいはい。
ねっ。
ハハッ。
おいしかったから。
ハハハ。
え〜…。
ごちそうさん
お客さま。
うん?酔ってらっしゃいますか?おいしかったから…。
金額お確かめください。
えっ?何々どうしたの?金額…えっ?一十百千万…。
万!?3万2,400円!?コースが1万5,000円ワインが1万5,000円そして消費税です。
3万2,400円だ?おいふざけんなよ!俺の1カ月の小遣いだよ!ここ屋台だろ?三ツ星の屋台ですよ。
お客さまが召し上がったのはフランス産のトリュフフォアグラ米沢牛のヒレなど最高級の食材で今しか食べられない私にしか作れない三ツ星シェフ星野光子渾身の最高級フレンチフルコースですよ。
それをこんな…。
(迫田)ぼったくりだ。
ちょっとぼったくり?
(迫田)ぼったくりだこれ。
ぼったくりだ!ちょっと待ちなさいよ!
(須藤)アハハハ…。
あんた邪魔邪魔邪魔邪魔!あんたどきなさい!
(男性)注文いいかなぁ?うちコースだけになってますけどよろしいですか?ちょっとどいて。
取りあえず熱かんとがんも。
うちはおでん屋じゃありません!じゃあ味噌ラーメン。
ないし!
(女性)1万5,000円?
(男性)高過ぎるよな。
(女性たち)えっ高〜い!
(女性)無理無理無理!
(女性)ねっ行こう。
いかがですか?いかがですか。
どうぞ。
(男性)ねえこれ桁間違えてるよ。
間違えてません。
三ツ星の超一流コースが1,500円なわけないでしょう。
へえ〜。
焼き鳥食って帰ろ。
物の価値の分からない人ね。
いかがですか〜。
1万5,000円で最高においしいフレンチのフルコース。
お姉さん1万5,000円出すだけの価値はありますよ。
あかんなぁ…。
どう?
(須藤)いやいやどうもこうも。
客は初日の酔っぱらいの食い逃げだけですよ。
そう…。
(須藤)屋台でこの値段は駄目駄目。
酔っぱらいにはね。
(男性)星野光子の給食作りに続く新たなチャレンジ。
それは屋台。
メニューはフレンチのお任せコースのみ。
これで値段は1万5,000円。
店で食べたら3万円のコースを何と半額で味わうことができるのです。
最高級の食材を使い星野シェフが作り出す芸術的な料理を1万5,000円で楽しめるなんて。
(小松)バカだろあいつ。
こんなんがはやるわけないあっ…。
何やってんだよ!はい。
(晴子)いつまでも自分が三ツ星のシェフって感覚が抜けないんですよ。
せっかく給食作りがうまくいってイメージアップしてたのにねぇ。
(小松)こんなのがうまくいくなら俺だって高級ちゃんこ屋台始めてるよ!ああっ!何だよ…ほら。
(敏子)でもちょっとおいしそう。
(日高)うん?おっ!玲子ちゃんだ。
もしもし玲子ちゃんどうした?今夜食事?もちろん大丈夫だよ。
えっ?何食べる?うん。
フレンチ?いいねぇ。
フフフ…。
えっ?えっ!?
(小松)ああっ!いやいやいやいや…そうきた?メルシーボークー。

(日高)ねえ玲子ちゃん。
本気で星野さんの屋台に行くの?
(玲子)あのラ・レーヌの総料理長やった人の店やろ?
(日高)でもねそこ追い出されまして。
(玲子)ラ・レーヌって全然予約取られへんねん。
私いっぺん食べてみたかったんよ。
(日高)でもねそこめちゃめちゃ高いねん!
(玲子)ラ・レーヌやったら倍はするよ。
(日高)でもね屋台やねん!
(玲子)それがかえっておしゃれやの!
(日高)う〜んでもねめっちゃ性格きっついねん。
(玲子)ああ!もう!しつこい!あんたもう「ねんねん」しつこい!性格を食べるわけちゃうねんからあんたは黙って店まで案内したらええの。
(日高)すんまそん。
えーっと…あっあそこですよ。
ちょっと玲子ちゃん。
玲子ちゃん!ちょっと玲子ちゃん!どうも〜。
あらあらあら。
(玲子)どうも〜。
いやっ!いや!ほんまもんや。
ほんまもんや。
彼女がねどうしても屋台に行きたいって言うからさ。
まぁ…14人も彼女がいれば一人ぐらい本物が分かる人もいるものねぇ。
えっ…14人?はい。
何なん?14人って。
(日高)14人。
はっ?14人って何?14人…。
(日高)14人。
ジョニー。
ジョニー。
(日高)犬。
星野さんとこの犬。
この辺いるんだよね。
うんうん。
ふーん。
(日高)ジョニー?ジョニー?いやラ・レーヌの予約が全然取れなくてね。
ああ…ラ・レーヌですか。
あちらは私が作っていませんし食材の仕入れも悪い。
もはやあの味はこちらでしか召し上がれませんよ。
どうぞお座りください。
どうぞ。
ありがとう。
こんな料理食べたことない。
最高においしい!メルシーボークー。
うみゃい。
うまいけどもこれ1人1万5,000。
2人で3万円だよ?
(玲子)フッ。
2人いいですか?もちろんです。
どうぞ。
(日高)いらっしゃいませ。
(女性)実はラ・レーヌで星野シェフの料理を食べたことあるんです。
そうですかありがとうございます。
(女性)いいえ。
(女性)テレビで見たんですけどこれが1万5,000円なんて安いですよね。
えっ…安いの?
(玲子)安過ぎます。
ねえ?須藤ちゃんちゃんと撮って。
(須藤)はい。
(女性)こんばんは。
4人なんですけど外いいですか?もちろんです。
すぐ行きます。
ええっ!?満員じゃん!・
(女性)あっここじゃない?うわっ。
いつの間にか行列。
マジか。
(柿谷)ハハハ…。
(篠田)柿谷さまいかがでしたか?
(柿谷)いやぁおいしく頂きましたよ。
リニューアルしてお店は順調そのものですね。
ハハハ。
(篠田)ありがとうございます。
(柿谷)あっそうそう。
星野光子の給食作りルールも分かってきてうまくいってるみたいだね。
(篠田)ええ。
(柿谷)しかも屋台もオープンして結構評判いいそうじゃないか。
(篠田)そうですね。
ただ屋台には屋台のルールがありますから。
(小松)あっ荒木さん。
あいつの屋台はやってるみたいなんですよ。
(日高)食べに行ったんですけどもね軽くカルチャーショック受けましたよ。
(馬場)屋台と高級フレンチという相反する感じが受けてるんですね。
(敏子)分かんないもんね。
俺もやろう。
高級ちゃんこ屋台。
1万5,000円でも安いと思うんだあの人の料理。
(荒木)ちょっと待て。
1万5,000円?あいつ何…何出してんだ?フレンチのフルコースです。
(荒木)フレンチのフルコース?おい。
(日高)はい。
何だあいつ。
屋台でフレンチのフルコース出してやってんのか。
(日高)フルでした。
(荒木)あのバカ…。
屋台には屋台のルールがあんだ。
(女性)ホントおいしかったです。
ぜひまた。
いらしてください。
ありがとうございます。
このままだと1年もたたないでお店が持てそう。
・北海道産のアンコウに丹波産のイノシシか。
今最も旬な素材だ。
しかもこのコースで1万5,000円とは安い。
本物の味をよく知るお客さまね。
どうぞお入りください。
ふぁっ!?何しに来たのよ。
君が店を出したと聞いてどうしても食べてみたくなってね。
そう。
では存分に味わっていってください。
ラ・レーヌより安くておいしい星野光子のフレンチフルコース。
どうぞ。
シャラン鴨のパテアンクルートです。
素晴らしい色彩感覚だ。
肉のうま味が逃げてない。
栗のポタージュです。
栗をポタージュに持ってくるのか。
この流れはメーンに最高の橋渡しになる。
鮟鱇のベーコン巻きオレンジソースです。
このソースは甲殻類をベースに濃縮したオレンジの香りと酸味が際立っている。
素晴らしい。
猪のキャラメリゼです。
これは…。
初めての経験だな。
イノシシをキャラメリゼするなんて。
最高においしい。
ああ…。
さすがだよ。
屋台でも店と同じクオリティーだ。
同じじゃないわ。
それ以上よ。
驚異だよ。
これが本当に店として成り立つなら。
おかげさまで連日満席でございます。

(足音)次のお客さんが来たようだ。
ごちそうさん
(二渡)ボンソワール。
ボンソワール。
はいはい。
あんただね?屋台でフレンチのコースなんて出してんのは。
ええ。
お巡りさんもよかったら。
でもね特別扱いしませんからね。
お巡りさんだって。
フフフ…何言ってんの。
あんたこれルール違反。
えっ?場所の許可取ってんの?許可?うーん…ちょっと交番で話聞こうか。
おやおや?逮捕とかされます?
(二渡)いいから来なさい。
いやいや…そうですけれども。
(二渡)あんた公道に屋台出すなら警察署に申請して許可取らなきゃ駄目だよ。
すいません。
(二渡)そもそも屋台で出せるのは原則1品だよ。
えっ!?
(二渡)コースなんか出せないんだよ。
すいません…。
(二渡)保健所から指導が入るよ。
(二渡)まっ詳しいルールはここに書いてあるから。
ルール?ルールルール。
またここでもルール。
次はルールを知らなかったじゃ済まないよ。
勘弁してよ…せっかく自由にやれると思ったのにさ…。

(荒木)火の用心。

(拍子木の音)・
(荒木)火のよ…。
何やってんだ?お前。
お巡りさんがお話ししたいって言うから。
やっちゃったか。
ナンパされました。
(小松)はい屋台終了。
公道の許可はそう簡単に下りないそうですよ。
(敏子)仮に屋台出せる場所見つけてももう無理でしょ。
何よりも屋台は1品がルール。
売りのフルコースももう出せない。
光子さんさすがにへこんでんだろうな。
うまくいきかけてた分ね。
ずいぶんと楽しそうでしたし。
(小松)俺が代わりに屋台やるよ。
ちゃんこなら1品だろ?はや…。

(ドアの開く音)ねえ今日の給食五目豆とじゃがいもの煮込みよね?最高においしくする方法思い付いちゃった。
どう調理すると思う?あら。
あなたたちに三ツ星の発想が分かるかな〜?いつもの光子さんなんだけど?
(馬場)落ち込んでる感じがみじんもない。
なぁどう変えるんだ?煮るんじゃなくて揚げるの。
揚げる?豆とじゃがいもを油でかりっと揚げて青のり風味にする。
青のりのポテトビーンズ。
(小松)何言ってんだ。
荒木さんが煮込むって決めたメニューだ。
使う素材は一緒。
カロリーも栄養も同じでいくから。
煮るだけなら材料全部鍋に入れればいいけど揚げるとなると面倒よ。
(馬場)急な変更だと作業分担も変わります。
ねえ子供たちの反応が楽しみね。
間に合わないわよ?急がないと。
(敏子)相変わらず人の話まったく聞いてない。

(敏子)何かいい匂い。
(馬場)強烈に食欲を刺激します。
(日高)それにしても色々思い付くね彼女。
(小松)ていうか屋台駄目になったのに何で全然気にしてないんだ?あいつ。
(一同)う〜ん…。
(晴子)楽しいのかもしれない。
(一同)うん?
(晴子)料理を作ることがあの人にとって。
屋台であっても給食であっても。
(児童)今日の献立って何だっけ?
(児童)あれだよ豆!
(児童)え〜豆かよ…。
あれ苦手。
(児童)何かテンション下がるよね。
俺も豆苦手。
(児童たち)豆嫌だ。
そうだよな。
(児童)うん?何のにおい?
(嗅ぐ音)
(児童)いい匂いする。
(児童)いい匂いするね。
(児童)いい匂い何?このおいしそうな匂いは何?
(児童)五目豆とじゃがいもの煮込みが変わったみたい。
(一同)えっ?
(児童)青のりのポテトビーンズだって。
(女性)何でこんな日に遅刻するんですか?
(須藤)いや分からへん。
そんな…。
(女性)いや寝坊ですよね?
(須藤)言わんといてそんな。
(女性)あっ?ちょっと待って。
何かええ匂いせえへん?
(女性)話変えないでくださいよ。
(須藤)ええ匂いがする。
(児童)いい匂い。
(児童)でもこれ豆だろ?でも絶対おいしいよ!
(児童)絶対まずいし。
(児童)私も豆嫌い。
(児童)絶対おいしくない。
(児童)おいしいって!ハァ…行け行け。
残せるものなら残してごらんなさい。
私が作った最高においしい青のりポテトビーンズ。
それではいただきまーす。
(一同)いただきます!召し上がれ!
(児童)うんまっ!何これ?
(児童)うまっ!めっちゃくちゃうまい!すげえおいしい!
(児童)ポテチみたい!
(児童)お代わりしよう。
(児童)この味大好き!ホント?
(一同)おいしい!ありがとありがと。
ホント?よかったわ。
(聡美)これホントおいしい!あっ!校長。
(玉枝)子供たちの反応が見たくて。
あっ…あっ…。
星野シェフ青のりのポテトビーンズうれしいサプライズでした。
最高においしかった。
私が作ったものですから。
屋台の方も大盛況なんですって?屋台でフレンチのフルコースなんてすてきねぇ。
ええ…まぁ…。
(玉枝)私一度食べたいわ。
ああ…。
(日高)青のりのポテトビーンズえらい子供たちに受けてたよな。
(馬場)食べる前から子供がおいしそうな匂いに引きつけられてました。
(小松)あの匂い嗅いでたら荒木さんの空揚げ食べたくなってきたよ!
(日高)確かにあの匂いはたまらん。
(馬場)ハーメルンの笛吹きのようにあの匂いを嗅げば人が集まる!あ〜食べたくなってきた食べたくなってきた!そんなにおいしいんですか?
(日高)そんなにおいしいんだよはるちゃん。
(小松)荒木さんはるちゃんのためにも空揚げ作ってくださいよ!何言ってんだ…飲み会やりたい口実だろ。
だったら荒木さんのアナゴの白焼きも食べたいな〜。
あれも絶品ですね!
(日高)荒木さん作ってくださいよ。
お前らなあれ作るには市場に行かなきゃなんねえんだぞ。
行ってくださいよ!お前らホントに。
(日高)いけず!
(荒木)おはようございます。
お久しぶりです。
おお久しぶり。
何かいいの入ってる?
(男性)おお久しぶり!
(荒木)久しぶり。
今日さいいアナゴないかな?
(男性)ああアナゴ。
ちょっと待って。
(荒木)うん。

(篠田)もしかして栄養士の方ですか?星野光子さんの給食作りのテレビに出ていらっしゃいましたよね?
(荒木)ああ…。
私彼女が前にいたラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌのオーナーの篠田と申します。
ああ…。
ラ・キュ…何かこれ舌かみそうな名前ですね。
女王のキッチンという意味です。
その女王はもういませんが。

(シャッター音)
(篠田)柿谷さま。
今日はよろしくお願いします。
(柿谷)こちらこそよろしくお願いします。
取材が終わったら隠れた名店ご紹介しますよ。
柿谷さまが推薦されるお店ですから楽しみです。
(柿谷)うん?どちらさま?
(篠田)星野シェフの給食作りの番組に出ている栄養士の方です。
(柿谷)ああ…どうりで。
どこかで見たことがあると思った。
(女性)星野光子といえば例の食中毒事件。
先生も大変でしたよね?
(柿谷)ホント参りましたよ。
(柿谷・女性)ハハハハ…。
何か?ハァ…1品か。

(ドアの開く音)
(荒木)おい!星野光子!お前が食中毒引き起こした相手っていうのは料理評論家の柿谷秀樹か?そうよ。
何?知ってるの?でも何百回も言ってるけど食中毒はでたらめだからね。
あの柿谷とオーナーの篠田っていうのがグルで偽装食中毒を起こしたの。
狙いは私に責任をかぶせて店から追い出しフランス料理業界からも追放するため。
それホントの話なのか?もちろん。
当たり前じゃない。
それがどうしたのよ?今夜の飲み会お前も来い。
はっ?よくこんなとこで商売やってたわね。
(小松)バカ大繁盛してたんだぞ。
(須藤)ちょっと何これ…ちょっと…開かないんですけど。
ねえちょっと!空揚げ?
(荒木)うん。
俺が昔屋台で出してたもんだ。
あなた屋台やってたの?
(荒木)うん。
(荒木)はいお待たせ。
(一同)いただきまーす。
(日高)あっち!
(荒木)おうおう気を付けろよ。
・いただきまーす。
(小松)うまっ。
やっぱ最高。
たまらん。
これたまらん!
(敏子)このかりっとした食感最高。
いつだって荒木さんの空揚げは最強です!おいしい!ホントにおいしい!俺もちょうだい!ねえ下さい!
(荒木)はいよ。
(須藤)開けてください!食べたい!ねえ!屋台っていうのはなオープンキッチンだ。
えっ?うまいもんが1つあれば人は集まる。
その1つで五感に訴えかけんだ。
まずはな匂いだ。
匂い?あの青のりのポテトビーンズ。
子供たちがいい匂いに引きつけられてきただろ。
いい匂いで客を呼び込むんだ。
そして食欲をそそる音。
そして見た目で客をあおるんだ。
(荒木)あとは食べたときの食感だ。
う〜んこれうまそうだって味覚を刺激さえすればあとはもうこっちのもんだ。
俺はなその空揚げ1品で屋台から店出したんだ。

(小松)どうだ?荒木さんの空揚げ最高だろ?おいしい!お前最高においしいって言え。
50点!
(一同)えっ!?私を100点満点とした場合よ。
ふざけんなお前。
人が親切に教えてやってんのに。
いやいやいやいや喜んでいいのよ?5年ぶりだから。
誰かの料理食べて50点なんて思ったのは。
すごいことよ?50点。
じゃあ俺の空揚げよりうまい空揚げ作ってみろ。
空揚げなんて作らないわよ。
私はフレンチの料理人。
私なりの五感を刺激する究極の1品を作ってみせる!帰るわ。
ごちそうさま。
(日高)そっち閉まってっから。
ねえホントに喜んでいいからね?50点。
偉い!よく頑張った!
(小松)何なんだあの女…。
(日高)おいしいのにな。
50点って…。
(荒木)フフッ…。
(晴子)星野さんの料理で食中毒を起こした料理評論家って荒木さんと何か関係があるんですか?
(小松)昔荒木さんの店のことを雑誌でこき下ろした。
(晴子)えっ?
(小松)伝説の屋台が成功して店を出したことで取材に来たの。
(日高)でも荒木さんは特別扱いしなかった。
それが気に障ったみたいでね。
(敏子)柿谷は荒木さんの愛想がない柄が悪い常連客の私たちの品がないってもう言いたい放題。
(馬場)荒木さんは怒って柿谷に水をぶっ掛けた。
(日高)アハハ!
(小松)それであの野郎荒木さんの店のこと最低の居酒屋だって書きやがったんだ。
(晴子)ひどい…。
でも最高の居酒屋だったって分かります。
あんなおいしい空揚げとかアナゴの白焼きとか食べられるお店だったんですもんね。
(小松)荒木さんのこだわりの逸品は他にも山ほどあんだよ。
(日高)店閉めてもさ味改良してさらにおいしくしてるからね。
(晴子)荒木さんもあの人と同じで料理作るの好きだったんだ。
(日高)光子さんと一緒にしたら殺されるよ?荒木さんに。
(一同)アハハハ…!
(小松)っていうかさ…。
何で須藤ちゃんいんの?
(須藤)えっ?いや…矢口さんに何があったか報告しろって言われてるんで。
荒木さんの空揚げおいしいっすね!
(男性)うるさい。
(須藤)あと10個ぐらい欲しいな。
(男性)うるさい。
(須藤)全部…。
(男性)うるさい!よかったんですか?3年先まで予約が埋まってるのに。
(篠田)矢口さんにはミッシェル・ブランショの件でお世話になりました。
ぜひ一度うちの料理を味わってもらいたかったんですよ。
(早紀)本当においしいです。
(篠田)星野光子の屋台は残念でしたね。
(早紀)ええ。
番組的にもどこまで人気が出るか追っ掛けてみたかったんですが。
(篠田)しかしルールはルールですから。
(早紀)そうですね。
でも星野光子は給食のルールの中で子供たちに最高においしいと言わせた。
今度は屋台のルールの中で最高においしいと言わせるかもしれません。
コースはもう出せないんですよ。
ええ。
だから今度は1品で勝負するらしいですよ。
星野光子の最高の1品で。
(荒木)《屋台っていうのはなオープンキッチンだ》《うまいもんが1つあれば人は集まる》《五感に訴えかけんだ。
まずはな匂いだ》《子供たちがいい匂いに引きつけられてきただろ》《そして食欲をそそる音。
そして見た目で客をあおるんだ》
(荒木)《あとは食べたときの食感だ》《う〜んこれうまそうだって味覚を刺激さえすればあとはもうこっちのもんだ》カモだカモ。
カモでいこう!ねえカモちょうだい?屋台で星野光子の鴨のコンフィ出すの。
ないよ。
えっ!?全部売り切れだ。
まえちゃんいた。
ねえ最高のカモちょうだい?
(男性)ないよ。
え〜!?あっ…。
全部売り切れだ。
ここも?カモが欲しいの見せて?ないよ。
売り切れだ。
何言ってんの。
そこにあるじゃない。
(男性)これは卸先の札を付け忘れてるだけだよ。
どういうこと?どこも売り切れ売り切れって。
(鈴木)どの店もお前にだけは売らないように言われてるんだよ。
言われてるって?誰に?ラ・レーヌだよ。

(篠田の笑い声)
松任谷由実さんが歌う…
2016/11/03(木) 22:00〜22:54
関西テレビ
木曜劇場>Chef 〜三ツ星の給食〜 #04[字][デ]【開店!三ツ星フレンチ屋台!】

誰も頼れないなら自分で店を作る!次の舞台は三ツ星フレンチ屋台!給食のルールから解放された光子。魔法のフルコースが旋風を巻き起こすが、思わぬ落とし穴が…

詳細情報
番組内容
三ツ星を取り戻すために自分の店を作ると宣言した光子(天海祐希)は、大工さながらに角材を切り落とし、クギを打ち付けていく。翌朝、光子は、晴子(川口春奈)、小松(荒川良々)らに、自分の店ができたと誇らしげに言う。呼び出された早紀(友近)らテレビクルーや、荒木(遠藤憲一)ら給食チームも見守る中、光子が披露したのは「シェ ミツコ」という店名と三ツ星が手書きされた看板の付いた屋台だった。三ツ星の料理が屋台で
番組内容2
食べられるのだ、と自信満々の光子。昼は給食を作り、夜は屋台でフレンチを出すと言う。
一方、荒木は献立作りに頭を悩ませていた。食品構成上、豆料理をメニューに組み込まなければならないが、豆を使った料理は子供に不人気で残食率が高くなるからだ。光子は、屋台でも最高の料理を出すべく準備を進め、ついに店をオープンさせた。ところが、宣伝不足や1万5000円のお任せコースのみという設定もあり、いくら待っても客が
番組内容3
来ない。初日は、酔っ払いのサラリーマン・迫田(飯尾和樹)だけだった。その様子をみて早紀はあることを思いつく。一方、篠田(小泉孝太郎)は、シェフ・奥寺(豊原功補)のもと再開した「ラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌ」の経営が順調であることに満足しながらも光子の屋台の様子が気になっていた。数日後の朝、光子は荒木が決めた「五目豆とじゃがいもの煮込み」を、最高においしくする方法を見つけたと目を輝かせる。
出演者
天海祐希 
小泉孝太郎 
川口春奈 
荒川良々 
池田成志 
市川しんぺー 
伊藤修子
 ・ 
豊原功補
 ・ 
友近 
遠藤憲一 


スタッフ
【脚本】
浜田秀哉(『ナオミとカナコ』、『ラストホープ』他) 

【演出】
平野眞 
田中亮 
森脇智延 

【プロデュース】
長部聡介 
高田雄貴 

【主題歌】
松任谷由実「Smile for me」(EMI Records/ユニバーサルミュージック) 

【制作】
フジテレビ第一制作センター