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字幕書き起こし 連続テレビ小説 べっぴんさん(40)「未来」 2016.11.17

(すみれ)さくら。
栄輔さんはね帰る時間なのよ。
また遊んでもらおね。
(さくら)いや!
(喜代)栄輔さん。
あのよかったら泊まっていってもらえませんやろか。
喜代さんそんなお願い…。
(栄輔)はい。
はぁ〜ええ湯や。
(喜代)そうですやろ。
うわっ!私がお湯加減見てますのや。
すみません…。
はぁ〜。
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「たとえば100万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」

 

 

 


(喜代)あらまあ。
さくらお嬢様お布団へお連れします。
よっこいしょ。
ありがとう。
(喜代)はい。
すみません。
いや〜ほんまにかぁいらしい。
かぁいらしゅうてかぁいらしゅうてもう…食べてしまいたいくらいや。
フフッ…。
栄輔さんは明るくて楽しくてご両親はやっぱりきちんとなさった人やったのね。
いやそんな事…。
ただの傘作ってた職人や。
そないな裕福でもあらへんし毎日忙しゅうて留守ばっかりで食ってくだけで精いっぱいやった。
そんなに忙しくてもお洋服は脱いだら畳むものやって教えてくれたのよね。
えっ?いやそないな当たり前な事…。
それが当たり前やって教えてくれたのよ。
そうか…。
そうやな。
ええご家族やったのね。
そうやなぁ。
お金がのうても笑いの絶えへん家やったわ。
家族みんな仲がようて妹もかぁいくて…。
妹さん私とおんなじ年の…。
そや。
洋裁習いに行っとったんやで。
ああそう!きっとご両親が傘を作るところを見て育ったからよね。
そうか…。
気付かんかったわ。
身近やったのよきっと。
そうやなぁ。
すみれさんは?誰に洋裁習うたんや?母に習ったの。
(はな)針はまっすぐ刺してまっすぐ引くのよ。
はい。
糸がねじれてきたら戻してあげてね。
とっても刺繍が上手でね病気で入院してる母に見せたくて…。
そういう思いで刺繍をした事で私の人生は変わったような気がする。
そないなすみれさんも今はもうさくらちゃんのお母さんやなぁ。
うん。
優しいお兄ちゃんやったんやろうなぁ栄輔さんは。
そやで。
フフッ。
フフフッ…。
なあすみれさん。
ん?これ紀夫さんの浴衣やろ?うん。
紀夫さんはどないな人なんや?そうか…幸せそうな顔や。
そらそうやなぁ。
こんなきれいな嫁さん。
さくらちゃんは会うた事は?ないの。
そうか…。
さくら?どうしたの?寝てなさい。
どないしたんや?さくらちゃん。
(さくら)お父さん。
ごめんなさい。
何やろ…何やろな…。
ええなぁって思ったわ今。
家族ってええなぁって…。
(潔)栄輔はどないしたんやろう…。
(忠一郎)ほんまでございますなぁ。
(ゆり)お父様紀夫さんの方は?
(五十八)方々手ぇ尽くしたけどわしの力ではもう…。
老いぼれたもんや。
皆目見当がつかん。
栄輔さんありがとうございました。
こちらこそお邪魔しました。
さくらちゃんまたな。
さくらちゃんは桜の花が咲いてるとこ見た事は?ないの。
去年は疎開してそれどころやなかったし。
そっか。
今年は一緒に見ような。
桜の花がパ〜ッと咲いてきれいなとこ。
3人で一緒に見ような。
(さくら)うん。
そしたら。
ありがとう。
さくらちゃんまたな。
ほな。
(すすり泣き)どうしたんですか?
(綾子)時子ちゃんのご主人が亡くなったって…。
(文)戦死公報が届いたのよ。
(千代子)何て言ってあげたらええんやろな。
生きてるって信じて待っとったのに…。
(文)これからそういう話もぎょうさん聞くんやろなぁ。
(読経)お前…すみれちゃんに惚れてるんやないやろな。
何を…そないな事やない。
わしはただ…。
ただ何や?すみれさんもさくらちゃんも助けたいんや。
ただそれだけや。
あかんで。
すみれちゃんはあかん。
紀夫君かていつ帰ってくるのか分からんのやぞ。
帰ってこんかったら…。
栄輔!ええか栄輔。
わしらは今坂東営業部を復活させるために走り回ってる。
坂東家に仕える身なんや。
紀夫君は坂東家の当主や。
わしらは生涯支えていく身なんや。
そういう考えやからゆりさんにも遠慮しとんのか。
何言うてんねや。
遠慮なんか…。
しとるやないか。
どっか上っ面でほんまに思てる事言うてない。
(栄輔)自分は番頭の息子でゆりさんは坂東家の人間いうんがアニキの中にあるからやろ!そんなんが染みついとるからおやじさんにもよう物言えんやないか。
わしは違う。
何が違うんや。
わしは自分の生きたいように生きますわ。

会えない夜を何度過ごした事でしょう
何度泣いた事でしょう

紀夫君は今頃どこに…
生字幕放送でお伝えします2016/11/17(木) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 べっぴんさん(40)「未来」[解][字][デ]

家に泊まることになった栄輔(松下優也)を、さくらが「お父さん」と呼んでしまう。心揺れる栄輔に、潔(高良健吾)が「すみれ(芳根京子)を好きになるな」と伝える。

詳細情報
番組内容
すみれ(芳根京子)の家に泊まることになった栄輔(松下優也)。夜、自分の家族のこと、紀夫(永山絢斗)のことを話していると、起きてきたさくらが栄輔を「お父さん」と呼んでしまう。栄輔は潔(高良健吾)に、すみれを好きになってはならないとくぎを刺される。翌日、すみれが出勤すると、商店街で戦死者を弔う葬送行列が。その場を飛び出し五十八に紀夫の消息を聞くすみれ。しかし有力な情報もなく、途方に暮れる。
出演者
【出演】芳根京子,生瀬勝久,菅野美穂,高良健吾,蓮佛美沙子,谷村美月,百田夏菜子,土村芳,曽我廼家文童,宮田圭子,松下優也
原作・脚本
【作】渡辺千穂