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地上波テレビの字幕を全文書き起こします

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字幕書き起こし 金曜プレミアム・本当にあった女の人生ドラマ 2016.11.18

(和子)私はあなたが作ったものが嫌なのよ!
(順子)どうしてそんなこと言うんですか?どうして!?
(清美)ちょっと高いわよ!
葬式代すら出し渋る…
何で死んだ人間にこんな大金出さなきゃいけないのよ!
(曾根崎)しっかりしてちょうだいよ!
(沙織)ねえ幼稚園考えてる?ここ一緒に行かない?
(芳乃)あんたが花菜を大事にしないから私がこんな思いするんでしょ!
大人気の漫画に投稿されたいとおしき女の人生を実写化
(片平)本当にあった女の人生ドラマシアターへようこそ。
劇場支配人の片平なぎさです。
突然ですが私世の女性100人にこんなアンケートを取ってみました。
嫉妬怒り羨望。
嫌いな女への様々な思いが複雑に絡み合う。
それが…。
女の人生ドラマ。
(開演ブザー)
(松嶋)え〜!?ちょっと待って!というわけで始まりました。
(松嶋・若槻)よかった!
(若槻)びっくりした…。
(松嶋)このテンションでいくんだと私も…「怒り」
(若槻)何か間違っちゃったかなと思った。
さあ今日ご覧いただくドラマはですね今コンビニでベストセラーになっている漫画なんですけどその中から…。
まずはズルすぎる!計算高い女特集より「がめつい女」
(結子)
私は三沢結子38歳
(結子)
夫と2人の子供の4人で暮らす主婦です
(結子)ああ…実家のお母さんからだ。
(結子)うわ〜。
(結子)野菜にお米。
こんなに…助かる〜。
(結子)おいしそうなトマト。
シイタケもある。
・こんにちは。
(結子)お姉さん。
あ〜やっぱりさっきの宅配便…。
(結子)
この人は清美さん。
夫の兄のお嫁さんです
結子さんの実家から?
(結子)ええ…。
実家米どころだったわよね?いいわね〜。
最高級のコシヒカリ買うと高いのよね。
うらやましいわ。
おいしいご飯が食べたいわ〜。
あっあの…よかったら一袋どうぞ。
あら悪いわね。
何か催促したみたいで。
じゃあこのお野菜ももらっていくわね。
(結子)《マイバッグ持参!?》はいどうも。
(結子)
…とまあご覧のとおりこの姉の清美さん超デリカシーのない厄介な人なんです
金の無心
月3万でどうかしら?
葬式代すら出し渋る…
何で死んだ人間にこんな大金出さなきゃいけないのよ!うちがお葬式代払います。
ただし喪主はうちがやりますから。
強欲過ぎる銭ゲバ女に天罰を
事あるごとにやって来る厄介な義理の姉清美
(結子)今日は何でしょう?
(清美)ねえお歳暮で頂いたんだけどこれ食べない?
(結子)うわ〜!いいんですか?うれしい!うちの子たちも喜ぶ…。
(清美)1個500円でいいわ。
はっ?1個500円で売ってあげるって言ってるの。
《マジ!?親戚からお金取るの?》これホテルトークラの高級品よ。
まともに買ったら1個1,000円するの!ああ…じゃあ…2個買います。
(清美)え〜!?たった2個だけ?
親族であるかぎりこの女とは一生付き合っていかねばならない
その後も…
ねえこのソーセージのセット雑誌の懸賞で当たったんだけど買わない?3,000円で。
(清美)ねえお中元が余っちゃってまとめて5,000円でどう?
結子の家に押し掛けては何かにつけお金をむしり取っていく
(清美)結子さんにぴったりじゃないかなと思って。
(結子)これ頂けるんですか?
(清美)何言ってんのよ!2万!
そんなある日夫の実家で義理の母と同居する清美に夫婦で呼び出された結子
そこで待っていたのは考えられないお金の請求だった
(耕司)話って…。
お母さんの介護代を頂きたいの。
介護代?
(清美)そう。
お母さんと同居してるでしょ?同居してない耕司さんたちには金銭的に援助してもらいたいの。
(耕司)姉さんの言いたいことは分かるけど母さんまだピンピンしてるし今する話じゃ…。
(清美)あら。
これから先って言ってるの。
介護っていったい幾らお金が掛かるか分からないしましてぼけたりしたらそれなりの施設に入れたいしその費用だって。
(結子)《将来の介護費用を今から払えってこと?》《しかもぼけるの前提?施設って何?》
(清美)でもいずれ下の世話とか必要になってきたら私たちの不安は…。
(耕司)兄貴もその提案に賛成なの?
(誠一)あっ…。
(誠一)うん…。
取りあえず月3万でどうかしら?
(結子)月3万!?あの…このことはお母さんはご存じなんでしょうか?将来の介護のこととかって本人の希望を聞いた方が…。
(清美)はっ?何言ってんの?そんなデリケートな問題本人に聞けっていうの!?あなたが寝たきりになったときのお金のことなんですがって?嫌だわ結子さん。
あなたってホントにデリカシーに欠けてるわね。
いったい何考えてんだか。
《デリカシーってあなたがそれを言う?》施設に入れるのが反対だとしても自宅介護だって専用ベッドとかヘルパーさんだとか…。
何をどう言っても数倍にして返してくる
しかし…
(和江)ありがとう。
お母さんどうしたんですか?急に。
(和江)うん。
近くまで来たから。
(和江)結子さんこれ。
(結子)えっ…これって?
(和江)清美さんがあなたたちに私の介護費用とか言って出させてるんでしょう?誠一から聞いてもうびっくりしたわ。
ごめんなさいね。
嫌な思いをさせて。
これから私が毎月返していくわね。
でも…お母さんから頂くわけには。
(和江)大丈夫よ。
書道教室で働いてるし年金もあるから。
それにこの子たちもこれからお金が掛かるんだし。
お母さん…。
ありがとうございます。
助かります。
(結子)ねえパパ。
(耕司)うん?
(結子)お母さんうちで同居できないかな?どうしたの?突然。
今日お母さんと話してて思ったの。
あのお姉さんと同居してんのも大変だろうなって。
うん…。
俺も考えたけど実際無理だよ。
(結子)え〜!?何で?
(耕司)姉さん。
俺たちは純粋に同居したくてもあの人は納得しないだろ。
《どうせ年金目当てでしょ?》…とか言いだすよ絶対。
あり得るわね…。
でももしももしもよ?もしお母さんが病気になったときには考えようね。
結子…ああ。
ありがとう。
ところが…
(耕司・誠一)母さん!母さん!
(結子)《こんなに急に…。
お母さんまだ70なのに》
(男性)失礼します。
奥山斎場から参りました。
このたびはご愁傷さまです。
ご遺体の方ご自宅にお運びさせていただきます。
この義母の葬儀を巡りついに銭ゲバ女清美の本性が…
むき出しになる
(清美)300万!?ちょっと高いわよ!
(結子)ちょっとお姉さん!
(男性)でもこれは一般的な相場で…。
(清美)相場なんて関係ないわよ!何で死んだ人間にこんな大金出さなきゃいけないのよ!そうだ。
この前テレビで見たの。
お葬式を省いて火葬場に直接持っていく…。
(男性)あの…もしかして直葬のことですか?そう!それ。
その直葬でいいわ。
(結子)《この人…》

 

 

 

 


(耕司)ちょっと待ってよ!それはいくら何でもあんまりだよ親戚や友人に最後のお別れをしていただかなきゃならないんだから。
(誠一)そうだよ清美。
それにお金なら母さんのその…。
(誠一)遺産から出せば。
(清美)あのねお母さんの遺産なんてここの土地代と預貯金合わせてたった1,500万円ぐらいしかないのよ?この家だって古くて価値ないし。
そこから葬式代出して兄弟で分け合ったらうちの取り分なんてね。
たった600万しかないの。
そこから葬式代300万出したら半分吹っ飛ぶの!大した財産もないのに死んだ人間にお金を出すなんて死んだお母さんも喜ばないわよ!
(結子)《いつの間にお母さんの遺産額なんて計算してたのよ》だいたいねお葬式なんてたった1日で済むことでしょ?どうせ燃えちゃうのに1日で300万持っていくってどういうこと?相場の方を見直したら?
銭ゲバ過ぎる義理の姉に目まいを覚える結子
とにかく無駄な出費を抑えたいの。
あなたたちの見えだけのために。
(結子)えっ?ねえその直葬ってやつでお願い。
(結子)待って!だったらうちがお葬式代払います。
(耕司)結子?
(結子)いいよね?パパ。
ああ!もちろん!
(清美)全額?全額です!お兄さんもお姉さんもそれでいいですよね?
(清美)いいわよ。
ただし喪主はうちがやりますから。
何てったってうちは長男ですからね。
ご勝手に。
だが…
清美の銭ゲバぶりはさらに暴走する
義母の葬式代を全額押し付けちゃっかり喪主面の義理の姉清美
その銭ゲバぶりはさらに暴走していく
(結子)結構来てくれたわね。
(耕司)母さん付き合い多かったからな。
これならお香典結構集まりそうだな。
正直助かる…。
(結子)パパったら。
お母さんの人徳よ。
ところが
(清美)香典もらっていくわね。
(女性)はい?困ります…あの…。
あっあの!
(耕司)はぁ!?香典が10万ってどういうことですか!?通夜と葬式で100人以上来てくれたのにそれで10万っておかし過ぎるでしょ!?お料理とかお坊さんのお礼で色々掛かったのよ。
それにこれから香典返しの用意もしないといけないし。
(結子)ええっ!?お料理とかは葬式代に入ってるものでしょ!?それに香典も半返し…。
(清美)うるさい!色々掛かったって言ってるでしょ!あんたたちには10万円。
死んでもそれ以上払わないから。
守銭奴
まさに金の亡者と化していた義理の姉に結子と夫は諦めるほかなかった
(清美)さあどうぞどうぞどうぞ。
(清美)はいこっちよ。
どうぞ〜。
(結子)わぁ…すごい。
あれ?
(清美)分かる?全室床暖房なの。
気持ちいいわよ。
このソファドイツ製の特注品なの。
(結子)《何なの?自慢したくて私を呼んだの?》
(清美)どうぞ。
(結子)ああ…。
あの…今日はお母さんの形見分けをするからってことで来たんですけど。
あらそうね。
ごめんなさい。
着物とかあったんだけどそういうのはお母さんのお友達にあげちゃったのよね。
《嘘つけ。
売り飛ばしたくせに》でも結子さんにはとってもいいもの残しておいたわ。
これ…お母さんの位牌じゃないですか!
(清美)結子さんに譲るわ。
(結子)譲るって…そんな!だってこれ…。
このおしゃれな部屋には似合わないでしょ?フッ…フフフ…。
《駄目だ。
こんな女縁切ってやる!》二人ともばあばに挨拶は?
義母の四十九日や一周忌の法要も全て結子たちで執り行った
パパも早くしないと遅刻するわよ。
そのとき!
(女性)次のニュースです。
投資詐欺の集団が逮捕されました。
はい。
こちらはチュウオウ区にある投資会社が入っているビルの前です。
エビ養殖への出資で年利20%をうたい多額の資金を得ていたとして警察は投資会社社長らを詐欺の疑いで逮捕しました。
はぁ?年利20%?アホくさ。
何でこんな話に引っ掛かるかな。
そうよね。
よっぽどお金に目がくらんだ人なんじゃない?そうだよな。
(結子)アハハ。
(耕司)兄貴からだ。
はい。
えっ!?姉さんが投資詐欺に?
(結子)えっ?エビの!?
(結子)えっ!?
何とあの守銭奴清美がエビの投資詐欺にまんまとだまされていた
それでさ金をいくらか貸してほしいって。
絶対嫌だ!
(耕司)だな。
(チャイム)
(耕司)誰だよ朝っぱらから。
(チャイム)
(結子)はいはーい。
ねえお金ちょうだい?怖っ!どうします?こんな人いたら。
これは急に和歌子さんのドキュメンタリーが入ったわけじゃないですよね?演技がリアル過ぎて。
すごい見入っちゃいましたけど。
はまってましたね。
はまってましたね和歌子さん。
この後がありそうな気がする。
ピンポンきましたしね。
たぶんあのエコバッグ持ってますよ。
あのエコバッグ買い取ったったらええねん!それが一番ええんちゃう?入れるもんなくすのが。
(沙織)ねえ幼稚園考えてる?ここ一緒に行かない?
続いては…
(芳乃)どうして私の気持ちが分からないの?友達なのに!
(芳乃)あんたが花菜を大事にしないから私がこんな思いするんでしょ!
(芳乃)もうどうしたらいいの!?
(芳乃)
私は人付き合いが苦手です
(芳乃)
そんな日々に耐えきれず逃げるように親の決めた5歳年上のごく普通のサラリーマンとお見合い結婚しました
(芳乃)はい。
(島本)ああありがと。
(芳乃)
夫との会話はほとんどなく何年も淡々と家事をこなすだけの日々でしたが…
(芳乃)ああおかえりなさい。
(芳乃)
娘の花菜が生まれて私の生活は一変しました
私は育児に全力を注ぎ娘の成長だけが私の生きがいになったのです
…と同時に友達付き合いのない自分が不安になってきました
(芳乃)
彼女に出会ったのはそんなときでした

(沙織)こんにちは。
お散歩ですか?
(沙織)ごめんなさい。
びっくりさせちゃった?私高藤沙織っていいます。
これは娘の葵。
3歳よ。
(葵)こんにちは。
(芳乃)あ…あ…私島本芳乃です。
娘の花菜も3歳。
(沙織)え〜!?同い年!うれしい。
近所に同世代の子がいなくて。
もしよかったらこれから一緒に遊ばない?えっ?今日ねママ友ができてあした家に遊びに行くことになったの。
(島本)ふ〜ん…。
あっしょうゆ入ってないな。
取って。
(芳乃)《この人ホントに私に関心ないんだな》
(芳乃)《す…すんごい豪邸》いらっしゃい!芳乃さん花菜ちゃん。
《沙織さんってセレブだったんだ》《そういえば品があるし学歴も高そう》どうぞ。
上がって。
(芳乃)はい。
(沙織)葵来たよ。
(葵)いらっしゃい!
(芳乃)《わっ!天井高っ!》《うわっマカロン。
うわっすご!》
(芳乃)へ〜…ご主人弁護士なの?
(沙織)うん。
最近越してきたばっかりで全然知り合いがいなくて。
芳乃さんと友達になれてホントによかった。
《友達!?友達…》
(沙織)そうだ!ねえ幼稚園考えてる?ねえもしよかったらここ一緒に行かない?将来を見据えた幼児教育を実践してるんだって。
いや〜でも…うちの子全然準備とかしてなくて。
(沙織)大丈夫。
一緒に頑張ろう?
(芳乃)
それから受験まで私たちはいつも一緒でした
(沙織)わ〜できた!すごい!よかった!この間言ってた体操教室行ってみない?へ〜いいね!
(芳乃)
努力のかいあってか葵ちゃんと花菜は無事合格しました
(沙織)何か私たちまで緊張しちゃったね。
やったね芳乃さん。
(芳乃)沙織さんのおかげだよ。
そんなことないよ。
花菜ちゃんも芳乃さんも頑張ったもん。
ねっ?あっケーキ食べに行こうか。
(芳乃)花菜はショートケーキだよね。
こうして順調にスタートしたセレブ幼稚園生活
だが…
(沙織)芳乃さん。
時間あったらお茶でもどう?もちろん!行く行く。
有子さん美紀さん。
芳乃さんも行くって。
(芳乃)《えっ?》
(有子)ホント?
(有子)人数多い方が楽しいもんね。
よろしくね。
《二人っきりじゃないの?》じゃあ行きましょう。
(有子)今日はどこいく?あ〜…コーヒーがおいしいとこがいいね。
(美紀)いいねコーヒー飲みたい。
(芳乃)《この人たちいつの間に沙織さんと仲良くなったんだろう?》でも公立だと帰国子女だからいじめられるかもしれないでしょ?
(美紀)あ〜分かる。
うちも2年ほどドイツにいたからそういうの気になるよね。
《わ…話題についていけない》
(沙織)仕事によっては海外移住もありよ。
うちはセミリタイアしてフランスにでも住もうかなんて話してるの。
(芳乃)《沙織さん2人のときはこんな話したことないのに…》
(芳乃)《何だか沙織さんが遠くに感じる》
自分と違い社交的
あっという間にママ友たちの人気者になっていく沙織
あっ芳乃さん!《私に気付いてくれた》
(芳乃)こんにちは。
(一同)こんにちは。
沙織さん今日体操教室行くよね?
(沙織)うん。
(有子)体操教室?へ〜葵ちゃんそんなの行ってたんだ。
(沙織)そうなの。
花菜ちゃんと一緒にね。
(芳乃)《沙織さんと私は入園前からの友達なんだもんね》でも私あそこ辞めようと思って。
(芳乃)えっ!?いやあのね有子さんとこの間バレエスクールの見学に行ったらとっても良かったの。
(有子)よかった!
(芳乃)《バ…バレエスクール!?いつの間に…》
(沙織)もしよかったら花菜ちゃんも一緒にどう?《葵ちゃんと同じ習い事しなきゃ》《沙織さんが他の人とどんどん仲良くなっちゃう》ああ…フフッ。
うん。
何か花菜もそういうの好きかも。
(有子)ホント!?実は知人が経営してるの。
はい。
(女性)すごくすてきだったわよ。
(女性)ホントによかった。
(芳乃)《入会金15万!?月2万!?》《高い!それに遠い。
でも…》
(島本)バレエ?ママ友が一緒にやらないかって。
すごい安いからやらせてみる。
(島本)ふ〜ん…。
そうだ。
車買ってもいい?
(島本)えっ!?送り迎えに必要なの。
独身時代の貯金があるからいいでしょ?
(島本)へ〜お前貯金なんかあったんだ。
《何とかしなきゃ…》《沙織さんとママ友関係を続けてくためだもん》
しかしセレブなママ友たちに生活を合わせるのは無理があった
(芳乃)うわっ!あ〜…掘っちゃったどうしよう。
ゴルフに
エステ
高級ランチ
無理をすればするほどかさんでいく出費
(芳乃)ハァ…。
《もうパートに出るしかない!》いい?花菜。
毎日絶対葵ちゃんと遊ぶのよ。
(花菜)え〜ヒロ君とも遊びたい。
(芳乃)駄目!葵ちゃんとは親友なんだから離れちゃ駄目。
分かった?はい約束。
(芳乃)《子供同士がつながっていれば私と沙織さんもつながっていられるはず!》
たった一人の友達を失いたくない
ここから始まる…
(芳乃)はい。
(女性)島本芳乃さまの携帯ですか?みつばカードの者ですがキャッシングのお支払いの件で…。
セレブなママ友たちとの身の丈に合わない毎日
借金は膨れ上がるばかり
《もうパートに出るしかない!》
(有子)今日は新しいお店に行ってみない?おいしいワインが飲めるのよ。
(一同)いいわね。
行こ行こ。
(有子)あっ芳乃さん。
おいしいワインの飲めるお店あるんだけど行ってみない?
(芳乃)ごめんね私今日母と予定があって。
じゃあお先に。
(美紀)あら最近忙しいのね。
(沙織)ねえこの間さあ…。
(笑い声)
(芳乃)《笑ってる?まさか私のこと?》《パートしてること感づかれた?バカにされてる?》
(笑い声)《沙織さんまで一緒になって笑ってる!》《違う…違うのよ沙織さん!》
(芳乃)「ワイン行きたかった。
また誘ってね」と。
よし。

(男性)ちょっと!いつまでサボってんの?あっ…すいません。
パートに家事にママ友付き合い
何もかも追い詰められていく
(芳乃)花菜!ねえ花菜葵ちゃんは?もう帰ったの?知らな〜い。
(芳乃)えっ?何で知らないのよ。
葵ちゃんと一緒にいたなら知ってるはずでしょ?ねえ沙織さんは?まだお迎え来てないの?どこ行ったか聞いてる?
(女性)さ…さあ…。
ええっ?ちょっと…。
(芳乃)《まだ既読になってない!》《どういうこと?みんなどこで何やってるの?》《もしかして私の悪口言って笑ってるんじゃ?》
(一同)《アハハハ!》《お母さまの予定ですって》《パートに出てるくせにバレバレよね?》《あの人としゃべってるとかわいそうな気持ちになるの》《だからもっと優しくしてあげましょ》
(一同)《ハハハ!》
(通知音)《沙織さんだ》
(沙織)「分かった。
また今度ね!」《これだけ?こんなに待たせといて》《どうして私の気持ちが分からないの?》《友達なのに!》
(先生)さよなら。
何して遊ぼっか。
(ユカ)おままごととかいいんじゃない?
(芳乃)ねえ葵ちゃん。
ママはどこ行ったの?誰とどこで何してるか知ってる?おばさんのこと何か言ってなかった?パートのこととか知ってるのかな?・
(笑い声)
(有子)楽しかった〜。
(沙織)ねえ!
(美紀)ワインいいよねやっぱり。
《またなの!?また他の人と遊んだの!?》《ああ…もう嫌だ!うんざり!》《沙織さんのせいでこんな思いばっかり!》《いっそあんな人いなくなればいいのに!》
(花菜)葵ちゃんあしたも絶対遊ぼうね。
(ユカ)もう花菜ちゃんあっち行って。
葵ちゃんはユカと遊ぶの。
葵ちゃん行こう。
(笑い声)あんたが花菜を大事にしないから私がこんな思いするんでしょ!
(沙織)ああ!葵!
(有子)何やってるの!?芳乃さん!
(沙織)大丈夫?芳乃さん…何でこんなこと?私…私ただ…沙織さんが…。
幼稚園に入ってから全然私のこと見てくれなくて私には沙織さんしか友達いないのに…。
初めてできた友達だったのに…。
さみしくて怖くて不安でもう耐えられなかったのよ!
(沙織)私は…いつも一緒じゃなくても友達だって思ってたよ?入園前から仲良かったの芳乃さんだけだったから。
(芳乃)
葵ちゃんはかすり傷で済み警察沙汰にはなりませんでしたが幼稚園は辞めることになりました
(芳乃)ごめんなさい!
(芳乃)
そして借金のことが夫にバレ離婚話にもなりましたが…
(芳乃)ごめんなさい…。
(芳乃)
私たちは引っ越してやり直すことにしました
今日は俺がお迎えに行くよ。
(芳乃)
私は心療内科に通いながら借金を返すためにパートに出ています
いってらっしゃい。
(島本)いってきます。
(芳乃)
今となっては沙織さんと過ごした楽しい日々がとても遠くに感じられるのです
切なっ!どうですか?リアルママさんとしてこの気持ちは分かりますか?ぶっちゃけ分からない…。
分からない?やっぱり。
独占したいってあんまないですね。
ちょっと独占欲強いですね。
みんなで仲良くしたい。
今うちがもうすぐ5歳と3歳なんでママ友の争いとか派閥とかはまだなくて。
小学校に上がってからPTAとか役員とかそういうのが決まってくると色々あるとは聞きますけど。
うちもまだ幼稚園なので。
まだないですね。
お二人ともこれから。
これから怖いね!噂はいっぱい聞くもんね。
小学校からが大変ってよく聞く。
(伊藤)今月から働いてくれることになった外山さんだ。
(亜弓)よろしくお願いします。
(亜弓)
スーパーでパートをしています
(亜弓)はい。
ありがとうございます。
(伊藤)じゃあ着替えたら5番レジに来て。
レジの打ち方教えるから。
(亜弓)はい。
(曾根崎)邪魔よ!ちょっと!
(曾根崎)ふ〜ん。
あなた幾つ?結婚は?
(平山)ご主人はどんな仕事してるの?
(菅原)持ち家?
(亜弓)
そしてこの3人がきっかけで嵐のような日々が始まったのです
今日はねコーヒーゼリーにする。
(亜弓)勝手に変更されては困ります!あら。
やってくれるって言ったわよね?
(菅原)そうよ。
(亜弓)うわっ!
非常識にも程がある
好き放題な古株たちに逆襲!
好き放題な古株パートたちに逆襲!
今日はレジの操作覚えるのでやっと。
(外山)まあだんだんだよな。
でも朝9時から2時までの5時間だし土日休みの希望も通ったし無理なくやれそうよ。
時給800円だから1日4,000円。
ひと月8万円として3年ぐらい働いたら家を建てるときの頭金ぐらいは稼げると思うわ。
(真奈)真奈のおうちができるの?
(亜弓)そうよ。
ママそのために頑張るからね。
(真奈)やった!
夢のマイホーム資金をためる
それが亜弓が働き始めた目的
その職場で彼女は…
ベテランパートたちのとんでもない洗礼を受けることになるのです
(只野)古いのは前に出して新しいのが奥ね。
(亜弓)はい!
(只野)この商品は欠品しやすい商品だから補充してちゃんと…。
曾根崎さんそれ商品ですよ。
細かいこと言わないでよ!
(只野)まったくいっつもああなんだから。
(只野)混んできたわね。
外山さん休憩室にいる曾根崎さんたち呼んできて。
(亜弓)はい。
(只野)失礼します。
・本物よ?
(亜弓)失礼します。
すいません。
(菅原)全然痩せてないわよ。
(曾根崎)痩せてないしさチークがね濃い!塗ってないわよ。
(亜弓)あのすいません!チッ…何よ?
(亜弓)お昼時で混んできたのでレジに入っていただけますか?
(曾根崎)さて仕事しますか!チッ。
(只野)あの3人組勤務時間なのにお茶ばっかりしてちっとも仕事しやしない。
(松田)前の店長の代から勤めてるから店長も頭上がらないのよね。
じゃあお先失礼します。
(只野)お疲れさま。
(亜弓)お疲れさまです。
(亜弓)《まあ私は私の仕事をきちんとやるだけよ》
しかし…
そんな考えは甘かったのだと思い知らされることに
(亜弓)動物園楽しみだね。
何見よっか?キリンさん!あとね熊さんも!
(亜弓)最近仕事ばっかりで真奈に寂しい思いさせちゃってごめんね?でも今日は動物園思いっ切り楽しもうね!
(真奈)今日はママとずっと一緒にいられるの?やった!
(外山)よしじゃあ出発!
(一同)イエーイ!
(亜弓)行こう行こう。
・はい外山です。
ああ店長。
今日シフト入ってるよね?何で来てないの?えっ!?そんなはずは…。
予定表出したら責任持ってちゃんと来ないと!
(亜弓)そんなはずありません。
最初に約束したとおり私土日は…。

(伊藤)レジ混んでみんなに迷惑が掛かってんだよ!とにかく今すぐ来て!
(真奈)ママ。
今日動物園行けないの?
(亜弓)ごめんね。
誰かが勝手に私の予定表出してるんです!うちには幼い娘もいますし土日は一緒にいてあげたいんです。
仮に君の言うとおりだったとしてもどうしろっていうの。
誰がやったか犯人捜しするわけにもいかないだろ?
(只野)大変ね外山さん。
私も入ったばかりのころよくやられたわ。
古株ってだけでホントにやりたい放題。
やっぱりあの古株3人組ですか?あの人たち以外誰がいるっていうのよ!毎回あの3人の誰かとシフト入れ替えられてるし。
それで辞めてく新人さんも多いの。
あなたは辞めないでね?お願いよ?只野さん。
辞めるもんですか。
あんな人たちに負けたくないですから。
そしてここから女の戦い
パート戦争が始まったのです
(曾根崎)ねえ鮮魚売り場の山田さんあれズラだよ。
(平山・菅原)ホント?嘘!?分かんない?
(平山)ズラハンターじゃん。
ズラハンター。
(亜弓)すいません!タイムカード押してますよね?無駄話してないで開店準備手伝ってもらえませんか?あら〜力仕事は若い人に任せるわ。
そうよ。
こんな年寄りがうろうろしてたらかえって邪魔でしょ?
(曾根崎)あ痛た…腰痛いわ。
(亜弓)じゃあ遅番にシフト変えたらいかがですか?はぁ!?ギリギリの人員の中3人も遊んでられたら迷惑です。
(曾根崎)これこの間食べておいしかったのよ。
水素プリン。
だから今日はねコーヒーゼリーにするわ。
両方…。
(亜弓)すいません曾根崎さん。
それお金払ってないですよね?お店の物を持ち出すときはちゃんとお金を払ってください。
入店するときに店長からそう伺いましたけど。
(曾根崎)ったくもう!何なのあの子。
(平山)大先輩の私たちに言う言葉?あ〜あもう仕事したくなくなっちゃった。
帰っちゃう?
(曾根崎)帰っちゃう?ねっ。
(菅原)帰っちゃおう帰っちゃおう。
あら…。
ちょっと待ってください!勝手に変更されては困ります!こういうことはやめてください!あら。
やってくれるって言ったわよね?そうよ。
ちゃんと昨日伝えたわ。
あなた私たちより忘れっぽいんじゃないの?しっかりしてちょうだいよ!行こう。
あ痛い痛い痛い痛い…。
(亜弓)私はそんな約束してません!・
(只野)私もです。
私もこんな約束してません。
(亜弓)只野さん。
帰るなら帰ってください。
でも私は代わりませんから。
何なのよ?もう!
(曾根崎)頼まないわよもう!早く行きなさいよ!何突っ立ってんのよ!チッ。
(松田)すごいわね外山さん。
あのベテラン3人に食って掛かるなんて。
何かもう許せなくて。
これからはみんなで断固戦いましょう。
店長だってみんなで言えば聞いてくれるわよ。
何か心強いな〜。
しかしその日からすぐに始まったのです
古株たちの逆襲が
(曾根崎)レシートのお返しです。
外山さん3番レジ代わってくれる?
(亜弓)はい。
1,425円になります。
2,000円お預かりいたします。
(亜弓)《こ…小銭が1円もない》《やられた…すっごい嫌がらせ》ごめん両替お願い。
小銭が全部抜き取られてて。
大変お待たせいたしました。
ってええっ!?
(女性)ねえさっき買ったリンゴ傷んでるんだけど!昨日の精算に打ち間違いあったぞ!ナスの浅漬け腐ってたんですけど。
肉じゃがが煮崩れしてんだけど。
なぜかこのレジにだけクレーム客の行列が
言わずもがな…
(女性)《あの…すいませんリンゴがこんななってるんですけど》《ああ…あのクレーム担当は3番レジにおりますんでそちらの方でお願いします》
さらに…
ちょっと外山さん。
(亜弓)はい。
うわっ!
(曾根崎)ハハハ!あら〜大丈夫?
(平山)やだお弁当がぐちゃぐちゃ。
(菅原)今からお昼なのに大変!
(平山)大変!
とどまることを知らない嫌がらせ
そしてついにはこんな恐ろしいわなが待ち受けていたのです
(伊藤)気分を害さないで聞いてほしいんだけど実はこのところレジの集計が合わなくてね。
しかも1,000円や2,000円の額じゃない。
えっ!?いや知らない…。
打ち間違いだと思うんだが注意してやってくれないかな。
お金のことは嫌ね。
(松田)ホント。
泥棒扱いされるみたいで。
(平山)外山さん。
3番レジに入ってくれる?
(亜弓)はい。
(菅原)おっ…ああっ!ごめん。
ごめんね。
ちょっと足もつれちゃった。
ごめん。
ごめんね。
痛いわ…。
(亜弓)すいません!
(菅原)痛い痛い。
痛い。
(亜弓)お会計3,295円になります。
はい。
4,000円お預かりいたします。
外山さんそのレジが終わったらちょっと来てくれる?はい。
4,000円お預かりいたします。
(亜弓)お疲れさまです。
(平山)だからホントですよ店長。
(曾根崎)私ら見たんですから。
彼女がレジのお金をポッケに入れてるところ。
そんなことしてません!
(菅原)あらっ!調べればすぐ分かるわ。
ほ〜ら出てきた1万円。
《あのとき?》
(菅原)《おっ…ああっ!》《何て人たち》
(亜弓)店長私はやってません。
(平山)何言ってるのよ証拠があるのに。
私はやっていません!
(只野)外山さんはそんな人じゃありません。
これは彼女に対する嫌がらせです。
(亜弓)みんな…。
おいおいレジはどうなってんだよ。
あとの3人が頑張ってくれてます。
私たちが声を上げないと外山さんが悪者にされちゃう。
店長は曾根崎さんたちのことまったく気付いてないんですか?
(只野)仕事サボったり勝手にシフト変えたり店の商品をお金も払わずに持ち出したりしてるんですよ?な…何を言ってるのよあなたたち。
そうよ。
私たちはべ…別に…。
(亜弓)みんな迷惑してるんです。
彼女たちのせいで。
嫌がらせを受けてんのはこっちよ!あんたたちのために色々注意してあげてんのにそれを根に持って私たちを悪く言うなんてね。
この恩知らずが!
(平山)そうよ!逆恨みもいいとこだよ!私たちを巻き込まないでちょうだい。
(曾根崎)これで分かったでしょ?店長。
彼女は首よ。
こんな人雇ってたらお店の損害だわ。
そんな!店長?お金を取ったのは外山さんじゃないんじゃないですか?な…何言ってんの?店長。
さっきその目で見たじゃないの。
店の防犯カメラ。
おとといレジが映る場所に新たに取り付けたんだ。
ここに映ってるのは曾根崎さんですね。
(伊藤)お金のことはうやむやにできなくてね。
みんな嫌な思いをするし。
昨日もおとといもあなたたち3人の誰かが同じことをしていた。
残念です。
あなた方は父の代からの人たちですし多少のことは大目に見てきましたがこれは見過ごせない。
わ…悪気はなかったんです。
店長。
あなた方はあしたからお店に来ていただかなくて結構です。
(亜弓)
こうして私たちのパート戦争は終わりを告げました
いらっしゃいませ!よかった〜。
よかったね。
でも複雑でさ年齢がこっちに近いからさおばちゃん軍団ちょっと応援してしまう自分がいる。
あれ?あかん間違ってんで私と思いながら。
何回も若い方に若い方に。
でもレジ並ぶときにちょっとベテランの人に並んじゃいません?はい。
それが早いから。
早いからですよね。
「研修生」とかってバッジ付いてるとう〜んごめんなさいってたまにやってしまう。
やってしまうよね。
(順子)
10年前に夫を亡くし会社員をしながら娘の真子を必死に育ててきました
(順子)実はね…フフフ…。
結婚しようと思っているの。
(真子)えっ!?お母さんと川上さん結婚するの?
(順子・川上)フフフ…。
(真子)ホントに?真子。
声がおっきいわよ。
(川上)そうなんだ。
認めてくれるかな?
(順子)
彼は会社の上司で2年ほど付き合っています
(真子)もちろん!よかったねお母さん。
(順子)
年は離れていましたがすでに娘も優しい彼に懐き再婚して幸せになれる
ねえお父さんって呼んでもいい?
(川上)えっ呼んでくれるの?
(順子)
…はずでした
(和子)私はあなたが作ったものが嫌なのよ!
(和子)そんなにお金を使うのが嫌だったら食パンだっていいわよ!
(川上)母さんとうまくやってくれると思ってたのに。
あんまり僕をがっかりさせないでくれよ。
(順子)どうしてそんなこと言うんですか?お母さんのどんなわがままにも応えようって必死で頑張ってきたのにどうして!?
(真子)お母さん前はいつも笑ってたよ。
(順子)
彼の母親は脳溢血で倒れ介護が必要になったため近くの有料施設に入居していました
(ノック)
(川上)母さん。
入るよ。
(川上)順子さんと真子ちゃん。
今度から家族になるんだ。
(順子)よろしくお願いします。
話には聞いてたけどホントにいいの?正雄。
もちろんだよ。
僕には彼女たちしか考えられないんだ。
そう。
ならしかたがないわね。
あなたも大人なんだし好きになさい。
(川上)ありがとう母さん。
(順子)ねえお母さん反対なんじゃないかしら?
(川上)そんなことないよ。
もともと教師だったから口調がきついところもあるけど根は優しくていい人だから。
(真子)先生なの?じゃあ私も勉強教えてもらおっと。
《一緒に暮らすわけじゃないし大丈夫かな》やっぱり順子の料理は最高だね。
真子ちゃんっていうカワイイ娘までできてホント最高だよ。
(順子)たくさん食べてね。
ああ今度母さん帰ってきたらさ栄養があるものたくさん作ってやってくれよ。
えっ?
(川上)ああそうだ。
南の部屋リフォームしてもいいかな?来月母さんが帰ってくる前に。
帰るって?
(川上)えっ?決まってんだろ?一緒に暮らすんだよ。
私何にも聞いてない。
(川上)えっ?何で?まさか君はこのまま母さんを施設に置いとくつもりなの?家族がいるのに?
(順子)でも…。
でも…急過ぎて。
私にも心の準備があるし。
この間お会いしたばっかりなのよ?ごめんあの…施設はもう入居者が決まっていていまさら再契約は無理なんだよ。
(順子)そんな…。
当然君も賛成してくれるもんだと思い込んでた。
だって家族が一緒に暮らすのは普通だろ?頼むよ順子。
一生のお願いだ。
(順子)
懇願する夫に反対できず結局1カ月後にお母さんと同居することになりました
そして地獄の日々はお母さんが帰ってきたその日から始まったのです
私はあなたが作ったものが嫌なのよ!ああ今度母さんが帰ってきたらさ栄養があるものたくさん作ってやってくれよ。
えっ?帰るって?
(川上)えっ?決まってんだろ?一緒に暮らすんだよ。
私何にも聞いてない。
まさか君はこのまま母さんを施設に置いとくつもりなの?
再婚した途端母と同居したいと言いだしたマザコン夫
そして…
地獄の日々は姑が帰ってきたその日から始まったのです
(順子)お待たせしました。
(真子)おばあちゃんいってきます。
(川上)じゃあ母さんいってくるよ。
いってらっしゃい。
(順子)真子忘れ物ない?
(真子)うん大丈夫。
いってきます。
(順子)いってらっしゃい。
(真子)いってきます。
(順子)気を付けて。
お母さん。
お味どうですか?
(和子)しょっぱくて食べられたもんじゃないわ。
下げてちょうだい!
(順子)すいませんあの…薄味にしたつもり…。
(和子)病院の近くに鳥友ってお店があったでしょ。
お昼はあそこのお弁当にしてちょうだい。
えっ?並でいいから。
(順子)並?ありがとうございます。
2,500円になります。
(順子)《高っ!》
(店員)えっ?あっ…いえ。
あの…1つ下さい。
《覚悟はしてたけど先が思いやられるな…》
(順子)
その日以降もお母さんは私の手料理に口をつけようとはしませんでした
(和子)あなたの料理はもういいわ。
味も何もありゃしない。
今日のお昼は東屋さんのお弁当にしてちょうだい。
お母さん。
味付け教えてもらえませんか?あなたの作ったものは食べたくないのよ。
フッ。
息子をどうやって手なずけたか知らないけどあなたを嫁として認めてませんからね。
(順子)
お母さんの嫌みは料理のことにとどまりませんでした
ちょっとこのシーツかえてちょうだい。
ごわごわする。
そこ。
そこほこりたまってるわよ。
私喉が弱いんだからもう。
(順子)すいません。
まったく一から十まで言わないと分かんないのかね。
(順子)ああっ!
(和子)あ痛たたた…。
わざとやったでしょ!もう!文句あったら口で言ってちょうだい!ホント意地が悪いんだからああ…痛い。
(順子)
いじめのようなわがままに心身共にへとへとになる毎日
中でも私を一番悩ませたのはやはりお母さんの食事でした
(順子)あなた。
(川上)うん?
(順子)ちょっといい?
(川上)何?
(順子)お母さんのお弁当のことなんだけど…。
その話かよ。
勘弁してよ。
「順子さんが弁当買ってきてくれない」って母さんから直接電話かかってきたんだぞ。
専業主婦なんだからさお使いぐらいさ…。
面倒だから買わないわけじゃないの。
毎日外食だと体に悪いしそれにお金の面でも…。
金?その…毎月の生活費10万円の中から毎日2,000〜3,000円の出費となると…。
(川上)前の妻は生活費のことでとやかく言うことなかったけどね。
(川上)まあいいや。
話はそれだけ?
(川上)母さんもう寝るよ。
おやすみ。
(和子)ああ…ああ正雄。
あったかくして寝るんだよ。
(川上)母さんもね。

(真子)お母さん大丈夫?真子。
最近元気ないよ?ごめんごめん。
大丈夫。
介護のことよくまだ分からなくて戸惑ってるだけ。
(真子)私も手伝うからさ何でも言って?お母さん。
真子…。
ありがとう。
よし。
(順子)
真子のためにもうまくやっていく努力をしよう
そう心に決めたのですが…
(順子)お母さん。
どうぞ。
(和子)何よこれ。
(順子)料理の本見て作りました。
これエビを練り込んだんです。
食べてみて…。
言ったでしょ?私はあなたが作ったものが嫌なのよ!そんなにお金を使うのが嫌だったら食パンだっていいわよ!
(順子)そんな…。
まったく…何が入ってるか分かりゃしない。
金づるを見つけて人のうちに転がり込んだつもりかもしれないけどそうはいきませんからね!ああいやらしいいやらしい。
ハァ…。
前の奥さんは国立大出てバリバリに働く自立した女性だったのにね。
あ〜あ…。
あの人に子供さえできてたらね。
そういやあなたのお父さん大工だって本当?フッ。
さぞかし立派な職人さんだったんでしょうね。
娘を大学にも行かせもせずに。
ああまあトンカチと釘さえあれば何とか食べてはいけるんでしょうけど。
(順子)大学に行かなかったのは私の意思です。
経理の専門学校に行った方が将来の役に立つと…。
その結果がこれ。
親が親なら子も子よね。
育ちの悪さがよーく分かる。
何よ!その目。
(泣き声)
(順子)
あまりにもひどい仕打ちに夫に打ち明けました。
けれど…
母さんがそんなこと言ったっていうのか?本当なの。
あなたからもお母さんに…。
君はずっと愚痴ばかりだな。
僕が一言でも君に文句言ったことあるか?真子ちゃんともホントの娘のように接してる。
分かってる。
感謝もしてるわ。
(川上)だったら!君も協力してくれよ。
会社から疲れて帰ってきてるのに愚痴や金をせびることばかりいいかげんにしてくれよ!せびるなんて…お弁当代が…。
君ならもっと母さんとうまくやってくれると思ってたのに。
あんまり僕をがっかりさせないでくれよ。
(川上)今日は母さんの部屋で休むから。
あと見た目をもっと何とかしろよ。
髪はボサボサ服はヨレヨレ。
あっ。
今度ベッド分けよう。

(順子)
夫にとってもう私は女ではない
お母さんの世話をするための家政婦でした

(順子)《私さえ我慢すれば》
(順子)お母さん。
お夕飯お持ちしました。
今日は鳥友のお弁当です。
けさ真子ちゃんが来たわよ。
敬老の日に何か欲しいものはないかって。
そうですか。
(和子)まあいけしゃあしゃあと。
あの子の小遣いだって正雄の稼ぎでしょう。
だいたい「おばあちゃんおばあちゃん」なんて赤の他人に言われたくないね。
フッ。
何にもいらないって言ってやったわよ。
親子揃って息子にたかり放題。
(順子)やめてください!真子は…あの子はお母さんのことがホントに好きなんです。
気持ち悪いこと言うんじゃないわよ!他人のうちにずけずけ入り込んで好き勝手して。
さっさと出ていきなさいよ!いずれこの家も財産も自分のものにしようと思ってんでしょ!そんなこと思ってません。
(和子)娘を使って丸め込もうと思ったって無駄だからね!けさだって「お願いだからお母さんと仲良くして」なんてしおらしいふりしてこびへつらって!真子が?
(和子)冗談じゃないわよずうずうしい!娘もあんたとおんなじよ。
このうちではあんたたちと一緒の空気吸わなきゃいけないかと思うとうわ〜!!もう我慢ができない!
(和子)何てことするの!とうとう本性現したわね!
(順子)どうしてそんなこと言うんですか?お母さんのどんなわがままにも応えようって必死で頑張ってきたのにどうして!?怒鳴るのはやめなさい!もう耳がキンキンする!私のことならともかく真子のことまで…。
どうしたらいいんですか!
(和子)正雄!助けて!教えてください!
(和子)順子さんに殺される!
(川上)おい何やってんだ!
(順子)どうしたらいい…。
(川上)何てことするんだお前は!
(川上)母さんは病人なんだぞ。
それを怒鳴り散らして手を出すなんて。
ごめんなさい。
真子のこと言われてつい…。
(川上)言い訳はいいよ!聞けば母さんの食事を作らなかったりトイレだって我慢させてるそうじゃないか。
そんな!
(川上)人としてどうなんだえっ?君がそんな人だとは思わなかった。
何もかもがっかりだ!大丈夫か母さん。
(和子)うん…。
怖かった…。
(川上)怖かったよね。
僕がきつく言っとくから。
ねっ?
(和子)殺されるかと思った。
(川上)かわいそうに。
ホントにね。

(真子)お母さん?ごめんね。
何でもないのよ。
お母さんちょっと失敗しちゃって。
もういいよ。
私全部知ってる。
おばあちゃんがお母さんにずっとひどいこと言ってたの。
それなのにお父さん全然お母さんかばってくれなくて。
(順子)そんなんじゃないのよ?あのね?お母さん前はいつも笑ってたよ。
(真子)お金無かったけどたまに映画見たり買い物したりお父さんいなくても毎日楽しかった。
真子…。
(真子)何で我慢してるの?私のため?それならちっともうれしくない。
(真子)また二人の生活に戻ろう?私もバイトするから。
(真子)私お母さんには笑っていてほしいの。
(順子の泣き声)
(順子)
娘の言葉に私は救われました
そして妻は
マザコン夫と鬼姑をついに捨て去る
(川上)ホントに出ていく気なのか?冗談じゃない!母さんの世話はどうするつもりなんだ。
私にはお母さんのお世話は無理です。
施設だってすぐには見つけられやしないよ!ではあなたがお世話をして差し上げたらいかがですか?ちょ…待ってくれよ!おい!何の相談もなしに!何度も相談したのに聞く耳を持たなかったのはあなたよ。
お母さんの言うことしか信じなかったじゃない。
僕は許さないぞ。
絶対に!
(順子)では裁判を起こします。
お母さんが私に言ったことはあれから録音してあるので。
母さん。
どうすればいいの?順子さんあなたって人は!
(順子)
離婚はもめましたが結局裁判を恐れた夫が折れて判を押しました
(和子)正雄。
(川上)ママ〜。
(順子)
本当の幸福は裕福な生活でも両親が揃っていることでもない
ちょっときそうになったわ。
危ない危ない危ない。
目うるうるしてますね。
これはちょっと娘に救われたね。
よかったねあの娘ちゃんがいてくれて。
一番最初にお付き合いした彼がすっごいマザコンだったんですよ。
色々持ってますね。
色々持ってます。
そのときはまだ16歳だったので結婚も何も意識してなかったんですけど一緒にご飯食べに行ったりすると絶対お母さんに電話して夕飯にかぶらないように相談し合うんですよ。
何を相談するの?メニューをです。
自分で決められないの?今日はハンバーグだからハンバーグ以外にしなさいみたいなの毎回やられたりして。
へ〜。
こういうの見てて世の中の人が全部こうだって思われたくない。
結婚もいいもんですよね?いいよ。
いいよ!うん。
続いては顔面ブスVS性格ブス特集より「ブスの極み」
(由香)おめでとう!
(由香)《いいなぁ…》《私も本気で相手を探さなきゃね》
(由香)
私広瀬由香。
36歳のOLです
(由香)お幸せに!
(恵)幸せになんてならなくていいわよ。
(恵)これでうちの部署で独身30代の残り物は私とあんただけね。
(由香)
同じ年の坂田恵さんです
いいこと?契約社員のあんたが正社員の私を差し置いてさっさと結婚しようなんて絶対許さないからね。
(由香)《ひえ〜…怖い》契約社員のくせにおしゃれして。
契約社員のくせに色目使って。
(由香)あっ…ブーケトス始まるみたい。
行かなきゃ。
(女性)いくよ〜。
(一同)はーい!321。
《やった。
私だ!》
(恵)ラッキー!次は私の番だわ。
(由香)《嘘…》さ…坂田さん。
それ私の…。
(恵)はぁ?何よ?何か文句ある?いや…別に…。
あなたは契約社員私は正社員。
正社員の私を立てるのは当然よね?フンッ!
(恵)私が美人だったら中野さんだって私と結婚してたわよ。
(由香)外見のことを嘆く前にまずやることがあるんじゃないの?今のままじゃ結婚は無理。
一生独身よ!
(女性)坂田さんこれ頼まれてたものです。
うん?これ全然違うじゃん。
やり直して。
(由香)
問題はそれだけではありません
(課長)坂田さん。
ねえ坂田さん。
ちょっと。
(恵)えっ?はい。
(課長)坂田さんこれ間違いだらけじゃないか。
やり直して。
(恵)え〜?私ちゃんとやりましたけど。
(課長)ちゃんとしていたらこの数字にならないよ。
(恵)こここれじゃないんですか?いや違うよ。
この前言ったろ。
(恵)何でいつも私だけ。
きっとこの顔のせいね。
私がブスだからいじめてるんだわ。
課長はそんな人では…。
(恵)フンッ。
いいわよねあなたは美人で。
(由香)私は美人なんかじゃ…。
でもあなたはやり直せって言われたこと一度もないじゃない。
それはたまたまというか…。
坂田さん…。
(恵)慰めは結構よ。
自分のことは自分が一番分かってるの。
親にちゃんと産んでもらえなかった私が不幸なの。
この顔で生まれた時点で私はどん底人生不幸決定なのよ!美人なら人生変わってたと思うわ。
今頃は大金持ちと結婚してセレブ妻よ。
ああ…損だわ。
私の人生悲し過ぎる!
(泣きまね)
(由香)
私だって普通の容姿です
それに36歳独身で契約社員という立場に不安を感じるときもあります
だからこそその分仕事も一生懸命やって…
あっそれ私やります。
(由香)
いつも笑顔を絶やさないよう努力しています
広瀬さんは仕事が丁寧で助かるよ。
(由香)ありがとうございます。
(由香)お疲れさま。
(2人)お疲れさまです。
(女性)前から思ってたんですけど広瀬さんってホント肌奇麗ですよね。
(女性)ホント奇麗ですよ。
(由香)ホント?週1回のエステのおかげかな…。
(女性)エステ行ってるんですね!どこですか?教えてください!そんなことないよ!
(女性)ありますよ!だんだん年だから…。
あっ。
エステなんかお金の無駄遣いよ?
(女性)広瀬さんってホント肌奇麗ですよね。
(女性)ホント奇麗ですよ。
(由香)ホント?週1回のエステのおかげかな…。
年を重ねても努力を怠らない女もいれば…
そんなことないよ!
(女性)ありますよ!だんだん年だから…。
あっ。
エステなんかお金の無駄遣いよ?
(由香)いや…でも女性にとって身だしなみは大事ですから。
そんなことしても年は隠せないわよ。
だからこそですよ。
20代のように若さで勝負できないんだからせめて自分磨きしなくちゃ。
なるべくモチベーションを維持して努力を続ければ絶対幸せな結婚ができる。
そう自分を励ましてるんです。
(恵)ちょ…ちょ…ちょっとその前向きなコメント何!?あなたもしかして男ができたの!?
(由香)いや違います。
ただ結婚相談所に…。
はぁ!?何よそれ。
ずるーい!私に黙って先を越すつもりね?そうはさせないわよ。
私も行くわ。
そこどこの相談所?ねえねえ言いなさいってば!いや…。
《何でこうなるの?》契約社員のあなたが正社員の私よりも先に幸せになろうなんて許さないからね!言いなさいよ!どこなのよ!
(由香)
結局坂田さんに押し切られ2人で結婚相談所へ行くことになりました
(由香)でも相手の方はどちらでも大丈夫です。
(女性)分かりました。
どういう方がご希望ですか?誠実で価値観が同じ方が。
私のわがままを聞いてくれる包容力がある人かなぁ。
年齢は…特にこだわりません。
うーんと年下がいいです。
年収に関しては…普通に生活ができれば。
1,000万以上。
身長は175cm以上で細身。
デブは嫌なんで。
学歴は最低でも大卒以上。
タワマンとか持ってる人が理想です。
親との同居はなし。
(由香)《今日こそすてきな出会いがあればいいなぁ》よし!・
(恵)私OLをやってるんですよ。

(恵)上司からの信頼が厚くて仕事を任されてるうちに少しだけ結婚が遅れてしまって。
この間もお客さまに新人さんかと思ったなんて言われちゃって。
(由香)《うわぁ…》
(男性)なるほど…。
で年収はお幾らですか?
(由香)《いきなりそれ?》預貯金はお幾らですか?次男ですか!じゃあ同居しなくていいですね!姉さん女房ってうまくいくんですって!
(男性)ああ…そうですか。
(由香)《自分のことを棚に上げて相手に求めるばかりじゃ…》《それでなくても20代と違って年齢的にハンディがあるのに》
(中野)あの…すいません。
(中野)よかったら少しお話しませんか?あっ…はい。
(中野)いいですか。
(由香)
中野大輔さんはIT企業勤務で1つ年下でした
気付いたら夕方なんてざらですから。
私も休日はゴロゴロしてることが多いです。
(中野)正直ですね。
(由香)あっ…。
(中野)そういえばご両親岡山ご出身って言ってましたよね。
(由香)はい。
(中野)実は僕の父もなんです。
(由香)偶然ですね!
(中野)ねっ。
あっすいません。
飲み物取ってきますね。
(由香)あっすいません。
ありがとうございます。
大丈夫です。
あっ。
ちょっとあんた!私を差し置いて何勝手なことしてんのよ!あの人は私が一番に目を付けていたの。
正社員の私に譲りなさいよ!そんな…。
(恵)さあさあ行った行った!お待たせ。
彼女なら他の人のところに行っちゃいましたよ。
それより私とお話しません?えっ…あっ…ああ。
はい。
何でこうなんのよ…。
(由香)
しかし神様は私を見放しませんでした
中野さんが私に?
(由香)
結婚相談所から中野さんが私に会いたがってるという連絡が来たのです
やったー!あっ。
(中野)ごめんなさい。
お待たせしました。
待ちました?
(由香)大丈夫です。
すいません。
じゃあ行きましょうか。
はい。
(中野)行きましょう。
(由香)
それから私たちは休日のたびにデートを重ねました
(由香)
でも…
ねえ今度のお見合いパーティーはいつかしら?えっ?
(恵)目を付けていた中野さんから連絡ないし次を探すわ。
あの…それが…。
はぁ!?中野さんと付き合ってる?契約社員のくせに?すみません…。
(恵)やっぱりだわ。
私みたいなブスは誰にも相手にされないのよ。
しょせん顔よ!顔!顔!女の価値は顔!よかったわね〜エステ通ったかいがあって。
そりゃ連れて歩くならあんたの方がいいわよね。
いや…そういうこと…。
(恵)もういい!顔で選ぶような男なんてこっちから願い下げよ!フンッ!
(由香)
心が痛みましたがこればっかりはどうすることもできません
(由香)
それからも交際は順調に続き…
結婚してください。
はい。
(由香)
私はプロポーズをされました。
幸せでした
でも…
(女性)あっ!それってもしかして…。
えっ!?婚約指輪じゃないですか?
(由香)あっ…まあ。
決まったんですか?おめでとうございます!
(恵)契約社員のくせに契約社員のくせに契約社員のくせに契約社員のくせに!うるさいわよあんたたち!さっさと仕事に戻りなさいよ!何やってんのよ!ほら戻って戻ってほら!
(由香)
私の結婚を知り坂田さんのひがみが爆発してしまったのです
これ入力して。
今日中によ!
(由香)いやあの…でも定時…。
(恵)まだまだあるわよ。
これぐらい何でもないでしょ?契約社員のくせにあんたはとーっても幸せなんだから。
毎日バカみたいににやけた顔してる罰よ。
早くやんなさい。
邪魔よどいて。
(由香)
確かに坂田さんから見れば腹が立つでしょう
私は甘んじて彼女の怒りを受けるしかありませんでした
(由香)
そして私は彼女のとんでもない心の闇を目撃することになるのです
これ入力して。
今日中によ!
(由香)いやあの…でも定時…。
(恵)まだまだあるわよ。
これぐらい何でもないでしょ?
(由香)
そして私は彼女のとんでもない心の闇を目撃することになるのです
・ほら恵。
お弁当作ってきたから。
(恵)いらないってば。
(由香)《坂田さんだ誰だろう?》
(恵)だからいらないってば弁当なんて!もうお母さんうざい!
(君子)でも最近元気ないじゃない!恵の好物ばかり作ってきたから。
(恵)もうそんなに私が心配なら美人に産んでくれたらよかったのよ!
(君子)えっ?
(恵)美人なら人生楽勝だったのよ。
ブスなせいで何もかもうまくいかない。
能天気なバカ女でも笑顔がかわいければ許されて選ばれるなんてこんな不公平なことってある!?ブスに生まれたばっかりに私は結婚もできないじゃないの!
(君子)でももう大人なんだから自分の力で…。
(恵)みんなお母さんが悪いのよ!私が不幸なのは全部この顔のせいよ!《最低…》
(君子)大丈夫よ。
(恵)うるさい!もういいから帰ってよ!
(由香)あっ!大丈夫ですか!?
(君子)ああ…すいません。
坂田さんお母さんに何てことを!
(恵)私に説教する気!?ずうずうしい女ね。
私の男取ったくせに。
はっ!?だって私が美人だったら中野さんだって私と結婚してたわよ。
私がブスだからあんたが勝ったのよ!あんたね…いいかげんにしなさいよ!そうよ。
あんたはブスよ!でもそれは顔じゃない。
性格よ!性格もブス仕事もブス考え方もブス!救いようのない究極のブス!まさにブスの極みよ!何でもかんでも顔のせいにして努力もせずに文句ばっかり!外見のことを嘆く前にまずやることがあるんじゃないの?いい年こいて自分から逃げてるただのがきじゃない!大事なお母さんへの暴言も間違ってる。
断言するわ。
今のままじゃ結婚は無理。
一生独身よ!ああ…何て失礼な!お母さんも聞いたでしょ!
(君子)ええ驚いたわ。
(恵)先に結婚が決まったからって偉そうに!
(君子)まさかここまで…。
(恵)そうよ!言ってやって!本当にひどい!
(恵)そうなのよ!この女ひどいのよ!
(君子)ひどいのはあんたよ!恵。
(恵)えっ!?この人が私の言いたいこと全部言ってくれたわ。
今の自分を受け入れて努力してこそ幸せになれるのよ。
お母さんもそう思うわ。
何よ…お母さんなんて…もう知らない!
(君子)ありがとうございました。
いやあの…すいませんでした!
(君子)いえ。
よくぞ言ってくれました。
恵をこれからもよろしくお願いします。
はい。
(由香)お待たせ。
(中野)このシューマイ超おいしい。
ホント?
(由香)
私は結婚後引っ越しをしたので会社は辞めました
最高。
おいしい!もういつも褒めるんだもん。
どんなに努力してもブスはブスよ。
ケッ!
(由香)
独身のままだそうです
いかがでしたか?いや面白かった。
引き込まれた。
やっぱり和歌子さんと菜摘さんの名演技が。
もう脳裏に焼き付いて。
最高やったね!あれはもう何回も何回も見直そうと思います。
本当にあった女の人生ドラマはまだまだいっぱいあります。
2016/11/18(金) 21:00〜22:52
関西テレビ1
金曜プレミアム・本当にあった女の人生ドラマ[字]

人気コミックをドラマ化!葬式代ケチる義姉…非常識なアラフィフ女…ママ友を独占したい女…再婚したら鬼姑&マザコン夫がヘルパー扱い…不幸なのはブスのせい?

詳細情報
番組内容
 「本当の幸福」…性悪姑とマザコン夫に介護ヘルパーとして虐げられ女!
 シングルマザー・沢野順子(中山忍)。会社の上司・川上正雄(神保悟志)と再婚することになったがある日突然、介護が必要な正雄の母・和子(赤座美代子)と共に暮らすことに…。
 「がめつい女」…守銭奴の親戚に何もかもむしり取られていく女!
 専業主婦・三沢結子(櫻井淳子)。結子の頭を悩ませているのは、夫の兄の妻である清美(島崎和歌子)
番組内容2
の存在。清美はとにかくケチで、何かあると金、金、金。その強欲はエスカレートしていき…。
 「パート戦争」…常識力ゼロのアラフィフの横暴に徹底抗戦する女!
 外山亜弓(佐藤江梨子)はスーパーのパートとして働き始めた。しかし、その職場には曾根崎(小川菜摘)をリーダーとする、常識力ゼロのアラフィフ3人組が同じくパートとして働いていた…。
 「ママ友依存」…セレブと友達でいるために破産街道を突き進む女!
番組内容3
 島本芳乃(新山千春)は夫とお見合い結婚した。しかし生きがいは一人娘だけ。ひょんなことから同じ年の子どもがいる高藤沙織(上野なつひ)とママ友になる…。
 「ブスの極み」…ひがみの塊の正社員OLに足を引っ張られる女!
 契約社員として働く独身女性・広瀬由香(三倉茉奈)。正社員の坂田恵(伊藤麻実子)。ある日由香と恵は一緒にお見合いパーティーに行くことになり、それから由香は恵の激烈なひがみの的となる…。
出演者
【MC】
片平なぎさ 
松嶋尚美 
若槻千夏 

【ショートドラマキャスト】
「本当の幸福」
中山忍 
神保悟志 
赤座美代子 

他 

「がめつい女」
櫻井淳子 
島崎和歌子 

他 

「パート戦争」
佐藤江梨子 
小川菜摘 

他 

「ママ友依存」
新山千春 
上野なつひ 

他 

「ブスの極み」
三倉茉奈 
伊藤麻実子 


スタッフ
【原作】
「本当にあった女の人生ドラマ」(ぶんか社) 

【プロデューサー】
山本布美江 

【演出】
藤本創 

【主題歌】
「ファイト!」 作詞・作曲/中島みゆき 歌/岸洋佑