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字幕書き起こし アニメ 3月のライオン「第7話」 2016.11.19

(波の音)
(風の音)
頭ではわかっているのに動けないのは何でだ

「勝つ理由が無い」とか言いながら負けると苦しいのは何故だ
(風の音)
中途半端だ僕は
(風の音)
何もかも…
・「魔法の言葉覚えている虹の始まったところ」・「あの時世界の全てに一瞬で色が付いた」・「本当の声はいつだって正しい道を照らしている」・「なんだって疑っているからとても強く信じている」・「心臓が動いている事の吸って吐いてが続く事の」・「心がずっと熱い事の確かな理由を」・「雲の向こうの銀河のようにどっかで無くした切符のように」・「生まれる前の歴史のように君が持っているから」・「それだけわかっている」・「僕だけわかっている」
見てる…めっちゃ見てるよ?
デカい…こわい…
あの…お名前は?あ…あの桐山です。
下の名は?あ…零です桐山零。
やっぱりそうだ。
あの中学生で将棋のプロになった…。
はじめまして高橋勇介です。
え?僕は野球をやっていて将来はプロになれたらと思っているんです。
でこの先このまま都内の高校に野球推薦で入るか確実に甲子園を狙える地方の高校に行くかで迷っていたら父があなたの事話してくれたんです。
世の中にはこの子みたいに中学生でバシッと自分の道を決めてプロになったヤツもちゃんといるんだ。
プロになりたければちゃんと自分で勇気を出して選べ!それで俺四国の高校に行く事に決めたんです。
ジュニアの大会でお世話になった監督が誘ってくれているので。
でも聞きたかったんです。
桐山さんはプロになってから一年遅れでまた学校に行かれてますよね。
あの…それはどうしてですか?
彼の真剣な顔を見てこれは上辺の答えではなくてホントの言葉を探して答えないといけない質問だとそう理解した
でも…
何て伝えたらいいだろう
え〜と…。
僕は本当に将棋にしか特化してないんです。
人付き合いも苦手だし。
勉強は好きだけど学校にはなじめませんでした。
人生を早く決めた事は後悔していません…。
でも多分「逃げなかった」って記憶が欲しかったんだと思います。
う…わ…は恥ずかしくなって来た…。
オレ何語っちゃってるんだ?こんな…初めて会った中学生相手に…
そうか…。
えっ?
(高橋)「逃げたり」「サボったり」した記憶って自分にしか分からないけど…。
ピンチの時によく監督に「自分を信じろ」って言われるんすけど。
でも自分の中にちょっとでも「逃げたり」「サボったり」した記憶があると「いや…だってオレあの時サボったし…」って思っちゃってそれができないんです。
だから上手く言えないけどそういうの失くしたかった…って事ですよね。
通じた
うん。
ヤバイ…。
何だコレすっごい嬉しい。
なんだか油断するとうっかり涙が出そうであせった
そのくらい嬉しかった
(ドアが開く音)あお〜い高橋。

 

 

 

 


遅れてスマン。
行こ〜ぜ〜。
おう。
あでもオレ…まだもちょっと…。
あのよかったらまた話そう。
えいいんすか?ヒナちゃ…川本さん通して連絡くれれば…。
そっすか。
じゃあよろしくな川本。
あ…ううんっっ!ありがとうヒナちゃん!ありがとう桐山くん!なんか彼カッコいいね。
でしょ?すっごくしっかりしているの。
で何話したの?二人で。
えあえ〜と…。
(クロちゃん)プクスープクスー…。
時が…見える…。
(あかりひなたモモ)ごちそうさまでした〜!えっとえっと☆ご飯はみんな塩むすびにしといたよ。
あと天ぷらとゆでタマゴとお漬物と…。
すみません。
助かります。
れいちゃんありがと〜。
またね〜。

その夜はあったかいご飯といろんな出来事でお腹の中がフワフワしてなかなか眠くならなくて
遅くまで詰将棋の問題をえんえん解き続けた。
ふと気付くと…6階の僕の部屋まで水の匂いと波の音がのぼってきていた
聞いてみたかったんです。
彼が僕に訊いたように僕も誰かに訊ねる事ができる日がくるとしたらいつかその目に映ってきた景色を嵐の向こうにあるものの話を…
そう。
ゴールの向こう側について語られる物語を僕はまだ知らない
(秒針の音)
(時報)ええ〜と…そろそろご飯にしようか?あううん…。
ひなちゃんは今猛烈にキンチョーしている。
普段はぱぁっと元気になったりしゅ〜んとしょんぼりしたりモキーッって怒ったりいろんな意味で「活発」でありそこが彼女の持ち味であると思うのだけど…その彼女が固まっている…。
なぜなら目の前にタカハシ君がいるからである
いやー久しぶりだな川本んち。
小2の時以来?あのヒナちゃん?ねーねーカレー早く食べよ?あああ…。
ホラひなちゃんしっかり。
ご飯こんくらいでいい?ホントにカレーで良かったのかな?やっぱりもっと豪華なご飯の方が良かったんじゃないのかなぁ。
カレーなんてありきたりすぎだよぅ喜んでくれないよぅ。
大丈夫だよ上手にできてるよ。
(メールの着信音)高橋君から「土曜空いてますか?」ってメール来たんだけどヒナちゃん家に一緒に行っていいかな?キャ〜〜〜〜〜ッ!!
なんか…悪かったかなぁ…こんなに緊張させて
モモお腹すいた。
うそっっなんでおねいちゃん土曜の夜いないの!?「晩ごはん一緒にどうぞ」って言っちゃったよう!!?困ったわねえ…う〜ん土曜は急にお店番頼まれちゃって…。
そーねぇ…じゃカレーにすれば?先に作っておけばあとは来てからあっためるだけで安心でしょ?そしたら失敗とかもないし…。
えー普通っぽすぎるー。
もっともっとこう豪華なってゆーか凝った感じのヤツでないとっっっ!!!あなたまだ懲りてないようね。
お弁当の時の事忘れたのっっ!?もーっ。
だーかーらーゴハンっていうのはねっ。
ゴハン!?何すか何すか!?今ゴハンって言いましたよねっっ!!?なぁ!?オイッッ。
ええっ先パイッ自分も確かに聞いたっすっっ!!!あっっしまった!違うのっ今言った「ゴハン」はあなた達の「ゴハン」の事じゃなくて…ってまた2回も言っちゃった!!!ゴハンすか?ゴハンすか?おねいさんゴハンなんですかーー!?キャーッ!うめーニャー。
ニャ〜〜。
ゼーハーゼーハー…。
じじゃあっオマケで唐揚げをトッピングってのはどうよ?唐揚げ…?そして更に温泉タマゴをのっけるっていうのは?どう?温泉タマゴまでもっ!?ふはーっ!おお…まとまったようだ…。
で高橋くんはというと…
あっ温泉タマゴがのってるっ。
いただきまーす。
いーたーだーきまつっっ!!んっ…うん…。
おお…。
わー…すっごい気持ちのいい食べっぷり
ふぅ…。
川本んちのカレーってすごいなっっ。
唐揚げだけでもすげーのにしかも温泉タマゴがのってるなんて超ゴーカじゃんか。
お店で喰うヤツみたいだ。
ホント!?おかわりもあるよ。
良かったっっ。
おねいちゃんありがとうっっ
あそーだ。
オレ桐山さんに聞きたい事あるんすけど川本ビデオデッキ借りていい?あいいよー。
えと…コレなんすけど…。
ブーーーッ!はわっ!?ボッボドロッ☆あーこないだ来た人だっっ!ななな何で!?え何?二海堂四段も来た事あるの?スゲーッ!!すすごーい?TVに出る人だったの?何もそんなコト言って無かったよ?あそっか。
親友ですもんね桐山さん☆親友!?ななんでそんな事になってんの?仲良いんですよね☆二海堂さんよく言ってますもんねインタビューとかで。
はっ…ちょっと待てよ二海堂が解説って事は…
あっねぇこのビデオまた今度にしない?
(棋譜読み上げ)「先手6六金。
後手3四角成」。
(棋譜読み上げ)「先手6四馬」。
(記録係)「桐山五段残り7分です」。
えーと…ごちそうさまでした…。
(ひなたモモ)え…え゛え゛ーーーーっっっ!!!れれれれいちゃん?なんでTVに映ってんの?逃げちゃダメなのうっっ。
将棋って…部活って言ってたよね??モモちゃん重い…よ?あっそっかしまった。
やべっっ桐山さん内緒にしてたんだっけ。
お?何だボーズ情報解禁か?あどーもお邪魔してます。
おう高橋のせがれか?でっかくなったな。
くそジジイとくそオヤジは元気か?はい元気っス。
夕べも将棋指してケンカしてました。
あで桐山五段に聞いてこいって言われたんスけど。
うん?NHK杯?どこだオレも見てたぞ。
(高橋)あここです。
(棋譜読み上げ)「先手4二馬」。
「うっうわああ!何て事するんだ桐山ァァァァ!これじゃ『切り』に行ったのか『切られ』に行ったのか?分からんだろう!」。
熱い解説だなぁおい。
じーちゃんもオヤジも「これが敗着の一手だったとは思えない」って。
「二海堂四段は何でこんな事言ってるんだ」って。
(棋譜読み上げ)「同玉。
先手5五金」。
いえ彼の言う通りこれが敗着の一手でした。
(高橋)じーちゃんもオヤジもこれがそんなに悪手とは思えない。
むしろ攻め気と漢気に溢れた手な気がするって。
相手がガッチガチに堅く囲ってオレのミス待ちで全然動かないから…なんか「じゃあミスするかどうかやってやろうじゃないか」って思って…。
(二海堂)「カッコつけんな桐山っっっ!!本当に勝ちたいんなら粘れっっ攻めるだけじゃなくちゃんと守れっっ。
最近のお前ちょっと変だぞ!?」。
「二海堂さん盤面が見えませんっっ」。
(二海堂)「三段リーグの頃のお前の方がもっと慎重でひたむきだった!!『潔い』のと『投げやり』なのは似ているけど違うんだ!!桐山っっ聞こえているか!?「あっっ二海堂四段!?」。
もっと自分の将棋をー!自分を大切にしてくれっっ桐山っっ!」。
(女流棋士)「ドアップすぎますっっ二海堂四段っ対局室は4階です聞こえませんってばっっっ落ち着いて下さいっ」。
ふんっ…だとさボウズ。
おめえなかなかいい友達持ってんじゃねーか。
オレちょっとうらやましいです。
(二海堂)「親友としてあえて言わせてもらうっっ」。
親友だってさ!!ウハーッッ。
青春っぽいじゃねーかこんちくしょー!はわー…。
ボドロ…。
「いいか?一度しか言わんっっ。
あッでも大事なコトだぞ!?いいかっ桐山っっだからむしろビデオに録って何度も見ろ!」。
(相米二)いやーいいなー☆
(高橋)さすがマブダチっすね。
「自分を大切にしろっそれができないのが“伸び悩み”の原因だっっ!!」。
くっそ知るか!!何だよその上から目線!!!ムカつくなクソ!!れーちゃん!?おおっっボウズが怒った!!?ニャー。
だいたいこのヒト言ってる事がおかしいよ!?もぜんっぜん意味わかんないんすけど!?あたしかにっっ!!!でもっ二海堂さんの親友を想う気持ちはオレ本物だと思うっす!!!かーっっ甘酸っぱいぜお前らっっ。
今どきの若いもんも捨てたもんじゃねーなっっ。
いいなぁ。
え゛っっ!!いったいどこがー!れいちゃんのでっかい声初めて聞いた。
彼女の言葉に僕はちょっぴり驚いた
なんか楽しいね。
だってそんなコト言われたの初めてだったんだ
ねぇれいちゃんお願い。
私にも将棋教えてくれる?私にも将棋教えてくれる?
知らなかった。
誰かに自分のいる世界の事について興味を持ってもらえる事がこんなにもお腹の辺りがフワフワする程嬉しい事だったなんて
えーっと…まず盤はどれにしようか…。
木製よりビニールマットの方がいいかもな。
お茶の間のちゃぶ台の上にのせるわけだから
で駒も気軽に扱ってもらえるようにこのプラスチックのがいいかも。
モモちゃん牛乳とかよくこぼすし…
字もくずしてないから読みやすいし。
ああと一応図解とかあった方が解りいいかな
えーと…どれがいいかな…。
(二海堂)初心者向けなら谷山先生と千咲先生のが解りやすいぞ。
にっ二海堂っっ。
うむ品切れだな。
残念しごくっ。
あの…コレ下さい。
嬉しいよっっ桐山っっ。
君も普及の大切さを感じているんだね☆で誰に教えるんだい?では…よろしくお願いします。
します。
キャーボドド。
うむこちらこそよろしく☆大丈夫かな。
覚えられるかな私にも。
大丈夫☆むずかしそうに見えるけど始めるのは意外に簡単なんだよ。
もしむずかしく感じたとしたらそれはヒナちゃんのせいじゃなく全て教えた人間の責任だから☆というわけでハイ☆桐山先生お願いしまーすえ!?そんな前フリからオレのターンに!?えーとですね…シンプルに説明すると…このタテ9×ヨコ9の81マスの盤の上でお互い8種類20枚ずつの駒を使い駒を取ったり取られたりしながら相手の「王様」を捕まえるゲームです。
先に指す人が「先手」後に指す人が「後手」と言って交互に一手ずつ指していきます。
8種類の駒はそれぞれ性格が違って動ける範囲が異なります。
ちなみにこのタテの列が「筋」ヨコの列を「段」。
通常ヨコを算用数字で記します。
でマス目には1つずつ住所があって…。
で次は一つ一つの駒の動かし方ですが…。
ちょっと待て桐山っっ。
固っっ固いよ桐山っっ。
えーとえーと。
(二海堂)ホラもうヒナ君「んーやっぱり…難しいかも…」って顔になっているだろう?ああいう風になると緊張して頭に入りにくくなってしまうんだ。
それじゃあもったいないだろう?最初のイメージだけでもつかみやすくしないと…。
じじゃあどうするのさっ。
さあヒナ君モモ君今度は僕が説明しよう!さぁっこの絵本を一緒に見ようっっ。
はい☆
(ニャー達の鳴き声)あっっニャーちゃんだ。
おーさまもいるよ?いろんなニャーがいるー!!!将棋っていうのはこんな風に8種類の性格の違う駒を動かして相手の「王様」を捕まえるゲームなんだ☆ゲームはこの9×9の81マスの上でやるんだ。
手前の3段が自分の国むこう3段が相手の国だ。
さあでは次は一人一人のニャー達の性格を紹介するぞ。
はいっっ。
お願いします!!!ウムっっいい返事だっ!!
二海堂…オマエ…スゲーよ。
何だろう…この気持ち…
「3月のライオン」次回も見てね。
将棋面白いよ!みんなも一緒にやってみよう!2016/11/19(土) 23:25〜23:50
NHK総合1・神戸
アニメ 3月のライオン「第7話」[字]

17歳のプロ棋士・桐山零。幼い頃に事故で家族を失い、周囲にもなじめず孤独に生きていた。ある日あかり・ひなた・モモという3姉妹と出会い、零は少しずつ変わり始める…

詳細情報
番組内容
ファストフード店に入ったひなたと零は、そこで偶然ひなたの片思い中の相手・高橋に遭遇!緊張のあまり挙動不審でアワアワしてしまうひなたと、スポーツマンと何を話していいのか困ってしまう零。しかし零がプロ棋士だと気付いた高橋は、自分は将来プロの野球選手になりたいと語り、プロになってから1年遅れで学校に行くことを選んだ零に、その理由を問う。真剣な表情の高橋に対して、零の答えは……?
出演者
【声】河西健吾,茅野愛衣,花澤香菜,久野美咲,千葉繁,岡本信彦,細谷佳正
原作・脚本
【原作】羽海野チカ,【脚本】東冨耶子,木澤行人
監督・演出
【監督】新房昭之