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書き起こし 連続テレビ小説 べっぴんさん(46)「止まったままの時計」 2016.11.24

(すみれ)紀夫さん…。
(喜代)ああ…!紀夫さん紀夫さん!
(はな)
自分でも説明のつかない行動に出てしまう時人は大抵自分を見失っているものです
(君枝)今月のお家賃払えるかしら。
(良子)そうやねぇ…。
(長太郎)麻で洋服を…?
(潔)そうです。
(トク子)洋服に使える薄い麻を作ってもらうと思たらやっぱり石鍋さんやなぁ…。
いやいやでも…。
(石鍋)何や!?
(ゆり)何ややないです。
触りましたよね?帰るわ!言いがかりつけられて気分悪いわ!伯父様私に任せてもらえませんか?お願いします。
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「たとえば100万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」いやいやほんまにすんまへんでしたなぁ。
ほんで今日はどないな新しい仕事の話や。
はい。
まあまあ石鍋さん。
(せきばらい)お忙しいところ恐れ入ります。
今日は私の主人からお話があります。
主人はほんまに情にあつくてこうと思ったらどんな障害があってもやり遂げる人なんです。
まあ長所は短所と申しますので裏を返せば…。
敵に回したら怖いな。
そないな事…。
あっただあだ名は確か…狂犬の潔やったかしら。
ゆり何の…?そやね。
そんなどうでもええ事よりあなたの話を進めて。
何や!?我々は大阪で戦争で一度無くなった会社を再び始めよう思うてます。
うちの会社は今度は婦人服で復活させたいと思うてます。
思うてますねん!話まとまったようやな。
ご苦労やった。
おばあ様のおかげよ。
泥水も私次第で湧き水に変わる。
そう教えてくれたから。
ハハハ…。
うん…変わらなね私も。

(長谷川)ただいま。
(笹井)お帰りなさい。
(秋山)ただいま。
(笹井)お帰りなさい。
(ゆり)近江の人たちにも評判がええの。
みんなモダンな洋服に憧れがあるのね。
何かしらの方法で注目を集めんとなぁ。
(長谷川)注目?ああ。
できれば一番ええのは新聞や。
新聞…。
うん。
(秋山)何かないやろか?のろし上げる方法は…。
(笹井)う〜ん何やろな〜。
ある。
何や?ファッションショーよ!
(栄輔)ファッションショー?外国では商品のお披露目をするのに当たり前のようにファッションショーするって聞いたわ。
それや!
(せきばらい)すごい…。
(ゆり)坂東営業部のオライオン復活のファッションショーなのよ!すごい…。
新聞社も呼んでのお披露目なの。
すごい!私すごいしか言うてないわ。
うん…。
これ今から縫製工場に発注するのやけど出来上がる前にファッションショーやりたいのよ。
夏物やし時間を無駄にしたくないの。
それでみんなにショー用のドレスだけ縫製をお願いできないかな?そやねぇ…。
やりたい!

 

 


(明美)ん?だってこのデザインを型紙に起こせるんでしょう?やってみたいわぁ!私もとっても勉強になると思う。
明美さんどうかな…?私は別にええけど…。
そしたらやらせて頂きます。
ありがとう。
助かったわぁ。
はい。
すみれほんまにありがとうね。
ううん。
売り上げが上がらなくてみんな元気なかったからありがたいわ。
そうなんや…。
そういえば紀夫さんはどないしてるの?仕事は決まらないの。
もう…訪ねる人もいないみたいで…。
(ゆり)すみれ…。

(忠一郎)お邪魔致します。
(五十八)すみれおるか〜?
(喜代)近江にお帰りに?
(五十八)ああ。
兄ちゃんのお手伝いしようかなと思うとる。
ゆりと潔君は大阪の事務所に寝泊まりや。
お姉ちゃん別人のように元気にしてたわ。
別人やないね。
あれが本当のお姉ちゃんよね。
(忠一郎)そうです。
そうです。
(五十八)自分の居場所を見つけられるかどうかで人生いうのは大きゅう変わるもんやなぁ。
そうね。
(五十八)紀夫君。
(紀夫)はい。
(五十八)ゆりと潔に力貸したってくれんか?紀夫君がおったら…。
やめて下さい。
僕が何社から何人から断られたと思ってるんですか。
何を勘違いしとる!?わしは君に坂東家の当主の座を託したんや。
家督を譲るんや。
ゆりもすみれもわしにとっては自分の命以上に大事な娘や。
その娘を君になら任せられる。
子どもの時から見てきた君になら任せられると結婚して婿に入ってもろた。
わしが近江に引っ込むっちゅう事は君にほんまに坂東家を託すという意味やねんぞ!はい。
家族のためにもこんな毎日を続けてる訳にはいきません。
一刻も早う働きたいです。
みんな坂東紀夫君が我が社に戻ってきてくれました。
(拍手)少しでもお役に立てるように…頑張ります。
謙虚すぎるやろ!あ…。
(笑い声)
(紀夫)ごちそうやなぁ。
はい。
頂きます。
どうぞ。
会社はどやった?うん。
まあ…。
うんやっていけそうや。
そうよかった。
どうなんや?店の売り上げは。
あ…なかなか難しいよね。
もう働かなくてええ。
商売は甘いもんやない。
ファッションショーが終わったら仕事を辞めて家に戻ってくれ。

何のために人は仕事をするのでしょう
紀夫君に返す言葉が見つからないすみれでした

久しぶりに靴の注文を受けた麻田さんです
(麻田)いらっしゃい。
あっ何や栄輔君やないか。
ちょっと外してくれへんか?終わったら呼ぶな。
嫌です。
(栄輔)え?すみれさんどないしました?紀夫さんにファッションショーが終わったら仕事を辞めてほしいって言われたの。
それはなこの仕事がすみれさんにとってどんだけのもんなんかを紀夫さんが知らんからや思うで。
知ってもらう努力をせな。
自分の言葉で伝える努力をせなあかんで。
栄輔さん…。
どうやったら伝わるんかよ〜く考えるんや。
2016/11/24(木) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 べっぴんさん(46)「止まったままの時計」[解][字][デ]

五十八(生瀬勝久)の説得で、紀夫(永山絢斗)は再び坂東営業部で働くことに。しかしファッションショーを最後にすみれ(芳根京子)に仕事を辞めるように言う。

詳細情報
番組内容
坂東営業部復活の目玉として、ゆり(蓮佛美沙子)と潔(高良健吾)は、婦人服のファッションショーを計画。近江での協力体制も取り付ける。すみれ(芳根京子)たちは、そのドレスの縫製を依頼され大忙しとなる。紀夫(永山絢斗)は五十八(生瀬勝久)の説得に心動かされ、再び坂東営業部で働くことになる。やる気を取り戻したかに見えた紀夫だったが、自分が働く代わりに今度はすみれに「店を辞めてほしい」と言い出す。
出演者
【出演】芳根京子,生瀬勝久,菅野美穂,高良健吾,蓮佛美沙子,谷村美月,百田夏菜子,土村芳,中村玉緒,永山絢斗,曽我廼家文童,宮田圭子,松下優也
原作・脚本
【作】渡辺千穂