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解説書き起こし 第65回全日本相撲選手権 〜国技館から中継〜 2016.12.04

生字幕放送でお伝えしますきょう、ことしのアマチュア横綱が決まります。
65回目を迎えました全日本相撲選手権です。
現在ベスト16まで決まっています。
東京両国の国技館です。
まもなくそのベスト16の争いが行われようとしています。
きょうの放送、解説は日本相撲連盟専務理事の大野孝弘さんです。
大野さん、よろしくお願いします。
大野⇒よろしくお願いします。
ことしの全日本相撲選手権68人が出場しました。
社会人が32人大学生34人2人の高校生が参加しました。
高校生は予選で敗退しています。
現在、社会人、学生が8人ずつ残っているという状況です。
ベスト16の顔ぶれです。
この中ではなんといってもアイシン軽金属の黒川宗一郎。
全日本選手権は過去2大会続けて2位という成績を残しています。
ことしは調子いいですよね。
後半になってだんだんだんだん元気になってきました。
きょうは落ち着いた相撲内容が光っています。
黒川宗一郎、24歳拓殖大学の出身です。
青が学生、緑が社会人です。
日本大学4年生のトゥルボルドがこの中にいません。
トゥルボルドは東洋大学の3年生、寺沢樹に決勝トーナメント初戦で姿を消しました。
半身になりすぎです。
右を差したいトゥルボルドですけれど網打ちで寺沢が勝ちました。
トゥルボルドは初戦で姿を消しました。
トゥルボルドのリポートです。
相手の張り手があごに入って目の前が暗くなった。
それで焦ってしまったということです。
緊張はしていなかったが残念ですということです。
まだまだ稽古に励みますということです。
立ち合いでしたでしょうかね。
あごに入ってくらっとしたということですね。
ことし世界選手権も5つのタイトルを取りました。
ことしもかなり強いんじゃないかと思っていました。
私は優勝候補の第1に挙げていたんですけれどね。
そのトゥルボルドが東洋大学の寺沢に敗れました。
全日本相撲選手権は大相撲の幕下15枚目格付け出しの資格が得られる大会です。
四つの大会は勝てば15枚目格付け出し全日本選手権と、ほかのいずれかの大会で優勝した場合は幕下十枚目格付け出しそして去年から三段目付け出しの資格も入りました。
ことしはその枠が広がって学生選手権でベスト8以上の選手も三段目付け出しで大相撲入りをすることができるようになりました。
きょう出場の選手の中で何人もその資格を持っている選手がいます。
これからベスト8をかけた戦いになっていきます。
予選は3先取で1勝して勝ち抜けです。
この決勝トーナメントの一発勝負です。
その3回戦です。
体のサイズが大きく違います。
東洋大学の村田、そして金沢学院大学の中村です。
4年生どうしの対戦です。
村田は学生選手権3位に入った選手1年生のころから活躍しています。
同級生ですから同じ高校ですね。
金沢学院東高校ですね。
学校が違いますね。
村田選手は金沢市立工業高校中村選手は金沢学院東高校です。
中村は西日本の学生選手とチャンピオンにもなっています。
村田は突き押し中に入る相撲もあります。
突き放していきたいですね。
突っ張って前に出たいですね。
押し出し村田ベスト8進出です。
学生選手権で3位に入っているということで三段目付け出しの資格は獲得している東洋大学の村田です。
中村は残念ながらベスト16で敗退です。
村田が落ち着いていましたかね。
かち上げでしょうか相手を起こして突いていきました。
足もよくついていきましたね。
土俵上の主審の胸にカメラが設置されています。
村田がしっかり足を出して押し出していきましたね。
宇和島大会を制している日本体育大学の南アイシン軽金属の黒川宗一郎です。
1年ではいちばん高い目標が全日本だという話をしている黒川です。
過去2年は決勝でいずれも敗れました。
ことしは刈谷大会を制しています。
西日本の実業団で勝ってタイトルも取っています。
日体大の南もまわしを取らずに押していけるかという選手です。
黒川、左四つ右の上手が取れれば押し相撲です。
黒川ベスト8進出です。
準々決勝で東洋大学の村田との対戦ということになります。
きょうは何やら黒川は落ち着いていますね。
自分の相撲に徹していますね。
右の上手を取れば非常に強いんですけれど立ち合いは少しずれながら上手を取るという相撲がありました。
きょうは、まずかち上げのような形で、そのあと黒川らしい右四つをねらいにいって最終的には右の上手を取るという相撲でした。
可能性はどうでしょうか。
大きいんじゃないですか。
ただ決勝までいってその壁ですよね。
2年連続2位というのもありますからね。
社会人で4年連続タイトル獲得できていないというところもあります。
全日本選手権ベスト16の争いが続いています。
東洋大学職員の中出とアイシン精機の岡田の対戦です。
ともに金沢市立工業から東洋大学そしてともに卒業して職員として残っている中出とアイシン精機の岡田は社会人ということになります。
ことしが社会人1年生どうしです。
社会人1年目で初めて全日本選手権の出場ということになります。
中出は高校生のころから出場しています。
右四つ得意の中出押して右を差しにいく岡田の対戦です。
両者は勝手知ったる2人ですね。
大学時代から稽古をしていますからね。
東洋大学の中出が先輩です。
やはり知っている者どうしはやりにくさがあるんでしょうか。
あると思いますね。
ただ両手をついて主審の掛け声で立たなくてはいけません。
岡田がいい体勢です。
23歳の岡田、25歳の中出頭をつけているのがアイシン精機の岡田です。
あごの下に頭をつけていますね。
1分経過しました。
突き落とし。
判定は岡田です。
ここで異議申し立てがありました。
土俵に各審判が上がります。
汗びっしょりです中出。
最後は上手ひねりから突き落とし。
右の足、どうでしょうか。
大野さんからは速いという話もありました。
審判長の目の前ですからね。
協議が終わりました。
両者が土俵の上に上がって判定を受けることになります。
1m85cm、170kgの中出は汗びっしょりです。
頭をつけていた岡田はそれほど汗は目立っていません。
1分25秒の試合でした。
中出が勝ちました。
寄り切りで中出の勝ちです。
足が出ていたということでしょうか。
岡田君が少し早かったんですね。
顔をしかめている中出です。
疲れたんでしょうかね。
右を差しにいくのは中出の相撲なんですが岡田もよく分かっていて押っつけて差させずに右の前まわしを取りました。
仕切りに攻めていますけれどね。
勝因はどこでしょうか。
最後、左の前まわしを取っていましたね。
中出ですね。
左の前まわしを取って出ていきましたね。
中出が2年続けてのベスト8進出ということになりました。
先ほど金沢市立工業の先輩、後輩という話をしました。
東洋大学1年生の深井が全日本初出場です。
1年生でベスト16進出です。
決勝トーナメント初戦も和歌山県庁の冨田有輝を下手投げで破りました。
非常にいい内容でここまできている東洋大学の深井です。
対戦相手は愛媛県の由留部圭祐です。
合いません。
深井が突き放しもあります。
右を差す相撲由留部は基本的には押し相撲ですが四つでも相撲が取れます。
寄り切り、深井の勝ち。
初出場でベスト8進出。
大学1年生で相撲で三段目付け出しの資格を得たんですがまだちょっと早いかもしれません。
しかし左のまわしが早かったですね。
早いですね。
1年生とは思えないようなきょうは予選からすごく体は動いていい選手がいるのと調子がいい選手がいるなと思っていましたけどね。
この左のまわしです。
つかんでからは右を差して一気に走っていきました。
社会人、由留部を圧倒する内容で準々決勝進出。
準々決勝で東洋大学職員の中出との対戦です。
稽古場が一緒です。
東洋大学の関係者がこれでベスト4進出、1人は確定ということになりました。
今度は反対側のブロックの試合になります。
日本大学の3年生の堀川対長崎の小学校の先生です。
野口清之、ことしの学生選手権のベスト8古川とことしの国体のベスト8に入った野口です。
この全日本も平成25年にベスト4に入った経験があります。
八艘跳び
はっそうとび
送り出し、古川の勝ち。
しかし、びっくり野口の八艘跳び
はっそうとび
奇襲できました。
そのあと、ちょんがけも見せました。
しかしそれを落ち着いて古川が対応したということになりました。
見せましたね。
ここで八艘跳び
はっそうとび
が見られるとは思わなかった。
この高さ。
しかも主審側にまわって右の足でちょんがけを見せます。
これは結局掛かりませんでした。
古川もほっとした表情を見せていましたね。
慌てないで、本来でいくと上半身がいってしまうんですけどね、慌てないでしっかり下半身もついていきましたね。
野口、日本大学の先輩にあたります。
後輩に対してあのお相撲もしかし後輩がしっかり対応です。
中央大学4年生の矢後と和歌山県庁の森本です。
学生選手権でベスト8に入っている矢後すでに三段目付け出しの資格を獲得しています。
三段目付け出しというのは自分にとってはいい制度だと話していました。
一方の森本は29歳ですが今でも週5日から6日間稽古しているということです。
学生時代から拓殖大学時代からこつこつやる選手ですよね。
西日本実業団2位でした、森本29歳になりました。
学生対社会人押し相撲の森本。
寄り切り矢後の勝ち。
矢後、ベスト8進出。
全日本は過去最高が去年のベスト16だったので矢後にとっては、初めての準々決勝進出となりました。
落ち着いていましたかね。
矢後選手も4年生になって力をつけてきていますのできょうは本当に上位をねらっていきたいタイプですね。
こちらのブロックは日大4年のトゥルボルドがすでに敗れています。
誰が勝ち上がるかということになります。
プロを目指す選手にとっては15枚目格付け出しは。
大きいですからね。
学生どうしの対戦日体大4年の三輪と東洋大学3年の寺沢です。
この三輪が、ことしタイトル3つ、取っています。
三輪がことしタイトルを取っています。
世界の中量級でも優勝している三輪。
ことしの学生選手権がベスト8で敗れましたが三段目付け出しの資格をすでに持っています。
寺沢が先ほどトゥルボルドを網打ちで破った選手。
東洋大学の3年生です。
全日本は初出場。
初出場で、まず学生横綱を破りました。
上手投げ寺沢の勝ち。
寺沢ベスト8進出。
4年生の三輪は、ここで敗退。
トゥルボルドに続いて日体大4年の三輪も破りました寺沢です。
いかがですか。
すごいですね優勝候補2人を破ってトゥルボルドに勝った時点で気をよくしているんじゃないでしょうか。
見ながら突き放していきましたね。

 

 

 


三輪選手もちょっと攻めあぐんでいますよね。
攻め急いだのかその辺がちょっと普通だったらいかないんですけどね。
不十分な体勢で。
かたくなってるんじゃないですかね。
これが一発勝負の難しさ。
日体大4年の三輪全日本選手権ベスト16で姿を消しました。
今度は社会人対戦。
アイシン精機の神山26歳と東洋大学職員、荒木関賢悟の対戦。
荒木関は30歳です。
もうアマチュアの同世代はほとんどいませんよと荒木関支度部屋で笑顔も見せていました。
豪栄道、栃煌山宝富士、妙義龍などが同世代になります。
過去全日本が2位に入った経験もあります。
しっかりとここまで勝ち上がってきました。
自分の相撲を取りきると勝っていますよね。
それが外れてしまうと自分から土俵を割ってしまうような前にいく力は相当の力があります。
荒木関の勝ち。
荒木関ベスト8進出。
危なかったというような表情。
荒木関が東洋大の寺沢との対戦ということでこちらも東洋大学勢が勝ち進むということになりました。
突き落としです。
食いつかれたように見えたんですが。
前に出ていく分にはいいんですが食いつかれるとまわしを取っての相撲のタイプじゃないのでこうなると。
神山の体勢だったんですが。
早く、神山選手は攻めたかったでしょうね。
勝因はどこにありましたかね荒木関。
やはり体重ですよね。
神山選手、入りすぎたというか足が入りすぎたんです。
軸足がちょっと内側に入りすぎて荒木関選手の体重勝ちというかほっとした顔をしていますね。
160kg、最後は荒木関の体が乗っかる形になりました。
東洋大学勢が、5人勝ち上がっているという結果になっています。
この中で去年、おととしとこの全日本選手権2位に入っている黒川の決勝トーナメント入ってからの2試合をご覧いただきます。
初戦は西郷に。
博多高校の職員の一ノ瀬との対戦です。
落ち着いて相手の隙を見てうまく右からいなしていきます。
改めて土俵の黒川は。
決して下がらないですね。
きょうはいけるんじゃないですか。
日体大の南を上手投げで破っています。
その黒川が村田との対戦ということになりました。
この中では寺沢がトゥルボルド、日体大4年の三輪を破ったという試合がありました。
寺沢の相撲をご覧いただきます。
大野さんが優勝候補はトゥルボルドだろうと試合前に話していました。
そのトゥルボルドを網打ちで破りました。
しかしまだ余裕があったように寺沢は思えましたね、改めて見ると東洋大学の3年生です。
3回戦では三輪を上手出し投げで破ってベスト8進出。
社会人が3人、学生が5人ということになりました。
注目は黒川ということになりますか。
やはり黒川、2年連続準優勝ですから相撲をやっていると、いちばん取りたいタイトルですからねらっていきますよね。
きょうは予選から決勝トーナメントに入っても自分の相撲を取りきっていますのでいいんじゃないですかね。
過去4大会は、すべて学生が勝っていて史上初めてなんですね学生が4年連続勝つというのは。
改めて過去の優勝者をご覧いただきます。
その中で挑む黒川ということになります。
この中で色が変わっているのが吉田です。
ちょうど10年になります日本大学時代に吉田勝雄が優勝しました。
ことしの大会も吉田は出場を果たしました。
その吉田に少しスポットを当てていこうと思います。
10年前の吉田。
市原との決勝だったわけです。
この相撲を制してアマチュア横綱のタイトルを手にしました。
しかしプロには行かずにアマチュアとして大会に出続けてことしも出場したという吉田です。
吉田に話を聞いています。
33歳になりました。
過去の実績は非常にあるんですが全日本出場は11回目となったことしの大会です。
確かに10年前じゃこんなに出ているとは思ってもいないですし。
こうやって出られるので本当に感謝してさせてくれている環境に感謝してこれからもずっと頑張っていきたいなとは思っています。
基本、ずっと相撲で生きてきたようなものなのでどこに行くにしてもまわしがありますからねスーツケースの中に。
そんな状態なので、なかなかまわしがないスーツケースというのもないほうが少ないので。
旅行とかですね基本まわしがあって飛行機に乗るような感じなので、それくらい定着というかすぐ近くにあるものなので。
年間を通して最後の大きな大会なので来年に向けてもそうですし少しでもいい結果を残せたらなと思っています。
そして、きょうは予選に出たんですがまだ元気ですね。
残念ながら予選で敗れたんですが社会人にとっての全日本アマチュア相撲をというのは。
やはり社会人にとってもいちばんの頂点ですからどうしても出たいという気持ちがあるし11回出ていますので大したものですよね。
取組後は学生に負けないようまたこの大会に出られるようにこれからもしっかり稽古していきたいとまだまだ意欲があります。
さすがに学生ほどの稽古は仕事をやりながらですのでなかなか取れないという話をしていましたがそういった思いで取っているアマチュアの選手がたくさんいます。
その1人が、この黒川といえると思います。
社会人ということで絶対的な練習量が取れないという悩みがあると思いますがその中でもことしはしっかりとベスト8に勝ち上がってきました。
3年連続のベスト8進出、黒川宗一郎。
弟と去年対戦したことで有名です。
すでに弟は敗れています。
対戦するのは東洋大学4年生キャプテンの村田亮です。
金沢市立工業から東洋大学です。
学生選手権3位の選手。
これからベスト4をかけた争いが始まります。
村田はずっと下のカテゴリーから活躍を続けてきた選手です。
そして黒川との対戦ということになりました。
九州大会で対戦があってそのときは黒川が送り出しで勝っています。
押し相撲、中に入る相撲もある村田。
村田選手は、まわしを取られたらだめなので回転のいい突っ張りで前に出ていくということですね。
黒川選手は右の前みつを素早く取る立ち合いの攻防ですね。
画面でいうと向こう側の攻防になります。
小手投げ、黒川ベスト4進出。
3年連続のベスト4。
村田はベスト8で姿を消すことになりました。
相撲は村田だと思いましたがいかがでしたか。
上位に上がってくると一番一番ですね。
ペースを上げて、たとえ相手の相撲であっても自分の相撲になるように最後は取りきって最後は黒川選手の小手投げで五分五分ですけれどね。
右の上手が取れませんでしたね。
村田が攻勢に出ていきました。
抱えにいったのが黒川でなんとか止めようとしました。
入ってしまうと村田選手も強いんですよ。
左を巻き替えにいきましたかね。
左四つに組み止めたあとも右からの引き落としですね。
決まり手は突き落としです。
小手投げに見えましたけれど決まり手は突き落としです。
東洋大学職員の中出と1年生の深井の対戦です。
稽古場が同じでいつも胸を出しているのが中出です。
先ほど吉田が敗れるという相撲がありました。
1年生の深井がここまで勝ち上がってきました。
やりにくさなどありますか?あるでしょうね。
中出選手のほうがやりにくいですね。
中出は上手が取れていません。
上手の位置はどうですか。
もう少し浅くして頭をつけたいんですけれどね。
中出は170kg深井は140kgです。
体重の差は30kgあります。
中出は腰も重いですからね。
1分経過しました。
長い相撲になってくると練習量が豊富なのは学生です。
上手投げ。
判定は深井です。
深井勝ちました。
初出場でベスト8進出です。
準決勝で黒川との対戦となります。
1分28秒の相撲でした。
寄り倒しで深井の勝ちです。
しかし1年生でベスト4です。
大したものですね。
大野⇒先ほども言いましたがきょうは本当に自分の相撲を取りきっていますね。
まわしも早いですし。
大野⇒左の前まわしでしたね。
大坂⇒自分から攻めていきましたよね。
何度も寄ろうとして重たい中出が戻すんですけれど左の前まわしが早かったですね。
下手投げに対して決まり手は寄り倒しです。
1年生ですごいですね。
すごい1年生が出てきましたね。
東体重別の相撲大会で3位に入っている深井です。
初出場でベスト4の深井です。
金沢市立工業出身です。
反対側のブロックです。
日大3年の古川と中央大学4年の矢後です。
古川が東洋大学学生2位になった大波を破って長崎県の野口を破ってのベスト8です。
矢後は栃木の西方和歌山県庁の森本を破ってベスト8進出です。
最後は逆とったりならず送り倒し矢後の勝ちです。
4年生の矢後は落ち着いて対処したという相撲内容です。
決まり手は送り倒しです。
今の相撲はいかがですか。
本当に矢後選手は落ち着いていますね。
差されても動じずきめていきましたね。
右の上手が本来ほしい選手ですね。
今回はきめていきました。
早い決断ですね。
自分が前に出ながら小手に振って押し出すといういい相撲じゃないですか。
矢後選手の相撲ですよね。
中央大学の矢後選手がベスト4進出です。
ベスト4の残るいすはあと1つです。
東洋大学勢どうしの対戦です。
3年生の寺沢と職員の荒木関の対戦です。
押し相撲の荒木関と寺沢も突き放して前まわしを取るという相撲があります。
学生体重別135kg未満で3位に入りました。
金沢大会でもベスト8に入っている寺沢です。
そして30歳ベテランの荒木関。
社会人でいうと黒川がベスト4進出を決めています。
やりにくさはあります。
学生とはやりたくないという話を荒木関はしていました。
学生との対戦です。
初出場の寺沢です。
押し出し、荒木関ベスト4です。
平成22年に2位になっています。
そのとき以来のベスト4進出、荒木関です。
元気ですね。
学生を破ってのベスト4です。
これで学生、社会人が2人ずつです。
荒木関はいかがですか。
手も出ています。
でも押されますよねはたかれます必ず相手がはたいてくるんです。
頭を下げてついていかなかったところがよかったですね。
トゥルボルド、三輪を破った寺沢です。
ここは先輩負けるわけにはいきませんね。
東洋大学のコーチをやっている荒木関です。
大学の職員・荒木関がベスト4を決めました。
非常におもしろい顔ぶれなったなという印象です。
ベスト4進出を決めた4人の準々決勝の相撲を続けてご覧いただこうと思います。
まずは黒川宗一郎。
黒川は1回戦から登場しています。
国体に最後に勝って以来初戦を勝って南、一ノ瀬を破ってベスト4です。
東洋大学1年の深井が準々決勝では初回中出と対戦しました。
自分から攻めていく内容でした。
ベテランを破ってのベスト4です。
中央大学4年の矢後西方、森本古川を破ってのベスト4進出です。
東洋大学職員の荒木関です。
いい体勢から登場橋本、白石神山、そして東洋大学の学生、寺沢を破ってベスト4進出です。
準決勝は社会人、大学生です。
この4人が非常にいい内容で勝ち上がってきました。
そうですねきょうは自分の相撲を取りきって勝ち上がってきていますよね。
やはり、この中で大野さんは。
黒川選手でしょうね。
1年生の深井との対戦です。
まわしを取ると先ほどの村田選手ともいい攻めをしていましたけれど黒川選手が慌てないで相撲を取りきれば黒川選手でしょうね。
左のまわしを深井は取りにいきますね。
黒川選手は右の上手が欲しい選手です。
そして社会人の2人が過去気味の2位の経験があるという選手です。
大学4年生の矢後も勝ち上がっています。
この大会に勝てば幕下15枚目格付け出しの資格を得ることができます。
この中でプロにいった選手市原・清瀬海ですね。
そして遠藤、川端はアマチュアのタイトルを取って角界入りをしました。
15枚で格付け出しでデビューしました。
2年前の御嶽海大道は学生選手権と合わせてタイトルを取って十枚目格付け出しでデビューしました。
この中で荒木関も黒川も過去に敗れてタイトルを逃してきました。
そういう歴史があります。
チャンスはありましたけれどね。
特に黒川は去年、おととしおととしは大道に敗れて2位でした。
そして去年はトゥルボルドに敗れて2位でした。
悔しい思いをしてこの大会に臨んでいきます。
ちょうど4年生の村田が1年生の深井にアドバイスをしていましたね。
リポートです。
準決勝、決勝は土俵下の5人の審判かつてのアマチュア横綱です。
かつてのアマチュア横綱に見守られながら今回は誰が勝っても初優勝です。
準決勝、最初の試合。
アイシン軽金属の黒川対東洋大学1年の深井選手です。
ポイントは何ですか。
黒川選手の上手が早いか遅いかで全然変わってきますね。
押し出し、深井決勝進出、大学1年生で決勝進出。
黒川、ことしはベスト4で敗れました。
この試合も速かった左の前まわし。
監督が迎えます。
チームメートで敗れた選手大波の姿もありました。
左の前まわしどうでしたか。
まずは頭でかまして前みつを取って決して肩越しで見ても黒川選手、まわしが取れればよかったんですがまわしを取らせていますよね。
大学1年生が決勝進出です。
これで荒木関と矢後の勝者と深井の対戦ということになります。
矢後、中央大学の4年生東洋大学職員の荒木関。
いつも胸を出してい深井がすでに決勝進出を決めています。
気持ちとしては負けられない思いがあるのかもしれません。
矢後は学生選手権ベスト8今大会もここまで勝っているので三段目付け出しの資格は獲得しています。
しかし、ねらうのは全日本アマチュア横綱のタイトル、そして15枚目格付け出しの資格荒木関は年齢制限がありますのでもう付け出しの資格を取ることができませんがこの世代の強さというものを見せたいという話を荒木関はしていました。
同世代、プロでは豪栄道、栃煌山宝富士、妙義龍などがいます。
かなり強い世代のアマチュアの代表格が荒木関。
大学4年生、中央大学の矢後。
勝ったほうが決勝進出。
四つ相撲の矢後押し相撲の荒木関。
矢後が嫌がりました。
大きなタイトルが懸かると。
かたくなりますね。
寄り切り、矢後、決勝進出。
荒木関、ベスト4で姿を消しました。
これで決勝は東洋大学1年深井と中央大学4年矢後の大学生対決となりました。
これで5年連続で学生がアマチュア横綱のタイトルを獲得するということになりました。
いかがですか。
荒木関選手の攻めだったんですけど相撲は、もう荒木関選手です。
右のまわしを与えずに荒木関選手は攻めていきました。
矢後の対応。
よく回り込みましたね。
そのまま押し出せばいいんですが。
はたきにいってしまったんですね。
相手を呼び込んでしまったという形ですね。
結局まわしには手が掛かっていなかったということです。
押し出しで矢後が決勝進出を決めました。
これでことしのアマチュア横綱深井か矢後かということになりました。
東洋大学1年深井の準々決勝と準決勝を見ようと思います。
東洋大学職員の中出アイシン軽金属の黒川とやってきました。
ともに社会人を破っての決勝進出大きなポイントは右のまわしです。
左のまわしが早いです。
攻めも早いです。
取ったら一気にいきますよね。
同じように準決勝黒川選手に対して自分から攻めにいきます。
速い攻めが出た深井。
初出場で決勝進出を果たした東洋大学の深井です。
中央大学4年生の矢後準々決勝は日大の古川準決勝は荒木関です。
落ち着いていますよね。
大きく自分の体形を生かした相撲を取っています。
相手に自分の形を作らせかけるのですが、そのあとしっかり対応しています。
右でまわしが取れなかったのですが相手のはたきに乗じて前に出ていきました。
これが勝てば初めてのアマチュア横綱ということになります。
大学1年生の優勝でいうと昭和59年の日大のくしま以来ということもなります。
冨田、由留部、中出黒川とすべて社会人を破ってこの決勝進出の深井です。
黒川のリポートです。
東洋大学の監督はもともと強い選手で体重が増えたことが今回の躍進につながったということです。
一番一番きょうは考えて取っている。
決勝はまずははじくこと前まわしを取るかどうかは本人の考え方だけどとにかく立ち合いが勝負だということです。
4年生キャプテンの村田の姿もあります。
一方、中央大学4年の矢後学生の優勝というと平成2年のくりもとごうさん以来26年ぶりということがあります。
社会人を中心に破ってきたきょうの決勝トーナメントです。
矢後のリポートです中央大学の監督が徐々に体が動くようになってきた。
準決勝の踏み込みがよかったので決勝でもしてほしい。
つかまえることが大きなポイントになるということです。
準決勝では右のまわしを求めて右足をしっかり踏み込んでいった矢後です。
ここまで来たら決勝ですから自分の相撲を取りきって選手が頂点に立つと思います。
2人ともきょうは自分の相撲を取りきってきていますのでいい相撲を期待しますね。
つかまえたいのは中央大学4年キャプテンの矢後。
サポートには同じ大学の学生がついています。
深井は土俵に近いところです。
いい表情していますね。
体重が増えたという。
もう少し小さくそんなに目立つ選手じゃなかったですよね。
体重別で優勝して、この大会に出てきていますので実力はあるんですよね。
そして中央大学4年の矢後勝てばアマチュア横綱とともに15枚目格付け出しの資格を得るということになります。
学生選手権はベスト8でした矢後太規。
初出場でアマチュア横綱に輝きけるか深井3回目のこの全日本欲しいアマチュア横綱のタイトル矢後です。
1年生が勝てば昭和59年のくしま以来。
中央大学の学生が勝てば平成2年くりもとごうさん以来26年ぶり。
寄り倒し中央大学の矢後が、ことしのアマチュア横綱。
自分の相撲を取りきった。
右の上手をつかみました。
深井は1年生アマチュア相撲のタイトル獲得はなりません。
ついにつかんだ大きなタイトルです。
なかなか大きなタイトルとは縁がなかった矢後、右の上手です。
上手が速かったですね。
差して一気に出ましたね。
先ほどの深井選手は全く逆の。
深井選手も速かったんですが今回は左が差し手になってしまいました。
決して頭をつける前に矢後選手の出足がよかったですね。
ことしのアマチュア横綱中央大学4年生の矢後選手です。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
ついにつかみましたね。
信じられないです。
決勝の土俵、どんな気持ちで立ちましたか。
もう、ここまできたら自分の相撲を取りきることを第一に取りました。
決勝の相撲でよかったところはどんなところですか。
自分の形にすぐになれたところがよかったと思います。
右の上手が速かったですね。
アマチュア横綱というタイトル実際に獲得してどうですか。
まだ実感が湧かないです。
試合前に、まだ悩んでいるということでしたがタイトルを獲得して付け出しの資格を得ましたね。
これからゆっくり考えます。
アマチュア横綱の喜びをお願いします。
今まできつい練習とかもやってきて最後にこういう結果が出せてよかったと思います。
おめでとうございました。
中央大学の矢後選手でした。
やはり4年生が勝つのがいちばんなんですね。
中央大学のキャプテンの矢後太規が、ことしのアマチュア横綱のタイトルを獲得しました。
この試合の解説は日本相撲連盟専務理事の大野孝弘さんでした。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
「第65回全日本相撲選手権」をお伝えしました2016/12/04(日) 17:00〜18:00
NHK総合1・神戸
第65回全日本相撲選手権 〜国技館から中継〜[字]

アマチュア相撲日本一を決める大会。注目は去年の覇者トゥルボルド(日本大4年)。今年は学生横綱のタイトルも獲得し優勝候補の筆頭。

詳細情報
番組内容
アマチュア相撲日本一を決める大会。注目は去年の覇者トゥルボルド(日本大4年)。今年は11月の全国学生選手権を制し優勝候補筆頭に挙げられる。2年連続決勝で敗れている黒川宗一郎(アイシン軽金属)は悲願の初優勝をつかめるか。解説:大野孝弘(日本相撲連盟専務理事)、アナウンサー:大坂敏久 [延伸のとき以降の番組に変更あり]
出演者
【解説】大野孝弘,【アナウンサー】大坂敏久