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セリフ書き起こし <木曜劇場>Chef 〜三ツ星の給食〜 #09【給食室消滅?セロリで大逆転】 2016.12.08

(早紀)星野シェフ抜きで三ツ星を維持することができるのでしょうか。
5つの審査基準のうち料理の独創性。
これをクリアしなければなりません。
(長沼)星野シェフが残していった未発表の新作料理です。
(篠田)完璧です。
(光子)えっ?奥寺…。
どうしたの?
(奥寺)星野シェフ。
私はあなたを裏切る形になってしまった。
その私がいまさらこんなことを言えた義理ではないということは分かってるんですが。
(奥寺)助けてください。
どういうこと?
(奥寺)ことしも『TheRedStarGuide』の星の審査があります。
しかしこのままでは審査基準の中で最も重要な料理の独創性がクリアできない。
そこで篠田オーナーはあなたの未発表の料理を出すことにしました。
(光子)あれのこと?三種の神器のトゥルトです。
私のレシピを使うなら完璧にしてよ。
私は星野シェフが生み出してきた数々の料理を再現してお客さまには満足していただきました。
でも三種の神器のトゥルト。
あれだけは無理です。
外側のパイ生地と内側の肉。
その絶妙な焼き加減が再現できません。
あのたった一度の試作だけではどうしてもつかみきれませんでした。
オーブンを200℃から250℃に変える時間。
それからパイを休ませる時間に注意。
そのタイミング奥寺はつかんでるはずよ。
頭で考え過ぎ。
どうして星野シェフは次から次へと新作を生み出せるのですか?奥寺楽しい?料理作ってて楽しい?私は楽しい。
料理作ってるとさ次から次へとアイデアがひらめいて楽しくてしかたがない。
三種の神器に代わる料理なんていくらでも生み出せる。
自信持って思いっ切り楽しんで作りなさいよ。
(荒木)フゥー。
(晴子)敏子さん何個目ですか?
(敏子)2個です。
(晴子)もう1個食べよう。
よいしょ。
(小松)はるちゃん。
はるちゃん…。
(晴子)うん?
(小松)あと3週間でクリスマスだよね?
(晴子)あ〜ホントですね。
(小松)クリスマスのご予定は?特に何も。
(敏子)私もまだ何も。
(小松)よかったらクリスマスちゃんこ一緒に食べない?
(日高)聖なる夜。
それは一年で私が最も忙しい日。
(日高)しかーしことしの相手ははるちゃん君だ。
イルミネーションを見ながらランデブー…。
(敏子)ランデブーか。
(馬場)2425は鳴門でクリスマスカップがあります。
勝利の女神もぜひご同行を。
(敏子)クリスマスカップか。
私の娘をナンパしないで。
だから母親面しないでください。
しょうがないから1回ぐらいお母さんって呼んでみてもいいよ。
あっママーンでもいいか。
うざ過ぎ。
うざ過ぎって言われ過ぎ。
(荒木)駄目だ。
やっぱこれ。
えっ?
(晴子)どうしたんですか?あっ?あのさ今市が地産地消キャンペーンやっててさその一環で地元で取れた野菜使って給食作れないかって言われてるんだ。
(晴子)地元の野菜って何ですか?
(荒木)セロリだ。
セロリ!?
(荒木)セロリ。
だけどどの学校もこのセロリの扱いに困っててさ。
何でよ?使えばいいじゃない。
お前セロリのことまだ何も分かっちゃいないだろ。
(日高)うちの学校でも何度か出したことあるけどさセロリは他を寄せ付けない。
圧倒的過ぎる。
作ったこっちが引くほどの食べ残しなんだよ。
セロリは。
(馬場)セロリはキングオブ残食率。
残食率の王。
言うならばセロリは残食王なんです!残食王!?
(敏子)だからねどの学校も給食の扱いに困ってるの。
セロリ。
(晴子)でも栄養すごいありますよね。
セロリ。
(荒木)しかも地元の特産なんだ。
セロリは。
だから何とかこのセロリ。
来週のメニューに組み込みたいとは思ってるんだけどさ。
組み込みなさい。
組み込みなさい。
私がセロリの残食王の汚名を晴らしてあげるから。
(敏子)セロリか。
扱いにくいものほどはまったときに輝きを放つのよ!
(小松)自分のことかよ。
何!?何か言った?何も言ってないです。
セロリ。
残食王ね。
楽しみじゃない!じゃあね。
(一同)セロリか。
セロリですよ。
(荒木)はるちゃん好きなの?セロリは。
(晴子)セロリ嫌いです。
(笹本)この前ほとんど子供たちは食っていかなかったんだよ。
(笹本)さみしかったな。
(荒木)すいません。
何とかこの残食王子供たちが食べれるようにしてくれよ。
期待してるよ!平介ちゃん!
(荒木)はいどうも。
フゥー。
チッ。
残食王か。
チッ。
どうっすかな?これ。
チッ。
校長先生珍しいですね。
(荒木)えっ!?ありがとうございました。
(女性)星野シェフっていつか自分のお店出すんですか?出しちゃうでしょ。
だって屋台絶好調。
銀行の融資受けて来年ぐらいに出しちゃうかも。
(女性)楽しみ。
(女性)絶対行きます。
来て来て来て。
もうねお店開いたら三ツ星新作メニューどんどん出しちゃうから。
ぜひ来てくださいね。
(女性)はい。
(バイブレーターの音)
(女性)須藤さんにおごってもらおう。
(女性)ひょうきーん!アハハ!それ表でやるのやめた方がいいよ。
(女性)えっ?すいませんね。
こんな…。
普段はもっといい子なんですよ。
もう何よ。
屋台終わったら朝から給食の仕込み。
寝る時間ないんだから。
あらちょっとやだ!あんたたちどんだけ一緒にいるのよ!仲いいわ…ねえ。
うちの給食がなくなる。
なくなる?
(荒木)早ければ今年度いっぱいでうちの給食は給食センターに移行される。
給食センターってどういうこと?各学校ごとに調理する自校給食がなくなってセンターで一括で調理して各学校に配送するんだ。
何?どういうことよ?
(荒木)七緒小学校や八矢小学校。
調理室の老朽化や経費の問題を抱えててな。
うちの学校関係ないじゃない?
(荒木)うちだって年々少子化で児童が減少してる。
センターに移行する学校が増えるほど予算を削減できるんだ。
センター移行なんて駄目よ。
だってセンターで作ってそのまま配送なんてお客さまの顔が見えないじゃない。
お客さまの最高においしいという笑顔。
あれがゴールでしょ。
ゴールがなくてどこにシュート決めればいいのよ。
(小松)センターに移行したら…。
(日高)俺たちは首ってことだよな。
(馬場)調理は民間に委託されるらしいですからね。
(敏子)これからどうしたらいいの?そうよ。
どうすればいいの?私の三ツ星給食出せなくなっちゃうわよ。
(小松)お前は屋台があるからいいじゃないか!
(日高)そうだよ!荒木さんはさ栄養士の資格があるからどこにだって行けるしさ。
(馬場)はるちゃんは大手企業に内定もらってるし。
(敏子)路頭に迷うのは私たち4人。
(一同)あ〜。
(晴子)あっほら。
でもほら皆さん調理補助のパート長いしきっとどっか雇ってくれますよね。
ほら!
(小松)荒木さん。
俺たち大丈夫でしょうか?大丈夫だ。
(日高)あれ?ちょっと間があった。
ホントに大丈夫?大丈夫だ。
(馬場)視線が合っていない。
大丈夫…。
(敏子)声裏返った。
(晴子)半笑いだし荒木さん嘘つくの下手。
(小松)えっ?嘘なんだ?ねえセンター移行止められないの?これ市が決めることだから俺たちがどうにかできる問題じゃないんだ。
彼女の名前は星野光子
数々の難題を乗り越えてきた天才シェフに最大の危機
果たして三つ葉小学校の給食はなくなってしまうのでしょうか?
さてさてこよいはネバーギブアップ
(早紀)給食センターに移行?
(須藤)つまり星野シェフの給食は終わりってことですわ。
(女性)給食の星が放送できなくなるじゃないですか。
(須藤)お役所が決めたことやからな。
こればっかりはどうしようもないですよ。
みんな諦めムードで覆そうっていう気力もないしこのまま終わりですかね?だったらその程度だったってこと!

 

 

 

 


(須藤)矢口さん。
(奥寺)私が作った三種の神器のトゥルト。
オーナーは食べてみて本当はどう思われたのですか?
(奥寺)本当に完璧でしたか?申し訳ない。
私は嘘をついた。
完璧だと思いたかった。
(奥寺)実は星野シェフから改良案のヒントを頂きました。
(篠田)うちで出す新作だぞ?
(篠田)なぜだ?
(奥寺)自分はいくらでもこれを超えるレシピを生み出せるからと。
あの人はやはり最高のシェフです。
(荒木)おはよう。
(晴子)おはようございます。
下処理終わってるから。
あれ?みのるんは?
(日高)稔は首になるショックでおなかピーピーだって。
やだ。
大丈夫なの?
(日高)仮病だよ。
あいつさがたいはでかいけどノミの心臓だから今ごろ一人でピーピー泣いてんじゃないの。
何かちょっとやだ。
(馬場)気持ちは分かりますよ。
私も街を歩いていて年齢制限なし資格必要なしの求人広告が目に留まるとまるで精神安定剤のように気持ちが落ち着く状態です。
(敏子)そんな募集あるの?何?教えて。
(馬場)場所は網走だけど。
(敏子)遠いな。
でもありか。
遠いわ!ちょっと!パンに切れ目入ってないじゃない!
(日高)あっ。
「あっ」じゃない。
(晴子)敏子さんお湯すくってますよ。
(敏子)あっ。
そこ「あっ」じゃない。
(荒木)馬場。
(馬場)あっ。
そこも「あっ」じゃない。
もう何なのよ。
今日はいつにも増してポンコツじゃない!
(一同)あ〜。
あっ?ねえポンコツ軍団。
あなたたちのことポンコツポンコツだと思ってたけどここまでポンコツだと思わなかったわよ!ねえポンコツ!
(晴子)「ポンコツ」言い過ぎ。
お客さまにお店の都合は関係ないでしょ。
お店がつぶれそうなんでやる気が出ないんですってお客さまに言うの?はいはいはい!こいつの言うとおりだぞ。
不安になる気持ち分かるけど子供たち俺たちの給食楽しみにしてるんだぞ!
(晴子)そうですよ。
みんな最後まで一緒に給食作りましょうよ。
(日高)今の俺たちは子供たちのことよりも自分たちのことを考えなきゃいけないんだよ。
(馬場)精神論だけではご飯は食べられませんよ。
(敏子)欲しいのは目先のニンジン。
ニンジンじゃなくてセロリでしょ。
今考えなきゃいけないのは。
(日高)悪いけど荒木さん。
これで失礼させてもらいます。
(敏子・馬場)私も。
(日高)14人の誰のヒモになるのか交渉しねえといけねえからさ。
ちょっと…。
(馬場)私も競艇新聞に面接に行ってきます。
(敏子)やっぱり網走って遠いのかな?遠いわ!ねえ。
何なのよ。
(荒木)仕方ねえよ。
今あいつらは給食のことを考えてる余裕なんかねえんだ。
あなたはどうなのよ?
(荒木)えっ?セロリのレシピは?あっ。
「あっ」じゃない。
しっかりしてよあなたまで。
地元の特産子供たちに食べさせなきゃいけないんでしょ?あなたはメニューを決める人。
私は調理をする人。
これがルールでしょ?しっかりしてよ。
ああ。
声が小さい!ああ!フゥー。
給食がなくなるか…。

(ノック)誰だ?こんな時間に。

(ノック)セロリのレシピは?おい。
ねえ献立は?「献立は?」ってお前何時だと思ってんだ?仕方ないでしょ。
屋台終わったらこんな時間になっちゃうんだから。
それよりセロリのレシピは?いや…考えてるけどよ。
厨房借りるわよ。
おい。
あっそうだ。
ひかりも呼んで。
自分で呼べよ。
だって私あの子の携帯知らないもーん。
何ぼーっと見てんのよ?お鍋にお湯いっぱい沸かして。
あとざるとボウルも。
ねえカクテルグラスは?そんな気取ったもんねえよ。
じゃあ透明のなるべく背の低いグラス。
あ〜もう!1つ!?もう1つ!あ〜もう!ねえ何か床べたべたしない?してねえよ!これでいいじゃない。

(ノック)誰か来たよ。
(荒木)あっはるちゃん。
ごめんねはるちゃん。
星野光子がどうしても呼べって言うからさ。
(晴子)何なんですか?こんな夜中に。
星野光子のセロリの試食会!
(晴子)えっ?セロリのコンソメスープ。
セロリと魚介類のパスタ。
セロリとトマトと牛肉の煮込み。
(晴子)う〜ん。
いい匂い。
はい。
召し上がれ。
(晴子・荒木)いただきます。
うまい!何だ!?これ。
(晴子)う〜ん。
セロリなのにセロリじゃないみたい。
おいしい。
(荒木)これもバカうまだな。
(晴子)う〜ん。
それでよかったら給食に出してもいいわよ。
(荒木)おい。
これ予算にはまってるのか?1人前1,500円ぐらい。
待てお前!全然はまってねえじゃねえか。
はまってないんだったらあなたが考えてはまるようにしたら?それがあなたの仕事でしょ?フフッ。
分かった。
考える!あっ。
ねえねえ…。
番号教えて。
はっ?何で嫌がるのよ!?嫌ですよ。
だってこんな時間に呼び出すんでしょ?いいから教えて早く。
ひかり。
0120。
0120…フリーダイヤル。
(荒木)星野光子!こんにゃく買ってきてくれ!早く!何で私がこんにゃく買うの?はるちゃん。
ちょっと切るの手伝って。
はい。
ちょっと。
ちょっと…。
(晴子)もういいから早く行って。
はい。
やだ。
寒っ。
寒いもん!打倒残食王!打倒セロリ!カワ…カワイイ〜。
頑張れよ。
何とかなる。
失礼します!自分をちゃんこ番として雇ってください!お願いします!
(日高)千里ちゃんさ本部長になって忙しいよね?洗濯料理熱帯魚の世話何でもやるよ。
(馬場)私は競艇歴30年。
御社の予想班として採用していただければ必ずやお役に立てるかと。
昇一です。
馬場昇一です。
(敏子)私好き嫌い何もないですから的確な意見が言えると思います。
食べるの大好きです!うっ!痛くない。
(子供たち)何かすいません。
あらあらあら。
あなたたち今日サッカーは?
(貴之)ああ。
サッカー部部員が少なくなっちゃってなくなってしまうかもしれないんです。
(直樹)うまい人はクラブチームに移るみたいなんだけど僕たちは…。
(英寿)僕鉄道部に入ろうかな。
まだなくなってないんでしょ?なくなるからって練習しなくなるの?あなたたちさサッカー好き?
(貴之・直樹)うん。
サッカーしてると楽しい?
(達也・英寿)楽しい。
(達也)えっ嘘!?
(英寿)それサッカーボールじゃないよ?
(直樹)ジダンがサッカーボールでできることはマラドーナはオレンジでできるのさ。
えい!あっ…。
自分の気持ちに正直なら困難にだって立ち向かえる。
(子供たち)すげえな。
(奥寺)星野シェフのアドバイスで作った三種の神器のトゥルトです。
(篠田)これはうまい。
前の試作に比べて外側と内側の焼き加減が絶妙だ。
素晴らしい。
しかし…。
(篠田)これでは三ツ星は取れない。
私もそう思います。
オーナー。
私はずっと星野シェフのそばで何度も一緒に料理を作り皮膚感覚であの人の料理を覚えてきました。
食材の質火加減味付け盛り付け。
全て星野シェフの一挙一動をそばで見ることでしか習得はできません。
(篠田)つまり三種の神器のトゥルトは星野光子がいないかぎり完成はしない。
星野光子。
あの人の代わりには誰もなれないんです。

(益子)今週確認すべき10店舗はこれで最後だな。
(沙織)ええ。
(益子)ラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌの新作はまだなのか。
(沙織)ええ。
(益子)奥寺シェフの新作を食べてみないことには最終判断は下せない。
(沙織)必ず出してくると思います。
星野シェフが去年出してきたオマールエビのナージュ。
あれに匹敵するものを期待したいな。
(沙織)星野シェフといえばこの辺りですよね?屋台出してるの。
お待たせしました。
鴨のコンフィです。
(沙織)うわ〜…いただきます。
(益子)いただきます。
(益子)うん。
これおいしい。
最高においしい。
絶品!メルシーボークー。
星野シェフ。
もうそろそろ星の審査の発表っすね。
どんな人が審査するんすかね?何か噂によると年間200軒以上のレストランを審査しなきゃいけないからほぼ毎日どこかで召し上がってるみたいよ。
(須藤)大変。
(女性)バレたりしないんですか?バレたら首でしょ。
(須藤・女性)うわ〜。
厳しい。
ご本人たちはバレてないと思ってるみたいなんだけどこれ結構分かるでしょ。
年齢は40歳ぐらい男と女お一人ずつのカップルらしいのね。
で…ちょうどこういう感じ?
(沙織・益子のせきこみ)ああ!あっ…。
大丈夫ですか?はいはいはい。
ああ…すいません。
あっ?お客さま。
そちらも。
えっ!?どこかでお見掛けした…あっ!間違いない。
ラ・レーヌにもいらっしゃいましたよね?
(沙織・益子)いや…。
えっ…。
あ〜…あ〜。
なるほど。
なるほどなるほど。
そうですか。
(益子)ああ…いや〜…。
あなた方…。
私の大ファンですな。
(沙織・益子)えっ!?わざわざ屋台まですいません!あっいや…いや…。
そうなんですよ!大ファンで。
そういう人多い。
多いの。
そうですか。
やっぱり。
ハハッ!
(晴子)すいません後ろ。
(荒木)いいよいいよいいよ。
お皿これで大丈夫ですか?
(荒木)うん。
OK。
あ〜いい匂いだ。
(晴子)う〜ん。
ねえ完成した?
(荒木)うん。
もういいから早く早く。
(荒木)食べてみてくれ。
(晴子)わあおいしそう!ちょっと…えっ?
(荒木)セロリと鶏肉のロール焼きだ。
へ〜…。
(晴子・光子)いただきます。
いける。
う〜ん…。
味が単調かな。
でも。
この打開策は…。
じゃあよ何かソース考えんのどうだ?いいね〜。
あれだよ。
(荒木・光子)トマト。

(ノック)
(荒木)はい。
(日高)おばんで〜す。
(荒木)おおどうした。
お前ら。
いや不安で寝つけなくて。
(馬場・敏子)私も。
私も。
(日高)でそこでみんなと会ったんだよね〜。
あれ?みのるんは?
(日高)うん?稔はね相撲部屋のちゃんこ番として雇ってもらえないかって親方に直談判中。
ちゃんこ番?日高さんは?
(日高)それがさかなりの難航中。
(日高)新たな相手見つけなくっちゃ。
はるちゃん。
いやひかりちゃん。
マジどう?
(晴子)いやいやいやいや…。
こらこらこらこら…。
(晴子)馬場さんは?
(馬場)競艇の新聞予想で雇ってもらおうと考えていたのですが採用試験のレースでことごとく予想が外れて。
敏子さんは?試食モニターの採用試験に行ったんだけど何でもおいしいって食べちゃうから参考になんないって。
(3人)ハァ…。
ねえ。
鶏肉にさ彩りを添えてみたら?彩り?じゃあよ薄焼き卵なんか一緒に巻くのどうだ?いいね〜。
いいね〜。
おいお前ら勝手に飲んでろな。
落ち込んでも始まんねえぞ!はい。
光子さん何か楽しそうじゃん?
(馬場)荒木さんも。
(敏子)星野さん店出すんなら屋台に専念すればいいのに。
(日高)確かに。
楽しくなってきてるんじゃないですか?給食作るのが。
(荒木)パセリみじん切りにして一緒に交ぜ込めばもっと彩りいいんじゃねえか?いいね〜!はい。
はいよ。
OK。
さて…。
打倒残食王!あっ…ああ!ああ!
(荒木)これから下ごしらえすんだろ?するわよ。
どういう風の吹き回しよ。
(荒木)俺もやるわ。
俺が考えたレシピだしな。
ああっ!?何なのよ!?
(晴子)あれだけ試食会に付き合わされたんです。
最後まで付き合います。
始めましょう。
(晴子)はい荒木さん。
(荒木)はいよ。
はい星野光子!はいはいはいはい。
(荒木)よっと。
はいはいはい。
(日高)昨日稔のやつ街で見掛けてさあいつ一人で笑ってたんだよ。
(敏子)えっ!?おかしいだろ?こんな状況で。
(敏子)笑うようなことがあった?決まったんだよちゃんこ番の仕事。
それを黙ってやがんだよ。
(小松)昨日日高さん街で見掛けてさ一人で笑ってたんだよ。
こんな状況でおかしいだろ。
何かいいことがあった?ヒモになる当てができたんだ。
それで俺たちのこと笑ってやがるんだ。
それでヒモの当てはついたの?
(日高)それがさ全然駄目。
もう昨日から悲しくってさ。
笑うしかないよ。
そりゃそうだ。
(敏子・日高)ハハハ…。
(馬場)それでちゃんこ番として雇ってもらう話どうなりました?
(小松)いやそれがさ…。
若手の作るちゃんこがうまくってさ俺必要ないって。
昨日からもう悲しくて笑うしかないよ。
フッ…フフフ。

(あゆみ)小松さん。
(小松)おおおはよう。
(あゆみ)今日の給食ってセロリなんですよね?
(小松)ああ…そう。
嫌いだよね?
(あゆみ)嫌いだけど楽しみ。
(小松・馬場)えっ?
(児童)だって青菜ソテー野菜の酢味噌あえでしょ。
(あゆみ)それにさんまの生姜煮にきんぴらごぼう。
どれも苦手だったけどいつもおいしかったもん。
(児童)おいしかったよ。
(あゆみ)セロリがどんな味になるのか楽しみにしてます。
(2人)してます。
(あゆみ)行こう。
(児童たち)うん。
(児童)じゃんけんの続きしよ。
そうだよな…。
子供たちの苦手なもんホント色々おいしくしてきたよな。
星野さんが主導だったけど私たちだってやりましたからね。
(のぞみ)日高さん。
(日高)はい。
(のぞみ)本当なんですか?この学校の給食がなくなるって。
(日高)あららら…知っちゃった?
(のぞみ)お母さんが言ってた。
(浩太)何かなくなるの悲しい。
(浩太)ナポリタンあれうまかったな。
(のぞみ)私は青のりのポテトビーンズオニオングラタンスープ。
それに豆乳フレンチトースト。
(日高)あったね〜。
どれも最高においしかった。
もう食べられなくなっちゃうの?敏子さん。
(敏子)いや…まだ最後ってわけじゃないから。
(日高)今日は何とかセロリ頑張ってみるからさ。
(のぞみたち)やった!
(浩太たち)こりゃ楽しみですな!ハハハ…。
そうだよな。
子供たちが苦手なものだけじゃなくておいしいものをささらに最高においしくしてきたよね。
もはやこの学校でしか味わえない一品よね。
俺たちもさ頑張るか。
(敏子)イエイ。
(日高)ハハハハ…。
敏子さんあっち。
(敏子)はい!
(小松)セロリが俺たちの最後のミッションになんのか。
(馬場)よりによって残食王。
(小松)ミッションクリアするか。
(馬場)ええ。
ちゃんこのときは締めの雑炊まで諦めなかった。
(小松)あっ。
(馬場)どうしました?間違えてる。
(小松)あ…おい。
あの…ひとついいか?何よ。
(小松)ちゃんこの締めで雑炊にチーズを入れることがあったんだけどそれって今日の給食にありかな?チーズ。
(小松)あ…いやいいんだ。
ないよな。
ないない。
あるわね。
(小松)あるの?あるでしょ。
チーズを交ぜてさらにおいしくなる。
ちょっと何あなたどうしたの?やるじゃない!
(小松)俺…やったんですか?やったんでしょ!
(晴子)でもチーズの予備がないです。
(小松)任せろ買い出し行ってくる。
(晴子)今から?
(小松)最高においしくするためには手間を惜しんじゃいけないんだよ。
(荒木)ハハハ!慌ただしいやつだなあいつはホントに。
(日高)おいーっす。
稔さものすごい勢いで出てったけどどうしたの?
(晴子)ひらめいちゃったんですよ。
(日高)へ〜やるじゃん。
俺も負けらんねえな!
(敏子)さてエリンギ私がやります。
(馬場)パプリカ切りますね。
何よ?あなたたちどうしたの?
(日高)一通ぐらいファンレター欲しいしね。
(馬場)やるべきことはやりますよ。
(敏子)この学校の給食は私たちも一緒に作ってきたものだから。
(荒木)何だかんだ言ってみんな好きなんだこの仕事が。
(荒木)よし!今日もうまい給食作るぞ。
(一同)はい!
(敏子)打倒残食王!
(日高)おー!鶏肉の下処理そろそろ…。
(敏子)もうできてまーす!手際いいじゃない。

(荒木)おい!薄焼き卵忘れてた!
(馬場)もう焼き終わってますよ。
(日高)つうかもう切ってまーす。
(荒木)おお…。
何よポンコツらしくないじゃない!
(荒木)ハハッ!
(小松)まだか…。
ドラえもんのおじさん!
(女性)うちの子給食の星見て小松さんのファンになったんですよ。
(小松)ありがとうございます。
ひみつ道具は出てこないよ。
(女性)この前青のりのポテトビーンズ作ってみたらうちの子ペロッと食べちゃって。
給食の献立ならうちでも出せるしいつも楽しみにしてるんですよ。
最高においしい給食を作るために手間を惜しんじゃ駄目なんです。
でもなくなるんでしょ?三つ葉小学校の給食。
(女性)そうなの!?
(小松)いやでも最後ってわけじゃ。
それに今日は地元特産セロリを使っておいしい給食を作ってるんです。
僕の考えたアイデアも入ってるんです。
だからひみつ道具は入ってないよ。
はっ!?あっひらめいちゃった。
これをさ包んでアルミホイルで包んで焼くっていうのは?
(荒木)ホイル焼きか。
いいな。
悪い一手間増えるぞ。
(馬場)想定内です。
(敏子)準備します。
(日高)あと何回こうやって給食作れるんだろうね。
はるちゃん。
(晴子)はい。
(小松)お願い。
(晴子)みのるん。
ありがとう。
(晴子)チーズ来ました。
はいあともう一息!
(一同)はいよ!はい!
(玉枝)あっいい匂い。
こういうのもなくなるのね。

(荒木)この薄焼き卵ね俺考えた。
(晴子)グッジョブ荒木さん。
(荒木)ハハハハ!
(馬場)落ち着いてね。
(敏子)はい。
う〜んいい焼け具合。
完成です。
配って。
(児童)セロリ!
(児童)えっ?これがセロリ?
(児童)何かいい匂い。
(児童)でもセロリはセロリだろ。
(あゆみ)どんな味がするんだろう。
(児童)楽しみ!残食王やっつけることができるか。
残せるものなら残してごらんなさい。
私…たちが作った最高のセロリ汚名返上給食!今「たち」って付けた。
(聡美)それではいただきます。
(児童たち)いただきます!召し上がれ。
(児童)えっ!?何これ。
(児童)嘘!?これがセロリ?
(浩太)こんなの食べたことない!
(あゆみ)おいしい。
最高においしい!
(児童)セロリってこんなにおいしいんだね。
(児童たち)おいしいねこのセロリ。
最高。
お代わりしたい。
私も!セロリ残食王の汚名返上いたしました!よっしゃ!小松さんおいしいよ。
(小松)よかったね。
(児童たち)馬場さん。
最高!日高さん。
(浩太)敏子さんもグーッ!
(聡美)みんな。
こちらが今日の給食のセロリを作ってくれた笹本さんです。
(聡美)みんなでお礼を言いましょう。
(児童たち)ありがとうございます。
笹本さん最高においしいです!今までどの小学校の子供たちにもこんなおいしいなんて言われたことない。
しかも最高においしいだ。
うれしいよ。
いやあんたたち最高だよ。
ありがとう!
(早紀)このチーム本物ね。
でも…なくなっちゃうんすもんね。
(荒木)大勝利!
(一同)イエーイ!
(日高)残食王やっつけたぜ!
(敏子)これってすごいことよね。
(馬場)大いなる勲章ですよ!
(晴子)笹本さんもすごい喜んでましたね。
まあまあ今日はよくやりましたよ褒めてあげますよ。
なあ。
この学校の給食ってすごくないか?どこの学校でも残されていた残食王のセロリを子供たちがあんなにおいしいって。
こんなこと俺たちにしかできないよ。
俺はこの学校で給食を作りたい。
給食センターに移行するのは確かに…。
悪くないのかもしれない。
でもこの学校で俺たちの作った給食を出せなくなる。
荒木さんがいてさはるちゃんがいてさ。
こいつもいてさ。
そして俺たちがいる。
このメンバーだから最高の給食が作れる。
首になることが悲しいんじゃない。
もうみんなと一緒に給食を作れなくなることが悲しいんだ。
俺は…。
みんなと一緒に給食を作りたいよ。
(日高)泣くなよ稔。
確かにそうなんだよな。
何だかんだ言って楽しいんだよなこのメンバーで給食作るの。
このメンバーだからですよ。
(馬場)星野さんに振り回されて給食が作れるのは私たちぐらいです。
(敏子)そうよ。
私たち以外いない。
荒木さん。
どうにかなんないですかね?いや…どうにかって…。
どうにかなんないか?どうにかって…。
どうにか。
ど…どうにかって…。
そうだよな…どうにもなんないよな。

(ドアの開く音)
(須藤)大変です子供たちが!
(日高)えっ?
(須藤)こっちです。
(荒木)走らない!
(児童たち)校長先生。
給食なくさないで!
(のぞみ)豆乳フレンチトーストおいしかった。
(あゆみ)青のりのポテトビーンズ大好き。
(児童)サメもおいしかった!
(児童たち)セロリホントおいしかった!
(玉枝)荒木さん。
(児童たち)荒木さん!何何何?この学校の給食残してください。
(浩太)またナポリタン食べたいです。
(のぞみ)給食作ってください。
(聡美)みんな!落ち着いて!
(早紀)実は局の方にも三つ葉小学校の給食のレシピ楽しみにしてるという声たくさん頂いてるんです。
(小松)あっ今日俺も言われたよ。
(聡美)保護者からも給食を残してほしいという声があります。
あのよたまにニュースとかで見るけどよこういうふうに声がばーって上がれば何かなんじゃないか?そうですね。
三つ葉小学校の給食をアピールする場を設けるってのどうでしょうか?アピールする場?笹本さんが作ったセロリのように地元で取れた食材を使ってこの学校でしか食べれない給食をたくさんの人に食べてもらう。
地産地消給食イベントを開くんです。
それを番組で取り上げて放送する。

(笹本)大賛成だ!他の生産者たちにも声を掛けて全面的に協力をするよ。
おお…給食の地産地消イベントか。
(玉枝)なるほど。
そうすれば多くの地元の方たちに分かってもらえる。
この三つ葉小学校の給食は残す価値があると。
(馬場)やりましょう。
一発逆転です!あっ!どうせならクリスマスイベントにするのはどうですか?それいい!はるちゃんも一緒だし。
(敏子)私もOKよ。
(荒木)星野光子どうする?やるか?やるしかないでしょ。
主役がいなくてどうすんのよ?じゃあ私が素晴らしいクリスマスにしてあげちゃうわよ!俺たちの力見せつけてやろうぜ!おっし!絶対うちの給食なくさせないぞ!
(一同)おー!
(日高)まあここしか俺たち居場所ないもんな。
(敏子)そりゃそうだ。
(笑い声)楽しみにしてるね。
はーい。
(児童たち)バイバーイ。
さよなら。
さよなら。
ラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌ三ツ星の総料理長として戻ってきてくれないか。
2016/12/08(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>Chef 〜三ツ星の給食〜 #09[字][デ]【給食室消滅?セロリで大逆転】

給食室が消滅!?予算縮小のため、給食センターへの移行が決まった…存続のキーマンは「残食王」セロリ!ポンコツ給食室メンバーが力を合わせ、今立ち上がる!!

詳細情報
番組内容
光子(天海祐希)の屋台に現れた奥寺(豊原功補)は、光子に頭を下げると助けてほしいと言った。世界的な料理雑誌が主催するレストランの格付け審査が迫る中、今年新作を発表していない「ラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌ」は、このままでは審査で最も重要な「料理の独創性」がクリアできない。そこで篠田(小泉孝太郎)は、光子の未発表のレシピ「三種の神器のトゥルト」を出すと決断。早速、奥寺が試作したが難易度が高く
番組内容2
料理を完成できないと明かした。すると光子は、火加減の細かい指示など具体的な調理のポイントを教える。なぜ結果的に光子を裏切った形になった自分に教えてくれるのかと聞く奥寺に、自分は「三種の神器を超える」料理をいくらでも生み出せるからだと答えた。
そんな頃、小学校では「地産地消イベント」の一環で、給食に地元で取れたセロリを使うことが決まった。荒木(遠藤憲一)は、来週にでもメニューに組み込みたいと言うが、
番組内容3
セロリは子供たちに不人気で、残食率が高く“残食王”の異名を取るという。それを聞いた光子は、残食王の汚名を晴らしてやると奮い立つ。ところが数日後、光子は荒木に呼び出され自宅に行くと、晴子(川口春奈)ら給食チームがぼうぜんとしていた。荒木は、年内で三つ葉小学校の給食が給食センターに移行し、学校内での調理ができなくなると告げた。作業は民間委託になるため、調理師補助は全員クビ。突然のことに驚く光子は…。
出演者
天海祐希 
小泉孝太郎 
川口春奈 
荒川良々 
池田成志 
市川しんぺー 
伊藤修子
 ・ 
豊原功補
 ・ 
友近 
遠藤憲一 


スタッフ
【脚本】
浜田秀哉(『ナオミとカナコ』、『ラストホープ』他) 

【演出】
平野眞 
田中亮 
森脇智延 

【プロデュース】
長部聡介 
高田雄貴 

【主題歌】
松任谷由実「Smile for me」(EMI Records/ユニバーサルミュージック) 

【制作】
フジテレビ第一制作センター