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書き起こし あさイチ「プレミアムトーク 川村元気」 2016.12.16

これって、もしかして…俺たちは夢の中で…入れ代わってる!?入れ代わってる!?映画「君の名は。
」。
興行収入200億円以上邦画では歴代2位の記録です。
世代を超え支持を集め観客動員数は1500万人以上8人に1人が見たことに。
きょうのゲストは大ヒットの仕掛け人川村元気さん。
今、日本映画界で最も注目を集めるプロデューサーそしてベストセラー作家です。
ことしは、ほかにもそうそうたる俳優たちが出演した2つの話題作もプロデュース。
これまでにも「電車男」「告白」「悪人」など、次々にヒット作を世に送り出してきました。

 

 

 

 


さらに、作家としては4年前に発表した初小説が130万部を突破。
2作目は、1作目に続き本屋大賞にノミネート。
そして、先月恋愛をテーマにした最新作を発表しました。
さらに、さらにマルチな才能を生かし絵本作家としても大人気。
「ムーム」は、映画化もされ24の国際映画賞を受賞。
その才能はとどまるところを知りません。
話題作を連発する川村さんのすごさを、この方に聞いてみると。
長い歴史があるくせにね。
生字幕放送でお伝えします井ノ原⇒よろしくお願いします。
どうですか?初めて生放送ということですが。
川村⇒人生初の生放送です。
どんな感じですか?ただただ今固まっていますが。
徐々にほぐしていただければ。
きょうは、ざっくばらんに家でのトークみたいな感じにしましょうよ。
分かりました。
有働⇒ヒットメーカーということで、「あさイチ」のスタジオはどうですか?ヒット的に見ると。
カラフルで元気になるという感じですよね。
だめ出しなしでいいですか?結構あるんですか?そういうことを期待されているのかなと。
冒頭からそういうことはね。
さらに「あさイチ」がヒットすればいいかなと。
お気付きのことがあれば、また教えていただければと思います。
皆さんからの質問、メッセージもお寄せください。
ファックス番号はお間違えのないようにお願いします。
川村さんから視聴者の皆さんに聞いてみたいことがあれば。
僕はいつもものをつくるときに町なかとか電車の中とかで気付いたちょっとした変なことというか違和感と呼んでいるんですけれどなんでこんなところにこんなものがあるんだろうとか何でこういうことが起きているんだろうということを僕の違和感ボックスの中にぽんぽん入れてそれをあとで取り出してものを作るんですね。
おもしろい。
皆さんが最近街や家で感じた変だなという違和感を教えてほしいですね。
当たり前のようにそういうものだと思っていたけれどもよくよく考えたらおかしくないか?と。
そういうことです。
スペシャルな話というよりは私だけが気付いているんじゃないかという話ですね。
それを違和感ということできょうも違和感が途中でありましたら。
そうですね徐々に見つけていこうと思います。
これはおかしくないですかと言っていただければ楽しいと思います。
いろいろ伺いたいんですがまずは川村さんがプロデューサーを務めて、ことし社会現象を巻き起こした映画「君の名は。
」です。
山深い田舎町に暮らす高校生の三葉。
一方、東京に住む高校生の瀧。
2人に、ある出来事が。
あ〜、これってこれって、もしかして…。
これってもしかして本当に俺は夢の中で、あの女と…。
入れ代わってる!?入れ代わってる!?♪〜幾度も入れ代わる三葉と瀧。
時に、相手の人生を楽しみ時に、けんかをしながら状況を乗り切っていきます。
あの男は…!あの女は…!しかし、ある日。
(電話音声)おかけになった電話は電波の届かない…。
俺は…何を。
突然、入れ代わりが途切れます。
♪〜そこには、すい星にまつわる衝撃的な事実が。
このままだと今夜、みんな死ぬ。
お姉ちゃん変やよ。
お前が世界のどこにいても必ず会いに行くって。
あの人の名前が思い出せんの。
忘れたくない人。
忘れたくなかった人。
忘れちゃだめな人。
君の名前は…!名前は…!井ノ原⇒まだ公開しているところもあるというのにこんなに長く流させていただいて。
川村⇒そうですね。
ネタばれぎりぎりで。
ありがとうございます。
有働⇒改めて興行成績をご覧いただきたいんですが。
現在のところ、205億円ということで歴代のランキングで4位。
邦画だけでは2位なんです。
1500万人の観客動員で日本人の8人に1人が見た計算になります。
そして92の国と地域での公開もすでに決まっています。
すごいですね。
これだけの反響というのはヒットメーカーとしては予想していたんですか?全く予想していなかったですね。
新海誠監督の前作が「言の葉の庭」という作品なんですけれどもそれが1.5億円ぐらいの興行収入だったので本当に目標としては10倍の15億円ぐらいを目指そうという。
公開して、あれ?これはちょっとどこまでいっちゃうんだみたいな感じになったのはどれくらいだったんですか。
初日が開けたときにもしかしたら50億円以上行くかもと言われたんです。
劇場がぱんぱんでお客さんであふれていて過去の数字の比較とかを取っていて50億円以上いっちゃうかもと言われてぽかんと深海さんと2人でなったのを覚えていますね。
15億円はいくだろうというのはプロデューサーの感覚で?そこを目指そうという作り方ですね。
そこからの跳ねは何だと分析されていますか。
いろいろな要因があると思うんですけれどもやっぱり新しいアニメーションの形を求めていたのかなというかジブリでもなくディズニーでもなくもうちょっと今のテレビアニメって、ものすごくいっぱいあるじゃないですか。
そこを見てきたアニメーションのファンだったりもっとライトな日本映画を見る人とかいろいろな人がそれとは違う新しい味を求めていたところにうまく入った感じがしましたね。
新しいというのは川村さんから言うとどういうところだったんですか。
例えばこのアニメーションはRADWIMPSというバンドが音楽を提供してくれているんですけれども劇中で4曲歌がかかるんですよ。
ちょっとミュージックビデオ的な作り方をしているんですがあまりそういう歌を、まるまる映画に入れちゃうのはしないことだと思うんですけれどもそういうのが新しいとかおもしろいと感じてもらえたのかなと思うんです。
作る段階で例えば曲をお願いするときというのはこういうシーンでここに絶対はめたいからというのかそれともどこかで流したいのでこう曲を作ってくださいとか、どういう感じでお願いするんですか。
いい質問だなと思うんですけれども今回は両方にしたんですよ。
普通は映画の音楽は映画が全部できてからここからここまでという音楽の頼み方をするんですけれども僕が最近「バクマン。
」という映画でサカナクションとやったりしているんですけれども脚本だけ読んでもらって絵に縛られない状態でその世界観に対して曲を作ってくださいみたいなことをやるんですよね。
今回も脚本だけ読んでもらってそれで出てきた曲が「前前前世」なんです。
出来上がってみないとぴったり合うかどうかって。
映像に合わせてでできた曲は、なかなか映像以上にならないんですよね合わせすぎちゃうというか。
おもしろい。
だから逆に「前前前世」という曲をいただいてすごい歌だと思ってわりとそれに引っ張られてこっちのせりふが変わったりとか。
新海監督とかは、それに合わせて全部編集を決めると。
だから気持ちいいという感じができているんですよね。
プロモーションビデオじゃないけれども。
そうだと思います。
相乗効果ですね、それって。
本当にそうですね。
そもそも映画プロデューサーは監督でもないし何をする人だっけ?というのを簡単に書いてみました。
違ったら教えてください。
まず企画を立てて監督や俳優さんをキャスティングします。
脚本をチェックして撮影現場にどういっているか確認。
編集にも立ち会い、最終的に出来上がったものの宣伝にも立ち会うということでよろしいでしょうか。
まずなぜ僕がカーディガンをしているのか。
プロデューサーのね。
バブル時のプロデューサーのイメージですね。
これは違和感ですか?すごい言われるんですけれどもそういう人はいないだろうとこれはわざとですねありがとうございます。
すべてに関わるのがプロデューサーですか?そうです。
今回は、まず企画を立てた段階で新海監督とやろうと?そうですね。
僕はほとんど企画に半分くらいのエネルギーを使うんですけれども。
脚本とキャスティング上の3つに半分ぐらいのエネルギー新海監督と長編映画を作ろう。
では、どういうものを作ろうか。
新海監督が書いてきたプロットという短いストーリーみたいなものに対して議論を重ねながら脚本を作っていくという。
どういう映画にしようかということですよね。
その話し合いから始まってキャスティングもあって脚本もあってそれが大半というか半分ぐらいエネルギーを使うと。
例えば脚本を書く前にRADWIMPSに曲をもらおうというのも企画ですよね。
音楽に引っ張られた脚本を作ることでちょっと新しい感覚の映画が作れるんじゃないかと。
新海監督にどんなふうに作り上げてきたのか聞きました。
「君の名は。
」の映画の中には何か所かクライマックスがあるんです。
川村さんはその脚本を見て…それは彼のてれだと思うんですけど。
ちょっとそのことばだけを聞くと…でもそれは彼のてれだし…井ノ原⇒なるほどおもしろいですね。
製作段階でそういう話し合いもされるということなんですね。
川村⇒そうですね。
絶対にチャラいというキーワードを言われるだろうなと思っていました。
覚悟はしていたんですね。
覚悟はしていました。
有働⇒チャラいに関して新海監督は、決して悪い意味ではなくて、たぶん人のことが好きなんですよね彼は。
人のことを知るのも好きだしコミュニケーションを取るのも好きなのかもしれない。
対人関係においてすごくステップが軽いそういうことチャラいと言っているんです、ということでした。
もう少し、いいことばを発明してほしい。
さっきおっしゃっていたように初日からちょっといつもとは違うというような感覚があったと。
ということは宣伝のほうでも今までと違うようなことをされていたんですか。
宣伝はわりと実直にこつこつと小さいことを積み上げることしかしていないんですよね。
いつもと違うということはなかったんですか。
昔は大量宣伝テレビで、やりますみたいなことで、だませていた時期があったと思うんです。
でも今はみんなSNSとかで人の口コミをチェックするじゃないですか。
それがいちばん強かったりするので操作してもしょうがないですよね。
逆に言うとこっちからあまりああだこうだ言いすぎないほうが情報も最低限にしてということを心がけましたね。
生の声を聞いて劇場に来ているなという感じが、しましたよ。
行ったときに男4人だけで来ていたりとか女性1人だけで、タオルを持っているんですね。
完全に泣きに来ているじゃないかと。
有働⇒準備万端。
今までの宣伝とかで泣けます、というのは聞くけど本当に泣けるかどうか自分で確認しに行くというのはあるけど生の声を聞いているから絶対に泣ける泣く!という感じで来ている感がありましたよね。
泣けるというキーワードは使わなかったですね確かに1回も。
それは気にしてというか?昔は泣けるというキーワードでお客さんが来ていた時期もあったと思うんですけれども今はテレビから泣けると言われると逆に冷めちゃうというか。
新海監督がおっしゃってましたけれども、一泣きで数百万円興行がアップするてれでおっしゃっていると言っていましたけれども企画や脚本を書くときにいいものを作りたいというのと、こうすれば受ける、売れるというのはどれくらいのバランスでプロデューサーというのは考えているんですか。
僕はプロデューサーの中では特殊なタイプなので絶えず自分が見たいものを言い続けるという。
いち映画ファンとしてこういう展開が見たいとかこうなったほうが自分が感動するということしか言わないんですよね。
分からないじゃないですか大衆が何を求めているとかお客さんがどういうことをしたら泣けるのかというのはだって話したこともないしましてや、10代や20代の人のことは分からないので自分が、いち映画ファンとして映画館に行って1800円とか払って映画を見るんですね。
そういうときにこういう映画が見たいなとかこういう展開だったら自分はぐっとくるなということも。
あたかも興行収入が上がるかのように例えて言うみたいな感じですよね。
自分の感覚にしたがっていろいろな展開、企画をやっていくということですか?でもそれが結構努力しているのはいちお客さんとして映画を見るということを習慣にしています。
大衆の1人であるということですね。
そうですね、まさに。
そうすると最近のほかの映画とかを見ていてどんどんスピードが速くなっているんですねアメリカのドラマとか。
そういうときに今までの日本映画のスピードの1.5倍くらいで前半は展開しようとか「君の名は。
」はそういう展開なんですけれども。
そういう感覚で作ろうみたいな感じになってくるんですよね。
それが次々にヒットして。
川村さんがこれまでに手がけてこられたヒット作の一部です。
一般的に興行収入10億円で大ヒットといわれる中「電車男」は37億円「告白」は38億円「悪人」は19億円「バケモノの子」は58億円。
そしてことしも数々の話題作を手がけてきました。
「告白」は日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しています。
やるものが全部当たるというのは自分の感覚に従うプラス何かあるんじゃないかと思うんですけれども。
僕は魚を取る漁師のような仕事だなと思っていて…。
「電車男」を作ったときは確か26歳だったんです。
すごい。
会社に入って4年ぐらいです。
そのときは知り合いの監督もいないし脚本の作り方も分からないしつてがとにかくなかったんです技術も。
そのときにやれることってすごい先輩とか先輩プロデューサーたちが巨大な船で行って魚を取っている横でこっちは手こぎボートで次の魚影がこの辺に来るんじゃないかなというところを先回りして網を構えるぐらいなことしかできないなと思ってインターネットを見ていたら2ちゃんねるという場所で電車男、という実際の掲示板があってこれだったら、たぶん先輩たちが当たってるホラーとかラブストーリーをやっているからこっちでできると思っていまだにそのやり方というか。
マーケティングがソナーだとしたらここにいこうという形ではなくて昔ここで魚がすごいとれたのにここ5年、10年取れていないようところに行ってみようかなとかアメリカとかでこういう映画が当たって、とにかく遠くに鳥が飛んでいてあそこに魚がいるなと漁師が見えるじゃないですか、アメリカで、取れているからそろそろ1年後、2年後こっちにくるんじゃないかなって。
ベテラン漁師みたいな気持ちで。
むちゃくちゃおもしろいし分かりやすいですね。
今の群衆というか僕らですねその気持ちがどこにあるかをすごく探しているというか。
どうやって探すんですか?魚影に例えるんですけど海は見えないじゃないですか。
見えないんですけど兆候があるんです、風向きとか鳥がどこに飛んでいるかとか。
自分たちのジャンルというよりはアメリカでこういうものがヒットしてそうか、じゃあこういうものが…。
でも違和感のあるヒットが気になるんです。
「ダークナイト」という映画があたったんです「バットマン」の。
見たら暗かったんです。
時間も長くてこういうものが当たるんだったら日本でもある種、人間の悪意みたいなものに向き合ったエンターテインメントがあってもいいんじゃないかなとか。
「バトル・ロワイアル」という映画が10年前にヒットしていてこういうジャンルのエンターテインメントがないなってそこら辺が違和感でたまってくるんです自分の中で。
それで作ったのが「告白」です。
ちょうど、その前に小説もあってこれを映画にしちゃったらいいんじゃないの?と思ったんですか。
当時は、笑って、泣けてハッピーエンドみたいなものが日本の映画界では主流だったんですけどアメリカで「ダークナイト」が当たっていて10年前に「バトル・ロワイアル」がヒットしていてなんかそろそろ、こういうエンターテインメント笑って泣けてハッピーエンドじゃないエンターテインメント。
人間の悪意とかに突っ込んだエンターテインメントがあってもいいんじゃないかなと思ったし、自分がそういうものを見たいという気持ちがベースにあってそこに周りの状況があって違和感が3つぐらいかちっとトライアングルになるときがあるんです。
「告白」です。
愛美は死にました。
でも事故死ではありません。
愛美は、このクラスの生徒に殺されたんです。
「告白」は、教え子にまな娘を殺された中学教師の復しゅうを描いた物語です。
先生、このクラスは異常です。
井ノ原⇒普通に考えたら小説がすごくヒットしたからそれを映画化したんだって思っていたけどその前にいろんなことがあってそろそろこういう気持ちでこういうものが見たいという思いがあってこれが合致したということですね。
川村⇒原作を取りにいったのも初版のときに取りに行っていて。
ヒットする前ですね。
その後、本屋大賞とか取られてほっとしますよね。
ちゃんと自分の気持ちとのちのちの読者の方とか観客の方の気持ちがシンクロしたというか。
一応、仕事柄それを1年前とか1年半先に前に感じておかないといけない。
待ち合わせみたいですね。
監督との待ち合わせね。
そんな感じですね。
魚を追っかけても速いので追いつかないのでちょっと先に行って待っているという感じです。
魚の例え話は分かるんですけど今の世の中の日本の人たちの空気いろんなことで変わりやすいですよね。
それを読んだうえで1年先にどんな気持ちになるのか。
何をもとにですか?新聞を読むとか世界の情報なのか何からですか?アンテナは。
僕がそういうのは集合的無意識を探すとずっと言い続けています。
みんなが同じことを感じているのに口に出していないこととかまだ表現されていないことがすごくいっぱいあるんですよ。
僕は今世の中に出ているものは興味がなくてガスみたいにすごくたまっているのになんでみんなこれを言いださないんだろうということをすごく気にしているんですよね。
僕が最近いちばんこれだなと思ったのが僕の使う駅の前に郵便ポストがあったんです、赤い。
その上に熊のぬいぐるみがポンと置かれていたんです。
毎日毎日、駅を使う何千人何万人の人がたぶん気付いているんですよ、あの熊のぬいぐるみどうしてあんなところにあるんだろう、誰が置いていったんだろうって僕の仕事その瞬間分かったんですよね。
僕の仕事というのはその熊のぬいぐるみを持ち上げてこれは誰のですか、って叫ぶことが僕の仕事なんだって。
なるほど。
つまり超能力みたいに、空中から物語をつかまえてくるんじゃなくてみんな気付いていることをどうでしょうこれ、と言うと実は僕も気になっていたんだそれ私も誰か言ってくれないかと思っていたんだということが次々と起こる状態を作れないかなと思っていてそれは特別なことではなくて最初に皆さんに違和感を教えてくださいって言ったんですけど何でこんなところに急にドーナツ屋ができたんだろうとかなんでこんなところによく分からないブランドの看板が出ているんだろうということがそういうことが街を歩くといっぱいあって自分の中の常識になかったという情報をすごく気にしているんです。
表に出ちゃってダークなものを見たいんでそうなったら、今ダークがはやっているんだダークをやろうぜ、ではなくて最初に誰も言っていないことを探していくという。
そうなんです。
誰も言っていないけど感じているものですね。
感じているものを探すって本当に難しくないですか。
そうですね。
でも結構「世界から猫が消えたなら」という小説を書いたきっかけが携帯電話を自分が落としたんです。
落として電車に乗るという状況でいつも自分が携帯を見てしまっていたんです。
だけど携帯電話がないから窓の外を見ていたんです。
中央線の。
そうしたら虹が出ていたんです。
東京で珍しいと感動してみんな気付いているのかなと思って電車の中を見たら全員携帯電話を持っていたんです。
それは、分かるその感覚分かります。
なかったら虹に気付けたかもしれないし。
余命僅かの男が一日の命と引き換えに世界から何かを消す消したことで何かを発見するという物語を書いたんです。
僕もたまに電車に乗るんですけど。
乗るんですか。
誰にも気付かれないですよ人が携帯を見ているからイノッチいると思っているけど携帯が世界から消えたらイノッチに会えるかもしれない。
イノッチに気付ける。
すごいところから発想がと思ったらきょう一日携帯を置いてみても川村さんみたいな発想が皆さんいや私にもできるかもしれない。
僕が狙っているのは、そんなこと考えたことなかったということではなくて分かるけど言っていなかったとか言語化されていないみたいなことをやりたいんですよね。
さっきの「ムーム」という絵本アニメーションになったのも小学生ぐらいから感じていて違和感があってお札を移す、カードを移すコインを移す新品のお財布がぱんぱんになって今まで使っていたお財布を見ると急にしぼんでしまってぺしゃんこになっていませんか?あれは僕が、ただ物理的にぺしゃんこになっているのではなくて僕との思い出が抜けてしまったんだって…。
かわいい。
思っちゃうんだ。
思っちゃうんです。
だからさっきのムームというキャラクターが思い出自体がキャラクターになっているんです。
捨てられてしまったものとかつての持ち主との間にやった思い出がぱんぱんに入っていてそれが出てきたというキャラクターなんです。
このお財布の話って95%ぐらいの人が分かるんです。
だけどそれをわざわざ物語にしようと誰も思わなかったりするんですよね。
そこをちゃんと忘れずに覚えておいてためておいてそれを出していく。
25年間ぐらいずっと誰かが先にストーリーにしちゃうと思っていたんですよ。
だって誰でも気付いていることだから。
このアイデアは絶対誰かにストーリーにされると思っていたら、25年たって誰もやっていなかったので絵本にしたんです。
川村さんがずっと違和感を持ち続けてくれれば、その分作品も続いていくということになりますね。
映画を作るときにはそれを監督や俳優やミュージシャンにこういう気持ちを潜在的にみんな集合的無意識にあるからここを目指して作ろうとみんなでやったりする。
小説を書いたりするときは1人でするし、絵本を描くときは絵描きと一緒にやるそういうのって実はあるクリエーターどうしで集まったりすると同じことを思っていたりするんですよね。
言っていないだけで。
「バケモノの子」だったと思うんですけどこれが同じかどうか分からないんですけどスタイリストがついているじゃないですかアニメーションに。
伊賀大介さん何で断ったんですか。
それは細田監督がすごくおもしろい作り方をする方で実際に縫えるもの、作れるものしかアニメーションのキャラに着させないという。
伊賀大介さんは、僕の映画はほとんど伊賀大介さんにスタイリングしてもらっていますが伊賀大介さんが実際に縫って作ってそれを絵に描いているんです。
すごいですね。
そうなんですよ。
でも、そうすることで実際、この架空のキャラクターなんですけど実際にそこにいるんじゃないかとか絵じゃなくて実際のものから発想するデザインが出てくるんじゃないかといういろんな人の頭の中を通過することで映画の強度が上がっていくというのが今の映画の作り方のおもしろさですよね。
おもしろい。
しかも実際の街がいっぱい出てきたから代々木第一体育館の前でそんなことしちゃだめだよって。
映画を見ながら?それを本当にさっきおっしゃったように洋服もすべて、そこまでリアルだと何かそこでそのことが行われているんじゃないかというふうに思いますね、観客は。
そうなんですよね。
「君の名は。
」とかも新宿の街とか六本木の街とか。
写実化されているんですけど。
ちょっと疑似体験できてしまうというか。
でも実際の新宿とかこんなピカピカじゃないんですよ。
たぶん田舎町から出てきた同じ高校生にとってはこういうふうに見える。
なるほどね。
私は1回しか行っていないけどあの街のあそこでこういうことが起きている、という疑似体験になるのか。
物質的な新宿ではなくて三葉が見たりした新宿があそこに描かれている。
東京の高校生が田舎町を見たらきれいだなと思うとか田舎町の高校生が東京に来たらきれいだろうなと思うんですが技術ですよね。
美術ですよね。
ここで川村さんの映画プロデューサーとしての魅力を、この監督に伺っています。
彼を見ていると実は、かなりエネルギッシュ。
川村⇒恐縮です。
このようにおっしゃっていますがどうですか?山田洋次監督は1回仕事、まるっと対談させていただいたんですが宮崎駿先生とか50年上の先輩です。
半世紀、先輩です。
「男はつらいよ」をはじめとして作り続けてきた迫力というかずっと現役で最前線でいらっしゃった人の迫力はなんというのかある種、失礼ながら友人のように2か月に1回ぐらいお食事をしたりとかしていてまあ、最新の映画とかいちばん最近の俳優のこととか興味があるんですよね。
だから、やっぱりなんと言うのか僕たちの仕事はいかに世の中の違和感とか新しいもので何が出てきているのかということをキャッチして自分の作りをクリエーティブに生かしていくのかということ。
それを今もなお続けている。
僕みたいな小僧からずっと質問するんですよね。
山田洋次監督になったら自分の話ばかりされるのかなと思ったりする人もいると思うんですけれどもひたすら質問攻めなんですよ。
最近何がおもしろいの?とかどんな小説を書いているの?そういう話をずっとされるので。
そういうことになったらやっぱり作品を一緒にやろうかという話にはならないですか。
いや、やってみたいんですけどね何か結構、今は優しくしてくださるんですけれども現場に入ると怖いと評判なので。
怖いからその話を進めていないみたいな。
現代っ子っぽいんですけれどもね。
そうかでも一緒に組んだ作品を見てみたいです。
今の話を聞いていると。
皆さんからも違和感がきています。
愛知県の50代の方です。
家事も子育ても夫が「手伝う」ということばを使うとものすごく違和感を感じます。
夫が手伝うよと言うと違和感を感じるということです。
よく言いますね家族サービスっていうことばサービスって何だよと思われる方がいるということですね。
時代の流れもありますね。
前日、近所の幹線道路の交差点で横断歩道の真ん中に丸身のさばが1尾落ちていました。
それに違和感を覚えました。
そこに車でのストーリーをいろいろ考えて一日楽しく過ごしましたということです。
前、お魚を積んだトラックが急カーブのところで落ちるんですけれどもそれを待っている地元の人たちがいるという映像を見たことがあります。
どんな子ども時代だったんですかという質問をいくつかいただきました。
この写真は3歳ぐらいです。
このころから賢くていろいろ読んだり見たりする子どもだったんですか。
孤独ですよね。
明らかに1人ですよね。
幼稚園にも保育園にも行っていなかったんですよ。
どうしてですか?親の方針なのかいまだに理由を明快に説明してもらったことがないんですけれども小学校に入るまでは基本的に1人で公園で遊んだり虫捕りなどをして遊んでいたんですよ。
お父様とお母様が。
お父様は映画関係ですか?そのころは父は最初は映画の仕事をしていましたが、教師もやっていて母親もわりと野に放つタイプだったので1人で遊んでいたのでテレビもなかったんですよ、家に。
なんでなんですかね?映画だけは見させてもらっていたんですが、基本的には何もないところで育ったので小学校に初めて入ったときにまず、こんなに自分と同世代の子どもがいるんだということにびっくりして。
そこからなんですか。
こんなにいっぱい人がいるんだとか。
虫が世界のすべてだったので虫捕りばかりしていたので。
すごい覚えているのが最初の図画工作の授業で粘土の授業をやるということで粘土板を買ってきてくださいって言われたんです。
僕は文房具屋さんに行って青い粘土板とピンクの粘土板があったんですがピンクの粘土板を買ったんです。
なぜなら粘土は黒くてきれいじゃなかったのできれいな粘土板の上でやったほうがいいだろうと思ってピンクの粘土板を買って。
こんな感じのものですね。
それを買って授業に行ったらお前なんで女の色の粘土板を買ってきたの?と。
ピンク色だから?僕以外の男子は全員、青でした。
女子は全員ピンクだったんですね。
なんでピンクの粘土板を買ってきたの?と言われてそのとき初めて青が男の子の色でピンクが女の子の色だと気付くんですね。
同時にすごく生まれて初めての巨大な違和感がやって来てそれは誰が決めたんだろうと。
そうか。
幼稚園、保育園に行っていると何となく物心ついたころにはそれがすり込まれているんですね。
テレビもそういう色分けがされているじゃないですか、そこがなんか最初の引っ掛かったところでそこが全部のベースです。
違和感の始まりですね。
これがなんで常識になっているんだろうとかちゃんとそれを持っているだけで物語が生まれたりそこに実は読者や観客とつながれることがある。
そうか。
お前なんで女の色を使っているんだよと言ってくれた子にわれわれは感謝しなければいけませんね。
僕はそのとき心が弱かったので早速、次の日に青の粘土板を持っていきました。
社会に負けた感がありました。
イノッチはある?感じなきゃいけないなというかこういう番組をやっていたらいろいろな番組でこれはなんでこうなんだろうというのは感じなきゃいけないなと思っていますけどね。
それも有働さんもあるでしょ?仕事でもありますが、それこそ小学校のときに母親が一緒に呼ばれちゃったりしたんですがなぜかというと給食が出て嫌いなものを食べなかったら食べないとだめな子と言われて私は嫌いなものを食べると死んじゃうんじゃないかと思っていたので何を言っているんだと思って食べませんでした。
母親も呼ばれました。
結局母親が言うにはとにかく周りの人の動きを見て回りと同じにしろっとそうしなさいというので今ようやくちゃんと生きてこられています。
そのとき私は全部捨てたんです。
2人が思ったのはそのときから始まったんだなと思いましたけど。
今の話は同調するふりがうまくなったということですね。
青い粘土板を買って青い服を着てみたいなことやっていましたが色はピンクが好きなんだということはずっとありましたね。
私はずっと青が好きだったタイプです。
でもその違和感をちゃんと思いながら言っているような気がしていたから。
ずれてるかもしれないと世間的に言われているところがおもしろい。
そうですね、僕の印象もちょいずれがおもしろいです。
映画会社に入られて最初は入社してからの2年間はチケットのもぎりをさせられたといいますかしたんですね。
最初は映画館でチケットを切ったりして働いていましたね。
ちゃんとお客さんと会っておけということなんでしょうか。
もともと映画館は大好きな場所だったので本当に楽しかったですね。
お父様が映画を見せてくれたとおっしゃっていましたが子どものときの映画は戦隊ものとかアニメとかというイメージなんですか。
どういう映画を見ていましたか。
最初見に行ったのは3歳のときに「E.T.」。
3歳で「E.T.」ですか。
子ども向けのものあれも子どもが見ても楽しいかもしれないけどそういうものばかり見せてもらっていたんですか。
わりとそうですねアニメじゃなくて最初はスティーブン・スピルバーグの映画と決めていたみたいですね。
確かにE.T.を自転車に乗せてエリオット君が空を飛ぶというシーンまさにあのシーンを覚えています。
そこだけすごく感動しました。
今思うとあのシーンは映画的なものが凝縮されていて映画は映像の美しさがあって音楽はすばらしい音楽が鳴っていて、かつあのシーンはいちばんエリオット君とE.T.の友情が深まった瞬間に飛べるんです。
ドラマと映像と音楽が完璧に重なったんですよねあのシーンで。
お父様はそれを感じさせたいということですか。
いやそこまで考えてなかったと思いますけれども自分が見たい映画に連れて行くというところもあったと思います。
そういう意味で言いますといちばん好きな映画は何ですかという質問もきています。
「E.T.」なんですよねやっぱり。
この映画館、先ほど働いていたときにちょうど20周年だったんです、「E.T.」が。
いわゆるデジタルリマスターでフィルムもきれいにして上映していてチェックのために映画館に行って、ボロ泣きしていて23歳か…。
たぶんたまに見直すんですけども30過ぎても40過ぎても感動できるってすごいことだなと思います。
僕もつい最近「E.T.」を買ってしまいました。
めちゃくちゃいいんです。
ではお伝えします。
まず今入ったニュースです。
警察に入った連絡によりますと、きょう午前7時半ごろ、北海道石狩市厚田区の札幌方面に向かっていた路線バスがスリップして横転したということです。
消防によりますと、このバスには運転手と乗客、合わせて13人が乗っていて、10人ほどがけがをしたと見られるということです。
いずれも命に別状はないということです。
消防によりますと、バスは道路の外側にはみ出して、積もった雪に突っ込むような形で止まっているということで、警察が詳しい状況を調べています。
シリアの内戦で最大の激戦地となってきたアレッポで、抵抗を続けていた反政府勢力が撤退を始め、アサド大統領は、アレッポの制圧が内戦での政権側の優位を決定づけるものになると強調しました。
アサド政権は、反政府勢力が最大の拠点としてきたアレッポのほぼ全域を制圧し、反政府勢力側は市内に残る市民を避難させ、戦闘員も撤退させることで、政権を支援するロシア政府と合意しました。
現地では15日、市民の避難が始まり、およそ1000人を乗せた第1陣の車列が、アレッポ郊外に到着したほか、反政府勢力の戦闘員やその家族も撤退を始めました。
その多くは、反政府勢力が今も広い地域を支配する、隣のイドリブ県に移動するということです。
アレッポの反政府勢力が拠点としてきた地域には、今も数万人がとどまっていると見られ、市民の避難や戦闘員の撤退が完了するには2、3日かかる見通しだということです。
アサド大統領は15日、国営通信を通じて、アレッポの制圧は、5年に及ぶ内戦での政権の優位を決定づけるものになるとその意義を強調しました。
アメリカのトランプ次期大統領は、国有地や天然資源を管理する内務長官に、アメリカ軍特殊部隊出身の共和党下院議員を起用すると発表しました。
アメリカのトランプ次期大統領は15日、国有地や天然資源を管理する内務長官に、西部モンタナ州選出の共和党のライアン・ジンキ下院議員を起用すると発表しました。
ジンキ氏はアメリカ海軍の特殊部隊シールズに20年以上所属して、イラク戦争などに従軍し、おととし、シールズ出身として初めて下院議員に当選しました。
トランプ氏は声明で、ジンキ氏について、特殊部隊の元隊員として、すばらしい指導力を持つ人物だと評価しました。
そして、新政権では誤った規制を撤廃し、雇用を創出するために天然資源を活用していくと述べ、オバマ政権が温暖化対策のため凍結した国有地での石油などの採掘について、規制を撤廃して、再開する考えを示しました。
トランプ氏は、すでに国防長官や国土安全保障長官、そして安全保障を担当する大統領補佐官などの要職に軍の元高官を起用する人事を発表しており、新政権では、軍関係者を重用する傾向が目立っています。
では全国の天気、雲の動きです。
寒気の吹き出しに伴う雲が、日本列島の周辺に広がっています。
日本海側では広い範囲で雪になっています。
きょうの天気です。
北海道から中国地方にかけての日本海側は雪が続き、山沿いを中心に大雪となるでしょう。
九州から近畿にかけての太平洋側も雪の所があり、積雪や路面の凍結によるスリップなど、注意してください。
井ノ原⇒本日のゲストは映画プロデューサーでベストセラー作家の川村元気さんです。
有働⇒作家の顔を伺っていきます。
川村さんはベストセラー作家としての顔もお持ちです。
書かれた作品です。
4年前に発表された初小説「世界から猫が消えたなら」これは130万部を超えるベストセラー。
生と死をテーマにしたファンタジー小説で映画化もされました。
2作目はお金をテーマにした「億男」。
1作目に続き本屋大賞にもノミネート。
そして先月出した最新作は恋愛をテーマにした「四月になれば彼女は」。
本当にテーマがいろいろなんですけれどもテーマはどう選んでいるんですか。
川村⇒人間にコントロールできないことが3つだけあると思っているんですね。
それは死とお金と恋愛だと思っているんです。
この3つだけは、いろいろなありとあらゆる賢人が挑み賢い理性的な人でも過ちを犯したり乗り越えることができない問題だと思っているので僕は、小説を書くときはできるだけ切実なテーマを書こうと思っていてこの3つがメインテーマになっています。
この3つが当てはまっていますね。
その中から今回の小説はどんな内容なのかご用意しました。
主人公の精神科医・藤代のもとに大学時代、初めてつきあった彼女ハルから、9年ぶりにエアメールが届いた。
彼女は、なぜ今になって手紙を書いてきたのか。
藤代には、1年後に結婚を約束した同せい中の彼女がいた。
しかし2人は、セックスレス。
精神科医でありながら思い悩む藤代。
失った恋のかけらを求めてもがく男と女。
なぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去っていってしまうのか。
恋人たちの12か月を描いた物語です。
井ノ原⇒まさに精神科医人の心がお仕事というかそれでもコントロールできないというものが恋愛だという。
川村⇒精神科医の方を今回結構取材したんですよ。
当初は僕の周りに全然恋愛している人がいなくなっちゃっていて何で、いつの間にかこんなに誰も恋愛しなくなっているんだろうみたいな夫婦はいつの間にか愛が情に変わるみたいなことを当たり前に言っている人がいたり独身の人も出会いがないと言っていたりなんとそんなことになっちゃったんだろうというのを聞きに精神科医のところに行ったんですね。
精神科医の方々なかなかいいアドバイスをくれてこうだからですよああだからですよ、と教えてくれたんですけれども、そこで違和感が生まれるんです。
この人たちはどうなんだろう?と。
僕はちょっと意地悪な人間なのでご自身はどうなんですか?と聞いたら実は妻と離婚しかけで…とか。
これはおもしろい、主人公にしようと、そのときに思ったんですね。
つまり僕たちは本当に例えば飲みに行って人の恋愛相談とか受けるじゃないですか。
みんなすごくいいアドバイスをする。
家に帰ってきて自分の問題に直面したときに急に何もできなくなるみたいな。
アドバイスしたくせにできなくなるみたいな。
僕たちは、みんな精神科医みたいなものなんだなと思って。
なるほど、深いですね。
また、この小説の中にいろいろ引っ掛かるというかどう受け止めていいんだろうということばがたくさんあります。
一部ですが、いくつか集めました。
女性からするとどうなんですか?よくこういう声を聞きますよね任せる、というねまる投げじゃんよ!みたいな。
結婚式の準備をしているわけですよね藤代と婚約者は。
そのときに、任せるよ、と。
男の人としては懐深いところを見せている発言なんですけれども。
そうなんですか?そうですよ。
それって、まさにそうですよ。
本当に?だって絶対に任せたくないことありますものね。
人に任せたくないこと、あるはず。
われわれはこうしたいと言うと違うと言われるので任せるよと言うと何それ?ってなんで考えないの?みたいに逆に怒られる。
思い入れが強い人がやるべきだと思うんですよね。
だからそこはそんなにそれがやりたいんだったらどうぞやってくださいということだと思うんですよ。
でも丸投げしてほしくないんですよ。
例えばどうすればいいんですか。
どうしたい?と聞いてもらってこうこうこうだけど、って。
なるほどって?今のは絶対そう思ってない。
ちょっと嫌だと思っていることを言ってみてって。
とにかく話したいんですね。
そうそう。
話して話して積み重ねてできたものをめでたいんですね。
控えめに意見は言ってほしいんですよ、通らないかもしれないけど。
今回100人ぐらいの方を取材して小説を書いたんですけれどもいろいろな男女の問題を抱えている方に取材して男の人が本当に事なかれというかなかなか自分の意思を見せないコミュニケーションに参加しない決めないみたいな人が多い。
それに対して女の人はすごいストレスを感じているなと思って。
男の人は、それで結構いいと思っているわけですよね。
でもさっきお話されたみたいに会話をしたいんですよね。
会話したい。
私たちは愛することをさぼったというのも男は結構さぼっちゃうんですよね。
ささいなことを積み重ねたりちょっとした会話でそういうことをするのをさぼってしまうというかそれが積み重なって決定的になっていくという感じがしましたけれどもね。
なるほどね。
「私たちは愛することをさぼった。
面倒くさがった。
」ってなんか深いですけれどこれは、いけないことなんですか面倒くさがることはだってそうなっちゃうからそうなるわけじゃないですか。
そうですね。
さぼったということばは普通は仕事とか勉強とかに使うことばじゃないですか。
愛には使わないような気がしますね。
そうなんですね。
でも僕がふだん映画を作っていてなんで小説を書いているかというと小説を書きながらその主人公とか登場人物が自分に何かを教えてくれる瞬間が本当にあるんですよね。
自分が書いているのにもかかわらずさっき言った自分の中の集合的無意識だったり自分の中の隠している気持ちみたいなものがキャラクターを通して本当に出てくるときがあるんですよ。
要は愛が失われていったとか当たり前のことばは、いくらでもあったんですけれども婚約者の弥生というのは手紙を主人公に書いてくるときに愛することをさぼったとタイプしたときにぎょっとしたというか。
それは無意識に出てきたことばだったんですか。
そうなんです。
映画の脚本があって組み立てられたものに対してクリエーティブが入っていくのがおもしろいんですけれども小説の場合は、ストーリーがどこか完璧に決まっている状態で書いていくことで自分が本当は隠していて言われたくないことばを瞬間的に打っちゃう瞬間があってそれで僕は自分がぞっとしたりぎょっとしたりすることがたぶん読んでいる人にとってもおもしろい。
自分でかけながらカウンセリングしているみたいな。
精神科医の方は何らかの自分の問題を持っている方もいて大体自分の問題の専門医になる人が多いみたいなんですよ。
ということは川村さんも愛することを面倒くさがってさぼっているんですか?もともとそういう癖があって頑張りきれないところがあるというかでもそれは僕は安定していると思い込んでいたんですよ。
いつもの自分だと。
周りも安定していると。
向こうも私も安定していると思っていたんですけれどもやっぱりその状況って変えていかないと緩やかに下り坂にいくというか。
そうなんですね。
ちょっとした積み重ねを怠ってはいけないんだというのを登場人物からばしっと説教された感じになって。
その本についてもですが先ほどの違和感についてもたくさんいただいています。
後ほどまた聞いていきます。
本の話の流れでまた本の話なんですがこちらのコーナーです。
中谷⇒きょうは本は本でもプレゼント本です。
中江⇒よろしくお願いします。
まもなくクリスマスですけれどもクリスマスに何か本をプレゼントしようというご予定はいかがですか?川村⇒僕自身は絵本を描いているのでおもしろい絵本とかをプレゼントすることが多いですね。
ちょっと意味があったりするんですか?この人に合いそうだなとか。
せっかくなので自分で買わないような本をプレゼントしたいなと思っていて。
中谷⇒きょうは自分では買わないかもという本がたくさんあります。
もらったらうれしい。
まずは「BigBookおおきなかぶ」「BigBookうらしまたろう」。
今までにない体験型の本と思っていただければと思います。
「BigBook」といっても大きい感じでは、ないんですね。
こんな感じで開いていくとこんなふうに話が…。
大きくなっちゃった。
早くも大きく…。
ばれてしまった。
本当はこれは広げる本なんですよ。
もう広げちゃいましょう。
普通に読んでいくと日本語で逆から開くと英語で書いてあるんです。
みそはというと…大きなかぶが中江さんよりも。
私は身長175cmですからそれよりも大きい、2m近い。
これはちゃんと楽しみ方があるんですよね。
有働⇒それを聞かないと長い本で読みづらいなと。
中谷⇒ここがリビングだとしましょうよ。
リビングでこんなふうになってこういう感じで読むと子どもと一緒に。
「甘い元気なとても大きいかぶができました」大きいね、みたいな。
お子さんと一緒にね。
お子さんと並んで寝転んだり立ったりしながら楽しめるという体験型の絵本なんです。
本当に大きいねパパの頭と比べてみようかみたいな。
ちょうどサイズがぴったりなんですよ。
こんな感じで、どーんと。
本当に体験できるんです。
大きなかぶはこんな感じなんだと。
こちらは「うらしまたろう」なんですが「うらしまたろう」の亀はこの大きさだったんだろうなと思えるぐらいの。
有働⇒こんな大きさだろうと思っていたもんな小っちゃいときに。
中谷⇒イノッチ、乗ってみます?有働⇒浦島太郎になるということね。
中谷⇒靴を脱ぎますか?大丈夫ですか?脱ぐでしょう?家の庭でもOKなんです。
ぬれても大丈夫だし。
破れづらい紙なんですね。
本当にこの上に乗っかることを想定して作られているんだ。
ジュースをこぼしても大丈夫。
有働⇒かわいい。
玉手箱を開けちゃだめよ。
中谷⇒子どもをだっこしたり。
見てみようかって。
後ろを向いたりしてね。
紙の上に、ちょっとお行儀悪いように見えるんですけれどもこれはこういう読み方がとても楽しいという絵本なんです。
どうですか?こういう絵本は。
川村⇒思ったより大きいんですね。
中谷⇒実際のウミガメより若干大きくしてあるみたいです。
子どものときに読んだ本によって亀の大きさが違ったりするんですよ。
前はでかかったじゃないかみたいな。
まあこういうことですねと。
中谷⇒想像しながら、体験型です。
次の本にいきましょうか。
楽しかった。
続いてはこちらです。
「折り紙カードブック折りCA」。
シリーズものです。
折って楽しいということです。
皆さんに体験してもらおうと思います。
お好きなものを折ってみてください。
どれがいいですか?中が折り紙になっています。
完成写真と折り方の説明が載っているのでとても作りやすいんですね。
眺めるだけでも楽しいですし作って楽しいし、完成したものを飾っておくのも楽しいという。
3通りの楽しみ方があります。
実際に切ることができます。
ページの最初のほうが簡単だと思います。
意外に難しいものもあります。
簡単に切れる。
結構カラフルでね。
折りたくなるものがたくさんですよね。
川村さん、分かりますか?川村⇒分かります。
折り紙は得意ですか。
折り紙は苦手です。
折り紙って難しいよね。
有働⇒折り紙、難しい。
中谷⇒こうやって集中しちゃうでしょ。
これ全部作ったら本としてはどうなってしまうんですか?飾っておくんですよ。
本を?本は折り紙がなくなってページがなくなるという感じです。
でもなんか達成感がありますね全部やったぞみたいな。
折っている間いくつかのシリーズをご紹介していきます。
「折り紙カードブック折りCA」は6種類あります。
日本おり。
日本の伝統的なものを折り紙にしてあります。
金魚、金太郎といったかわいいものを折り紙にしてあると。
隣が、京都おり。
京都のいろんなもの。
観光で抹茶ソフトクリームとかグルメのものも紹介されています。
さらに東京おり。
モヤイ像があったり山手線、満員電車です。
人がたくさん乗っていますね。
一生懸命説明しましたが何も反応がない。
集中しています。
俺だめだ。
できましたか?小パニックになっています。
やばいです。
キャッチフレーズといいますか古いけれども新しい折り紙ということで出来上がるとポップで新しくてかわいいデザインができますよという話です。
この本作った人たちに申し訳ないよ。
本当に。
本当に申し訳ない。
きのう編集者に電話したら非常に楽しみにしていますと言われたので、ちゃんと完成してほしいんですけど。
ごめんなさい、本当。
海外の人にも人気があるんです。
なんでこんな…なんでこんなにできるの?大丈夫ですか?最初のほうのページ選びましたか。
打ち合わせでは、40秒ぐらいかなと見ていたんですけど。
もんじゃ焼きですよ。
できたできた。
拍手
鳥居ができました。
「君の名は。
」を思わせる。
おいなりさんです。
俺、クレープにすればよかった。
簡単なものに。
これは家族で楽しめますからイノッチ2枚目にいかなくていい。
クレープ。
有働⇒1個仕上げてからいきなさいよ。
もんじゃ。
全然おいしそうじゃない。
出来上がりが違うでしょ。
これはひどいよね。
中谷⇒こうやって子どものように楽しんだり今度は大人も十分楽しめる知的路線です。
あのビル・ゲイツがこの考え方は世界に広げるべきだと応援しているという本なんです。
ビルが応援しています。
「ビッグヒストリーわれわれはどこから来て、どこへ行くのか宇宙開闢から138億年の人間史」という本です。
これは本当に学生の方から大人の方まで楽しんでいただけるんじゃないかと思うんですけど138億年前のビッグバンから現在に至るまでを描いたという歴史の本なんです。
簡単に言うと宇宙の歴史の一部に人間がいるというそういう位置づけで描かれています。
これを楽しむ前に1つだけ理解してもらいたいことばがあります。
それがスレッショルドという単語です。
何らかの境界値というものを表しているんですけどこのスレッショルドというものを超えたところで長い歴史の中ではそこからは元に戻れないという意味で使われているんです。
第1番目のスレッショルドというのがビッグバン。
ビッグバンが起きたことによって宇宙の起源とされていますけれどもそれが今の物質や空間や今あるものを作り出してここからは元に戻れないわけですね。
そういったスレッショルドがこの中で8回起こるわけです。
そういった歴史を理系と文系って日本人はどうしても考えてしまうじゃないですか。
1つにまとめて歴史を考えていくというところが特徴です。
今ビッグバンの話が出ましたけれども宇宙の始まりの章がありますね。
ここを開くといきなり世界各地の創世論になるんです。
どうやって世の中が生まれたか。
世界各地の創世論が考えられていましてビッグバンと創世論がつながりがあるのかなと考えているということなんです。
よく地球温暖化と言うじゃないですか。
それをもっと歴史の中でも地球温暖化を捉えています。
何が違うかというとこのグラフは2000年にわたる地域ごとの気温変化を表しているんです。
おもしろい。
いろんな種類の指標花粉とか木の年齢などから考察して2000年の気温変化とかを見ていくということなんです。
あとは文系の話も出てきます。
理系、文系いろんなものの歴史を宇宙の始まりから今までということで歴史を考えていく。
宇宙や人類、そういったものをふかんして眺めるような1冊なんです。
非常におもしろいのがこれまでの歴史を描くというのはよくあるんですがこれから先未来の歴史を描いているところが1つの読みどころです。
予想しているということですか。
これまでをふまえてこれからはどうなるのかということよい未来もあれば悪い未来もある。
それを選び取っていくのはあなたたちですよというようなそういったメッセージがあります。
この絵は火星から見た地球です。
もしかしたら火星に住むことになるかもしれない。
嫌だ、地球がいいわ、俺。
有働⇒火星人にいい人もいるかもよ。
火星人はいないんでしょ。
そうしたらわれわれが火星人になるわけでしょ、火星に住めば。
中谷⇒地球人で引っ越したということになるかもしれない。
地球にいたいわ。
だいぶ先の話ですよ。
続いては「失われた時を求めてフランスコミック版スワン家のほうへ」プルーストの名作です。
川村さん、原作読んだことがありますか。
はい。
ずいぶん前ですけどね。
全部読みましたか。
全部は読めていないと思います。
これはタイトルはご存じの方もいらっしゃいますでしょうしマドレーヌを紅茶に浸したところまでは知っているという人もいると思うんですけど。
あるある。
どんなに本が好きな人でもほぼ挫折すると言われている本なんです。
中江さんも?挫折しました、その1人です。
この2人が挫折するんだったら相当ですよ。
でも挫折したくなくてこれを手に取ったんです。
これはコミック版ですので非常に読みやすいというのがまず特徴です。
内容は小さいころに作家になりたかった主人公プルーストがモデルになっているんですがでも書くべきこととかどうしたら作家になれるか分からなくてむだな時間を過ごしているつまり失われた時を過ごしているわけです。
その主人公がマドレーヌの味から過去を想起していくというところから話が始まっていくんですが。
マドレーヌの香りを嗅いだところですね。
中江さんもここまで読んだんですね。
そうですね、ここまでです。
そこから先がどうなっているのかずっと気になっていました。
たくさん登場人物が出てくるのと結構時空が激しく入れ代わっていくので実はフランスでも、この作品はこのコミックス自体が教科書として使われているんですよ。
つまりフランスの方でもなかなか読み通せないという部分があるんじゃないかなということが分かってきました。
日本でも「源氏物語」ってみんな知ってるけど読んだことないという方多いかもしれませんけど今、現代にとても読みやすくなっている。
絵もきれいですよね。
絵がとても美しくて全部カラーなんです。
何となく映画的なカットが多いというか。
これを読んだら書籍で文章のほうも。
まずこれを入り口にして…。
実はこれで終わりじゃないんです。
これは第1巻なんです。
これを入り口にすれば大体が分かりますのでこのあと第7巻まで続きますので。
読んで挫折されたけど改めて読んでみようと思いましたか。
思いました。
非常にしみじみと深い話だなというふうに感じました。
やっぱり名作って名作といわれるゆえんがあるんだなと感じましたし教養の1つとしても知っておきたいなという作品の1つですのでぜひこの機会に試していただければと思います。
有働⇒こんなプレゼントすてきですよね。
中谷⇒プルーストを知ったつもりになれる。
ちょっと語れるように。
こうまでしても伝えたい物語というかメッセージが入っているということですかね。
発刊当時もかつて昔ですけどフランスでもなかなか出なかったんですよ。
これはこんな話売れないよという形でそれが今でも残っているんです。
それが今まで残っているんですから、すごいですよね。
こんなプレゼント川村さんいかがですか。
折り紙を練習したいと思います。
ぜひ練習していただきたいと思います。
駒村⇒アテンションプリーズ!お客様で井ノ原様、南アフリカ行き出発時刻が迫っています。
急いで飛行機にご搭乗ください。
僕がいないと言ってください。
ご搭乗名簿にいらっしゃいます。
井ノ原様!すみません。
井ノ原様!なんですか、すみませんごめんなさい、なんですか。
南アフリカ行き出発。
はいはいどうも体が出ているじゃないかよ。
どうもどうも。
富田⇒どうぞ。
南アフリカに着きました。
記念写真。
はい、チーズ!何なんだよ。
南アフリカですか。
ようこそ花の楽園南アフリカにお越しいただきました。
ガイドさんです。
南アフリカの植物をガイドしてくださる富田裕明さんです。
よろしくお願いします。
本来は植物園にお勤めで気になるお花があったら世界各地に飛んでいくという方です。
この9月にも南アフリカに行ったばかりということです。
南アフリカ、花の楽園ということで地図をご覧いただきます。
南アフリカ、アフリカのいちばん南の部分です。
緑色の部分です。
この辺りが花の楽園と呼ばれているところです。
南西部ですね。
植物がいちばんたくさんあるところです。
珍しい花もたくさんありますしかわいい花が多いのが特徴かなと思います。
すみませんね井ノ原さん、見にくい感じで。
ケープタウンの近くがおもしろいです。
個性的で珍しいお花がたくさんです。
イノッチさんが今持っているお花も非常に珍しいんです。
木に近い感じ。
木ですね。
キングプロテアというお花です。
南アフリカの国の花ナショナルフラワーです。
私たちすごく珍しいけれども南アフリカでは現地でもぼこぼこと?突然バスから見ていると咲いているという、そんなことがあります。
中がすごいワイヤーみたいな。
かたいですよね。
ワイヤーがいっぱい集まって…分かるかな、緑色のね。
ワイヤーがいっぱい集まっている感じ。
テレビの裏を見ている感じ。
一瞬、作り物のように見えますね。
ほかにも変わったお花がたくさんあるんです。
ゲイソリザラディアンスという花です。
色合いがこの世のものとは思えない不思議な組み合わせですよね。
黒い点々がとても不思議な感じがします。
光っているんです。
光っている。
黒い点々がですか?黒いところが光って写真に写っています。
どうやって光っているんですか?ここだけつやつやしているんです。
虫を呼ぶためのものなんだと思うんですけど。
不思議なお花もあると思いきやなじみのある花もあって。
後ろのパネル…。
この動物ですか?違います。
シマウマさんの前に咲いているお花畑です。
よく見るとデージーの仲間がたくさんあります。
オステオスペルマムというお花です。
一面に咲いていたりします。
こんなところでもブルーデージーがあります。
冬、日本の園芸店でも置いてあるものです。
結構、南アフリカ出身のお花が多いんですって。
そうなんですか。
見慣れたものも多いんですがこれも南アフリカなんだということが。
園芸店で簡単に手に入るものをそろえました。
見たことある花もあると思います。
あります、あります。
南アフリカ出身のお花を自宅で育てれば、南アフリカに行った気持ちにもなれると。
なるほど。
行くんですか?行った気になるんですか。
今イノッチさんが来たんですけど。
行った気持ちに皆さんも。
なれると。
どんな植物がおすすめなのかレベル別で教えていただきます。
ここはどういった概念であればいいのか分からないです。
ここはレクチャーさせていただきます。
初級、中級、上級といただきました。
初級のように強いというのを見ていきたいと思います。
弱そうな気がするよ。
南アフリカは暑いイメージがあると思います。
地図をよく見ていただくと赤道からの距離日本と南アフリカ実はそんなに違わないんです。
赤道からと考えたらね。
意外と冬は寒くなるんですね。
雪が降ったりするところもあるらしいので意外と寒さに強いんですよ。
冬になると南アフリカは雨がたくさん降って植物がよく育つという場所なんです。
そうすると冬にお花が咲く植物がたくさんあるので冬のガーデニングにいい花がたくさんあるということです。
やはりあまりかちかちに凍ったりするとよくないので雪に埋もれたりというのはよけていただいて北風を避けたようなちょっと暖かいところで育ててでも外で大丈夫なのでそういうところで育てていただくとよく育つと思います。
多少凍っても大丈夫なんですってそのぐらい寒さに意外と強いんです。
中でもおすすめなのはエリカです。
エリカちゃんね。
たくさん種類がありまして南アフリカは世界のエリカの80%が南アフリカなんです。
エリカだけで分厚い図鑑があるぐらいものすごくたくさんあります。
かわいいですよね。
かわいいですよね。
小さいお花がたくさん咲くし葉っぱがかわいいですよね。
初めて見る。
かわいいタイプのものです。
今、咲いていますし花が長くて、品種によっては夏ごろまでずっと咲いていたりということでずっと楽しめるのでそれもおすすめの理由の1つです。
ちょっと気をつけたいのが水枯れですね。
水枯れに弱いという性質があります。
園芸店に並んでいるときもちょっとしおれてしまったりするのがたまにあるので手に入れるときはよく見ていただいていちばん分かりやすいのが新芽のところです。
いちばん先のところですね。
水切れしているとちょっと下を向いていたり、元気がなさそうだったりするのでそれをよく見ていただいて。
エリカちゃん、元気かなって。
エリカちゃん、大丈夫。
元気そうな苗を選んでください。
ひどいと葉っぱがパラパラ触ると落ちたりします。
それはひどいですね。
確認していただいて手に入れていただければ長く楽しむことができます。
ちょうどこの間お花屋さんでクリスマスツリーに見立てたエリカちゃんがありましたね。
クリスマスエリカですね。
最近この時期出てきてるようですね。
ネメシアというものがあります。
冬の花というとパンジーとかビオラというのがメインなんですけれどもそれに割って入るような感じで最近すごく品種の数が増えていて育種も進んでいます。
冬のガーデニングの主役になってしまうのではないかという感じです。
もうひとつおすすめはバコパです。
ネメシアに比べると横にはう感じです。
ハンギングバスケットで少し高いところに置いてあり寄せ植えのあしらいにすると、かわいい花です。
伸びるとこんもりするんですね。
ネメシアとバコパは似ていますね。
違いはバコパのほうは梅の花のように丸いイメージです。
5枚、同じ感じの花びらです。
ネメシアのほうは花びらが上が4つ切れ込んでいる感じです。
おもしろい形ですね。
上下に分かれていて下の花びらが大きいんです。
黄色い点々が見えるかもしれません。
上下に分かれる感じがネメシアです。
1種類ずつ鉢に植えたほうがいいですか。
寄せ植えもしたくなるかもしれませんけれどもちょっと性質が違ったり花が終わる時期が違うので寄せ植えにしないで1つずつ植えたほうが長く楽しめるかなという感じです。
それでエリカも寄せ植えしたくなるんですが根っこがエリカは細かくてほかの植物となじみがよくないのでエリカはエリカで寄せていただいてほかの花も寄せ鉢というんですけれども鉢自体を寄せて楽しんでいただくというふうにすれば南アフリカのお花畑の出来上がりという感じになります。
現地では写真のように咲いています。
ふんわりとした優しい感じです。
本当だ、いろいろな色がある。
自然にこのようになっているんです。
並べたわけでもなく。
きれいだと思いました。
楽園ですよ。
カラフルな花が混じっているという感じなので、寄せ鉢にして作っていただくといいと思います。
今のが初級編でした。
続いて中級編です。
自宅で花束が作れるということなんですけれどもまず。
ご用意したのがフリージアです。
いい香りです。
そしてカラーです。
実はこれも南アフリカの植物です。
いい香りです。
球根から育てる植物です。
実はカラーは現地でも自生しているところがあります。
見てきました。
写真は白い品種なんですけれども、道路脇に雑草のように生えていました。
ありがたみがないくらい自生していました。
普通の人家の脇のどぶのようなところにも。
雑草扱いされているんですか?それぐらい丈夫な植物なのでぜひ育てていただきたいと思います。
自生しているところは感動してしまうんですけれども岩場に生えているところもあってうれしくなっちゃいました。
はしゃいでいますね。
日本では結婚式などで上品な切り花のイメージがありますが実際に育てられるんですね。
球根から育てられます。
カラーは春、4月ごろに球根を植えていただくのがいいです。
フリージアは、秋9月くらいに植えるんですけれどもこれから鉢植えのフリージアも出回ってきますので切り花にして楽しんでいただくということもいいです。
今の時期おすすめなのが?同じ球根なんですけれどもオキザリスというものがあります。
球根で育つんですか?夏から秋にかけて球根を植えると出てきます。
かわいいです。
南アフリカのかわいいお花なんですけれども今の時期ですと咲いた形で入手できます。
これを育てていただきます。
オキザリスはものすごくたくさん種類があってコレクションすると楽しい植物の1つなんですね。
実は富田さんは球根マニアなんですって。
ご自宅の写真です。
恥ずかしいんですけれども。
全部、球根で育てた鉢です。
どうなっているの?入り口、入れないんですか?入れないですね。
何やっているんですか。
この玄関は使えないんですよね。
でも一時期だけ使えるということです。
夏は乾期なので球根はしまってしまうので出入りできるようになるんです。
そうなんだ。
ちょっと恥ずかしいです。
子どものころからこのような感じだったと。
すごいですね、徹底していますね。
園芸少年だったので。
小学校のころは通信販売していました。
通信販売で買っていたんですよ。
近くに園芸店がなかったんですね。
そうなんです。
そんなにも愛していらっしゃる富田さんに上級編を教えていただきます。
一癖ありということですがこれは、どういうことですか。
先ほどイノッチさんにお渡ししたものですけれども山火事に関係のある植物です。
キングプロテア。
現地では夏乾くので山火事が多いんです。
山火事になったあとに植物がなくなったあとにぱっと芽を出すという不思議な性質を持っていましてその種が山火事の成分で芽を出すという不思議なものです。
本当ですか?山火事の絵が描いてあるんですけれども中に紙があってこれに実は煙の成分をしみこませているという不思議なものです。
インスタントスモークグラスと書いてありますね。
全然におっても分からない。
ちょっと買ってから時間がたってしまいました。
最初はスモーキーなんです。
スモーキーフレーバーなんですね。
これは水に浸してその水に種を載せるんですそれで一日種に吸わせてまくとよく発芽するという不思議なものです。
煙ペーパーがなくても育つんですよね。
育ち自体は煙ペーパーがなくても大丈夫なんですが園芸店で売っているので春先にでも入手しておうちで育てていただければと思います。
ちなみにあまり南アフリカ産と知られていないのがアロエです。
アロエも南アフリカのもので南アフリカにはアロエの種類がたくさんあって分厚い図鑑があるぐらいたくさん種類があります。
どなたのアロエですか?駒村⇒私のアロエです。
やっぱり。
ひでえなと思った。
カラスがかじるんですよ。
カラスがつっついて家に帰ったら何かちぎれていたりするんです。
こうなるの。
でも丈夫なので大丈夫だよということです。
時間になってしまいました。
ちょうど今ごろ花が咲きますやはり南アフリカ産ですよね。
ちゃんとした、皆さん花が咲くので安心してください。
富田裕明さんでした。
有働⇒来週月曜日の「クローズアップ現代+徹底追跡“おカネ”報道スペシャル」です。
給料はあんまり上がらないし家計も楽にならないし将来、年金もらえるか心配だし。
私たちの暮らしと切っても切れない、お金。
毎日のニュースもお金にまつわる報道ばかり。
例えば税収5兆円を超える東京都。
豊洲市場やオリンピック会場を巡って税金の行方が議論されているのですが…。
ワイズスペンディングって本当にできるの?池上彰が小池知事に直撃。
え?年収400万円から1億円に?将来への不安から不動産に投資するサラリーマンが急増。
バブル時代を超えたって本当?お金にまつわる報道のあれこれを論客たちと徹底追跡します。
「クロ現+」お金スペシャル。
有働⇒来週月曜日夜7時半ぜひご覧ください。
きょうもたくさんのファックスとメールをいただきました。
川村さんに似顔絵も届いています。
神奈川県の20代の方からいただきました。
川村⇒ありがとうございます。
川村⇒そうですね。
当たり前なんですけど本を読むということは大事だなと思っていまして小さいころからテレビはなかったんですけど本はやっぱり買ってもらえていたんですね。
例えば、何か何かを青いというときも海のようだと言うのと空のようだと言うのでまた全然伝わり方が違うじゃないですか。
そういう表現というのは絵本だったりとか小説だったりを読むことで青を表現するバリエーションはいろいろできてくるのでやっぱり本を読んで人の表現をもらって自分の表現を増やしていくというのが基本だと思います。
ジャンルはあるんですか。
どういうふうに本を選びますか。
読みたい本をまず読んでいくのがいいと思います。
ミステリーが好きだったらミステリーからファンタジーが好きならファンタジーからというのでいいと思います。
あとはタイトル買いをします。
小説は、ですね。
タイトルに引っ張られて、物語はおもしろくなると信じています。
「世界から猫が消えたなら」というところからとか「四月になれば彼女は」というのもタイトルに引っ張られると思っています。
自分の引っ掛かったタイトルから選ぶと意外とはずれがないと思います。
オープニングのときに道を歩いていて違和感を感じることがあれば自分のボックスにどんどん入れていくとおっしゃっていましたがそのつどメモを取られていますか?といただいています。
僕は、メモを取りません。
忘れませんか?忘れてしまうことは大したことじゃないかなと思うようにしています。
覚え方は適当に覚えたほうがいいかなと思っています。
メモや写真を撮ってしまうとそのままでしか覚えられないじゃないですか。
当たり前ですけれどもそのまま記録されてしまいます。
自分の頭だと違う色や違う形で覚えていたりとか、勝手に自分の創作が入って記憶されるのでそういうふうに覚えたもののほうがのちのち物語になったりとか人から聞いた話なのに自分のアレンジが入っていたりとすることが大事だと思います。
そういうのがうまい人がいます。
聞いた話を盛って話す人それで物語を作るって基本なんです。
物語がどんどんアレンジされるのと同じでものをそのまま覚えないようにしている。
勝手に自分なりの解釈を付け加えて覚えると逆に自分の中でインプットされるという感じです。
プロデューサーはどんな形で収益になるんですか?どこから給料をもらっているんですか?ということです。
ものすごいお金の話ですね。
今は東宝の社員なんですね。
僕は会社員として映画を作って自分の仕事として小説を書いて分けています。
映画のものは会社員としてもらっているものしかありません。
興行収入があってもそのうちの半分は入ってこないんですね。
入ってこないんですね。
映画はどちらかというと僕の中では実家のようなものです。
そこで出会う最先端の監督や小説家、俳優からもらったものから自分が小説を書いています。
そして小説をまた映画にしているということを交互にやっています。
2016/12/16(金) 08:15〜09:55
NHK総合1・神戸
あさイチ「プレミアムトーク 川村元気」[字]

プレミアムトーク 川村元気▽特選!エンタ 書籍「まだ間に合う クリスマス&お年玉にもぴったりなプレゼント本」▽あさイチグリーンスタイル「花の楽園 南アフリカ」

詳細情報
番組内容
プレミアムトーク 川村元気 ▽特選!エンタ 書籍「まだ間に合う クリスマス&お年玉にもぴったりなプレゼント本」 ▽あさイチグリーンスタイル「花の楽園 南アフリカ」 【キャスター】井ノ原快彦、有働由美子 ※「グリーンスタイル」はデータ放送 <中断>9:00−9:05 [字]ニュース・気象情報
出演者
【ゲスト】川村元気,【VTR出演】山田洋次,新海誠,【講師】園芸研究家…富田裕明,【ナビゲーター】中江有里,【キャスター】井ノ原快彦,有働由美子,駒村多恵,【リポーター】中谷文彦