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セリフ書き起こし 特集ドラマ・クロスロード(2)「裏切り」 2016.12.17

俺の人生を変えた男が25年目にして目の前にさ…。
青梅中央署に尾関がいた。
(昭吾)警察辞めようとは思わなかったのか。
(貝谷)捜査の事を外部にしゃべるような捜査員は不要ですよ。
火葬場の工事現場から人の骨が出たんやってね。
(小西)死後10年以上は経過した他殺体であると推定されます。
(村瀬)15年前の東中区多岐川で発生した未解決の強盗殺人事件の現場に残されていた同じDNAであると確定したのである。
飛ばされたんだな。
なぜ黙ってる。
なんとか言ったらどうだ。

 

 

 


ゴミ箱に捨てた。
ゴミだ?ああ。

(昭吾)先日話した山中さんだ。
保護司の高杉です。
この度はいろいろとご面倒な事お願いしまして。
いえ…。
ご承知のように元受刑者の雇用先を見つけるのはなかなか困難でして木戸さんにご相談したところ尾関さんからお仕事をご紹介して頂けるという事で。
ええ。
うちの署でも利用してる遺品整理会社があるんですが。
遺品整理会社?はあ。
そこの社長さんに山中さんの事を話したところ一生懸命働いてくれるんなら大歓迎だと。
そうですか。
ありがとうございます。
よかったじゃないですか。
はい。
山中さんからもお礼を言いなさい。
ありがとうございます。
あっこっちにお願いします。
あっ尾関君!はい。
今遺品整理会社の社長から電話があった。
人手不足の折感謝してたぞ。
そうですか。
でどんなやつだ?その山中って。
ええ。
元運送会社のドライバーで口数の少ない真面目そうな男です。
けど傷害で6年半っていうのは初犯にしてはかなり重いぞ。
しかも仮釈まで6年かかってる。
傷害も結構再犯率が高いからな。
何かあったらうちの責任にもなりかねない。
まあ時々様子を見に行ってくれるか?はい。
(殿村)私は現場の経験がほとんどないのですが署長という立場上一つお聞きしたいんですが。
どうぞ。
今回発見された白骨死体が多岐川事件の容疑者のものという事は殺したのは事件の共犯者。
つまり仲間割れによる犯行の可能性も出てきたという事ですよね。
ええまあ。
しかし当時の記録を見ると捜査本部は多岐川事件を単独犯と断定して捜査を。
単独犯です。
多岐川事件は単独犯に間違いありません。
貝谷君は当時捜査本部にいたのでその辺の事情は一番詳しいかと。
現場から検出されたDNAのうち犯人のものと思われるのは1種類だけで遺留品からも犯人が複数いた形跡はありません。
単独犯と考えるのが妥当です。
しかし今回の…。
犯人は多岐川事件のあと何かほかのトラブルで殺されたと考えるべきです。
尾関さんと話したの?うん…。
回想楽になんかなってもらいたくないね。
ゴミ箱に捨てた。
奥さん元気だって?そのうち電話でもしてみようかな。
亡くなったらしい。
ガンだって。
今年十七回忌だってさ。
そう…。
(内藤)我々の仕事っていうのはご遺族に代わって故人の部屋の後片づけや遺品の整理をしたりするのが仕事なんですよ。
まあ天国へのお引っ越しの手伝いとでもいうのかな。
(保)最近老人の孤独死が社会問題になってますがやっぱり遺品整理会社の依頼っていうのは増えてるんでしょうか?
(内藤)うん。
まあそりゃこの辺りでもご老人の独り暮らしっていうのが増えてるからね。
ギリ右大丈夫です!ちゃんと足並みそろえろよ!はい!下がるよ!はい!
(のぞみ)ありがとうございました。
お気を付けて。
(智)ありがとうございました。
(のぞみ)気付いてた?え?あのお客さん智君が目当てよ。
まさか。
智君がラッピングするところうっと〜りした目で見てたわ。
そんな…。
気付いてないとしたらちょっと鈍感っていうか罪深いな。
ちょっとよして下さいよ罪深いなんて。
冗談よ。
でもこの店も智君がいなかったらやってけなかった。
いえ。
あなたの事は頼りにしてるの。
できればずっとここにいてほしいな。
(昭吾)え〜っと幸子とはいつごろの?だいぶ前…。
死んでもう16年になります。
全然知らなくて。
知り合いの方には訃報を出したつもりだったんですが。
主人と尾関さん長い事疎遠になってまして…25年も。
そのころ主人毎朝新聞の記者で…事件捜査中の尾関さんが口になさった意見を主人がその…記事にして。
あああの時の…。
そうでしたか。
あっコーヒーどうぞ。
あなたが来て下さって幸子喜んでいると思いますよ。

(銃声)
(銃声)次回の射撃訓練は8月の第2水曜日でお願いします。
午後なら空いています。
あっじゃあ同じ人数で。
はい。
戻りました!おうお疲れ。
ご苦労さん。
あっどうだいみんな山中さんの歓迎会も兼ねて今夜一杯いっちゃうか?あっいいですね!すいません社長。
ん?今日はちょっと用事があるんで帰らせて頂きたいんですが。
あっそうか…。
まあ用事があるんじゃしょ…しょうがねえよな。
はい。
なんとか言ったらどうだ。
あるんだろう?言いたい事。
尾関さん。
ああ…。
顔見るのも嫌だろうが署には出入りさせてもらう。
はい尾関です。
…山中さんの事で?どうやら奥さんの事を一人で捜し回ってるらしいんです。
奥さん?麻奈美さんです。
奥さんとは離婚調停中だと聞いてますが。
ええ。
事件の直後に麻奈美さんから離婚を切り出されたんです。
でも山中さん絶対に嫌だと。
今奥さんはどちらに?分かりません。
連絡先を知ってんのは先方の弁護士さんだけですから。
まだ仮釈放の身で保護観察中ですからね。
何か問題を起こさなきゃいいんですが…。
もともと傷害事件を起こした原因も麻奈美さんなんです。
麻奈美さんを侮辱した男性を殴りつけて瀕死の重傷を負わせた訳ですから。
いらっしゃいませ。
泉です。
よろしくお願いします。
この女この店で働いてないか?ちょっとすいません。
いやこのお店にはいないと思うんですけど。
私まだここに来て日が浅いので。
あっママに聞いてみますか?いや…いいんだ。
え?いやああの…ちょっと…。
あっお客様お帰りです!
(呼び出し音)
(岸本)ちゃんと離婚したんじゃなかったっけ?
(呼び出し音)離婚したいって言ったのよ。
そしたらものすごい剣幕で怒りだしたんでそれっきり。
それいつの話?6年前よ。
逮捕されてすぐだから。
そのあとはず〜っと弁護士に任せっきりだったんだけど…。
はあ〜。
何で弁護士出ないの?もうずっと留守電じゃない!見つかったらどうなるんだよ?殺されるかもね。
フフフッウソよ。
だけどもあそこの店ヤバくて行けなくなっちゃった。
辞めちゃえよもう。
え〜だって…。
お前一人ぐらい俺が面倒見てやるって。
本当?ああ。
山中が来たら?追っ払ってやるよ。
心配すんな。
ウフフッもう!かっこいいじゃん拓海!私ね昔から頼りになるなと思ってたんだ。
どうした?いえ。
何それ。
ゴルフバッグ?いや釣り竿かと。
釣り竿か…。
どうせ処分するんだし欲しかったら持って帰っていいよ。

(ゆかり)あれ青梅中央署の覆面パトカーですね。
何で警察があすこにいるか分かるか?この場所を一番気にしてるやつが現れるかもしれないからさ。
一番気にしてるやつ…。
まさか犯人が?犯人が事件現場に戻ってくるのは習性だ。
それも15年前に埋めた死体が発見されたとなれば気になってしかたないだろう。
ああ!
(吉野)ちょっとあんた…。

(島津)待て!おい回り込め!ちょっと回れ!おい本部に連絡しろ!島津です!現場に不審者1名確保しました!いらっしゃいませ。
お一人ですか?この女を捜してるんだけど。
ちょっと見かけませんね。
誰なんですか?この人。
見た事ないか?ええ。
お客さんの彼女ですか?ならいい。
止まれおっさん。
悪い事言わねえからよその女の事忘れた方がいいぜ。
麻奈美を知ってんのか!?どこだ!麻奈美はどこにいるんだ!おいこら!離せ!離せって言ってんだよ!二度とツラ見せんじゃねえぞ!分かったな!
(バイタルサインモニターの音)大丈夫ですか?山中さん。
一体何が…。
ちょっと…。
いや〜ご心配おかけしました。
医者は2〜3日安静にしてれば退院できると。
何があったんですか?駅の近くの路地で知らない連中に襲われたと言ってますが。
知らない連中?何かとられたようなものは?いえそれは別に何も。
とられたものがないといっても傷害事件ですからね。
被害届は出さないと。
いやそれが本人は必要ないと。
ええっ?奥さんの弁護士に連絡取ってもらえますか?ご苦労さまです。
困りましたね太田さん。
(小西)管理官ご存じで?
(貝谷)多岐川中央署の太田元刑事だ。
(小西)刑事?多岐川の…。
あの事件の時は確か同じ捜査本部にいたんでしたよね。
私とは意見の対立があったが。
対立…ですか。
違いましたか?あなたは私たちの意見に全く耳を傾けなかった。
ろくな検証もせずに捜査方針を絞ってしまったんです。
検証しない捜査などありえません。
だったら今度の白骨死体は15年前の捜査が間違っていたって事じゃないんですか?太田さ〜ん…。
私は真相を突き止めたいだけです。
一つ忠告しますが今後捜査の邪魔をするような事があれば容赦なく逮捕しますよ。
ですから私は…。
誰かに送らせろ。
はい。
副署長に連絡してくれ。
あっはい。
この死体遺棄事件は確実に長引く。
未解決の多岐川事件ご存じですか?今度の事件は多岐川事件を再捜査しないと絶対に終わらない。
自分は警務課の者でして捜査本部の事は…。
終わらないんだ!多岐川事件とは絶対につながってる。
あっもうここで大丈夫なんで。
すみません。
たま多摩新聞の板垣と申します。
(太田)警備員の仕事で休憩室にいたんです。
そこで…。
(テレビ)「そのDNAが平成12年8月東京都東中区多岐川で起きた宝石商殺人事件の現場から採取された容疑者のDNAと同一である可能性が出てきました」。
鳥肌が立ちました。
やっぱりあの事件は単独犯じゃなかった。
犯人が死体で見つかったという事は共犯者がいたっていう事です。
私は10年前に退職しましたがあの事件が未解決のままだった事がずっと気がかりでした。
最初に現場に入ったうちの署の捜査員も皆犯人は一人じゃないと直感したんです。
実際検視官の見立てでは犯人は複数の可能性があると…。
それなのに捜査1課から来た貝谷が単独犯だと主張して捜査方針を無理やり一本化してしまったんです。
あいつが捜査の指揮を執ってる限り多岐川事件の真相が解明される事はない。
下手をすると隠蔽されるおそれだってある。
ゴミ箱に捨てた。
板垣さん私は5年間毎日あの事件だけを捜査していたんです。
殺害現場の事も遺留品の事も今の捜査本部にいる連中の誰よりもよく知ってる。
当時の目撃情報もじかに聞いているし生存者の話も直接聞いてるんです。
生存者?当日祖父の重二郎さんと一緒に法事に出かけていた6歳の千鶴ちゃんです。
重二郎さんは3年前に亡くなっていて現在の生存者は彼女一人なんですが…。
間島千鶴。
私はその子から重要な証言を聞いてるんです。
重要な証言?私が誰かにやらせたと思ってます?いえ。
何か心当たりがあるかと思いまして。
ある訳ないじゃない。
確かに私山中から今逃げ回ってるけどそれは彼の暴力が怖いからよ。
だって6年前山中がケガさせた相手は私がキャバクラで働いてた時にお世話になったマネージャーなのよ。
それ食べないの?昼間の仕事を紹介してくれたの私の事心配して。
それなのに山中が変に誤解しちゃって。
誤解されるような事は?全然。
一緒に食事しただけよ。
うちまで車で送ってくれたんだけどそれを見た山中が何か勘ぐっちゃってその人に何だかんだ言ったんです。
そしたらその人が「俺はキャバ嬢なんか相手にしない」って。
ああ別に侮辱した訳じゃないのよ。
マネージャーという立場だからそう言っただけなのに山中がその言葉にぶっちぎれて。
ねえそれもらっていい?昔街でヤンキーに絡まれてた時に助けてくれたのが山中だったの。
強くて頼りになると思って結婚したんだけど…。
何であんなやつと結婚しちゃったんだろ。
「ひょっとして買ってあげるの?」。
「彼お母さんの喜ぶ顔が見たいって言うんです。
何だかマザコンみたいだけど…」。
(今井)はい駄目駄目。
それも違う。
全然違うわ。
泉!はい。
何やってんだよお前。
本番まで幾日もねえんだぞ。
すいません。
(今井)ちょっと見てろ。
七美代わりにやって。
見てろよ。
はい。
「彼お母さんの喜ぶ顔が見たいんですって。
何だかマザコンみたいだけど…」。
(ざわめき)
(春雄)お願いしますよ義理の息子を助けると思って!いやお金の話はなしって言うたでしょ。
今月乗り切れなかったら本当に会社潰さなきゃならなくて…!そうしなさいよ。
その方がスッキリしますがな。
ええ〜そりゃないですよ!オーナー話があります。
話?15年前に起きた多岐川事件について調べてみたいんです。
当時捜査に当たっていた太田さんという元刑事が真相を明らかにしようとしてるんです。
ただ支援者がいなくたった一人なんです。
だから…。
ちょっと待った。
やめときなはれ。
うちはそういう事するような新聞やない。
どうしてもやりたかったらほかでやんなはれ。
わては認めまへんで。
板垣さん私は5年間毎日あの事件だけを捜査していたんです。
うん?どうした?何か迷ってるでしょ。
25年前とおんなじ顔してる。
よせよ。
言ったろ。
俺は何も後悔していない。
そうねあのころに戻れたとしてもあなたはきっと同じ選択をするでしょうね。
あなたはあなたなんだから。
いい加減にしてよ!もうそんな話は聞きたくないって言ったじゃない。
お願いだから電話してこないで。

(せきこみ)あっごめんね。
あっいえ。
何?いや何でもないです。
誰か待ってるの?いえ一人で。
右から2番目。
その席ねいつも私が座ってる席なんだ。
ラッキーシートなの。
あ…。
ああいいのよ。
今日のラッキーはあなたに譲ってあげる。
すいません。
もっと笑った方がいいわよ。
大抵の不幸は笑顔が追っ払ってくれるから。
そうそれ。
それさえあれば怖いもんなんてないわ。
どう?何かちょっと自信が出てきました。
ええっ自信なかったの?ないですよ全然。
そんなかわいい顔してんのに?駄目よもっと自信持たなくちゃ。
運が逃げちゃうでしょ。
何かやりたい事があれば自信を持ってやればいいの。
誰が何と言おうとやっちゃえばいいのよ。
迷う事なんて何にもないわ。
じゃあね。
はい。
(高杉)尾関さん?大変です!山中さんが病院からいなくなりました!アパートにもいないのか。
一体どこ行っちゃったんでしょうか。
気晴らしに釣りにでも行ったんじゃないですか。
釣りなんかそんな趣味あったのかな山中さん。
いやそれはどうか知らないですけどね。
あっちょっとすみません。
どうして釣りだと思ったんですか?え?何か思い当たる事があるんですか?福田はっきり答えないか!すいません!実は山中さん現場から釣り竿持ち帰ったんで。
釣り竿?全て処分してくれってご遺族の要望だったんで構わないかと…。
福田!すいません!本当にそれは釣り竿だったんですか?中身は見てないですけどこれぐらいの長さで大事そうに両手で抱えて。
両手で?ええ。
依頼してきた遺族の方と連絡取れますか?あっは…はい。
父が1人暮らしを望んだんです。
決して私たちは…。
いえご心配なく。
お聞きしたいのは遺品に関する事だけなんです。
遺品?ああこれですね。
私が子どもの頃父の部屋で見せてもらった事があります。
確か弾もありました。
父は終戦後しばらくインドネシアに残って独立戦争に参加したんです。
一緒に戦ってくれた現地の人たちを見捨てる訳にはいかないって。
燃え尽きるまで戦ったんですよ。
日本に戻ってきた時にはふぬけになってたって母がよく言ってました。
その時の銃を日本に持ち帰ったと…。
はい。
つまり亡くなられた部屋にはこの銃が残ってた可能性もある訳ですね。
ええ。
当時の日本軍の火薬は劣化しやすいんですが保存状態さえよければ70年前の弾でも発射は可能だと思います。
それよりライフル本体の劣化が激しいと銃身が破裂するおそれがあります。
むしろその方が危険です。
おいみんな集まってどうしたんだ?副署長拳銃の携帯を許可して下さい。
拳銃?何で…。
副署長ライフル所持の男が町なかを徘徊してるようです!
(駒田)何!?
(うめき声)ええライフルを持った男が3丁目の公会堂の辺りをウロウロしてました!間違いないです!う…ううっ!ぐわっ!
(サイレン)青梅ショヨウ三現着。
通報者確認できません。
これより付近を捜索します。
どうぞ。
あっ島津さん裏回ってみましょう!はい!弾を込め。
収め。
(階段を下りてくる足音と歌声)・・「風に乗って走るわ」・・「ああ青い風切って走れあの島へ」フゥ〜!フゥ〜!いいね!・「あなたと逢うたびにすべてを忘れてしまうの」・「はしゃいだ私はLittleGirl」・「熱いむ…」麻奈美!
(悲鳴)何だその化粧は!これが今の私なの!何…。
変わったのよ!もう昔の私はいないの!麻奈美!拓海!拓海!拓海!落ち着け!俺は関係ないぞ!あんたが殺したいのはこいつだろ!ちょっと!ちょっと何よ!山中さん…山中さん?尾関さん…。
俺は…麻奈美に会いたかったんだ話がしたかったんだ。
何やってんだよ!あんた警察だろ!早くこいつを撃てよ!黙ってろ!俺は…。
ただ…会って話したかっただけなんだ。

(殿村)弾が込められてなかった?はい。
最初から撃つつもりはなかった。
殺すつもりはなかったんです。
撃つつもりはなくてもこいつは重罪だぞ重罪!それは分かってます。
後悔してるでしょうね山中も。
ええ。
でも…奥さんへの未練は断ち切ったみたいです。
離婚届に判を押したと言ってました。

(麻奈美)もうこの街に戻ってこない。
新しい街で新しい人生を始めるの。
冷たい女だと思ってるでしょ。
悪いのは私だって。
いや…。
本当?君の人生だ。
君が決めればいい。
どこの街へ行っても君ならきっと幸せがつかめるだろう。
そう?ああ。
振り向いても後悔するだけだ。
フフッありがと。
私も自信が持てた。
じゃあそろそろ行くね。
よいしょ!あっねえもし山中が出所してきてまた私の前に現れるような事があったら今度こそダ〜ン撃っちゃってね。
じゃあね!俺は…麻奈美に会いたかったんだ。
ただ…会って話したかっただけなんだ。

(五郎)哀れだね山中って男。
新聞読んだけどさ奥さんが悪いんじゃなくて多分お互い気持ちを伝えるのが下手だったんじゃないかなと思うんだよ。
俺もそう思う。
人の気持ちなんてそんな簡単に伝わらないよ。
誤解したまんまずっとなんて話もあるからさ。
25年誤解したまんまなんてね…。
なんとか言ったらどうだ。
あるんだろう?言いたい事。
マスターそればっかりは違うね。
俺の25年は俺にしか分からない。
だろうな。
だから言ったんだよ「時は残酷だ」ってね。
あの…間島千鶴さんですよね?多岐川中央署にいた太田です。
覚えてますか?いいえ。
もう一度あの男の事を聞かせてくれませんか?何の事か分かりません。
15年前話してくれたじゃないですか。
アイスキャンデーをくれたおにいさんの事です。
覚えてません。
アイスキャンデーくれたおにいさん?多岐川事件が起きる3日前家の周りをうろついていた不審な若い男と千鶴さんは会話を交わしてるんだ。
若い男…。
平成12年7月30日その日の気温は33度。
(太田)猛暑日と言っていいくらい暑い日だった。
(セミの声)お嬢ちゃん。
このうちの子?うん。
(太田)その若い男から千鶴さんはアイスキャンデーをもらった。
これ食べる?ありがと。
(セミの声)
(太田)男は盗みに入る宝石商の家を下見に来たのかもしれない。
悲惨なあの事件が起きたのは3日後の8月2日だ。
旬を求めて全国を巡ってきた「キッチンが走る!」。
2016/12/17(土) 15:56〜16:45
NHK総合1・神戸
特集ドラマ・クロスロード(2)「裏切り」[字]

青梅中央署警務課の尾関辰郎(舘ひろし)は出所した山中(ダンカン)に遺品整理会社の仕事を世話する。記者・板垣公平(神田正輝)は元刑事の太田(小野武彦)と知り合う。

詳細情報
番組内容
青梅中央署警務課の尾関辰郎(舘ひろし)は出所した山中(ダンカン)に遺品整理会社の仕事を世話する。孤独死した老人のアパートで遺品を処分していた山中は釣りざおらしきものを入手する。記者・板垣公平(神田正輝)は白骨死体事件を追い、元刑事の太田(小野武彦)と知り合う。山中は妻・麻奈美(芳本美代子)を探して夜の街をはいかいする。麻奈美はスナックのオーナーと恋仲になっていて、その仲間たちに山中は襲われる。
出演者
【出演】舘ひろし,北乃きい,中村玉緒,徳重聡,西村雅彦,平泉成,小野武彦,ダンカン,芳本美代子,高島礼子,神田正輝
原作・脚本
【作】大川俊道
音楽
【主題歌】リフレクト・リフレイン,【音楽】中野雅子