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書き起こし 地球ドラマチック「クリスマスがやめられない」 2016.12.17

 

 

一年に一度のクリスマス。
メリークリスマス!プレゼントイルミネーション七面鳥。
しかし年に一度では足りないという人たちがいます。
7月にも祝いたいわ。
毎晩クリスマスディナーを楽しみ…。
このミートボール最高!飾りつけも万全です。
これかわいいでしょ。
もちろんイルミネーションも。
バイト代をほとんどつぎ込んでます。

 

 

 


食費がなくなったわ。
大ベテランのサンタクロースには悩みが…。
頭痛にはこの薬だね。
そしてこの家には…。
(ポール)あれは書斎のツリー。
ハンドバッグと靴のツリーだ。
クリスマスツリーが72本!すてきとしか言えない。
みんながクリスマスに夢中です。
一年中クリスマスをお祝いしたいの。
・「イギリス各地で最高気温を記録しています」。
・「36.5度です」。
記録的な猛暑の夏。
・「高温注意報が出されました」。
イギリスは夏真っ盛り。
しかしある男性は全く別のシーズンの事で頭がいっぱいです。
僕はアンディ・パーク。
またの名をミスター・クリスマス。
何しろクリスマスを毎日祝っちゃってるからね。
イエーイ!ミスター・クリスマスの一日は毎朝クリスマスプレゼントの包みを開けるところから始まります。
ゆうべ自分で包んだんだ。
開けてみるよ。
中身は…欲しかった小さな器だ!ヘヘヘーイ!部屋は一年中飾りつけられクリスマスカードも置かれたまま。
お祝い用の酒も準備万端。
メリークリスマス!朝はもちろんシェリー酒とミンスパイ。
クリスマスのしきたりを毎日やるんだ。
クリスマスへの熱狂ぶりは20年以上前に始まりました。
(アンディ)1994年から続けてるよ。
ある夏の日に突然クリスマスの飾りつけをしようと思いついたんだ。
単純にウケ狙いさ。
もちろん小さいころからクリスマスは大好きだったけど一旦始めたらはまっちゃってね。
リビングに一歩入ればいつだってクリスマスライトが光ってるんだ。
うっとりするよ。
外の気温は30度以上ですがアンディの家だけは季節が違うようです。
(アンディ)よ〜しこいつを取り分けよう。
今年188回目のクリスマスディナー。
この日は友人のロニーも一緒です。
ホント変わった人よね。
でしょ?
(アンディ)そのとおり。
認めた。
(アンディ)1994年以来食べた七面鳥は8,000羽以上。
芽キャベツは25万個かな。
にんじんやかぶももう嫌っていうほど食べたよ。
ほ〜らグレイビーソースたっぷり。
何てうまそうなミートボールだ。
アンディは24年前に離婚。
以来一人暮らしです。
うまい!毎日クリスマスを一緒に過ごしてくれる女性はいないし他にもいろいろ苦労してきた。
でも後悔はないよ。
しかし実はアンディにもクリスマスを毎日共に祝う女性が一人だけいます。
エリザベス女王さ。
(エリザベス女王)「クリスマスはお祝いの時です。
幸せが続くにはどうすれば良いかと自らに問います」。
(アンディ)これまでクリスマスのために100万ポンド以上使ったよ。
クリスマスカードクリスマスディナークラッカーシャンパンにシェリー酒ワイン自分に贈るプレゼント。
一番高いのはドイツの高級車さ。
今回は自分だけではなく国じゅうの人々にプレゼントを用意しています。
何とクリスマスソングを発売するのです。
名曲になるよ。
僕の夢はもちろんクリスマスチャートで1位を取る事。
まあ見ててごらん。
う〜んもうちょっとノリが欲しいな。
一年中クリスマスを祝っている人がここにもいます。
(シルヴィア)自分の好きなように飾ればいいのよ。
見て。
我ながら独創的でしょ。
72歳のシルヴィア・ポープが一年で最も楽しみにしている日。
それは…。
(シルヴィア)ワクワクするわ。
クリスマスのボーブルが屋根裏から出される日です。
ようやくクリスマスがくるわね。
シルヴィアのクリスマスは準備だけでも大仕事です。
ボーブルは何と2,000個以上。
取り出すのも人手がかかります。
(カレン)箱が潰れてるのもあるわよママ。
(シルヴィア)ホントに?
(カレン)ええ。
ガタガタいってる。
(シルヴィア)あらまあ…。
ボーブルはクリスマスそのものです。
ボーブルで飾ってこそクリスマスツリーでしょ。
ボーブルのないツリーなんてありえる?ありえない。
シルヴィアの飾りつけはユニークです。
これまでの飾りつけの写真集。
天井がボーブルで埋まっています。
(シルヴィア)いろいろなボーブルがあるでしょ。
アイスクリームにサンタクロースそれにパンダも。
屋根裏から取り出したボーブルはどれもお気に入り。
(シルヴィア)これはフライドポテト。
こっちはサンタクロースがカップケーキに入ってるの。
衣装はピンクよ。
シルヴィアのボーブルコレクションは16年前に始まりました。
もう随分前ね。
ある時息子のお友達の家に行ったのがきっかけだったわ。
これは3段のウエディングケーキ。
ドーナツ。
お友達の部屋に入ったら天井全体が飾りつけられてて一瞬で心を奪われたわ。
見て青緑の象。
キルトのサンタ。
それから集め始めたの。
あ…あ!やだわ…頭が取れちゃった。
何やってるの私。
一番注意しないと駄目なのに。
もう…気をつけなきゃ。
今年は更に豪華な飾りつけをしようと意気込んでいます。
(シルヴィア)これよ。
旅先でヒントを得ました。
(シルヴィア)見てすてきなツリーでしょ。
針金で作られたツリーの中でライトが光ってる。
そして外側にはたくさんのボーブルが付けられてるの。
最初に小さなツリーを試しに作って少しずつ大きくする予定よ。
今年の新しいチャレンジね。

(ジョシュ)いくよ。
123…。
こちらの家庭でも一家総出でクリスマスの飾りつけが進んでいます。
(ジョシュ)下ろして。
大きいな。
17歳のジョシュ・リドルは2年前からイルミネーション作りに熱中しています。
(ジョシュ)これで光るスノーマンの完成だ。
クリスマスの特別なディスプレーを企画しているのです。
(ジョシュ)今年はもっと派手にこれまでで最高の出来栄えにしたいんです。
アーチを組み立てなきゃ。
スケールでいえばこれまでの2倍です。
ジョシュが暮らすのは祖母の家ですがディスプレーを行うのは2軒先の母親の家です。
いいよゆっくりさして。
(クレア)ちょっと待って。
脚をどけないと。
(クレア)はい。
ジョシュの指示どおりに動いてるの。
それじゃ次はこっちね。
(クレア)ええ。
私は母親だけど逆らえない。
(ジョシュ)このアーチが片側のトンネルになるんです。
そこに赤いライトとかつららの形をしたLEDとか飾り物を付けます。
いい感じだ。
ジョシュの最初のイルミネーションは白銀の世界がモチーフで亡き祖父にささげたものでした。
(ジョシュ)よしついた。
おじいちゃんは南極を旅した事があったのでペンギンのイルミネーションを飾ったんです。
(スー)あの子のイルミネーションには私の夫を追悼する意味があるんです。
夫は悪性リンパ腫を患っていました。
化学療法を受けている間ジョシュは何時間もおじいちゃんのそばに座って…。
ごめんなさい…。
(スー)新しい化学療法の導入にはお金がかかると聞いてジョシュがいいアイデアがあると言いだしたんです。
ジョシュは初めてのクリスマスディスプレーで病院への多額の寄付金を集めました。
ジョシュにとってクリスマスのディスプレーは慈善活動なの。
本人も誇りを持ってやっているし私も母親として誇らしいです。
ジョシュの町は海から近いためイルミネーションが被害を受けやすいのが悩みです。
去年は強風と雨でイルミネーションがめちゃくちゃになりました。
特にサンタクロースの洞窟はぼろぼろになってもう少しで全部吹き飛ばされるところでした。
そこでジョシュはイルミネーションを固定するために自家製のおもしを作る事にしました。
近くの浜辺から運んできた砂を袋に詰め置いていきます。
(ジョシュ)ちゃんと置いてよ。
・はいはい。
父親にも容赦ないんだな。
クリスマスはまだまだ先です。
それまでジョシュのイルミネーションは無事に守られるでしょうか。
たまにはかんかん照りで暖かいクリスマスだといいのに。
・まったくだ。
「毎日がクリスマスならいいのに」。
それは12月25日を中心に生きているクリスマス好きの全ての人々の願いです。
変な人。
ボーブルコレクターのシルヴィア・ポープは部屋だけに飽き足らず自分の体にもボーブルを飾りつけています。

(シルヴィア)アハハハハハ!まだ夏だというのにこれからクリスマスならではのイベントに出かけようとしています。
これはどう?クリスマスパーティーです。
こっち?今は7月。
やっぱりこれね。
外は真夏ですが…。
会場へ一歩入ればそこはもう立派なクリスマスの世界です。
(ジェイソン)恒例のサマー・クリスマスパーティーです。
12月は忙しいので夏に移しました。
まあ一年のいつでもいいんです。
・メリークリスマス!乾杯!
(シルヴィア)歌や食事でクリスマス気分を味わうのよ。
7月にクリスマスを祝ってもいいでしょ?ホントは一年中お祝いしたいんだから。
お待ちかねのランチタイム。
参加者は七面鳥とシェリー酒を楽しみながらクリスマスの景品が懸かったビンゴゲームで盛り上がります。
こんにちは!皆さん今日もメリークリスマス!
(一同)メリークリスマス!・81番81番の方。
次は2番2番です。

(拍手)パーティーは真夏でも歌う曲は年末の定番です。
ビンゴの残念賞をお土産にシルヴィアは家路へとつきました。
もう1週間ぐらいずっと飾りつけをしてるわ。
今のところはまず特徴的なボーブルだけを取り付けてるの。
来週から普通のボーブルも取り付ける予定。
小さいのに大きいの。
もっと大きいの。
今の状態でもかなり豪華だけどもっと豪勢になるわ。

(シルヴィア)電気屋さんが来たら絶対言うわよ。
「今年も飾りつけた部屋の写真を撮らせて」って。
その瞬間が待ち遠しいわ。
16年の間にシルヴィアのコレクションは膨大な数になりました。
箱ごとに記録した数を足してみたの。
合計2,331個。
今のところ。
ニューヨーク旅行のお土産に帽子をかぶったネコタクシーの屋根に乗ったサンタ。
そして応援するサッカーチームの飾り物も。
あれはマンチェスター・ユナイテッド。
リバプールは2階の箱の中。
チェルシーのも持ってるわ。
でも肝心なものが…。
地元チームのがないのよ。
スウォンジーのチームは作ってないのね。
あまり大きくないから。
余裕がないのかも。
アイリッシュコーヒーのカップを飾るわ。
今日までに350個飾ったので残りは1,981個です。
これからだんだん小さいのを飾るつもりなの。

(ロン)何してるんだい?サンタの写真を検索してるのよ。
こちらにもクリスマスを生きがいにしている年配のご夫婦がいます。
インターネットでサンタクロースの衣装を検索しているところです。
夫が衣装を新しく作りたいというものですから。
80歳のロン・ホーニブルーはイギリスで最もベテランのサンタクロースです。
いいね!そう。
最初にサンタにふんしたのは息子のためでした。
私の息子が2歳の時です。
その時は赤いガウンを着て確か綿を使って自分でひげを作ったんだったかな。
それが始まりですよ。
それから50年。
いまやロンはベテランサンタにふさわしい立派なひげを手に入れました。
(ロン)これが口ひげ。
こうやって鼻の下につければほ〜ら。
こっちは顎ひげです。
値段は500ポンドくらいしたかな。
サンタになる事で得られる喜びはつぎ込むお金以上だといいます。
(ロン)子供たちの笑顔を見るのが喜びです。
幸せそうな顔をね。
ロンは毎年7月にデンマークのコペンハーゲンで開かれる国際サンタクロース会議にも出席しています。
(ロン)120人ほどの公認サンタクロースが集まります。
日本アメリカドイツ世界各地から集まってくるんです。
サンタのチャンピオンに選ばれた事もあります。
2004年のサンタクロース世界チャンピオンになったんです。
まさか!と思いましたよ。
メダリストの気持ちが初めて分かりました。
まるでオリンピックで金メダルを取ったような気分でしたからね。
ロンは赤い袖の中にサンタならではの秘密の道具を隠しています。
頭痛にはこの薬です。
ハハハハ…。
ハードな仕事ですからね。
頬を赤く見せるための頬紅。
このデオドラントは時々鼻の下に塗ります。
汗をかかないようにね。
汗をかくと口ひげののりが取れてしまうから。
いろいろあるでしょ?長年活動を続けてきたロンはそろそろサンタの衣装を新調したいと考えています。
(ロン)このガウンはとても暖かいよ。
だけどフードはいらないかな。
妻のベティとともになじみの仕立て屋へ向かいます。
(クライヴ)いらっしゃい。
(ベティ)こんにちは。
しかしこちらの仕立て屋が得意とするのはウエディングドレスやイブニングドレスです。
もこもこしたサンタの衣装ではありません。
(ロン)きっちりと仕立てる感じじゃなくていいんだよ。
スーツみたいなかちっとした雰囲気にはしたくない。
(クライヴ)でももう少しシャープにしましょうか。
ダンディーなサンタクロースにね。
(クライヴ)仕立ては普通のスーツとそう変わりません。
だからかっこいいサンタになりますよ。
おしゃれなね。
ロンドン郊外に数々のヒットソングを生み出してきた一軒家のレコーディングスタジオがあります。
今日はクリスマスチャートでナンバーワンを狙うあの人物が来ています。

(アンディ)クリスマスシーズンにトップ10入りできたら最高だね。
一年中クリスマスを祝う自称ミスター・クリスマスのアンディ・パークは12月のヒットを狙ってレコーディングの真っ最中です。

(ホイットモア)過去にはエルトン・ジョンなどのプロデュースにも関わりましたが自分の書いた曲でクリスマスチャート入りできたら最高ですね。

(アンディ)イギリス人なら誰でも知ってるクリスマスソングって何曲かあるよね?僕の歌がそこに仲間入りできれば十分だよ。
クリスマスに自分の歌がチャートインするかどうか結果が分かるまであと3か月あります。
(ジョシュ)小さいペンギン6羽。
中くらいのが2羽。
大きいのが1羽。
シロクマ7頭アザラシ2頭トナカイ大小合わせて4頭。
ジョシュ・リドルが動物たちのイルミネーションを倉庫から出しています。
(ジョシュ)ペンギンといえば大抵白と黒だけどこの色使いが気に入ってます。
チェックしないと。
(スー)次はLED?
(ジョシュ)うん。
前の年は悪天候でライトの大半が壊れました。
(ジョシュ)去年壊れたのはこの辺。
今年は無事だといいね。
ホントだよ。
去年は追加でたくさんライトを買いました。
おばあちゃんにはかなりお金を使わせちゃったんです。
おばあちゃん銀行よ。
(ジョシュ)おばあちゃん銀行?
(スー)でしょ?LEDはいるの?もちろんだよ。
ジョシュは世界で最も好きな場所の一つクリスマス用品であふれるホームセンターに向かいました。
当然銀行役のおばあちゃんも一緒です。
店に入るなりたちまち欲しいものを見つけます。
(ジョシュ)ぎりぎり800ポンド以内だ。
お次は…。
(ジョシュ)これで40ポンドか!まだまだ…。
(ジョシュ)見て!150ポンド切ってる。
他の店より100ポンドも安いよ。
装飾に使うお金を全部足したら3,000ポンドから4,000ポンドくらいになるんじゃないかな。
そこにあるのはお買い得だよ。
買う。
バイト代の4分の3をつぎ込んでる。
これこれもう一つ。
全部で5つだ。
次々新しいものが目に飛び込んでくるんだ。
もう家にあるのにまたシロクマが気になります。
(ジョシュ)これいくらですか?・80ポンド。
(ジョシュ)1つ80ポンド?どうもありがとう。
80ポンドだって!いいんじゃないかな?
(スー)まだ欲しいの?そうだね…。
ジョシュは財布を家に置き忘れてきたため支払いは全部おばあちゃん任せです。
食費がなくなったわ。
ハハハハ…。
(ジョシュ)ありがとう。
買い物はまだ終わりません。
(ジョシュ)もう一頭シロクマが欲しいんだけど…。
駄目よ。
(ジョシュ)そこに僕の財布も入ってると思ったのに。
持ってないわ。
そう…一度家に帰ったらすぐ銀行へ行ってお金を下ろすからちょっと今だけ立て替えてよ。
(ジョシュ)店の人を呼んでくる。
ありがとうおばあちゃん。
実はうれしいの。
ウフフ…喜んで支払ってるのよ。
あの子のために買ってあげたいの。
高いから駄目って言いながら。
ウェールズの緑豊かな谷間に一風変わった館が建っています。
ようこそ我が家へいらっしゃいました。
どうぞ中へ。
館の主はポールとヴィクトリアのハンファストン夫妻です。
(ポール)こちらがダイニングルーム。
天井をご覧下さい。
夫妻がこの館を購入したのはおよそ20年前。
以来一つ一つの部屋を独自のスタイルとテーマで装飾してきました。
(ポール)ここは剥製の部屋。
テンにキツネ。
こちらは人形の部屋です。
妻が装飾した家事をする部屋。
キッチンはモネの部屋。
そして冬になると館全体が一変します。
夫妻は毎年52の部屋をクリスマス向けに飾りつけ公開しているのです。
全ての部屋を模様替えします。
それぞれにテーマを設けてね。
(ヴィクトリア)リボンをもう少し回してもらえるかしら。
クリスマスが大好き。
そう昔から大切にしていたね。
(ヴィクトリア)周りの人がうちの飾りつけに興味を持ってそれがきっかけで始めたのよね。
ボールをぶら下げます。
きちんと整えないと下品な形になってしまうから。
妻が全ての部屋を飾り直します。
(ヴィクトリア)ここは木馬の部屋よ。
まだ作業中。
部屋ごとに新たな驚きが待っていますよ。
(ヴィクトリア)この部屋はちょっと大人の雰囲気。
女性らしい装飾品ばかりを並べてみました。
一般家庭の飾りつけとは桁違いの大仕事。
当然お手伝いのスタッフも加わります。
飾り物だけで何千個とあります。
お客様にはクリスマスツリーが52本と説明しているけれど実際はもっとあるかしら。
(ポール)70本かな?
(ヴィクトリア)ここは編み物の部屋。
世間の人は奇人の館と呼んでるんですって?・ええ当然です。
劇場の美術セットにも負けませんよ。
違うのはセットが主役だという事。
(ヴィクトリア)ここはイヌとネコの部屋です。
今年のお披露目までもうあまり時間がありません。
(ヴィクトリア)飾りつけが終わったツリーは6本くらいかしら。
まだ50本以上は飾りつけしないと。
あと2週間で…。
再びボーブルコレクターのシルヴィア・ポープを訪ねてみましょう。
部屋の飾りつけは順調でしょうか。
(シルヴィア)ここからの眺めは最高よ。
ボーブルが全部見えるでしょ?ブルドッグもあ…あそこ。
今年は新しい飾りつけにも挑戦します。
クリスマスツリーです。
旅先で見た光景からヒントを得ました。
(シルヴィア)こうしたいのよ。
・ツリー全体を飾るの?
(シルヴィア)そう!クリスマスまであと3か月足らずですが思うように材料が集まりません。
あらら…そういう事?これで一つなの?思ってたのと違うわね。
駄目これじゃない。
使えないわ。
この日はシルヴィアの飾りつけが大好きな孫とひ孫が手伝いにきています。
(シルヴィア)これ分かる?中にライトがあって全体がツリーになってるの。
サイズはこれくらいよ。
どこに置くの?
(シルヴィア)ひとまず家の中ね。
どう思う?いいでしょう?これおばあちゃんに作れると思う?できっこないよ。
(シルヴィア)あは〜今の聞いた?「できっこない」って。
言ってくれるわね〜。
一方大ベテランのサンタクロースも今年のクリスマスに向けて着々と準備を整えています。
(ロン)よしこれで全部そろった。
理想のサンタクロースになるための準備完了。
この日ロンはサンタになりたい人のための教室を開きます。
コンセントはどこかな?今年で3年目です。
ある朝起きて自分の経験を誰かに伝えたいと思ったんですよ。
サンタになって50年。
そろそろ世代交代の時期です。
これでいいかな。
サンタ教室の卒業生がおさらいのためにやってきました。
こちらはキャサリン。
去年卒業した生徒です。
彼女のサンタぶりはそりゃすばらしかったですよ。
ここで学んだ事はとても役立っています。
例えば親が買えないほど高価なプレゼントを子供が自然に欲しがらなくなる方法とかね。
では靴を脱いで。
大切なのは外見からサンタクロースになりきる事です。
(ロン)きちんとブラシをかけて。
(キャサリン)見た目第一。
(ロン)そのとおり。
よし履けるかな?
(キャサリン)はいぴったりです。
子供たちがプレゼントを受け取って興奮する姿を見ると胸が躍ります。
私は子供がいませんがサンタにはなれるんじゃないかと思ったんです。
(ロン)顎を隠せるかい?最後にこれを頭にかぶればサンタの出来上がりだ。
メリークリスマス!
(ロン)アハハハハハ!すばらしい。
ロンは理想のサンタには何が必要かを心得ています。
サンタは何も約束しない。
ただこう言うんだ。
「部屋をきれいしてクリスマスを迎えよう」。
(キャサリン)親も喜ぶ言葉ですね。
(ロン)中には昼間からビールを飲んでいるサンタもいる。
でも私は決してやらない。
もっと良くないのはたばこだ。
臭いがつく。
大成功だと思う瞬間は子供が笑顔で私から離れていく時さ。
そして両親と一緒に幸せそうに帰る時だよ。
(キャサリン)心から楽しんでる。
今年で52年ですか?51年さ。
(キャサリン)51年。
(ロン)ではまた。
(キャサリン)有意義な一日でした。
こんなふうに変身できて衣装もぴったりですばらしいです。
ただ顎ひげはかなり暑いですけど。
(ロン)いくぞルドルフ。
どうどう…落ち着け。
(ポール)ご婦人方ツリーの手直しをお願いできるかな。
ハンファストン夫妻の館が公開初日を迎えました。
(ヴィクトリア)最後の手直しよ。
70本以上のクリスマスツリーに2,000個を超える飾り物。
(ヴィクトリア)華やかに飾りつけしないとお金がないように見えちゃうでしょ?この28日間で52の部屋を飾りつけてきました。
各部屋にはテーマに沿ったツリーが置かれています。
(ポール)書斎のツリーにはアルファベット。
このツリーには250を超すクリスタル。
剥製の頭にも装飾を施しています。
今年の自信作はこれですね。
ハンドバッグと靴のツリーです。
編み物の部屋も飾り物でいっぱいです。
(ヴィクトリア)キャサリン妃とウィリアム王子です。
チャールズ皇太子とカミラ夫人。
エリザベス女王とハリー王子。
エディンバラ公はお休み。
ゲストが最も喜ぶのはこの部屋かもしれません。
(ポール)女性の秘密の部屋です。
ツリーも上出来だと思います。
下着やナイトガウンなどが飾られています。
全て妻の所有物です。
(ポール)皆さんどうぞ玄関へお進み下さい。
館はこの時期観光スポットになります。
(ポール)中に入る前に靴をお脱ぎ下さい。
遠方からも大勢訪れます。
(ポール)いかがでしょうか。
こちらはかぎ編みのツリーです。
(ポール)これは時計のツリーです。
飾りつけは全て私が行いました。
あとからサンタがもっと飾りつけたようですが。
・よくやるよね〜。
大体こんなにいっぱい飾りつけるなんて想像もできない。
いや…参った。
(ポール)女性の秘密の部屋です。
・すてき!それしか言えない。
・住んでみたいですか?掃除が大変そう。
(ポール)乗り物の部屋海辺の部屋糸車の部屋テディベアの部屋。
テディベアが大好きなの。
・自分の家をこんなふうに飾りつけるとはね。
何と言えばいいのか分からんよ。
信じられん。
(ポール)皆様本日は誠にありがとうございました。
これだけの飾りつけを見せてもらったらウェールズ式のお礼は一つしかありません。

(ポール)皆さん楽しんで下さったようでお礼に賛美歌を歌ってくれました。
公開期間中毎日こういう感じだといいですね。

(拍手)17歳のジョシュ・リドルもクリスマスシーズンに向けて準備が大詰めです。
母親を従えてイルミネーションの仕上げに熱中しています。
(ジョシュ)これで直ったはずだ。
良かった。
今から巻きつけるよ。
前の年は長雨と強風が飾りつけを壊してしまいました。
今年もすでに悪天候が計画を邪魔しています。
雨ばかりで全然作業ができませんでした。
昨日からやっとまた始めたんです。
真夜中にスノーマンを動かした事もあるわ。
風がひどくてね。
他の飾りも大きく揺れて心配で眠れないの。
(ジョシュ)去年の二の舞だけはごめんです。
あれはひどかった。
亡き祖父にささげる南極のイルミネーションはこれまでより豪華なものになりそうです。
これ去年どうやって留めたっけ?数時間後には見物人が詰めかけますがまだ作業が残っています。
(クレア)去年は少し前に傾けて付けたでしょ?傾けてないよ。
適当な事言わないで。
それでいいんじゃないの?全然良くないよ。
前に傾いてるし…もう!
(クレア)好きにしなさい!最悪なのは時間に間に合わない事。
(クレア)そっちはどう?あっ!
(ジョシュ)気をつけてよ。
(クレア)ごめん。
この期に及んで南極を表すのに最も必要なものが足りない事に気付きました。
雪が足りない。
解決策はただ一つ。
もちろんおばあちゃんの財布です。
頼むから早く買ってきてよ。
果たしてイルミネーションは点灯するのでしょうか。
クリスマスまであと6週間。
新しい衣装はできたかな?イギリス一のベテランサンタクロースの最新衣装です。
(ロン)いいね。
そうでしょう。
ズボンはあちらです。
ロンがサンタになって50年以上。
(ロン)いい感じだ。
着付けをしてもらえるなんて「ダウントン・アビー」の貴族みたいだな。
(クライヴ)いかがですか?伯爵。
お…ばっちりだ。
(クライヴ)洗濯は必ずドライクリーニングで。
あとは…以上です。
お似合いだ。
完成です。
新しい衣装を身にまといサンタのロンは学校や病院を回り幸福と喜びを届けます。
心得さえあれば誰でもサンタになれます。
足腰が丈夫なうちはサンタクロースを続けようと思っています。
できる事なら棺おけに入るまで続けたいですね。
ベティ!うわ〜!すてき。
似合ってるわ。
あとはお務めを果たすだけね。
ハッハッハッハッハッハ!メリークリスマス!シルヴィア・ポープが今年使ったボーブルの数を計算しています。
(シルヴィア)2,518個。
去年より200個近く増えたでしょ。
合ってる?合っています。
187個増えました。
(シルヴィア)この部屋だけでも100個は増えたはずよ。
みんな天井に並んでるわ。
まだあと40〜50個はいけそうね。
そして新たに挑戦したクリスマスツリーの飾りつけは完成したのでしょうか?これが出来上がったツリーよ。
(シルヴィア)赤青緑紫。
イメージどおりの仕上がりで満足してるわ。
私に「できっこない」なんて言った孫はさぞかしびっくりでしょうね。
こんにちは。
(シルヴィア)いらっしゃい。
ボビー待ってたわよ。
孫とひ孫たちは天井のボーブルにくぎづけです。
(シルヴィア)ご感想はどうかしら?・きれい。
すごくきれい!よろしい。
おばあちゃんもやるでしょ?2,500個以上のボーブルで埋まった天井を見て子供たちは名前当てゲームを始めました。
サンタの帽子はど〜こだ?あっちかな?・あったあった!・見つけたよ!・どこ?どこ?これも帽子?・あったあった!・王冠の隣だ。
・それじゃ妖精はどこだ?・いた!妖精?・見つけたよ!そんなのいる?・いた!いるみたいよ。
この夜は孫やひ孫以外にも思いがけないゲストがやってきました。
こんばんは。
シルヴィアさんですよね?ええそうだけど…うそでしょ?どうなってるの?シルヴィアが応援している地元のラグビーチームの選手たちです。
シルヴィアが欲しがっていたボーブルをプレゼントしにやってきました。
(シルヴィア)あらまあうれしいわ。
・気に入ってもらえました?
(シルヴィア)ありがとう!どういたしまして。
感激よありがとう。
ホントよ夢みたい!年寄りとのキスは初めて?すてきだわ。
この部屋はどう?すごいな〜。
2,518個あるのよ。
そんなに?驚きだ。
これはどこに飾ろうかしら。
ピンを刺す力は私の方が上かもよ。
アハハハハハハハ!届くかしら?そこに刺してもらえる?お安い御用です。
ここですね?
(シルヴィア)ええそこがいいわ。
あ〜すてきだわ。
ホントにありがとう。
2,519個目のコレクションが天井に加わりました。
・サイコロのボーブルはど〜こだ?こちらではジョシュ・リドルがイルミネーションの点灯式を目前にして最後の仕上げに必死です。
(ジョシュ)足りない雪はおばあちゃんが買いにいってる。
これどこにつなぐんだよ?マジか…。
見物人が集まり始めプレッシャーが高まります。
(ジョシュ)ちょっと待って…よし!あと30分というところでおばあちゃんが雪の敷物を抱えて戻ってきました。
追加の出費は50ポンドです。
(ジョシュ)おばあちゃんが一番大きい雪の敷物を買ってきてくれたんで助かりました。
こうして切ったものをママが広げていきます。
足りる?
(クレア)ばっちりよ。
足の下にも入れて…。
違う違うそうじゃないよ!
(クレア)何?ごめんなさい気が付かなかった。
(ジョシュ)そこにいないで。
(クレア)はいはい。
いい感じね。
これをフェンスに巻きつけて…ようやく完成したわね。
計画に半年実際の飾りつけは僅か3日。
おばあちゃんの年金から大金を費やした成果がついに披露されます。
・10987654321…。
(歓声)
(ジョシュ)やった!最高だようまくいった!幸せ!雪が間に合って良かった。
これ以上ないベストタイミングでした。
今年もおばあちゃんに感謝しないと。
(クレア)息子を心から誇りに思います。
頭にきた事もいろいろあるけどクリスマスは息子がボスだから。
これで完成です。
あとは放っておいても大丈夫。
今夜はぐっすり眠れますよ。
(クレア)ジョシュは本当に頑張ったわ。
でしょ?
(スー)ええ。
(クレア)ねよくやった。
おじいちゃんも喜んでくれると思います。
来年は更に2倍の規模にしますよ。
新しいデザインを考えてセールが始まったらすぐにまたライトをたくさん買うつもりです。
(クレア)息子はもっと盛大にやりたいみたい。
来年はご近所にも広がるかも。
メリークリスマス!皆様すてきな夜を!これが今日の実験装置。
2016/12/17(土) 19:00〜19:45
NHKEテレ1大阪
地球ドラマチック「クリスマスがやめられない」[二][字]

せっかくのクリスマスなのに、年に1日だけなんてもったいない!というイギリスの“クリスマス大好き人間”たちの半年間を追う。「ここまでやる?」というこだわりを紹介!

詳細情報
番組内容
“ミスター・クリスマス”ことアンディは、毎晩クリスマスディナーを楽しみ、有名プロデューサーの下、クリスマスソングをレコーディング!英国最古参のサンタクロース、ロンは、半世紀にわたるキャリアを生かして「サンタ教室」を開いている。17歳のジョシュは家族を巻き込んで、最高のイルミネーションに挑戦。なんと自宅に70ものツリーを飾る老夫婦も!クリスマスのエクストリームな祝い方に密着!(2015年イギリス)
出演者
【語り】渡辺徹