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地上波テレビの字幕を全文書き起こします

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セリフ書き起こし オトナの土ドラ・リテイク 時をかける想い #03【101人の未来人!?】 2016.12.17

 

 

(エイト)・「止まらないほどに甘くなる」・「givemeyourlovegivemeyourlife」・「手にいれよう禁断のエデン」
(まさ子)シックスセブンエイト!
(エイト)・「givemeyourlovegivemeyourlife」・「囚われてる」
(電子音)
(まさ子)おっおっおっ。
(電子音)
(まさ子)きましたよ。
よいしょ。
もしもし。
課長?今どちら?・

 

 

 

 


(新谷)何ですか?
(まさ子)何ですかって何ですか?
(まさ子)仕事ですよ。
仕事。
台東区中心に天気雨が降ってます。
オバケ雨かも。

(新谷)ちょっと取り込み中なんですよね。
那須野に頼んでもらっていいですか?薫ちゃん。
今日有休取ってるじゃない。
この天気雨。
かなりピンポイントだから可能性高いわよ。
(新谷)どうしても外せない用事なんですよ。
(まさ子)何よ?どんな用事?・えっ?いや…。
・分かりました。
行きます。

(通話の切れる音)何か様子おかしいわね。
課長。
シックスセブンエイト!あっ。

(・『WhiteMagicLove』)
(マリエ)・「WhiteMagicLove」・「ねぇキミと過ごす季節あの初恋のように」
(一同)・「WhiteMagicLove」・「せつなさは不思議なほど白く時間を包んでいくよ」
(観客たち)はい!はい!はいせーの!あーよっしゃ!いくぞ!タイガー!ファイヤー!サイバー!
(男性)誕生日おめでとう。
(マリエ)ありがとうございます。
(スタッフ)じゃあポーズ取りましょうか?はい。
チーズ。
(シャッター音)
(スタッフ)はい。
(野々村)お客さま。
はい。
(野々村)ブロマイドは購入されてますでしょうか?ブロマイド?
(野々村)はい。
(野々村)ブロマイド1枚につきホワイトラバーズのメンバーと1枚写真を撮ることができます。
そういう仕組みなんですか。
(野々村)はい。
(男性)マリエちゃん。
お願いだ。
あんな男のためにホワイトラバーズ辞めちゃ駄目だよ。
今日会うつもりだろ?会ったら絶対後悔する。
僕には君の未来が分かるんだ。
(野々村)お客さま。
申し訳ございません。
そろそろ。
お願いします。
(スタッフ)すいません。
写真撮影はおやめください。
(野々村)次の方どうぞ。
・うわ。
すいません。
えっ?
(柳井)元お兄さん?何で?いや…。
(柳井)えーっ!えっ!?
(柳井)何で?嘘?嘘?ホワラバの聖地で元お兄さんと会うなんて!ホワラバ?
(柳井)もう。
好きなんだったら早く言ってくださいよ。
いや。
違うんだよ。
(柳井)えっ?いや。
えっ?誰推し?誰推し?
(柳井)ああー。
今日もホワラバ最高でした。
これでまたあしたからも頑張れる。
凶悪犯罪とも闘える。
くそげす上司どもにも耐えられる。
どんだけストレスたまってんだよ?精神すさみますよ。
刑事なんて。
人間の汚い部分と毎日向き合わなきゃいけないんですから。
ところでさ。
(柳井)うん?その格好はいったい何なの?えっ?本当に知らないんですか?元お兄さん。
うん。
ホワラバのイメージカラーは白。
だからみんなライブでは白色着て応援するの。
これ常識。
そして…。
ちょっと待って。
ジャーン。
必需品。
幾らつぎ込んでんだよ?それに。
給料のほとんど消えちゃってます。
毎週通ってますから。
毎週!?あの子たち毎日あそこでライブやってるんですよ。
へえー。
毎日。
すごいね。
じゃあさファン同士も顔見知りだったりすんの?ああ。
しょっちゅう来てるやつはだいたい分かりますよ。
さっきさ握手会で怒鳴ってた男いただろ。
(柳井)うん?この男も顔見知り?
(柳井)うーん。
見たことあるようなないような。
お前刑事だろ?顔ぐらい覚えとけよ。
(柳井)そんな言い方ないんじゃないの?いや。
こっちはさ仕事忘れてミナちゃんとのひとときを楽しんでるっていうのに。
あの誕生日のマリエって子さ…。
マリエちゃん?マリエちゃんはね歌もダンスもぴかいち。
だけどおっちょこちょい。
永遠のセンター橘マリエ。
そのマリエって子さ辞めちゃうの?辞めるわけないでしょ。
マリエちゃんとミナちゃんはホワラバのツートップですよ?2人はライバルにして親友。
そこがファン的にはぐっとくるわけ。
うん。
(まさ子)あら。
課長。
おはようございます。
(薫)おはようございます。
おはよう。
(においを嗅ぐ音)
(薫)あれ?何かお酒臭いですね。
ああ。
ちょっと二日酔いでさ。
(薫)昨日オバケ雨降ったそうじゃないですか。
何で一番の働き時に飲んだくれてるんですか。
ちゃんと仕事してたよ。
那須野こそ肝心なときに休み取って。
(薫)有休はきっちり取れっていつも課長が言ってるじゃないですか。
部下にちゃんと消化させないと課長の減点にもなりますよね?相変わらず口だけは達者だな。
(薫)そんなことよりオバケは見つかったんですか?ああ。
白服の男は見つかったよ。
いっぱいな。
(薫)いっぱい?ああ。
いっぱい見つかったんだよ。
白服が。
でその中の一人がある女の子の未来を予言してた。
予言?あーっ!私のエイトさまが!びっくりした。
(泣き声)白川エイトってこの人ですよね?そうよ。
私ファンクラブ会員ナンバー10567番なんだから!まさか給料ほとんどつぎ込んでるんじゃ…。
パートだけどね。
当たり前でしょ。
なのにこの小娘。
私のエイトさまを奪うなんて許せない!はあ?何?何?相手の女性はアイドルグループホワイトラバーズのメンバー。
知らんわ。
そんなグループ。
ホワイトラバーズってホワラバ?知ってるんですか?課長。
昨日ライブに行った。
えっ!?アイドルのライブに?課長が?いや。
白服の男を追ってたらたどりついたんだよ。
どういうことですか?うん?この子…。
まさ子さん。
ちょっと写真拡大してください。
はい。
あっ!この子だよ。
未来予言されてたの。
あの男の言ったとおりだ。
(男性)《マリエちゃん。
あんな男のためにホワイトラバーズ辞めちゃ駄目だよ》
(男性)《今日会うつもりだろ?会ったら絶対後悔する》《僕には君の未来が分かるんだ》
(まさ子)ホワイトラバーズで過去に恋愛が発覚したメンバーはみんな引退してるわ。
もし今回の件で橘マリエが引退するとしたら…。
やっぱりこいつが未来人の可能性が高いな。
その男がオバケだったとして目的は何なんですかね?マリエを辞めさせないためにエイトさまと別れさせに来たんじゃない?たかが好きなアイドルのために人生棒に振ってリテイクします?はっ。
分かってないわね。
えっ?たかがアイドルって言うけど私たちファンにとっては生きる希望なの。
この退屈な日常から夢の世界へ連れてってくれる救世主なの。
救世主…。
もし今エイトさまが引退したら私何を楽しみに生きていけばいいのか分かんない。
えっ!?そこまで?そういう人間もいるってことよ。
もしマリエの熱狂的なファンの少年が現代にいたとする。
彼はマリエが引退したことで生きる希望を失う。
それを大人になるまでずっと引きずって…。
あり得なくもないよな。
でもエイトさまと小娘を別れさせてくれるんだったら私そのオバケ応援しちゃうかも。
まさ子さん。
ごめんなさい。
まあひとまず橘マリエの周辺を当たってみましょう。
さすがにライブ中止なんですね。
ここで会えないんじゃどうしようもないな。
何とかして内部に潜り込めませんかね?何とかして内部に潜り込めるといいよな。
何とかして内部にな?嘘でしょ?
(・『WhiteMagicLove』)
(野々村)うん。
お願い。
20日のスケジュールなんだけどそれは無理だと思う。
あのう。
すみません。
私をマネジャーとして雇っていただけませんか?
(野々村)折り返す。
どうしても諦めきれないんです。
何でもやります。
勉強させてください。
お願いします!お前ら!本気でやる気があるのか!?
(野々村)返事がないってことはやる気がないってことだね?解散!今日をもってホワイトラバーズは解散!
(ミナ)あります。
やる気あります。
だったら規則を守らない人がなぜいるんですか?
(マリエ)すみません。
私が悪いんです。
(マリエ)みんなには関係ありません。
(野々村)私私ってもうこれはマリエだけの問題じゃないのよ?
(野々村)これはもう連帯責任です!
(野々村)「23歳の大人の女性が恋愛しちゃいけないなんてどうして?」って言いたいんでしょ?それはねあなたたちがホワイトラバーズだからです。
(野々村)はい。
ホワイトラバーズの仕事って何?那須野薫。
えっ!?歌って踊ることですかね?0点!今の答え0点!そんなんだからオーディション落ちるのよ。
顔洗って出直してこい!はい!すいません!
(野々村)次!望月ミナ!
(ミナ)ライブに来てくれるファンの皆さんを笑顔にすることです。
(野々村)60点。
残念。
ミナは何をやらしても中途半端ね。
(野々村)いい?ホワイトラバーズの仕事はね夢に向かって一生懸命生きること。
その姿を見ていただいてファンの皆さまに明日の活力を得ていただくこと。
並大抵の人間ではできることではない!ましてや恋愛にうつつを抜かしてるアイドルにはできない!
(野々村)橘マリエ。
どうする?私は彼とは別れたくありません。
だったらホワイトラバーズは卒業しなさい!待ってください。
マリエは今ちょっと気が動転してるんです。
もう少し考える時間を下さい。
(野々村)時間があったら答えが出るのね?答えが出るまでマリエは謹慎。
他のみんなはお菓子禁止。
解散。
「失礼します」の挨拶は?
(一同)失礼します。
(マリエ)失礼します。
(野々村)ちょっと言い過ぎた。
しばらく寮の掃除でもしてなさい。
はい。
失礼します。
何見てんのよ?もう大変なとこに入っちゃいましたよ。
野々村さんは怖いし。
オーディション落ちてよかったです。
そっちはどうなんですか?ああ。
白川エイトのマンションを張ってるんだけどマスコミだらけで帰ってきそうにないなぁ。
そっちも引き続き頑張ってくれよ。
というか何でいるんですか?いつも定時で帰るのに。
(まさ子)エイトさまのためなら時間外労働でも何でもやるわよ。
(ハルカ)あーあ。
マリエのせいでうちらまでお菓子禁止とかひどいよね。
(アイ)「それはあなたたちがホワイトラバーズだからです」
(モエ)全然似てない。
(ハルカ)ってかさ野々村さんって絶対男いないよね。
(アイ)あの年で独身で彼氏もいないなんて悲惨過ぎ。

(ハルカ)でもマリエがいなくなったらセンターどうなるんだろ?
(アイ)逆にチャンスじゃない?うちらも頑張ればセンター狙えるってことだよね。
(モエ)アイだったら狙えるよ。
カワイイもん。
(アイ)何言ってんの?モエの方がカワイイよ。
(モエ)そんなことないよ。
アイの方がカワイイって。
(ハルカ)私は?
(アイ・モエ)カワイイ。
アイドルって大変なんだね。
(マリエ)わりと楽しくやってますよ。
(ミナ)野々村さんに私たちのこと監視するように言われたんですよね?言われたけどさ。
私は恋愛なんて自由にしたらいいじゃんって派だから大丈夫よ。
(メールの着信音)
(マリエ)あっ。
真一君から?
(ミナ)あいつ最近束縛すごくてさ。
俺に会えないんだったらアイドルなんて辞めろよとか言いだして困っちゃうよ。
えっ!?ミナちゃんにも彼氏いるの?
(マリエ)高校の同級生で一緒に上京してきたんだよね。
ちょっとマリエ。
野々村さんに密告しないでくださいよ。
分かってる。
(マリエ)こっちはエイトからまったく連絡来ない。
このまま別れちゃうのかな?私たち。
(ミナ)しばらくは連絡取らない方がいいよ。
(マリエ)ミナはいいな。
何で私だけバレちゃったんだろ?誕生日の撮影会でさエイトと会うなって言ってきたファンの人がいたでしょ?あの人かもしれない。
写真撮ったの。
何でその人マリエちゃんがエイト君と付き合ってること知ってたんだろ?その人に何か心当たりない?あまり見たことない。
でもそういえば最近誰かにつけられてるような気がするかも。
(ミナ)それ早く言いなよ。
そいつなんじゃないの?マリエ。
警戒心なさ過ぎ。
何かあったらすぐ私に言ってね。
分かりました。
(ミナ)あしたも早いからもう寝るよ。
消灯。
で白川エイトとは会えたんですか?
(まさ子)朝まで張ってたんだけど結局帰ってこなかったのよ。
えっ?まさ子さんも行ったんですか?当たり前じゃない。
だってエイトさま…。
そっちはどうだった?マリエちゃん。
誰かにつけられてるかもって言ってました。
やっぱり未来人はマリエの近くにいる可能性が高いな。
マリエちゃん。
謹慎中で寮にこもってるんで課長は寮の周辺を見張ってください。
私はこれからレッスンにつかないとなんで。
了解。
って俺が上司だぞ。
(野々村)あの子たちの様子はどう?えっ?あっ。
ちゃんと反省してます。
引き続きよろしくね。
了解です。
あなたホワイトラバーズに入りたかったのよね?はい。
一応。
よかったわね。
才能なくて。
えっ?中途半端な才能ならない方がましよ。
(・『WhiteMagicLove』)・手が伸びてないよ。

(歌声)
(野々村)ミナ。
声が出てない。
もっともっと腹から出して。
何度言ったら分かるんだ?華がない!・
(歌声)はい。
タオル。
・ありがとうございます。
・那須野さん。
お水。
はい。
・ありがとうございます。
はい。
どうぞ。
少しは休んだ方がいいんじゃない?
(ミナ)全然練習足りてないから。
野々村さんってミナちゃんにだけ厳しいよね?
(ミナ)マリエが抜けちゃうとホワラバは持たないって心配してるんです。
私はマリエみたいに才能ないから。
そんなことないよ。
いえ。
分かってるんです。
だから誰よりも頑張らなきゃ。
野々村さんとはずっと一緒にやってるの?いえ。
1年前から。
あのころ無名だった私たちをあの人が拾ってくれたんです。
そうだったんだ。
野々村さんはアストロプロモーションっていう芸能事務所から独立したばかりで何も知らない私たちに一から基礎をたたきこんでくれたんです。
あの人のおかげで私たちここまで来れたから。
私はあの人についていこうと思ってる。

(足音)
(女性)あのう。
(マリエ)何ですか?
(女性)今すぐエイトと別れて。
お願い。
ねえ?待って。
私の話を聞いて。
(マリエ)やめて。
(女性)えっ?ねえ。
ねえ。
あのう。
ちょっとお話聞かせてもらえますか?
(女性)何ですか?どうしてエイト君とマリエちゃんを別れさせたいんですか?ファンなので。

(マリエ)あーあ。
もう全然連絡ないよ。
今日さエイトのファンらしき人に声掛けられてさすっごい怖かったの。
(マリエ)ねえ?ミナ。
聞いてる?
(ミナ)うるさいな!邪魔しないでよ。
(マリエ)ごめん。
マリエはいいよね。
元から歌もダンスもうまくて。
(マリエ)えっ?そんなことないって。
私ミナみたいに頑張れないもん。
私はマリエみたいに才能ないから頑張るしかないんだよ。
努力こそ才能だよ。
私ミナのこと尊敬してるし。
バカにしてる?
(マリエ)えっ?
(ミナ)私は努力するしかないから真一と別れたの。
それくらいホワラバに懸けてるの。
やる気ないんだったら結婚しちゃえば?マリエがいなくなったら私がセンターになれるかもしれないし。

(ドアの開く音)・課長。
マリエちゃんが。

(エイト)この間のことでさ事務所にけじめつけろって言われてさ。
俺考えたんだ。
(エイト)マリエ。
俺と結婚してくれ。
(マリエ)最低。
(エイト)えっ?マリエ?
(エイト)なあ。
マリエ。
待てよ。
俺と結婚してくれ。
誕生日のときに言ってほしかった。
だから今言ってるだろ。
・マリエちゃん。
(マリエ)えっ?・そんなやつと結婚なんかしちゃ駄目だ。
(エイト)誰だ?お前。
危ない!
(男性)マリエちゃんは俺のものだ。
うわー!大丈夫ですか?救急車呼びますね。
もしもし。
救急車お願いします。

(アナウンサー)警視庁は昨日の深夜路上を歩いていた白川エイトさんを襲おうとして近くにいた女性の腕を切りつけた傷害容疑で住所不定無職の肥後卓也容疑者を現行犯逮捕しました。
(アナウンサー)事件当時現場に居合わせた法務省の職員が容疑者を取り押さえ警察に引き渡したということです。

(ノック)
(国東)はい。
どうぞ。
(史子)どうぞ。
(国東)ほう。
失礼します。
(史子)新谷さん。
今回はお手柄でしたね。
戸籍監理課って何やってる部署なのかさっぱり分からなかったんですけど見直しましたよ。
(国東)いやぁ。
私は新谷課長ならいつかやってくれると思ってましたよ。
でも夜の公園で那須野さんと2人で何されてたんですか?まさか…。
(国東)あっ。
大西君。
もういいからちょっと席を外してくれたまえ。
(史子)はい。
失礼します。
(国東)やってくれましたね。
見当外れだっただけでなく無駄に話題になるようなことまでしでかして。
職務が世間に知れ渡ったらどうなると思ってるんですか?申し訳ありません。
ただのファンの男をオバケと間違えるだなんて。
マリエちゃんたちの会話全部盗聴されてたなんてまったく気付きませんでしたよ。
(まさ子)あの日の予言もそこからの情報だったのね。
まったく人騒がせね。
そうですよね。
でもまだ続きがあるんですよ。
うん?刺された女の方がオバケの可能性があると?はい。
どうも彼女は白川エイトがあの場所で襲われることを知ってたんじゃないかと思うんです。
分かりました。
すぐに調べてください。
オバケと判明したら直ちに隔離してください。
分かりました。
(まさ子)この女未来から来たエイトさまのファンなんじゃない?エイトさまがもし刺されてたら死んでたかもしれないでしょ。
それを悔やんだファンがエイトさまを生き返らせようと未来からリテイク。
それなら納得できるわ。
だったらジョン・レノンもとっくに生き返ってるんじゃないですか?えっ?・
(ドアの開く音)お疲れさまです。
長かったわね。
スマイリータイム。
あっ。
課長。
エイト君の代わりに刺された女性にマリエちゃんがお礼を言いたいそうなんですけど。
会わせてもいいですか?そうだな。
会わせてみるか。
(マリエ)彼を助けていただいてありがとうございます。
あなたにまでこんなケガをさせてしまって本当にごめんなさい。
私が甘かったんです。
私アイドルを辞めることにしました。
えっ!?
(マリエ)私にとって一番大事なのは彼だって気付いたんです。
駄目よ。
辞めちゃ。
今辞めて彼と結婚したらあなたは必ず後悔する。
(マリエ)エイトのファンだからそうおっしゃるんですね?
(女性)違うの。
あなたには私みたいに後悔してほしくないのよ。
(マリエ)私は彼のことが好きなんです。
彼とこの先ずっと一緒に生きていきたいんです。
待って。
何で分かってくれないの?ホントにバカな女ね。
おそらく間違いないな。
ですね。
こっちは課長にお任せしますね。
私アストロプロモーションに行ってきます。
分かった。
って。
だから俺が上司なんだって。
(野々村)ということで橘マリエはことしいっぱいでホワイトラバーズを卒業することになりました。
次のライブがラストステージです。
先生。
お願いします。
(女性)はい。
サビからいきます。
5・6・7・8。
1・2・3・4・5・6・7・8。
2・2・3・4・5・6・7・8。
3・2・3・4・5・6…。
(野々村)ミナ!集中力切れてる。
メンタル弱い。
(野々村)バカ野郎。
先生すいません。
そんな状態でやっても意味がない。
今日は帰りなさい。
(ミナ)大丈夫です。
レッスンお願いします。
はっきり言ってあんたには才能がない。
(野々村)この世界才能が全て。
あんたもマリエみたいに結婚してこの業界辞めちゃいなよ。
(野々村)追わなくていい。
一人で考えたいはずよ。
待ってください。
マリエさん。
えっ?橘マリエさんですよね?未来から来た。
(橘)どうして?申し遅れましたが私法務省戸籍監理課の新谷と申します。
あなたみたいな未来人を保護するのが仕事です。
人生って後悔の連続ですよね?僕もあのときああしてればよかったって思うことたくさんあります。
あなたは自分にそれを伝えたかったんですよね?
(橘)私彼との結婚を迷ってた。
白川エイトさんですね?でも彼が私のファンに刺されて彼の大切さが分かったの。
この人とずっと一緒にいたいって思った。
だから結婚したの。
でも彼は別の女と浮気ばかりして私はずっとほったらかされてこんなおばさんになっちゃったのよ。
だから過去に戻って結婚を阻止しようとした。
(橘)彼が刺されなければ結婚を決めることはなかったはず。
あのままアイドルを続けて充実した人生を送れてもっともっと若々しくいられたはず。
だけど違った。
マリエちゃんは…。
いや。
あなたはどのみち彼と結婚する運命だったんですよ。
じゃあ。
じゃあ私は何でここに来たの?何のためにここに来たの?無意味だったってこと?無意味なんかじゃない。
これから先未来に向かって生きてください。
そんなこと…。
そんなことできるはずない。
オーノー!?これマリエさんの着替えです。
サンキュー。
マリエさんの様子どうですか?落ち込んでる。
そうですか。
そっちはどうだった?やっぱり思ったとおりでした。
マリエさん。
あなたに会ってもらいたい人がいます。
どうして?マリエちゃんの人気すごいですね。
マリエ?もしかしてミナ?
(望月)幾つになった?
(橘)幾つに見える?
(望月)50。
(橘)失礼ね。
まだ48よ。
(望月)私は46。
(橘)あっ。
まださば読んでんの?ミナは全然変わんないね。
(望月)マリエも。
私はずいぶん変わっちゃったでしょ。
(望月)すぐに分かった。
この人たち誰?私たちはタイムトラベラーを保護する者です。
ねえ?ミナはどうしてここに?マリエは?
(橘)私は自分にアイドルを辞めさせないためにここに来たの。
何言ってんの?辞めて正解だよ。
ホワイトラバーズはねマリエが辞めて1年で解散したんだから。
でも解散してもミナはずっとアイドルを続けてたでしょ。
(望月)全然ぱっとしなかったわよ。
18歳で芸能界に入って芸能界のことしか知らないから芸能界にしがみついてマネジャーになったけど…。
私は自分にアイドルを辞めさせるためにここに来たの。
だからミナちゃんにだけ厳しかったんですね。
だって才能ないんだもの。
若いうちに見切りをつけさせて結婚させるつもりなのよ。
今のあなたには自分がアイドルとして成功しなかった理由がよく分かっている。
だからついこれまで培った技術を教えこんでしまったんですね。
ミナちゃん。
感謝してましたよ。
私ねあなたがずっとうらやましかった。
うらやましい?私はスターになれなかったのよ。
そのどこがうらやましいの?あなたは夢を諦めなかったわ。
私は夢を諦めたことを後悔した。
それは違います。
夢を諦めてなんかないです。
(マリエ)《ミナの夢って何?》《武道館でいっぱいのお客さんの前でライブすること》《ファンの人の笑顔を見るのが一番うれしいからさ》《マリエの夢は?》
(マリエ)《私の夢は…》《彼と結婚すること。
幸せな家庭を築きたいんだ》
(望月)夢諦めてないじゃないの。
(橘)でもね私子供ができなかったのよ。
ずっと欲しかったんだけどね。
駄目だった。
だからあなたが会社を立ち上げたとき正直うらやましかったの。
私も仕事を選んどけばよかったって。
バカにしてんの?
(橘)えっ?
(望月)仕事なんていつなくなるか分からないのよ。
仕事を失ったら今の私には何も残らない。
毎日一人の部屋に一人で帰っていって孤独に死んでいくのよ。
この私の気持ちが分かる?家族のいるあなたに。
(橘)あなたこそ私の気持ちなんか分からないわ。
駄目な男と結婚したらどんなに地獄か。
(望月)ハッ。
そんなの大したことじゃないわよ。
私に比べたらね…。
(橘)あなたよりも私はもっとひどいのよ。
(望月)家族がいるでしょ。
私猫1匹なのよ。
(橘)猫1匹…。
(観客たち)おおー!今日は私の特別な日に集まってくれてありがとう。
ホワラバの橘マリエは今日で卒業します。
すごくさみしいけど私が自分で選んだ道です。
悔いはありません。
(ミナ)マリエがいなくなるのは悲しいし不安もあるけど私たちホワラバはこれからも夢に向かって全力で頑張ります。
応援よろしくお願いします。
(・『未来プロローグ』)
(一同)・「Onlydays!いつか描いた舞台へと」・「駆け上がってく」・「夢はまだ物語のprologue」・「さあ未来へ」
(一同)・「人は何か叶えるため生まれてきたはずだと」・「君に逢えてわかったんだそうさ誰も一人じゃない」・「遠く長い夜でも朝はやって来るんだ」・「だからどんな瞬間も前に進もう僕たちは」・「Onlydays!今日という日は一度だけ」・「後悔しない」・「夢はきっと未来へのprologue」・「そう信じて」マリエちゃんもミナちゃんも輝いてますね。
あなたたちにとっては過去でも彼女たちにとっては今なんです。
今を全力で生きる彼女たちの輝きは自分自身ですら変えることはできないんですよ。

(橘)私たちこの先ずっとその施設にいなければいけないんでしょうか?それはわれわれにも何とも言えません。
タイムマシンが開発される2022年になるまでは。
(橘)2022年。
ねえ?もしそこを出られる日が来たら…。
また一緒にステージ立っちゃう?
(橘)私も今それ言おうと思ってた。
ユニット組んで再デビューしちゃう。
(橘)ミナのプロデュースで?
(望月)うん。
あっ。
メロディー思い付いた。
(橘)うん?
(望月)・「フフンフンフンフフ」
(橘)あっ。
それいい。
(橘・望月)・「ラランランランララフフンフンフンフフ」
(望月)・「フフンフフフフ」マリエちゃんもミナちゃんもいい顔してましたね。
しかしな他人の人生の方がうらやましく見えるっていうのは何でなんだろうな?えっ?課長も人のことうらやましく思うことあるんですか?そりゃあるよ。
(子供)《パパ。
まゆこれが欲しい。
今学校ではやってるんだよね》
(父)《あれ?この間は人形が欲しいって言ってなかったか?》
(バイブレーターの音)
(母)《サンタさんにどれ頼もうか?》《はい》
(まさ子)《もしもし。
課長?》
(まさ子)《今どちら?》《何ですか?》それで何にしたんですか?娘さんへのプレゼント。
まだ買ってない。
まさ子さんに中断されたから。
買っちゃえばよかったのに。
何がいいか分からなくてさ。
何でもいいんですよ。
きっと喜びますよ。
2016/12/17(土) 23:40〜00:35
関西テレビ1
オトナの土ドラ・リテイク 時をかける想い #03[字][デ]【101人の未来人!?】

新旧アイドル対決に国生さゆり参戦!!成海璃子(秘)赤面シーン?!浅野温子が○○の曲で踊る!?▽アイドルという華やかな女の園で、新谷(筒井道隆)が目にした女の業とは…

詳細情報
番組内容
未来人の痕跡を追っていく中で、とあるライブハウスにたどり着いた新谷(筒井道隆)。すると、なんとそこは全身白い服に身を包んだ観客で埋め尽くされていた。「ホワイトラバーズ」という女性アイドルグループのライブ会場だったのだ。彼女たちのイメージカラーが白であり、ファンたちもまた白づくめで応援するのが常識になっているという。
新谷がその中で未来人を探していると、メンバーとの2ショット撮影会で一番人気の
番組内容2
マリエ(森田涼花)に「僕は君の未来が分かる!あんな男と結婚したらダメだ」と不気味に迫る男が現れた。新谷はすぐ彼を追いかけるも逃がしてしまう。
翌日、マリエの恋愛スキャンダルが世間をにぎわせる。まさ子(浅野温子)お気に入りのイケメンアーティスト・白川エイト(小林豊)との交際が報道されたのだ。あのマリエに迫っていた男は、彼女の人生を変えさせるためタイムトラベルした彼女のファンだったのではないか。
番組内容3
そう考えた新谷は、ホワイトラバーズに接触する術がないか思案する。
結果、ホワイトラバーズの募集オーディションに無理矢理参加させられた薫(成海璃子)は、プロデューサーのミヤコ(国生さゆり)にあっさり落とされてしまうが、うまくマネージャーとして潜り込むことに成功する。
そして事件が起きる。ライブの時にマリエに迫った男が、再びマリエとエイトの前に現れたのだ。その手には刃物が握られていて…。
出演者
新谷真治: 筒井道隆 
那須野薫: 成海璃子 
柳井研二: 敦士 
大西史子: おのののか 
国東修三: 木下ほうか 
パウエルまさ子: 浅野温子
スタッフ
【企画】
横田誠(東海テレビ)

【脚本】
ペヤンヌマキ

【音楽】
末廣健一郎 
Brian Shore

【プロデュース】
後藤勝利(東海テレビ) 
布施等(MMJ) 
本郷達也(MMJ)

【演出】
植田尚