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書き起こし 発掘!お宝ガレリア 年末スペシャル「社長室のお宝 集めちゃいました!展」 2016.12.20

 

 

(拍手)お待たせ致しました!当ミュージアム館長がスペシャル企画をご提案致します!皆さんこんばんは。
超エッジの効いた特別展をお届けする「お宝ガレリア」へようこそ。
さあ今宵当ミュージアムが開催致します特別展。
それは…街のあちこちでよ〜く見かける超一流アートの数々。
これってぜ〜んぶ公共の機関が設置している?ノーノーノー!実は民間の企業が提供している作品って結構多いんです!例えば!東京・六本木でひときわ異彩を放つルイーズ・ブルジョアの巨大彫刻。

 

 

 

 


丸の内のビジネス街で強烈なインパクトを放つピカソ「ゲルニカ」の陶板。
更に地下鉄構内にあるこちらの作品までぜ〜んぶ会社持ち!そこで我々が目をつけたのは…アートLOVEな会社のトップに君臨する社長室には…大手文具メーカーの成功になくてはならなかった幻の名画が社長室に!?IT界の風雲児が建てたお宝ビル発見!?そんな会社のトップの部屋に飾られていた衝撃の一枚とは!?えっこれ?ちょっと意外でした。
私はこう信じています。
…であればやるしかないでしょう。
町田啓太です。
今回は今から社長室のお宝を見せて頂くべく突撃取材に行ってまいります。
早速街ゆく人たちに突撃!すいませ〜ん。
ちょっとお時間よろしいですか?分かりましたすいませんありがとうございます。
…とここで足を止めてくれたのは布の販売会社の営業部長。
ああ…別に連絡して。
あ〜本当ですか?あ〜そうですよね。
すいません。
ありがとうございます。
駄目でしたか〜!そうですよねちょっと急なので。
一方物流会社勤務のお二人は?だからこんなデカいのを。
このぐらいあるんですよ。
ちゃんとこう…ガラスのショーケースに入ってて止まってて尾がこんな長〜い。
そのキジが全部の営業所に置いてあるんです。
金の…何かこのぐらいの大きなひょうたんがあります。
社長室に。
「御社にある社長室のお宝って何かありますか?」って言われて「ひょうたん」って答えたら「見に行きたい」って言われたんですけど。
更にこちらの女性に突撃!
(取材者)あっ本当ですか?はい。
じゃあここでちょっとお待ち頂いて…。
ちょっと今聞いてきます。
すいません。
まっまさか?社長に確認がとれたので社長室にご案内致します。
よっしゃ〜!こちらの会社毛糸を販売する糸の専門商社だというのだが…。
社長失礼します。
・は〜い。
早速お邪魔しま〜す。
社長!突然ですがお宝見せて下さ〜い!これ世界の名画。
これ大体ゴッホなんだけど…
(岡崎)これパッと見たら分かんないんだけどすごい細かすぎてね。
これあのうちがこういう糸屋さんなんでいろんな色だったり糸のこういうちょっとゴニョゴニョっとしたりね。
糸形状っていうんだけどこういうのもやっぱりあるからこそ糸を筆みたいな感じで描いたら面白いんじゃないかな…。
これは…そしたら父親がじゃあ…すごいでしょ?あっちょっとね父親が。
今日は何ですか?これは。
とにかく本物に…
(取材者)これが会社の?我々は更なる社長室のお宝を求め突撃取材を続行!すると…。
社長室は私ちょっと入った事がないんですけども…見せて頂く事って可能だったりしますかね?う〜んちょっと会社に聞いてみないと…。
聞いて見ないと分からないですか?もうその絵だけでもちょっとだけでも見せて頂ければと思うのでお願いします。
そうですか。
分かりました。
すいません。
ありがとうございます。
大丈夫そうですか?あっ本当ですか?よろしいですか?はい。
ありがとうございます。
交渉成立!この男性が勤務する会社がこちら。
1946年創業。
国内はもちろん海外にまでシェアを広げる大手文具メーカー。
ここは全国に数ある営業拠点の一つらしいのだが…。
こちらではないんですね。
お決まりのパターンですね。
どうやらこの会社に世にも珍しい名画が飾られているという!う〜んワクワクする!応接室お〜こちら?あれ?まさか?こちらとかですか?
(茅野)詳しい人間の方に引き継ぎますので。
本当にありがとうございます。
ありがとうございました。
不透明水彩の絵の具を使ってます。
従って油絵調の水彩絵の具になってます。
自社の?そうです。
あ〜!なるほど!昔から学校の授業で使われる水彩絵の具。
画家に直接お願いをし自分の会社の絵の具を使ってわざわざ描いてもらった世界でたった一枚のお宝だという!でも忘れちゃ駄目だよねあれ!すると…。
今確認とってきましたところ本社の方では是非喜んでお引き受けしますと。
本当ですか!何だと?とにかく我々は本社へと急行!社長室に眠るお宝を見せてもらえるのか?直接交渉に挑む!おっ!大丈夫かな?このアポなしの社長さんへの突撃。
ついに現れた!あ〜やっぱり本社なので立派ですね。
おっかなビックリ社長室を目指す。
こんにちは。
どうもこんにちは。
初めまして。
すみません。
お電話したNHKの撮影隊なんですけれど…。
ありがとうございます。
あ〜よかったです。
あ〜ドキドキした。
すみません。
ちょっと急なんですけれども。
じゃあどうぞ。
ありがとうございます。
そしていよいよ!失礼します。
皆さんお仕事中失礼します。
こちらに何かちょっとすごくいい絵がたくさんあるという事聞いたんですけれども…。
あっ本当ですか!おっ上の階のほうに!じゃあこちらではないんですね?そうなんです。
ここにはちょっとないですけど。
ドキドキですよ。
目指す社長室は本社ビルの最上階!しかもそのフロアには自社の画材で描いてもらったオリジナル名画がたくさん飾ってあるという!いざ!美術館っぽい感じですよねもう。
失礼します。
ここで先生のテンションが急上昇〜!もう先生大興奮じゃないですか。
ちょっと僕も…。
宮田重雄様…あ〜。
お医者さんで同時に画家だった人なんですけれども随筆家でもあるマルチな画家なんですけど。
それのフランス時代の作品でこれは…こちらにも大会議室なんですが今ちょうど…
(小声で)絵があるみたいなので…。
(小声で)めっちゃ会議じゃないですか。
本当大丈夫ですか?まさに営業戦略について打ち合わせ真っ最中のようだが…。
すいません会議中に。
お騒がせしております。
ちょっと撮影だけ…。
よろしくお願い致します。
すいません。
壁には…自社の画材で著名な画家に描いてもらった作品が白熱する会議をじっと見守っていた。
失礼します。
ありがとうございました。
だ…大丈夫でしたか?本当に?大丈夫ですか?はい。
すっごいあの何か…ちょっと聞こえてきちゃったりするぐらいちょっと…更に我々はここで信じられないほど貴重な…有名なところで言うとそちらのが…。
本当だ。
こちらは…。
出た!20世紀アート界の巨匠フェルナン・レジェがこの会社のためだけに描いた極めて珍しい水彩画。
本来油絵のイメージが強いレジェだが水彩絵の具ならではの淡い色彩を鮮やかで巧みに生かしきっている。
大作とか壁画とか多いんですけれども小品で気品よくまとめるっていうのはそうはあんまりないかもしれませんね。
じゃあすごい貴重な絵なんじゃないですか?…とここで総務課長がやおら奥の方へ。
そこで我々はとんでもないお宝に遭遇する〜!これはすごいインパクトも…。
しかも富士山の絵。
放浪画家として激動の昭和を生き人々に親しまれた山下清の作品だ!えっサインペンで描いたんですか?あたった感じが…。
ええ?あの市販のやつですか?はい。
もう僕たちがよく使ってる?はい。
えっ…あのペンで。
なんとあのおなじみのサインペンで描かれていた!弊社の創業者がテレビを見た時に山下清先生がうちのサインペンを褒めて頂いてた。
それを創業者が見たので喜んでサインペンを10ケースほど送ったと。
しばらくしたら山下清さんがふらっと訪れて絵を置いていかれたと。
すばらしい!まさにお宝ですよねこれは。
ここにしかない。
ほかにもそうそうたる画家たちに自社の画材で描いてもらったオリジナル作品が至る所に!その数実に300点!でもそんなにもたくさん描いてもらった理由とは一体?そこに参入していくために…この会社終戦直後の混乱期に創業。
画材の製造販売に着手するも後発メ−カーだったため認知度はいまひとつ。
この逆境を乗り越えるため創業者が編み出したのが名だたる画家に自社の画材で作品を描いてもらうという作戦。
いやその辺は…おお…そうですよねやっぱり。
オリジナル作品を手に当時の営業マンは全国を駆けずり回った。
(児童)みんな仲よく…。
自社の画材の品質をたくさんの人に知ってほしい。
学校をコツコツと回り専門家のもとへも出向き…これらオリジナル作品の一枚一枚には逆境を乗り越えるため闘った社員たちの情熱が刻み込まれているのだ!…っておっと忘れちゃいけない!はい。
そうですよね。
あの…見せて頂く事ってできますか?いいんですかね?確認とって頂いて。
はい。
本当ですか?はい。
ありがとうございます。
そして待つ事30分。
その時!
(ノック)よろしくお願いします!どうもこんにちは。
こんにちは。
ん?社長?社長?ん?社長だ〜!初めまして。
今回リポーターみたいなものをやらせて頂いてます町田といいます。
よろしくお願いします。
美術史家の岡部です。
よろしくお願いします。
失礼致します。
いや〜すいません本当に。
お呼び立てしてしまって。
あのですね今僕たち実はこの番組の企画でですね会社の社長室にあるお宝を探して回ってるんですね。
でこれだけすばらしい絵がたくさんあったらもしかして何か社長さんの社長室にあるんじゃないかなっていうふうに思ってるんですけど。
(笑い声)単刀直入に言いますと見せて頂きたいという事なんですけど。
(笑い声)確かに一番私も好きな絵が今あるんですけれども…。
ご自身でも大切に…。
ええまあ…とはいえあんまりオープンにするようなものかどうかもちょっと…。
へえ〜。
結構有名な人なんですけれどもその有名な人が描いた絵とはちょっと…ちょっと雰囲気違うかなという絵が飾ってありまして。
それ見たいですね。
先生も見たいですよね?是非お願いできないですか?本当に一瞬だけでもいいので…。
じゃあちらっとですけれども…。
いいですか?本当ですか!?いやありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうです。
よろしくお願いします。
いや〜。
よし!じゃあどうぞ。
ああもうこちらですか?ああまだ…。
あっまだあるんですね。
ビックリした〜ちょっと今。
ふだんはほとんどの社員が入る事のできない社長室へついにゴー!あっ社長室こちら?そうです。
ふだん見せないんですけど。
これまで信じられないほどの貴重なオリジナル作品をたくさん目にしてきた我々だが…。
果たして…じゃあどうぞ!じゃあ失礼します。
いよいよです。
失礼します。
うわ〜あっ…。
この絵です。
こちらですか。
私どもの画材の中では水彩の黄色と青が結構いい色かなと。
私の好きな色でもあります。
とても美しいですね。
花瓶に生けられた花を描いた色鮮やかな水彩画。
20世紀を代表するフランス人画家ジョルジュ・ブラックがこの会社の水彩絵の具でこの会社のためだけに描いたという逸品。
ブラックは20世紀初めピカソと共にキュビズムを生み出しアート界に革命を起こした人物。
後にはルーブル美術館の鮮やかな天井画や静物画などを描くようになる。
ブラックというと油彩とか分厚いマティエールを思うんですけれども…。
全然…。
透明感のあるものでさすがブラックと…。
ブラックだから発色がよくて新鮮なのかなと。
その一方でこちらの会社の製品を使ってるからこの色彩が出てるとも言えるという…。
どっちを褒めていいのか分かりませんから。
ちょっといいですか?もう少し…いいですか?恐れ多くてあまり近づけなかったですけど。
やばいです。
ちょっと…。
これだけ近くで見ても本当にきれいに残ってますもんね。
なぜ社長はこの絵をわざわざ社長室に飾るのか?自分自身への戒めっていいますか。
創業者がこれだけ挑戦的に…描いて頂いたという気持ちとこの色の鮮やかさというのが今もあせない自分たちの仕事…。
これからもそういう事を大事にしていきたいなという一番気持ちの表れてる絵だというふうに思ってます。
ですからこの絵が好きですし…。
ジョルジュ・ブラックが描いた水彩画。

(拍手)その情熱から生まれた完全オリジナル作品。
社長室のお宝う〜ん心打たれます。
社長とアーティストの強〜い絆。
すて〜きすぎ!続いては…。
唐橋ユミです。
富山にやって来ました。
やっぱり寒いですね。
ここ富山市に名画だらけのお宝ビルが存在するというのだが…。
社員フロアをのぞいてみると…。
失礼します。
え〜これはミュシャ!これは有名な…。
あのミュシャです。
ほかにもシャガールや藤田など至る所に超一流名画が!ここはまさに名画の宝石箱や〜!そのビルの最上階には…。
社長室といいますか…って事で…お部屋を見せて頂けないでしょうか?ご覧になりたいですか?はい。
うわ〜!え〜!あまりに意外すぎる会長のお宝発見!乞うご期待!更に来年1月4日は伝説の美女を捉えた幻の映画を発掘!森本レオもビックリ!2016/12/20(火) 20:15〜20:43
NHK総合1・神戸
発掘!お宝ガレリア 年末スペシャル「社長室のお宝 集めちゃいました!展」[字]

社長室にはどんなお宝が眠っている?今回のお宝ガレリアは年末スペシャル版、「社長室のお宝」を集めた特別展!アポなしで企業へ突撃?レジェ、山下清など超名品ズラリ!?

詳細情報
番組内容
知られざるお宝を発掘し、市川猿之助館長の手でエッジの効いた「仮想の特別展」を開催する「お宝ガレリア」今回は年末スペシャル!さまざまな企業を突撃取材、ふだんお目にかかれない社長室に飾っているお宝を発掘!街頭でサラリーマンにアポなし交渉、社長室潜入なるか?協力してくれた東京の大手文具メーカーには、レジェやブラック、山下清など世界的巨匠がその文具で描いた名品がズラリ!そして社長に直談判!一体どんな名画?
出演者
【出演】市川猿之助,【リポーター】町田啓太,唐橋ユミ,【語り】浪川大輔