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解説書き起こし 続報!箱根駅伝 2017.01.03

 

 

徳島
青山学院大学の3連覇で巻くを閉じた第93回箱根駅伝。
フィニッシュ地点の大手町では、3連覇を成し遂げた青山学院大学の優勝会見が行われています。
お話の中で5区を走った貞永選手がこのタイム差なら自分のリズムで走れると言っていたのが印象的でした。
それだけチームはいい流れに乗って走っていったんだと思います。
また、それぞれの感謝の思いを述べた後、これからを見据えていること、今後の青山学院大学についてのお話しているのも印象的でした。
まだまだ強くなるというお話もありましたので非常に楽しみです。
水卜
93回目の熱い戦い。
箱根駅伝は幕を下ろしました。

 

 

 


この番組はまだ熱気の残る大手町のフィニッシュ地点から早稲田大学OB、瀬古利彦さん、渡辺康幸さんとともに各大学の最新情報をお伝えしていきます。
あらためて、青山学院大学の3連覇でしたがいかがでしたか?瀬古
見事でしたね。
危なげないレースでした。
7区でペースダウンしたところもありましたがホントによく頑張りました。
水卜
渡辺さんは1号車に乗っていらっしゃいました。
走りはいかがでしたか。
渡辺
危なげない走りではありましたが、他大学にも付け入る隙はあったと思います。
ただ、原監督の采配がビシッとはまりました。
水卜
まずはこちらをご覧ください。
昨日の往路。
鶴見中継所でスタートを待つ青山学院大学のエース、一色恭志。
最後の箱根に挑む思いとは。
去年フルマラソンに挑戦し、日本人4位。
関東インカレは大学初の個人タイトル。
出雲に続き、全日本でも優勝。
チームの絶対エースとして大学駅伝3冠に大手をかける立て役者となりました。
そんな一色が心を揺さぶられる出来事が…。
それは去年のリオオリンピックで目にしたあのシーン。
2020年を見据える一色にとって最後の箱根に懸ける思いも強い。
そして昨日、自身、3度目となるエース区間、2区を任された一色。
4位で襷を受け取るとすぐさま先頭集団に追いつきます。
一時はトップに立つ力走で青学3連覇に向けエースとしての意地を見せた一色。
しかし…。
それでも最後の箱根に悔いはありません。
水卜
青山学院大学、田村選手の苦しい走りもありましたが最後は圧巻の3連覇。
大学駅伝3冠という結果になりました。
瀬古
原監督のサンキュー大作戦、当たりましたね。
水卜
3連覇、3冠、就任9年目。
渡辺さん、いかがですか。
渡辺
原監督は試合前に、負けたらアイムソーリーだと言っていました。
自虐ネタも出ていました。
そうならなくてよかったですね。
水卜
一色君の走りはどうでしたか?渡辺
本来、彼の力からすると区間賞を取ってもよかったんですが重圧ですね。
それをはねのけて走ってほしかったんですが1時間7分台で走りましたし、力は出しました。
瀬古
調子の悪いわりにしっかりとまとめました。
水卜
東京オリンピックを目指すと思いますので楽しみですね。
ではこちらをご覧ください。
東洋大学の服部兄弟、服部弾馬と1つ上で去年、東洋大学を卒業した兄・勇馬さん。
前回の箱根駅伝、キャプテンでエースの勇馬さんは2区を。
弟の弾馬は3区を任されました。
兄は区間賞の走りで弟に襷をつなぎ箱根駅伝では最初で最後となる兄弟リレーを実現。
箱根路を沸かせました。
その2人が掲げた次なる目標は。
リオ。
兄・勇馬さんは東京マラソンで初マラソンに挑むも落選。
一方、弟・弾馬はトラックでの出場を狙います。
しかし…。
わずかにオリンピックには届きませんでした。
それでも次に見据えるのは、2020年の東京。
実は2人には弟がいます。
三男の風馬さんです。
高校では陸上の強豪校にいましたが、兄2人に陸上に専念してほしいと去年、進学はせず、実家の家業を継ぎました。
そんな弟の思いを胸に挑んだ大学最後の1年、それは苦しいシーズンでした。
エースとして思うような走りができず、涙を流したことも。
そして最後の箱根。
弾馬はこんな思いにたどり着きます。
迎えた昨日の往路。
弾馬はスタートの1区を任されました。
序盤、弾馬が仕掛けます。
しかしその後、再び2位グループに吸収される苦しい展開に。
勝負は残り800m。
そこに三男・風馬さんがいました。
風馬さんの声を聞いた瞬間弾馬は…。
ラストスパート。
見事デッドヒートを制し、区間賞を獲得しました。
弾馬、最後の箱根駅伝は恩返しの走りとなりました。
水卜
その東洋大学は、総合2位でフィニッシュ。
9年連続3位以内という強い走りでした。
瀬古
来年以降、楽しみですね。
水卜
復路は3年生以下です。
来年楽しみです。
そしてお兄さんの勇馬さんがスタジオにいらっしゃいます。
弾馬さんの走りはいかがでしたか?服部
本当は序盤からリードしてかたちをつくるところだったんですが、区間賞を取ったということで最低限の仕事はしたと思います。
瀬古
次のマラソンはどこに出るんですか?服部
東京に出ます。
瀬古
東京オリンピックの貴重な財産ですからしっかり力をつけてオリンピックに出られるように頑張って。
服部
ありがとうございます。
水卜
兄弟でオリンピックを目指すということですから楽しみですね。
水卜
こちらには優勝した青山学院大学の原晋監督、そして秋山雄飛選手、安藤悠哉選手にお越しいただきました。
おめでとうございます。
原監督、見事な3連覇です。
あらためていかがですか。

ホントに素直にうれしいです。
サンキュー大作戦、大成功と言いたいです。
水卜
作戦通りと言っていいですか?原
途中ハラハラ、ドキドキ、胃が痛い試合でした。
水卜
田村選手の苦しい走りもありました。

頼むから襷だけはつないでほしいという思いでした。
水卜
ただいつもにない感じでプレッシャーを感じていると言葉もありました。
3連覇は違った重圧がありましたか?原
初めて感じました。
12月に入って胃がキリキリして、私もこうなるんだと思いました。
水卜
気が早いですがこの後の青山学院大学はどうなって行くでしょうか?原
未来永劫勝ち続けることはできません。
やはり東京オリンピックがありますので、若手からマラソンにチャレンジしたいというような組織づくりをこれからしていきたいです。
水卜
瀬古さん、どうですか?瀬古
当然ですよね。
箱根駅伝の意義はマラソンで勝つ選手をつくるということですから、原君、頼むよ。

瀬古さんについていきますよ。
水卜
そして2年連続3区区間賞をとりました秋山選手です。
苦しい時期もありましたが、この1年を振り返っていかがですか。
秋山
4月ごろに初めて16分台を1000mで出してしまいました。
気が動転してしまったり浮き沈みの激しい一年でしたが、最後にこのように走ることができてよかったです。
水卜
監督からキーマンと言われていました。
プレッシャーになりますか、励みになりますか。
秋山
最初はプレッシャーに感じていました。
トレーナーの方からフィジカルはいいからメンタルを鍛えろといわれて、プレッシャーを押しのけてこそ、ヒーローなんだと。
そうプラスに考えるように取り組んでいきました。
渡辺
運営管理車から湘南の神といっていた時に手を上げていましたよね。
印象的でした。
水卜
そしてフ過去、多くのランナーの前に立ちはだかって来た、5区、山上り。
その天下の嶮に挑んだ2組の親子鷹がいました。
山梨学院大学、上田誠仁監督と健太親子。
父であり指揮官でもある誠仁監督はかつて山上りで2度の区間賞を獲得。
その遺伝子を受け継ぎ、今回初めて山に挑んだ。
上田健太。
父の声を背に、懸命に山を上ります。
それでも結果は振るわず区間16位。
箱根の高い壁にはね返され、悔しい山上りでデビューとなってしまいました。
そして、もうひと組の親子鷹。
大東文化大学1年、奈良凌介。
彼もまた、最強のDNAを受け継ぐランナー。
父は大東文化大学陸上競技部の監督。
学生時代は4年連続5区を任された山上りのスペシャリスト。
その父とともに挑んだ、初の山上り。
しかし、父の助言も及ばず、中盤以降、体が動かなかったと語るように、もがき苦しんだ20.8km。
力を出し切れず区間18位でフィニッシュしました。
するとレース後。
人目もはばからず、涙で顔をぬらす奈良。
息子の走りに父・修監督も…。
悔しさを糧に親子鷹の挑戦はこの先も続く。
後藤
反省会の様子を見ていますと少し、うつ向いた様子でした。
奈良監督のお話しでは私が守ってあげないといけなかった。
緊張なのかコンディション、ただレースで学んだことを大切にして欲しいと話していました。
キャプテンの下尾中心に今の大東文化は確実に成長しているということです。
来年さらに成長した姿を楽しみにしてくださいと話していました。
水卜
大東文化大学は13位でした。
瀬古
奈良君も1年生ですからこれからですよね。
徳島
東海大学の鬼塚さんです。
鬼塚
1年生として積極的に走ることを決めていたのでいい経験になったのでまた来年に結び付けたいです。
徳島
同級生、先輩たちが頼もしい走りを見せてシード権を獲得しました。
どのようにご覧になっていましたか?鬼塚
往路のレースが全然ダメで復路で取り返すしかないということがシード権を取るということが目標だったので、先輩方が頑張ってくれたので、自分達は失敗してしまいましたがシード権を取ってくれたということで、また来年につながったのでまた頑張りたいです。
水卜
ここで関東学生陸上競技連盟、青葉昌幸名誉会長にお越しいただきました。
今回の戦い。
往路終了時点でかなりの混戦でした。
振り返っていかがですか?青葉
やっぱり青学の強さは、ひときわ目立ちましたね。
あと2位から15位ぐらいは本当に詰まった感じがしましたね。
水卜
今回は4区と5区のコースの変更がありました。
全部が20km超える距離になりました。
どんな影響がありましたか?青葉
私はそんなにないんじゃないかなと思いました。
4区がやっぱり、ちゃんと走って5区にちゃんと襷が渡るということが一番大事じゃないかと思いました。
5区がやっぱり順位の変動がすごかったですね。
水卜
4区にもエースが集まりましたね。
青葉
距離が長くなったので、それだけ上りの不安があれば4区はちゃんと走ってくれるのがいれば、流れができますので、そういう考え方で4区に準エースを持ってきた大学がありました。
水卜
3年後の東京オリンピックということを考えますと見据えていかがですか?青葉
今回、エントリーした選手、10000m28分台いうのが60人以上を数えたわけですから、この中からオリンピック選手を出さなかったら学生の指導者は責任があると思います。
ここにも責任のある人がいますが。
瀬古
はい、頑張ります。
水卜
ありがとうございました。
続いてこちらです。
去年のリオオリンピック。
男子3000m障害に出場した順天堂大学・塩尻和也。
学生長距離ランナーとして8年ぶりにオリンピックの舞台に立ちました。
そして昨日、2年連続2区を任された塩尻は成長した姿を見せます。
チームを往路3位に導く快走。
それでも…。
箱根から世界へ。
若きオリンピアンの挑戦は続きます。
裏方として箱根を支えるオリンピアンたちもいます。
早稲田大学の加藤修也。
リオオリンピックでは、4×400mリレーでアンカーを務めました。
オリンピックを経験しながらも選手の誘導や安全を確保する走路員として参加。
一緒に生活する陸上部の仲間達を沿道から見守りました。
さらに3区15km地点でランナーを待つのが東洋大学の松永大介。
松永の種目は競歩。
リオオリンピックでは、男子20km競歩に出場。
見事7位入賞を果たしました。
そんな松永が任されたのは給水係。
苦しいところで選手に力を与える大事な仕事です。
水を渡すのは口町亮。
実はスタート前。
そんな松永のメッセージに口町は…。
種目は違えど、4年間苦楽を共にしてきた仲間のために、松永は力水を渡します。
すると松永の応援を背に、口町は激走。
順位も11位から4位まで一気に押し上げました。
去年、駒澤のエース中谷を付き添いとして支えていた浅石祐史。
春に大学駅伝出場の経験はありませんでした。
しかし箱根駅伝翌日の1月4日。
浅石は新チームのキャプテンに就任します。
予想だにしなかったキャプテン就任。
戸惑う浅石に中谷が…。
徐々に芽生えていったキャプテンとしての責任と自覚。
たとえ実績はなくとも浅石は必死に先頭に立ち、チームを引っ張りました。
すると去年の出雲駅伝、努力が結果となって表れます。
初めての大学駅伝出場でした。
ところが11月、箱根を前に足をケガ。
最後の箱根もメンバーにエントリーされませんでした。
迎えた、最後の箱根。
浅石は4区の給水ポイントにいました。
渡す相手は、去年と同じ、中谷。
エース・中谷がまさかのブレーキ。
浅石は、並走できる限界の距離まで中谷に声をかけ続けました。
キャプテンとしての使命を全うした50mのラストラン。
今日、7区10km地点、給水ポイントで待つ中央学院大学・海老澤剛、4年生。
彼が待っているのは海老澤太、4年生。
2人は双子の兄弟。
もともとは、兄・剛のほうが主要区間を走るチームのエースでした。
ところが秋に入ってから足を疲労骨折。
最後の箱根メンバーに入れず兄弟で走ることはできませんでした。
そして…。
わずか20m。
それでも兄弟そろっての箱根駅伝ラストラン。
海老澤
自分の分まで頑張れということとお前ならできるよ、ということを伝えてきました。
笑顔でいてくれたのでやってくれると思います。
水卜
大八木監督にお話を伺いました。
久々にキツい戦いだった。
往路が初めての選手にとってプレッシャーになって守りの走りになった。
来年につなげて行きたい。
ここ7年間2位3位を守ってきたが、やはりスタミナが必要。
と話していました。
続いて、山梨学院大学・の監督のお話です。
惨めな結果、監督として情けない。
この悔しさ、惨めさを土台に立ち上がっていくしかない。
目をそらすな。
今日の結果が俺たちの力だと話していました。
水卜
給水の数m仲間のために走った箱根。
付き添いとして仲間に尽くした箱根。
それぞれの箱根駅伝、2017年の戦いは終わりました。
箱根から世界へここからあと3年となった東京を目指す選手もいます。
その一方でこれで陸上を終える選手もどんな思いで未来の扉を開けるのでしょうか。
2017/01/03(火) 14:18〜15:00
読売テレビ1
続報!箱根駅伝[字][デ]

箱根駅伝生中継終了直後…総合優勝やシード争いの余韻が残る中、各校の報告会の様子や生中継では伝え切れなかったサイドストーリーを交えて最新生情報をお伝えします。

詳細情報
番組内容
第93回箱根駅伝終了直後…熱気冷めやらぬフィニッシュ地点の読売新聞社をベースに、歓喜と涙に包まれた各校の報告会や、生中継では伝え切れなかったサイドストーリーを交えて最新情報をお伝えします。さらに!優勝校の注目ランナーたちが生出演で勝負をわけた瞬間を明らかにします。
出演者
【解説】
瀬古利彦(早稲田大OB/DeNAランニングクラブ総監督)
【進行】
水卜麻美
徳島えりか
【ゲスト】
優勝チームの注目選手
音楽
【箱根駅伝中継テーマ曲】
「Runner of the Spirit」久石譲