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実況書き起こし 第25回全日本高校女子サッカー選手権 決勝 2017.01.08

このピッチには夢が詰まっています。
そしてゴールは未来につながっています。
真冬の青春ドラマ最終章、全日本高校女子サッカー選手権、いよいよ決勝を迎えました。
大阪・大商学園、東京・十文字高校、ともに初めての決勝、初めての日本一を目指しますいよいよ選手の入場が近づいてきました。
放送席の解説は元日本代表、東京国際大学女子サッカー部総監督、大竹七未さん、ピッチ解説、川上直子さん、リポーターは土井敏之アナウンサー、スタンドリポーター、石井アナウンサー、実況・佐藤でお伝えしていきます。
いよいよこの夢であった決勝の舞台に選手たちが上がっていきます486校の頂点に立つのは緑・大商学園か、あるいは東京、水色のユニフォーム、十文字高校か。
夢であった、あこがれていたこの決勝の舞台に今、選手たちが向かっていきます。
仲間とつかんだ決勝。
自分のため、家族のため、敗れ去った選手たちのため。
そして、両校は初めての決勝、今まで築いてきた先輩たちのため。
このファイナルの舞台、ノエビアスタジアム神戸。
今両チームのスターティングメンバー11人がこのピッチに立ちました。
大阪・大商学園、そして東京・十文字高校の一戦です。
両校の校歌斉唱です。

 

 

 

 


まずは、大商学園高校の校歌斉唱です。
9大会連続9回目の出場。
過去最高は3位ですが、初めての決勝。
チームのモットー、技術に勝るチーム力で大阪に初の栄冠をもたらすのでしょうか。
大商学園です。
続いて十文字高校です。
≫2大会連続11回目、校風であります文武両道の体現へ。
悲願の日本一を目指します十文字高校。
さあ、頂点に立つのは大商学園か十文字か。
史上初の東西対決となった決勝。
間もなくキックオフです。
≫頂点は見えた。
敗れた484校の涙を背負い運命の最終決戦。
大阪・大商学園。
ゴールに鍵をかけるのは西村清花。
1年前の苦い記憶。
悔しさを、今こそ。
対するは東京・十文字。
世界一の名将も絶賛、3年生、松本茉奈加と2年生、蔵田あかりのダブルウイング。
準決勝でまさかの緊急事態。
それでも翼は決して折れないともに目指すは初優勝。
≫夢と希望を持って歩んできました女子高生のストーリーいよいよ最終章を迎えます。
決勝の舞台はノエビアスタジアム神戸。
天候、雨、気温は9度、湿度は65%と発表されています。
雨のため天井が閉められましたノエビアスタジアム神戸です。
夢であった決勝の舞台。
緑・大阪、大商学園、そして水色のユニフォーム、東京・十文字高校。
ともに初めての決勝、そして初めての日本一を目指しての決勝です。
水色・十文字高校のキックオフでゲームがスタートします3年生にとっては、高校最後の冬。
今、前半のキックオフです。
夢をつかむのは、どちらのチームでしょうか。
大阪・大商学園、そして東京・十文字高校の一戦がスタートしました。
緑が大阪・大商学園、水色が東京の十文字高校です放送席の解説は大竹七末さんピッチ解説、川上直子さんでお伝えしていきます。
まず大竹さん、この決勝、いよいよ大商学園と十文字高校が勝ち上がってきました。
≫両チームとも本当にすばらしい戦いぶりで勝ち上がってきました。
特に3年生は3年間の集大成ですのでとにかく悔いを残さず、精いっぱい戦ってほしいと思います。
≫486校のうち、この2チームが決勝の舞台に勝ち上がってきました。
3年生は最後の舞台。
すべての青春をサッカーに捧げた、そんな選手たちが、この舞台でどんな結果をもたらすのでしょうか。
決勝戦は90分ハーフで行われます。
前後半45分です。
まず大阪の大商学園高校、関西の第2代表です。
2006年の創部、部員は44名。
9大会連続9回目、最高成績は3位ですから、初めての決勝の舞台に勝ち上がってきました大商学園ですこちらはまさに一歩ずつ順位を上げて、いよいよ決勝に上がってきました。
10−1、8−1という大勝から、大竹さん、前回優勝の藤枝順心高校を破りさらには準決勝ではPK戦の末、鹿児島の神村学園を破りました。
≫準々決勝、準決と非常にキーパーの西村選手を中心にしっかりとした守備で勝ち上がってきた印象があります。
≫この決勝ではどんなパフォーマンスを見せるでしょうか川上さんはどんなところに注目されていますか?≫今、試合開始から見ていますと中盤、やはりかなり激しいんですよね。
相手のいいところを、今みたいなところもそうですね。
しっかりと真ん中の選手にはプレッシャーがいけてますね。
ですので、その辺1つ、どっちが中盤を制するか、ポイントになってくるんじゃないかと思います。
≫非常にレベルが高いと言われて、今大会は勝ち上がってきました大商学園と十文字高校。
大商学園の注目はゴールキーパーの西村清花。
卒業後は日テレ・ベレーザに進むことが決まっています。
高校生活最後の一戦を迎えました。
特に、大竹さん、昨年は準決勝で自らのオウンゴールがあったというノエビアスタジアム神戸。
悔しさがあって1年間、この1年間、特にそのことを一日も忘れることがなかったと話しています。
≫本当に悔しかったと思うんですね。
でも、その悔しさがあったがために1年間、死に物狂いで努力もしたと思うんですよね。
それで得た技術やメンタルの強さ、非常に成長した1年だったと思います。
≫一方の十文字高校です。
こちらは関東の第3代表。
1996年の創部、部員は59名。
2大会連続11回目の出場。
こちらも過去最高は3位ですから、初めての決勝の舞台に上がってきました。
21年目、いよいよ頂点なるかという十文字高校です。
こちらの印象は大竹さん、いかがでしょうか。
≫十文字は1人1人の個人の能力が高くて見ていて、私たちをワクワクさせるようなパスワークですよね。
ゴール前でもバリエーション豊富で非常に楽しいサッカーをしてくれているなという印象なんですね。
ただその大商相手に、それがどこまで今日できるか、しっかり守られた中でどれだけ精度の高い攻撃ができるかといったところ1つ注目してほしいなと思います。
≫今のところ、やはり十文字高校がしっかりとパスを回す展開が続いている前半の立ち上がり5分です。
≫両ウイングが非常にスピードのある十文字高校。
8番の蔵田と11番の松本ですが、蔵田あかり、準決勝、おとといのゲームの最後の最後のプレーで右の太もも、筋挫傷で昨日は足を引きずりながら練習を見守った選手です。
状態が非常に心配されたんですが、川上さん、ピッチに立ちましたね。
≫ウォーミングアップのときには、まだ少し痛みがあるという話だったんですが、今、プレーを見ていると、全く問題なさそうですね。
でも今のところですが、蔵田選手が自分で行きましたが、ディフェンスの豊原選手も後ろから本当に攻撃参加、全力で縦に駆け上がっていきましたね。
≫佐藤さん、ウォーミングアップに1対1で付き合いました松森コーチに聞きますと、右ひざの上くらいのところなので右足で蹴ろうとしてひざを曲げたとき、スピードを上げて止まったときにかなり痛みを感じるという本人の言葉でした。
ただ本人が出たいというのでもういけるところまでいってもらうしかないかなと、祈るような表情で語っていました。
≫今、ソックスを上げています。
ひざの上にスパイクが入ってしまって昨日はかなり腫れがあったということです。
その蔵田あかり、昨日はピッチの脇に座ってただ練習を見つめるだけでした。
ただ今日、朝、軽くジョギングをして痛みはなかったという話をしていましたが、本来であれば大竹さん、全治1週間ぐらいのケガなんですが、気持ちで決勝の舞台に立ちました。
≫多分ですけど、痛いと思うんですよね。
でも、その痛いよりも試合に出たい、絶対出るんだという強い気持ちが勝っているんですよね。
ですから、相当なアドレナリンが出て今、ピッチに立ててると思いますね。
≫蔵田あかりは2年生。
3年生とできる最後のゲームなので絶対にこの舞台に立ちたいんだと昨日の練習の後も話していました。
最善を尽くして、この決勝の舞台に立ちました蔵田あかり≫蔵田選手がいるのといないのとでは十文字の攻撃スタイルが変わってしまうので、ピッチに立っているということ自体でも選手も安心してると思いますね。
≫両サイド、サイドハーフが非常にスピードがあって、縦への突破が持ち味です。
11番の松本茉奈加、昨年はケガでわずか6分間の出場しかありませんでした。
今年はエースとして、この決勝の舞台に導いたという十文字高校のエース・松本茉奈加、右サイドに入ります。
真ん中で18番の中原。
そのトップ下に10番の村上を置いて両ウイングが十文字高校は非常にスピードがあります。
ゴールキーパー・西村清花、キャッチをしました。
ここはボランチ、3年生の源間葉月のシュートでした。
≫源間選手、非常に積極的な入り、してますよね。
打てると思った瞬間にしっかり足を振る、また、その技術があるといったところ、源間選手のよさを出していると思いますね。
ただ、キーパーの西村選手は非常に安定感がありますからね。
ホントにどんどんシュートを打つところを期待したいなと思います。
≫源間は準決勝でもすばらしいフリーキックを蹴りましたそれだけ精度の高いという左足のキックを持っている3年生。
≫非常にいい戦術眼を持ってる選手だと思います。
≫1位と2位で全然違うので必ず勝って終わります、そう昨日の練習の後に話していた源間です。
特に両チームの選手たち、川上さん、3年生が大商が7人、十文字も8人いるという、3年生の思いが強い両チームですね?≫1・2年生は3年生のために3年生はチームのために、そして監督さんに優勝メダルをかけさせてあげたいそんな思いもあるんじゃないでしょうかね。
≫そして監督のため、仲間のため、さらには両校が初めての決勝ですから、過去歴史をつくってきた先輩のためという思いもあるんですね。
≫先輩たちから受け継いだ魂だったりとか、そういういろんなものを背負いながら今、このピッチに立っていますよね。
その思いをしっかりと両チームとも立ち上がりから出せていると思うんですね。
すごく積極的にプレーできていると思います。
≫松本茉奈加のヘディングシュート。
準決勝でもこのようなパターンがありましたが。
≫良さを出しましたね、今ね。
でも、ここからの飛距離ですよね。
キックの飛距離、すばらしいですし、打点をしっかり合わせて、ちょっとバーの上に行ってしまいましたけど、非常にいいタイミングで、おもしろい入りをしましたね。
≫大竹さん、今、1つ、十文字、形を出しましたね。
≫早い段階で出せると選手個人もゲームに乗りやすくなりますからね。
≫松本茉奈加、今日はご両親も見つめる前でというプレーになっています。
昨年は関東予選の前に右の靱帯の損傷がありました。
全国大会で2年生のときにはわずか6分だけでした。
そんな彼女をお父さんの康裕さん、お母さんの尚子さん、朝4時に起きて、お母さんはお弁当をつくってくれましたお父さんは車で送迎をしてくれました。
今年こそ両親の前で活躍したいと話している11番の松本茉奈加です。
≫佐藤さん、今、その松本選手のお父さん、お母さんに話を聞きました。
あと1つだねと、松本選手のお父さん、お母さん、メールを送りますと、迷惑かけてきた分最高のプレーをするねと松本選手から返信が来たそうですこの最高の舞台にお父さんとお母さんを連れてきてくれて本当にありがとうと、お父さん、お母さんも喜んでいました。
≫松本選手のお父さんとお母さん、松本選手のファンとコメントおっしゃってましたけど、そういう親の愛情をわかりながらプレーをできる松本選手も本当に純粋ですばらしい選手ですよね。
≫自宅から1時間30分かけて十文字高校のグラウンドで朝練習をして、そして最後の最後まで残って練習をしてきました。
それを支えたのが、家族の貢献があって、そして、この3年間を乗り切ることができました。
彼女の夢は家族の夢なんですそう家族が話している松本。
西村清花、昨年の準決勝、まさかのオウンゴールがありました。
昨年の1月7日でした。
ちょうど1年がたって、今度は決勝の舞台、1つ上の舞台で戦っている西村清花です。
それぞれがいろんな思いを持って、この決勝の舞台です。
≫ナイスキーパー。
≫ゴールキーパーの3年生、川端涼朱とこちらも9番・阪本未周。
≫阪本選手のスピード、生きましたよね。
ただホントにキーパーに川端選手が勇気を持ってしっかりいいキャッチングができましたね。
≫9番の阪本、ゴールキーパーの川端、卒業後は同じ早稲田大学に進むということで、ですから、これが大竹さん、最後の敵。
4月からは仲間になります。
≫本当にお互いに切磋琢磨しながら。
今日は敵として思う存分、自分のよさを出してほしいですよね。
≫お互い、力を出し合って、そして日本一を目指すという両チームの選手たちです。
≫両チームとも失った後、非常に切り替えが速いんですよね。
ですから、ボールを奪った後、どういう選択をできるかといったところが1つ、攻撃をつくる上で大事なポイントになってきますね≫大竹さん、両チームどんどん前からいってますよね、試合開始から。
≫ホントに積極的に、誰1人、この舞台にビビることなく積極的にプレーできているのはメンタルの強さを表していますね。
≫あとはスタンドの声援がすごいんですね。
ですので監督さんの声はもう今日は聞こえないと思いますピッチの中で選手が自分たちで考えて判断しプレーしてくれると思います。
≫こちらが十文字高校の石山隆之監督。
監督歴は21年です。
1996年の創部当初からチームを率いています。
当時の部員はバスケ部をやめた9人だけでした。
初めての試合は2人少ない状況で6−0の敗戦でした。
そこから20年積み上げて、21年目、いよいよ決勝の舞台に立った東京・十文字高校。
その何か先輩たちが煉瓦を積み上げて、この選手たちが最後の最後のブロックを置くんです、そういう表現を使っていました石山監督です。
築き上げたものが20年あって、21年目、いよいよこの頂点なるかという十文字高校です大竹さん、その歴史、部員はわずか9人からスタートという十文字高校です。
≫高校女子サッカーがまだ世間に知られていないときから地道にやってきた証しですよね。
でも十文字高校は関東は女子サッカー界の中では非常に有名なチームでしたので、私個人的には決勝は初めてなんだという感覚があるんですね。
それだけいつもいい選手を輩出している高校というイメージがあります。
≫過去最高は3位です。
3位は3回あるんですが、決勝の舞台は初めてです。
≫今、シュートまで、フィニッシュまではしっかりいかなかったんですけれども、十文字のつくりですが、非常に短いパスと長いパスをうまく使いながら、まず中を使って外に広げて、またセンタリングでかわすという、そのつくりが高校生のレベルでも本当に高いなと思うんですね。
みんなが1人1人次のことを予測できていて、さらにはイメージを共有できているといったところがこの十文字高校の攻撃のすばらしさだと思います。
≫後ろから組み立てをして、それから武器である両サイドを使いながらボールを奪うというのがこの十文字高校のスタイルです。
決勝の舞台でもそのサッカーは存分に見られています。
≫ただ、大商もいいですね、寄せだったりとか、守備の基本であるインターセプトをすごく狙っているんですよねあとはチャレンジ&カバーといったところすごくしっかりできているので、もちろん十文字の個の技術は非常に高いんですけれども、大商の守備も非常に魅力的ですよね。
≫十文字高校の石山監督は大商学園を評して試合巧者だという表現も使っていました。
ですから両チームの持ち味がここまでは出ている決勝の舞台です。
ともに初めての日本一を目指すという両チーム。
≫キャプテン・村上真帆から最後は11番・松本茉奈加、1本のパスでした、大竹さん。
≫すばらしい、10番の村上選手の個人戦術眼がすばらしいですよね。
松本選手の走り、このスピードを止めないパスが出せる、また松本選手もその裏をしっかり狙えてる、非常にすばらしい攻撃だったと思います。
≫大竹さん、走り出すタイミング、松本選手、いいですね。
裏を狙うタイミングがね。
≫受け手と出し手のタイミング、非常に合っていますよね。
また、正確に蹴れるというキックの精度の高さ、本当にすばらしいですよね。
≫10番のキャプテンの村上真帆は両足で蹴ることができるんですね。
≫それでいて長い距離、パス出せるところも非常にいいですよね。
≫十文字の方は9番の源間選手、7番の鈴木選手なども技術は相当高いですよ。
≫7番の鈴木選手がボールを触る回数が増えると十文字のいいリズムが出てくるという印象があるので、鈴木選手がどれだけボールに触れるかといったところも1つ注目してほしいなと思いますね。
≫7番・鈴木、9番・源間と2人とも左利きの選手をボランチに並べています。
4−2−3−1というシステムの十文字高校。
両ワイドにスピードのある村田、11番の松本を置いて、トップ下に村上さらに18番・中原を最前線に置いているという十文字高校です。
8番の蔵田あかり、ここまでも、どこまでできるかという心配もあるんですが。
≫本当につぶれるまでという強い気持ちで立ってくれてると思いますね。
≫この蔵田は兄の影響でサッカーを始めまして、お父さん、お兄さんから指導を受けることもあるそうです高校生になってからはお父さん、お母さんがほぼ全試合見に来てくれると話していました。
≫松本選手、本当にいいプレーですよね。
決勝の舞台でこれだけ長い距離をドリブルできるというこの積極性ですよね。
今、多分、中にパスを出そうと思ったんですけど、大商の方がしっかりとコースを切っていたので通りませんでしたけど、非常にすばらしい突破を見せてくれました。
≫元なでしこジャパン監督の佐々木則夫さんもこのスピードはなでしこ級だと評するだけのことはあります≫佐藤さん、松本選手がドリブルするとスタンドが沸くんですよね。
いい雰囲気になりますよ、スタンドも。
≫川上さん、それだけの武器を持っているというね。
≫自分のいいところを最大限出せていますね。
≫この決勝で輝くかどうか、11番の松本茉奈加。
十文字のスピードスターが、この前半チャンスをつくっています。
中盤での攻防が激しい展開です。
大竹さん、大商学園の方はシュートらしいシュートがないんですが?≫そうですね、ただ、大商学園は私が思うにはこういうスタイル、もともとはすごく攻撃力があるチームなんですけど、相手も強いチームのときにはしっかりと守って、セットプレーだったりワンチャンスをものにするという印象がありますので、想定内の戦い方だと思いますね。
≫ある程度、十文字高校がボールをキープする時間が長いというのは想定内?≫ですから、守備の意識が非常にいいですし。
ただ、攻撃になったときにどれだけパスをしっかりつなげるか。
あとは10番の久保田選手を生かせるかといったところではないでしょうか。
≫ボランチ・技巧派レフティーの鈴木紗理です。
3年間の集大成、最高のプレーを見せて、そして終わります、そう話した鈴木紗理です。
≫大竹さん、今のところも鈴木選手、ちょっとアウトにかけてシュートしてきましたよね。
≫ボールをもらう前に、ボールに触らないで前を向く、あれはすごく高い技術なので、それがしっかり判断してできるといったところがすばらしいですよね。
ただ大商学園がある程度ラインを保ちながら守っているのでそこのペナルティー付近で十文字がどういう仕掛けをできるかといったところが1つ大事になってきますね。
≫そうなると大竹さん、前半最初にあった左サイドから右に大きく、そして松本選手がヘディングした場面なんかありましたがああいう左右に振るのが有効になってくるんじゃないでしょうかね?≫なると思いますね。
≫大商学園の左サイドは常田麻友、常田菜那、この双子の姉妹です。
お姉さんが前、妹が後ろという左サイドです。
11番がお姉さん、7番が妹です。
≫運動量豊富で突破力がありますからね、ぜひ今日もサイド突破してほしいですよね。
うまく体を入れましたね、3番の永島選手。
≫大竹さん、蔵田選手ですけど、今、1回縦に行くと見せて1回止まったんですね。
止まってディフェンスが詰めてきたところをもう一度裏を狙うという駆け引きもおもしろいですよね。
≫駆け引きもそうですし、でも、すぐ守備に切り替えて戻るというところも蔵田選手のよさですよね。
攻撃だけではなく、しっかり守備をする、献身的なプレーができるところも彼女の持ち味だと思います。
≫U17の日本代表の合宿に呼ばれたという蔵田あかりです。
≫佐藤さん、蔵田選手ですけれども、右太もも筋挫傷、100%のコンディションではないんですが、お父さんの広明さんに話を伺いますと、万全の状態でピッチに立たせてあげたかったけど出たからにはすべての力を出し切ってほしいと。
2年生の蔵田選手自身も先輩たちとプレーする最後の試合、そういう意味では足を引っ張らずにやれることをすべてやってほしいとお父さんは話をしています。
日本一をとってほしい、学校と家の往復3時間通う中で、よく本当に毎日頑張っていると思う、その努力はきっと報われることでしょうと、お父さん話をしていました。
≫3時間…。
≫お父さん、お兄さんが見つめる前でという蔵田あかり。
2年生ですが、学校は皆勤賞と聞いています。
往復それだけの時間、そしてサッカー部の活動もある中で、学校を1日も休まずに39度の熱があっても学校を休まなかった、そう話していた昨日の蔵田あかりです。
≫本当に気持ちが強いからピッチに立っていられますよね≫それだけの仲間とともに歩んだこの1年間。
3年生にとっては最後の一戦を迎えました。
ベンチにいるメンバー、そしてベンチに入れなかったメンバーからスタンドから声援を送っています。
それぞれがいろんな道を経てこの舞台、夢であった舞台に挑んでいきます。
そして、その夢をつかむのは一体どちらのチームでしょうか?ここまでは両チーム、非常にいい戦いで前半28分まできました。
≫大商も本当によく集中して守れてますよね。
≫大商学園はゴールキーパーの西村、前線の10番の久保田を中心に、3年生が合計で17人。
≫川端選手は守備のディフェンスラインの背後のスペースを常に意識をしているので、非常にいいポジショニングがとれていますよね。
でも大商学園の方も1本のパスでゴール前に行くという狙いというのは非常にいいと思います。
大商学園は3年生が17人いるんですが、昨年5月8日、インターハイの府予選で敗れ大商学園、全国大会に進むことはできませんでした。
そこから3年生がいったんはバラバラになってしまって、ケンカもあった、言い合いもあった、そこから1週間後、3年生だけの交換日記が始まりました言いたいことを言い合って、そして夏を乗り越えて、この選手権、夏は全国大会に出ることができなかった大商学園が、大竹さん、選手権の決勝まで来ました。
≫本当によくチームを立て直したなと思いますね。
3年生なので、まだ精神的にもまだまだこれから大人になっていくという思春期を迎える段階にもかかわらずしっかりと自分たちで話し合って、本気で話し合って、その時間を本気で過ごす、そして短い時間でチームを立て直す、なかなかできることじゃないと思うんです。
大学生でもできないことなんですよ。
でも、それをできるチームだからこそ決勝の舞台に立てるという。
本当に選手1人1人がすばらしい選手たちの集合体だなと感じますね。
≫特に昨年5月8日が合い言葉。
そこからちょうど8カ月がたって、選手たちは全国大会の決勝の舞台に立ちました。
だから岡久監督もこの3年生は絶対に信頼できるんです、そういう話をしていました。
インターハイ出場を逃しました、大手門高校に敗れました。
翌5月9日の朝のミーティングで負けた原因を話し合って、そのミーティングでは生ぬるい雰囲気、そこに10番のキャプテン・久保田晴香が一喝をしましたそこからいったんは3年生がバラバラになったといいますただ、それを乗り越えて今では何でも言い合える、最高の仲間になったんだと10番・キャプテンの久保田は話しました。
チームを引っ張ってきました特に10番・キャプテンの久保田、ゴールキーパーの1番・西村、この2人は寮から徒歩3分の何でもない塀に座る、そこでサッカーの話をするのが日常になりました。
≫両チームとも速いですね。
≫川上さん、両チーム、なかなかパスをつなげないですから≫お互いいいところは研究し尽くしているので、そこは何とかやらせないぞ、そういう気持ちが出ていますね。
≫本当にトラップした瞬間を狙えたりとか、そういう技術ですよね、守備力の技術が非常に高い両チームですよね。
≫大竹さん、本来ですと30分過ぎプロのチームだとそろそろゆっくりいこうかという、時間もつくるところですが、高校生も全力でいきますね。
≫プロだったら20分ぐらいでゲームは落ち着きますよね。
30分過ぎてもこれだけ攻守にわたって動けるというのは若さのフレッシュさ、いいですよね。
≫時間配分を考えずに、持っているものを全部出すんだという気持ちですね。
≫十文字のトライアングル、三角形をしっかりつくっていい距離感で、あとはこれをどこで高い位置で、ここの位置じゃなくて、もう一歩アタッキングサイドでできるかどうかですよね。
ただ、本当に大商がしっかりとブロックをつくってスペースをうまく消してるんですよね。
ですから十文字だとすると、ディフェンス、間、間のバイタルが今、開いているんですが、その間のポジションをとれると非常におもしろい攻撃ができるんじゃないかなと思います大商学園のディフェンスラインも、ここまでは大会を通じて2失点だけです1回戦、2回戦と失点があったんですが、ただ、準々決勝、準決勝と守備を立て直して失点がありませんでした、大商学園。
≫ここからですよね。
≫やはりブロックをつくったときには、こうやってミドルシュートも有効になってきますね。
≫源間選手、本当にパワーがあるんですよね。
左足のロングシュート、今日何本見られるか楽しみです。
≫あとは、縦に立てて2人目の中盤2列目から飛び出しがあるとね。
常田菜那選手、非常にいい上がりでしたけれども、そこにスライディングしにいったのは11番の松本選手じゃないでしょうか。
≫この辺りは非常におもろしい争いになります。
間もなく前半残り10分を迎えます。
大商学園の応援スタンド、部員は44名。
9大会連続9回目。
大阪ですから1・2年生を中心におよそ1000人の生徒が集まっているという大商学園です。
1〜2年生が800人、3年生が受験のため有志200人がこのスタンドに集まったという大商学園です。
≫佐藤さん、その大商学園の校長先生に話を聞きました。
学校生活を見ていても、サッカー部は勉強も頑張っているし、何よりも礼儀正しいと言っていました。
今日は1000人を超える応援が来ている。
感動を与えるプレーを見せてほしい、そして家族への感謝を忘れないで頑張ってほしい。
そしてとにかく勝つだけですよと話をしてくれました。
≫学校を挙げての思いが大竹さん、あるんですね。
≫選手たちはそれが励みになりますよね。
礼儀正しいという言葉がありましたけれども、両チームともピッチに入る前にグラウンドに挨拶をする、ホント高校生ならではのすばらしい光景だと思います。
≫試合前の円陣では、勝ちたいんや、だから頑張るねん、と話してからピッチに散っていく大商学園思いは一つです、両チーム思いは一つ。
3番の永島南は1年生、2年生のときは応援スタンドから応援を送っていました。
ですから、最初で最後のピッチです。
≫3年生になってちゃんとレギュラーを勝ち取るという、1年生、2年生のときに腐らずにやってきた証ですよね。
≫それがようやく3年生になって花開いた。
≫旗が上がってますね。
≫オフサイドでしたか。
≫わずかですけど、出ていましたね。
≫オフサイド、松本茉奈加。
≫でも、鈴木選手はコントロールする前から狙ってたんですよね。
このコントロールまですばらしかったですけど、オフサイドということでね。
でも、この形は非常にいいので、オフサイドになっても続けた方がいいですね。
ただ本当に鈴木選手が中盤にトラップする前に、アイコンタクトを松本選手としていたんだと思うんですねこの2人の呼吸、高校生のレベルとは思えない、非常になでしこリーグでも通用するんじゃないかというぐらいレベルの高いコンビネーションでしたね。
≫佐藤さん、7番の鈴木紗理ですが、小学校4年生のときにサッカーを始めたんですが、そのきっかけは、今解説をしている川上直子さんです。
小学校のときにフェスティバルにお越しになった川上直子さんとボールを蹴った、サインをもらった、それでサッカーを始めることになったということで、今でも自宅の部屋にはサインを飾っているんだそうです。
≫川上さん、大仕事しましたね!≫そんなことは初めて聞いたんですけど。
≫その川上さんの前でゴールを挙げたいと、昨日の練習の後、話していました。
≫ぜひ、それを見たいですね。
蔵田選手にはマークが厳しいですね。
≫両チームとも初めての決勝初めての日本一を目指しています。
≫十文字のディフェンスも本当に狙っているんですよね。
距離感が非常にいいですし、ボールの出どころを指示を出しながら、みんなでプレーができているので、≫佐藤さん、西村について、西村選手のお母さんも試合での集中力には驚いていると言っていました。
まさに練習のたまものでしょうと。
去年負けてから家でも泣いて泣いて、ずーっと落ち込んでいた。
でもそれがあったからこそ強くなったし、成長したと思う。
本人があれだけ堂々と日本一になる、やってくれると思いますとお母さん話をしています。
≫昨年の2年生で迎えた準決勝の舞台、敗戦のきっかけとなってしまった3点目の失点がありました、自らのオウンゴールがありました。
1年間その映像をすり切れるほど、ずーっと見てきました。
大竹さん、あえて見たという。
≫本当にミスをミスで終わらせないところが西村選手のすばらしいところですよね。
1年間ゴールキーパーコーチの谷川みどりさんとともに歩んできました。
谷川さんは昨年の準決勝敗戦があった後、ミスを取り戻すのは自分自身泣く必要もないし、下を向く必要もない、そう声をかけて、この1年間取り組んできました。
正直、このノエビアスタジアムのピッチは思い出してしまうかもしれない。
ただ、それを乗り越えるだけの取り組んできたものがあるんです、そう話していましたゴールキーパーの西村清花です。
≫佐藤さん、私は谷川みどりさんと一緒にプレーしていたんですが、彼女は背はないんですけど、ホントに反応がよくてすばらしいゴールキーパーだったんですね。
そういう経験者がチームに入って、男性スタッフが多い中で女性のスタッフとして、ゴールキーパーコーチとしていろいろなものを伝えられるって、すごくいいなと思っていますね。
≫女性ならではの気の遣いだったりとか選手も女性だから遠慮せずに言えるというところもいろいろあるのでね、ホント二人三脚でやってこれだけ成長して、日テレ・ベレーザといったら日本トップを走るチームですから、そこに入れるってホントにすごいことなので。
≫一方、十文字の方にも天野実咲さんってゴールキーパーコーチなんですけど、常盤木から早稲田、東京電力、最後ベガルタ仙台レディースで終えられた選手なんですけど、彼女もやっぱり自分の経験をゴールキーパーに指導者と伝えられるスタッフがいるチームっていいなと思いますね。
天野キーパーコーチも学生時代になでしこリーグで特別指定としてやっていたすばらしい選手でしたよね。
≫両チームのゴールキーパーに、ゴールキーパーコーチという心強い存在がいるという大商学園、十文字高校です。
1つポイントのセットプレーを迎えました。
大商学園にはゴールキーパー・西村がいますが、1つポイントのセットプレー初めてのコーナーキックです≫大竹さん、7番・鈴木紗理選手、どんなボール蹴ってきますかね。
≫楽しみですね、非常にいいキックを持ってますからね。
≫祈るような思いの応援団。
≫大商は、ちゃんと寄せていますよね。
≫大商、もうラインを上げていますからね。
≫もう一度コーナーキックのチャンスを得ます。
これが持ち味、蔵田あかりのスピードです。
≫スルスルっとチャンスがあればスペースを見つけて縦に突破してくる。
守備としては一番恐いプレーですよね。
≫昨日は足を引きずりながら練習を見守ったとは思えないほどのスピードです。
アディショナルタイムに入りました。
恐らくこれが前半最後のプレーとなりそうです。
ここで前半終了のホイッスルです。
全日本高校女子サッカー選手権の決勝、≫こちら大商学園の応援スタンドです。
3年生の高尾選手、ここまでの選手たちの戦い、いかがですか?≫みんなホントに頑張ってくれてるので自分たちは絶対に入ると思います。
それでは後半に向けてエールお願いします。
≫絶対日本一とるぞ!≫おー!≫大商学園、イレブンたちをこの応援で後押しします!≫こちらは十文字高校サイドの応援団の皆さんです。
前半、見ててどうでした?≫守備も攻撃も体を張ってくれていて、得点はなかったんですけど、後半もチャンスがあると思うので、絶対点取って応援してます。
≫十文字高校、応援頑張ってください!≫全日本高校女子サッカー選手権決勝、大商学園と十文字高校の初めての日本一を目指す、その舞台はいよいよ後半戦です。
後半も大竹七末さんの解説、ピッチ解説は川上直子さん、リポーター、土井アナウンサー、スタンドリポーターは石井大裕アナウンサー、実況、佐藤でお伝えしていきます。
この笑顔で大商学園、独特のウォーミングアップをする姿があります。
3年前から取り入れた、このダンスのトレーニング、大竹さん、笑顔でやってましたね。
≫いいですよね、でも本当に体が緩んで非常にリラックスして集中もできる、そういう精神的なものもあると思います。
≫大商学園はフォワードの28番・西山皐月を下げてそして1年生、ディフェンス、中盤もできるという田中藍巳、23番を起用してきました。
ヤーカーゼーという、やればできる、必ずできる、絶対できるという言葉の頭をとって、ヤーカーゼーと叫ぶ大商学園今、円陣の輪が解けていきました。
今度は十文字高校が水色、左エンドをとりました。
大商学園は今度は右、得点0−0で迎える後半の45分のスタートです真冬の選手権の頂点に立つのはどちらでしょうか。
≫佐藤さん、後半は左サイドにいた11番の常田麻友選手が中に入っていきました。
≫23番の田中藍巳、1年生が左の中盤に入ったという大商学園です。
川上さん、ここで1年生を起用してきましたね。
≫1年生は3年生のためにっていう思いが強いですから、左サイド駆け上がってほしいですね≫実に12月30日、1回戦以来の起用という田中藍巳の決勝の舞台です。
≫松本のドリブルがまた出ました。
≫うまかったですよね、中盤でボールを1回もらったときにもかわしてさらに縦にも勝負できる。
この大商の守備。
1人に対して4枚いきましたからね。
≫大竹さん、今日松本選手、決勝が一番いい仕上がりで来てるんじゃないですか?≫そうですね、持ち味、非常に出してますよね。
≫あとは松本選手もゴールだけですよね。
≫あのファーストタッチすばらしいですね。
≫縦にスペースがあるのをちゃんとわかってワンタッチコントロールで自分のスピードを生かしながら縦を利用する、来る前にしっかりと次のプレーがイメージできてるんですよね。
ですから、そういう速い判断ができる、そして、それをできる技術を持っている、とてもすばらしい活躍ですねあとはホントに監督としたらもうゴールだけだというプレーだと思います。
≫昨日の練習の後は、後ろ向きなプレーは絶対しません、常に前へ前へ向いていきますと話していた松本茉奈加です≫こういう大事な舞台で、いいプレーができるというのは、U17でちゃんと世界の舞台を知っている選手だからこそでしょうね。
≫その代表でもゴールをマークしたという松本茉奈加です大商学園は1人メンバー交代フォワード・28番の2年生の西山皐月を下げて、1年生の田中藍巳を起用しています。
左のサイドハーフに入って、左のサイドハーフ、11番・常田麻友、双子のお姉さんもフォワードに上げたという大商学園。
1つポジションチェンジがありました。
4−4−2というシステムの中、1人選手を代えて3年生ツートップに代わりました、大商学園です。
一方の東京の十文字高校は選手交代はありません。
初優勝を目指す両チーム、その中で得点0−0で後半45分を迎えています。
≫大商学園、ここでつくりたいですよね。
≫パスミスがあって、それを奪ったのは10番の久保田晴香でした、キャプテン。
チームを引っ張ってきました時には厳しい言葉もかけました。
昨年まではサイドバック、この3年生からフォワードにコンバートされています。
≫昨年までサイドバックとは思えないほどの攻撃のうまさを持ってますよね。
ゴール前での入り方なんて非常にすばらしいですね。
相手のディフェンスの視野から1回消えてしっかりスペースに入っていける、そういううまさを持っているすばらしいストライカーだと思いますね。
≫ここまで5ゴールをマークしているキャプテンの10番・久保田晴香です。
キャプテンマークを巻いて、今日も前線にいます。
サッカーが大好きなお父さんが喜ぶと思って、サッカーを始めました。
時にはお父さんから厳しい言葉もかけられるそうです。
いいプレーができませんと、「サッカーをやめれば?」というメールもくると聞いています。
≫佐藤さん、この期間中もその久保田選手のお父さんはメールを久保田選手に何度も送っているようです。
昨日送ったメールとしましては、明日は積極的なプレーだけをしろと、それに対して久保田選手は「わかった」という4文字を返信したそうです。
そして、今話を聞きますと、攻めの十文字、守りの大商、両校ともに持ち味が出ているワンチャンスをどうやってものにするか、それは久保田選手自身にかかっているのではと、お父さんは話をしていました≫虎視眈々と狙っているキャプテン・久保田のお父さんの談話、石井アナウンサーに伝えてもらいました。
特に今年の大商学園は史上最弱と言われたそうです。
必死の思いで夏を乗り越えたすべてをぶつけ、歴代最強と言われるチームをつくりたいそう話している久保田中心の3年生たち。
夏のインターハイは全国大会に出ることができませんでした。
ただ、この冬の選手権の舞台、全国大会は過去最高の決勝の舞台に上がってきました大商学園。
≫読んでますよね。
≫前半から非常に井上選手は1対1では強さを見せてますし、1年生とは思えないほどの冷静さなんですよね。
≫石山監督も守備の要と話すほど、信頼を置いている1年生の井上萌です、唯一の1年生。
U17日本代表の経験があるという蔵田あかり、絡んでいきました。
3年生のできる最後の試合、ベストを尽くす、自分の全力を出して優勝したい、そう話した蔵田あかりです。
≫蔵田選手、これだけのスピードを持っている選手ですので11番の松本選手もそうですけど、スピードは生まれ持ったものがあるので、本当になでしこジャパンで将来生かしてほしいスピードだなと思います。
≫佐藤さん、両チームのハーフタイムの監督のコメントです。
まず大商学園の岡久監督ですが我慢が続きましたね。
よく耐えたと思います。
そして、選手交代の意図ですが、攻撃の起点がつくれていないので常田麻友を中に入れたいということで選手交代をしたということです。
一方、十文字の石山監督ですが前半、ボールはよく動いていたと。
十文字高校・石山監督は前半ボールはよく動いていた後半は立ち上がりしっかり入って、コンパクトな部分を意識してやっていきたい、また中盤を相手が飛ばして蹴ってくるだろうからそこはしっかりケアをしたいと言っています。
≫石山監督、立ち上がり、そしてコンパクトという言葉が出ました、大竹さん。
≫1人1人の距離感が、守備でも攻撃でもいい距離感を保てていると十文字らしいサッカーができますよね。
失敗してもすぐにチャレンジ&カバーができる、そして攻撃に関してはいい距離感でしっかりサポートが入れるといったところ、十文字のよさをしっかり生かしたいところですよね。
≫十文字は1本のパスでもゴール前にいく、そういうスタイルもできるので、つなぐプラス、今の縦パスもそうですけど、パスの距離が長いパス交換もできるのでそれは武器ですよね。
大商学園も今のパスが通ればうまくスペースを生かせればというところでしたね。
≫前が相手、迷わず振り抜いた左足。
≫だんだんバイタル開いてきましたね。
必ずシュートコース、入ってるんですけど。
疲れが出てくるとこういう場面が出てくると思うんですよね。
そこで十文字が決めきれるかどうか。
大商はそこを頑張ってシュートコース、とにかく入っていきたいですよね。
≫鈴木紗理もお父さん、お母さんが、全試合、応援に来てくれるそうです。
自分のため、仲間のため。
先ほど、お話が途中になりました。
大商学園は2組の双子がいます。
常田麻友、常田菜那、そして林かおる、林みのり、このツインズがピッチの中にいるという大商学園。
≫ぜひ双子パワーを生かしてほしいですね。
双子にしかわからない、あうんの呼吸をぜひピッチで表現してほしいです。
≫ここは2番の市政芽美がボールをセットしました。
≫川上さん、なかなかチャンスがなかったですからね、セットプレー。
≫ここ生かしたいですね。
≫どちらのゴールキーパーも譲りません。
両チームのゴールキーパー、川端と大商学園の西村は、実は中学校2年生のときに一度、サッカーのゴールキーパープロジェクトで知り合っていたということを聞いています。
お互いが切磋琢磨をしたという両方のゴールキーパーです決勝で戦うのを楽しみにしていたと話す両ゴールキーパーです。
≫大竹さん、両校ともゴールキーパーの存在感、大きいですね。
≫安定していますし、やはりディフェンスの背後のスペースをしっかりケアできていますよね。
ですから試合の中の読みというところ、予測をしっかりできたキーパーですよね、両チームとも。
≫ですから、川上さん、ディフェンスラインを安心して守ることができるというね。
≫やっぱりディフェンスラインも勇気を持って高いラインを保てますよね。
≫高校生でこれだけのレベルのゴールキーパーがいるという高校女子サッカーの決勝です≫大竹さん、今通らなかったんですけれども、10番・村上選手、攻守ともにすごい運動量なんですよね。
≫前半から非常にいいプレー見せてますよね。
≫2列目からの飛び出しも効いていますね。
≫左右から繰り出されるパスのセンスもすばらしいですよね。
あとは、これだけいいキックを持っているので、ミドルシュート、ロングシュート、打っていいんじゃないかなと思います。
≫フォワードにいるので、とにかく自分は得点もという話もしていました村上です。
≫佐藤さん、村上選手、今日もお父さんが応援に来ています。
お父さんはいつも大きなカメラを持って撮影しながら観戦しているんですが、高校女子サッカーで、この時期までサッカーができるのは選ばれし者たちだけなんだ。
やはりそういう選ばれた者として幸せなことなんだから楽しんできなさいと昨日は伝えたそうです。
≫そのキャプテン・村上が引っ張るという十文字高校、初優勝を目指しています。
実はおとといの準決勝の夜、3年生…≫距離はありましたけど、今、縦に入ったボールに対してのサポートに久保田選手しっかり入ってましたよね。
誰かに当ててもらって、自分が前向きでこうやってボールをもらえると非常にいいので今みたいな形を大商学園はもう少し続けたいですよね。
≫10番の村上真帆、キャプテンが決めた!30mはあったか。
左足のシュートがゴールに吸い込まれました。
十文字、先制!≫やっぱりキックのうまさですよね。
うまくターンして、すばらしい。
≫スーパーゴールが生まれました。
≫ちゃんとボールの下を蹴ってますものね。
遠くに蹴る、基本なんですけれども、足をちゃんとしっかり下に入れて押し出してますものね。
≫川上さん、今のゴールは?≫今のはもう村上選手を褒めるしかないですね。
すばらしいコースに飛んでいきましたね。
≫東京・十文字高校、先制。
≫佐藤さん、今、シュートを決めました村上選手のお父さんですが、もう気持ちを切り替えろと、集中、集中と、大きな声をお父さん出していますね。
ゴールを奪ったからといって油断してはダメだとそう一言言いました。
スイッチが入ってきました東京・十文字高校。
10番のキャプテン・村上真帆がチームを引っ張っています。
≫でも今日、村上選手、立ち上がりから非常にいいプレーの連続だったんですよね。
やっぱりこういうエースがしっかりと決め切ると勢いつきますよ、十文字は。
≫十文字高校、今、ピッチに3年生が8人います。
そしてベンチには4人の選手が座っている3年生。
ですから、20人の3年生がいるんですが、8人はスタンドから応援を送っています。
スターティングメンバーの選手、ベンチの選手、そしてスタンドの選手。
おとといの夜は全員20人が今年初めて集まって、外食をしたそうです。
そこで最高にリラックスができてこの決勝に向かっている十文字高校。
≫十文字高校は厚みがありますよね。
1回で攻撃が終わらない、左右に振りながら、最後、シュートでしっかり終わる。
すばらしい攻撃の形だと思います。
大商学園は今ここ耐え時ですね。
ここをもう1回我慢して、集中して、しっかりと声、かけ合って、シュートチャンス、シュートコースに必ず入るというところを徹底してやっていけばいいと思います。
≫後半16分に生まれた10番の村上真帆のスーパーゴール、左足のシュートがありましたそのおとといの夜は、大竹さん、3年生たちが20人全員集まって今の自分たちの気持ちを確認した、それと最高にリラックスをした、サッカーの話はいったん忘れた、そう村上キャプテンは話していました。
いろんな思いがある3年生の中、今、ピッチに立っている3年生8人がチームを引っ張っています。
≫最高ですよね、決勝の舞台でキャプテンが得点をとる。
得点だけではなくて、攻守にわたって運動量豊富ですし、チャンスメイクもできますしそれで得点を決め切るって、ホント最高のプレーを見せてくれてますよね。
≫おとといの夜は6人、7人、7人のテーブルに分かれて、最高に笑ったんだと、村上真帆キャプテンも話していました。
1人1200円の予算でお好み焼きを食べに行きました。
そこで最高に笑って、決勝でまた笑おうという話をしてこの十文字高校、初めての優勝に向かいます。
≫十文字高校のすごいところって監督がハーフタイムでコンパクトにという指示があったじゃないですかそれを非常にうまくできてるんですよね。
距離感がすごくよくなってるので、これだけパスが回っていくようになりますし、だから、頭いいですよね。
≫佐藤さん、大商学園は選手の交代を考えています。
≫2人が飛び込んでいきました、これが優勝への思いです。
10番のキャプテン・久保田。
さらに守ったのはゴールキーパー、3年生の川端です。
このシーンです、大竹さん。
≫キーパーがびくともせずにボールだけを見ていきましたね。
久保田選手も、交代した23番の田中選手、ボールしか見てない、ゴールが欲しいという強い気持ちですよね。
≫その田中を下げて、今度は3年生の矢野粧子を起用してきました。
川上さん、矢野が入るというのは準決勝でも試しました。
≫いけるところまでいって、あとはまた次、3年生の矢野粧子選手に最後、頑張ってこいというメッセージじゃないでしょうかね。
≫この矢野は10月に右ひざを痛めまして、まだテーピングがされたままです。
大ケガをしたんですが、この舞台に合わせてきたという矢野粧子です。
≫5番の矢野選手はゴリゴリいけますからね、ぜひ最後の舞台、出し切ってほしいですよね。
≫大竹さん、矢野選手、準決勝のときも途中からの出場でしたが、いい動きしていましたよね?≫非常にボール絡めていましたし、チャンスもつくれていましたよね。
ここで流れを何とか自分たちの方に引き寄せたいですよね。
≫川上さん、大商学園が点をとるためにはどういうことが必要でしょうか?≫やはり数多くゴール前にボールを入れていきたいですねあとはディフェンスの面ではまだ1点ですので、焦らずに前からのプレッシャーもやめずに、そのままいきたいですね。
≫セカンドを大商学園は取りたいですよね。
十文字が守備が、寄せが速いんですよ。
今も寄せ速いですよね。
≫大商学園、ここはセットプレーのチャンスを迎えます。
≫これはチャンスですよね。
今、久保田選手、非常にうまい抜き方しましたよね。
久保田選手は苦しいときも笑顔というのが非常に印象的ですね。
≫大竹さん、大商の選手はみんないつも笑顔なんですよ。
監督さんがやっぱりリラックスさせようということで常に声をかけていますね。
≫ハーフタイムでも本当に笑顔があふれていました。
そして、残り20分少々の時間の中で、どういうプレーを見せてくるか?ここは何かサインプレーをやりそうです。
どういうプレーを使ってくるか。
≫十文字の守備もしっかりしてますよね。
空中戦では跳ね返す力も持ってますしサイドだったら、こうやって2対1の局面をちゃんとつくる、1人もサボらないですよね。
≫攻撃が注目されますが、その守備も十文字高校、見事なものがあります。
≫ここで前線がファーストディフェンダーにいったときの2、3列目とちゃんとつながっているので。
連係、連動、連続したプレーがしっかりとできているチームですよね。
≫1996年の創部、21年の歴史があります。
≫大商学園、3年生の思いは届くでしょうか。
実は昨年の準決勝、2年生のときはスタメンでした。
清水あゆみ選手が今年の大阪府の予選で左前十字靱帯を断裂しました手術するか迷ったときにこの3年生なら任せても大丈夫ということで大学でサッカーを続けるため手術を決断しました。
今回、ずっと準決勝まではスタンドから応援を送っていましたが、決勝、岡久監督がベンチに座るかということで初めてベンチに座って、マネージャー登録です。
≫大竹さん、今、大商の時間が来ていますね。
ここで一歩いきたいですね。
≫距離感が非常にいいんですよね。
パスコースが1つじゃないんです。
十文字のパス回しはパスコースが1つじゃないので、選択肢があるんですよね。
その中でどれが一番いいかを選択できる、そういうサッカーができるんです、それを高校でできるというのがすごいですよね。
≫ここはオフサイドがありました。
≫ちょっと出てしまいましたね。
≫ただ、やはりペースはこの時間帯は大商学園。
いや、わずかですね。
≫出てたんですかね、どうなんだろう、この角度だと並んでいるようにも見えますけど。
でも、笛が鳴ってもキーパーがちゃんと阻止してましたね今のおもしろいですよね。
久保田選手はお父さんとのメールのやりとりどおり、積極的にプレーできているんですよね。
ですから、ここで得点というところでぜひ期待に応えてもらいたい≫佐藤さん、この時間になってスタンドの応援がより一層盛り上がってきたんですね。
選手の皆さんはしんどい時間に入ってきていると思いますが、あの声援で本当に頑張れると思いますね。
≫仲間たちの声は選手に確実に届いています。
自分1人ではありません、仲間のため、家族のため。
コーナーキックのチャンス。
コーナーを得て、この笑顔です。
≫楽しそうですよね。
負けていても、本当に楽しそうですよね。
この笑顔で得点がとれちゃうんじゃないか、そういう雰囲気をつくってますよね。
≫大商学園、1つセットプレー。
≫サインプレーですかね。
≫1本目のコーナーキックを生かすかどうか。
遠いサイドに固まりました。
≫かなり後ろから入ってきますね。
≫なかなか見ない、こういう形は。
≫見応えありましたね。
≫長い歴史があるこの高校女子サッカーの中で大阪と東京に優勝のトロフィーが渡ったことはありませんそして同じく両校も初めての決勝、初めての日本一を目指しています。
≫17番のディフェンスの豊原選手、ボールをクリアするのではなくて難しいボールをコントロールしてパスにつなげましたからね。
こういうところもつなぐ意識技術の高さ、走る村上選手、この時間帯でもやっぱり集中切れてないですね。
≫それだけチームを率いてきました、村上真帆。
≫センターバックの井上、非常に効いています。
≫ここでも十文字はもともとつなぐサッカーですけど、今のこの時間帯をつなぐのではなくタッチを切った方がいいという判断でしっかりタッチを切れる。
ここもクレバーですよね。
ここで無理してつないで相手にパスをやるんだったら一度切ることを判断できていますよね。
≫その辺りも洗練されたサッカーという十文字高校です。
≫すごい大事なことだと思います。
≫佐藤さん、十文字高校21番の浜田芽来を呼んで今、石山監督が指示を与えています。
≫サイドのプレーヤーの1年生を呼んだ十文字高校。
≫佐藤さん、後退するのは18番の中原さやかです。
≫スピードが持ち味の浜田。
3年生の中原が最後の選手権を、あとは仲間に託しました。
≫中原選手、非常にすばらしいポイントをつくってましたしすばらしい動きをしていたと思います。
≫その中原に代わって1年生・浜田芽来を起用してきました。
昨日の練習では8番の蔵田あかりに代わって左サイドに入って練習を行っていましたが、21番の浜田芽来、ワントップの位置に入りました、十文字高校です。
初めての優勝に向かって残り12分を切りました。
川上さん、21番の浜田を置いてカウンターを生かそうという十文字高校。
≫今、十文字、少し攻め込まれてますので陣地挽回ということで、浜田選手の裏ですね。
少しでも前でプレーしたいですね。
≫石山監督も高速のアタッカーと評する浜田芽来を前線に置きました。
≫入ってすぐにこのプレーができるというのは、非常にいい入りができていますよね。
よく乳酸がたまってしまうことがあるんですけれども、でも、そうではなく、しっかりといい準備ができていたということですよね。
≫久保田選手に入ったときに今の5番の矢野選手、ああやって近くでプレーできているのが非常にいいのでこの形を続けた方がいいですね。
そうすると3人目、サイド攻撃が有効になるので。
いいですよね、阪本選手、先ほどから。
大商学園は久保田選手に入ったとき、どれだけサポートにいって、このサイドの阪本選手、3人目を生かせるか、うまくセンタリングが上がって、また久保田選手がそこに入っていくのが理想的な形ですよね。
≫大商学園を率いる岡久奨監督30歳、9年目の指揮、初めての決勝です。
≫この辺りを徹底的に突いています、大商学園。
≫佐藤さん、岡久監督からは、ディフェンスもみんな前に前にということですね。
≫圧力をかけようという大商学園。
≫失点のリスクよりもまず得点を取りにいきたいですよね≫目指すものは日本一だけ。
≫十文字も集中してますよね≫どうしても勝ちたい、どうしても日本一になりたい。
夢をつかむ、頂点に立つ、トロフィーを掲げる、その思いで、この決勝の舞台。
この決勝の舞台、鈴木紗理のシュートがありました。
≫今の相手のミスをしっかりと読んでポジションをとって、シュートで終わらせる。
この時間帯で十文字としては非常にいいプレーですよね。
≫3年生がまさに思いを込めて、鈴木紗理、シュートを狙っていきました。
それを引っ張る10番・村上真帆の先制ゴールがありました。
今、ピッチには3年生7人が立っています。
ベンチに4人、そして途中で代わった中原、さらにはスタンドからは8人のメンバーが声援を送っています。
ベンチメンバーの中には2番の梶井風薫、13番の上東梨奈、この2人は実は大学入試のセンター試験を6日後に控えています。
ベンチに控えています。
勉学との両立を掲げている十文字高校。
そのセンター試験が控えるという2人もベンチに座っている中で今はサッカーに集中するという3年生たちが思いを一つに日本一に向かっています。
≫すごいですよね、みんなが勉強している中、自分たちはピッチ、サッカーをやっているんですからね。
試験を控えているにもかかわらずね。
≫勉強の道具も参考書もたくさん持ち込んで元日の夜はコーヒーショップで勉強したと聞いています。
≫偉いですよね、すごい集中力だと思います。
≫ただその入学のときに、絶対にサッカーと勉強を両立すると決めて3年間取り組んできました。
蔵田もここまでよく走っています。
試合を決定づけるような2点目なるか。
初めての頂点に向かいます。
≫キーパー、よく触りましたね。
≫本当に守備範囲が広いですよね。
軽く、いいキック。
≫村上のヘディング、さらには西村のセーブ。
≫アイデアあふれるボール、しかしゴールキーパー・西村もあきらめていません。
≫双子の姉妹で崩していって最後はキャプテンが足を出していきました。
いずれも3年生。
最後の選手権です。
この仲間とともに3年間、戦ってきました。
そして同じ仲間とユニフォームを着るのは最後です。
この緑、水色、3年生は最後のユニフォームで頂点を目指す。
≫得意な形ですよね。
16〜18mから打つ非常にいいキックを持っていますからね。
お互いにラストだ、頑張れ。
≫両チームとも、よくあきらめずに走って足を出しましたよね。
≫大竹さん、両チームともピッチサイドから見ていても全プレーに全力なんですよねグッとくるものがありますよね。
≫本当に出し切って、ラストなので、今までのいろんな思いがあると思うんですよね。
うまくいかないときもあったと思いますし、この舞台に立てるのは相当な努力ですし。
その思いを込めて、本当に最後、走りきってほしいです。
≫1年間、この日のために走ってきました。
仲間とボールをつないできました。
魂を込めてきました。
ともに泣いてきました。
その思いが、このピッチに凝縮されています。
≫佐藤さん、アディショナルタイムは2分です。
≫大商学園は最後のチャンスを…。
≫大商はここ苦しいと思うんですけど、やっぱり取りにいきたいですね、前に。
大商学園、大事にいきたいですよね。
≫源間のシュートはバーに当たりました。
ゴールには結びつきませんが魂を込めた左足のシュート。
≫難しいと思いますよ。
しっかりとかぶせてミートさせましたね。
≫まだわかりません。
≫大竹さん、最後まで見せてくれますね。
≫本当に十文字は守りに入らずに攻める姿勢、すばらしいです。
大商学園のゴールキック。
≫大商学園は時間がないのでとにかく前にね。
≫あと1本、2本、チャンスをつくることができるでしょうか。
≫十文字はとにかくこの1点を死守するのか、得点を取りにいくのか。
≫前半から両チームとも運動量を落とさず、集中を切らさずに、よく戦ってます。
≫大竹さん、相当ハイペースで試合に入っていきましたから後半どうなるかなと思ったんですけど、本当に運動量も両校とも衰えませんね。
≫攻守の切り替えが速いですし、見ている私たちにとっては、過ぎる時間が速い。
それだけ高校生といえどもスピーディーな試合展開を見せてくれていますよね。
≫見ていてグッとくる、気持ちのこもった試合ですね。
≫これが夢への思いです。
応援団は涙。
≫夢のために頂点のために走り続けてきました。
夢をつかむのは…、今のところ十文字高校1点のリード。
≫ラストだ、頑張れ。
≫十文字高校は1996年の創部、21年目、初めての頂点が近づいてきました。
当時の部員はバスケ部を辞めた9人だけでした。
そこから積み上げて、先輩たちが積み上げてようやく21年目、十文字高校、頂点が近づいてきました。
ただあきらめない大商学園。
最後まで、たった1つのボールを追いかけていきます。
≫本当にファイトしてますよね。
≫これが頂点への思いです。
ここでホイッスル。
東京・十文字高校、初優勝!1996年の創部、積み上げて、そしてつかんだ初めての日本一。
水色のユニフォームが、ノエビアスタジアムで輝きました満開の花を咲かせた十文字高校。
両チーム、よく戦いました。
放送席、大竹七未さんの解説でお伝えをしています。
すばらしいゲームでした。
≫感動しましたね。
ピッチに立ってる選手はもちろんのこと、監督、コーチ、ベンチ、スタッフ、そして応援席、両チームのすべての人たちに本当にこんなすばらしい試合を見せてくれてありがとうと伝えたいですね≫ピッチ解説、川上直子さんです。
川上さん、思いのこもった90分でした。
≫両チームすばらしい戦いだったと思います。
そして優勝した十文字高校、初戦からホントに見せるサッカー。
どの選手も技術が高くて、次のカテゴリーに進んだときにまた楽しみですね。
ぜひ日本代表、なでしこジャパンを目指して頑張ってもらいたいなと思います。
≫それでは十文字高校のインタビューです。
≫高校女子サッカーをご覧の皆さん、そして会場の皆さん、こちら、見事初優勝を決めた十文字高校の石山隆之監督にお越しいただきました。
おめでとうございます。
≫ありがとうございます。
気持ちの整理がまだちょっとできていなくて、わからない。
≫創部21年目で初めての決勝、初めての優勝です。
生徒たち、頑張りましたよね?≫ホントにボール1個ないところから理事長先生初め皆さんが…本当に力を貸してくれて、よくここまで来たなと。
本当にスタッフと選手、応援、すべてのおかげだと思っています、ありがとうございます。
≫今日の試合を振り返って、苦しい場面もあったと思いますが?≫準決勝、準々決勝と自分たちのボールを動かすサッカーがなかなかできなかったので昨日のミーティングで、3年間、振り返り自分たちが積み上げてきたことを徹底してやろうと。
それが、非常によくボールも動いていたし、彼女たちの経験も生きたいいゲームだったと思います。
≫彼女たちに一言、お願いします。
≫おめでとう!次のステージでも頑張ってください。
後輩たちもこれに負けず頑張りましょう、ありがとうございました。
≫続いて十文字のキャプテン・村上真帆選手にお越しいただきました。
おめでとうございます。
≫ありがとうございます。
≫今の気持ちを聞かせてください。
≫信じられないくらい、うれしいです。
≫決勝ゴール、決めた瞬間、振り返っていただいていいですか?≫ゴールが見えたので、自分を信じて打ったら決まったのでよかったです。
≫仲間たちとたくさんいろんな厳しいこともあったと思います。
3年間、女子サッカーに触れて、どうでしたか?≫本当に濃い時間で、一生忘れられないものになりました≫本当におめでとうございます。
次のステージも頑張ってください。
≫大竹さん、笑顔と涙でいっぱいの十文字高校です。
≫石山先生の言葉にも感動しましたが、とにかく彼女たちには未来がありますので、ぜひすばらしいプレーを、未来の女子サッカーのために頑張ってほしいと思います。
本当におめでとうございました。
≫1996年、当時は同好会でした。
バスケットボールを辞めた9人のメンバーで初めて試合をしてそのときは6−0で敗れたという十文字高校。
21年の歴史が、まさにここで満開の花を咲かせました。
頂点に輝いた、日本一をとったのは東京・十文字高校です。
あいやおめぇ大人みてぇだなぁ。
なんであの野郎払わないんだ。
2017/01/08(日) 14:00〜16:10
MBS毎日放送
第25回全日本高校女子サッカー選手権 決勝[字]

高校最後の青春ドラマ。感動そして涙。前回女王の藤枝順心を破り、新しく頂点に上り詰める高校は!?2020年のオリンピック世代が集結する全国大会!なでしこの蕾み達

詳細情報
出場高校 その1
藤枝順心高校
開志学園JSC高等部
日本航空高校
岡山県作陽高校
前橋育英高校
島原商業高校
北海道大谷室蘭高校
大商学園高校
聖和学園高校
磐田東高校
聖カピタニオ女子高校
鳴門渦潮高校
出場高校 その2
福井工業大学附属福井高校
神村学園高等部
大阪桐蔭高校
湘南学院高校
日ノ本学園高校
十文字高校
神戸弘陵学園高校
北海道文教大学明清高校
北須磨高校
専修大学北上高校
出場高校 その3
広島文教女子大学附属高校
花咲徳栄高校
福岡女学院高校
修徳高校
山陽高校
高岡商業高校
四国学院大学香川西高校
常盤木学園高校
柳ケ浦高校
星槎学園国際高校湘南