セリフ書き起こし べっぴんさん（８１）「さくら」 2017.01.10

（すみれ）さくら。
元気出して。
（明美）お母さんにワンピース作ってもらえるなんてええなぁ。
入学式楽しみやね。
（さくら）うん…。
（君枝）どうしたの？元気ないやない。
（客）こんにちは。
いらっしゃいませ。
さくらちょっと待っててね。

（麻田）お断りさせて頂けないでしょうか？なかなか思うように作れんようになってしもうて…。
さくらの靴を作って！作って！

 

・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「たとえば１００万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」さくら戻ろう。
さくら。
あさやさん私の靴作ってたの？作って下さい！麻田さん。
私からも…お願いします。
麻田さんがさくらに作ってくれたら…それがいいんです！麻田さんが想いをこめて作った靴をさくらに履かせてやりたいんです。
分かりました。
うん。

（良子）何か…隣の隣やのに懐かしいなぁ。
（君枝）本当。
麻田さんに「何か作って売ったら？」って…。
全部ここから始まったのよねぇ。
ええ事言うたなぁ思うてますよ。
皆さんの今の姿を見て…。
今までどおりで本当にええのかな…。
偽物の話ですか？うん。
（麻田）完成致しました。
わぁ…。
これが私が作る最後の靴です。
麻田さん…？完璧な靴をよう作る事ができなくなり自信が持てなくなりました。
けどすべき事をするだけやとこの靴を作りました。
すべき事…。
本物を作る。
（麻田）想いをこめて作る。
どんな事があってもそれを貫き通す。
それだけです。
ありがとうさくらちゃん。
靴屋人生の最後を温かい思いで終える事ができました。

（客）ちょっと！どうなってんのこれ！１回洗濯したらデロンデロンやないの！私もよ！どないなってんの！これ返すからお金返して！うるさいわ！キャ〜ッ！
（玉井）わしに何か用か？文句言いに来たけど言うまでもないな。
本物は絶対に負けへんのや。
（はな）
そして春がやって来ました
（麻田）ほう〜よう似合うてますなぁ。
ほんまにありがとうございました。
（麻田）お話があるんです。
キアリスの社長も辞めさせてもらおうと思うてます。
えっ？
（紀夫）麻田さん…。
（麻田）これまでよう頑張ってきなさったと思います。
全てが無くなってしまって不安で不安でしょうがなかった時を経て今ようやくみんな前を向いて歩こうとしています。
前を向こうと顔を上げる事ができればそこに見えるんです。
「勇気」「愛情」「信頼」「希望」。
麻田さん…。
大丈夫。

さくら入学おめでとう
（時子）すみれちゃん遅れるよ。
（文）行くで。
麻田さん行ってきます。
行ってらっしゃい！
あさやさん私の娘たちや孫が大変…大変お世話になりました
2017/01/10(火) 12:45〜13:00
ＮＨＫ総合１・神戸
連続テレビ小説　べっぴんさん（８１）「さくら」[解][字][デ][再]

一度は断られたものの、すみれ（芳根京子）は再び麻田（市村正親）に靴作りを依頼する。すみれたちの気持ちを受け、麻田は職人としての最後の靴作りに挑むことを決意する。

詳細情報
番組内容
すみれ（芳根京子）が、靴屋を覗（のぞ）くと娘のさくら（粟野咲莉）が真剣な眼差（まなざ）しで靴を作る麻田（市村正親）の姿を見つめていた。麻田に一度は断られた靴作りだったが、最後まで作ってもらえるよう頭を下げるすみれ。思うように手が動かなくなっていた麻田だったが、職人としての最後の靴作りに挑むことを決意する。一方、明美（谷村美月）は、キアリスの偽物商品を作る玉井（土平ドンペイ）の元を訪れ…
出演者
【出演】芳根京子，谷村美月，菅野美穂，百田夏菜子，土村芳，市村正親，永山絢斗，宮田圭子，中島広稀
原作・脚本
【作】渡辺千穂