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書き起こし クローズアップ現代+▽“モノ屋敷”の実家は宝の山!〜転売で解決 人生のお片づけ 2017.01.10

どうです?この活気。
今、大量の中古品が全国の市場で競りにかけられ転売されています。
中古市場はなんと1兆6000億円の成長産業。
その主役は、実家の片づけで出た不用品なんです。
今、物だらけの実家の片づけに、悩む声が急増中。
でもそれ、宝の山かもしれません。
使わずにしまい込んでいた物をうまく転売できれば家が片づくばかりかもうけまで出るというんです。
さらに、実家が空き家になってしまう問題にお悩みのあなた。
諦めるのはまだ早い!賢い転売で、人生のお片づけ。
さあ、今すぐ始めてみましょう。

 

 

 


今、全国各地で、実家の片づけに関するセミナーが大盛況。
働く世代の実に3人に1人は実家を片づけたいと考えているんだそうです。
でも皆さん、親世代の強い抵抗にあって、苦労しているんですって。
はい、いらっしゃーい。
こちらにも火花を散らす親子が1組。
60代と70代の親を持つ東京都の藤本あゆみさんです。
10年前に結婚して家を出てから、帰省するたびに物がどんどん増え続けているんです。
実家がモノ屋敷になった原因は母のかほるさんにありました。
一度買ったものはもったいないと捨てられず娘が片づけてほしいと頼んでものらりくらりと先送り。
結果、3つの部屋が倉庫と化してしまいました。
片づけてと迫る子どもたちに親が口にする決めぜりふがこの3つ。
物を手放せない母親に娘のあゆみさんは思い切った提案をしました。
使っていないものにどれほどの値がつくか。
試しにお金に換算してみようと持ちかけたのです。
こんにちは。
やって来たのは、中古品の買い取り業者、三井恒雄さん。
これまで、数々のモノ屋敷を訪ね実家の片づけを成功に導いてきました。
三井さんはしまい込んだ物を掘り起し必要かどうかを考えることが片づけを進める第一歩と考えています。
早速、査定開始。
今回は、木彫りのこけしや子どもに買ったおもちゃアンティークの置き時計など家の隅に放置されていた物の一部を選んでみました。
一つ一つ状態を確認し市場の相場もチェックしながら評価額を決めていきます。
10点ほどを見積もるのにおよそ1時間。
気になるお値段は?
えーっ!
車のミニチュアは1セットで1000円。
置き時計は250円でした。
一般に、思ったより評価額が高いのは、こんなもの。
古いからと捨ててしまうのはもったいないですよ。
さて、今回見つかったお宝はこちらの掛け軸。
なんと35万円。
母のかほるさんがいつ、どこで買ったかさえもあいまいになっていたものでした。
まさに宝の持ち腐れ。
かほるさん、予想外の高値に心を動かされたようです。
実家から掘り起こされたお値打ち品が流れ込むのが中古品の市場。
全国におよそ1000か所あります。
ここ数年懐かしのおもちゃや食器類など家を片づけた際に出てきたものが急激に増えています。
実は、競り落とされた中古品の一部はアジアで売られて大人気。
品質に厳しい日本人が使っていたユーズド・イン・ジャパンが引っ張りだこになっているそうです。
最近、プロの業者の手を借りず自分で手軽に、不用品を転売する人も増えています。
静岡県の秋山真由美さん。
ネットのフリマアプリを利用して実家の片づけを進めています。
手続きは簡単。
まず、転売したいものを撮影し…さらに、品物の大きさや希望価格などの情報を打ち込んで転売サイトにアップします。
情報は、すぐに世界中に公開されます。
アプリの利用者は延べ4000万人以上。
誰か一人でも購入を名乗り出ればその時点で即交渉成立です。
どんなものでも簡単に出品でき自分の希望した価格で売れるところが気に入っています。
愛着のあるものを、本当に必要とする人に使ってほしい。
これまで、ネクタイピンやアクセサリーなど20点近くが売れました。
捨てられずしまい込んでいた物がほかの人のもとで大切に生かされている。
母の洋子さんは、すっかり片づけに前向きになりました。
片づけに前向きじゃなかった親も転売することで心が大きく動いてましたよね。
うわー、知らなかったですよ。
本当にああいうふうに出してつながるものかな、売れるのかなって半信半疑でしたけど。
やっぱり見てる人がとてつもない。
世界でも見てますからね。
そうか、知らなかったです。
利用するべきですね。
ご実家。
四国・香川県に空き家としてあるんですけれども。
親世代の物がまだまだ片づけしきれてないですね。
やっぱり世代的にもったいない。
物を捨てられない世代というたくさんです。
そんな中からお宝を探すポイントなんですけれどもVTRにご出演されていた三井さんに伺ってきました。
まず高値で売れる物どんな物なのか、こちらです。
金縁眼鏡ですとか銀製トロフィー。
どうしてですか?
金や銀といった素材としての価値が高いということで数万から十万円ほどの価値ということなんです。
えー、意外ですね。
さらに囲碁、将棋盤ですとか怪獣などのフィギュア、こちらはマニアがいるものなので希少価値があって値がつくということなんですよね。
いい物ですと10万円以上することもあると。
どうですか?ありますか?
あります、囲碁盤があります。
重いやつがあります。
実家に眠ってます。
それ、もしかしたらお宝かもしれません。
逆にこんな物はちょっと難しいというものもあります。
普通、ふだんに使っているぐい飲みですとか食器などの量産された日用品ですとかひな人形など和人形は多くの家にあるということでプロの値段がつきにくいということがあります。
でも、フリマアプリですと品物が大勢の人の目に触れますので中に思わぬ買い手がつくこともあるということで一つの手かもしれません。
利用しない手はないですよね。
お金にもなって、さらに欲しいと言ってくださる方がいて片づけもできるという。
今度は住生活コンサルタントの大久保さんにお話を伺いたいんですけれども。
家の片づけのスペシャリストでいらっしゃいますが、実家とはどうしても物があふれがちなケースが多いと思うんですがどうしてなんでしょうか?
要因は3つあるように思います。
1つは、物は自分の分身ということですから、親が長い人生かけて集めてきたもの。
それはすべて自分の分身自分のアイデンティティーを示すものなので、これを捨ててしまうのは喪失感につながってくるから嫌だと。
生きているうちは言えなかったんですね。
言えないものだと思います。
けんかになっちゃったりして。
傷つくこともあります。
言えないものだと思います。
2番目がやっぱり老化の問題です。
心身の機能が低下いたしますので筋力が弱くなる。
それから判断力や記憶力もなくなってきますので、整理もできませんし、なかなかごみ捨てもできなくなる。
それまでお2人で、ご夫婦で暮らしておられた方たちが1人亡くなられて1人暮らしになりますと日々の生活の張り合いとか生きがいがなくなりましてそうなりますと最初にやらなくなるのが家事その中でもお掃除ですとか片づけこういったことが原因になっていると思います。
3つ目が、私が勝手に言っているんですが廃棄物流システムの滞留。
つまり物を作って、そして売ってそれを買い手の家に届けるという販売や生産の物流システムってすごく進化しているんです。
今、手に入れるの早いですね。
朝クリックをすれば通販で家に夕方届いてしまいます。
ですけど、ごみを捨てる廃棄物流のシステムのほうは時間も決まっている日にちも決まっている分別もしなければいけないし所定の場所まで持っていかなければならない。
お金もかかる。
ですので、入ってきたものはスムーズに入ってくるんですが出ていくものが滞留してしまってなかなか出ていかない。
ですので家庭の中が動脈硬化状態になっているとそういうことです。
3つの要因。
そうした中でどうしていったらいいんでしょう。
高齢になられたご両親や親に片づけなさいっていうのはさっきおっしゃっていたように。
酷です。
酷なのでだからもっともっともっと早い段階。
もっと早い段階。
ですから松本さんぐらいのときから例えば還暦とか古希とか。
そういったときに記念行事として。
60代、70代の皆さん若いですけれども、そのうちに?
そのうちにイベントとして還暦片づけとか古希片づけというようなことを親子、親戚一同でやってみることがいいんではないでしょうか。
いいアイデアですね。
実はこの実家の物の片づけというのはゴールではありません。
親が亡くなってしまったあと大事な片づけが待っていますよね松本さん。
えー、もしかして大きいおうちですか?
そうなんです。
中でも、松本さんもお悩みなんですけれども不動産ならぬ、負動産。
中でも片づけに立ちはだかる最大の壁が空き家問題なんです。
今、全国で急増中の空き家。
空き家となった実家を相続した場合、どんな事態が待っているのでしょうか。
50代の山田美穂さんは2年前東京・大田区の実家を相続することになりました。
この家で暮らしていた母親が急性心不全で突然亡くなり後を追うように父親も亡くなったのです。
残されたのは築およそ30年の木造の家。
両親を相次いで失った悲しみから家に入ることすらつらく2年たった今も部屋は当時のままです。
今、山田さんに重くのしかかっているのが実家の維持費です。
年20万円ほどの固定資産税。
火災保険料に加え家の様子を見に来たときのために契約を続けている水道代や光熱費。
合計で年間40万円近くになります。
ご存じ、日本の空き家問題。
最新の調査では全家屋の1割ほどですが6年後には2割を超えそのまま増え続ける見込みです。
国は管理されない空き家への固定資産税を大幅に上げるなど対策を急いでいます。
では、山田さんには今後、どんな選択肢があるのか。
専門家と一緒に考えてみることにしました。
不動産コンサルタントの高橋正典さん。
空き家に関する1万人以上のお悩みを解決してきました。
相続から2年たった山田さんに早くなんらかの手を打たないと手遅れになるとくぎをさしました。
強調したタイムリミットは3年です。
山田さんの実家の評価額も過去2年ですでに60万円以上ダウン。
3年たてば、当初より100万円低くなってしまいます。
もし、家を第三者に貸すことができれば入居者から家賃が入り家を維持できるメリットが見込めます。
しかし、貸すにあたっては老朽化した家のリフォームや手入れにかなりの費用がかかります。
それでは実家を売る選択肢はどうか。
まとまったお金が入り、空き家の維持費や管理からも逃れられます。
この場合も3年以内がポイント。
3年以内に売れば条件によっては税金が大幅に控除される場合もあるのです。
目安の3年まで残り1年。
親から譲り受けた空き家をどうするか。
しっかり考えることにしました。
うわー、もう3年ってねあっという間なんですやることがいっぱいあります。
手続きとか、いろんなことがありまして、気持ちの中でも癒えてないので、3年以内ってちょっと厳しいですね、先生ね。
そうですね。
もう実際どれぐらいたってらっしゃる?
うちはね、もう両親他界して10年たちました。
13年、10年たちました。
でも、どうしようかなと思ってます。
難しいところですかね。
また、住んでいる所から離れた所に実家がある場合地方という場合もまた困りますよね。
行くまでも旅費がかかりますし、大変なんです。
その地方の家をどうするかなんですけれども漠然と地方の家だから難しいんじゃないかっていうふうなことを聞くんですけれどもまず、実家の不動産力をきちんと整理したほうがいいと思います。
不動産力?
不動産力というのは実家の交通、立地がどうなっているか、敷地がどのぐらい広いのか、間取りや建物面積はどうなってるのか築年数はどうなっているのかというようなことをデータ化して整理します。
それはプロに頼んでもいいわけですか?
いいんですけれども登記簿を見たりすることもあります。
そのデータを基に地元の不動産屋さんに問い合わせをして、実家が売れるのか、いくらで売れるのかそれとも売れないのかというのを確認します。
なかなか家として活用が難しい場合も、例えば近くの企業の資材置き場とか営業車の駐車場とかそういう活用もありますしたまたま隣の方が3世帯同居したいから土地を譲ってほしいということもあったりするわけです。
近いうちに、空き家を民泊に活用することもできるようになりますので、そういう活用の道もあるかと思います。
それでも難しい場合は、自治体で運用している空き家バンクに実家を登録しておくということもあると思います。
先生ね私もそうなんですけど親戚、友人がいてご近所づきあいもあって、なんかみずから関係を断ってしまうことにならかなとか思うんです。
かかってしまうお金とまた、その思いというのがてんびんにかけられる判断が難しい。
その思いを整理するために2つの方法があると思うんですけども、1つは家というのが暮らしを支える器で土地と建物になっていますがこれは個人の財産でもありますけれども、社会的な資源でもありますからこの資源は有効に活用されなければ意味がない。
できれば、誰か使いたい暮らしたい人に譲って家族で幸せに暮らしてもらうというふうになれば、その実家も浮かばれるというふうなことがあるかもしれません。
もう1つは例えば家系図を作って自分の家というものの歴史を自分の中に蓄積をして、それをお子さんにも引き継いでいくというふうなこともできますし親の思い出については例えば、和歌が好きなお母様だったということであれば和歌を集めて歌集を作るなんていうことで、思い出を引き継いでいくというふうなこともできると思います。
なるほど。
ありがとうございました。
実家の片づけ方というのは本当に人それぞれだと思うんですけれども一人一人じっくり考えながら答えを出していきたいですよね。
今日は跳びます跳びますトランポリン!2017/01/10(火) 22:00〜22:25
NHK総合1・神戸
クローズアップ現代+▽“モノ屋敷”の実家は宝の山!〜転売で解決 人生のお片づけ[字]

モノにあふれた実家を「転売」で片づけようとする人たちが増えている。押し入れで眠っていたモノ、使わないものに高値がつけば「片づく」だけでなく「もうかる」ことも!?

詳細情報
番組内容
【ゲスト】住宅コンサルタント…大久保恭子,タレント…松本明子,【キャスター】小郷知子
出演者
【ゲスト】住宅コンサルタント…大久保恭子,タレント…松本明子,【キャスター】小郷知子