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セリフ書き起こし 「風の谷のナウシカ」宮崎駿 原作・脚本・監督 2017.01.13

(風の音)
(ユパ)また村が1つ死んだ。
行こうここもじき腐海に沈む。

(ナウシカ)あっ…。
王蟲の道。
まだ新しい。
あっ!王蟲の抜け殻…。
すごい…。
完全な抜け殻なんて初めて。
(キ〜ン)フフ…いい音。
(キ〜ン!)ああっ…。
ウフフ…セラミック刀が欠けちゃった。
谷の人が喜ぶわ。
道具づくりの材料にず〜っと困らなくてすむもの。
すごい目。
これ1つなら持って飛べるかな。

 

 

 


あっ取れた。
わ〜何て軽いんだろ!ウフフフ…。
ムシゴヤシが午後の胞子を飛ばしている。
きれい…。
マスクをしなければ5分で肺が腐ってしまう死の森なのに…。
ん?誰?何かしら?胸がドキドキする。
(銃声)あっ!蟲封じの銃だ!誰かが蟲に襲われてる!
(銃声)あっごめん!
(銃声)あそこだ。
すごい胞子の煙。
王蟲!きっとあの抜け殻の主だわ。
あっちに逃げてはダメだ。
気がついて。
応えた!こっちへ来る!あの人は…!何て立派な王蟲。
風上へ!
(ユパ)すまん!王蟲森へお帰り!この先はお前の世界じゃないのよ!ねぇいい子だから!怒りにわれを忘れてる静めなきゃ。

(爆発音)閃光で王蟲が目を回した。
(蟲笛の音)
(ユパ)蟲笛。
(蟲笛の音)王蟲目を覚まして!森へ帰ろう。
(蟲笛の音)気がついたわ!おおっ!王蟲が森へ帰って行く。
光弾と蟲笛だけで王蟲を静めてしまうとは…。
(風の音)ユパ様!おおっ!ハハハ…。
アハハハ!ナウシカ見間違えたぞ。
1年半ぶりですもの父が喜びます。
礼を言わねばならんよい風使いになったな。
いいえ父はまだまだだって。
ん?そうそうこいつのことをすっかり忘れておった。
(鳴き声)まあキツネリス!私初めて!こいつが羽虫にさらわれたのを人の子と間違えてなつい銃を使ってしまったのだ。
それであんなに王蟲が怒ったのね。
気絶しておったので毒を吸わなかったようだ。
いや〜手は出さんほうがいいチビでも凶暴だ。
おいで。
さぁ。
(鳴き声)おっおい。
ほら怖くない。
(鳴き声)怖くない。
うっ…!ほらね怖くない。
ねっ?おびえていただけなんだよね。
ウフっ!フフフフ…。
ユパ様このコ私にくださいな。
ああ…構わんが。
わぁありがとう!カイにクイ私を覚えてる?不思議な力だ。
ウフフ…疲れたでしょいっぱい走って。
ウフフフ…。
皆に変わりはないかな?どうした?父が…。
父はもう飛べません。
ジルが?森の毒がもうそんなに…。
はい。
腐海のほとりに生きる者の定めとか…。
もっと早くに訪れるべきであった。
いいえ。
本当によく来てくださいました。
先生後でぜひ見ていただきたいものがあるんです。
私の秘密の部屋。
ほぉ〜。
みんなには内緒怖がるといけないから。
私先に知らせに行きます。
先生も急いで!ユパ様!これ運んでくださる?気流が乱れてうまく飛べないの。
ハハハ…それにしてもよく風を読む。
さぁもう少しだ。

(ゴル)おぉ〜ユパ様!
(ムズ)ようこそ!
(ユパ)皆も息災か?
(ゴル)ハハハ…水も風も滞りなく穏やかです。
ユパ様!
(ユパ)あぁみんな元気だね。
あぁユパ様だ!お待ち申しておりましたユパ様!ユパ様がお帰りになったんだ!
(ミト)姫様お着きになりましたぞ。
もうちょっと。
ユパ様〜!
(ユパ)ミトおじ精が出るな。
今宵はまた異国の話を聞かしてくだされ!いいわ回して。
いいようですな。
うん。
(ゴル)おぉ本当によい品じゃ。
早速明日にでも人手を繰り出して取りに行かねばな。
さぁトエト。
(トエト)ええ。
ユパ様今年生まれたトエトの子です。
(ユパ)おぉどれどれ…。
おぉよい子だ幼い頃のナウシカを思い出す。
どうかこの子の名づけ親になってくださいませ。
いつもいい風がその子に吹きますように。
引き受けようよい名を贈らせてもらうよ。
ありがとう。
どうか姫様のように丈夫に育ちますように。
うむ丈夫というなら姫様は折り紙つきじゃ。
だが腐海遊びまで似ると困るぞ。
でもおかげで王蟲の殻を見つけたのよ。
しかしだ城オジのわしの身になってみろ。
心配でオチオチしておれんわい。
ハハハ…王蟲の殻となりゃ姫様の腐海遊びもムダとは言えんのう。
(ユパ)そうともわしもそれで助けられたのだからな。
ハハハハ…。
わ〜い!アハハハ!
(ユパ:ジル)ハハハ…。
(ジル)負うた子に助けられたか。
(ユパ)この谷はいいいつ来ても心が和む。
(ジル)今度の旅はどうじゃった?う〜ん…ひどいものだ。
南でまた2つの国が腐海にのまれてしまった。
腐海は着実に広がっている。
なのにどこへ行っても戦に飢え不吉な影ばかりだなぜこの谷のように暮らせぬのか…。
(大ババ)ここは海から吹く風様に守られておるからのう。
腐海の毒も谷へは届かぬ。
どうだユパそろそろこの谷に腰を据えぬか?わしはこのザマだ皆も喜ぶが。
(大ババ)フフフ…ムダじゃよ。
ユパは探し続けるよう定められた男じゃ。
定めか…。
大ババ様探すってな〜に?おや!ナウシカは知らなかったのかい?ほれあの壁の旗にあるじゃろうわしにはもう見えぬが左の隅にいるお方じゃよ。
「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。
失われし大地との絆を結び…」。
「ついに人々を青き清浄の地に導かん」。
ユパ様私古い言い伝えだとばかり思ってました。
(ユパ)ババ様からかわれては困る。
同じことじゃろうが。
私はただ腐海の謎を解きたいと願っているだけだよ我々人間はこのまま腐海にのまれて滅びるよう定められた種族なのかそれを見極めたいのだ。
私にユパ様のお手伝いができればいいのに…。
(風の音)
(ノック)
(ミト)姫様…姫様。
何?ミト。
(ミト)・ゴルが風がにおうと言うとります・もうすぐ夜明けねすぐ行くわ。
(風の音)ご苦労さん。
いい嵐なんじゃがどうもおかしい。
ハッ!あそこ!ほらまた。
船だわ。
なぜこのような辺境に船が…。
(ユパ)何事かね?ユパ様船です。
船?来るわ!大きい!うお〜!あ…。
トルメキアの大型船だ。
飛び方がおかしい。
不時着しようとしている。
ゴル上げて!えっ!?姫様ムチャじゃ!海岸に誘導する。
回って来たぞ。
え〜い行きますぞ!テト。
あっ!何てことを!腐海に降りて蟲を殺したんだわ!ハッ!舵を引け〜!ぶつかるぞ〜!舵を引け〜!舵を〜!あっ!
(爆発音)落ちた!姫様…。
(ゴル)海際の崖だ!
(ミト)行こう!動ける者はみんな出ろ〜!早くしろ〜!あのコだわ!生きてる!あっ!
(ラステル)あ…ここは…?風の谷よしゃべってはダメ。
あっ!私は…うっ!うぅ…!ペジテのラステル…。
積み荷を…積み荷を燃やして…。
積み荷?お願い…燃やして…。
積み荷ね分かった。
大丈夫みんな燃えたわ。
よかった…。
姫様〜!この方はペジテ市の王族の姫君ですな。
蟲だ!ウシアブが生きてるぞ〜!
(仲間を呼ぶ音)マズい!仲間を呼んでる!傷ついて飛べないんだ。
銃を持って来い!ダメだ!撃てばもっと仲間を呼ぶぞ!即死させる!ウシアブが銃で死ぬもんか!じゃあどうするんだ!?待って!ミトメーヴェを持って来て。
(ミト)はい。
姫様!
(蟲笛の音)森へお帰り大丈夫飛べるわ。
(蟲笛の音)そういいコね。
(ミト)姫様。
ありがとう。
(蟲笛の音)やった!やった!よかった…たった1匹殺しただけでも何が起こるか分かりませんからな。
あっ!あっ…。
王蟲…。
あった!来て!こっち。
やっぱりあの船に胞子がくっついてたんだね。
まだ毒は出してないな。
もうひとふんばりだ。
うん1つでも残すと大変だからね。
何だろう?この塊は。
あの炎でも燃えないとはなぁ。
さぁみんなこいつの詮索は後回しだ。
胞子を焼く手伝いに行ってくれ。
念入りに頼むぞ!まったく厄介なものを持ち込みおって…。
ミトここを見ろ。
はぁ?
(脈打つ音)動いとる!まるで生きとるようだ。
ユパ様これは…。
旅の途中で不吉な噂を聞いた。
ペジテ市の地下に眠っていた旧世界の怪物が掘り出されたというのだ。
旧世界の怪物?巨神兵だ。
巨神兵!あの「火の7日間」で世界を焼き尽くしたという…。
こいつが…。
(ユパの声)巨神兵は全て化石となったはずだった。
(ユパ)だが地下で千年も眠り続けていたヤツがいたのだ。
(ミト)そういえばこいつは人の形にも見えます。
トルメキアははるか西方の凶暴な軍事国家。
死んだペジテの虜囚といい気になる。
あとお願い。
(鳴き声)何かしら…。
(地響きの音)え?あら?うわっ!?キャ〜!!逃げろ〜!!トルメキアの船だみんなを城へ!キャ〜!!うわ〜っ!!みんな!城へ〜!みんな城へ集まれ〜!城へ!あっ!父上!ババ様は隠れておれ!わたしゃここにいるよ。

(銃声)姫様!ハッ!おのれっ!!うわっ!!うわっ!!うわ〜っ!!うわっ!!
(クロトワ)あうっ!はっ!!ううっ!!はあっ!!はっ!!ナウシカ…!うわ〜っ!!ハッ!
(ユパ)双方動くな!動けば王蟲の皮より削り出したこの剣がセラミック装甲をも貫くぞ!
(装甲兵)あの男ユパです。
トルメキア兵に聞く。
この谷の者は昨夜そなた達の船を救わんと必死に働いた。
今もまた死者を丁重に葬ったばかりだ。
小なりとはいえその国に対するこれがトルメキアの礼儀か?戦を仕掛けるならばそれなりの理由があるはず。
まず使者を立て口上を述べるべきであろう。
(ユパ)《ナウシカ…落ち着けナウシカ今戦えば谷の者は皆殺しになろう生き延びて機会を待つのだ》え〜いクソ〜…小娘が!
(クシャナ)やめろクロトワ。
しかし…。
あ〜あ何てヤツだよみ〜んな殺しちまいやがった。
諫言耳が痛い。
辺境一の剣士ユパ・ミラルダとはそなたのことか?われらが目的は殺りくではない。
話がしたい剣を収められよ。
姫様だ!姫様だ!姫様!
(クロトワ)聞け!トルメキア帝国辺境派遣軍司令官クシャナ殿下のお言葉だ。
われらは辺境の国々を統合しこの地に王道楽土を建設するために来た。
そなた達は腐海のために滅びに瀕している。
われらに従いわが事業に参加せよ。
腐海を焼き払い再びこの大地をよみがえらすのだ!腐海を焼き払うだと?そんなことできるのか?かつて人間をしてこの大地の主となした奇跡の技と力をわれらは復活させた。
私に従う者にはもはや森の毒や蟲どもにおびえぬ暮らしを約束しよう。
(大ババ)・待ちなされ!・腐海に手を出してはならぬ!何だこのババアおい連れて行け!言わせてやれ。
腐海が生まれてより千年。
幾たびも人は腐海を焼こうと試みて来た。
…がそのたびに王蟲の群れが怒りに狂い地を埋め尽くす大波となって押し寄せて来た。

(大ババの声)国を滅ぼし街をのみ込み自らの命が飢餓で果てるまで王蟲は走り続けた。
やがて王蟲のむくろを苗床にして胞子が大地に根を張り広大な土地が腐海に没したのじゃ。
腐海に手を出してはならん。
黙れ!そのような世迷い言許さんぞ。
(大ババ)おやどうするんじゃ?わしも殺すのか?き…貴様!殺すがいい!盲の年寄りさ簡単なものだよ。
ジルを殺したように。
ジル様が!?何てひどい!ジル様は病人なのに!出て行け〜!人殺し!黙らせろ!逆らうヤツは容赦するな!みんな待って!私の話を聞いて!これ以上犠牲を出したくないの。
お願い。
姫様…。
大ババ様も分かって。
この人達に従いましょう。
(泣き声)
(兵)ほらもうひと息だ!
(兵)早くしろ!モタモタするな!なかなかいい谷ではないか。
私は反対です。
本国では一刻も早く巨神兵を運べと命令しています。
命令は実行不能だ。
大型船すらあいつの重さに耐えきれず墜落してしまった。
しかしまさか本心でこの地に国家を建設するなど…。
だとしたらどうなのだ?お前はあの化け物を本国のバカどものオモチャにしろというのか?そりゃまぁ分かりますがね。
私はいち軍人にすぎませんそのような判断は分を越えます。
フンタヌキめ。
私はペジテに戻る留守中巨神兵の復活に全力を注げ。
はっ。
このガンシップは使えるのか?
(クロトワ)はい拾いものです。
間違えるな。
私は相談しているのではない。
しかし姫様をペジテへ連れて行くなど…。
人質5人にガンシップに食糧とは…。
人選は任せる明朝の出発までに準備を完了しろ。
(ユパ)人質ご苦労。
わしらはともかく見てくださいヤツら何もかも持って行っちまうつもりですぜ。
わしは一度この地を離れひそかに戻って機会を待つ。
何としてもあの化け物の復活をやめさせねばならん。
はい。
(ノック)
(ユパ)ナウシカ。
テトお前の主はどこにいるのだ?
(テトの鳴き声)
(鳴き声)おおっ!
(テトの鳴き声)あっ…。
ナウシカこれはどういうことだ。
腐海の植物ではないか!私が胞子を集めて育てたんです。
大丈夫瘴気は出していません。
毒を出さぬ?確かにここの空気は清浄だが…。
なぜだ?猛毒のヒソクサリが花をつけておるのに。
ここの水は城の大風車で地下500メルテから上げている水です。
砂は同じ井戸の底から集めました。
きれいな水と土では腐海の木々も毒を出さないと分かったの。
汚れているのは土なんです。
この谷の土ですら汚れているんです。
なぜ…。
誰が世界をこんなふうにしてしまったのでしょう?そなたそれを自分で…?ええ…父やみんなの病気を治したくて。
でも…。
もうここも閉めます。
さっき水を止めたからやがてみんな枯れるでしょう。
(泣き声)ナウシカ…。
私自分が怖い…。
憎しみに駆られて何をするか分からない。
もう誰も殺したくないのに…。
(泣き声)姫ねえ様〜!これみんなで集めたの。
チコの実。
姫ねえ様にあげます。
みんな…。
こんなにたくさん…大変だったろうに。
(泣き声)ありがとう大事に食べるからね。
姫ねえ様かわいそう!搭乗急げ!出発だ!さぁみんなもう泣かないで。
大丈夫よ私はすぐ帰って来るわ。
ホントに?あら私がウソついたことあった?ない。
ねっ。
うん。
ホントね?うん!さぁ危ないから。
うん。
きっとね〜!姫様を頼むぞ〜!あとをよろしくな〜!
(ゴル)ペジテはまだかいな。
(ギックリ)腰が痛くなっちまった。
(ニガ)やれやれ姫様も惜しげのない者ばかりよう選んだわい。
ヒヒヒ…。
のうおかしいと思わんか?
(ゴル)何でこんなに密集して飛ぶんじゃ?
(ギックリ)まるで襲撃におびえてるようだ。
雲の下はすごい瘴気の渦だわ。
ハッ!ん?動くな!ガンシップ!
(爆発音)ああっ!!
(見張り)敵襲!二番艦がやられた!
(警報音)
(ゴル)言った通りじゃ!
(ギックリ)ぐわ〜恐ろしい!
(爆発音)
(兵)防御円陣!
(兵)ペジテのガンシップです!ペジテ?
(爆発音)クソっ三番艦も食われた!コルベットは何をしてるんだ!なんちゅうもろい船じゃ。
(爆発音)
(兵)うわっ!しんがりを巻き込んだ!あっ!バージのワイヤーが!テト早く!ダメじゃこれも落ちる。
姫様!やめて!もう殺さないで!やめて〜!!
(アスベル)うわっ!あっ!姫様…うわっ!急いでミト!アチチ…姫様もうダメじゃ!飛べるかもしれない!何ですと!?ミト早く!は…はい!エンジン始動!砲で扉を破る!はい!来い!早く!早く中へ!ミト行ける?どうにか!発砲と同時にエンジン全開!
(ミト)了解!よ〜い撃て!
(爆発音)瘴気マスクをつけろ雲下に降りてバージを救出する!《温かい…死なないでテト》
(ミト)何という世界だこんな濃い瘴気は初めてだ。
後席右後方に注意近くにいる。
へっ?まだ飛んでる。
あっ!ホントだ!ホントにいた!うおっ!
(ゴル)おっ姫様じゃ!
(ギックリ)姫様〜!みんな頑張って!今ロープを伸ばす!
(ニガ)フックが壊れとるじゃ!空中収容は無理じゃ!不時着して蟲に食われるのはイヤじゃ!ひと思いに死にます!落ち着け〜!荷物を捨てるんじゃ!
(城オジ達)お元気で〜!
(ミト)言うことを聞け!荷物を捨てろ〜!後席エンジンを切れ!な…何と!?エンジン音が邪魔だ急げ!はい!あれ…?姫様な…何を…。
(ゴル)姫様マスクを〜!
(ギックリ)死んじまう!
(ニガ)マスクをしなされ〜!みんな必ず助ける!私を信じて荷を捨てなさい!な…何でもしますから!お願いじゃ早うマスクを!姫様笑うとる…。
助かるんじゃ。
急げ!荷を捨てろ!
(ミト)機首が落ちてる!エンジン点火…不時着地を探す。
少し肺に入った…。
ほれ早うせい!早くほれ!
(ムズ)姫様〜!みんな無事?動くな!
(ゴル)あっ!
(ミト)貴様…!先ほどはご苦労。
姫様なぜこんなヤツを!甘いな…私がはいつくばって礼を言うとでも思ったのか?あなたは腐海を何も分かっていない。
ここは人間の世界じゃないわ。
銃を使うだけで何が起こるか分からない所よ。
さっきの戦闘で船がたくさん森に落ちて蟲達が怒っている。
見なさい上を。
大王ヤンマは森の見張りよすぐ他の蟲を呼び集めるわ。
すぐ脱出する予備のロープを早く!は…はい!ミトフックを直して!
(銃声)うわっ!動くな!命令は私が下す!あなたは何をおびえているの?まるで迷子のキツネリスのように。
何!?怖がらないで。
私はただあなたに自分の国へ帰ってもらいたいだけ。
貴様!うっうわっ!うわ〜っ!何だこれ!?来た!静かに!怒らしてはダメ!ここは王蟲の巣じゃ!か…囲まれた…。
うう…うっ…。
私達を調べている。
王蟲ごめんなさいあなた達の巣を騒がして。
でも分かって私達あなた方の敵じゃないの。
ひ…姫様〜!あの人が生きてるの?待って!王蟲!何が始まるんじゃ!?王蟲の目が真っ赤だ!うわぁ〜!姫様!メーヴェなどどうなさる気じゃ?水が静まったらすぐ離水して上空に待機!1時間して戻らなければ谷に帰りなさい!しかし…。
姫様…うわっ!
(ギックリ)行ってしまわれた…。
渡してもらおう。
(ミト)さぁみんな姫様の言われた通りにするんだ。
姫様…。
(銃声)ああっ!クソっ!
(空撃ちの音)あっ…。
うわ〜っ!あ〜〜っ!ああっ…!あっ!君は?あなたは殺し過ぎる。
もう光弾も蟲笛も効かない。
あ〜っ!!ん?あっ…!流砂だ!クソ〜…!うっ…。
(ギックリ)もう2時間になるぞ。
(ゴル)蟲が増えるばかりじゃ。
(ギックリ)姫様〜!!
(ギックリ)姫様〜!!
ワ〜オ!知ってるセリフばっかりね
カードにあるセリフが放送されると…
私は風の谷のナウシカ。
あっマスが光った!
『金曜ロード』で検索して今すぐチェック!
(ジル)ナウシカ!ナウシカ!
(ジル)おいで
(ジル)おいで父さん!母様もいるイヤ…私そっちに行きたくないの来ちゃダメ〜!何にもいないわ何にもいないったら出て来ちゃダメ!
(ゴル)王蟲の幼生です
(ジル)やはり蟲に取りつかれていたか
(ジル)渡しなさいナウシカイヤ!何にも悪いことしてない!
(ジル)蟲と人とは同じ世界には住めないのだよああっ!お願い!殺さないで!お願い…泣き声
(テトの鳴き声)テト…。

(水が流れる音)不思議な所…。
(足音)やぁ!やっと見つけて来たよ。
気分はどう?ここはどこ?まずお礼を言わせてくれ僕はペジテのアスベルだ。
助けてくれてありがとう。
私は風の谷のナウシカ。
ここはどこ?ハハハ…驚くのは当たり前さ僕らは腐海の底にいるんだよ。
腐海の底?ほらあそこから落ちて来たんだよ砂と一緒にね。
私達マスクをしてない!そうなんだここの空気は澄んでいるんだよ。
僕も驚いた。
腐海の底にこんな所があるなんてね。
どうした?
(テトの鳴き声)ナウシカ!あんまり遠くへ行くなよ!何て立派な木。
(水の音)枯れても水を通している。
井戸の底の砂と同じ。
石になった木が砕けて降り積もっているんだわ。
ナウシカ。
泣いてるの?うんうれしいの。
ラステルは僕の双子の妹なんだ。
そばにいてやりたかった。
ごめんね話すのが遅れて。
いや…。
すまなかった。
妹をみとってくれた人を僕は殺してしまうところだった。
ううん。
そうかあいつは風の谷にあるのか。
うっ!ん〜…!あ〜…不思議な味のする実だね。
チコの実というのとっても栄養があるのよ。
フ〜ン…。
味はともかく長靴いっぱい食べたいよ。
ウフフフ…。
腐海の生まれた訳か。
君は不思議なことを考える人だなぁ。
腐海の木々は人間が汚したこの世界をきれいにするために生まれて来たの。
大地の毒を体に取り込んできれいな結晶にしてから死んで砂になって行くんだわ。
この地下の空洞はそうして出来たの。
蟲達はその森を守っている。
だとしたら僕らは滅びるしかなさそうだ。
何千年かかるか分からないのに瘴気や蟲におびえて生きるのは無理だよ。
せめて腐海をこれ以上広げない方法が必要なんだ。
あなたもクシャナと同じように言うのね。
違う!僕らは巨神兵を戦争に使う気なんかない!明日みんなに会えば分かるよ!もう寝ましょう明日たくさん飛ばなきゃ…。

(兵)異常ありません!
(クワトロ)うむ。
(脈打つ音)
(クロトワ)順調か?
(兵)上体はほぼ固まりました。
まったく見れば見るほどかわいい化け物だぜおめぇは。
貧乏軍人の俺ですら久しくサビついてた野心がうずいて来らぁ。
ケッ!笑ってやがる。
てめぇなんぞこの世の終わりまで地下で眠ってりゃよかったんだ。
参謀!殿下の編隊がペジテの残党に襲われコルベット1艦を残して全滅しました。
(クロトワ)殿下はどうなされた?
(装甲兵)艦は空中で四散したそうです。
参謀!村の者にはまだ気づかれていないな?はい。
よしすぐ行く。
他の者はこのまま作業を続けろ。
はっ!うだつの上がらねえ平民出にやっと巡って来た幸運かそれとも破滅の罠か…。
ミトじい達が戻って来たんだって。
酸の湖でユパ様を待ってます。

(ミト)わしらだけおめおめ戻って…。
(ユパ)いや無事で何よりだった。
釈放だと?
(ユパ)巨神兵を酸の湖深く沈め本国へ帰ってくれぬか?谷に残る兵は少ない。
今戦うは易しいがこれ以上の犠牲は無意味だ。
ヤツには火も水も効かぬ。
歩きだすまではもはや動かすこともな。
分からぬか?もはや後戻りはできないのだ。
巨大な力を他国が持つ恐怖ゆえに私はペジテ攻略を命令された。
ヤツの実在が知られた以上列国は次々とこの地に大軍を送り込むだろう。
お前達に残された道は1つしかない。
巨神兵を復活させ列強の干渉を排しヤツと共に生きることだ。
見ろ。
蟲にか?わが夫となる者はさらにおぞましきものを見るだろう。
腐海を焼き蟲を殺し人間の世界を取り戻すに何をためらう!わが軍がペジテから奪ったようにヤツを奪うがいい。
(ユパ)巨神兵は復活させぬ。
大変だ!おい!合い言葉を言え!急いでるのに!「風」…。
「谷」!よし。
胞子が残っていたんだ!何だと!?すごい瘴気を出して谷じゅう大騒ぎになってる!渡せ!早くしろ!渡せ〜!早くしないと谷は全滅しちまうぞ!手鉤と火筒を渡せ!どんどん育ってるんだ!
(兵)胞子を焼く道具は武器にもなります渡すのは…。
仕方あるまい銃以外は戻してやれ。
はっ。
コルベット出発します。
今度はぬかるな。
ペジテに残る兵力を全てこの谷に集結させろ。
はっ。
やれやれ面倒なことになって来やがったぜ。
早くしろ!急げ!姫様をお願いします。
(ユパ)谷を頼むぞ戻るまで自重してくれ。
はい!わしらは谷へ行くぞ!ダメだこんな所まで菌糸が来ている。
こっちもやられているぞ!どいて!
(装甲兵)何をする!あぁ…ここも…。
大ババ様…。
(大ババ)燃やすしかないよこの森はもうダメじゃ。
手遅れになると谷は腐海にのみ込まれてしまう。
何とかならんのかのう。
貯水池を300年も守ってくれた森じゃ。
クソ〜!あいつらさえ来なければ…。
こりゃこのままじゃ収まらんぞ。
わしらも行こう。
そうかなぁ僕にはいつもと同じにしか見えないが。
《蟲達がいない》《なぜかしら…こんなに胸がドキドキする》もうすぐだあの山を越せば僕の仲間がいる。
ペジテのほうがおかしい…何だろう?あのモヤは。
あっ!アスベルマスクをつけて!蟲だ!死んでる…。
ペジテへ行く!気をつけて!あそこにはトルメキア軍がいるはずだ。
ここで働かせてください!
その翌週は…
ああっ!王蟲まで…。
センタードームが食い破られるなんて…。
ペジテはもう終わりだ。
トルメキア軍を全滅させたってこれじゃ…。
「全滅させた」?どういうこと?アスベル。
ブリッグだわ。
仲間の船だ!降りるぞ行こう!
(市長)アスベル!生きていたか!何てことをしたんです!あれじゃ再建もできない!
(市長)街を見たんだね。
大丈夫腐海にのまれてもすぐ焼き払える。
でも巨神兵はここにはいないんだ。
(市長)分かっている風の谷だ。
なぜそれを?ハハハ…我々も遊んでいたわけじゃない。
作戦の第2弾も発動したよ今夜にも風の谷のトルメキア軍は全滅だ。
何だって!?全滅って何をするの!?アスベルこの人は?風の谷のナウシカ命の恩人だ。
風の谷…。
教えて何があるの?アスベルあなた知ってるんでしょ?教えて!蟲に襲わせるんだ。
ペジテを襲わせたのもあなた達なの?何てひどいことを…。
どうあっても復活する前に巨神兵を取り戻さなければならないのだ。
世界を守るためなんだよ分かってくれ。
それで谷の人達を殺すというわけ?やめて!すぐやめて!お願い!もう遅いんだ!走りだしたら誰も止められない。
トルメキア軍に我々はほとんど殺されてしまったもう他に方法がないんだ。
押さえろ!離して!行かせて〜!今はつらくても巨神兵を取り戻せば腐海を焼き人間の世界を取り戻せるのだ。
ウソだ!あなた達はトルメキアと同じよ!違う!彼らは破壊に使うだけだ!あなた達だって井戸の水を飲むでしょ?その水を誰がきれいにしていると思うの?湖も川も人間が毒水にしてしまったのを腐海の木々がきれいにしてくれているのよ。
その森を焼こうというの?巨神兵なんか掘り起こすからいけないのよ!ではどうすればいいのだ!このままトルメキアの言いなりになるのか!?違う!違う!アスベルみんなに言って!腐海の生まれた訳を!蟲は世界を守ってるって!アスベルお願い!何をする!?動くな!そのコを行かせてやれ!落ち着けアスベル!
(銃声)僕は本気だ!手を離せ!ナウシカみんなに知らせろ!うっ!あっ!アスベル!離して!うっ…。
(銃声)愚か者が…。
始まっちまったものは仕方ねえ。
だが自重しろと言われたのに…。
ジタバタしねえで戦車で兵を救出しろ!参謀!最後の1人がやられました!こっちへ来るか?分かりません村じゅうが集まりつつあります。
やだねぇ森の1つや2つで殺気立ちやがって。
ペジテの二の舞いだぜ…おっ?えっ?うりゃ〜!よいしょ。
うわっ!うわ〜っ!!戦車を取りやがった!早く動かせ!そうせくな。
うわ〜来るぞ!前へ〜!ほれほれ早うせい!これかな?あっ動いた!
(ギックリ)どっちへ行くんじゃ!あっあぁ〜!前へ行くんじゃ前へ!分かっとるがな。
クソっ!戦車を全部出せ!おっ!あ…生きてたよ。
短ぇ夢だったな…。
殿下!
(ギックリ)わしらが食い止めるから皆を酸の湖に避難させてくれ。
分かった!姫様がガンシップで戻るまでの辛抱じゃ!みんな急げ!早くしろ!ボヤボヤせんとお前も手伝え!わしゃギックリ腰。
来た!戦車が来たぞ〜!
(ギックリ)急いで!
(ニガ)分かっとるがなもう。
(爆発音)うわ〜っ!!
(警報音)間違いないか?ペジテのブリッグです。
あの雲の向こうにチラっと見えました。
よし!
(男)・気をつけてくださいさっきまで暴れていたから・
(ラステルの母)急いで。
ナウシカさんここから出してあげます。
谷へ知らせに行って。
あなたの凧ならまだ間に合うかもしれない用意してあります。
アスベルからみんな聞きました。
私が身代わりになるから早くこれを。
あなたは?ラステルの母です。
おかあ様…。
本当にごめんなさい。
私達のしたことはみんな間違いです。
早く!あのコは?
(ラステルの母)大丈夫心配しないで。
気をつけてね。
ひどい仕打ちを許しておくれ。
ナウシカこっちだ!さぁ!急げ!皆さんありがとう。
すまない遅くなっちまって。
ここから飛べるか?やってみる。
コルベット!うわっ!退避!雲の中へ急げ!
(兵)撃ち方やめ!バカめ!雲の中は乱流と電気の地獄だ!ダメだ!舵が利かない!うわ〜!キャ〜!船が分解するぞ!みんなやむを得ない!雲を出て戦おう!あ〜っ!読んでいたな!クソっ!どうする気だ!雲よ!雲に押しつけて乗り移る気だわ!ヤツらが来る!飛び出すのは今しかない!ダメよ私も残る!身代わりになってくれたコやかあ様をほっては行けないわ!谷の人を救えるのは君だけだ。
頼む行ってくれ!僕らのために行ってくれ!あっ!船はもらう捕虜をつくるな根切りにしろ!行けナウシカ!行け〜!アスベル!姫様〜!ミト!
(爆発音)ヒャッホ〜!ミト!ユパ様!
(ミト)姫様〜!早く!みんなが…みんなが!今収容フックを出します!ユパ様右の赤いレバーを!残るはここだけだ急げ!ドアが砕けるぞ!いつでも来るがいい。
ペジテの誇りを思い知らせてやる。
何かしら…鳥?船だ!風の谷のガンシップ!何!?うわっ!ああっ!貴様…うぉ〜っ!うわ〜っ!ユパだ!討ち取って名を上げろ!おおっ!降伏しろコルベットはもはや戻らん。
つ…強い…。
姫様!ムチャだ!エンジンが爆発しちまう!谷までもてばいい!300まで上げて!神様風の神様どうかみんなを守って。
(風の音)テコでも動きそうにありませんな。
帰りを待っているのだ。
帰り?あの娘がガンシップで戻ると信じている。
ガンシップは厄介ですなぁ今のうちにひと当てやりますか?お前はあの船が何だか知っているのか?「火の7日間」の前に造られたヤツでしょ?ウソか本当か知らねえが星まで行ってたとか何とか…。
えらく硬いから砲も効かねえがなに穴にぶち込めば…。
私も待ちたいのだ。
えっ?本当に腐海の深部から生きて戻れるものならな…。
あの娘と一度ゆっくり話をしたかった。
どうだ?決心はついたか?降伏を勧めに行くなら放してやるぞ。
ペジテの二の舞いにしたいのか?あんたも姫様じゃろうがわしらの姫様とだいぶ違うのう。
この手を見てくだされジル様と同じ病じゃあと半年もすれば石と同じになっちまう。
じゃがわしらの姫様はこの手を好きだと言うてくれる。
働き者のきれいな手だと言うてくれましたわい。
腐海の毒に侵されながらそれでも腐海と共に生きるというのか?あんたは火を使う。
そりゃわしらもちょびっとは使うがのう。
多過ぎる火は何も生みやせん。
火は森を一日で灰にする。
水と風は百年かけて森を育てるんじゃ。
わしらは水と風のほうがええ。
あの森を見たら姫様悲しむじゃろうのう。
参謀殿命令はまだですか?引っ込んでろ。
はい。
何があったか知らねえがかわいくなっちゃってまあ…。
クロトワその者達を放せ。
はっ?じゃ待ちますか?兵に食事を取らせろ1時間後に攻撃を開始する。
メシねぇゆっくり食うことにしますか。
誰か来る!ゴル達だ。
ん?どうしたんじゃ?風がない。
風が?ホントじゃ風が止まった。
ババ様どうしたの?大ババ様。
誰か…誰か私を外へ連れ出しておくれ…。
風がやむなんて初めて。
空気がピ〜ンと張りつめているババ様耳が痛い。
大気が…大気が怒りに満ちておる。
近い!腐海をきれた!酸の湖まで3分!エンジンスロー!雲の下へ降りる!何じゃこの光は!王蟲!腐海があふれた!風の谷に向かっている!なぜ…どうやって王蟲を…。
ハッ!誰かが群れを呼んでる。
ミト!シリウスに向かって飛べ!は…はい!いる!ミト照明弾!よ〜い…。
撃て!何だ?あれは。
ああっ!何てひどいことを…。
あのコをオトリにして群れを呼び寄せてるんだ。
クソったたき落としてやる!ダメよ〜!!撃っちゃダメ!ミトやめて!
(ミト)なぜじゃ!なぜ撃たせんのじゃ!王蟲の子を殺したら暴走は止まらないわ!どうすればいいんじゃ!このままでは谷は全滅だ!落ち着いてミト王蟲の子を群れへ返すの。
やってみる!何をするんじゃ姫様!ミトはみんなに知らせて!
(ミト)姫様〜!武器も持たずに…。
あっ!わが軍の照明弾ではありません。
距離は?約20リーグ湖の対岸と思われます。
ガンシップだと思うか?おそらく。
救援を求める信号ですやはりガンシップですな。
1時間たった行こう。
待たないんで?しょせん血塗られた道だ。
(分隊長)装甲兵前へ!殿下は中へ。
ここでいい。
ん?ガンシップだ!空襲〜!撃つな〜!やめろ!やめんか!クソ〜っ!姫様〜!この場で待機!発砲するな!殿下!うっ!あの娘はどうした?姫様は?後ろに乗っとらんぞ。
王蟲だ!王蟲の群れがこっちへ来るぞ!何じゃと!王蟲が?姫様は暴走を食い止めるために1人残られた戦なんぞしてる暇はない。
みんな高い所へ逃げろ!急げ〜!あっババ様赤い光が見えます。
(少女)どんどん増えてるみたい。
(少女)こっちへ来るんだわ。
ババにしっかりつかまっておいで。
こうなってはもう誰も止められないんじゃ。
慌てるな!まだ大丈夫だ!早く!ミトどうせ死ぬんじゃ谷で死ぬよ。
ダメじゃ!姫様が諦めない限り諦めるな。
よいかできるだけ時間を稼げ私はすぐ戻る。
殿下まさかあれを…まだ早過ぎます!今使わずにいつ使うのだ。
行け!
(機銃音)撃たないで!話を聞いて!クソっ!鳥みたいなヤツだ。
あの人は敵じゃないよ何か叫んでいた。
作戦を邪魔するヤツはみんな敵だ早くオトリを谷に放り込まないと俺達が危ないんだ。
来るぞよく引きつけてから撃て。
あ…!あ…あ…。
今だ撃て!イヤだ〜!ラステルさん…。
どけ!うっ!うわ〜っ!
(テトの鳴き声)王蟲…ううっ!怒らないで怖がらなくていいの。
私は敵じゃないわ。
ごめん…ごめんね許してなんて言えないよね。
ひど過ぎるよね。
動いちゃダメ!体液が出ちゃう!いい子だから動かないで。
あっ!
(大群が押し寄せる音)大変だ見つけられた!あ…こっちへ来る!ダメよ!そんなケガで入ったら…。
この湖の水はダメだったら!ああ〜っ!!
(テトの鳴き声)あっ!
(テトの鳴き声)お前…。

(泣き声)優しいコ…私は大丈夫。
今みんなが迎えに来るからね。
あっ…。
それて行くこっちへ来ない。
王蟲!ダメよ!そっちは谷があるのに!怒りでわれを忘れてるんだわ。
静めなきゃ谷が…。
(砲声)ハッ!ハハハ…バカめ自分で招き寄せていやがる。
助かった…。
すぐ脱出だエンジンを調べる。
よ…よせ!は…話せば分かる!私達を運びなさいあのコを群れに返します。
そんなことをしたってもうムダだ群れは止まりはしない。
あ〜っ!私達を群れの先に降ろすだけでいい。
運びなさい!しかし君も死ぬぞ。
ババ様みんな死ぬの?定めならね従うしかないんだよ。
ビクともしねえな。
退却しましょう。
バカ野郎逃げるったってどこへ逃げるんだよ?ああっ…こら逃げるな!待て!お〜い!殿下が戻るまで踏みとどまれ!殿下…おっ殿下だ!
(兵達)おぉ〜…。
行け!やっつけろ〜!巨神兵だ!腐ってやがる早過ぎたんだ。
焼き払え!どうした!それでも世界で最も邪悪な一族の末裔か!うおっ!うわ〜!すげぇ…世界が燃えちまうわけだぜ。
クシャナ殿下万歳!
(兵達)万歳!なぎ払え!どうした化け物さっさと撃たんか!うっ!うわ〜っ!ダメだ!逃げろ〜!巨神兵死んじゃった。
そのほうがいいんじゃよ。
王蟲の怒りは大地の怒りじゃあんなものにすがって生き延びて何になろう。
姫ねえ様!姫ねえ様が!あっ!あんな所に!ムチャだ!姫様!おぉ〜っ!
(悲鳴)
(ユパ)王蟲の攻撃色が消えて行く。
大気から怒りが消えた。
止まった王蟲が止まったぞ。
姫ねえ様が!おぉ〜!姫ねえ様が死んじゃった…。
身をもって王蟲の怒りを静めてくだされたのじゃ。
あの子は谷を守ったのじゃ…。
(少女達の泣き声)見ろ!おおっ!な…何だこの光は…。
テト。
よかった。
王蟲ありがとう。
ありがとう。
奇跡じゃ!奇跡じゃ!
(大ババ)何といういたわりと友愛じゃ…。
王蟲が心を開いておる。
子供達よわしの盲た目の代わりによく見ておくれ。
姫ねえ様真っ青な異国の服を着てるの。
(少女)まるで金色の草原を歩いてるみたい。
おぉ〜…。
「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」。
おおっ…。
ババ様。
(大ババ)古き言い伝えはまことであった…。
あっ見て!メーヴェだ!風だ風が戻って来た!うわ〜!姫様〜!アハハハ…。

(サッシャ)
来週は…
(朴)
世界が絶賛した…
2017/01/13(金) 21:00〜23:24
読売テレビ1
金曜ロードSHOW!「風の谷のナウシカ」宮崎駿 原作・脚本・監督[解][字][デ]

「3週連続・冬もジブリ」宮崎駿監督の原点にして日本アニメ映画の頂点。全人類必見の名作。人と自然の歩むべき道とは…?あなたの人生に刻まれる忘れられない映画体験を…

詳細情報
おしらせ
▽公式ホームページ「金曜ロードシネマクラブ」では作品の裏話や制作秘話をチェックできる特設サイトを開設!
 放送中はスマホ&データ放送で楽しいゲーム「セリフでBINGO」を実施します!
 フェイスブックやツイッターも!詳しくは「金曜ロード」で検索!!
番組内容
「火の七日間」と呼ばれる大戦争から千年。人類は有毒な瘴気を吐き出す木々が生い茂る腐海と、そこに棲む蟲たちにおびえながら暮らしていた。腐海のほとりにある風の谷は平和な小国。しかしある夜、軍事大国・トルメキアの巨大船が谷に墜落。船に囚われていた少女・ラステルは、救出に向かった風の谷の姫・ナウシカに「積み荷を燃やして」と言い遺してこの世を去る。積み荷とは、戦争で使われた恐ろしい人型兵器・巨神兵のことで…
出演者
<ナウシカ>島本須美
<ジル>辻村真人
<大ババ>京田尚子
<ユパ>納谷悟朗
<ミト>永井一郎
<ゴル>宮内幸平
<ギックリ>八奈見乗児
<ニガ>矢田稔
<アスベル>松田洋治
<ラステル>冨永みーな
<クシャナ>榊原良子
<クロトワ>家弓家正
監督・演出
【原作・脚本・監督】
宮崎駿
制作
【プロデューサー】
高畑勲