(モクバ)ウソだろう?
(本田)ででけえ。
(城之内)バケモンだぜ…。
(乃亜)フフッ待っていたよ瀬人。
そしてようこそデュエリストの皆さん。
(ビッグ3)いかがです我々とのデュエル受けていただけますかな?
(杏子)ちょっと待って。
でももしアタシたちが負けちゃったらどうなるの?
(ビッグ3)フフフ…いいところに気が付きましたね。
(ビッグ1)お前たちは我らと入れ代わり電脳世界でさまようことになるのだ。
永遠にな!
(杏子)そんな!
(モクバ)クソッ汚ねえぞ!
(ビッグ1)これは我々のお前たちに対する復讐なのだよ!
(笑い声)
(ビッグ1)フフフ…。
私たちに勝てば諸君をこのバーチャル空間から解放しよう。
だが対戦を拒否すれば残念だが諸君らをここから帰すわけにはいかない。
(海馬)ゲスの考えそうなことだ。
(城之内)やってやろうじゃねぇか。
まずはこの俺が相手だ!わぁっ!
(静香)お兄ちゃん!
(ビッグ1)今のお友達の言葉をデュエル承諾と理解させてもらうよ。
ええっ!?あ…ああっ!
(遊戯)杏子!キャーッ!
(御伽/本田)静香ちゃん!
(2人)うわ〜っ!くっ…!兄様!わっ!海馬君!ビッグ・ファイブみんなをどうする気だ!わ…わ〜っ!うお〜っ!キャーッ!キャー!キャーッ!
(2人)わ〜っ!兄様!おのれビッグ・ファイブふざけたマネを!
(城之内)うっ…。
何だ…?ここは…どこ?お兄ちゃんたちは?アタシだけ何でこんな所に?う…。
あっ御伽!おい大丈夫か?ここは…あっ静香ちゃんは?あっ!んっ…兄様!う…うぅ…。
ケガはないか?うん兄様。
フフフ瀬人。
キミは僕の大切なお客だ。
しばらくこの世界を楽しんでいてもらうよ。
〜お〜い!静香ちゃ〜ん!〜〜フッ…さて。
第一試合は武藤遊戯とビッグ・ファイブ一人目の使者深海の戦士。
これもバーチャルリアリティ…。
こんな所でデュエルを?
(笑い声)
(ビッグ1)お前の相手はこの私が務めよう。
モンスター!私は海馬コーポレーションの忠実なる部下としてあらゆる会社を乗っ取り奪い食らってきた。
その手腕と能力をイメージしたのが深海の戦士をデッキマスターとするこの姿だ。
つまりこの私自身がデッキマスターというわけだ。
デッキマスターシステムってそのために!?そう我々はお前たちのせいで実体を失った。
これはお前たちに復讐を果たすための仮の姿。
一つ言い忘れていたがこの世界バーチャルだとナメてかかると痛い目を見るぞ。
えっ…どういうこと?今にわかるフフフ…さぁ恨みを晴らさせてもらうよ。
もう電脳世界をさまよい続けるのはたくさんだ。
早く体を取り戻したいからな。
お前の若い肉体でもう一度青春を謳歌するというのも一興だ。
フフフ…お前のお友達もすぐに私の仲間がお相手を始めるだろう。
(闇遊戯)まずいぜ相棒。
杏子や静香ちゃんが狙われたら…。
うんこんなデュエルする理由なんてないけど早くアイツをやっつけて杏子たちを捜しにいかなきゃ!うんこのデュエル受けて立つしかなさそうだな。
〜お前らの身勝手な復讐につきあう理由はないがさっさと始めようぜ。
かかってきな!ほほぅお前はタイプBの遊戯だな。
なんだと!武藤遊戯…。
お前の思考パターンが2種類あることは研究済みだ。
まるで別人のような2つの頭脳を持つデュエリスト。
事前の調査は基本だからね。
敵を知り己を知らば百戦あやうからずと言うだろう。
さぁ始めようか。
お前のデッキはこの世界では使えない。
まず新たなデッキを組んでもらおう。
なにっ!?んっ?海馬コーポレーションのカードデータだ。
その中から必要なカードを選び指で触れたまえ。
《ビッグ・ファイブ…。
コイツらのバックについている乃亜とは何者なんだ?》いいぜデッキを組んだぜ。
ではその中からデッキマスターを選びたまえ。
《選べと言われてもデッキマスターとして使ったときどのカードにどういう特性があるのかわからないぜ。
ガゼルにバフォメット…。
マスターにしては不利か…。
ならば使い慣れたブラック・マジシャンか。
うんやはりここはブラック・マジシャンで》
(クリボー)クリクリー。
えっ。
クリクリー!クリー!クリー!クリボー!ほぅクリボーに決めたのかね。
違う!クリボーが勝手に!クリクリー。
残念だが一度出現したデッキマスターを変えることはできない。
なにっ!クリクリークリー。
任せろというのかよしならお前を信じるぜ。
クリークリクリー。
俺のデッキマスターはクリボーだ!クリー!私は見てのとおり深海の戦士をデッキマスターとする。
さてこれで準備は終了だ。
ではお見せしよう大人のデュエルを。
クリー!デュエルを開始する。
私のターンから。
ドロー!モンスターを守備表示で召喚!まぁ最初の手とはこういうものだ。
思い描くフォーメーションを組み立てるための一手。
《そしてそれが巧妙な罠でもある》ターンエンド!《どんな手でくるかと思えばモンスターを守備表示で出しただけの平凡な一手。
だがヤツは確実に何かをたくらんでいるはずだ》《事前の調査によればこのような場合タイプBの遊戯の行動は8割以上の確率で先制攻撃を選択。
怪しいと思っても手を出さざるを得ないその性格が命取りとなるフフフ》《ヤツが組み上げようとしているフォーメーションを組ませるわけにはいかない。
守備モンスターは倒させてもらう!》俺のターンドロー!翻弄するエルフの剣士を召喚!リバースカードをセット!続いてバトルだ!翻弄するエルフの剣士で守備モンスターを攻撃!よしっ。
フフフ…。
んっ?《まさに事前の調査どおり。
子供は単純でいい》この瞬間リバース効果発動!相手プレイヤーは手札から1枚を捨てなければならない。
なにっ…クッ。
更にアシニグライが倒されたときデッキにアシニグライがあれば裏守備表示で出すことができる。
そしてデッキをシャッフル。
どうだね武藤遊戯倒したはずのアシニグライは元のまま。
この戦略読めるかね?ターンエンド。
わぁきれい。
気持ちのいい風。
冷たい!きれいな景色だけどこれは映像で現実じゃないはずよね。
でも…この水冷たい。
あっ…。
お兄ちゃん…。
ここはどこだ?それにしてもビッグ・ファイブのヤツらがまた出てきやがるとはな。
まったく執念深いヤツらだぜ。
おいビッグ・ファイブ!デュエルやるんだったらさっさと出てきて勝負しやがれ!こちとらヒマじゃねえんだよ!どうせどっかから見てやがんだろう!もったいぶってんじゃねえ!クッ無視かよ。
俺はマリクをやっつけてヤツの術にかかった舞を一刻も早く助けなきゃならないんだからな!うっ…出たな。
(物音)あ…。
あ…俺はオメエたちなんかとのデュエルで貴重な時間を潰してる余裕はねえんだよ!やるんならやる!早く出てきやがれ!静香ちゃ〜ん!静香ちゃ〜んどこなんだ〜!クソッいいようにこのバーチャルな迷路に迷わされてるな。
いくら走っても同じ景色だもんな。
それにしても…。
どうした?御伽。
このバーチャルルームやけに広すぎないか?なんだよそんなことより早く静香ちゃんを捜さなきゃ。
行くぞ!あっおい!よくできたバーチャル空間だね兄様。
フン今までのバーチャル空間よりは数段リアルだがしょせん俺のソリッドビジョンのコピーだ。
何者なんだろうあの乃亜ってヤツ。
この巨大な機動要塞といいバーチャルシステムといいあのガキ1人に用意できるものではない。
ましてビッグ・ファイブのクズどもにそんな力があるはずもなし…。
海馬コーポレーションを乗っ取ろうとする巨大な資本がバックについていると考えるのが妥当なところか。
兄様ここから出られる?安心しろシステムの基本はわかっている。
どこかに脱出のための非常口がプログラムされているはずだ。
例えば窓とか扉とかの形でな。
うん!私の番だドロー!《ほぅイピリアか。
イピリアの召喚に成功したプレイヤーはデッキの上から1枚カードを引ける》なかなかいい流れだ。
かつてルネッサンスイタリアの政治思想家は言った。
勝ち続けるための条件は3つ。
《なんだコイツ…》その1チャンスを身につけること。
イピリア召喚!
(咆哮)この召喚の成功によりカードをドロー。
更に裏守備表示でセットしていたアシニグライを攻撃表示に。
そして勝ち続けるための条件その2!技量を保有すること。
このフォーメーション変化によりリバース効果発動!相手プレイヤーは手札から1枚を捨てなければならない。
またか。
このアシニグライはね攻撃力こそ少ないが使い方によっては百万の兵にも匹敵する働きを見せるのだよ。
《アシニグライもイピリアも攻撃力500攻撃を誘っているのか?》
(2人)ハァ…ハァ…。
ハァ…抜け出せない。
このままじゃ静香ちゃんを助けにいけねえぞ。
そうか出口がないのはここがバーチャル世界だからだ。
フンフンだから?つまりはじめから出口を作ってないから出口がないんだ。
なんだよそれじゃ一生出られないじゃねぇか。
そういうことになるな…。
なに落ち込んでんだ?だったら話は簡単だ。
出口がなければ作りゃいい。
壁をぶち破ればいいんだ。
そうか!どうせこの壁も特殊なスクリーンのようなもので城の壁に見せかけているだけだろうからな。
ここをぶち破れば舞台裏に出られるってわけだ。
でもどうやって?《そのアックスバーチャルじゃないのか?なんで持てるんだ?》そ〜らよっ!これもバーチャル空間なの?とにかくみんなを捜さなきゃ。
あっ…。
なに!?囲まれている…。
(咆哮)うっ…。
助けて遊戯!ハッ!あっ兄様あれ!
(海馬)間違いないあれは非常口のエクソダスプログラムだ。
兄様…。
あれは…!兄様と俺が預けられていた施設だ…。
悪趣味な!乃亜め何の目的でこんなバーチャル世界をプログラムした!?《誘っているのかそれともただのハッタリか。
クソッヤツのペースに巻き込まれて必要以上に深読みをさせられている》クリー!クリクリー!フフフ…。
クリーッ!クリボー…。
《あぁヤツがどんな手を狙っているにしろここでただ睨み合ってるわけにもいかない。
こうしてる間にもほかのみんなに危険が迫っているんだ》俺のターンドロー!融合か…。
よしっ一気に勝負だ!バフォメットと幻獣王ガゼルを融合!融合召喚!有翼幻獣キマイラ!更に魔法カード速攻を発動!有翼幻獣キマイラでイピリアを攻撃!勝ち続けるための条件その3。
敵を自滅の道に誘い込むこと。
かかったな!デッキマスター能力発動!デッキマスター能力?私の特殊能力はリフレクターホール。
モンスター2体を生贄にして敵のモンスターの攻撃をプレイヤーに直接返す!〜なにっ!うわ〜っ!クリーッ。
くっ。
ハハハどうだこれが私のデッキマスター能力だ。
クリー。
普通のデュエルじゃないことはよくわかったぜ。
痛いだろう?このバーチャル空間では自分の身に起こったことを脳が現実と判断し心臓に負担がかかる。
お前の仲間のデュエルもそろそろ別の空間で始まるころだ。
お前はまだしもほかの仲間がこの痛みに耐えられるかどうか心配じゃないかね?このデュエル長引かせることはできないよ!《あぁ早くヤツを倒してほかのみんなの所に行くぜ》
(オゾンB)バディファイト世界一バディチャンピオンを決めるWBCカップ世界大会も遂に決勝戦を残すのみゾーンビ〜!2017/01/14(土) 07:30〜08:00
テレビ大阪1
遊戯王デュエルモンスターズ 20thリマスター[字]
「デッキマスター深海の戦士」
詳細情報
あらすじ
謎のバーチャル世界に別々に放り込まれた遊
戯達。遊戯の前にはビッグ1が現れてデュエ
ル対決。負ければ肉体を奪われてしまう。深
海の戦士に姿を変えたビッグ1に対し、遊戯
はクリボーをデッキマスターに従えて挑む。
番組内容
童実野美術館のエジプト展を訪れた遊戯は、千年アイテムの持ち主であるイシズ・イシュタールと出会う。そこに飾られていたのは遊戯と海馬に似た人物が描かれた石版。イシズは海馬にもレアカード強奪集団「グールズ」の壊滅を依頼して神のカード「オベリスクの巨神兵」を託していた。海馬は童実野町全体を使った巨大大会「バトルシティ」の開催を発表する。
出演者
【[声]】武藤遊戯:風間俊介、海馬瀬人:津田健次郎、城之内克也:高橋広樹、真崎杏子:斉藤真紀、本田ヒロト:菊池英博、海馬モクバ:竹内順子
原作脚本
【原作】高橋和希 スタジオ・ダイス
【シリーズ構成】武上純希
【脚本】早川正、武上純希
監督・演出
【監督】杉島邦久
音楽
【オープニング曲】
「WILD DRIVE」歌:永井真人