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字幕書き起こし グレーテルの小さなかまど「ケークダムール」 2017.01.17

夜更けのキッチンに漂うのは温かい思い出のにおい。
人とお菓子の物語。
甘い小さな一かけをご賞味あれ。
古い民話をもとにしたフランス映画「ロバと王女」。
ロバの皮をかぶって身を隠していた王女は分身と共に愛する王子のために愛のケーキを作ります。
王女は王子へ渡すケーキの中に自分の指輪を忍ばせたのです。
そして王女の愛は成就します。
今日は映画の王女のように恋する気持ちを込めたケーキケーク・ダムールと永遠の愛を誓う指輪の物語をひもときます。
ここ愛の国といわれるフランスではプロポーズの時こんなロマンチックな指輪の渡し方がありました。
クレール・ブルディエさん36歳。
同い年のジュリアンさんとつきあって9年がたちます。
ふだん無口なジュリアンさんからの突然のプロポーズ。
ジュリアンさんが自分の気持ちを託したのは飴細工の指輪が載ったこんなケーキだったのです。
映画「ロバと王女」は17世紀ルイ14世の側近だったシャルル・ペローによる「ロバの皮」が原作です。
童話「赤ずきん」でも知られるペロー。
ヨーロッパ各地で中世より語り継がれていた民話をまとめました。
「ロバの皮」はその一つです。
古い民話に甘いケーキに指輪を忍ばせるというロマンチックな脚色を施したといわれています。
ペローの時代から300年余り。
指輪に込められた愛の意味は連綿と受け継がれています。
パリの街角で指輪をかたどったケーキが店頭に並んでいました。
チョコレートや飴細工で出来た指輪のケーキの数々。
こんなケーキを作ったパティシエも。
フランスの恋人たちにとって指輪のケーキを贈り合う事は古くて新しいプロポーズのスタイルです。
フランスから広まったとされる愛のケーキケーク・ダムール。
永遠の愛を誓う指輪を忍ばせたケーキには美しくも揺るぎない愛の強さが込められています。
指輪は永遠の象徴であるとともにヨーロッパでは魔法の道具という意味も持っています。
さああなたも甘いケーキに恋の魔法をのせて愛しい人に思いを伝えませんか?2017/01/17(火) 00:55〜01:00
NHKEテレ1大阪
グレーテルの小さなかまど「ケークダムール」[字]

Eテレで放送中の「グレーテルかまど」から再構成した5分間。今回はフランスで語り継がれる、手作りケーキに指輪を忍ばせ、恋を成就させた王女のケーキの物語!

詳細情報
番組内容
フランスでは、プロポーズの際、思いを託した指輪をケーキに忍ばせて愛を確かめあう方法がある。カトリーヌ・ドヌーブ主演の映画「ロバと王女」(1970年)は、王女が歌いながら「ケーク・ダムール」愛のケーキを焼き、最後は恋を成就させる物語。古い民話が原作で、パリジェンヌ永遠の憧れの、「指輪のケーキ」をご紹介。