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セリフ書き起こし 嫌われる勇気 #02【ブラック企業狂想曲!呪われた部屋の謎】 2017.01.19

(娘)できました。
(女性)さすが先生のお嬢さま。
花姿がお美しいです。
(女性)全体のバランスが絶妙ですよ。
(蘭子)その褒め言葉明確に否定します。
(蘭子)私にはまったく品が感じられません。
(道子)蘭子さん。
色目に統一感もなく見るに堪えない代物です。
(青山)やっぱりあの女はサディストです。
(青山)あの人僕に何て言ったと思います?《一つお伝えしたいことがあります》《はい》《あなたは刑事には向いていません》そりゃあ僕はまだ半人前かもしれませんけど。
言っていいことと悪いことってありますよね?

 

 

 


(大文字)庵堂君の発言には一理あると私も思いますよ。
先生までそんなことを!?じゃあ教えてください。
どこがどう向いてないっていうんですか?なぜあなたは今私に向かって怒ったか分かりますか?だからそれは先生が庵堂さんと同じように僕を…。
違います。
あなたは大声を出すために怒ったんですよ。
えっ?その手段として怒りという感情を捏造したんです。
捏造…。
無抵抗な私をより安直な手段で屈服させるために怒りという感情を使ったんですよ。
分かりませんか?要するに感情とは出し入れ可能な道具なんです。
何ですか?それ。
僕が本気で怒ってないっていうんですか!?土方君お茶をお願いします。
ちょっと!話そらさないでくださいよ!
(土方)失礼します。
どうぞ。
すいません。
ありがとうございます。
ハハハハ。
何がおかしいんですか?無関係な人には瞬時に丁寧な対応に戻りましたね。
怒りを自由に出し入れできているということです。
あっ…。
つまり感情とは目的を達成するための手段でしかないんです。
人は皆何かしらの目的に沿って生きている。
アドラーが唱える目的論です。
そこに庵堂君の言ったことの答えが隠されているでしょう。
目的論…。
できました。
すっごい…。
蘭子さんホントに生け花習ってたんですね。
たしなむ程度です。
でも聞きましたよ。
蘭子さんは小さいときからいろんなお稽古を習ってたお嬢さまだって。
誰にそのことを?大文字先生です。
あれ?蘭子さん?
(刑事)おはようございます。
(小宮山)あの窓から飛び降りたのか。
(浦部)ええ。
市川尚道42歳。
このREPEL社の執行役員で商品開発部を取り仕切っていました。
(小宮山)42で執行役員か。
いいなぁ。
(浦部)次期社長と目されててかなり優秀だったみたいですからね。
誰かと違って。
(浦部)ちょっと上見てきますわ。
午前5時巡回中の警備員がこの部屋から物音を聞き鍵を開け中に入ると窓が開いており不審に思って下をのぞいたところ市川さんが倒れていたそうです。
おい。
ご苦労さまです。
警備員が入ってくるまでこの部屋には鍵が掛かってた。
靴も揃えて置いてある。
自殺とみて間違いないだろ。
(梶)さすがFBI式プロファイリング。
やめてくださいよ。
その推理明確に否定します。
あぁ!?
(梶)出た。
ちょっとあなたここにしゃがんでください。
あっはい。
警備員が中へ入ってきたとき犯人はここに隠れていました。
犯人?
(浦部)おい。
お前いきなり何適当なこと言ってんだ?適当じゃありません。
壁紙に擦れたような新しい傷があります。
犯人がこのデスクをここに移動させたときにできたものです。
(梶)なるほど。
死角をつくったのか。
警備員が中へ入ってきたとき市川さんの転落に気付き警察へ通報するため慌てて出ていった。
その間に犯人はやすやすとこの部屋から出ていったんです。
自殺に見せ掛けた簡単なトリックです。
(梶)さすが庵堂蘭子。
転落時誰かがここにいた。
もしホントに他殺だとしたら犯人はこの部屋のつくりや警備員の巡回時間を知ってる人物ですよね。
犯人はこの会社の中にいます。

(めい子)死因は頭蓋骨骨折による脳挫傷。
体の左右に複数の骨折や打撲の痕が見られます。
自殺の可能性は?
(めい子)ないと思います。
自殺の場合は明確な意志を持って飛ぶためあがくことなくほとんどの場合は両足で着地します。
しかし足首には骨折の痕は見られません。
(浦部)じゃああいつの言うとおりってことか。
あいつって庵堂蘭子のことですか?そうだよ。
自殺に見せ掛けた他殺だって。
全部お見通しってわけね。
ここを見てください。
この傷は鈍器で殴られたような痕に見えます。
しゃくだけど誰かに殴られ突き落とされた可能性は否定できませんね。
(稲葉)すみませんお待たせしまして。
(稲葉)広報部の稲葉と申します。
(竹内)広報部の竹内です。
よろしくお願いします。
お願いします。
事態が落ち着くまで市川に代わりまして私が商品開発部の責任者となりました。
何かありましたら私に聞いてください。
はい。
いやぁしかし本当に驚きましたよ。
彼の開発した商品は全て大ヒットでしてね。
弊社としては彼の死は本当に痛手です。
あれもそうですよ。
ああこれ知ってます。
絶対に消えないペンだ。
へえ〜これも市川さんが?商品開発部はこちらです。
どうぞ。
(絵実華)申し訳ございません。
本日の商品の発表会は中止となりまして。
ホントに申し訳ありません。
あ〜眠い。
(社員)竹内さん今日15時からプロジェクト会議入れて大丈夫ですか?
(竹内)15時…。
(社員)はい。
(竹内)うん大丈夫。
資料用意しといて。
実は今日消費者向けに消えないペンに関する広報発表がありまして。
あんなことがあって急きょ中止に。
そうだったんですか。
何を発表しようとしていたんですか?それはまだちょっと…社外秘ですので。
昨夜市川さんも発表の準備をしていたんですか?ちょっと待ってください。
現場のことなら…。
おい大村いいか?
(絵実華)はい。
昨夜市川どうしてた?
(絵実華)8時ごろまではここにいました。
社内の入室記録によると午前0時すぎに会社に戻ってきています。
何しに帰ってきたんですかね?
(絵実華)ちょっと分かりません。
あの部屋はよく使うんですか?
(絵実華)それは…。
何かあったんですか?実は1年前もあの部屋で社員が亡くなっているんです。
それ以来誰もあの部屋には入っていません。
(半田)もう一人死んでいた?はい。
1年前同じ商品開発部の前島成美さんがあの部屋で自殺していたんです。
果物ナイフで手首を切って死んでいたのを市川さんが発見しました。
(市川)《あっ…!》
(市川)《前島…!》事件性はなかったのか?・
(三宅)係長。
(半田)はい。
(三宅)現場に立ち会ったメグロチュウオウ署の見解によると事件性はありません。
三宅君ありがとう。
で自殺の原因は何なんだ?それが誰も分からないって。
遺書は?ありません。
何カ所かためらい傷もあって。
手首を切って死んだのは間違いないみたいです。
重ね重ね。
1年の間に2人も同じ部屋から死んでるのか。
何か不気味ですね。
(半田)よし小宮山と浦部は市川が誰かに恨まれていなかったか人間関係の洗い出しを。
(小宮山・浦部)はい。
三宅君悪いんだけど転落当日の市川の足取りを追ってもらえるかな。
(三宅)はい。
僕は?青年は庵堂の指示に従え。
はい。
あっ。
勝手に持ってきちゃってるよ。
市川さんとトラブルに遭った方はいませんでしたか?
(社員)市川さんが上司じゃなかったらとは内心みんな思ってたと思います。
振られた仕事量が半端なくて。
(社員)いくら残業しても仕事が終わらないんですよ。
そんなに嫌なら会社を辞めたらいいと思います。
ちょっと庵堂さん。
そんな簡単に辞められませんよ。
家族がいるし抱えてる仕事だってありますし。
商品開発部っていつもこんなに忙しいんですか?
(社員)はい。
商品開発部はこの会社の花形なんです。
だからみんな多少きつくても無理して仕事を。
大村さんは1年前に亡くなられた前島成美さんと同期でしたよね?
(絵実華)はい。
彼女が自殺した理由分かりますか?いえ。
ごめんなさい。
大して仲良くはなかったってことですか?
(絵実華)お互い忙しかったんで。
ご協力ありがとうございました。
また何かありましたらおっしゃってください。
失礼します。
はい。
あれ?庵堂さん?・
(美希)えっ今夜ですか?・
(竹内)大事な取引先なんだ。
頼む来てくれ。
お願い。
(美希)分かりました。
調整してみます。
ありがとう。
待ってくださいよ庵堂さん捜しましたよ。
何か分かったことでもあるんですか?あります。
あの人たちはみんな変わらないという決断を下しています。
えっ?言い争っていた?はい。
警備員から聞いた話なんですが…。
(市川)《これ以上言われてもお応えできませんね》
(稲葉)《お前誰に口利いてると思ってるんだ!》《稲葉さんいいんですよ僕の一言で左遷させたって》
(浦部)稲葉はもともとは商品開発部の部長でした。
そのとき主任だったのが今回転落死した市川です。
(半田)上司と部下の関係だったのか。
(浦部)ええ。
ですが今では数々のヒット商品を出してスピード出世した市川に大きく水をあけられてました。
(半田)元上司としては面白くない話だな。
(小宮山)ですよね。
俺が浦部に抜かされるようなもんですよ。
まああり得ませんけどね。
なっ?よし2人の関係を洗ってくれ。
(小宮山)はい。
(大文字)今回は何をしたんですか?もう毎度おなじみですよ。
人から嫌われることばっかり。
フフフフ。
分かったことは何かって聞いたら…。
《みんな変わらないという決断を下しています》意味不明なこと言って。
庵堂君がそんなことを。
おそらく彼女が言いたいのはあなたに教えた目的論ですよ。
えっ?例えば何十年も引きこもってる男がいたとしましょう。
彼はなぜ引きこもってると思いますか?なぜって…。
いじめとかで外での人間関係がうまくいかないとかたいていはそんな感じですよね。
普通はそう考えますがアドラーはそれを否定しています。
えっ?アドラーはこう言ってます。
いかなる経験もそれ自体では成功の原因でも失敗の原因でもないと。
人は経験の中から目的にかなうものを見つけだすんです。
目的にかなうもの…。
よく分からないんですけど。
引きこもりの男は外に出たくないという目的があって不安や恐怖をつくりだしているんです。
いやそんなこと…。
でなければさっきあなたがおっしゃったいじめを受けている人は全員が引きこもっていないとおかしいということになりますね。
そりゃそうですけど…。
外に出たくない目的って…?ずっと引きこもってれば親が心配する。
親の注目を一身に浴びて腫れ物に触るように丁重に扱われ特別な存在でいることができる。
じゃあその人は自ら決めた目的をかなえてるってことですか?そう。
つまり人は色々と不満はあってもこのままの私でいることの方が楽であり安心なんですよ。
だったら庵堂さんが言ってたことって…?不満はあれど変わろうとしない人たち。
そこに事件解決のヒントを見いだしたんじゃないでしょうか。
(井口・山本)イェーイ!はい!・「おじさんたちが教えちゃう!」あっそれ!・「たけのこたけのこニョッキッキ!」
(美希・山本)1ニョッキ!2ニョッキ!
(道子)3ニョッキ!
(井口)4ニョッキ!4ニョッキ!
(井口)ハハハハ!蘭子ちゃんもアウト〜!もう一回お願いします。
(道子)蘭子さんむきにならないでくださいよ。
ゲームですからね。
もう一回お願いします。
(竹内)遅くなりましたすみません。
(井口)お〜!
(美希)絵実華さん遅いですよ。
山本さんがさみしがってましたよ。
(山本)それ言うなって言ったろ。
(井口)竹内座ろう座ろう。
(絵実華)何で…?女子が足りないって相談したら友達連れてきてくれるって。
庵堂さんありがとうございました。
いいえ。
(山本)みんな揃ったところでもう一回ニョッキゲームやっちゃいますか?
(竹内)いきなりですか?着いていきなり?蘭子ちゃん携帯教えてよ。
(山本・竹内)お待たせ〜。
(井口)遅いよ遅いよ。
(山本)そういえばさ竹内の会社大丈夫なの?何がですか?
(山本)また事件あっただろ。
ニュースで見たぞ。
(井口)ニュース?
(山本)もうちょうど1年ぐらい前だよな?成美ちゃんが自殺したの。
(井口・道子)えっ?
(道子)1年前にも同じようなことあったんですか?ここだけの話今回の事件と同じ部屋で。
しかもしかも同じ午前5時に。
・マジ!?
(美希)マジ!やっぱあの部屋呪われてるんですよ。
呪われてる?
(美希)呪われてる〜。
成美さんがあんなことになったころからかな。
あの部屋は呪われてるから入らない方がいいって社内で噂が流れて。
(道子)何それ。
怖いですね。
(美希)怖〜い。
それからかな鍵が掛けられて誰も入らなくなったの。
(山本)竹内マジかよ?
(竹内)ああまあ…。
ねえもうその話やめない?あっ…ごめんなさい。
絵実華さん同期で一番仲良かったですもんね。
成美さんと。
(山本)ねえ絵実華ちゃんは彼氏いるの?いません。
(山本)ホントに?商品開発部は隠れ社内恋愛が多いって聞いたよ。
社外でつくる時間がないぐらい残業続きだからって。
(井口)まあ俺たち皆フリーだからな。
選びたい放題だよ〜。
ハハハハ!明確に否定します。
あなたは既婚者です。
指輪を取った痕が見えます。
そこまでして独身に見せたいなら今すぐ日焼けサロンに行って指だけ焼くことをお勧めします。
蘭子さん。
すいません。
ハイボールお代わり。
ちょっと勝手に触っちゃ駄目ですって…。
あっ大村絵実華さんいますね。
竹内さんも。

(竹内)お待たせしました。
昨日はありがとうございました。
助かりました。
いいえ。
皆さん同期だったんですね。
仲は良かったんですか?もううちの代はみんな同期愛が強くって。
今日は何か?昨日試してみたんですが消えないペンってホントに消えないんですね。
《消えない…》注意喚起はしっかりしているんですけどね。
こんな物欠陥商品だなんて言ってくる人もいたりして。
欠陥商品だなんてひどい言われようですね。
ここだけの話なんですが控えていた広報発表というのは消えないペンを自主回収することだったんです。
そうだったんですか。
広報部としては自主回収だけは避けたいと思っていたんですけどね。
なぜですか?
(竹内)会社のイメージが損なわれますからね。
そのことで稲葉さんと市川さんが連日もめていて大変でした。
竹内さん!稲葉さんが警察に連れてかれたって。
(竹内)えっ!?
(小宮山)1週間前に市川さんの銀行口座からあなたの口座に100万円もの金が振り込まれていました。
これは何だ?知りません。
知りませんじゃないだろ!大声出すなよ。
市川さんが亡くなられた日の夜どこで何をしていました?
(稲葉)家に帰ってましたけど。
そのことを証明できる者は?ちょっと待ってください。
何でそんなこと聞くんですか?質問にだけ答えろ!小宮山さん。
社内不倫?
(小宮山)ええ。
市川は大村絵実華と不倫関係にあったんです。
浦部。
(浦部)稲葉はその事実に気付きそれをネタに市川に口止め料として100万円振り込ませたと主張してます。
(半田)う〜ん…不倫ねぇ。
だがそれぐらいでは市川を殺す動機にはならないだろ。
(浦部)稲葉の話によると2人は交際を巡ってトラブルがあったそうです。
(半田)大村絵実華の当日のアリバイは?
(小宮山)社内の入退室記録によると午後8時すぎには退社してますね。
報告は以上です。
(半田)三宅君悪いんだけど念のため大村絵実華の足取りを調べてもらえるかな?
(三宅)はい。
あのすいません。
いったい何がどうなってるんでしょうか?
(浦部)お前のバディは庵堂だろ。
あいつに聞けよ。
片付けとけ。
はい。
浦部は過去に庵堂と組んでいたことがあってな。
散々振り回されたんだ。
そうだったんですか。
お前は庵堂をしっかり見張ってろよ。
はい。
あっちょっ…ちょっと待ってください!
(梶)ご苦労さん。
どう?進んでる?
(由稀菜)まだ始めたばっかりです。
(梶)そっか。
いやぁ相変わらず庵堂も無茶言うよな。
1日で調べろだなんて。
とっとと終わらせて早く家に帰ろう。
(由稀菜)何かあるんですか?うちの嫁がね今週旅行でいないんだよ。
こういうときぐらいゆっくり羽を伸ばさなきゃね。
いいですね旅行。
誰と行ってるんですか?えっと…中学の同級生。
おめかしして出掛けてったよ。
不倫旅行だったりして。
(梶)うん?さあ早く終わらせましょう。
(絵実華)稲葉さん戻ってこれたんだ?さっきね。
任意だからって。
あれ?庵堂さんどうしたんですか?ここだけの話状況から見て市川さんを殺害したのはあなただとして動いています。
それ言っていいんですか?市川さんと不倫をしていましたよね?トラブル中だったことも分かっています。
ちょっと…ちょっと待ってくださいよ。
だからって大村が…。
もちろんまだこれだけではあなたを逮捕できません。
ですが今後決定的な証拠が見つかりしだいあなたを逮捕します。
もう…。
(社員)稲葉さんおはようございます。
(社員たち)おはようございます。
稲葉さん…。
キャーッ!
(稲葉)違う!違うこれは…!俺は…俺は知らない!
(めい子)発見されたトロフィーだけど被害者の左側頭部の打撲痕と一致した。
犯人はやっぱり稲葉さんだったんですね。
皮肉よね。
自分が受賞したトロフィーで殴られて殺される被害者って。
よし分かった。
稲葉の逮捕状を請求しよう。
お願いします。
係長。
(半田)はい。
見つけちゃったんですけど。
はい?えっ?えっ?どういうことですか?
(浦部)このトロフィーが凶器に使われたことは間違いないんだ。
私じゃない。
だったらどうしてお前のデスクに入ってた?だから知らないって何度も言ってるだろ!浦部。
(小宮山)稲葉はシロだ。
(浦部)えっ?
(三宅)事件当日の市川の足取りを調べていたら大村絵実華とバーに入ってくところを見つけました。
(小宮山)このバーに行って店員から話を聞きに行ってきます。
(三宅)あっもう聞いてきました。
(一同)えっ?
(三宅)「嫁とは別れる。
だから…」
(市川)《もう一度やり直せないか》《ごめんなさい》《こんなこと言いたくないけど他の部に異動させることだって俺は簡単にできるんだぞ》
(浦部)ゲス過ぎる。
復縁断ったら異動させるって。
(三宅)殺す動機としては十分ですよね。
でも凶器は稲葉さんのデスクから出たんですよね?誰かが稲葉に罪をなすり付けた可能性もある。
あっ!どうした?いやあの…。
昨夜庵堂さんが大村絵実華にあなたが犯人だとして捜査しているって言っちゃって…。
あぁ!?お前しっかり見張っとけって言っただろ!すいません!
(浦部)事件当日の夜市川に会ってたよな?上司だったのでむげにできなかっただけです。
だったらどうして黙ってた?やましいことがあるからだろ?言ったら変に疑われるかと思って…。
(小宮山)市川さんと不倫していた事実は…。
あっ…。
いったいどうなってるんですかね?何かもう訳分かんなくなってきましたよ。
ちょっ…。
庵堂さんどこ行くんですか?いいかげん勝手なことはやめてくださいよ。
僕たちもまともな捜査しましょうよ。
では張り込みに行きましょうか。
はい。
呪われた部屋に。
えっ?2人も同じ午前5時に死んだって気味悪いですよね。
ホントにここ呪われてたりして…。
でも大丈夫ですよ。
怖くありませんから。
キャーッ!すいません。
でもこの会社ってちょっと変ですよね。
同僚が死んでるっていうのにデスクに花瓶置いただけでいつもどおり仕事していて。
こんな会社じゃなかったら成美さんだって自殺せずに済んだのかも。
庵堂さんだったらどうします?もし本当につらいことがあったら戦いますか?私は昔誘拐されたことがあります。
えっ?誘拐されて1週間がたって無事に発見されました。
その後学校へ行ったら私の机の上に花瓶が置いてありました。
私は花瓶の中に入っていた菊の花を教壇の近くに置いてあった花瓶に差し替え生け直しました。
私は何があっても常に前を向いて歩いていく自分を選んで生きています。
すいません。
そんなことがあったなんて…。
いいえ。
少し話をし過ぎました。
あっ5時になってます。
やっぱり何も起きませんでしたね。
っていうか物置き過ぎですよね。
何でこんなところに。
その場所って前島成美さんが亡くなってた場所ですよね。
ああはい。
ちょっとそこ…。
どうしたんですか?庵堂さん?庵堂さん?あっ!駄目ですって!ちょっと…。
「ぺいちゃんごめんね」「もう限界です」何なんですか?これ。
見つけた。
(絵実華)おはようございます。
おはようございます。
(稲葉)また来たんですか。
もういいかげんにしてくださいよ。
昨晩私たちは呪われていると噂をされているこの部屋に泊まりました。
心配はいりません。
ご覧のとおり何も起きませんでした。
(稲葉)いったいどういうことですか?そもそもこの部屋が呪われていると噂をされるようになったのは1年ほど前成美さんがここで自殺をしたころの話です。
そんな噂がなぜ流れたのか答えはとてもシンプルでした。
この部屋に誰も近づけたくない市川さんが意図的に流したんです。
(稲葉)どういうことですか?皆さんこれを見てください。
(稲葉)「ぺいちゃんごめんね」「もう限界です」これは1年前死の直前自らが開発した消えないペンで書き記した成美さんの遺書です。
ぺいちゃんって…。
ここに書かれているのは恋人の名前。
つまり竹内純平さんあなたです。
成美さんが胸元につけていたコサージュとあなたが手帳につけているコサージュが一緒でした。
私は市川さんを殺害した犯人は成美さんと深い接点がある人物だと思っていました。
でなければ自殺したあの部屋でわざわざ殺す目的が見当たりません。
あの文字を見てようやく確信が持てました。
市川さんを殺害したのはあなたです。
嘘でしょ?竹内君が…。
何の根拠があってそんなこと…。
証拠ならあります。
市川さんが殺された日あの部屋で鑑識が足跡痕を採取しました。
足跡痕は複数見つかりましたがその中で市川さんとあなたの足跡痕が窓に向かって残っていました。
念のためあの飲み会が行われていたときあなたの足跡を採取しました。
あの部屋は1年前から誰も足を踏み入れてないんですよね?あなたは私たちが絵実華さんのことを怪しんでいると知ると凶器を稲葉さんのデスクに忍ばせました。
同期愛が強いあなたなら絵実華さんが疑われていると知れば行動を起こすと思っていました。
引っ掛けたのか。
これでもまだ納得できませんか?
(竹内)許せなかったんだよ!成美を苦しめたあの男がどうしても。
成美からずっと相談を受けてた。
市川の下で働き続ける自信がないでも誰にも相談できないって。
あいつは頑張ってたんです。
必死に要望に応えようって。
でもそんな成美に市川は…。
《この消えないペンは俺の企画だ》《お前はもういい。
嫌なら外れろ!》
(竹内)それで…あいつは死んだんだ。
成美が死ぬ前電話で話したときに様子がおかしかったからすぐに商品開発部に行ったら…。
《成美…》
(市川)《ふざけんじゃねえぞ》《消えないペンで書きやがってこの野郎!》《消えねえじゃねえかよ!くそ!》あいつは部下の下の名前なんて興味ないやつだったから僕たちが付き合ってるのも知らなかった市川は成美を追い詰めた自分への批判を避けるために壁紙を貼った。
(市川)《おい…おい竹内お前も手伝えよ》
(竹内)いつかあいつをこの手で殺す。
そのときに誓ったんです。
命懸けで成美が作った物を横取りされて…。
揚げ句にあのペンは欠陥品だって言って自主回収する段取りまで決めて。
あまりにも身勝手過ぎるだろ!だから僕は…。
これは成美の弔いなんだ。
その考え明確に否定します。
あなたは成美さんの弔いのために殺害したのではありません。
市川さんを殺すという目的のため。
成美さんを死に追いやった許せないやつという感情を利用したのです。
あなたはただの犯罪者です。
人殺しを美談にすり替えないでください。
・はい商品開発部です。
こんなときでも仕事ですか?あなたも同罪です。
成美さんと同期で一番仲の良かったあなたなら彼女が苦しんでいたことを理解していたはずです。
なのに何もしなかった。
間違ってるって分かってても言えなかったんです。
余計なことを言って市川さんに嫌われるのが怖かった。
(大文字)《つまり人は色々と不満はあってもこのままの私でいることの方が楽であり安心なんですよ》それは違うんじゃないですかね。
あなたたちは変わらないという目的のために市川さんに嫌われたくないからという言い訳を持ち出していただけじゃないですか?変わろうとすることは勇気がいるし自分を変えることは楽じゃないから…。
だから変わらないための言い訳を探して逃げていたんですよ。
あっすいません。
上司に逆らって評価を下げたくない。
周囲から白い目で見られたくない。
死ぬくらいなら嫌われればよかったんです。

(土方)先生この消えないペン僕は消せるんですよ。
(大文字)ほう。
(土方)いきますよ。
アン!消えました。
ああアップルペンね。
(めい子)先生。
(大文字)ああ相馬君。
今日もすてきですね。
(大文字)ハハハ。
近いよ。
いいじゃないですか。
同じ大学で働いてるんですから。
ああ…。
庵堂蘭子って先生の教え子なんですよね?そうですが庵堂君が何か?教えてほしいんです。
庵堂蘭子の弱点を。
「事件名当庁関係者の児童に対する略取誘拐事件」「被害者アンドウランコ」「14歳で誘拐された少女」「一週間後に発見」「犯人は未だ見つからず」未解決事件か…。
おはようございます。
おはようございます。
庵堂さんの言ってた意味分かりました。
「あなたは刑事に向いてない」って言葉。
僕はあのとき事件を解決できなかった言い訳を口にしてました。
庵堂さんのおかげで分かりました。
やめてください。
あなたが分かろうが分かるまいが私の課題ではありません。
いちいち報告しないでください。
ひどい…。
2017/01/19(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>嫌われる勇気 #02[字][デ]【ブラック企業狂想曲!呪われた部屋の謎】

会社の窓から飛び降り事件発生!呪われた部屋の謎…犯人は会社の中にいる!変わらないことを決断している人々…アドラー心理学の目的論が事件解決の鍵を握る!

詳細情報
番組内容
「絶対に消えないペン」などのヒット商品があるメーカーの執行役員の市川が、深夜に会社の窓から転落死した。現場の状況や第一発見者の証言から、浦部(丸山智己)は自殺だと断定するが、青山(加藤シゲアキ)とともに現場に駆け付けた蘭子(香里奈)は、それを否定。自殺に見せかけた殺人で、犯人は被害者と同じ会社にいると推理した。遺体を司法解剖しためい子(相楽樹)も、蘭子の見立てを支持する。
市川が率いていた
番組内容2
商品開発部には、絵実華(大後寿々花)や竹内(笠原秀幸)ら10名ほどの社員がいた。聞き込みに来た蘭子は、社員たちのデスクに目覚ましドリンクやグッズが置かれていることに気づく。さらに、市川が転落した窓がある小部屋で、1年前に同じ部の成美という若い女性が自殺していたことが判明。1年の間に同じ部屋から2人の死者が出たことを怪しんだ半田(升毅)は、小宮山(戸次重幸)と浦部に人間関係の洗い出しを、三宅
番組内容3
(桜田通)には事件当日の市川の足取りを追うよう指示。自分は何をすればいいのか、と聞く青山には、蘭子に従えと言う。
社内を歩き回り事情を聴く蘭子を、追うように付いていく青山。何か分かったことがあるか、と聞くと、蘭子は社員たちが“変わらない”という決断をしていると返した。まるで意味が分からない青山は、大文字(椎名桔平)を訪ね、そのことを報告。すると蘭子が意図するのは「目的論だろう」と話し始めた。
出演者
香里奈 
加藤シゲアキ(NEWS) 
相楽樹 
戸次重幸 
丸山智己 
桜田通 
飯豊まりえ 
岡崎紗絵 
寿大聡
 ・ 
正名僕蔵 
升毅 
椎名桔平
スタッフ
【原案】
岸見一郎 
古賀史健 「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社) 

【脚本】
徳永友一 
大石哲也 
ひかわかよ 

【企画】
渡辺恒也 
橋爪駿輝 

【プロデュース】
目黒正之 
井元隆佑 

【演出】
池澤辰也 
及川拓郎 
星野和成 

【音楽】
得田真裕 

【主題歌】
大塚愛 「私」 

【オープニングテーマ】
NEWS 「EMMA」 

【制作】
フジテレビ 
東映