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字幕書き起こし オイコノミア「競争しないとダメですか?」 2017.01.18

(又吉)先生今日のテーマは何でしょうか?
(大竹)これですよ。
ん?あっダンスですか?はい。
はあ!じゃあダンスの経済学。
というわけじゃないんですよ。
違うんですか?今日のテーマはね人と人との競争なんです。
競争!はい。
だから今まさにこの中で競争が行われてるんですよ。
そうですねぇ。
又吉さん。
はい。
ちょっと中入ってみましょうか。
行きましょう。
行きましょう。
入れるんですね。
はい。
へぇ〜!ここは都内にあるダンススクール。
下は3歳から上は社会人まで本格的なダンスレッスンが行われています。
すごいな!ハァ〜!すごいっすね!すごいですね。
彼らはプロになるための特別なプログラムを受けている「育成候補生」と呼ばれる生徒たち。

 

 

 


…しかいない選び抜かれた生徒です!YO!厳しい競争の中で勝ち抜いてきた子?
(KAZUYA)そうですね。
こう育成候補生になれるオーディションというのは1年に1回しかないのでそこを外部の方も含めて一生懸命みんなこう競い合ってきてますしクラスをこう編成するテストがあるんですね。
なので入ったらみんな同じレベルのダンスをするというわけではなくて4つのレベルに分かれているのでそこでもクラス編成をさせていただいてレベルが上がる子は上に行けるしレベルがまだまだの子はまだなかなか上に上がれないでまた頑張って基礎を練習するというような形で切磋琢磨してレベルアップしていって頂いてるというような感じになってます。
すごいみんなじゃあ競争してるんですね。
社会人の方も通ってる方もいる?いらっしゃいますね。
じゃあ別に大竹先生とか僕がもし希望があって…。
全然来ていただいて。
踊れる経済学者。
いやいや踊れる芸人ですよ。
いやそれいるじゃないですか何人か。
いやいやじゃあ踊れる作家ですよ。
いやいや。
又吉さん。
はい。
今日のゲストはね彼らのようなアーティストを目指す若者が憧れる人なんですよ。
えっ!誰でしょうか?どの人ですか?
(テーマ音楽)
(息子)今日のテーマは人と人との競争か。
(母)競争ってお母さん苦手。
他人と比べられるなんてホント嫌よねぇ。

(父)そんなこと言ってもお前競争社会だからしかたないだろ。
受験も就職も昇進も全部競争で決まるんだからな。
(母)あなたに言われたくないわ。
(UFOの墜落音)
(娘)でも経済学で考えると競争したほうがいいみたいよ。
(UFOの音)先生すごい場所ですね!そうなんですよ。
ここはね六本木のクラブなんですよ。
あっクラブですか?はい。
へぇ〜!今日のゲストはね以前こういう場所で踊ってたということなんですよ。
こういう所で。
はい。
先生はこういう所で踊った経験あるんですか?ないんです。
ないですか。
又吉さんは?僕もないです。
端っこのほうにいたことはありますけど。
なるほど。
では今日のゲストをお呼びしましょう。
「EXILE」のMAKIDAIさんです。
(MAKIDAI)よろしくお願いいたします。
(2人)よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
すごいですね。
まさか「オイコノミア」にMAKIDAIさんが来て下さるとは。
ねえ!すごいなんかね不思議な感じしますよね。
そうですね。
今回のゲストは昨年末「EXILE」のパフォーマーを卒業したMAKIDAIさん。
ダンスに加えDJ俳優さらにはテレビ番組のパーソナリティーとしても活躍しています。
MAKIDAIさんは実は経済学を学んだことがあるということなんですが。
ちょっとそれはおこがましくてそんなこと言えないですけど。
はい。
大学の時は一応経済学部。
へぇ〜!なるほど。
でした。
はい。
MAKIDAIさんと経済学にはちょっと変わった思い出があります。
それは経済学を学んでいた大学2年生のときのこと。
当時ダンスに夢中で大学を辞めようと考えていたMAKIDAIさん。
両親を説得するため経済学の教科書を2人の前に並べこう問い詰めたそうです。
(MAKIDAI)ちょっとホントに今思うと頭が下がる一方なんですけど。
あの当時はその実際にその時には学校行ってた教材を持ってきて直接的にこの経済学というものが自分にとってはまあどういうものかよくわからない…かったので。
(2人)はい。
だったらホントに今できるトライできるダンスに挑戦したいという思いを伝えました。
なるほど。
そうお父さんにおっしゃったらお父さんはどうお答えになったんですか?もうそこまで思うんだったらもう思いっきり1回挑戦してみればというかやってきなさいという感じでしたね。
はい。
なるほど。
なるほどね。
結局MAKIDAIさんは…そこまでやっぱりまあねこのダンスの世界に入るときに経済学をやめて!っていうことから…。
先生なんか怒ってないですか?
(笑い声)ちょっと気まずい…。
何か別にMAKIDAIさん経済学が嫌いやったんじゃなくてダンスがどうしてもやりたかったんです。
ダンスをやるためにお父様を説得するためにってことですよね。
ありがとうございます。
この2人が何かギクシャクするのは嫌やったんですよ。
(笑い声)はい。
ホントにそうなんですけどね。
あのまあ今日の収録でねぜひMAKIDAIさんの疑問を解いていきたいと思うんですよ。
はい。
これは人生に役立たないと思われたかもしれないんですけどいやそんなことはないと。
そっち。
ちょっと怒ってますよね。
(笑い声)でも僕もホントMAKIDAIさんと一緒でしたよね。
始めたとき経済学ってすごく難しいイメージでどういう役に具体的に立つんだろうと思ってたんですがすごい日常に関わってくることがいろいろあるんですよね。
そう。
いろんな日常のことを経済学でひもとけるということですか。
へぇ〜!ちょっと興味が湧いてきちゃいます。
又吉さんMAKIDAIさん。
はい。
お二人は競争って好きですか?いや僕は競争はちょっと苦手ですね。
なんかやっぱ疲れますからね。
なるほど。
でもお笑い界競争厳しいじゃないですか。
そうですよねぇ。
競争してるんですかね。
僕も。
知らん間に。
自分も好んで何か競うというのはそんなに好きなほうではないかもしれないですね。
ただやっぱこうソロダンスとかっていう時間帯とかそういう時になるとやっぱり無意識のうちにやっぱりこう前の人がいいダンスをしたらああちょっともう自分も頑張ろうとか何かいいものを出せないかなというのはやっぱり思いますけど。
はい。
まあ確かにね他の人と競い合うというのはなかなか辛いですし嫌なもんですよね。
はい。
でもね…へぇ〜!競争するとこんないいことがあるんです。
これはでもまあありますね。
例えば僕サッカー昔やってたんで同じポジション2人で争ってるぐらいの時とか同じ熟練のレベルやったら努力しないとね勝てないんで1人でもレギュラー安泰な状況よりも頑張ればそのレギュラー取れるかもぐらいのほうが頑張れますよねきっと。
実際に人は競争する環境に置かれるといつも以上の力が出せるという研究結果があります。
アメリカの社会心理学者があるシーズンの自転車競技の全データを調査し単独で走っている時と複数で走っている時のデータを比べてみました。
すると単独で走っている時に比べ複数で走っている時のほうが…ではね本当に競争が努力を引き出すものかどうかまあ簡単な実験をやってみましょう。
実験ですか?どうするんですか?え〜とね実は…これなんですよ。
アハハッ。
風船。
この風船に見覚えあります?ありますね。
さっき膨らましていただきましたよね。
これはお二人に膨らませていただいた。
これどっちがどっちか?なんかわかりそうですよね。
大きいほうが僕ですよね。
(笑い声)こんなにいきました!?30秒でしたっけ?30秒ですよ。
30秒でここまでいきました!?実は実験は収録前から始まっていました!まずお二人には…単独で挑戦していただきました。
(スタッフ)よ〜い!スタート!
(スタッフ)10秒。

(スタッフ)20秒。

(スタッフ)5秒前。

(スタッフ)はい!
(MAKIDAI)後半できなかったなあ。
はまってなかった。
ちょっともう1回チャンスくれないですか?ということでこちらが単独で膨らませた結果!これがね事前にお二人が膨らませた風船の大きさでこちら側がMAKIDAIさんで回りの長さが96cmということで書いてあります。
こちらが又吉さんで回りが38cmと。
はい。
いうことなんですね。
ちょっと空気抜けてきてるんでしょうね。
結び方がちょっと甘かった…。
そうですね。
直後に測ったらこの38cmでした。
はい。
では次に2人同時だとどうなるのでしょうか?どちらのほうが大きく膨らませられるのか競争です!いざ!よ〜い!スタート!はい。
あと20秒。
しんどい!あと15秒。
あと10秒。
87654321。
はいストップ!アッ…。
アハハハッ。
ちょっとこれは…。
こんな…こんなできなかったですかね僕。
アハハッ。
お互いを意識し競争して膨らませた風船。
さあ先ほどのものと比べてみると?やっぱり競争すると力が出ますね。
伸びましたね。
変わってますね。
MAKIDAIさんは1人でやったときに96cm。
競争すると110cmですよ。
やっぱり大きさも全然違いますね。
本当ですね。
14cmも。
そうですよ。
又吉さんも伸び率でいうとすごいですよ。
いや恥ずかしいですよ。
こんな表で。
アハハハッ。
僕伸び率は15cm。
すごいですよね。
38から53cmということですから。
記録が伸びてると。
はい。
伸びるんですね!「オイコノミア」の実験でも1人の時よりは競争した時のほうが風船は大きく膨らみました。
アハハッ!MAKIDAIさんも「EXILE」の活動の中で競争の効果を実感するときがあるそうです。
「EXILE」のだけでなく「EXILETRIBE」ってホントに多くのアーティストがいるのでやっぱりこうみんなでステージに立つ時というのはやっぱりこう…なんだろうな?ホントにこう順番であったり出ていく順番であったりってのもすごく影響しているのかなと。
やっぱりこう…やっぱり自然と競争心が出てきていいパフォーマンスができるということが多いんですかね。
はい。
その時のほうが自然とやっぱりエンジンはかかってるのかなというふうには感じますね。
はい。
まあこういうふうにね……ことができるというのは経済学だと「正のピア効果」プラスのピア効果というふうに言うんですよ。
(2人)ピア効果。
はい。
「ピア効果」には正のピア効果と負のピア効果があると経済学では考えられています。
だからまあ周りの人がすごく優れてたら一生懸命その人のパフォーマンスも上がるし逆のケースもありますよね。
例えば……という研究もあります。
それからまあ同じように……とか。
という形でやっぱり負のピア効果というのもあるんですよね。
サッカーとかではもろにありますよね。
その高いレベルの人が一緒にやるとより成長するというのはあるでしょうね。
(母)やっぱりいい環境で競争したほうが力は伸びるってことね。
(息子)じゃあ俺でもここに通えばパフォーマーになれるってことか?いいな。
行こうかな…。
(父)父さんも行こうかなぁ。
(息子父)えっ!そうなの!?でもただ単にレベルの高い人と競えばいいというわけではありません。
誰と競争するかが大切なんです!アメリカにある空軍士官学校で経済学者が行った実験があります。
実験の目的はピア効果を使って成績が悪い生徒たちを落第から救うこと。
そのため経済学者は学校の協力を得て成績が悪い生徒たちを優秀な生徒たちと同じクラスにまとめました。
1学期が終わり再び成績を調べると経済学者にとっては予想外の結果が待っていました。
なんと落第の危機にあった生徒たちの成績は向上するどころか逆に下がっていたのです!えっ?もうな…なんで〜!?へぇ〜!やっぱレベルが違いすぎたんでしょうね。
うん。
その後調査してわかったのは成績が悪い生徒というのは成績のいい生徒と比較されるのを嫌うんですよ。
だから成績が悪い生徒にとってはトップレベルの生徒たちに囲まれる事で自分が力不足だということを痛感させられるわけですね。
はい。
成績が悪い生徒同士で固まってしまってせっかくピアを成績のいい子どもたちにしようとしたのにその中で成績が悪い子どもたちばっかりのピアになってしまったと。
なるほど。
いうことなんですね。
これわかります僕は。
すごく。
わかります?はい。
何かあまりにも実力差あったら「俺はそこじゃないねん」って思ってしまって真剣に努力するのがあの恥ずかしいって思って…思ってないんですけど思ったフリをするというか。
なるほど。
はい。
やっぱりあんまり実力差があると諦めちゃうというのはあるかもしれない。
そうですね。
チャンスがなさそうに思えるというか。
はい。
この実験からわかるのはね勉強でも仕事でもスポーツでも……ということなんですよね。
実際に先ほどの実験でも成績が悪い生徒と優秀な生徒との間ではピア効果は働きませんでしたがその他の優秀でも落ちこぼれでもない中間層を集めたクラスの成績は劇的に伸びていました。
力が近い人間同士の間ではピア効果が働いたんですね!環境って重要じゃないですか。
(2人)はい。
だからより高いレベルでまあ自分がそこで頑張れたらいいんですけど例えば中学校で同しくらいの実力のサッカー部が2人いるとするじゃないですか。
はい。
もうほぼ実力一緒で1人は強豪校。
で1人はまあ強豪まではいかない普通の真面目に部活をやってる高校に行った場合普通に考えたら強豪校のほう行ったやつのほうがうまくなるはずなんですけどこっちは強豪校ですからもっとうまいやつがいっぱいいて雑用をやらされたり1年ぐらいちゃんとボール蹴られへんみたいな時期があったとしてそういう環境でやってこっちは1年から試合出れたりしたらねえ2年後3年後にもしかしたらこっちのほうがうまくなってる可能性もあるじゃないですか。
確かにそう。
すごく環境選びって難しいですよね。
そうですね。
自分をこう成長させる所をどうやって見つけるかというのは。
自分たちでは意識してないですがやっぱりこう自分たちのもとにいたHIROさんとかってリーダーが自然とそういう導き方をしてくれてるのかなって。
チームの作り方だったりどうしたらその人がよくなるかというのを考えてなんか構成していってるのかなって。
ピア効果を上手に活用している現場があります。
ここですか?あっ大竹先生ここお客さんの入り口なんですけど。
あっこっちじゃないんですか?こっちから。
はい。
来たことは?ないです。
2人が訪れたのは渋谷にあるお笑いの劇場。
ここでは365日朝から晩まで若手お笑い芸人が出演し芸を磨いています。
又吉さんも以前は毎週この舞台に立っていました。
なんか声がすごいっすね。
そうですね。

(ネタ合わせをする声)へぇ〜!・
(舞台に立つ芸人の声)・
(観客の笑い声)結構…又吉さんもずっと。
今でもそうなんですか?あっあれぐらいの熱量で最近ネタ合わせしてないかもしれないです。
ウフフッ。
こちらは舞台に立つ芸人さんが待機する前室。
(児玉)あれ?又吉さん。
フフフッ。
同居人がいました。
いや。
あっ。
相方です。
(赤羽)相方です。
大竹先生。
ご無沙汰してます。
お久しぶりです。
いやいや何してるんですか?いや今日は競争の回で。
競争の回出てたじゃないですか?僕。
出たっけ?いや出たよ!カット?もしかして。
お風呂行ったじゃないですか。
また別の。
また別の競争。
えっ?別のですか?うん。
あっそうなんですか。
そうそうそう。
じゃあ…。
だからこれは使われることは一切ないから。
何でだよ!使ってくださいよ。
こういうマジなやつ。
プライベートであとでDVDでお渡しするんで。
要らないです。
年間700組もの若手芸人が出演するこの劇場ではお客さんの人気投票により芸人のやる気を引き出しているそうです。
どれどれ〜。
芸人同士を競争させることで実力を高める仕組みとは一体どのようなものなのでしょうか?劇場支配人の望月さんにお話を伺いました。
(望月)ここではあのピラミッド型のバトルシステムになってまして。
はい。
バトルシステムですか?はい。
まああの一番底辺に1000組いましてまああのファーストクラス一番上のクラスセカンドクラスサードクラスまあ2軍3軍4軍という形であの毎月あの一番下から3軍に上がるためには1か月に1回。
先ほど行われていたイベントは2軍と3軍の入れ替え戦だったんですけれども。
そうなんですか。
はい。
2か月に1回入れ替えをして一番上のクラスは約半年に1回の入れ替え戦を実施しています。
このシステムね経済学者から見ると結構面白いポイントがあってですね。
この4段階に分かれてますけどやっぱり経済学的に見るとピア効果というのをうまく生かしてるなと思いますね。
はい。
同じようなレベルの人同士を競わせるということでよりやる気が出たり能力を伸ばそうという意欲が出てきますよね。
それやっぱり大きいんすね。
この1000何組をランダムでやるよりやっぱ同しくらいのレベルの人同士で戦わせたほうがいいんですか?そうですね。
いきなりトライアルクラスの人とファーストクラスの人が戦ったとしたら最初からちょっとどうせ勝てないってなりますよね。
もうひとつ注目したいのがこの報酬制度ですね。
報酬制度。
はい。
上のクラスに行けば行くほど報酬が大っきくなると。
はい。
報酬といってもお金っていうだけじゃなくてメディアの出演のチャンスとかMCを下のクラスの人のMCをするとかっていう形で上に行けば行くほどその報酬が大っきくなるというシステムになってると。
例えばオーディションとかあった時に1000組も見てもらえないですからね。
上から順番にこうチャンスが与えられやすいということなんですかね。
だからこういうふうにクラスごとに報酬が違うというのが「トーナメント理論」と言われてるものですね。
現在は人気お笑い芸人となった又吉さんもこのような厳しい競争のシステムを勝ち抜いてきたんですね!どうでした?その中でやってる時は。
う〜ん。
大変でしたけど楽しかったですね。
ああそうですか。
はい。
こうみんな違うネタでこう持ってきてどんな反応になるのか。
ウケたら気持ちいいですし。
うん。
スベったらそこからまた1か月間ネタを練って…。
っていう日々はすごくなんか貴重なね楽しい時期でしたけどね。
もう一度チャレンジするってのはどうですか?やれるならやりたいです。
(笑い声)時間かけてねやれたら面白いやろなとは思いますけど。
そんなこと言ってますけど大丈夫ですかね?ギャラ無しぐらいで始まる。
いやいやいや。
こっからやったらそうですよね。
はい。
はい。
そのう「EXILE」にはこういうシステムはあるんですか?そうですね。
あのうもちろんなんか頑張った分だけ何かこうチャンスは頂けるというのはあるんですけどもなんかうちのリーダーのHIROさんはライブが終わったあとに出演したそれぞれ全員にそれぞれの結構人数もいるんですけどそれぞれの欲しいだろうと思うプレゼントをそれぞれにこう用意してくれてライブの打ち上げとかでそういうのをしてくれるんでそういう時に気持ちの面ですごく頑張ろうって思いますよね。
うれしい。
すごいっすね。
すごいですね。
…がしてあるんですね。
すごい。
(息子)競争が大事なのはわかったけど結局競争に負けたら意味がないよな。
(母)そうね。
勝たないと意味がないのよねぇ。
(父)いやなんかの本に負けたほうにも意味があるって書いてた気がしたなぁ!あれは何の本だったけな?え〜となんとか花なんとか花…。
あっそうそう!「花火」だ!あのこちらを見てください。
あのこれはね又吉さんご存じですよね?はい。
知ってます。
僕が書いた…。
そうなんですよ。
又吉直樹作「火花」。
この小説の中で主人公の先輩が競争で負けた芸人の必要性について言及しています。
さあ今回は特別に作者ご本人に読んでいただきましょう!「周りに凄い奴がいっぱいいたからそいつ等がやってないこととかそいつ等の続きとかを俺達は考えてこれたわけやろ?ほんならもう共同作業みたいなもんやん。
同世代で売れるのは一握りかもしれへん。
でもな淘汰された奴等の存在って絶対に無駄じゃないねん。
例えば優勝したコンビ以外はやらん方がよかったんかって言うたら絶対そんなことないやん。
一組だけしかおらんかったら絶対にそんな面白くなってないと思うで。
だから一回でも舞台に立った奴は絶対に必要やってん」。
すごい!これねえ。
意味わかります。
ちょっと作者に朗読してもらう。
すごいぜいたくですね。
この優勝したコンビ以外はやらんかった方が良かったんか言うたら絶対そんなことないやんって。
このすてきですごくみんながやる気出ますもんね。
そうですよね。
私この場面やっぱり経済学がもういっぱい出てきて。
ここに?はい。
出てきてますか?出てきてますよ!まず今あの議論したばっかりのピア効果がありますよね。
周りに凄い奴がいっぱいいたから影響受けたと。
はい。
いうことが出てますよ。
それからえ〜と競争がなかったらそんなに面白くないということですから競争があったからこそあのうこう優勝したコンビは面白かったということなんですよ。
確かにピア効果ですねこれは。
はい。
でも「オイコノミア」の影響も受けてるとは思うんですけどもともと僕が割と昔っから思ってることですね。
なるほど。
もともとやっぱりサッカーとかで思ってたことですね。
はい。
その日本代表だけだったとしたら日本代表とかプロになった人しかサッカーをやるべきじゃなかったのかって考えていくとほんなら一緒にねえサッカーの練習試合する相手もいない。
競う相手もいない。
ずっと…わからないですよ。
国が保証して才能あるその人たちだけを育てたとして今のこの競争の中にいろんなやつがおってその中で選ばれた代表と戦わせたら絶対競争したほうが僕は強いと思うんですよね。
あの今のサッカー日本代表強くなったじゃないですか。
はい。
それもひょっとすると又吉さんのおかげかもしれないということですよねこれ。
そんな言い方したら嫌なやつになるんですけど僕だけじゃなくて僕を含めたその世代でサッカーやってた人間みんなは関わってると思うんですよね。
僕が負けたおかげでって言われるとね。
(笑い声)負けるのはやっぱり辛いことは辛いですけどね。
いや辛いっすよ…。
負けんのは。
はい。
負けのほうが多いですから。
でも。
あっそうなんですか?はい。
僕自身そうですし全体で言ったら勝つ人のほうがやっぱり少ないですよね。
はい。
ただ…う〜ん。
どういうことかわかりますか?負けた人にとってのメリットですか?はい。
う〜ん。
次への頑張る気持ちってことですか?そうなんです。
これなんですよ。
…ということなんですね。
オーストリアの経済学者フリードリッヒ・ハイエクは……と提唱しました。
ハイエク。
競争をさせるほうにとっても世の中にどんな能力を持っている…。
例えば「ダンスで一番うまい人は誰なんだ?」って見つけるのって難しいじゃないですか。
(2人)はい。
同じように競争をする側にとっても自分はダンスに向いてんのかっていうのをこう見つけ出すのってそんな簡単じゃないですよね?そうですね。
でも競争をすると勝った人はああ自分はダンスに向いてるんだというのがわかるしこう残念ながら負けたらなんかこれは自分の向いてるところじゃないというのがわかるというのがありますよね。
先ほどMAKIDAIさんおっしゃったとおりですよね。
次の道を見つける。
大人気グループ「EXILE」の一員であるMAKIDAIさん。
そんなMAKIDAIさんも初めからパフォーマーを目指していたわけではありませんでした。
まあもともと野球をやっていてホントは小っちゃい時はプロ野球選手になりたかったんですけどあのもうホントに到底及ばずと言いますかなかなかそこには行けなかったんですけど。
でもその中学校3年生まで野球部だったんですけどもその時にそれこそ何か推薦で野球の強い学校に行ったりとかっていうのがなかったから今の自分があると思うのでそれはやっぱホントに意味があることなんだなという。
仮にMAKIDAIさんがね中学の時野球の全国大会で優勝してたら全く違う人生を歩んでたかもしれない。
かもしれないですね。
ホントにそうだったと思います。
うん。
うん。
そっちじゃなくてそのころちょうどダンスに出会ってこっちが自分の道かもしれないって思ったから。
はい。
ねえ今のMAKIDAIさんが「EXILE」が生まれたということですよね。
これがまさにハイエクが言う……ということなんですね。
もしかしたらでもホームラン打ったあとものすごいパフォーマンスをする…。
(笑い声)ムチャクチャ人気出ると思いますよ。
そうかもしれないですよね。
ハイエクが言うてたとは思わなかったですけどほぼ同じ考えですね。
ああそうですか。
「学校の勉強をやることに何の意味があるんですか?」って聞かれたら僕はいつもそう答えてました。
自分が勉強苦手ってわからんまま社会出て集中力が思ったよりないなとか計算の処理する能力低いなとかそこで気付いてもあとの祭りというか。
早い段階で誰がその能力が高いのかわかってたら自分はそのジャンルじゃなくて別の事で何かあるんじゃないかって探しますよね。
うんうん。
探せる機会をそういう環境で得てるというか。
僕は学校行って「あれ?1学期始まったのになぜ僕だけ友達がすぐにできないんだろう?」とか。
学校の集団の中で自分の特性が次々と。
こんなとこができひん。
これできひん。
あれできひんとか。
これだけ何かできる。
で見つけていく訳じゃないですか。
それでかいっすよね。
ですからまあ…だからたまたま…もちろんねまだ可能性があってもっと努力すればそこで生きていけるという事も…。
そうなんですよねぇ。
難しいっすよね。
はい。
で適性を見るために今競争させられてるんやっていう説明がなかったんですよ。
うん。
でそこで出来なかったらもうだめだみたいな。
あれが競争を嫌いにさせるというか。
そうですね。
実は苦手やったら他のことで頑張れる可能性があるっていうのはもっと言ってほしいけど言いすぎるとやらんようになるというか。
そうですね。
何でも向いてないで終わっちゃうっていう。
向いてるものを永遠に探し続けて1個その壁を乗り越えることをしないようになると本人のためにもよくないという。
難しいっすよね。
難しい。
だけどやっぱりお二人ともそういうね野球…中学生までは野球をやっててダンスだ。
ホントに向いてるかというのはすごくわからないですけどホントにこう初めて人前で中学3年のその卒業式の何かこう卒業生を送る会みたいなのがありましてそこで初めて人前で踊ったときに「これ!これだ!」って何か感じたのはホントに本能的にあってあっこれ。
何かすごいのに出会ったという感覚はありました。
だからそこで経済学もちょっと試してみたけどそれはよくなかったと。
(笑い声)それもうホントに頭下がります。
(笑い声)だから別に経済学のせいでも何でも。
MAKIDAIさんのせいでも何でもないです。
それはだから向き不向き。
そう言われると救われます。
(笑い声)先生ももしかしたらねでも経済学の前にダンスと出会ってたらどうなってたかわからないじゃないですか。
お笑いダンスとフィールドは違えど競争社会の中で生きてきた又吉さんとMAKIDAIさん。
一昔前に比べ芸人やプロのダンサーを目指す人口が増える今危惧していることもあるといいます。
ホントに今のこうキッズダンサーってものすごくダンスもうまいですし振りを覚えるのも早いですし自分たちよりはるかに高い所にダンスとして行ってると思うんですけどやっぱりこう習ったことをやるというスピードは上がっていたりするんですけど自分たちの始めた時の少ない…情報も少なかったですしダンスっていうこと自体が自分たちで独創性と言いますか何か作っていこうという思いだったりえ〜何かを生み出そうという発想だったりというところで意外とこう自由にあの…踊って下さいってなったときに「あっどうしよう?」ってなる子も中にはいるのでやっぱりこうセッションと言いますか生感というのはやっぱり取り入れつつ協調性だったり合わせていくダンスというのも両方必要なんだなっていう。
競争の僕が何か苦手って思う一番の理由はその勝ったものだけが正義とする向きがあるじゃないですか。
それがまあちょっと嫌なんですよね。
僕ん中で。
いろんな面白いものがあるから1番になったものはもちろんそれは面白いんですけど逆に1番のものなんて興味ないわっていう偏見もないんですよ。
1番のものは1番のものとして楽しめばいいしでもそれ以外にも面白いものっていっぱいあるからそういう多様な面白さがあるというのをあの何ですかね?こう念頭に置いた上で競争を楽しむ。
そうですね。
っていうのがいいんじゃないかなと思いますね。
それこそまああの勝ち負けじゃなくてその個で踊るフリーダンスがすごい得意な人もいれば振りを覚えて合わせるダンスが早く覚えれるという違った才能っていうだけだと思うので個性というのがやっぱりこういろんな人と知り合う事でわかってくるという。
なるほど。
だから競争という方法でこうなんか作ってるって考えたらいいんでしょうね。
うん。
そしたら抵抗がちょっとなくなるかもしれないですね。
確かに。
又吉さん今回は何を学んだんでしょう?またよし学習帳。
2017/01/18(水) 22:00〜22:45
NHKEテレ1大阪
オイコノミア「競争しないとダメですか?」[解][字]

受験にスポーツ、就職…人生で避けられないのが競争。一握りの勝ち組以外にはメリットはないの?そんなことないんです!競争の意外なメリット、経済学で考えます。

詳細情報
番組内容
受験にスポーツ、就職…人生で避けられないのが競争。しかし、勝ち残れるのは一握り。合格できなかったら、プロになれなかったら、出世できなかったら、意味がないのでしょうか?実はそんなことはないのです。ダンスの世界で厳しい競争を勝ち抜いてプロになったEXILE・MAKIDAIさんにも、意外な過去が!?みんなにとっても、ひとりひとりにとってもプラスになる、競争の意外なメリットを経済学から考えます。
出演者
【ゲスト】EXILE MAKIDAI,【出演】又吉直樹,【講師】大阪大学教授…大竹文雄,【語り】朴ろ美