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セリフ書き起こし アニメ 3月のライオン「第14話」 2017.01.21

(駒音)
(ため息)やれやれ…やっとこっちを見たな。
・「川沿いを走る電車の音うつむいて咲く向日葵の色」・「夕焼けがしましまのボーダーになる」・「『ありがとう』って君が言うたんび」・「泣きそうな気持ちになるのはなんでだ子供みたいにさ」・「涙なら冷蔵庫に置いてきたはずだ」・「勝ってうれしいはないちもんめあの娘がほしい」・「さよならバイスタンダー僕らは歩いて行く」・「この道行きの最後が天国かそこらじゃあないとしても」・「ただの君と笑って立っていたいよ」・「誇らしさとか願いとか希望とか」・「もっとずっと持ち合わせとくよ」・「こわくてこわくてこわくて沈みそうでも」・「守るよ守るよ僕の全てを捧げ」・「目の前の君に誓うよ」

 

 


(二海堂)はい実は兄者兄者に桐山のアタマをかち割ってやって欲しいのです。
(島田)
坊のやつ何を言うかと思えばまた
やっかいな事を…
(鳥の鳴き声)じゃあ続けようか。
そううながされて盤面を見て僕はみるみる正気に引き戻された
続けられないよ。
そのくらい「悪い」よこれ
まず感じたのは衝撃…そして次に襲ってきたのは嵐のような「恥ずかしさ」だった
さっきまで俺この人の事何て思ってた…!?
回想こういうタイプの人との対局は長くなるな。
苦手だ…。
何だよ!?「こういうタイプ」って!!
回想イライラしたらダメだ。
そこに喰らいつかれる。
何様だよオレ!!?「イライラしたら」とか言ってどんだけレベル読み間違ってんだよ!?
勝ちたいだけでただ対局を引っ張って相手のミスを待つタイプの棋士と相手を頭の中で勝手に「ランク付け」して
回想ここで負ける訳にはいかない…どうしても。
目の前の相手の「力量」も計れないくせに私怨に頭全部持ってかれてA級棋士つかまえてサブキャラ扱い。
バカかオレは
は…はぁ…くっ…。
に…逃げたい消えてしまいたい。
ここからここからここから…
真っ暗でまぶしくて息ができない
ん…。
はぁはぁ…。
その小さな咳払い一つで「落ち着け」と言われたのがわかった
うながされるまま混乱した頭で必死に次の一手を探して探して…
そして気付いた。
なめてかかられていた事もそして今になって僕がそれに気付いてうろたえている事もこの人は全部全部見透かした上でこうして静かに座っているのだという事
ここで自分のバツの悪さだけで途中で逃げ出したらそれこそ本当の意味での「自分勝手」なのだという事に
く…。

そうして僕はありったけの必死さをかき集めて指し続けた。
が何一つ挽回できずに対局は終わった。
そして感想戦が始まった
ど…どこから…。
じゃあ…ここからちょっと進めてみようか。
5八飛そこから!?すぐに並べたという事はそこが分かれ道だったという事だ。
でも…
こ…ここから?
こんな所から?もう悪くなって行ったっていうのか?
じゃあ5四歩では?同金同銀同銀。
2四角同歩…。
あ…。
じ…じゃあこうだったら…。
1五歩同歩3五銀は?同銀同角3七歩成。
1五香同香3四歩4二銀…。
じじゃあ1五歩同歩6五歩は?5七角成同銀3七角…。
完敗だ…対局もその姿勢も…
あ…あありがとうございました…。
恥ずかしさで声が震えた。
目の前が白と黒に点滅した。
読みも何もかも僕の…完敗だ
(スミス)おーっっ走ってる走ってる。
おースミスあれ?今日は?いやちょっと修業しに。
さっきまで一砂と検討してました。
しょっぱいっすね…桐山くん。
ハァハァハァハァ…。

(スミス)経験値不足で相手の力量を読み間違ってフッ飛ばされて丸裸にされたよーな気持ち…。
わかるわかるっ若気の至りはーずかしーっっ。
はーっっあーもー…。
あんのヤロ対局前ここで後藤さんと島田さんの棋譜しかコピー取ってなかったんすよ。
ハハハ。
でどーせあれだろ?後藤さんが「20局」でオレが「5局」ってとこだろう。
ハハハ…。
当たりかよっ。
うわームカつくなあのガキ…。
まオレも似たような事しでかした事あっけどね。
ここまであからさまじゃなかったけどなっっ。
まねみんなねありますよね。
多少はね。
思い出したくも無いすけどね。
(スミス)次後藤さんっすね頑張って下さい!!怖いっすけど…顔が…。
(島田)ああ勝ちたいな…おっかないけどな…顔が…。
勝って宗谷とやりたいな…タイトル戦。
腹減ったなどっか寄ってく?あオレはちょっと…。
何?彼女?あいやそーゆーわけでは…。
あーもーいーよーいけいけっっしっしっ。
あじゃどーもお疲れ様でした〜〜。
(呼び出し音)もしもし坊か?体調はどうだ?そうか。
ああ勝ったよ。
うん。
そっかネットでもう見てたか。
(島田)しかし面白いなアイツ。
頑固と素直のゴチャ混ぜだ。
かち割れたかどうかはわからんけど…。
うん坊の言ってた事ちょっと解った気がするよ。
(島田)そうだな…誘ってみるか研究会に。
ただいまあああ…。
いちごちゅゎわ〜〜んおまたてちまちた〜ゴハンでちゅよ〜〜っっん〜〜っっチュッチュッッかわゆすなーもーさびちかったでちゅかーー??
(いちごの鳴き声)
(船の音)
起きていると色んな事を考えてしまうから寝た寝まくった
ずっと後藤と当たるのを想定してこのところろくに睡眠をとらないで棋譜の検討をしまくっていたので数日間飲まず喰わずで泥みたいに眠り続けた
でもついに眠り続ける事も不可能になった…
わ…痛っな…何だこれ!?
脱水症状だった。
水分を補給できれば治るはず
プハッ…ハァハァ…。
ゴホッゴホッゴホ…。
なのにもう口から飲んでももどしてしまうばかり。
あせった。
ヤバイどうすれば…これ以上水分失ったら…
うろ覚えの知識でスポーツ飲料と少しの塩をなめるようにゆっくりゆっくり取りつづけ起き上がれるようになるのに半日以上かかり翌日やっと這うようにして近所のコンビニへ行った。
ボクはバカだ。
落ち込み方までヘタなんて
販売事務…プログラマー。
ホール係警備運転手調理スタッフ…。
世の中にはこんなにも色んな仕事がある。
でもほとんど全てが
だよな…そうだよな…。
高校卒業まであと2年…。
それまで学生がお金を稼いで家賃を払っていくには…やっぱりこのまま将棋を続けるしか。
対局が多くて出席日数危ないけどなんとかせめて高校だけは…

自分で自分の道を選べるようになるために…と思って学校に来てみたら
(ドリブルの音)ゼッケン組こっち!!いくぜ!
いきなり体育しかもバスケ!!ど…どの辺にいりゃいいの?
とりあえず目立たないように走って…
え〜とそこの…誰だっけメガネの人!!頼むっっ!!…ってえー!?
球来ちゃったよ!?え〜とどうすれば?ゴールあっちだから誰かにパス…を?とか?
いただきっっ☆ギャッ!あっっバッカ!
(クラスメイト)てめっっこらっメガネッ何やってんだよ!!
(ホイッスル)
ホントにね
ほんと何やってんだろ俺…。
ハァ…。
ダメだ…なんか味がしない…砂かんでるみたいだ。
これでホントに「逃げてない」コトになってるのかな
回想逃げなかったって記憶が欲しかったんです。
「逃げてないフリ」でしかなかったらどうしよう
どうしようなんかわかんなくなってきた…。
なんか違う。
ボクの思ってた高校生と違う。
もっとちゃんとしっかり出来るようになるんだと思ってた。
自分で家を出て家賃を払ってご飯が食べられるようになれば大人になれるんだと思ってた。
大人になれば
もう泣かなくて済むんだと思ってた
き〜りやまっ☆ってどーしたのっっ!?泣いてるし!?でもって何よ!?転職マガジン!!?えーっっどゆこと!?一人で階段で泣きながら転職雑誌読んでる高校生!もこの設定自体がすでにどっかおかしいのにしかもそれが史上たった五人目の中学生プロ!!将棋界の期待の星だという!もう一体どっからツッこんだらいいのやら!!あああもうっ!まず喰えっっ。
えでも。
いいからコレ喰え!!落ち込んでる時に冷たいモノ喰ってるヤツがあるかっ。
命取りになるぞ!?あったかいモノをとれ!!HPが半分になっちまうんだぞ?なぁ桐山。
やっぱりもう一度お師匠さんの家に戻ったらどうだ?でも…。
順位戦とトーナメントを年間通して戦って学校にも通ってテストとかもあって自分で飯作って洗濯と身の回りとかやって…ってそりゃ17歳じゃまだ無理だよ。
でも…。
キャパオーバーってあるのどうしても。
獅子王戦は残念だったな。
ネットで見たよ。
島田八段やっぱりつえーなぁ。
宗谷名人と同期でずっと目立たなかったけど地道に粘って粘ってA級まで辿り着いた「努力」を絵に描いたようなヒトだ。
それが最近じゃタイトル戦の常連にもなって来た。
すごいよな…。
くわしいですね。
同い年だもん気になるさそりゃねー。
それに島田八段は普及にも熱心だし研究会とかも開いて若手と勉強したり…。
ってそう言えばお前は研究会とかは?入んないの?はい。
ボクはそういうのは…。
入ってみたら?でもぼくは。
いっそ島田八段の研究会とか。
そういえば確か二海堂四段も会に入ってるらしいぞ。
でも…。
なんでさもったいない。
自分を負かした相手から学べる事ってデカイもんだぞ?でも…。
だ〜〜〜っっもう!さっきから聞いてりゃでもでもでもと!!「でも」が100個揃えば開くドアがあればいーがはっきり言ってねーよそんなドア!!でも。
でもじゃねーーー!!
(二海堂)ねぇ兄者どうして桐山に直接声をかけてはいけないのですか?この間は研究会に誘ってみようと言ってくれたではないですか。
(島田)う〜ん。
難しいけどこればっかりはね。
自分で言ってくるのを待つしかないんだよ。
そういうものなのですか。
うん。
そういうものなんだ。
・「あなたの指がその胸がその瞳が」・「眩しくて少し眩暈がする夜もある」・「それは不意に落ちてきてあまりにも暖かくて」・「飲み込んだ七色の星」・「弾ける火花みたいにぎゅっと僕を困らせた」・「それでまだ歩いてゆけること教わったんだ」・「神様どうかどうか声を聞かせて」・「ほんのちょっとでいいから」・「もう二度と離れないように」・「あなたと二人あの星座のように」・「結んで欲しくて」
(スミス)「3月のライオン」次回もいちごちゃんがカワイイぜ楽しみだな〜!次回出番ないと思います。
えっこんなにカワイイのに!?何で!?2017/01/21(土) 23:10〜23:35
NHK総合1・神戸
アニメ 3月のライオン「第14話」[字]

17歳のプロ棋士・桐山零。幼い頃に事故で家族を失い、周囲にもなじめず孤独に生きていた。ある日あかり・ひなた・モモという3姉妹と出会い、零は少しずつ変わり始める…

詳細情報
番組内容
島田の実力を見誤り、取り返しがつかないほど悪い局面になっていたことに気付かされた零。恥ずかしさと混乱で激しく動揺するが、島田にうながされるようにしてなんとか最後まで指し続ける。対局後、零は恥ずかしさのあまり将棋会館から走り去る。その背中を見送った島田は、弟弟子である二海堂からの言葉を思い出し、零を研究会に誘ってみようかと考える。
出演者
【声】河西健吾,三木眞一郎,岡本信彦,杉田智和,櫻井孝宏
原作・脚本
【原作】羽海野チカ,【脚本】東冨耶子,木澤行人
監督・演出
【監督】新房昭之