(リュート)これが外の世界。
少年の名はリュート
世界一のモンスターライダーを目指す無鉄砲だが熱きハートを持つ少年だ
彼はまさに今生まれ育ったハクム村を飛び出し広い世界へと旅立とうとしていた
この世界のどこかに必ずレウスがいるはずだ。
(ナビルー)ああまだ食べたことのないうまいドーナツもな。
(ナビルー・リュート)絶対に見つけるぞ!
(リリア)まず私たちが目指すのはシモーヌさまの待つギルデカラン。
(ヒョロ)ハァ…ハァ…。
おいヒョロ大丈夫か?
(ヒョロ)あっう…うん。
(シュヴァル)この辺りは迷いやすいから離れちゃ駄目だよ。
(リリア)この森は一度迷ったら方向感覚を失って二度と出られないっていう樹海なんだから。
ヒッ!ぜ…絶対何があってもついていく!
(ミル)まったく…相変わらず足手まといなんだから。
ねえこの先まだまだずーっと歩き続けるんだよね?当たり前でしょ旅だもの。
じゃあ夜も野宿ってことだよね?当たり前でしょ旅だもの。
野宿って外に泊まるんだよね?当たり前でしょ!いまさら何言ってるのよ!だって…ハクム村の外って初めてだから何が起こるか分からないし。
だからそのためにオムナ村長からこれを授けてもらったんだろ。
そ…そうだけど。
それに野宿もさみんなでキャンプみたいで楽しいって。
なっ?シュヴァル。
(シュヴァル)ああ。
そのとおり!旅は楽しまなくっちゃね。
ああ外の世界は誰にも縛られず自由だ!ということは…いつどれだけドーナツを食べようが自由!あっずるい!また食べてる。
(シュヴァル)ナビルー先は長いんだ。
そんな一気に食べちゃ駄目だって。
ナビルーがドーナツを食べるのはなそこにドーナツがあるからだ!これナビルール。
(おなかの鳴る音)ん?エヘヘ…。
実をいうと俺もおなかすいちゃってさ。
よかった〜。
実は僕もさっきからずーっとおなかぺこぺこだったんだ。
もう仕方ないなぁ。
じゃあそろそろ休憩に…。
(リュート・ヒョロ)やったー!ご飯ご飯!うめー!こんがり肉最高!はぁ〜食べた食べた。
これで今日は乗り切れそうだね。
えっ?ってことは今日はあとどれぐらい歩くの?もちろん日が暮れるまで。
(ヒョロ)えっ!?やっぱり…。
ただこの先は雪山が控えている。
それなりに準備して臨まないと。
ウフフ…。
(一同)ん?こういうときのために取って置きのドリンクを調合したよ。
はいホットドリンク!これを飲むと体はポッカポカ。
寒さを感じなくなるの。
さあ飲んで飲んで!どうする?
(ヒョロ)飲める自信ないよ…。
誰から行く?くじ引き?それしかないか…。
(リリア)ん?みんなどうしたの?今から命を懸けたくじ引きをする!ん?
(一同)せーの!あっ…。
よ…よーしこれが俺の生きざまだー!ブハッ…。
苦ーっ!さっみんなもどうぞ。
(3人)えっ?う…うん。
(3人)苦ーっ!
(4人)うう…。
ナビルーはパスっと。
あれ?でも何かポカポカしてきたわ!うんホントだすごい!さすがリリアだ。
ただこれで味がもっとおいしければ完璧なんだけどな。
フフこれでみんな極寒の雪山でも猛吹雪の中でも大丈夫!あとは食糧さえ足りれば問題なしだね。
でもその食糧が心配だ。
どっちにしろどこかで食糧の調達はしなきゃいけないし。
雪山に入る前にこの森で確保しておこっか。
(シュヴァル)そうだね。
(リリア)じゃあ太陽が真上に来たらまたここに集合。
できるだけたくさん集めてね。
あとホント迷いやすいからあまり遠くに行かないように。
(一同)了解!これくらいでいいかな?
(リリア)うん。
(リリア)あっこれ調合に使える薬草だ。
(ミル)すごい!ヒョロ!こっちの木もいっぱいなってるわ!
(ヒョロ)って無理だって!これ以上持ちきれないって!ああっ!うわー!ハクム村の外だけあって見たことない果実がなってるな!
(おなかの鳴る音)あ〜あ…ドーナツなってる木とかないかなぁ。
ん?あ〜!ドーナツの木!ドーナツ!お…おい!
(シュヴァル)遅いなぁリュートとナビルー。
(ミル)旅に出たばっかりなのにもう迷子?まったくあの2人はいっつもこうなんだから。
じゃあさ今日は先に進むのはやめてここで休まない?いや僕もうちょっと捜してくるよ。
あっ私も。
(ミル)じゃあ私も。
(ヒョロ)えっ…。
・
(野鳥)ギャ〜ギャ〜!
(ヒョロ)ヒィ!あっじゃあ僕も〜!あれ?ドーナツじゃない。
ただの木の実だ…。
うう…。
ナビルーのドーナツどこ〜!?ハァ…食べちゃったんだから仕方ないだろう。
ほら戻ろう。
あれ?どっちから来たんだっけ?ならこういうときこそナビルーのナビで。
こっちだ!…ってことはこっちかな。
おいリュート何でそっち!?ナビルーのナビはいっつも間違うからな。
逆方向に行けば合ってるかもって。
ニャニィ〜!?ナビルーのナビを信じないのかー!痛たたたた!何やってんだよナビルー!痛っ!何でこんな所に岩なんかあるんだ!ヒィ!転がってきたー!うわ!クンチュウだ!逃げろー!何でこんなとこにクンチュウが!?
(リュート・ナビルー)わーっ!ハァ…。
まったくナビルーのせいで。
違う!あんなとこにクンチュウがいたせいだ!って寒い!ん?ここどこだ?もしかして俺たち雪山まで来ちゃった?
(雷鳴)何だ?今の。
きっと雷かなんかじゃないの?いいからシュヴァルたちんとこ早く戻ろ…。
ハ…ハクション!・ハクション…ハクション…。
またクンチュウだ〜!雪玉になっちゃった!こっち向かってくるー!う…うわ!またまた逃げろー!
(リュート・ナビルー)うわー!これだけ捜してもいないなんて。
(ミル)何だか天気も悪くなってきたしもう最悪。
シュヴァルどうする?もうだいぶ日も落ちてきたし。
2人が戻ってくるまで待とう。
今日はここでキャンプだ。
うおー!雪玉がどんどん大きくなってる!あっ!ナビルーあの洞窟だ!ハァ…危なかった…。
寒い!あれ?ナビルーホットドリンク飲まなかったのか?だ…だからいい…今飲もうと…。
・グオオオ…。
ん?この奥からだ。
おいリュートやめた方が…。
何だか嫌な予感がするぞ。
いきなり止まるなって!ナビルーは急に止まれな…。
…ってあっ!女の子だ!どうしたんだろう?リュートあのペンダント!絆石だ!あの子もライダーなんだ。
(咆哮)えーっ!?ギャー!
(咆哮)うおおー!あの子のケガもあいつの仕業だ!リュート危ないって!
(咆哮)逃げよう!いやあの子を助ける。
(アユリア)う…いいのヒョウガ…。
(リュート・ナビルー)ん?あれ?おとなしくなったぞ。
えっ…。
あっ離れたぞ。
グア〜!ヒィ〜!大丈夫か!?おい!ケガもひどいみたいだ。
体もだいぶ冷えちゃってるし。
手当てしないと。
取りあえず傷の手当てはこれでよし。
ホットドリンクもあるぞ。
こういうときのためにあのとき飲まずに残しておいたんだ。
偉いだろう!さすがナビルー。
ちょっとでもいいから飲んでくれ。
(アユリア)う…。
(リュート・ナビルー)あっ目を覚ました!ライドオン!リオレイア!ニャグゥ!おーい!
(アユリア)あっ…。
あなたたちは!?うっ!おいおい無理すんなって。
別に取って食いやしないし。
うんうん。
(アユリア)あっ。
あなたもライダーなのね?まさか村の外でライダーに会うなんて思ってもみなかった。
うん俺も会ったのは初めてだ。
だからヒョウガも心を許したんだ。
ヒョウガ?…ってあいつのことか?
(アユリア)ええ。
この子はヒョウガ。
私のオトモンのベリオロスよ。
ベリオロス?へぇ〜これがベリオロスか。
初めて見たよ。
グア〜!ヒィ〜!でもさライダーが一人こんな雪山で何してんだ?俺たちが通り掛からなかったらどうなってたか。
別に助けてほしいなんて誰も頼んでいません。
(リュート・ナビルー)えっ?え〜!?ヒョウガがいるから何とかなったはずです。
おい無茶すんなって。
うんうん。
まだケガ治ってないんだぞ。
うんうん。
急いでるの。
人を探しているんです。
人って?あなたに話す理由はありません。
ヒョウガちょっと行ってくるわ。
グア〜…。
だから無理だって。
お…おい!あっ。
待てよリュート。
…って寒っ!これ飲んでおこう。
苦ーっ!ん?えっ…。
ハハッナビルーも行くって。
ナビルーも行くって。
だからナビルーを食べるなよ!分かったな!?ま…待ってよ〜!なあそのケガじゃ無理だって。
先を急ぐならまずちゃんとケガを治さないと。
なあなあ無理しないで少し休んだ方がいいんじゃない?ハァ〜強情だなぁ。
(リュート・ナビルー)ん?
(アユリア)だから…。
あなた方には関係ありません。
ついてこないでください。
残念ながら俺たちもこっちに向かってるんだ。
別につけてるわけじゃない。
そうそう。
偶然偶然。
そう…。
なら勝手にして。
ああ。
言われなくても勝手にしてるよな〜。
なっ?うんうん。
あ〜あケガしてるのに無理するともっとケガがひどくなるんだよな〜。
だいぶ日も暮れてきたしホットドリンクも切れちゃうよな〜。
うんうん。
日が暮れたら気温も下がるしおなかもすくよな〜。
聞こえてるのかな〜?聞こえてるのかな〜?
(アユリア)ハァ…あの。
進む方向が同じなのは仕方ありません。
その代わり少し黙っててくれませんか?おっ聞こえてたんだな。
じゃあおなかもすいた?
(リュート・ナビルー)あっ。
うっ…。
ほらだから言わんこっちゃない。
そのケガじゃ無理なんだって。
・
(咆哮)あっ…ま…またあいつ。
フルフルよ。
フルフル?
(アユリア)このケガはフルフルの仕業よ。
あなたたちは逃げて!お前を置いて逃げられるか!ほら。
え…。
おんぶだよ。
知らない?おんぶ?・
(咆哮)グァァァ〜!ううう…おおおおお!ほら早く!逃げるぞ!グァァァ〜!グァァァ〜!ギャー!どんどん近づいてくる〜!リュートもっと早く早く!グァァァ〜!
(ヒョロ)だいぶ暗くなってきたね。
(リリア)うん。
リュートたち大丈夫かな?ナビルーもちゃんと食べてるかな?それだけは心配ないと思うわ。
(ヒョロ)そ…そうだね。
大丈夫。
リュートのことだ。
きっとそのうち「俺の飯は?」なんてけろっとした顔で現れるよ。
フフフ…それもそうだね。
フルフルの飯になるのだけは嫌だー!あっ!うわー!谷底だー!・
(足音)グァァァ〜!うおーっ!グォ〜…!よしもう追ってこないぞ!おい大丈夫か?まずい早く休ませてやらないと。
リュートあそこに明かりが!行ってみよう。
すみませーん!ごめんくださーい。
誰もいないみたいだな。
あったか〜い…。
やった〜やっと休める〜。
(おなかの鳴る音)おなかすいた〜…。
ハァ…。
まったくえらい目に遭ったよなぁ。
シュヴァルたちのことか?今ごろ心配してるだろうなって。
せっかく清めの儀式をして一緒に出発したのに…。
ん…あ…。
あっ大丈夫?あっここは!?うっ…。
まったく懲りないなぁ。
そのケガでいきなり起き上がったら痛いって。
分かっています…。
ここは?温泉宿だよ。
え…じゃああなたたちがここまで?ああ。
ナビルーのナビのおかげでな。
フルフルからここまで逃げてきた。
ずーっとおんぶしてね。
それは感謝するわ…。
よかった。
また「別に助けてほしいなんて誰も頼んでいません」とか言われるかと思ったよ。
ああ俺はリュート。
でこっちは…。
ナビルーさ。
リュートにナビルー。
私はアユリア。
アユリアか。
(ヒョロ)大丈夫かなぁリュートたち。
(ミル)よし。
こんがり肉焼けたわ。
(リリア)上手に焼けました!アユリアさっきそのケガはフルフルにやられたって言ってたけど…。
(アユリア)ええ。
私はある人を探すためにヒョウガとこの雪山にやって来たの。
そしたら途中でフルフルの攻撃を受けてしまって。
(アユリア)ヒョウガが守ってくれた。
ヒョウガってさっきのベリオロスのことだな。
ええ。
ヒョウガは私にとって唯一の家族だから。
家族…。
(アユリア)私とヒョウガは誰よりもお互いを理解し誰よりもお互いを尊重し合ってる。
お互いを理解してるってことはアユリアはヒョウちゃんがおなかすいてるな〜とかも分かっちゃうのか?ヒョウちゃん?ああヒョウちゃんだ。
それは…ええ。
いいな〜ヒョウちゃんは幸せ者だな〜。
ナビルーもおなかすいたらいつでもドーナツ食べさせてくれるそんな絆が欲しいものだ。
なっ?リュート。
おいリュート。
聞いてるのか?えっ?あ…ああ。
あなたもライダーならいるでしょオトモンが。
うん。
今はドスランポスがね。
今は?それよりアユリア。
いくらヒョウガがいるからってどうして一人で村を出たんだ?うむうむ。
確かに。
一人じゃ危険過ぎる。
それは仕方ないわ。
だって私にはもう…。
村はないから。
えっ?村がない?・
(足音)あっ…。
・
(足音)誰か来るぞ。
・
(足音)ナビルーさまがオトモンを解説するぞ。
みんなスマートフォンアプリメディアトリガーの準備はいいか?卵はもう手に入れたよな?さあオトモンの卵と絆あわせをしよう!いざ新生の時目覚めよ!今回のオトモンはウルクスス!お耳がキュート!分厚い皮と体毛のおかげで雪山みたいな寒い所でわざわざリリアのホットドリンクを飲まなくてもへっちゃら!うらやましい!来週はどんなオトモンが誕生するかな?俺リュート!やっと温泉宿で一息つけると思ったら怪しいやつが現れて怪しい要求をする。
怪しい…怪し過ぎるぜ!次回「なぞなぞじいさん登場!」にライドオン!2017/01/22(日) 08:30〜09:00
関西テレビ1
モンスターハンターストーリーズ RIDE ON[字][多][デ]
16話・アユリアの秘密 初めて見る外の世界。黒の凶気に侵された絆原石を浄化し、そしてレウスを見つけ出すため、リュート達の旅がいまここに始まった…!
詳細情報
番組内容
ライダーとモンスターの壮大な冒険の物語!無限大の笑顔と感動へ、いま飛び立つ!
日本が待ち焦がれていた、世界的大ヒットゲーム「モンスターハンター」シリーズ初のアニメ化となる今作。
舞台は人間と共に、様々なモンスターが数え切れないほど息づく広大な世界。その世界ではモンスターを狩って生きるハンターという存在とともに、モンスターたちと絆を結び共に生きるライダーたちがいます。
番組内容2
ライダーたちは彼らだけが持つ絆石(きずないし)という特殊な石により、モンスターと絆を結び、共に生きていくことができるのです。このアニメは、そんなライダーたちの物語となります。
子どもたちの無限大の笑顔と感動に向かって飛び立つライダーとモンスターたちに、ぜひご期待ください!
出演者
リュート… 田村睦心
ナビルー… M・A・O
シュヴァル… 逢坂良太
リリア… 高橋未奈美
リヴェルト… 杉田智和
シモーヌ… 水樹奈々
アユリア… 牧野由依
オムナ村長… 後藤哲夫
ダン先輩… 柳田淳一
他
スタッフ
【原作】
CAPCOM『モンスターハンター ストーリーズ』より
【監修】
CAPCOM
【監督】
本郷みつる
【シリーズ構成・脚本】
高橋ナツコ
【キャラクターデザイン】
齋藤卓也
【音楽】
横山克
【アニメーション制作】
デイヴィッドプロダクション
【制作】
MHST製作委員会