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字幕書き起こし プロフェッショナル 仕事の流儀「動物と向き合うプロたち」 2017.01.30

車いすの人に寄り添う一頭の犬。
その名は介助犬。
すごい能力の持ち主なんです。
ドアノブを回して開けたり…。
薄いカードを拾ったり。
そのすごさにこの人も…。
すごいねあなたしゅごいねぇしゅごいねぇ!ついなんか笑顔になっちゃうね。
すっごいいい関係だから。
今夜の「プロフェッショナル」は動物たちと向き合うプロを描く特別編。
ペットたちの夜の砦…ゾウの飼育でレジェンドと呼ばれる飼育員。
そして日本のキリン飼育の常識を変えようとする男。
突如キリンを襲った危機。
緊迫のドラマにカメラが迫った。

 

 

 


命を巡るプロたちの物語。
結構重たいですね。
重たいでしょ。
(2人)「プロフェッショナル」動物と向き合うプロたち。
最初のプロフェッショナルは東京の閑静な住宅街にいる。
三度の食事より牛乳に目がない。
キャリア36年動物柄のシャツがトレードマークだ。
塩田の病院はスタッフ6人。
ごく小さな病院だが塩田の診察を求め関東一円から飼い主がやって来る。
その診療には定評がある。
更に動物に不要な負担をかけないこんな工夫も。
注射液をお湯で温める。
すると犬は暴れない。
だが塩田がその名を知られるのは夜の活動にある。
・夜8時から深夜3時まで365日要請があればすぐに往診に向かう。
え〜とですね…。
向かうエリアは都内をはじめ埼玉や神奈川の一部。
多い時には一晩で3〜4回出動する事もある。
飼い主が来た。
生後5か月の子ネコ。
何度も下痢が続き食欲がない。
飼い始めたばかりで飼い主は不安になっていた。
長年培った触診の技術で症状を探る。
一刻を争う命の現場。
時には厳しい場面にも向き合わねばならない。
末期のがんだった10歳のトイプードル。
3か月抗がん剤治療を続けてきたが容体が急変。
息を引き取った。
ああそうでしょうそうでしょう。
夜の救急を続けて15年。
そこには一つの信念がある。
塩田の原点は獣医学を学んだバングラデシュ。
動物だけでなく貧しい人たちへの支援もボランティアで行った。
帰国して父の動物病院を継いだ塩田。
間もなく厳しい現実に突き当たる。
当時日本は空前のペットブーム。
だが獣医師の世界では夜間に往診する習慣はなかった。
塩田も急患の要請を何度も断った。
「朝が来るまで我慢して下さい」。
胸が詰まる思いだった。
塩田は思い立った。
「動物専門の救急車を自分でつくろう」。
3,000万円の借金をして設備を整え夜間救急の往診を始めた。
日本初とも言われる試みだった。
さあというわけで荻窪の…まあいわゆる住宅街でございますね。
お邪魔いたしま〜す。
あっどうもはじめまして劇団ひとりです。
どうもどうも。
あっすいませんお仕事中お邪魔します。
あっ!ありますね今日も。
いつもありますよ。
例の牛乳が。
必ず牛乳は欠かさないと。
夜間が3時に終わりますよね。
はいはい。
でお風呂入ったりだ何だとかやってたら寝る時間がほとんどないんじゃないですか?一時期はね2時間半から3時間。
え〜!あと時々昼寝。
基本的には2〜3時間でしかも牛乳しか飲まないで。
随分特殊ですね。
そうですね。
よく牛乳だけで体もちますね。
牛乳はいいのよ。
僕なんか聞いてるとまねしたくなります。
・電話鳴りました。
取材中も相談が舞い込む。
飼い主の不安を取り除くのも大事な役割だ。
結構でも…電話も長い時間かかるんですね。
そうなんですよ。
確かにね飼い主さん1人だったら不安だから話聞いてもらいたいみたいな…。
そういう事ですね。
はぁ〜そっか。
手術室…あっ。
塩田が見てもらいたいものがあると言いだした。
今こちらの。
これはね…。
抱いてみます?大丈夫ですか?僕あんまりネコは慣れてないんですが。
いいですよ。
結構重たいですね。
重たいでしょ。
えっ!そうなんですか。
それで手術して右目取って…。
このネコは飼い主不明のネコ。
東京都の依頼で塩田は捨てられた動物の夜間救急も対応している。
「どんな命にもフェアに向き合いたい」。
そんな思いで始めた夜間救急は今全国各地で導入されるまでになった。
今69歳で…。
うん。
まあ若くはないじゃないですか。
うん。
ちょっと時間短くしようとかもうちょっと休診日設けようとかっていうふうになりそうですけど。
したいけどねそうはできないねなかなか…。
最後まで働くんじゃない?あそうですか。
最後まで働くか…最後まで動くんじゃない?多分ね。
もう立ち止まるつもりはないですか?立ち止まったらおしまいじゃない。
北国の動物園にも動物の命と向き合い続ける男がいる。
朝一番の日課はモニターで様子を確認する事だ。
その動物とは去年絶滅危惧種に指定されたキリン。
キリンの飼育に型破りな方法で挑む気鋭の飼育員だ。
柴田はこの動物園で2頭のキリンを飼育する。
元来大草原で暮らすキリンはその広い視野と優れた耳で危険を察知する。
だがその神経のこまやかさゆえ狭い動物園での生活はストレスを受けやすく突然死が後を絶たない。
更に死亡の大きな原因は転倒。
身長5メートルものキリンが倒れると命を落とすほどの衝撃になるという。
そんなキリンの飼育は大仕事。
ケガや病気の治療は麻酔入りの吹き矢で倒さないとできないほどだった。
柴田はそんな中ある画期的な飼育法を取り入れた。
体の向きを変えるなどの動作を飼育員の合図で行うようにする。
うんここで。
「ハズバンダリートレーニング」と呼ばれる飼育方法。
この方法では首や足などを触り続け人間に触れられる事を嫌うキリンの抵抗感を減らす。
そんなに嫌な顔しないで。
その結果6年前にはキリンを拘束せず採血する事に成功。
定期的な血液検査が日本で初めて可能になった。
更に足を前に出させる事によってひづめのケアもできるようになった。
狭い動物園で運動が不足するとひづめが伸び過ぎ転倒の原因となっていたのだ。
柴田はこの飼育方法の導入で業界の権威ある賞を受賞した。
困難なキリン飼育の最前線に立つ柴田。
その毎日はある流儀に貫かれている。
事あるごとに柴田が確認するものがある。
温度計だ。
天気図レーダーも15分置きにチェックする。
アフリカの動物キリンは冬の雨や寒さに弱い。
だが動物園では健康を維持するため外で歩かせる事も必要。
その兼ね合いを見極めるのは難しい。
気温に天気キリンのしぐさ。
柴田は手に入れられる全ての情報に臆病なほどアンテナを張る。
昼休み柴田が不思議なものを見せてくれた。
向かったのは飼育小屋の2階。
柴田は3年前から24時間キリンに音楽を聞かせているという。
(取材者)あっそうなんですか。
帰る前にも柴田は立ち寄り音量を調節する。
判断の決め手はキリンの表情。
音楽を気にしなくなればオーケーだ。
柴田は妻と2人暮らし。
いいよ…はい〜。
いただきます。
夕食もそこそこに柴田はパソコンに向かう。
これまで全国24の動物園からハズバンダリートレーニングについてのアドバイスを求められてきた。
そんな柴田の原点それはかつて味わった苦い挫折の体験にある。
もともと大の動物好きの柴田さん。
二十歳の時飼育員として働きだした。
入って早々キリン飼育の厳しい現状を知る。
8年のうち亡くなったキリンは実に6頭。
中でもショックだったのは子供のキリンたいようだった。
事故で足を骨折。
園をあげて延命措置を講じたがじきに亡くなった。
柴田さんは逃げるように現場を離れ広報担当を願い出る。
その後市役所に異動を命じられ動物とは全く関係のない仕事に就いた。
でもどうしてもキリンの事が忘れられなかった。
なので…。
ね?フフフッ。
現場を離れて4年後柴田さんに突然の辞令が下る。
動物園の飼育員に欠員が出て柴田さんを呼び戻したいという。
しかも担当は再びキリン。
「二度とキリンを死なせない」。
柴田さんは机にかじりつき一つの動画にたどりつく。
それはイルカのハズバンダリートレーニングの映像。
健康管理に成果を上げているという。
すぐに連絡を取り教わりたいと頼み込んだ。
それから5年柴田さんは今も2頭のキリンの健康を保つためあらゆる努力を惜しまない。
(強い風雨の音)その日は大荒れの天気だった。
午後3時リンリンが座り込んでいた。
ふだんはあまり見かけない行動だ。
前日までリンリンの体調には全く問題がなかった。
立ち上がったリンリン。
すぐに体調を確認する。
ふだん0度近い外でも震えないリンリンが室内で震えていた。
更に異常事態は続く。
柴田はひたすらリンリンを観察しふだんとの違いを探す。
乾いた目は脱水症状が原因だという。
大好物のリンゴを食べさせようとするが…。
食欲がないのは容体がかなり悪い可能性を示している。
獣医師がやって来た。
症状を説明する柴田にはある思い出がちらつき始めていた。
それは2011年に死んだジュン。
ある日突然腹が膨れ脱水症状になり原因不明のまま3日後に息を引き取った。
その時獣医師からある提案が出た。
注射で胃の機能を改善する薬を与えれば症状の回復が望めるという。
通常リンリンのけい動脈に注射を打つには大好きなリンゴで首を下げさせる。
しかし食欲がない今注射するのは不可能に近い。
この注射が打てなければかなりの確率でリンリンは死ぬ。
処置を始めて10分。
リンリンがリンゴをひと切れ食べた。
柴田たちは注射を打つタイミングを慎重に探る。
そして…。
注射に成功。
胃の機能を改善する薬を投与する。
更に痛み止めの薬と脱水症状を止める点滴も打たなければならない。
だが…。
注射針が抜けてしまった。
改めて針を入れようとするが…。
柴田からの指示で取材は外からに切り替える。
実はこれまでリンリンの注射は1週間に1回が限度。
痛みを覚えてしまうので相当な時間を置かなければ注射をする事ができないのだ。
容体が急変して3時間半。
柴田がいちるの望みをかけて2回目の注射に挑む。
注射を打つ場所を何度もたたく。
針の痛みが気にならないよう強くたたく。
5年間続けてきたハズバンダリートレーニングだ。
「大丈夫だ」と言い聞かせるように柴田はリンリンに向き合っていた。
2回目の注射に成功。
痛み止めを打った。
そして脱水症状を抑える点滴を予定どおり800cc注入する事に成功した。
リンリンの食欲が戻り始めていた。
柴田はこれで一晩はもつと判断した。
翌朝。
果たしてリンリンの体調はどうか。
ああ…。
いつもどおり草を食べるリンリンがいた。
そして2日後。
4日ぶりにリンリンは外へ出た。
いまだ試行錯誤が続くキリンの飼育。
柴田の闘いはこれからも続く。
(ゾウの鳴き声)動物園で動物を飼育する事の難しさに向き合い続ける男性がここにもいる。
ゾウ飼育一筋30年の第一人者だ。
その技を学びたいと全国から飼育員が押し寄せる。
椎名さんのゾウへの接し方には一つの特徴がある。
まるで人に話すように声をかける。
知能が高く警戒心も強いゾウ。
絶えず語りかける事が関係を保つ秘けつだ。
ふせ。
はいふせ。
この動物園では日本で唯一3頭のゾウを家族で飼育している。
牙が立派なのが…椎名さんはこのリカがアフリカからやって来た1歳の時からここで働いている。
その日々は試行錯誤の連続だった。
(産まれ落ちる音)例えば10年前リカが長女の媛を産んだ時の事。
動物園育ちのリカは子育てのしかたが全く分からず時には…。
(鳴き声)自分の子供を持ち上げてしまう事さえあった。
人の世界で言えば虐待とも捉えられる行為だ。
そのため椎名さんはある期間まで親子を切り離し媛の母代わりになる事にした。
日本初のゾウの人工哺育。
夜に媛がさみしがってお母さんのおっぱいの代わりに手すりを吸う日もあった。
そんな時には椎名さんがこうして添い寝。
一年にわたって泊まり込みを繰り返した。
献身的なサポートが実り媛は無事に成長。
しかしまたある問題行動が起こり始めた。
(鳴き声)椎名さんの姿が見えないと情緒不安定になりなきわめいてしまう。
椎名さんに依存しすぎるゾウになってしまったのだ。
そこで椎名さんは媛が家族と触れ合う機会を増やし自分はあえて距離を置くよう努めた。
そんな中強風が吹いたある日。
(鳴き声)風の音におびえる媛は椎名さんを呼び続けた。
(鳴き声)しかし椎名さんは姿を現さない。
(鳴き声)今媛は10歳。
妹の面倒をよく見る立派なお姉さんゾウに育っている。
飼育員は動物とどう向き合うべきか。
椎名さんの自問自答は今も続いている。
続いてはある特別な犬を訓練するプロフェッショナル。
(森)こんにちは〜。
よろしくお願いします。
森泉で〜す。
かわいい子がいる〜。
迎えてくれたのはラブラドール・レトリバーのダイキチ君。
一体どんな特別な犬なのか。
今は何をやってたんですか?
(森)介助犬ってそもそも何をやったりするんですかね?盲導犬ってご存じですか?
(森)はい盲導犬の方が比較的よく耳にしたり見る機会はあるんですけど。
盲導犬は目の不自由な方を安全に道を誘導したりするお仕事なんですけど介助犬は藤原さんのように手足が不自由な方のために落としたもの拾ったりとか手の届かないもの持ってきたりとか。
じゃあ例えばものを落とした時とかにそれをダイキチ君が拾ってくれたり。
拾ってくれます。
こういうカードを…こういうのも拾ってくれるので。
よくね駐車券…駐車場を利用されるんですけど。
よく落とすんですよ。
(森)確かに拾いにくいですもんね。
(水上)握力ゼロなので。
指はもう全く動かないんですよ。
(森)じゃそれも落としたら…。
(藤原)ダイキチテイク。
はいギブ。
グッド。
すごいね〜。
すご〜い。
藤原さんは鍵やカードを落とす事を心配して外出の時にはいつも気を遣ってきたといいます。
はいギブ。
グッド〜。
すごいね〜。
尻尾振りながらやってるの見て頂けます?うれしいんだ。
今までだったら諦めちゃう事もねお願いできたりするって事ですよね。
そうですね。
水上が勤めるのは愛知にある介助犬の訓練センター。
(取材者)おはようございます。
水上のキャリアは19年。
日本で最も多く介助犬を育て飼い主とのペアを生み出してきた。
いつも全国を飛び回る水上。
片づける余裕はなかなかない。
この訓練センターでは常時約10頭の犬が介助犬としての基礎的な訓練を受けている。
ドアノブを回して開ける。
段差のある場所で車いすを引っ張り上げる。
障害の種類による求められる動作は多岐にわたる。
基礎的な訓練のあと利用者との合同訓練を行いそれをクリアして初めてペアとして生活ができるようになる。
去年12月一人の男性が合同訓練を始めるためセンターにやって来た。
あの藤原智貴さん。
8年前に事故に遭い胸から下と手に今もまひが残っている。
もともと居酒屋を経営していた藤原さん。
事故のあと日常生活でも不便を感じてきたという。
(水上)グッドグッドボーイグッドボーイオッケー。
藤原さんとこの日初めてペアを組むダイキチ。
水上は介助犬への指示の出し方を教え始めた。
(水上)ダイキチ君。
水上がまず始めたのは犬と目線を合わせる訓練。
いいですいいです。
何かができたら目線を合わせ全力で褒める。
その事で初めて犬と人間の絆は深まっていく。
そしてさまざまな指示を出す訓練。
水上はダイキチの行動一つ一つを褒めるよう繰り返し指導する。
犬と人がパートナーとして暮らしていくうえで水上が欠かせないと考える事がある。
それから1か月後水上さんは藤原さんの自宅でより日常に即した訓練を行っていた。
携帯電話探して持ってくるっていうのを。
ほんとに?やってます。
へえ〜!どうやってやるんですか?置いてある場所が分からない携帯電話を探す訓練。
テイク携帯。
そうそう。
そうそう。
行け行け頑張れ。
(藤原)頑張って。
テイク携帯。
寝込んだ時など緊急時に必要な命にも関わる作業だ。
(藤原)携帯。
(携帯電話が落ちる音)
(森)すご〜い。
(藤原)ちょうだい。
そうそうそうそう。
グッド〜偉い。
わぁ〜!すごいねあなたしゅごいねぇしゅごいねぇ!
(藤原)テイク袖。
更には服を脱ぐのを手伝ってもらう訓練も。
水上さんはこうした訓練を行う間1か月以上近くに泊まり込んで指導を行う。
水上さんの心に秘めた思いとは。
介助犬になる子たちは私たちが決めて介助犬にしてるだけで彼らが志願してるわけじゃないのでその子たちの生涯を責任持つのは私たちの使命かなと思ってるので。
なんか見ててやっぱりこう実質ものを拾ってくれたり取ってくれたり以外にも気持ち的にもすごいサポートしてるんだな介助犬てっていう印象が強くて今回。
いろんな感じ方があるみたいですけど今まですごい頑張って笑顔をつくってたっていう事に介助犬来てから気付いたとか犬が多少やっぱり失敗もするのでその失敗する事によって「あっ自分も失敗していいんだ」っていうふうに気が楽になったっていう方もいらっしゃるしなんかメンタル的なサポートを…。
別に介助作業やってくれるやってくれないだけじゃなくてその辺はすごくあるみたいです。
動物ってすごいですね。
すごいです。
ほんとそういう特別な力があるって…。
思います。
うれしいですだからそういうのに関われて。
すごい仕事ですよね。
犬はすごいんです。
え〜?犬はすごいんです。
犬なんです。
もうちょっと自分を褒めて!いやいや。
犬もすごいけど。
水上さんは子供の頃から犬が大好き。
高校生の時介助犬の存在を知りトレーナーに憧れた。
24歳でこの世界に入り訓練を積んだ。
だがもともとアメリカが発祥の介助犬。
導入が始まったばかりの日本では知名度はないに等しかった。
町に出ていく度に店に入るのを拒まれたり電車に乗るのも煩雑な手続きが必要だった。
でも水上さんはこの仕事を諦めなかった。
仲間と励まし合った。
「地道に1組ずつ共に生きるペアをつくっていこう」。
やがて国も動いた。
認定を受けた介助犬が店や交通機関に自由に入れる法律も制定。
現在まで日本では130頭余りの介助犬が利用者の生活を支援してきた。
この日介助犬候補の犬たちを訓練センターが引き取るセレモニーが行われていた。
生まれて1歳になるまで一般の家庭で愛情たっぷりに育ててもらうのが介助犬になるために不可欠なのだという。
(笑い声)涙もろい水上さん。
感謝の思いに胸が詰まる。
去年11月水上は栃木であるペアの合同訓練を行っていた。
大学職員の鈴木さんとわをんのペア。
鈴木さんは体の関節が弱く車いすで生活している。
ドアの開閉などの日常動作でも痛みが走り関節が外れるなどのおそれもあるという。
だが鈴木さんはどうしても外で働きたいのだという。
職場での訓練。
大きな課題があった。
それはドアの開閉だ。
鈴木さんの机から他のオフィスやトイレに行く間には何枚ものドアが待ち構えている。
どれもバリアフリーの構造だがそれでも鈴木さんにとっては大きな負担になっていた。
まず水上がわをんにどうドアを開けさせるか探る事にした。
3枚式のドアも試してみる。
下にレールがないタイプのドア。
わをんが引っ張って開ける事はかなり難しい。
水上はこうした時利用者からもアイデアを出してもらう。
安全ですね。
この日鈴木さんが提案した「鼻で押す」やり方を試してみる事になった。
プッシュそうそうプッシュ…イエスプッシュプッシュ。
プッシュそうそうそうプッシュ…。
そうそうそうプッシュ。
そうそう!グッドボーイ。
プッシュプッシュ。
うまくいきそうだ。
わをんプッシュ。
水上さ〜ん。
(水上)あ〜届きました?届きましたよ。
(2人)イエーイ。
お〜。
うれしい知らせが届いた。
わをんと鈴木さんが所定の試験をクリアしたという認定証。
これがあればわをんは介助犬として電車やバスさまざまな施設に入る事ができる。
何!?今見ない方がいい?アハハハ知らない。
認定証は得ても訓練はまだ続く。
ドアの課題をクリアしない限り鈴木さんへの指導が終わる事はない。
・行ってらっしゃい。
早速「鼻で押す」ドアの開け方を練習してもらう。
(水上)そうそう…そうそう!問題があった。
わをんが開けるとドアが跳ね返り鈴木さんの肩を痛めてしまう。
ドアプッシュ。
イエスそうそう…そうそう!プッシュプッシュプッシュ。
オッケー。
わをんに長めにドアを押すよう指示を出しその間に車いすをドアに当て閉まらないようにする。
これなら肩の負担は少ない。
次は問題の3枚式のドア。
しかし…。
プッシュ。
わをんオープンドアプッシュ。
プッシュプッシュ…そうそうプッシュプッシュプッシュ。
うんグッド。
1つ解決してもまた別の課題が浮かび上がってくる。
それでも水上には固く信じる事がある。
わをんドアプッシュ。
そうそう…そうそう。
鈴木さんが思いついた方法それはわをんがドアを開け始めた瞬間に動きだし開けきる前に取っ手を受け取る。
これなら肩の負担は最小限で済む。
プッシュプッシュプッシュ…。
オッケー。
ナイスターンでしょ。
鈴木さんとわをんふたりで一緒にドアを乗り越えた。
2日後水上は鈴木さんのもとを離れる。
お疲れさまです。

(主題歌)自分に与えられた役割をきちんと理解して自分の能力限界も理解して最高の仕事をする事…こだわり続ける人。
自分の技術経験知識を生かしながら結果を残す事。
そしてその結果いい結果も悪い結果もその全てにおいて自分で責任を負える事。
「教えて下さい」が言える人です。
前例のあるなしそういうのは全然関係なくちょっとでもプラスになるなと思った時即行動する人。
そうねぇ…。
哲学だろうな。
何をやるにしても哲学を持って何かに打ち込んでる人っていうのはプロフェッショナルだよ。
2017/01/30(月) 19:30〜20:43
NHK総合1・神戸
プロフェッショナル 仕事の流儀「動物と向き合うプロたち」[解][字]

ゾウやキリンの飼育員、ペット夜間救急のパイオニア、介助犬トレーナー。動物と向き合うプロたちに密着。命にかかわる緊迫の場面から、犬との絆をはぐくむ感動のシーンも!

詳細情報
番組内容
ゾウの飼育でレジェンドと呼ばれる椎名脩。愛媛の動物園で30年の試行錯誤から生まれた流儀とは?突然死が多いキリンの飼育で新たな手法を実践し注目される柴田典弘。突如襲ったキリンの体調不良にどう立ち向かうか?“動物救急車”を駆使し、深夜までペットの往診を行う獣医師・塩田眞の秘めた信念とは?そして、落ちた物を拾うなど、車いすで暮らす人を支える介助犬。トレーナーの水上言が挑むのは「難しいドア」。その結末は?
出演者
【出演】劇団ひとり,森泉,飼育員…椎名脩,獣医師…塩田眞,飼育員…柴田典弘,介助犬トレーナー…水上言,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり