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セリフ書き起こし 「就活家族〜きっと、うまくいく〜 #4 2017.02.02」

(男性)聞いたぞ噂。
(富川洋輔)うん?日鉄鋼の役員だって?すごいなお前。
リタイア組の俺たちからすりゃ雲の上の人間だよ。
勘弁してくれ。
そんな偉かないさ。
ハハハ…。

(夏野久美)洋輔くんどうしたの?なんか考え事?ああ…いやいや。
久しぶりだからねみんな話したいって。
ハハハ…。
ねえねえねえねえ。
あの…ちょっと変な事聞くけどもみんなあの…ホストクラブとか行く?えっ?ホスト?行かないわよね普通。
いや今時は結構行くって。
割引サービスとかもあるし。
ちょっとした贅沢ってやつよね。
温泉行くようなもんよ。
ちょっと温泉って…。
温泉よ!そういうもんなんだね。
でも好きなホストに大金を貢いでデートやお泊まりにありつく事もあるって話も聞いたわよ。
嘘〜!?そういう事もあるんだ…。
ええ〜!

 

 

 


(ホスト)ガンガン注いで!
(ホストたち)ガンガン注いで!
(真咲)初来店なんですよね?
(富川水希)あ…ちょっとはのぞいた事あるのよ。
キラキラしてて楽しそうだなって思った。
いろいろあったから…。
はあ…異世界に癒やされた感じ。
そうだ。
僕ね百発百中で職業当てられるんですよ。
あっ…当たんないと思うけどなあ。
学校の先生とか?嘘…すごい!アハハハハ…!いいんですか?先生がこんなとこ来ちゃって。
来ちゃいけないっていう法律はないでしょ?きれいな先生は考え方もクールですね。
でももう年よ。
定年間近だもの。
本当に?えっ全然見えない!美魔女コンテストとか絶対いいとこ行きますよ!ちょっと今度本気でおしゃれして来てくださいよ。
今度はないわよ。
一家の家計を預かる主婦だもの。
今日は特別。
今夜限りの出会いか…。
残念だな。
そういう事平気で言うのね。
(富川光)…todayisthenewproject.
(ドアの開く音)Thepurpose….
(富川栞)トントン。
何?就活生は今日も頑張ってるね〜。
えっ?あんた内定…アクアフラグだっけ?ねえあんた営業とか出来んの?姉貴酔ってんの?後悔してんのよ私は。
もっとやりたい事にこだわれば良かったって。
やりたい事?え〜?ファッションとか音楽とか?ねえ光もさ最初は出版に行きたいって言ってたよね?いや…俺の大学じゃ無理って事がわかったから…。
でも私みたいになったらおしまいだよ。
ねえ光はまだ猶予があるんだからさ最後まで諦めないほうがいいと思うよ。
おやすみ!おやすみ。
(久美)ねえ来てくれてありがとう。
実は下心があったの。
下心?実は私趣味で洋菓子屋始めたんだ。
ほう…主婦が趣味で店をやるなんてね。
ああうらやましい身分だ。
夏野洋菓子店っていうロールケーキの店なんだけどさ経営拡大の話があってでもそういうのよくわからないから洋輔くんに相談に乗ってほしいのよ。
そうか…なるほどね。
そういう下心か。
お願い!忙しいだろうけど力になってくれないかな?うーん…。
いいよ。
なんとかやりくりしてみるよ。
うん。
相変わらず優しいね洋輔くん!優しかったか?俺。
うん。
テストの答えとかこうこっそり見せてくれたじゃない。
懐かしいな…ハハハハ。
どうしたの?ん?いや…休日なのに外出か?夕べの電話悪かったな。
話があったんだろ?ああ…もういいの。
忙しい人は当てにしない事にしたから。
他に相談相手でも出来たのか?んっ?いや…妻の化粧が長くなると要注意っていうからさ。
やだ。
家庭訪問よ。
やきもち焼いてくれたんだ。
心配ぐらいするさ。
夕べ遅かったらしいじゃないか。
自分のほうが遅かったくせに。
俺は接待だから。
変わった接待ね。
ポケットから見つけたんだけど。
相手は甘党?いやいやそれはさ手土産用に立ち寄っただけだから。
うん。
そういえばもらってないわね最近。
えっ?出張土産。
役員決まったら出張って減るの?いや…週明けには行くよ。
いつ?えっとね…火曜日だったかな?そうだ。
えっとね…京都で会議だった。
そうだそうだそうそう。
あっ!だったらお土産は京都宇治光屋の豆大福がいいな。
え…?覚えてないの?前にも頼んだじゃない。
いやいやもちろんそりゃ覚えてるさ。

(天谷五郎)私は倹約してカプセルホテルに泊まって出張したふりをしましたよ。
ああ…なるほど。
でも出張の日は要注意です。
失業を隠したくて妻と会話をしなくなりまして…。
それは寂しかったんでしょうね。
偽の出張中に妻は洋服やら食事やらで浪費してローンがかさんだんです。
ハハハハハ…。
いやうちは大丈夫ですよ。
私も立て直しますよ。
やっと仕事が決まったんです。
えっ?不動産会社なんですがね銀行時代の経歴を評価してくれましてね。
銀行マンだったんですか。
ええ。
バイト生活もあとひと月で終わりますよ。
バイト?言ってませんでした?ビル管理関係なんですが時給がいいんです。
あなたもバイトぐらいしないと…。
お金ってのはどんどん減っていくもんですよ。

(総務部長の声)企業の機密情報をどうしてあなたが?
(国原耕太)情報源は富川さんですよ。
まさか…見たのか?勝手に。
(川村優子の声)その件の決着がつくまでしばらく待って頂きたいとの事です。
(優子の声)せっかく手に入れた仕事ですよ。
ちゃんとしがみついててくださいね。

(大当たりの音楽)当たり!?おおおお!おいおいおい。
(佐藤久志)あんまりいい出来じゃないですよ。
いいのよ。
今の学力を把握するためのテストなんだし。
苦手教科は同僚の先生に指導頼むわ。
まだ全然間に合うんだから。
志望大学に行けるよう頑張りましょう。
ね。
んっ?どうかした?今日の先生明るいね。
なんかおしゃれだし。
フフ…わかる?フッ。
気分が変わっていいもんよ。
そうだ久志くんもたまにはおしゃれして出掛けないと。
どうすんの?私たち本気で嫌われちゃったよ。
(真壁雄斗)そもそも駄目だって言った日に栞ちゃんが来るからこんな事になっちゃったんだろ?ちょっと待ってよ。
ねえそもそもで言えばさあんな時間に課長が部屋に来るっておかしくない?いや…だからそれは資料を渡しに…。
(栞の声)随分慣れた感じだったわよね。
ただの上司と部下には見えなかった。
本当の事言ってよ。
真壁さんと課長付き合ってるの?いや…うーん…。
課長にちょっと迫られてさ。
断ったら仕事やりづらくなるだろうなって思って。
でもそれは栞ちゃんと仲良くなる前には終わってる話だから。
そんな大事な事隠して三角関係に巻き込んだわけ?三角関係ってなんだよ!課長とはもう終わってんだぞ。
でも課長の中では終わってなかったじゃない!おかげでとんだとばっちりだわ!最低。
(ドアが閉まる音)
(受付)Aninformationclerkwillbeonthesecondfloor.Couldyoupleasefollowhim?
(女性)Yes.Thankyou.Thankyou.あの…すみません。
人事担当者の方にお会いしたいんですけれども…。
お約束はございますか?あっいや約束はちょっと…。
お約束がないとお繋ぎ出来ないんですが…。
いやアポがないから頼んでるんです。
そう言われましても…。
どうしてもジャパンエコノミージャーナル出版で働きたいんです。
何か方法はありませんかね?
(大鷹一郎)どうした?なんだ?押し掛け就活生か?悪いがうちの採用はもう埋まったはずだぞ。
そうですか…。
『月刊ザ・エコノミージャーナル』って知ってるか?毎月読んでます。
バイトでならうちの編集部で雇えるけどどうする?
(国原)随分高望みするんだなあ。
お前の学歴でそんな人気企業に本気で入れると思ってんのか?自分で限界を決めるなって言ったのは国原さんですよね。
『月刊ザ・エコノミージャーナル』の編集長がわざわざ声を掛けてくれたんです。
就活も尊重してくれるっていうしその人もバイトから正社員になったんです。
やっぱり面白いなお前。
えっ…?エリートが集まる職場だ。
可能性はほとんどゼロ。
それでもやるなら死に物狂いでやれ。
はい!あと消しとけ。
(戸川加奈)やっぱり富川くん偉いね。
私1つ内定もらえたの。
富川くん見てて前向きになれたから…。
富川くんも絶対頑張ってね。
ええっと…新幹線が8時で会議が京都13時と。
じゃあいってくるよ。
いってらっしゃい。

(店員)ご注文以上でよろしいですか?
(男性)あと何か他に頼む?「僕の前に道はない僕の後ろに道は出来る」「ああ自然よ父よ」「僕を一人立ちにさせた広大な父よ」「僕から目を離さないで守る事をせよ」「常に父の気魄を僕に充たせよ」
(宮岡)内申書取り違えの佐藤久志くんですか?はい。
優秀な生徒なんですが引きこもっていた間に英語の学力が低下してしまって…。
ご協力お願い出来ないかしら?いいですよ。
僕でいいなら家庭教師ぐらいやりますよ。
ありがとうございます。
(原口亨)誰がそんな事までしてくれと頼みましたか!?はっ…?父親が多額の賠償金を請求してきたのだってそうやって富川先生が下手に出たからじゃないんですか?あ…ですがお父さんも休職したりで大変だったわけですし…。
(たたく音)君はどっちの味方だ?同僚の教師まで巻き込んで学校ぐるみでそこまでしたら学校の非を全面的に認めた事になるじゃないか!校長は久志くんの将来より学校の体面のほうが大事だとおっしゃるんでしょうか?君だって今の仕事をなくしたくないだろう?
(ドアを激しく閉める音)
(音階の演奏)
(佐藤大悟)先生すみません。
何か久志も明るくなってきまして。
いやそれは嬉しいですね。
(大悟)今日もよろしくお願いします。
お邪魔します。
お前遅えんだよ。
はいすみません。
掃除だよ掃除。
早く行け馬鹿。
あの…。
何か?いや…あの…先週の金曜日なんですけども50代くらいの女性がこの店来ましたよね?そんな女性ならいくらでも来るけどなあ。
あ…なるほど。
教育関係の人なんですけどもわかりませんか?興信所の人間か?まずそっちの身分名乗れよ。
いや…その…興信所とかそういうのじゃないんですけども…。
あの…学校の先生ならいらっしゃいましたよ。
うちに出入りしてた女子生徒の生活指導の件があって。
生活指導?
(真咲)はい。
ああ…!そういう…そういう事ですよね。
そっか。
(真咲)あの…あなたは先生のなんなんですか?あっいや…あの…失礼しました。
ああ〜。
(雷鳴)くそ…。
ああ…何をしてるんだ俺は。
(携帯電話の着信音)富川だけど。
今から会社に来て頂けますか?わかった。
企業情報漏洩の件は和解金を支払う事で解決する見込みとなりました。
私の不注意のせいで大変ご迷惑をお掛けしました。
(川村)残念なのはこの件で富川さんの雇用に反対する社内の声が強まっているという事です。
私の採用を決めた川村社長にも苦しい思いをさせて申し訳ありません。
(優子)でもこれは私が勝手に社内で集めた噂を吹き込んだのが発端で元をただせば私のせいなんです。
富川さんの能力は叔父さんもよくわかってるはずでしょう?これで採用取り消しなら私も責任取って辞めます。
困らせちゃいけないよ。
過去にも情報漏れの責任を取って辞めた人間がいたはずだ。
私だけ特別扱いしたら会社の統率が取れなくなる。
私は身を引くべきなんだよ。
社長ご期待に応えられず申し訳ありませんでした。
大丈夫だよ俺は。
C&Eでの経験は自信になった。
俺を必要としてくれる会社は必ずどこかにあるさ。
うん。
(優子)私も今の会社で求人情報探してみますから…。
いや…君は十分やってくれた。
だからもう気にしないでくれ。
なっ。
富川さんの役に立ちたいんです私。
あ…。
じゃあ京都宇治光屋の豆大福買える店知らないかな?え…それ私京都出張の時奥様のお土産にって買いに行かされましたよね?ひょっとして京都出張に行くって言って家を出てきたんですか?まさかまだ奥様に失業した事知らせてないんですか?あきれるだろう?家族に嘘をついてる自分がつくづく嫌になる。
だったら今から行きませんか?国際営業部時代も会議で一緒に行ったじゃないですか。
本当に京都に行ったら嘘じゃなくなりますよ。
いや…いやでもそれはあの…。
おかわり!はい。
もう来ないって言ってたのに足が向いちゃった。
真咲くんのアドバイスのおかげでおしゃれしたらなんかもう気持ちが明るくなって…。
引きこもりの生徒指導もうまくいったの。
じゃあ今日はおめでたいお酒ですね。
ああ…でもね家庭訪問を学校から止められたの。
なんでですか?それおかしいですよね…。
でしょう!?そう思うわよね?だから私逆らってやろうかと思うの。
だって納得いかないんだもん。
ごめんね…。
なんかこの店にふさわしくない話よね。
でもこういう事話す相手ってどこにもいないから…。
旦那さんは?忙しそうだから。
うまくいってないんですか?そんな事ないわよ多分…。
多分?主人あっての我が家だしいつも感謝してるしでもなんか…隠し事してるみたいなの。
東京で豆大福を買える店…。
ヘヘッ…あった。
(ホスト)せーの今夜は最高!
(ホストたち)今夜は最高!
(ホスト)本当に最高!
(ホストたち)本当に最高!
(ホスト)祭りだわっしょい!
(ホストたち)わっしょい…!おはようございます。
おはようございます。
おはよう。
おはようございます…。
中原課長おはようございます。
では法人向け営業の全体会議を始めます。
あの…その前に私の資料が来てないんですが…。
仕事も出来ない社員に必要かしら?無駄に座ってるより指輪の一つでも売ってきたら?では資料に沿って課題を説明していきます。
まず資料の1ページ目です。
大手ネイルサロン…。
お客様こちらの指輪は流線形フォルムと言って指をフェミニンにより美しく見せてくれる指輪でございます。
お客様のご希望にふさわしいお品ではないでしょうか?少し黙っててくれる?押し付けがましいのよねえ。
あっ…申し訳ございませんでした!
(真壁)中原課長にはっきりと言われたよ。
法人向け営業の結果を出さないと子会社に出向させるってさ。
はあ…なんなの?それ。
真壁さん幹部候補入社なんじゃないの?だから私だって頼りにしてきたのに…。
課長は上にかわいがられてるからさ俺みたいな奴を今までに何人も潰してのし上がってきたんだよ。
ねえ頼むよ栞ちゃん。
お父さんの会社なんとかならないかな?それしか本社に残る道はないんだよ。
あのさあ…私はあなたのせいで巻き込まれてるのよ?なんで平気でそういう事頼むかなあ…。
けど栞ちゃんだって俺が出世すると思って近づいてきたんだろう?立派な事は言えないと思うんだ…。
あなたがいい男ぶって引っ掛けたんでしょう?遊ぶのに都合のいい女だと思ってた?そんなグズグズな男だって知ってたら近づかなかったわよ。
だけど栞ちゃんのためにあの課長に異動を頼んだのは俺だよ?栞ちゃんが原因で怒りを買ってるのにそれでも栞ちゃんといるってどういう事か考えてみてよ。
別れたら安泰だよ俺。
でも出来なかったんだよ。
それって…私の事真剣に考えてるって言いたいわけ?まあ…そういう事になっちゃうかなあ。
すみませんお待たせしました。
遅い!すみません!
(光)52年です。
もう終わったよ。
いらない。
(光)すみません…。
お待たせしました。
年次が違う!61年!すみません!すぐ探してきます。
ああ資料室右の棚上から3段目奥。
(光)はい!ただいま。
あのさあお父さん…。
法事のお金の事ごめんね…。
ああ本当にごめん!いい年してかっこ悪いよね。
もちろんねお金は返すつもりだよ。
そのつもりで私なりには頑張ってるの。
あんまりパッとしないけど…。
まあ誰だってうまくいかない時はあるさ。
どうしようもない時もある。
食うか?何?ああ…久しぶりだねそれ。
ほい!うんいただきます。
うん!うん…。
美味しい。
フフッ…。
う〜んあのさあ甘えついでに相談に乗ってほしいんだけど…。
うん?会社でね法人用の宝飾品を売る事になったのね。
それで…周年記念の社員向けの記念品とかあとは取引先の贈呈品とか…お父さんの会社でどうにかならないかってね上司に頼まれたの。
ねえそういうの無理かな…?悪いけど駄目だよ。
身内の頼みを押し通したりしたら正しい事がなんにも言えなくなる。
社員の親を当てにする上司も上司だよ。
商品力で正々堂々と戦うべきだろうが。
はあ…頼りにならない親でごめんな。
ううん…。
お父さんのそういうところ嫌いじゃないし。
フフフッ…。
なんか気ぃ使わせちゃったな。
話は終わった?今日は仲いいじゃない。
聞いてたのか?早く豆大福食べたかったけど我慢してたの〜。
栞も大変だけどお母さんだって年頃の子供相手にいろいろと苦労してるんだぞ。
やだ…そういう事ちゃんとわかってたんだ。
でも私負けないって決めたの。
だって生徒のために頑張るのが教師でしょう?偉いねえお母さん。
全然苦労とか見せないし。
ちょっとぐらい仕事で苦労したって美味しいご飯が食べられて新居にも越せるんだもん十分幸せよ。
ねえ新居のリフォームってさもうすぐ終わるんだよね?そうよ。
楽しみ。
日曜日にみんなで行く約束忘れないでね。
よく考えたらさ全部お父さんのおかげだね。
そうなのよ。
だからさ栞ちゃんも上司にあんまり無理な事言われたらもう反論してもいいんじゃないかしら?だってお父さんがいたら生活の面倒は見てもらえるんだもの。
そうだね…。
うん。
石井さんお待たせしました。
ああそこ置いておいて。
(光)はい。
(大鷹)なんだまだやってたのか。
バイトはみんな帰ったぞ。
頼まれた資料集めきれてないんで。
せっかくだから編集会議のぞいてみるか?いいんですか!?急な企画変更で悪いが来月号に日本のトップ企業の未来戦略についての特集記事を組む事になった。
時間がないから全員急いで取材して必ず一つは記事を出せ。
(編集部員たち)はい。
取材企業はこっちで選んでいいんですよね?
(大鷹)ああ。
おい富川お前も勉強のつもりで何か書いてみるか?はい!
(国原)おお…よかったなあ。
ちょっとは見込まれたっていう事だよ。
(光)でも企業のトップに取材っていってもつてとかないし…親父には頼りたくないし。
親父?
(光)日鉄鋼の役員なんです。
そんなに偉かったのかよお前の親父。
でも国原さんも知ってのとおりいろいろうるさくて。
本気でジャパンエコノミージャーナル出版に入りたいなら親父ぐらい利用しろよ。
えっ?自分の仕事の取材をされたら親父さんだって喜ぶだろうしそれで関係も良くなるなら万々歳だろう?大人ですね…国原さん。
まあお前よりはな。
(職員)希望職種が随分贅沢といいますか…それにこんな夢みたいな高収入を希望されましても対処のしようが…。
遠慮したつもりだったんですがそんなに…高望みでしたか?今求人が来ている企業を収入順に並べたのがこの表なんですが。
でもこのカンワ電子はないでしょう?創造性も将来性も厳しいですし。
それにこのラフテックスも危ない噂がありますよ。
心配しなくていいですよ。
どちらも採用されませんから。
あの…ちょっと待ってください。
私の経歴はご覧になりましたか?ええ確かに立派な経歴ですがそういうのは通用しないんですよ。
かえって求人側が及び腰になる事がある。
むしろ邪魔になるとお考えください。
(天谷)あなたもようやく重い腰を上げましたか。
なんだか怖くなったんです。
このままずっと仕事に就けなかったらどうなるんだろう?と思って。
賢明な判断です。
仕事が見つかるまでは少しでも貯金を減らさない努力をしないと。
ああここです。
私なんかそれに気づくのに1年以上も掛かりましたよ。
(天谷)あっどうも。
どうも。
それじゃあ富川さんには私が仕事内容をお教えしますので。
はい!ちょっと富川さん!窓掃除あれで終わったつもり?仕上げのから拭き忘れてない?ああ…すみません。
もうちょっとてきぱきやってくれないと困るなあ富川さん。
はい…。
あんた一人のせいで俺まで帰るの遅くなっちゃうんだから。
すみません…。
それと蛍光灯切れてたら取り替えてくれって言ったよね?なんでそんな事も出来ないかな?すみません…。
どういう事ですか?久志くんも宮岡先生に指導してもらえるって喜んで待ってるんですよ?
(宮岡)すみません富川先生。
学校の方針に逆らって仕事を失うような事は避けたいんです…。
校長がそう言ったんですか?
(原口)富川先生。
はい。
あなたもここの仕事を続けたいならもうそろそろ余計なまねはやめてもらえませんか?私は間違った事をしてるつもりはありません。
それは富川先生からの一方的な解釈ですよねえ?失礼します。
この5万円のキーホルダー…。
はい。
200個そろいますかね?200個ですか…?孫の結婚パーティーの引き出物にと思ってましてね。
ありがとうございます…!すぐ調べてくるのでしばらくお待ちください。
すみません…。
富川さ〜ん。
どういうつもりかしら?えっ?今の方私のお客様よ。
勝手なまねはしないで。
あっ…すみませんでした。
人のものを盗るのだけはうまいのねえ。
あなたみたいな女大っ嫌い!なんにも出来ないくせに平気で給料もらって恥ずかしいとか思わないの?私だったら…生きててごめんなさいって思っちゃうけどなあ。
何様ですか?あなた。
はっ!?仕事の出来る上司かもしれないけどそこまで言われる筋合いはないと思うけどな…。
富川さんあなた何言ってるかわかってるの?あんたみたいな女の下で働くのはうんざりだって言ってるんです。

(ため息)
(男性)もう終電ギリギリだよ…。
課長まずいですよ。
だからもっと早く…。
(男性)まあまあそう言わずに急ごう急ごう。

(久美)「もしもし洋輔くん?」「この間相談した件なんだけど今度会えないかな?」「忙しいだろうから会社の近くまで行くよ」「時間と場所指定して。
よろしくね」うん…驚いたよ。
有名百貨店にも出店しててしかもこれだけの売り上げがあるとは。
(久美)日鉄鋼本社から見たらまだまだ零細企業よ。
いやあこれだけの成長率は超優良企業だよ。
大手が海外出店の話を持ち掛けてくるのもうなずけるよ。
でどうしたらいいと思う?ああ…大きな利益を生む可能性もある。
だけど契約内容によってはうまい汁を吸い取られる可能性もあるから慎重に進めたほうがいいかな。
あっ…相手企業についてもちゃんと調査してみるよ。
俺でよかったら契約交渉に同席してもいいよ。
ありがとう!そこまで真剣に考えてくれて。
本当を言うと主婦の趣味だってなめてたんだけど参ったよ。
ああごめん…。
主婦を馬鹿にしてるわけじゃないからね。
ちょっとそいうとこ変わってないね本当に…。
安心した。
でも残念だなあ。
えっ?だってまだ日鉄鋼で頑張らなきゃならないんでしょ?洋輔くんリタイア組だったらよかったのに。
だったらうちの顧問とか社長とか頼めるでしょう?そんな事言うと辞めた時に当てにするぞ〜。
こっちは大歓迎よ!すぐにでも辞めてくれたらいいのに。
(2人の笑い声)実は俺さ…。
何?いやあの…この話はまた今度にしよう。
(久美)何?それ。
気になるじゃない…。

(国原)富川さんこんなところで何してるんですか?君こそどうしてここへ?ちょっとした事業の支援をお願いしに伺ったんですよ。
日鉄鋼の役員ならそれぐらいの力はありますよね?でも受付の子がそんな社員いないって言うんですよね…。
これどういう事ですかね?辞めた事も家族には内緒なんですよね?大丈夫ですよ。
協力してくれたら秘密は守ります。
協力だと?だから支援ですよ。
辞めたっていっても過去の人脈をうまく使えばなんとか出来るんじゃないですか?嫌いだねえ…。
君みたいな男が一番嫌いだ。
人の弱みにつけ込むだけのダニだよ君は。
心の底から軽蔑する。
いいんですか?富川さんそんな事言っちゃって。
(天谷)困った事になりましたねえ。
どうするつもりです?やっと覚悟が決まりました。
明日失業の事を家族に話すつもりでいます。
それがいいとは思いますが…言えるんですか?あなたに。
覚悟を決めたって言ったじゃないですか。
私は結局言えませんでしたよ。
それは奥さんが借金をしてたからでしょう?うちはおたくとは違いますから…。
はあ〜やっぱりいいねえここ。
水を見てるとなんか落ち着くわよねえ。
(光)景色もいいけどさ早く家の中見ようよ。
そうよねえ。
今日はそのために来たんだもの。
うわあ…はい。
は〜い。
はい玄関。
すごい…。
上?うん。
上じゃない?そうそうそうそう。
その右ね。
お母さん。
(光)すっげえ!ああ気持ちいい。
ほらお父さんもほらほらほら見て見て。
うわ〜!ああーっ!お父さんの書斎もあるし窓も多いし。
ああ…もう日当たりも風通しも最高じゃない!ねえねえここ私の部屋?そうよ。
きれいでしょう?ああっ!開いた開いた。
広いじゃん。
部屋明るいしね。
はあ…。
(光)親父…。
この間はごめんね。
親父だって俺の事を心配して来てくれたのに。
国原って輩とはまだよろしくやってるのか?もういいじゃんそれは…。
それより頼みがあるんだ。
取材させてくれないかな?取材?
(光)実は今『月刊エコノミージャーナル』っていう雑誌でバイトしてるんだ。
頑張ったら正社員採用の道もあるって聞いてさ。
バイトからって…。
だまされてるんじゃないのか?俺の大学で人気企業目指すんだったら人と違う事しなきゃ無理なんだよ。
編集長にも見込まれたし親父だってアクアフラグには入るなって言ってたろう?私は応援したいな…。
だって光が本気でやりたい事だもん。
でもお父さんに取材ってどんな話?「日本のトップ企業の未来戦略」っていう特集記事でさ日鉄鋼の事取材させてほしいんだよ。
へえ〜!いや調べてみてわかったんだけどすごい会社なんだね。
この国の成長をずっと支えてきたんだもんなあ。
その会社の役員なんてやっぱ親父にはかなわないよね。
お前が本気なら俺が話せる事は全部教えるよ。
いやでもあの…その前にえーっと…言っておきたい事がある。
うん!あのさあお父さん先に私の話聞いてもらってもいいかな…?えっ?あのねえ私今の仕事辞めようと思うの。
マジかよ?姉貴。
私も光みたいに本当にやりたい仕事見つけたいの。
だからお父さんそれまで甘えさせてほしいの…。
そうか…うんやっぱり辞めるか。
仕方ないわよ。
だって上司と合わないんだもの。
はあ…わかるなあ。
もしかしたら私も辞めなきゃならないかもしれない。
(洋輔・栞・光)えっ!?辞めてどうするの?まだ正式に決まったわけじゃないんだけどまあそうなったら別の仕事を探すしかないわよね。
でも新居買うのにお母さんの収入なくなったら大変なんじゃないの?
(光)っていうか俺も就活中で姉貴も母さんも失業ってなったら大丈夫なのかよ?うち。
大丈夫よ!うちにはお父さんがいるもの。
ああ…なんとかするさ。
どこ行くんだよ?ホストクラブよ!お父さん浮気してる。
見ちゃったの!大事なところで仕事行っちゃうじゃない!全部俺のせいなのか?力を合わせるのが家族ってもんじゃないか。
家族の絆があればどんな危機だって乗り越えられる。
2017/02/02(木) 21:00〜21:54
ABCテレビ1
就活家族〜きっと、うまくいく〜 #4[字]

仕事ください!父は大手企業の部長、母は教師、メーカーに就職した娘と大学生の息子。平穏に見えた家族全員が、ある日突然、就職活動をすることになる究極のホームドラマ!

詳細情報
◇番組内容
妻の水希(黒木瞳)がホストクラブに入店する場面を目撃してしまい、動揺したまま同窓会にやってきた富川洋輔(三浦友和)。久々に再会した夏野久美(キムラ緑子)ら女性陣から「ホストに大金を貢いだりする場合もある」と聞かされ、不安を募らせる。一方、栞(前田敦子)は真壁雄斗(渡辺大)との関係が課長の中原綾子(山本未來)に知られ三角関係に…。光(工藤阿須加)は、希望だった出版社でアルバイトとして働き始めるが…。
◇出演者
三浦友和、前田敦子、工藤阿須加、新井浩文、渡辺大、山本未來、中川知香、キムラ緑子、木村多江、段田安則、黒木瞳
◇脚本
橋本裕志
◇監督
秋山純(テレビ朝日)
◇音楽
江口貴勅
◇主題歌
林部智史『晴れた日に、空を見上げて』(avex trax)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】黒田徹也(テレビ朝日)、内山聖子(テレビ朝日)
【プロデューサー】船津浩一(テレビ朝日)、下山潤(ジャンゴフィルム)