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字幕書き起こし 歴史秘話ヒストリア「スクープ!1500年封印された感動メッセージ」 2017.02.03

う〜ん朝の澄んだ空気が気持ちいいです。
ここは群馬県の榛名湖です。
標高1,000メートル以上。
かなり高いところにある湖です。
というのもここは巨大な火山榛名山の噴火によって出来た湖だからなんです!今から1,500年前のある日…。
(噴火音)雲仙普賢岳の30倍とも言われる火砕流が山麓をのみ込みました。
実は驚くべき事にその時の姿が残されていたのです。
うお〜!噴火で降り積もった大量の火山灰や軽石。
その下から前例のないものが発掘されました。
被災した瞬間をそのままに伝える古代人です。
しかも日本で初めてヨロイを身につけた姿で発見されたのです。

 

 

 


この「ヨロイの男」は一体何者なのか?一緒に見つかった無数の足跡。
金が施された最高級の馬具。
更なる手がかりははにわ。
そして…謎の古代人ヨロイの男は私たちに一体何を伝えようとしているのでしょうか?エイヤー!今日は巨大災害に見舞われた古代の人々そのありのままの姿に迫ります。
今日の「歴史秘話ヒストリア」は古代ミステリー!今研究者も大注目日本の古墳時代1,500年前のある謎に迫ります。
皆さんイタリアのポンペイについてご存じでしょうか?西暦79年火山の大噴火でポンペイの街が壊滅。
多くの人が亡くなった大災害です。
その遺跡からは被害に遭う直前までの街の豊かな様子が克明にうかがえます。
このポンペイ自体とてつもない出来事なんですが実は同じような事がここ群馬県のこの場所で起きていたんです。
かつてあのあちらに見える榛名山が噴火。
目の前のこの地域一帯が被害を受けていた事が近年の発掘調査で分かってきました。
その発掘調査でこれまでにはない驚くべき発見がありました。
その発見とは何か。
そしてそこから更に浮かび上がってきた謎とは何か?「歴史秘話ヒストリア」。
榛名山の東側に位置する…2012年11月。
道路建設のさなかに大発見はありました。
これまでバラバラでしか見つかった事のない古墳時代のヨロイ。
それが完全な形で出土したのです。
ヨロイを土から切り出し研究室に持ち込むと更に驚くべき事が分かりました。
割れちゃう割れちゃう。
じゃあ一緒に持っていきましょう。
ヨロイの下にあったのは…つまりヨロイを着たままの姿で一人の人物が土の中に埋まっていた事になります。
ほとんど例がないんじゃないでしょうかね。
自分にとってほんとに…群馬県立歴史博物館にヨロイの男が出土した状況がより分かる精巧な模型が作られています。
ちょうどここの…こちらがですね脚が出ているところですね。
それで膝を曲げてますよね。
それで膝を曲げているその…身長は古代人としては大柄な164センチ。
ではそれ以外に何が分かるんでしょう?はいまず脚を見て頂いて分かりますように両膝を地面についてそれで前かがみに倒れてますよね。
それで両手が曲がってますから両手でもってその下にあったカブトを押さえるような姿で発見されてるんですね。
不思議な姿でこう土の中に埋もれていたんですねえ。
そうですよね。
再び現場を確認してみましょう。
ヨロイの男が見つかったのは噴火した榛名山から8キロほどの場所です。
この時発見されたのは男性だけではありませんでした。
一人は成人の女性。
もう一人は10歳に満たない幼児。
そして生まれて間もない乳児も見つかりました。
合計4人の骨が十数メートルほどの範囲にあったのです。
骨は九州大学に持ち込まれ本格的な分析・調査が始まりました。
成人の男女は頭蓋骨が良い状態で残っていました。
そのため意外な人物像が判明します。
男性は細面で鼻筋が通っています。
朝鮮半島など渡来人の血を引いていると考えられます。
一方女性は顎がしっかりしていてだんご鼻。
古代の東日本によくある顔だちです。
更に男性は40代前半女性は30代後半と判明。
女性の身長も割り出された事から2人の容姿が浮かび上がってきました。
加えて大きな手がかりになったのが「歯」。
人の歯のエナメル質には10歳ぐらいまでの生育地の地下水に由来する微量な元素が含まれています。
つまり歯の成分を調べればその人がどこで育ったかが分かるというのです。
では一体どこから?ですからこれらの分析結果を合わせると…分析の結果二人は群馬生まれではなく長野県伊那地方で生まれた事が分かりました。
一方幼児が生まれたのは榛名山の麓。
乳児も同じと考えられました。
するとこのように推測できます。
長野で育った男女は一緒に群馬に移り住んだ。
幼児と乳児は群馬で生まれた。
もう一度4人の骨が発見された場所を確認してみましょう。
見つかったのは十数メートルの範囲。
そして辺りには他の人骨は見つからなかった。
つまりこの4人は家族だった可能性が高いのです。
実は群馬県は鹿児島・熊本などと並ぶ日本有数の火山地帯です。
浅間山榛名山赤城山の3つの火山が何万年も前から大きな噴火を繰り返してきました。
そのため県の大部分が火山灰や軽石で覆われているのです。
(噴火音)この時人々の命を奪ったのは火砕流でした。
高温のガスと火山岩を含む熱風が100キロ以上の猛スピードで押し寄せる現象です。
ポンペイでは一瞬の火砕流に見舞われた人や動物たちがそのままの姿で閉じ込められました。
時が止まったかのようにその時の様子を知る事ができます。
群馬で見つかった人骨も火砕流の下から発見されました。
ポンペイの犠牲者と同じく当時を物語る歴史の証言者なのです。
改めて発掘現場です。
人骨以外にも見つかったものがありました。
おびただしい数の足跡です。
足跡のほとんどは一つの方向に向かっている事が分かりました。
かかとから爪先までしっかりと刻まれています。
つまり走ったのではなく歩いた事を示しています。
足跡を見ていると…当時の火山災害という非常事態の中でもパニックに陥っていないという事が分かるんではないかと思うんですね。
以上の発掘調査をもとに噴火当時の様子を再現してみます。
最初噴火は小規模なものでした。
火山灰が降りだし時折雨も降り1か月。
人々は噴火から逃れるように避難していきます。
足跡を残して…。
人々が避難を終えたこの集落になぜか4人だけが残りました。
しかも男はヨロイを身にまといこれから戦いに出るかのような姿。
(噴火音)そこにこれまでとは比べ物にならない噴火が起こります。
ああ〜!うおお〜!一瞬にして4人の命は奪われました。
これがあの日起きたと考えられる出来事です。
しかし新たな疑問がわいてきます。
避難する余裕はあったのになぜ4人は集落にとどまったのか?男はなぜヨロイを身にまとっていたのか?このヨロイの男とは一体何者なのでしょうか?私がいるのはヨロイの男が見つかった現場金井東裏遺跡です。
遺跡が見つかった事から建設予定だった道路は高架にされて遺跡は地中で保存されています。
そしてここに立て札がありますがここがヨロイの男が見つかった場所です。
そしてあちら。
「3号人骨」とあるのが成人女性です。
そして更にその右手にある「4号人骨」が幼児の場所です。
さあ1,500年前の古代ミステリー。
発掘現場から見つかったヨロイの男とは一体何者なのか?「歴史秘話ヒストリア」。
ヨロイの男の正体に迫る手がかりが意外なところに残されていました。
男が発見された場所から南に15キロ。
巨大な古墳と共にはにわが復元されています。
その姿はさまざま。
帽子のようなものをかぶったりいろいろなデザインのベルトをしたり。
この中にひときわ立派な姿のはにわがあります。
あのヨロイの男とそっくり。
「ヨロイのはにわ」です。
しかもはにわが作られたのはあの噴火と同時代。
これこそ謎を解くカギです。
もともと関東地方の古墳から数多く出土していたヨロイを着たはにわ。
これまでの研究では王に仕えた武人だとされてきました。
ところが近年古墳の中の調査からその考えは大きく変わってきています。
そもそも当時の古墳は「王の墓」。
その中から決まってヨロイが出土するのです。
つまりヨロイを着たはにわとは王の姿である。
という事は…。
今回出土した…地域を開発していくような地域を代表する人物まさしく王のような存在であったというふうに考えております。
なんとヨロイの男は「王」の可能性があるというのです。
ですが皆さんそもそも古代の王ってイメージできますか?この人が教えてくれます!トランプってのはいろんなカードがありますね。
表と裏にします。
で表と裏でまぜちゃうんですね。
この状態で実ははじくだけ。
そうするとなんとこれ表裏が全部そろってしまいます。
更にすごいのは…。
指を鳴らすとザザザザザザザザ…キングだけが表向き。
王といえばトランプの世界ではキング4人の事です。
実はこのキング実在の王をイメージして作られてるんですって。
さてどんな王様なんでしょう?これは難題!しかも番組の本筋とは全く関係なし!では私から速やかにお答えしましょう。
ええと…なんともヨーロッパの人たちがイメージしそうなメンバー。
でもここで注目して頂きたいのはそのいでたちなんです。
まっすぐな剣宝石派手なベルトそして王冠。
これどこかで見覚えが…。
まっすぐな剣宝石派手なベルト王冠。
はにわの王とそっくり。
後の天皇や将軍の装いというよりは西洋のトランプに似ています。
一体どういう事なんでしょう?一見奇異な感じがしますけれどはにわの上着ですね王様の着ている上着それは…それにはかまつまりズボンをはいているんですね。
一方ですねフン族などによってヨーロッパの方にも伝わりました。
そしてやがて王のスタイルになっていったんであろうと思います。
そのように考えますとはにわの王様とトランプの王様とが同じようなスタイルであるっちゅう事は何ら不思議ではないと思います。
つまり発掘された男がヨロイをまとっていたという事は騎馬・馬と関係があるのではないか?改めてそのヨロイに注目!金属の板をいくつもとじ合わせて作られていますね。
一方こちら。
それより前の時代のヨロイはというと…。
板を鉄のびょうで固定し頑丈に作られています。
しかし馬に乗るにはあまり適していません。
実際乗馬してみると上下に跳ね体に当たって痛い。
ヨロイに動く部分がなく横を向くのが精いっぱいです。
一方騎馬民族から伝わったヨロイはというと伸び縮みして体もひねりやすい。
追いすがる敵に矢を放つ事もできます。
遺跡から出土したヨロイはいわば馬に乗るためのヨロイだったのです。
昨年末人骨が見つかった近くから3頭の馬の骨がまとまって出土しました。
子馬の骨も見つかった事からこの地で馬が飼育されていた事が確実視されています。
ヨロイの男の力の源泉は馬だったと考えられるのです。
ところでこのヨロイの男は長野から群馬に移ってきたと言いましたよね。
その事にも馬が関わっている可能性があります。
古代の馬の生産地は発掘調査や文献によってほぼ分かっています。
鹿児島熊本静岡長野そして群馬。
火山のそばという共通点があります。
一般に火山の周りは広大な斜面が広がっています。
火山灰や軽石が多く田畑には適していなくてもひろ〜い草原馬を養うにはもってこいです。
長野県の現在の飯田市の周辺の地域というのがありまして。
群馬の地に馬をもたらし集落を治めた王。
ヨロイの男の正体が浮かび上がってきたのです。
ご覧下さい。
ヨロイの男の大たい骨です。
太くてしっかりしています。
これは馬に日常的に乗っていた人物の特徴なんだそうです。
馬の背から落ちないように脚をぐっと締めるために太ももの筋肉が発達していた事を示すものです。
ヨロイの男は単なる王ではなく騎馬の習慣や馬の飼育など馬と関わりの深いいわば「馬の王」。
特別な王の姿が見えてきます。
さあ日本のポンペイ古代のミステリー。
最大の謎です。
この王は一体なぜこのような姿で埋もれていたんでしょうか?火砕流が迫るその時王は一体何をしようとしていたんでしょうか?ヨロイの男の発掘を担当した杉山さんは男性と火山との位置関係に注目しました。
現場で見えたのは少なくとも…男の姿勢は膝をついたいわば四つんばいのような姿です。
そして頭の向きはというと…。
噴火した榛名山の方角です。
ですからこの人物はやっぱり……というふうには感じましたけどね自分は。
杉山さんの推理によれば人々が避難したあとも王は集落にとどまらなければなりませんでした。
王には重要な仕事が残っていたからです。
鎮まりたまえ!榛名の神よ!王は民を治めていればよいわけではありません。
きゃあああ!いまだにその噴煙上がってるしまあちょっと震動みたいなのもあるかもしれない。
そういった気持ちでもってその向かおうとしていたシーンだったと思うんですけれどもね。
つまり…しかし群馬県立歴史博物館館長右島さんの見方は異なります。
ヨロイが発見された状況に不可解な点があるためです。
そのヨロイは実際に着ていたヨロイとすぐそばからですね…でそれは人が着ている状態ではなくてヨロイだけが出てきてますからそれも恐らく…二つのヨロイ。
祈るためなら二つ必要ありません。
謎を解くカギは当時のヨロイが貴重品だった事にあります。
右島さんの推理によれば集落の人たちが避難したあと最後にこの家族が避難を始めました。
その理由は王の証しである宝物を誰にも触れさせる事なく…しかし…。
きゃあああ〜!うわあ〜!うおおお〜!それは本人にとってはですねその自分の地位を表す大事なものになりますので…男の手は何かを抱えているようにも見えます。
その下にはカブトが埋まっていました。
宝物だったのかもしれません。
一方長年はにわから古代を研究してきた若狭さん。
ヨロイは祈るための装いでも宝物でもなくやはり戦いのためだったと推理します。
その対象というのはなにも人間ではなくて…。
では戦いの相手とは?若狭さんによれば「風土記」など古代の記録の中にヒントがあるといいます。
「弓矢使いの麻多智」という人物。
現在の茨城県南部を治めた王です。
麻多智は人々を率いて新たな土地を切り開いていました。
するとある日体は蛇頭に角がある神が現れ開拓の邪魔をします。
麻多智は大いに怒ります。
そしてヨロイを身につけ…。
蛇の神と戦い追い払ったと記されているのです。
やはり神をまつるというのは王の重要な仕事ですけれども…若狭さんの推理をもとに王と神の戦いを再現します。
(泣き声)噴火が始まってひとつき王が祈りをささげても神は一向に鎮まりません。
これ以上王に神をまつるすべはありませんでした。
心の声神は我を見捨てたか…!自らが切り開いた土地も火山灰に埋もれようとしていました。
王は力の源と信じるヨロイを身につけます。
榛名の神よ!我はそなたを討つ!エイヤー!王は神に立ち向かいました。
我が身は鋼なり!荒ぶる神を討ち滅ぼさん!榛名山に向かって前のめりに倒れたその姿。
未曽有の大災害を前に最期の瞬間まで王が王たろうとした事を物語っているのかもしれません。
古代想像を絶する噴火に見舞われた榛名山麓。
今も発掘調査が続けられています。
噴火のあと地下数メートルに封じ込められた住居の跡。
タイムカプセルのように古代の人々の営みを伝えています。
あの時先に避難し難を逃れた人々。
彼らは噴火が収まった後再び帰ってきたのかもしれません。
あの火砕流の上の層から新たにつくられた集落の遺跡が発見されたからです。
噴火から数十年後の事。
この地は復興を遂げていました。
骨の修復を担当した大木さん。
調査のさなか研究者として忘れてはならない事に気付かされたといいます。
一般の方に公開した時があります。
その公開した時に…で私その時にはっと思いましてね。
もしかしたら…発見した我々は何かの形で…群馬県榛名山の麓。
一体何を語り何を伝えようとしているのか?古代の人の確かな営みを解き明かす努力は続きます。
2017/02/03(金) 20:00〜20:43
NHK総合1・神戸
歴史秘話ヒストリア「スクープ!1500年封印された感動メッセージ」[解][字]

スクープ!古代の感動秘話。1500年前、突然の火山爆発に、命をかけて立ち向かった雄々しき古代王がいた!魂を振るわせる勇気と感動の物語が迫真映像でよみがえる…

詳細情報
番組内容
世界遺産・ポンペイ(イタリア)、火山噴火によって地下に埋まった街だ。それと同じ状況が日本の古代でも起きていた!関東の名峰・榛名山、1500年前の爆発によって埋まったナゾの古代人が見つかる。最新の科学から分かったのは、信じられない愛と勇気の物語だ!迫り来る火砕流…、人々を救うため、古代人は思い切った行動に出る!私たちの祖先は、危機にどう立ち向かい、どう乗り越えようとしたのか?魂の感動秘話…
出演者
【出演】マジシャン…ふじいあきら,【キャスター】井上あさひ