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セリフ書き起こし 三匹のおっさん3〜正義の味方、みたび!!〜 第3話 2017.02.03

いや〜今夜は冷えるな。
ああホントだね。
こういうときはよ体を動かしてさあったまりてえもんだな。
なんかよ派手な事件でも起きねえかなチクショウ。
ダメだよ物騒なこと言っちゃ。
(2人)アハハ…。
フンッフン!やめろ勘弁して!ふざけんなよ!ほかに示しがつかねえんだよ。
きたきたきたきたきた〜!どうするんだよおい。
やめてくれ…。
何やってんだお前らこら。
なんだよ!邪魔すんなよ。
いいところなんだから…。
調子が出てきたんだよ。
うっ…。

 

 

 


ええっ!?うわ〜!おっ…どうした!?おい!ちょろいもんだぜ。
イズやん大丈夫か!?横山さん。
あっ栗さん泉さんも。
商店街の人たちだよ。
えっ何か商店街の揉め事かい?おい…。
ていうかこれアルミ箔だよ。
ひどいよ。
芝居の稽古をしてたんだよ。
あっ。
う…。
いやあすまねえな。
早とちりしちまってよ。
ごめんなさいね。
バカなんですよ。
うるせえな…。
てっきり揉め事だと思ったもんだから…。
(3人)すみませんでした。
いやいや…もういいって。
おごってくれるって言うしさ。
(一同)ああどうも…。
だけどちょっと嬉しいとこもあるんだよね。
俺たちの演技が真に迫ってたってことだからさ。
そうだよな。
いや〜知らなかったなぁ町内で劇団やってるなんて。
素人劇団だけどね。
まあ俺たちみたいな中高年が集まって。
劇団名セカンドライフっていうんだ。
へえ〜シャレてるね。
もともとはさ俺たちの与太話なんだよ。
俺はほら時代劇が好きだろ?俺はさ…刑事ものが好きなんだよ。
俺は落語。
それで公民館ででたらめな筋喋ってたらおもしろいからみんなで芝居にしようって。
流行ってるらしいんだよねシルバー劇団っての。
えっだけど演技するってのは難しいんだろ?へへ…。
そうだよ。
だって幼稚園の学芸会ならかわいくてすむけどどうなの?どうなの大の大人が…。
それがさ大丈夫なんだよ。
いい指導者がいるから。
誰よ?元新劇女優村松洋子。
ああ〜知ってる。
たまにドラマに出てたよね昭和のころはさ。
発声や体操から教えてくれるんだよ。
健康にいいってさみんな喜んじゃって。
そんで出し物は何やるんだい?オリジナル。
俺たちが書いたんだよほら。
(3人)『バック・トゥ・ザ八百八町』。
タイムスリップものか。
そう。
リストラされた刑事が江戸の町で難事件を解決するんだよ。
バーン!そうだノリさんさ機械いじり得意だろ?そりゃ仕事だからね。
じゃあさよかったら手伝ってくれないかな?音響や照明がちょっと手薄なんだよ。
うんまあ役に立つことがあれば。
いやよろしく頼むわ〜。
助かるわ〜。
これでなんとかなるな。
よかったじゃねえかよえ?これもあれだな…。
全部俺が早とちりしたあっおかげ…。
おかげおかげかな?調子乗るんじゃないよ!
(一同)アハハ…。
(発声練習する声)すみません。
オープニングなんですけども…。
いいですか?はい準備はここまで。
準備はここまで〜。
10分後台本の稽古を始めます!
(一同)は〜い。
お願いします。
座長座長!これ女子を代表して言うんですけどね?女子?えっ何…。
もうちょっとロマンスの要素がほしいと思うのよ。
ねっ?ロマンス…。
いやだってさ刑事とかチャンバラとか男の人は活躍できるけどね。
あとねあとね…。
歌と踊り!もう少し入れてもいいんじゃないかしら。
そうよもうミュージカルみたいな…。
じゃああの先生がいらしたらまた改めて言っとくから。
よろしく!お願いね!いやいや…はぁもう。
いや大変だねえ。
もう勢いで座長にされちゃってさ〜。
座長どうぞお茶を。
ありがとうありがとう。
いや…やめてよ〜。
やめて…。
ロミオ〜!ジュリエット!ええ〜?よっ!うわ…。
きやがったなザコども。
まとめてかかってこい!やっちまえ!ヤッ。
うわ…。
キャー!ダメ…。
上で突くから。
ね?来い!うっ…。
いやちょっと近い…。
えっ?おいキヨよ。
お前教えてやれよちょっと。
教えるなんてそりゃお前。
剣道やってんだから。
そうだよ!なっ頼むよ。
そうだ。
いやまあちょっと形が気になるけどやってみるか。
ちょっと借りますよ。
ええ…さあ初めからいきましょうか。
それで…外しました。
で抜くんですよね。
おっと!さあ。
あのね腰が入ってないの。
腰をね入れて。
入れたらガッと振り向く。
(一同)グッ。
そうそしたらはらいます。
突く!突いたときにグッとこう。
だ〜!いやいや…。
あぁ!もう1回もう1回。
だ〜!
(効果音)
(一同)お〜!よ〜いはい!やっちまえ。
(効果音)だ〜!
(歓声)キヨさんさすがだよ。
立ち回りのアドバイザーになってよ。
いやアドバイザー…。
いいじゃないやろうよ。
チャンバラごっこ思い出してやってみるか。
なんだなんだ2人ともノリノリだね。
シゲもついでに何かやったらどうだよ。
え?なんかやることがありゃあな。
あるよ決まってない役が1つあんだよ。
ん?あの出るほうですか?俺の相棒の刑事役。
そう。
えっ。
あとでオーディションやることになってんだけどさ。
いやいや…でも。
アクの強い刑事はピッタリじゃないか。
いやでもでも…え?セリフセリフ…。
やる気だよ。
あっ洋子先生。
(一同)おはようございます。
おはようございます。
ごめんなさいね遅くなっちゃって。
あ栗田さんお稽古は順調?昨日のねおさらいをやってましたから。
あそうご苦労さま。
あらこちらは…。
あっこっちはね我々の友人でちょっと手伝ってもらおうかなと思ってるんですよ。
嬉しいわねお仲間が増えて。
清田です。
ええっと…立花です。
有村です。
私のほうもね皆さんに紹介したい人がいるの。
荒木さんいらして。
はじめまして荒木です。
荒木さんは演劇のプロデューサーをしてらっしゃるの。
これまでにたくさんのすばらしい舞台を手がけてらっしゃいます。
(どよめき)えぇ…こう見回しましてもまさに人生のベテランの方ばかりで。
でもそれがすばらしいことだと思うんです。
舞台は人生を見せる場所です。
皆さん芝居ということでは初心者かもしれないけど人生人間ということでは大ベテラン上級者です。
プロに負けないすばらしい舞台が作れると思います。
ぜひお手伝いさせていただきたいと思いました。
まあというわけで私たちの最初の公演の制作のお手伝いをしていただこうと思います。
いいですね座長。
おおもちろんですよ。
なんかもう大船に乗った気分ですよ。
ではどうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お願いします。
さすがだな。
いい人連れてきてくれたよ。
大ごとになってきやがったなえ?こちらこそよろしくお願いします。
俺はなお前に惚れてたんだよ。
あんた何やってんのよ。
いいいいからよ先に寝てろ。
だって心配だもんさっきから1人でブツブツ言っちゃってさ。
頭がどうにかなっちゃってんじゃないかと思って。
違うよお前セリフの稽古してたんだよ。
えっ芝居出るの?おうよ。
オーディションに受かってよ主役の刑事役のよ相棒に選ばれたんだよ。
え〜すごいじゃない。
先生も「なかなかあなた哀愁があっていいわよ」とか言われちゃってよ。
そうよね哀愁あるわよね特にこの辺り。
やめろ。
ねえねえ…それでさどういうセリフよ。
うんこれがな今やってたのはな夫婦の場面でな俺が決死の覚悟でよ出かけるときに恋女房がよ見送るんだよここがいいんだよ。
へ〜それじゃあさちょっとやってみてよ。
ねえねえ…。
やるかバカ。
さくらありがとな。
なんだい急に。
最後になえ〜最後にもう一度だけ言わせてくれ。
なんだよ。
あのあのなお俺はえっと…。
えぇ…お前に惚れてたんだよ。
あんた。
わかったわかった。
離れろ離れろ…。
ギュー。
見ちゃいけないものを見てしまった。
見なかったことにしよう。
そうだな。
おいおい。
(効果音)ハァ〜もっと迫力出したいね。
こうやるとまた違う音がするかな。
え?うわ〜!
(バイブ音)もしもし。
うん今家。
祐希君は?静岡まで来たよ。
もうクッタクタ。
祐希弁当買ってきた。
おおサンキュー。
でも楽しいよ。
学生のうちにやっときたかったからさ自転車旅行。
ほんとは早苗ちゃんも一緒に来れたらよかったんだけどな。
(くしゃみ)う〜なんか悪寒がするぞ。
あっじゃそろそろ切るね。
私の分まで楽しんで。
うんじゃあおやすみ。
祐希行くぞ。
おう今日どこ泊まる?ネカフェかな。
待てよ!へぇ〜シルバー劇団。
いやぁもうみんな熱心なんだよ。
このセリフをどう言おうとかこの役をどうやろうとかってさ。
いや張り切りすぎてケガするのが心配だよ。
年寄りの冷や水にならなければいいんだけどね。
でもちょっとわかるわ。
え?私たちくらいの人たちが芝居をやりたがること。
違う役を演じてみたいのよ。
どういうこと?だって人生をしっかり生きてきた人たちでしょ。
それはそれで置いといてあれもやってみたいこういうふうにも生きてみたかったって思うことあるじゃない。
芝居ならちょっとの間だけ違う人生を生きられるってことじゃないかしら。
なるほど。
そうかもしれないね。
人生は一度きりだってよ〜くわかってるお年寄りだからこそ。
ああ私にも別の人生があったかもしれない。
どうだったかしらね。
別の人生だったら…。
どうせたいしたことないんじゃない?ですよね。
何?後悔してるの?この人生。
ごちそうさまでした。
おやすみなさい。
おやすみ。
ちょっと!そのへんはっきりさせませんか?おやすみ。
おやすみ。
でお母さんも思ったりするのか?えっ何?いやその別の人生のほうがよかったかも…とか。
どうかしらね。
フフフ…。
ムーンライトシアターは東京を代表する劇場の一つです。
客席数は800。
これまで数々の名作が上演されてきました。
いわば日本で最もブロードウェーに近い劇場。
えっ!?旗揚げ公演をムーンライトシアターで!?ここここに立てるの?いや無理だろう俺たちみたいな素人が。
それができるのよ荒木さんのコネクションで。
公演と公演の間にポッカリ3日間空いちゃったらしいんですよ。
で遊ばせておくのも無駄だから使ってくれる劇団があれば格安料金で貸し出そうって話になったようで。
いかほどですか?ご予算は。
500万。
え〜っ!?無理だよそんなカネ!諦めないでよ。
私が200万出す。
洋子さん!当然よ。
私にとっても憧れの劇場だもん。
俺たちで300万!?無理じゃないですよ。
皆さんでチケットを売ってお金を作ればいいんです。
どれくらい売るのかな?満席になれば1,600席ですが稼働率65%で大丈夫です。
つまり3,000円のチケットを皆さんで1,000枚売れば届く数字なんですよ。
一人50枚見当か。
いけるんじゃない?さあどうする?町内の公民館か日本のブロードウェーか。
頑張りましょうよあの劇場でできるなら。
よし!頑張るか!ああやろう!そうよ。
そうだな。
ちょっと待ってください。
いきなりそんな大きな劇場でやるってのはどうなんでしょうか。
1回目なんですから。
あ〜まずは小さな場所でやってみて例えばここの公民館のホールとか。
今回はチャンスなんですよ。
たまたま劇場が空いてますんで。
それに一生の思い出になるじゃない?キヨさんもわかるでしょ?私たちくらいの歳になるとそういうことが大事なんだって。
それはまぁわかりますけれど…。
それじゃあいいですね。
旗揚げ公演の劇場はムーンライトシアターっていうことで。
賛成!異議なし!いやいやいやいや…緊張するなおい。
あんなでかいとこでやるかと思うとなぁ。
ちょっと大ごとになってきたね。
そうだな。
でもまぁみんな喜んでるから大丈夫だろ。
ういっす!おぅ!おぅ!俺は一心太助だい!いくよ。
おお!
(効果音)これはねもっともっとこっち持って。
こういうふうに構えて。
よし!どうも〜!チケットできたよ〜!いやいや何これ?本格的じゃないかよ!ガリ版刷りじゃないんだ。
俺印刷屋だよ。
ほんとにやるのね。
現実感出てきた。
ねぇねぇねぇねぇ。
こっちも見てよ。
舞台セットの模型だよ。
おお!ほんでねほんでね。
これがねくるっと回ると場面が変わるんだよ。
これ何だっけ?歌舞伎で…。
ああ!どんでん返し。
よく出来てるんだよね昔のものは。
すげえな!よ〜し俺は頑張ってチケット売っちゃうぞ〜!大丈夫かよ?50枚だぞ。
何をおっしゃいますやらだよ。
私の人徳をもってすればなんてことはねえ…。
あっ!おっ!おっ!
(効果音)ごめん抜けてた。
バカ野郎!
(笑い声)3回死んじゃったじゃねえか。
よし!みんな頑張ろう!
(一同)おお!1人50枚?うん。
ノリと俺は手伝いだから無理に売らなくてもいいっていうんだけどさ出演する人にはノルマがあるんだよ。
シゲさんも?あいつは準主役だから。
今日売った分だけ荒木さんっていう人に入金することになってるんだ。
こういうのって難しいわよね。
おつきあいがある人は義理で買っちゃうけど。
そういう気持がわかるからさ売るほうだって気を遣うよなぁ。
私の友達にフラメンコをやってる人がいてね。
発表会のチケット1,500円で買ってあげたのよ。
そしたら2,000円のランチおごってくれたの。
得したじゃん。
そうなのよ500円も得しちゃったの。
ハハハ…本末転倒だ。
でしょう。
みんながみんなそうはしないだろうけどな。
そうよね。
ハハハ…。
頼むよ1枚買ってくれよ。
だけど3,000円だろ?ちょっと痛いよ。
そんなこと言うなよ。
じゃあさサービスに豆腐つけるから…ねっ。
うち今日おでんなんだよ。
あぁそうなのか。
じゃあ生揚げにしようなっ。
ガンモもつけるか?コンニャクあるかい?お〜コンニャクもあるよ〜!シラタキもつけようか?悪いね!ありがとう!また来るよ!毎度まいどあり〜!あっちょっとほらチケットこれ!これ売り忘れちゃったよ。
杉さ〜ん!バカ!バカバカ!バカ!おでん種取られやがって。
うるせえな!ったく!どこ行くんだよ?決まってんじゃねえかよ。
稽古だよ。
違うな。
俺のブロードウェイだな。
あれ〜?どうしました?お金が足りないのよ。
3,000円くらい。
え?レジやってたの親父だろ?常連さんにサービスしたんじゃないの?ああ〜ちょこっとなチケット買ってもらったからよ。
ちょこっとっていくらよ?3,000…。
え?3,000円だよ!あのねなにやってんのよ!それじゃチケットタダであげたのと一緒じゃないのよ!3,000円はもらったんだよ。
でもまぁな…。
まぁ勘定のサービス…あっサービス…。
あのね!そんなことしたらね店のお金くすねてるのと一緒なんだよ!細けえこと言ってんじゃねえよお前さ。
もとはといえばこの店はよ俺のもんだろうがよ!どうしようと勝手だよ。
店のお金はねみんなで稼いだもんなの!あんた1人のお金じゃないよ!うるせえなったくよ…。
どこ行くんだよ!芝居の稽古だよ!
(戸が開く音)おうシゲどうした?邪魔邪魔。
出かける出かける邪魔邪魔…。
あれ?何かあったの?知らないよあんなバカ!もう愛想が尽きた!もう!まぁ…登美子さんが怒るのもわかるよ。
売り上げに手をつけたみたいなもんだからね。
同じことで栗さんとこでもケンカになったらしいよ。
みんな負担になってんだよ〜。
チケットのノルマが。
あの荒木って男にのせられてでっかい劇場でやることになっちゃったからさ。
口が上手いからねあの人は…。
あ〜ちょっと上手すぎるな。
今日はどうなんだよ!わりいなこんなとこまで。
あれ荒木さんじゃないか?今日のところはこれでお願いします。
うまくいってんの?はい…。
約束守ってくれればうちは問題ないからさ。
頑張ります…。
じゃ…。
ありがとうございました。
(ホッと息をつく声)怪しいななんだか…。
ノリさん。
うん。
あの3人追ってくれよ。
俺荒木さんを…。
うん。
〜わっ!
(笑い声)バイバ〜イ!
(笑い声)あれ?えっ…。
荒木さん!あぁ清田さん。
奇遇ですね。
寒いからあったまろうと思って。
いや私も…。
殺陣のご指導いつもありがとうございます。
いえいえ。
皆さん上達されましたよね。
いい芝居になりますよきっと。
実はさっき荒木さんをお見かけしたんですよ。
えっ?3人組の男たちと話しておられましたよね?お友達ですか?何か封筒のようなものを渡しておられたようだけど…。
それ僕じゃないですよ。
たしか荒木さんだと思ったんだけどな〜。
おせっかいかもしれませんが何か心配事でもあるんなら…。
なんのことをおっしゃってるのかさっぱりわかりませんよ。
すみません急いでますんで失礼します。
じいさん!なにやってんの?あっ…。
俺たちに用事かい?いや別に…。
じゃあなんで尾けんだよ?迷惑料払ってよ。
迷惑はかけてないし…。
おら〜!よぉよぉよぉ!ヘッヘヘ〜。
俺の友達になにしてんだよ〜。
あ〜シゲちゃん。
なんだよ?あんた。
友達だつってんだろうがよ。
手出したらよ承知しねえぞ!おう!かまうなよ。
行くぞ。
ケッ!とっとと行っちまえ。
あいつらもさ命拾いしたよ〜ね!無益な殺生はしないに越したことはないからね。
助かったよ。
ありがとな!あっノリ。
シゲもいたか。
おう!そっちはどうなった?いや〜尾行がバレて絡まれたんだよ。
それをシゲちゃんが助けてくれてさ。
おっそれはよかった。
そっちは?声はかけたんだけどさタクシーで逃げられちゃったよ…。
なんだよ?その話は。
荒木さんだよ。
えっ?今の連中と仲間なんだよ。
えっ!?あんな連中と!?封筒の受け渡しをしてたんだ。
たぶん中身はお金だな。
みんなから集めたお金じゃないかな?ちょちょちょちょ…めったなこと言うもんじゃねえよ。
ちゃんと見たわけじゃあるめえ?俺はあの人のおかげで大きな舞台に立てるようになったんだからさ。
それはまあそうだけど…。
俺はなちょっとね芝居の稽古をしなきゃいけないんだよ。
役者はね集中が大事なんだから邪魔しないで!え〜坊主が屏風に上手に絵を描いた…。
(一同)「火事や心中かたき討ち」
(一同)「だけど濃い濃い人情が濃い」
(一同)「化粧濃い濃い人が濃い」危ない!
(転倒する音)ちょっとちょっとちょっと〜。
大丈夫?大丈夫です。
振り付けもうちょっと簡単にすっか。
大丈夫。
まだまだやるわよね?大丈夫?大丈夫?足…。
お疲れさま〜!
(一同)お疲れさまで〜す!差し入れ持ってきたわよ食べてね。
食べて。
ありがとうございます。
じゃキリがいいから休憩!休憩!
(一同)は〜い。
じゃあこの間に昨日までの分入金ある方はお願いします。
(一同)は〜い。
今日は何枚分?3枚自腹だけどね〜。
それきついでしょ〜。
きついわよ。
だけど私も半分くらい自腹になりそう。
半分!?俺たちだってね。
あそう…。
どういうことですか!?あなた座長でしょ?3日連続で入金なしなんて。
しようがないじゃない売ってる暇ないんだからさ。
仕事さぼると女房にしかられるし。
示しがつきませんよほかの頑張ってる皆さんに。
許してやってくださいよ〜。
きついのはみんな一緒なんだから。
しようがないんじゃないかな?ひ人によっては払えない日があっても…。
そうですかガッカリですよ。
皆さんの覚悟はそんなものですか。
みんなで夢を実現しようって決めたんでしょう。
無理をしないでどうしますか!洋子さんは200万円出してくださってるんですよ!頑張りましょうよ。
お互い足を引っ張りあわないように。
あんたさぁ…。
栗さん。
まぁまぁまぁまぁ制作からの話はここまで。
さぁみんな!差し入れ食べましょうね。
機嫌直してね。
(一同)は〜い。
お金のことになるとずいぶん厳しいんだね。
やっぱり何かあるんじゃないのか?お疲れさまでした。
ったくよ…あそこまで言われて黙ってらんねえよなぁ。
追っかけて文句言ってやろうぜ。
うん。
あっいた。
おいおい!さっきはずいぶん言ってくれたじゃねえかよ!なんですか?あとまでつけて。
やり方がおかしいって言いに来たんだよ。
みんなに負担かけすぎなんだよ!考え直したらどうかね。
もっとお金をかけずに公民館のホールでやるとか。
冗談じゃないですよ。
今さらキャンセルできませんよ。
僕は行きます。
あちょっちょっ…ちょっと待ってよ。
あっ。
これ俺たちのカネだろ。
だから何なんですか。
これから入金に行くつもりだったですよ。
そんなこと言って持ち逃げする気じゃないだろうな。
バカを言うな!こらてめえら!出しゃばんじゃねえぞ。
こいつは持ち逃げなんかしねえよ。
俺たちに渡してくれるんだ。
ドジ踏みやがってよ〜。
もっと絞り取れたのになぁ。
行くぞ。
待ってくれ!待ってくれ!みんなの大事なカネなんだ!頼む!返してくれ!頼みます!頼む!邪魔だよ。
「やると思えばどこまでやるさ」「それが男の魂じゃないか」「義理がすたればこの世は闇だ」皆さんは人生のベテランだ?よくも中高年の夢をぶち壊してくれたね。
なんだよ?このジジイども。
ジジイじゃねえよ。
おっさんと呼んでもらおうかね。
やっちまえ〜!!うりゃあ!〜則夫・ブロードウェイスペシャル!成敗…あ〜。
うりゃあ!〜あんたたちいったい。
俺たちか?俺たちはな…。
(3人)三匹のおっさんだ。
さあ何か言いたいことがあるんだろ?俺が演劇プロデューサーだったことはほんとです。
実際胸を張れる作品もいくつか作りました。
だけど2年前の公演で失敗して大きな借金を背負い込んだんです。
借りた相手が悪かった。
そそのかされて詐欺まがいの公演を思いついたんです。
ちょうどその頃洋子さんと知り合って罠にハメました。
じゃあムーンライトシアターは?すみません話は通ってません。
劇場入りの前日に姿をくらますつもりでした。
哀れな話ね。
自分の夢さえ踏みにじった。
洋子さん。
俺が呼んだんだ。
私も夢に目がくらんだのよ。
だけど劇団員のみんなの夢は壊したくない。
芝居はちゃんとやりましょう。
公民館のホールで。
うんそれがいいよな。
(2人)うん。
どうします?いやまあ俺たちはこれさえ戻ってくりゃ…。
なあ?うん。
うん。
自腹を切った人にはお金はお返ししましょう。
あとは私が何とかします。
いい芝居にしましょう。
(3人)はい。
すみません。
すみませんでした!すみません…。
ねえちょっと帯見て。
いいぞよし。
怖い怖い!登美子さん観に来ないの?ええお金のことで派手に揉めたじゃないですか。
あれで意地になっちゃって。
ほんとはとっても心配してるんです。
今朝も神棚に拝んでて。
ケッ!あいつが心配なんかしてねえよ。
え?俺のバカさ加減にあきれてんだろうよ。
このシーンのピンフォローよろしくお願いします。
お父さん。
おう早苗。
はいこれ差し入れ。
お〜嬉しいね。
祐希君が送ってくれたのよ旅行先から。
なんだ。
じゃ頑張ってね。
お父さんなら絶対うまくいくから。
うん。
あっ!一応ごちそうさまと言っといてくれ。
うん。
ああここ空いてるわここにしましょうね。
あっそうですね。
ちょっとそこお父さんが座ればいいんじゃない?あそうだね。
お母さんほんとに来ないのかな?しようがないよ意地っ張りな夫婦だから。
あっそこ座ろう。
うん。
もうすぐ本番が始まります。
まあ俺も緊張してるしたぶんみんなも緊張してると思うけどもハァ…稽古でやってきたことを信じて思う存分一人ひとりが輝こう!
(一同)はい!それじゃああの洋子さんからも。
あそう?ひと言だけ。
たくさんの失敗をした私を皆さんが許し助けてくださいました。
おかげでもう諦めていた舞台に立てます。
心から感謝します。
ありがとう。
あらやだ!キャー!えっどうした?玉江さんが倒れたのよ!おいシゲお前の相手役じゃないか。
座長ごめん私もうダメ。
緊張して…い息が…。
しっかりして。
気ぃつけてね。
おいどうすんだよ。
玉さんとシゲさんの場面がなかったら芝居になんないじゃねえかよ。
開演遅らすか?遅らせたって戻ってこないよ。
じゃあどうすんのよ!?まさか中止?
(一同)えぇ!?あぁちょっちょっちょっ。
ちょっと待ってくれ。
あのさ電話1本かけさせてくれよ。
なっちょっと待って。
おいシゲ…。
背に腹はかえられねえよ。
(開演ブザー)
(拍手)頑張れ!頑張れ!頑張れ!
(歓声)〜
(悲鳴)おっ待ってました。
待ってました!おいっ!シゲさん!おうっ!うっ。
大丈夫か大丈夫か?あんた。
見ない格好だねいったい誰なんだい?あぁいい男じゃない。
いやいや…。
明智じゃねえか!あ?お前その格好どうしちまったんだ?俺は明智なんじゃねえよ。
一心太助だこの野郎!シゲちゃん!どうしたどうしたどいて。
この八百八町で悪いことをしたらな…。
きやがったなザコども。
まとめてかかってきやがれい。
〜次ですスタンバイお願いします。
おう。
(効果音)シュッだぁ!やぁ!無理言って悪かったな。
来てくれねえかと思ったよ。
だってあんたの相手役は私しかいないからさ。
さくらありがとうな。
なんだい急に。
あんたらしくないじゃないか。
あら。
もう二度と会えねえかもしれねえからよ。
そんなこと言わないどくれよ。
もう一度だけよ言わしてくれ。
俺はよ…俺はお前に惚れてたんだい!あんた…。
さくら!桜吹雪。
(拍手)いいぞ!よっご両人!いいぞ!お父さんお母さん。
日本一!
(歓声)《いいなぁ芝居は》《舞台の上に人生があるからね》いいなぁ。
人生そのものだ。
次は私たちもやってみる?えっ…。
2017/02/03(金) 20:00〜20:54
テレビ大阪1
金曜8時のドラマ 三匹のおっさん3〜正義の味方、みたび!!〜 第3話[字]

“三匹のおっさん”がみたび帰ってきた!シルバー劇団を旗揚げ!往年の名女優とロマンスグレーのプロデューサー登場…夢の舞台に甘い罠が!?涙、涙のグランドフィナーレ!

詳細情報
◆番組内容
商店街の面々がシルバー劇団を結成。元新劇女優の村松洋子(丘みつ子)の指導の下、旗揚げ公演を控えていた。ひょんなことからキヨ(北大路欣也)は殺陣指導、ノリ(志賀廣太郎)は音響、なんとシゲ(泉谷しげる)は出演者として参加することに。そんな中、洋子が連れて来た演劇プロデューサー荒木(前川泰之)の提案で、日本で最もブロードウェイに近い劇場での公演が決定。俄然盛り上がる劇団員たちだが、そこには甘い罠が!?
◆出演者
 清田清一…北大路欣也
 立花重雄…泉谷しげる
 有村則夫…志賀廣太郎
 清田祐希…大野拓朗
 有村早苗…三根梓
 清田貴子…西田尚美
 清田健児…甲本雅裕
 立花康生…津村知与支
 立花理恵子…鈴木麻衣花
◆出演者続き
 立花登美子…藤田弓子
 清田芳江…中田喜子

【第3話ゲスト】
 村松洋子…丘みつ子
 栗田貴一…小倉久寛
 荒木行雄…前川泰之
 泉賢造…福本伸一
 横山和孝…田窪一世
◆原作脚本監督
【原作】
有川浩
【脚本】
江頭美智留、鈴木聡、森ハヤシ、深沢正樹
【監督】
猪原達三、白川士、大内隆弘
◆音楽情報
【音楽】
平沢敦士
【主題歌】
かりゆし58「オワリはじまり」
(LD&K)