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字幕書き起こし クローズアップ現代+「脂肪・ストレスが減るって本当?食品表示のウラ事情」 2017.02.08

私たちに身近な健康食品。
最近、いろいろ騒動がありました。
それでも脂肪を消費ストレス低減といった表示を見るとつい手を伸ばしてしまう方多いのでは?
特に今、続々と商品化されているのが機能性表示食品です。
国の審査が必要ない手軽さから制度開始2年で倍増しています。
でも注意しないと自分には効果がないかもしれないなんてこともあるんです。
表示されている効果はどこまで本当なのか。
きょうは知らないと損する食品表示の裏事情です。

 

 

 

 


今回、番組では主婦歴10年以上の女性たちに協力を依頼。
ふだん気になっている健康食品を買ってきてもらいました。
そうそう、何がどうなのかよく分からないですよね。
そこで専門家に教えてもらうことにしました。
解説してくれるのは健康食品を長年取材してきた松永和紀さんです。
松永さんによれば一口に健康食品といっても表示の種類によって効果の信頼度が変わるといいます。
まずは、いわゆる健康食品?一体どういうことなんでしょう。
つまりいわゆる健康食品ってただの食品?じゃあ体への効果は?
続いてはこちら。
トクホ・特定保健用食品。
国が安全性や効果について科学的な根拠を審査したうえで表示を許可した食品です。
国のお墨付きをもらっているトクホが、やはり一番効果がありそうですよね。
では、何がいいんでしょうか。
ここで紹介するのが今食品メーカーが大注目の機能性表示食品。
国が科学的根拠を審査したうえで許可が与えられるトクホに対し機能性表示食品は国や第三者による審査がなく届け出さえすれば企業の責任で効果を表示できます。
制度開始から2年で企業からの届け出数は急増。
トクホに迫る勢いです。
ある大手食品メーカーでは主力商品のヨーグルトを機能性表示食品として販売したところ売り上げが20%アップしました。
今、一番勢いがあるということは?
なんと機能性表示食品については消費者の判断に委ねられているというのです。
結局、どれが最も効果があるのか分からずじまい。
謎は深まるばかりです。
もうグレーゾーンすぎて、怖いですね。
いつのまにか2年ぐらいですか?さかのぼって、しれーっと私たちの生活の中に、なんか根づいてますけど、いつのまにか、結局、効くの、効かないのって、分からないですね。
そのものとしては全く何も間違っていないんですけれども、どうなの?という。
だって最終的に責任転嫁ですよね。
私たちの体に結局ね、合う、合わないというのは、ご自身の判断でってことなんですよね。
そうです。
効果は、どう見たらいい?
効果はね、あるといえばあるという感じですね。
あるといえばある?
そのあたり、このあとちょっと、これで、またちょっと分かりやすく見ていきましょうか。
つまり?
先ほど説明があったように、トクホっていうのを、両方ともですね、人で実験をして、効果ありそうですということが、示されて論文になっているものなんです。
ちゃんとあるんですね。
あるんです。
その上で、トクホの場合には、専門家が審査をして、国が許可するという仕組みですね。
こちらの機能性表示食品のほうは、企業が論文をもとに、自分の責任で表示をしてしまうと。
その代わりに、この論文とか、いろんな説明を、書類として消費者庁に届け出して、それが消費者庁のウェブサイトで公表されてるっていうようなことになってます。
じゃあ、資料さえそろってしまえば、こっちはもう国の許可なしに?
そうです、許可は必要ないです。
ないんですか?じゃあ、もう誰だって、そんなね。
ちゃんと論文などはあるんですけどね、分かりやすく言うと、ちょっとハードルが高くない。
低いということなんですよね。
こちらのほうが低いといえると思います。
だからこそ、例えば。
トクホだと、専門家が非常に厳しく審査しますので、表示できる範囲っていうのは、限られてるんですね。
こちらのほうが、自由度が高くて、企業の自己責任ということになりますので、やっぱりちょっと幅が広がってきていて。
表示できるんですね。
だって、ストレスとか、疲労とかなんて、別に数値とかで表れるものじゃないですから、本当に個人差あるじゃないですか。
まあそれも含めて、研究をして、解析をして、論文になってるんですね。
企業の自己責任によって、ここまで表示が幅広く書けてしまうというのが、今、注目されている機能性表示食品と。
夢は持ちたいですけどね。
そうですよね。
変わりたいという、気持ちもすごくよく分かりますもんね。
健やかになりたいっていう気持ちはありますけど。
今回、私たちは、この機能性表示食品の表示、どこまで本当なのか、実際に調べました。
すると、意外な事実が分かってきました。
千葉県に住む小野美穂香さん。
スリムな体型に憧れダイエット中です。
これまで美容やダイエットの効果を期待してさまざまな健康食品を試してきました。
そんな小野さんが最近注目しているのが機能性表示食品のヨーグルトです。
そこで小野さんメーカーのホームページで食品の詳細をチェック。
すると、メーカーが内臓脂肪を減らす根拠としている実験結果が出ていました。
ところがよーく読んでみると。
小野さんが気になったのは実験の対象者です。
BMIが25以上30未満の肥満傾向の成人に対して内臓脂肪を減らす効果が出たとあります。
ところが、小野さんのBMIは19.9。
自分に当てはまるのかどうかよく分かりませんでした。
今、お子さんにもあげられてたじゃないですか。
だから体にいいと思って、やっぱり家族の健康を守るお母さんとしては、少しでも効果が期待できるものをと思って、チョイスしますよね。
そういったときにやっぱりちょっと先、ホームページ読み進めていくと、ああいった結果で、太った人の場合ってなってしまうと、あれ?じゃあ、私には?って。
当てはまるのかって。
思いますよね。
論文を見るかぎり、痩せてる人で効果あるかどうかっていうのは、もうすごく歯切れが悪いんですけれども、分からないとしか言いようがないんです。
分からない?
はい。
研究が肥満傾向の方を対象にしています。
肥満傾向のある方っていうのは、やっぱり脂肪もたくさんついていますので、やっぱり効果が出やすいんですよね。
効果が出やすい方で研究して、実験して、出ましたっていうことなんですが、脂肪があまりないような、山田さんみたいな、ほとんどないような方が食べたときに、それでやっぱり減るの?それは分かりませんとしか言いようがないんです。
そうですか。
企業によっては、BMIが高めの方向けの商品ですというふうに書いてる場合もありますし、全然書いてなくて、よくよく書類を届出書類を見ないと、分からないという。
両方あるという。
特設コーナーとかに売ってるわけじゃないですか。
ヨーグルトっていうカテゴリーの中で。
棚の中にありますね。
でもね、最近表示が増えたなっていうのはね、思ってたんですよね。
こんなちっちゃい文字で、こんなまんべんなく表示しますか?っていうのが、すごいいつも気にはなってたんですけれどもね。
そうなんですよね。
でも、それでも、自分に当てはまらないということも分かっておかないといけないということなんですよね。
BMIだけではなくて、年齢とかもあるんですよね。
例えば記憶力を働きかけるみたいな、機能性表示食品もあるんですけれども、研究は高齢者を対象にしてるんです。
だけど、パッケージを見ると、そういうことが書いてないんですね。
そうするとドラッグストアに並んでいると、若い人が、あっ、これ、いいかもと、受験勉強をしておられるような方とかがね、あっ、記憶力、サポートしてくれるんなら、買っちゃおうというようなことにもなってしまうんですよね。
大体、そういった商品に、購入しようと思うきっかけって、わらをもすがる思いのときが、多いじゃないですか。
だからこそやっぱり効果というものに、一番ね、期待してしまうんですけどね。
その気持ちもすごく分かります。
ちょっとね、こちらもご覧いただきたいんです。
どうぞ。
食品表示に関する研究を長年続けてきた高橋久仁子さんです。
高橋さんに健康食品の状態について調べる際の注意点を教えてもらいました。
消費者庁のホームページでは商品名を入力すると…。
企業が提出した資料がすべて閲覧できる仕組みになっています。
ところが、科学的な根拠となる資料は専門的な論文であることが多く一般の人では読み解くことが難しいといいます。
例えば内臓脂肪を減らすと表示されたある商品では…。
確かに腹部の内臓脂肪が減少したという結果が出ています。
しかし、論文を読み込んでいくと体脂肪率は増加しているという表現を見つけました。
えー、これどういったことなんですかね?内臓脂肪が減るんですけど、体脂肪増えるっていう?
だからそういったところを、論文には書いてあるのを見つけられるんだけど、いわゆる表示では分からない。
それ、だって消費者の人が例えば、ホームページに行って、くまなく全部チェックするかっていったら、ちょっとそこまでは見てられないですよね。
同じような、似たような事例っていうのは、いくつもあって、私なんかも届出書類を見て、えっ?と驚くことが、いっぱいあるんですけれども。
例えば、効果があるって書いてあるんですけども、論文をよくよく読んでいくと、食べて8週目、12週目、16週目とずっと効果を測定してあって、効果が見えてるのは8週目だけなんですね。
12週、16週は、もう、効果がないというのに、効果がありますよっていうふうに表示してあったりとか。
だって私たちってそれだけを食べて生きてるわけじゃなくて、ほかにも、いろんなものを選んで食べてるじゃないですか。
だから別にこれで、8週のときとかに、効果があったかどうかなんていうのは、ちょっと分からないですよね。
分からないですね。
体感するのはなかなか難しいということですよね。
そこまで聞くと、そもそも、じゃあ、機能性表示食品ってなぜ生まれてきたのかっていうふうにも思ってしまう視聴者の方もいると思うんですが。
やっぱり、国の方針として、産業振興っていう色合いがとても強い制度だというふうに思います。
先ほど特定保健用食品を説明しましたけれども、あれはやっぱり、企業にとっては、非常にお金がかかる制度なんです。
開発に1億円くらいかかるんじゃないかと。
それから審査して通るまでに、3年くらいかかるというふうにいわれています。
企業にとって負担が大きいですし、それから開発始めてから、どんどん、そんなに時間が過ぎてしまうと、もう流行遅れ、商品としては流行遅れみたいなこともありますので、ちょっと企業にとっては負担が大きくて、中小企業はトクホを取れない、事実上、取れないんですね。
ですので、中小の方たちも、機能性をある程度、アピールできるようにということで、できたというふうに、私は捉えています。
なるほど。
役割としては十二分にあるんだけれども、スタートしてまもなく2年。
もしかしたらそろそろまた、もう一つ議論をまた再度、していく時にきているかもしれないということもあるかもしれないですよね。
実はこんな動きも出ているんです。
健康食品の表示に関して消費者からの相談に答えてきた東京弁護士会です。
去年1月、東京弁護士会は機能性表示食品の廃止を訴える意見書を消費者庁に提出。
安全性の確保について十分でないと訴えました。
例えば企業が一般の食品を機能性表示食品に切り替えて販売する場合より高い安全性が求められます。
その際、基準となるのが消費者に食べられてきた期間です。
しかし、その期間に明確な基準はありません。
同様の制度を持つアメリカでは25年。
オーストラリアやニュージーランドでも5年以上の期間を基準としています。
しかし、日本では短いもので販売期間が1年に満たない食品も認められているのです。
なんかやっぱり、企業が売り上げのことを思ってとか、日本が潤うからということも分かるんですけど、企業よりもやっぱり、人のことを考えてほしいなっていうふうにすごく思ってしまいますね。
機能性表示食品の在り方について、そうした声も出ていましたけれども、松永さんはいかがですか?
いいところもあります。
普通の一般食品で、健康効果をにおわせるようなものが、どうかすると、人での試験もしてなかったりというようなものがあるんですね。
動物実験の効果しか確認されていないのに、人で効果があるようにうたってしまったりするようなものもあります。
だけど、機能性表示食品という枠組み、制度にのったものは、人ではある程度、論文が1つ、2つはきちっと出てるんですね。
そういう意味では、やっぱり、少し信頼度は上がると。
それから情報が公開されてるっていうのも大きいですね。
情報が公開されてるからこそ、弁護士会の方のように、これは問題あるんじゃないかということもいえるわけで、そういう面は評価してあげてもいいのかなというふうにも思います。
では所轄官庁である消費者庁はどう考えているのでしょうか。
教育は進めてくださるということですけど、でもきょうですね、クローズアップ現代+で、勉強させていただいて、危機感はやっぱり持たないといけないんだなっていうふうにすごく思いましたので、自分の体に合う合わないっていう判断だったりとかを、やっぱり人に委ねないで、自分の中できちんと消化できるようにしたいなっていうふうに思いましたね。
そういう意味では、情報がきちっと、出ていますので、ヒントを与えられているんですね。
そうはいっても、中身を消費者が1人でぽんっと見て、調べるというのは、非常に難しいというのは、確かなものもありますね。
実は今、出回っている商品を消費者庁がサンプル調査をしたりすると、成分が足りてないなとか、入ってるか確認できないものもあったというんですね。
そうしたものに対しては、国はちゃんと今後、資料の追加提出を求めるなど、対策もしていくとしているんです。
同時に、こんな取り組みも始まっているんです。
こちら、医薬品などの専門家が集まって、表示内容について、チェックしているんです。
民間の委員会なんですね。
企業が公開している論文の数ですとか、内容を検証し、A、B、Cの、3段階で評価します。
それをホームページで公開しているんです。
届け出の内容に疑問があった場合には、企業に質問状を送って、そのやり取りも公開しています。
こういったふうに動いてくださっているんですね。
こうした動きもある中で、私たち、どうやって機能性表示食品とうまくつきあっていけばいいのか。
私が心配なのは、いっとき、サプリメントがすごくはやったときに、皆さん、お食事ちょろっとに、サプリメントに頼り過ぎて、30錠ぐらい一気に飲んでたりしたときありましたよね。
やっぱり、それだけじゃなくて、基本的には規則正しい、きちんとした自分に合ったお食事法を見つけて、それからですよね、二の次にやっぱり、こういった機能性補助食品みたいなものをとりたいなと思います。
全くそのとおりで、バランスがよくて適量な食事っていうのが、やっぱり一番、実は効果があるんですね。
死亡リスクを下げたりとか、病気のリスクを下げるという意味では、学術的な根拠っていうのは、はるかにありますので。
そうか普通の食事のほうが根拠が明快にあると?
実はそうなんです。
でもあまり疑心暗鬼になり過ぎても、やっぱりストレスがたまってしまうだけですからね、やっぱり、喜んで食べることも大事だし、これ、自分の体に合うといいなっていうようなわくわく感も大事だしね。
機能性表示食品というのは、食品と名前が付いてるとおりで、大きな効果っていうのは、やっぱり期待できないんですね。
論文見るかぎりは、やっぱり非常に小さい、効果は小さい、だけど、広告、宣伝が上手にされていますので、私たちは大きな効果があるように錯覚してます。
そこを錯覚してるんだということを、自分で気が付いてあとどうするか。
買う、買わないは自由ですので、私は機能性表示食品とか、トクホは、自分の生活を見直す、食生活を変えていくという意味でお待たせ致しました!当ミュージアムの館長より2017/02/08(水) 22:00〜22:25
NHK総合1・神戸
クローズアップ現代+「脂肪・ストレスが減るって本当?食品表示のウラ事情」[字]

1兆円産業と言われる健康食品。中でも右肩上がりに売り上げを伸ばしているのが「機能性表示食品」だ。“脂肪減少”“ストレス低減”…表示のウラ側にあるものは?徹底検証

詳細情報
番組内容
【出演】ジャーナリスト…松永和紀,【キャスター】伊東敏恵
出演者
【出演】ジャーナリスト…松永和紀,【キャスター】伊東敏恵