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地上波テレビの字幕を全文書き起こします

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字幕書き起こし オイコノミア「知らなきゃ損する“価格”の話!」 2017.02.08

(テーマ音楽)
(又吉)「すいません。
プリンください」。
(店主)「1個3,000円です」。
「えっ!?冗談ですよね?」。
「ハハハハッ。
セレブなこの街では平均的な値段ですよ」。
「でも本当かなぁ。
どうしようかなぁ」。
「では3,000円いただきます」。
「ああ迷ってたのに買うことになっちゃった」。
声がちょっと小さかったかなぁ。
(川口)又吉さんどうしたんですか?ああ先生物価の相場がなかなか分からなくって困ってるんですよ。
そういう事なら任してください。
経済学を使って考えていきましょう!ぜひお願いします!モノやサービス不動産。
ときには賃金として人の労働にもつけられている「価格」。
その価格が適切なのかどうか皆さん分かりますか?これを見誤ると大変なことに!価格の数字にダマされないコツと賢い読み方を学んでいきます!今回のゲストはこのお方。
ん?もしや?ああこんにちは。

 

 

 

 


(大久保)あら又吉さんこんにちは。
あれ?そろばんされてますけど得意なんですか?知りません?私メッチャそろばん得意なんですよ。
えぇ〜!小学校の時に珠算二段。
えっ?あんま聞いたことないでしょ?ないです。
暗算に至っては愛知県の東三大会で2位。
2位。
(笑い声)愛知県の東三大会東三河大会ね。
2位。
どれくらいすごいのかがちょっと分からないですけどでも優秀ってことですよね。
そう。
数字が好きなんですよ。
だから数字を見るとなんかこうはじきたくなるというか足したくなっちゃうんですよ。
人気お笑い芸人の大久保佳代子さん。
OL経験が長かったという異色の経歴の持ち主。
でも今日のテーマにピッタリですね。
大久保さんは。
そうですね。
ホントですか?じゃあよろしくお願いします。
(川口大久保)お願いします。
大久保さんはあの数字が得意ということですけど買い物の時もいつも計算されたり…。
いや。
今なんかもうホントいやらしい話小銭持っちゃったんでねあのわざわざこんな計算しませんけどたまに出るのが後輩とか飲みにね連れてって私が払うじゃないですか。
後輩がメニュー見てガンガン頼み出したときにやんわりとこう計算してそれ頼み過ぎじゃないのかなっていうのが出かかる時はありますね。
新聞に載る経済の何かデータとか気にされます?新聞はね何か一とおり読もうかなとは思いながらも数字って例えば国民総生産とかあるじゃないですか。
「高いんだ。
だからいいんだ」ぐらいまでは分かるけどボンヤリ表面的な感じでは新聞読んでとらえようとしてますけどね。
はい。
僕は数字自体があんまり得意じゃないんですよ。
ゲームで何かその選手の能力を自分で決めるとかそんなんは好きなんですけど。
なになに?それ。
なんかそのサッカー選手の能力を。
決められるんだ。
はい。
いやこの選手はもっとスピードあるとか。
そういうのをいじったりするの好き…。
全く社会とは関係ない。
先生今回のテーマは数字に関わることなんですよね?はいそうですね。
最初にですね…2つの会社を準備しました。
1つは平均年収が800万円の会社でもうひとつは平均年収が600万円の会社です。
又吉さん大久保さんはどちらの会社に入りたいですか?A社ですね僕は。
それはA社でしょ?それは何でですか?えっ?年収が高いから。
年収が高いから。
あの実を言うと平均というふうに書いてあるのがミソなんですけれども。
あとでまたお話ししたいと思います。
気になるわ。
(笑い声)もうひとつ質問を準備したんですけれどもAさんっていうのは年収がですね500万円から600万円に上がったんですね。
でBさんのほうは年収が500万円から550万円に上がったんですね。
うん。
でこれ2人比べたらどちらのほうがより幸せになってると思います?なんか表情がね。
そうなの。
Aさん泣き顔になってますもんね。
これは仕事の内容が分からないと怖いですよね。
ただまあこれは全く同じ仕事をしているっていう…。
同じですか。
急に人って金ガーッと持つと何かあの…ギャンブルとか酒に走ったりね。
そういう危険性ですかねやっぱ。
これもあとでちょっと種明かしをさせてもらえればと…。
あとでですか。
この2つの質問どちらにも…ほう〜。
今日はですねこういった見かけの数字にダマされない賢い読み方を学んでいきたいと思います。
はい知りたいです。
価格って数字ですよね。
うん。
はい。
やっぱり正しい価格っていうのをその買うほうにとってはなかなかよく分からないっていうこともあると思うんですよね。
そういうことをですね経済学では「情報の非対称性」があるっていうふうに言うんですね。
非対称性?はい。
このキーワードはもう「オイコノミア」の中に何回か出てきたと思うんですけど。
又吉さん。
大久保さんに情報の非対称性ってどんなことか説明して頂けますか?私知らない。
情報の非対称性…。
分かってるんですけど説明するのは苦手なんで。
いやいや。
しゃべるのも一応お仕事でしょ。
お仕事でしょ。
きっと。
その…あの…さすが又吉さん!そう。
皆さんが買い物をするときにも起こっているんですね!実際の経済の中でもそういう状況ってよくあってですね。
よく旦那さんとかにじゃあちょっとしょうゆでも何でも買ってきてよってふだん買ってないからこんなもんだってうちの旦那とかもよくあるんですけどそういうのってもう知らないからしょうがないんですかね?なるほど。
そうですよね。
確かに旦那さんは…。
しょうゆはよく買うんだけれども旦那さんはしょうゆをあんまり買わないっていう。
そう。
えっ?今もう想像の話されてます?あっ想像の話です。
結婚してない…。
もう怖くて。
やばいやばいやばいって。
ごめんなさい。
旦那さんいなかったです。
「情報の非対称性」のある買い物の中で特に大きいものが「一生の買い物」と言われる不動産。
ということで最初の「知らなきゃ損する価格の話」は不動産の価格。
又吉さんは最近マンションを買ったっていうふうに聞いたんですけれども。
えぇ!?はい。
いろんな先輩に話を聞いていやこのままいったらもうみんなにお前の印税は食いつぶされるぞっていう。
そんなに…。
そんな周り悪いやつらばっかなの?又吉さんは相場って調べられました?一応調べました。
いろんな不動産屋に行っていろいろ話聞いたり。
ですかね。
そうなんですよね。
ダマされてるような何か。
こっから怖い話にならんで…。
分かんなくない?不動産屋さんがそこでちょっとピンハネしようと思ってみたいな…。
可能性はありますよね。
でそういう状態を何とか解消しようということで政府がですね不動産の取引のデータベースっていうのを作り始めてるんですよ。
えぇ!?そうなんです!これが「土地総合情報システム」。
不動産市場の透明性を高め取引を円滑にするため2006年国土交通省が始めました。
不動産を購入した当事者にアンケートを行い実際に売買が成立した価格を公表。
現在サンプルはおよそ280万件。
エリアや物件の種類を絞り込んで誰でも閲覧することができます。
これは私たち消費者の強い味方かも!実際に売りに出てる価格であれば広告とかをいっぱい集めれば価格って分かりますよね?そうですね。
分かりますね。
だけれども実際に…どんなケースが考えられると思います?まあ値切るとか。
僕も交渉はしましたね。
やっぱりしますよね。
家って交渉できるんだ?結構。
へぇ〜!はい。
では実際に取引が成立した価格を見てみましょう。
私がマンションこの辺欲しいなとかって思ってる所でいいですか?やっぱね世田谷区界わいのね…。
三軒茶屋ぐらいにね持てると一番いいんだけどな。
若林のほうがいいかな?こっちにしますか?うん。
来た?9件ありますね。
詳細表示が出来るってこと?わっ!出てきた。
えっ!すごい。
3LDK6,300万。
おおなるほど。
120平米。
うん。
2Lで5,600万。
まあ。
そうですね。
ねえ。
地元見ていいですか?私。
ああどうぞどうぞ…。
ああいっぱい出てきた。
広っ!ええ?で1,000万なの?これ。
1,000万で1,100平米…。
ちょっと待ってウソ。
野球場作れるんじゃないですか?
(笑い声)どうですか?地元に。
1個ね。
はい。
旅館でもやってみようかな。
土地買って。
こういうの持っとくとね交渉するときにもってことか。
これ家帰って自分の買ったとこ見たいけど怖くて見られへんな。
こういうデータって自分が今から買おうとしてるものとピッタリ合うような物件が欲しいですよね。
そうですね。
そうするとやっぱデータって大きいほうが…これどんどん大きくなっていくといわゆるビッグデータと呼ばれるようなデータにもなってくるということですね。
川口先生も不動産購入される時はこういうのを利用されたんですか?私あのこれ知ったのは買ったあとで。
どうでした?そのあと調べました?ええ。
やっぱりちょっとガッカリしました。
うわ〜。
あるんだ。
怖いな〜。
ということで不動産を買うなら…「情報の非対称性」を防ぐことができるかもしれません。
うん!大久保さんは物価の変動って気になりますか?スーパー行ったら白菜が1個いくらかとかさなったりするとあれ何でこんな物価変わっちゃったんだろうな?っていう感じ方はしますね。
やっぱりそういう野菜とかそういうのは敏感ですか?敏感。
(笑い声)あのねうち地元が愛知県の渥美半島っていうキャベツとか取れるとこで「キャベツが300円するの?」とか。
高く感じるんですね。
高く感じる。
値段の話ってしだすといろいろ切りがないぐらい興味深いですけれども。
それでこの「知らなきゃ損するモノの価格の話」ということなんですけれどもいくつもの…その中でもですね代表的な指標として消費者物価指数と。
ほう〜!CPIなんていうふうに省略されるんですけれども。
こちらは消費者物価指数のグラフ。
物価は1970年代に急上昇し90年代以降はほぼ変わっていない事が見てとれます。
90年っておいくつぐらいで…?僕は94年は中学2年ですね。
私が中学1年です。
アハハハッ。
メチャクチャウソつくじゃないですか。
(笑い声)中学校の時多分僕大久保さんをテレビで見てましたよ。
絶対そんなことはない。
大久保さんの実感としてモノの値段って上がってるって感覚ありますか?変わってるイメージって確かにない気がするんですよ。
はい。
大久保さんの実感がですねこの統計の数字になってやっぱ表れてるっていうことなんですよね。
ほう。
それでこの上がっていくかどうかっていうことに関連してですね毎年何%この指数が変化しているかっていうのをインフレ率っていうふうに言うんですけれども。
インフレ率。
はい。
こちらはインフレ率のグラフ。
1970年代のオイルショックの頃ピークとなっています。
70年代だけ何かすごいことになってません?これ25%に届こうかという勢いですよね。
うん。
そういう意味では一緒になりますよね?物価の動き方がどういうふうになっていくかっていうことで実質的な負担っていうのが決まってくるっていう。
ほう。
でもそのインフレと何ていうんですかね比例してみんなの収入も上がってるとは限らないんですよね?冒頭で聞いたですね質問の1つでAさんっていうのは年収が500万から600万にまあ2割上がってるわけですね。
すごい上がってる。
でBさんのほうは年収が500万から550万円で1割上がってるんですね。
なんですけれどもこのAさんの年収の20%の増加っていうのは1974年の数字だったんですね。
はぁ〜。
でこの年のインフレ率っていうのが23.1%なんですよ。
ああそういうことか。
物価が上がってたんだ。
はい。
この賃金の上がり幅が20%ですよね。
うん。
ですから…なるほど。
う〜ん。
…いうのがこのミソでした。
そういうことか。
インフレ率を考えなきゃいけないのか。
一方Bさんの年収は10%しか上がっていませんがもし2009年だとするとインフレ率はマイナス。
つまり購買力は10%以上上がることになります。
なるほど!私たちの暮らしに密接な消費者物価指数。
実は大変な手間がかかっています。
毎月全国3万店舗の小売価格をおよそ750人が店に出向いて調査しています。
家庭で消費する代表的な品目をまとめて「バスケット」と呼びます。
このバスケット価格をもとに消費者物価指数は作られています。
あのこんなですねバスケットを使って説明をしたいんですけれども。
ちょっと中身をですね引いてみて頂きたいですけれども。
はい。
これは見ずにですか?あっそうですね。
なんやろう。
生活に近いもんなんかな。
じゃあ引いてみます。
おっ背広服。
普通品。
はい。
普通品?私の全く意味分か…。
意味分かんないってこんなの入んの?PTA会費。
はい。
へぇ〜!えっ!これも対象になるの?中学校。
はい。
サービスを買うために支出をしてるものというのもありますよね?うん。
モノじゃなくても。
そういったものもこのバスケットの中には入っています。
へぇ〜!あっ牛肉。
輸入品。
はい。
牛肉国産品。
イェーイ!非常にいいという…。
ワンペアですね。
ワンペアです。
出た。
お米出ました。
うるち米。
通信料。
これなんか分かりますよね。
分かります。
これもね毎日結構買う人いる。
食パン。
食べる人いますよね。
食パン。
PTA会費小学校。
ああこっち中学校だ。
この紙おむつ大人用とかもね。
ああ。
どんどんねなんか…。
確かに。
出たあんパン。
(笑い声)そうか。
500何種類でしたっけ?585ありますから。
こんなにパンの中でもこうやって細かく調査されてるってことですか?そうなんですよね。
うん。
当然1946年の代表的な家計と今の家計だとバスケットの中身って違いますよね。
そうですよ。
違いますよ。
これまで消費者物価指数のバスケットの中身は何度も改正されてきました。
例えば2012年には外食部門で長らく調査対象だった「えびフライ」が廃止。
現在は「豚カツ定食」へ品目名改正が行われています。
また2017年には外食の調査対象から「お子様ランチ」が廃止になりました。
どんな印象を持たれます?…というようなことも実を言うと反映してるのかもしれないですよね。
はぁ〜ホントだ。
ええ。
丁寧に改定を重ね時代を反映した品目を選び出している「消費者物価指数」。
十分に信頼できるデータのはず。
ところが「数字の落とし穴」があるんですね。
1つ目は……こと。
調査から正式発表まで2か月かかります。
2つ目が……こと。
うん。
そして3つ目の欠点が……こと。
うん。
これって一体どういうことなのでしょう?…が消費者物価指数になっているのでバスケットは基本的には固定しとかないといけないんですよね。
でもそのバスケットっていうのは…実際は。
でも…そうか。
じゃ常に動いちゃうから難しいですね。
そうですね。
そうなんですよ。
例えば昔の時代で言ったら…そうですね。
そうすると…ああ占める割合が高いから。
ええ。
ですからそのどういう割合でですねそれぞれの商品を消費しているかっていうのが非常に重要な情報になってるんですよね。
なんかいい方法ないですかね?消費者物価指数の欠点を補う新しい物価指数を作る会社があると聞き訪ねてみました。
こんにちは。
こんにちは。
こんにちは。
今こちらでは何をされてるんですか?今ですねあそこの今サーバーでですね…へぇ〜!ここでできちゃうんですか?ここでできちゃいますね。
(笑い声)2013年東京大学の渡辺努教授らがより正確な物価動向を表す「東大指数」を開発。
2年後この技術を応用したベンチャー企業が作られました。
全国のスーパー1,000店のPOSデータをもとに食料や日用品など30万点の価格を調べ毎日物価指数を計算。
情報は日本銀行やメガバンク証券会社などの顧客に送られます。
こちらの会社20代後半のスタッフが中心。
日銀をはじめとする金融機関IT企業の出身者などで構成されています。
こちらの物価指数のいい点は何でしょうか?
(林良太)一般的に物価指数っていうのは1か月に1回公表されるんですけれども我々は…へぇ〜!なのでリアルタイムで反映される羅針盤的な効果を持っております。
(林祐輔)従来の物価指数と比べて商品の……というのも新しいこの物価指数には組み込んでいるんですね。
はい。
経済学者がず〜っと欲しかった情報がすごい高解像度の顕微鏡が開発されたことによって見れるようになったっていうそういう状態だという事ですよね。
そう。
消費者物価指数が価格の変化による消費量の変化に対応していない問題がこちらでは改善されています。
林さんたちは新しい物価指数を使えば1990年代のバブルの崩壊もいち早く予測できたと言います。
これまでの消費者物価指数に基づく緑色のグラフでは95年まで物価が下がっていません。
(林祐輔)物価指数っていうのは経済の体温計って言われていますので物価が上がってると景気は悪くはないんだというふうに判断されがちなんですね。
となると日本銀行は物価が上がっているので日本経済バブルははじけていないんじゃないかという事をどうしても判断しきれなかった。
しかし新しい物価指数で計算し直した黒いグラフでは93年ごろからマイナスとなり経済の失速を示しています。
もし仮にあの時に我々がこのサービスをもし提供していたならば早いタイミングで金利を下げていたりとか全体的な調整をもっと早くできていたかもしれないっていうのはかなり思いとしてありますよね。
今後また同じような事態になった時とかに対応できるっていうことですよね。
ええ。
ここでは他にも新しい経済指標を開発しようとしています。
その1つが世の中の気分を数字に置き換えようという試み。
SNS上の発言がポジティブかネガティブかを解析することで経済の動向を読み取ろうとしています。
更に…。
街にですねこう監視カメラとかいろいろあると思うんですね。
それからあの銀行に行った時にATMの所で顔を写すっていうのがあると思うんですね。
あの時にいつも…みんなニコニコし始めたらもしかしたら景気ちょっとよくなってるかもしれないって言って。
ありそうですね。
うん。
明るくなってくるとすごい景気よくなってる感じするんですけど全員笑顔になったら多分国が終わる時やと思うんです。
(笑い声)確かに。
もう絶望的な状況になって。
アハハハッ。
また衛星画像を利用した分析も進めています。
えっ?これで…何を撮るんですか?日本の姿というのを…夜中の写真なので明るさの変化っていうところに人間の活動の変化が現れているということなんですね。
経済活動が盛んなほど夜は明るさを増します。
その変化を経済指標の数字に置き換えようという試みなのです。
朝鮮半島の所を見ると上の北半分って真っ黒だけど下半分は結構明るいですよね。
そうですね。
だから経済活動とすごく強く相関してるって言われてるんですよね。
へぇ〜!
(林祐輔)宇宙から見たときにものすごく…光をベースに物理の法則で逆算すると一個一個の点がですね…はたまたセメント工場だったりとか。
そういうのが温度から逆算してですね工場が稼動してるのかというのを全て把握できるんですよね。
えぇ〜!いやもう未来と言うか。
うん。
すごいですねこれ。
ちょっと未来感ありますよね。
皆さんの今後の夢は?日本の経済指標で日本の企業の役に立つんではなくて日本の会社が世界の情報を取って世界の企業の役に立つようなそういったものを作りたいですよね。
う〜ん。
スピードは大事ですよね。
だから例えば今の世の中の事をネタにしようとか。
例えば描こうとしたときに2年かかったらもう違いますもんね。
小説とか映画とかああいうものっていうのは時代を追ってたら多分駄目で時代の先読み先読みで次こうなるんじゃないかという予測を立てながらやっていくとそれが時代とマッチしたときに何かいいものが生まれたりすると思うんですけど。
予測だけではあれですから。
それがいかに現実と同じ速度で見ていけるかっていうのはすごく重要ですよね。
うんうん。

(猫の鳴き声)次に「知らなきゃ損する価格の話」は労働の価格すなわち賃金の話をしたいと思います。
はい。
又吉さんや大久保さんはご自身の収入を平均賃金とか平均収入と比較して考えたことってありますか?昔OLというか会社勤めしてきた時はまあ派遣で時給で働いてたんでこういう仕事だったら大体こんなもんだよねっていうのはいろんな情報誌も含め出てるから分かりますけど今平均かどうかって聞けないですもんね。
人に。
「いくら?」って言ってね。
だから芸人になりたての時にその高校の時の同級生とかに「いやもう全然給料安い」みたいな。
みんなの愚痴を聞いてると僕なんかより全然稼いでるじゃないですか。
芸人のね最初の頃は。
そういうの聞くのがすごいね嫌やったんですけどね。
う〜ん。
アルバイトとかでも僕はもう何時間働くかとあとはもういくらか。
給料がいくらかっていうのしか見てなかったですね。
なるほど。
他の人の給料ってすごく気になるところですけれどもなかなか僕たち普通の仕事やってても分からないところってありますよね。
うん。
実を言うと会社のほうも賃金をいくらに設定して人を求人したらいいのかっていうのも企業も分からないとこがあるんですよね。
なので国がやっぱり統計を作ってですね…こちらは厚生労働省が調べた国全体の平均賃金を時給に換算したものです。
1990年代からやや下がり気味に見えます。
株価とかが上がっているっていうのは事実としてあるんですけれどもなかなか賃金がですね政府が一生懸命政策やってるんだけれども上がんないっていうようなそういった指摘っていうのがされてるんですよね。
景気が悪いって感じもしないのに賃金は上がってない?そうなんです。
そんな勝手な感覚ですけどそんなに上がってないんだっていう気はしますよね。
やっぱり。
不思議なのはですね経営者にアンケートするとですね2015年に…そんなに?これ不思議じゃないですか?不思議ですね。
みんな上げてるって言ってるのに平均の賃金は上がってない。
なぜでしょう?今のお話をですねちょっと説明するようなカギとなるデータがあるんですけれども。
それぞれの賃金の時系列をこう示したグラフになってるんですね。
労働者の平均賃金をフルタイムとパートタイムに分けたグラフ。
フルタイムの平均はほぼ横ばいで推移し最近はやや上がり気味です。
一方パートタイムの平均賃金は安定して上昇しています。
ならば全体を合わせれば平均賃金は上昇しそうなのになぜそうならないのでしょう?上げてんのに上がってない。
はい。
平均上がらなきゃおかしいですよね?はい。
どんな人が人数が増えると平均賃金って上がらないですかね。
賃金の低い人ですよね?ですよね。
そうすると今まで働いてなかった人が働くようになって…はぁ〜。
その人たちが入ってくることによって…うん。
なるほど。
そうですね。
労働者をフルタイムで働く人々とパートタイムで働く人々の2つのグループに分けるとフルタイムのほうが平均賃金が高くなっています。
そのため全体の平均賃金は両者の間の値をとります。
ここでフルタイムもパートタイムも平均賃金が上がったとします。
すると全体の平均賃金も上昇するはずです。
しかし労働者全体のうちパートタイムで働く人々の数が大幅に増えると全体の平均賃金が下がる場合があるのです。
こういうふうに……っていうのを「シンプソンのパラドックス」っていうふうに言ったりするんですよね。
ほう。
「シンプソンのパラドックス」は統計学におけるパラドックスの1つ。
では冒頭で聞いたこちらの質問。
「平均年収が800万円のA社と600万円のB社どちらに入りたいか?」。
数字の落とし穴の種明かしをしましょう。
平均年収が800万円のA社の年俸を書いたですね封筒をお渡しします。
はい。
大久保さんです。
ありがとうございます。
すいません。
これが又吉さんです。
はい。
ありがとうございます。
あれ?なんか違いますね。
「200万円」ってなってますよ?私も「200万円」ってなってる。
なぜ800万円になったかと言うと私が2,000万で。
ああ。
ああそういう事か。
ブラック企業だ。
アハハハッ。
なんでこんな少ないんですか?社長総取りっていう形かもしれないですね。
一方…「600万」。
この会社はみんな600万っていう。
いい会社。
平等な会社なんです。
優しい。
ついていきます。
で「A社とB社どちらの会社がいいですか?」という質問だったんですけれども。
B社。
B社ですね。
嫌だこんな。
だって上がる感じしないですもん。
200万からね。
どんだけ働いても。
平均を知るっていうことも非常に大事なんですけれども全体の分布というのをやっぱり知るっていうことも同時に大切ですよね。
こちらがA社の分布。
年収200万円が2人に年収2,000万円が1人。
平均が800万円。
そしてB社の分布。
年収600万円が3人。
平均が600万円。
平均よりも分布を知らなければ会社の実態は分からないということなのです。
芸能界でねみんな一応芸人1年目の人もそうだしもう大御所の上の先輩さんまさんからダウンタウンさんのひとまとめにして人数で割ってこれが平均だって言われても。
そうですよね。
そんなあらっぽい雑な事されても「そうですか」とは言えないですもんね。
ほとんど10人ぐらいで稼いだ金ちゃうか?っていうね。
そう。
アハハハッ。
そうなっちゃうんですよ。
それって知る事できるんですか?課長だったらこのぐらいみたいなデータって?普通はなかなか分からないですよね。
実を言うと国全体に関してはいくつか平均の他にも…平均の他に実態を知るための値には全体の真ん中にあたる順位の人の「中央値」。
最も当てはまる人が多い「最頻値」などがあります。
例えばA社の年収の「中央値」は全体の真ん中の2番目の人の年収200万円。
「最頻値」も最も人数が多い2人がいる年収200万円。
B社は「中央値」も「最頻値」も600万円。
A社より高くなっていますね。
ですから平均賃金が上がっているってのも重要だけれども賃金の…なるべく中央値にいたいなと思いますもんね。
人の心理としては。
うん。
だからそれこそ芸能界とかは中央値なんてだいぶ低いんじゃないですか。
中央値がそっちに引っ張られるから。
そうか。
だからそういう時は最頻値か。
だと…。
いいね。
どの辺にみんな。
大体どんなもんなんかっていう。
最頻値よりちょっと上に行ったらああまあとりあえずちょっと売れたなって思え…。
頑張ってんねやなって。
最頻値が一番知りたいかも。
芸能界は。
そうですね。
そのやっぱりそういういろんな統計の値を見ると同時に…正しくとらえるようにしたいですよね。
「人力舎」の事務所の若手からちょっと上のねほぼ同じ感じの芸人の年収全部聞いて。
最頻値と中央値と平均とって出したらどういう違いが出てくるかっていうのをやってみたくなりますね。
大久保さんぐらいしか聞き出せないでしょうしね。
そうなの。
バカなふりしてね。
ということで賃金は…ついつい数字でデータで出されるとああそうなんやってなんかこうね実感と合ってなくても受け入れてしまいそうですけど。
そうですね。
そこは気をつけないと駄目ですね。
おっしゃるとおりで我々何か物事を判断するときに偉い政治家とかもそうなんですけど…なのでやっぱりちょっと一歩下がって…その政策とかを決めていくというような事も大事だと思うんですよね。
う〜んそうですね。
本当にその新聞とかでああ今年の初任給こんな感じなんだとか今経済よさそうだなってボンヤリと思ってる奥にはどういうデータの作り方をしてるのかというのをより知ったほうがいいしあとはホントに日々スーパー行くとか電車に乗るとか何かその変動っていうのはちゃんと感じていながらその数字を見たほうがいいなっていうのはちょっと思いましたね。
そうですね。
ちゃんと地に足つけて生きないと未来はないと思うんでね。
やっぱニュースで見る目にする数字っていうのはなんかねかけ離れすぎててそれが何か世の中のことを知ろうとするあの気持ちが僕がなくなっていって。
20代の頃特に。
ようやく大人になってきて周りが結婚したりいろんな。
親も働けなくなったりしていく中でそういうことがだんだん分かってくるとああそういう仕組みやったんかっていうのが。
もうちょっとそこん時に拒絶せずに知ろうとしとけばこういうことも分かって自分と同じような感じの人もいっぱいおるってことが分かったんでしょうね。
実感が統計に近づいたみたいな感じですかね。
(2人)そうですね。
勉強になりました。
本当にどうも。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
もっと注意深く数字を見ようと思いました。
そうですね。
「使える数字を知る」。
夜更けのキッチンに漂うのは温かい思い出のにおい。
2017/02/08(水) 22:00〜22:45
NHKEテレ1大阪
オイコノミア「知らなきゃ損する“価格”の話!」[解][字]

あなたは普段“適切な”価格で買い物できてる?不動産や賃金など、モノやサービスの価格が適切かを知る、強力な手がかりを一挙大公開、その全てに経済学が生かされていた!

詳細情報
番組内容
明日から損しないための、お役立ち情報が満載!例えば一生で大きな買い物といわれる不動産。買い手にとって価格が適切かどうかを知る強い味方が、国土交通省の「土地総合情報システム」。売り手との情報格差を埋める優れものだ。その内容とは? また、もしあなたの年収が100万円アップした場合、必ずチェックが必要な数字がいくつかある。その数字次第では、どれくらい得したか分からないという恐れが。その数字とは…?
出演者
【ゲスト】大久保佳代子,【出演】又吉直樹,【解説】東京大学大学院教授…川口大司,【語り】朴ろ美