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地上波テレビの字幕を全文書き起こします

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字幕書き起こし SWITCHインタビュー 達人達(たち)「黒木瞳×遊川和彦」 2017.02.11

本日の達人は女優天海祐希とのツーショットにてれまくりのこの人。
私を殺して。
承知しました。
頼まれれば何でもやる家政婦が崩壊寸前の家庭を再生に導く「家政婦のミタ」。
おじいみたいなまほうのくに絶対作ってみせるから!困難が次々とヒロインを襲う「純と愛」は「連続テレビ小説」のイメージを覆した。
二度と敷居またぐな!遊川はテレビや映画の問題作話題作の脚本を数多く手がけてきた。
登場人物の内面を深く掘り下げ心に刺さるセリフを生み出す。
更に撮影現場に現れては芝居や演出にうるさく口を出す。
カット!カット!俳優や監督との衝突はいつもの事。
こんな脚本家はめったにいない。
あなたってさ本当は結婚に向いてないよね。
そしてついに映画監督デビューを果たした。
一体どんな作品に仕上げたのか注目を集めている。
そんな遊川が指名したのは…。

 

 

 


よかった〜!元宝塚歌劇団娘役のトップスター。
喜んで。
ドラマ映画舞台で幅広く活躍し日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。
美しく輝き続けてきた。
うん。
妻公認って事で。
カット!はいカット!オッケー!はいオッケー!映画デビューから30年を経去年黒木もまた初めてメガホンをとった。
女優の監督挑戦は日本映画界ではあまり例がない。
じゃ帰りもマックス…。
マックスでいいと思います。
…でやったらやったで「ほ〜ら言わんこっちゃない」みたいな事を…何かそういう秘密というか…黒木が待つ東映東京撮影所を訪れた遊川。
ここは黒木監督の映画の撮影が行われたスタジオだ。
お〜っ!ハハハ…!いい人そうだねえ。
ハハハ…!おう。
おはようございます。
どうもおはようございま〜す。
どうもどうも。
はい。
すごくかわいかった?外から見ると。
やっぱり。
本当ですね。
今デートみたいですね。
はい。
えっここで撮影したんですか?あっそうなんですか。
はい。
この場所はもう本当に…黒木さんが涙涙を…。
涙涙を。
「何でこうなの?」ってずっと言ってたら…そしたらほかのスタッフが…怒ってんのに泣いてくるの?そうそうそう。
言ってる方がすごい興奮してきちゃって。
何となく分かりますね。
はい。
でも自分でもそれは予測つかない…?うん。
気持ちというか…びっくりしたんじゃないですか?びっくりしました。
でも…お芝居で。
アハハ…!女優として脚本家として共に最前線で活躍してきた2人が激突。
今まで知らなかったお互いの本音に驚きの連続!俺なんか誤解されてるって思う訳じゃないですか。
そういう事だと思いますね。
ねえ。
うん?あの時の事覚えてる?…あの時?2016年公開された映画「嫌な女」。
女優黒木瞳の監督デビュー作として話題となった。
我らが吉田羊の初主演映画でもある。
演じたのは堅物弁護士の徹子。
傷つく事を恐れ他人と深く関わりを持たないように生きてきた。
その同い年のいとこ夏子。
無邪気に男の心に入り込んでは夢を見させてお金をだまし取る天才詐欺師だ。
次々とトラブルを起こしては徹子のもとにやって来て後始末をさせていく。
私はね!あんたみたいに干からびんのは嫌なの!私はこれで終わる女じゃないの!いい加減にしてよ!徹子は自分と何もかも真逆の夏子の生き方に触れ自らの人生を見つめ直していく。
一緒に結婚式行かない?2011年原作の小説にほれ込んだ黒木はすぐに映画化に取り組んだ。
脚本家と2人で物語を作っていた時世界観を一番分かっているのは自分だと気付き監督をする事を決めた。
オッケー。
オッケー。
はい!びっくりしましたよ。
「えっ?俺もやるんだけどさ先にやるんだ」とか思って。
そうだ。
ちょっと先に…。
先輩ですもん。
先輩だもんね。
先輩風吹かされたら困るなとか思いながら。
アハハ…!結構それはちょっと衝撃でしたけどもなぜ…?思いはやっぱり伝えたい思いっていうのは…あと人って老いるんだなっていうのが最初の印象だったんですね。
原作読んだ時に。
人ってあっという間に40代になってあっという間に70代になってあっという間に死ぬんだって思った時に…日々の大切さみたいなものも感じたんですよ。
作品を成立するために監督というお役目を選んだんですけれどもね。
やると決めた時は。
だけどやっぱりまあリスクありますよね。
しかも知らない事のところへ。
まあ映像は知ってますけどやっぱりカメラの向こう側に立つ訳ですからできるかどうかという不安もありましたけれどもただ何だろうな…ほう。
ちょっと偉そうに先輩風を吹かせて言うとですね。
だから例えば私の…。
「あっまだ50代でもこういう事できるんだ」って40代の女優や30代の女優が思ったらもっともっと層が厚くなっていくじゃないですか女優の…。
…でちょうど公開の頃ジョディ・フォスターさんがやっぱりご自分の「マネーモンスター」で宣伝というかパブリッシュで来てらして対談をしたんですよね。
その時に話をしたのが…なるほどね。
だけど1作目にはものすごく自分の…だからやっぱり「自分をさらけ出すみたいで恥ずかしいんじゃないですか」みたいな事を言われてもうまさにそのとおりで。
やっぱり思いが入ってんだろうなと思って…。
やってみてでもどうでした?やっぱりその…。
全部編集も全部終わって…あ〜…ハハハハハ。
なぜ?やっぱりすごく地味な事が多いですよね。
企画を通してそれから本を作ってロケハンしてキャスティングして実際撮ってる。
でも実際撮ってる時が一番短いんですよね。
あ〜そうかもしれないですね。
でそのあとまた…自分ができるとかではなく…つらいなとはあんまり思わなかったんですか?つらかったんじゃないですか。
フフフ…。
つらかったんならちょっと。
それはつらかったですよ。
やっぱり表現を私は伝える?この気持ち…撮影はおよそ1か月にわたって行われた。
炎天下で精力的に動き回る黒木監督。
本番前のテストでは俳優に代わり自ら演じた。
お〜!更に豊富な女優歴を生かしたオリジナルな演技指導が随所に飛び出す。
はい分かりました。
女優黒木瞳の技が次の世代へ受け継がれていく。
とにかく伝わるためには…教えるって変ですね音で…。
ハハハ…。
あっ例えばですねナレーションとかで例えば「受け入れる事を選ぶようになっていた」。
いつの間にか疑ったり嫉妬したり腹を立てたりするより受け入れる事を選ぶようになっていた
「なっていた」。
「なっていた」。
「ミドドド」。
普通に…ちょっとここでフラットでやってみようかなとか。
何か天海さんがやってましたね。
俺が何か言って音で自分で納得してました。
音で「こういう事なのね」って自分で納得してました。
「ここら辺で入っていけばいいんですね」っていう事を自分で言ってたから何となく分かったんで「まあそういう事です」って…言った記憶が今よみがえりました。
やっぱり音楽やってらっしゃる方はそういう方が分かりやすいって方も…。
私たち音楽学校出身ですからね。
歌劇団ですからね。
黒木は撮りたい映像のイメージを伝えるために自ら絵コンテを描いた。
登場人物の動きやカメラの位置などをカットごとに絵で示した。
どうやら黒木は個性的な絵心の持ち主のようだ。
雨の中を走る徹子が排水溝にヒールを引っ掛けて転ぶシーン。
黒木監督が描くとこうなる。
カメラマンと助監督は「こうやって倒れてくれ」っておっしゃっていやそうじゃなくてこうでいいってこうでいいんだと。
だからお尻ついてていいぐらいでこうでいいっていうふうな話をしてたけど「いやこうだ」。
そこで男と女の戦いがあった訳ですよ。
そっちの方が迫力があるんじゃないかとか。
絵的には…。
でもね…「いやそれはこっちでいいです」みたいな事でじゃあどういうふうにっていって…「こうです」と。
「そうするとこっちだから撮れますよ」って言って「じゃあ分かりました。
じゃあそうしましょう」って事になって…ふだんはね毛布敷いてもらえるんだけどね。
そうそう。
でそれであの女優が入ってくると毛布が出てくるみたいなね。
そうしたら…黒木さんは今回…そういう感じで徹子も夏子も決めていきました。
完全にイメージなんですね。
はい。
「嫌なやつだな」って言うのもなんですけど。
でも…嫌な人に会った…え〜?あ〜…。
会ってないと思う。
いる?そこがすごいですよね。
そう思えるところが。
いないよね。
思います思います。
本当…。
私はいつも…この人を好きとかこの人を嫌いとかあんまり興味ないんですよ。
またかっこいい事を言うな…。
だって好きか嫌いかって自分の勝手じゃないですか。
その方といる時の自分がどうかって事の方が興味がないですか?いやあの…よく命題として難しいのは…どっちを選ぶかっていう話になるじゃないですか。
それは…カテゴリーがね。
そうなんですか!?えっ俺は…。
全然違います。
言ってる内容…目指してる着地点がたぶん今全然違うと思います。
じゃあ遊川先生の話をすると…「どっち選ぶ?」っていったら。
そうなんだ。
あ〜なるほどね。
どっちですか?それだったら下手な人とやって一生懸命やって下手な人の方とやります。
今このどっちって言ったらまた別の方言ったじゃないですか今。
大人なんだからそりゃごまかしますようまく。
「どれが好きですか?」だった…。
もう本当にね…。
何ですか?えっ?オーマイゴッド!
(笑い声)俺が現場行って口出しますよ。
(笑い声)現場で口出しますよ俺が。
脚本で監督?そうですよ。
それどういう組み合わせですか?もう何だろう…。
ある種のテロリスト的な…ドラマ界における。
殴り込み?殴り込みですよね。
主演が大変ですよね。
はい主演。
主演大変だと思うよ。
どれがいいですか?いい人だけど…。
(笑い声)いやいやこれはいい…。
どれがいいですか?これねいい人で一生懸命な人とやるとかわいそうになりますよきっとね俺たち2人がいたら。
福岡県八女市で生まれ育った黒木。
中学生の時に映画「風と共に去りぬ」を見て女優を志す。
高校卒業後大学へ進学が決まっていたが両親にないしょで受けた宝塚音楽学校の試験に合格。
反対する父親を説得しタカラジェンヌの道を選んだ。
もう大学決めてましたので音大に。
音大が決まってたんですね。
そこで教育課程取って教師になろうと思っていましたので…オーマイガー!その時のボーイフレンド感謝してますかちゃんと。
ものすごく感謝してますけど…縁の切れ目かよ。
オーマイガー!
(笑い声)バイタリティーあふれる感じですね。
何かこう自分の…迷わずに何か突き進む感じが…。
それが何か…だから何だろう私の人生誰か押してるみたいな。
自分で歩いてるんだけどそんな感じがしましたし。
へえ〜。
その受験しに行く時に初めて飛行機に乗ったんですね18で。
その時離陸すると…ベートーベンの。
私は「運命」の曲と共に「ダダダダダダダダダダダダ〜ダダダダ」っていう感じで…。
だから何となくこう自分でもちろん受けようとは思ったんですけども誰かに導いてもらってるっていつもそういう何か感謝の気持ちというかありますね。
ほう〜。
「辞めるのはいいけどどうすんの?」って言われたんでう〜んそういえば子どもの時映画が好きだったなと思って映画をやりますって。
漠然と。
何か能天気だな。
漠然と思ってでも…ないのかよ!とにかく東京に住まなきゃいけないので渋谷のワンルームを借りて…。
それはつらくないんですか?もう不安というか…。
あとねその時「スーパーマリオ」がはやってたので…。
やってたんですか?「スーパーマリオ」を…もうほら毎日が日曜日だからもう朝とか昼とか夜とかなくてもう延々できる訳ですよ。
うん。
で延々やってたの。
ほう。
ここたこが出来たけどねここに。
それでず〜っと決まらなくって…だから自分の中では苦節半年。
いい事じゃないですか。
向いてないものは向いてなくて。
でもね大好きなんですゲームがね。
だから苦節半年でしたけど楽しい半年間でした。
今思えば。
つらくないですか?つらくない。
つらくない…。
えっつらいとか思わないんだ。
だからそのころはまあ25でしょ。
で30までに仕事が…あと5年間。
その精神力が欲しいな。
ハハハ。
黒木が遊川が脚本を書いたドラマに出演したのは6回。
2人が初めて顔を合わせたのは黒木が38歳の時に出演した「魔女の条件」。
女教師と男子生徒が禁断の愛を貫く物語だ。
黒木は男子生徒の母親役で出演した。
実は撮影が始まる前遊川と黒木の間に一波乱あったという。
出会い最悪?僕的にはね。
いやだから僕はいろいろご存じの方はご存じだけど…ちょっと図に乗ってた頃に黒木さんに出会いましたら…黒木さんが「ふんふんふん」ってうなずいてくれるかと思ったら…どんどんどんどん…これは初めての体験でしたのであららららと思って引いてるなこの人。
だってあれは…だけど女として息子を男として見てほしいって先生おっしゃったの。
言いましたね。
ねっ。
あの時は全く分からなかったです。
なぜなら…あっそうだ。
はい。
多分まだねえっと…楽屋っていうか…タイミング悪かったんですね。
そう。
で僕は「あっ引いてる」と思ってまた更にしゃべる訳ですよ。
リカバリーしようとするじゃないですか。
更に引いてってもうギブアップして「すみませんどうですかって」。
今まさにおっしゃったように…「全然分かりません」とおっしゃった。
プロで…「私はプロですからやれと言えばやります」っておっしゃったんで「はあそうですか」ってこっちはもうぜえぜえで。
ねっ。
えっそれはいいのかよ。
「じゃあそういう事で」って言うのはいいのかよと思いながらポツ〜ンとこう離れてって…だって終わんないじゃない場が。
あっなるほどね。
だからそのあっこの人は…あっそれはあるかもしれないですね。
だから「こんな人でしょあんな人でしょ」っていろんな事言われる方が…「はいはい」って全部言ってます。
「そんな人でしょ」「はい。
そうは〜い」みたいな。
俺なんか誤解されてると思う訳じゃない。
思うんですよ男って。
それって嫌ですか?もっと分かってくれとかさ…せこ〜いんですよ。
ちっちゃいです。
本当に。
そうですね。
うん。
変な人ですね。
みんなね。
変…変は変かもしれないですね。
やっぱり芝居を…いろんな事する訳でしょ。
だから…そうですね。
人が思ってる黒木瞳よりは本当にすごいいろんな面というかな…。
今褒めに入ってる。
褒めに入りました。
多少褒めないとね。
やっぱ書いた方が一番こう思い入れが激しいだろうななんて思うんですよ。
そうですね。
だから「○○妻」でご一緒した時に最終回の時にえ〜っと私が…終わって先生に「どうでした?」って聞いたら…その時に。
だからああ全部お見通しだって思ってそれはもうやっぱり悔しかったですね。
でもそういうのがあるからまたやろうって思う訳じゃないですか。
そうね。
やっぱ…また頑張ろうっていうね。
そうですね。
その謙虚さが?謙虚さ。
その謙虚さは見えない。
女優黒木瞳は詩人でもある。
小学6年生で谷川俊太郎の詩に感銘を受けてから詩を書く事をライフワークとしている。
20代の頃に書いた詩「指飛行機」。
ああ何か死んだ方の事を思ってんのかなとか思っちゃう。
ああそうなんです。
それで…それはもう大親友だったので。
死ぬとは思わない人ですもんね。
そうなんです。
病気でもない。
でまあ当日もお話ししてたんです電話で。
乗る前も。
へえ〜。
だから余計何か自分の中でこう何か出てくる時に「ああ指飛行機だったら西方浄土まで行けるねあなたのところまで」とか思って書いた詩なんですねこれは。
書きやすいというかちょっと不幸な方が。
そんでやっぱある種癒やしとかになるんですね。
そうですそうです。
やっぱり…ちゃんとバランスとるために。
やっぱり現実…地に足を着けて生きていかなきゃいけないというのは分かってる訳ですから。
でも夢に憧れるじゃないですか。
じゃある種のストレス発散でもあるしある種の生きる活力のもとというか。
ストレス発散ではなくやっぱり…また出ましたよ!
(2人の笑い声)夫婦ゲンカは不幸じゃないんだ。
不幸じゃないですよ。
戦いだから…怖いな〜。
実は遊川2014年に結婚した。
ここで黒木が遊川の日常生活に切り込む。
どうですか?2年…結婚生活。
感情をそんな簡単にぶつけてはいけないと男ってやっぱ思うんですよ。
だから例えばじゃあ…よくありますよ。
私がゲームやってても話しかけてきますよ夫は。
ゲームだったらまだ分かりますけど。
そういう人なんだ。
話しかけてきて「聞いてる?聞いてる?」って言ってきますよ。
女性的なんですねちょっと。
私も逆の時もありますよ。
「聞いてる?聞いてる?」って。
似た者同士なんですか。
えっでも台本読んでたら「お前ちょっと今台本読んでんだから分かるだろう」とかさ。
いやいやちゃんと聞きますよ。
聞くんだ。
つまんない事を…。
大体こうですよ。
いやむかつくまではいかないと思うけど…後半は舞台をスイッチ。
脚本家として数々のヒット作を世に送り出してきた遊川和彦。
高視聴率をたたき出した「家政婦のミタ」「女王の教室」などこれまでに手がけたドラマは40本以上に上る。
そんな遊川が今年公開の作品で映画監督デビューを果たした。
一人息子が結婚して自立し家に2人きりとなった夫婦。
ともに50歳となり久しぶりに水入らずで暮らす事になる。
これからはお互い「お父さんお母さん」じゃなくて名前で呼び合うの。
えっ?何で?ある日2人がつきあい始めた頃の思い出の本をめくっていると…妻が隠していた離婚届を見つけてしまう。
激しく動揺する夫。
しかし妻を問い詰める事ができない。
ねえ。
おっ!妻の言動一つ一つを深読みしうじうじと考え込む。
何が不満なんですか?おかしくもいとおしい夫婦の物語だ。
離婚届。
黒木は遊川が待つ東宝スタジオにやって来た。
ゴジラが美女をお出迎え。
コンコン。
あっびっくりした。
ここで遊川は映画の編集を行った。
何人ぐらいで?いやあと…ああだこうだ言って…。
遊川先生。
はい。
「恋妻家宮本」。
はい。
まあ造語です。
あ造語。
作ったんですよね。
作ったんですね。
「恋妻家」は何か…一瞬また…あ〜。
そういう事が大事ですよっていう。
だから愛妻家とは違うという事。
そうですね。
愛妻家って何かちょっと「俺は愛してやってるぞ」って言うとあれだけど「愛してるぞ」って自慢みたいにちょっと思うんだけど自慢ではなくてこう…自分の気持ちが今ちょっと「ああ…」ってこうこの子…この奥さん好きうちの嫁好きだなみたいなそういう気持ちをね…。
だから見ていてこう「あっ」て気持ちがフワッとピンク色になってじゃあ何が起こるんだろうフワンっていうそういう気持ちにさせるんですね。
そうですね。
やっぱそういう…できればそれを伝えるとか。
ご自分も下手ですか?ご自分はうまいつもりでやってますけど…駄目だ…駄目出しを食らいます。
女性というか妻というものはこういうものなんだなってとってもおもしろいなって思いますね。
派手にやってればいいっていうのはどうしても…やっぱりそういうんではなくて夫婦の話でも…これもそうですけどもいくらでもダイナミックに広がるし世界は。
いくらでもエンターテインメントになるよっていうそういうまあ…。
そこに手をつけるかどうかだと思いますよ。
それはみんながまねするとか…。
例えばじゃあ刑事ものやりましょうとか医者ものやりましょうとか言ったってそれはもうしょうがない訳ですよ。
みんながやってんだから。
そんなもの別に宝がもう残ってる訳ないんだから。
みんながほったらかしてる夫婦の話とか…いろんなものあるじゃないですか。
その辺の…でもほとんど全てですけどやっぱりあの〜ラストに希望がありますよね。
やっぱそれが一番好きですね私は。
その希望がないエンターテインメントは寂しいなみたいな。
本来そういうものであるべきだと思うんですね。
エンターテインメントそうじゃないですか。
楽しんでもらうって事だからそれ悲しませてっていうか怒らせてどうすんだっていう話にもなる訳だからやっぱそこはね…。
あとほったらかしみたいなのもあるじゃないですか映画だと特に。
そうするとそういうのはエンターテインメントと呼ぶのかとか思う訳ですね。
本当にそういう意味では…優しすぎる。
えっ?優しすぎる。
みんなに幸せになってほしい訳ですよ。
あ〜そうかそういう事ね。
そうです。
男って結局…。
ちっちゃい?ちっちゃい。
「離婚しよう」って言われる事は俺の全人格を否定するのかっていう事になる訳ですよ。
あ〜。
柔軟性がないから。
全人生を否定された?だからショックだし「どういう事なんだ」ってなる訳ですよ。
…で否定されたくないからなかなか言えないとかどうしていいか対処のしかたが分からないとか。
何かこれは見て遊川先生見てるみたいでしたもん。
いやだから阿部さんには「俺だったらこうします」つうのが一番分かりやすかったので「俺がこういう状況になったらこういうふうな動きになります」って言うとそれをおもしろがって見てくれて。
主演の阿部寛にピッタリとくっつき演技指導する遊川監督。
何気ないしぐさやセリフのニュアンスにもこだわり決して妥協はしない。
「はいじゃあテスト集めて」。
「いいか明日から…」。
でちょっと…。
やっぱ書いてる時にイメージがどんどん湧いてきてそれをしかも今度は…もちろん苦労もありますけども楽しかったですね。
あ〜なるほどこうなるんだみたいな。
もちろん逆もありますけども。
…って事はすごい楽しかったんじゃないですか?好きにできる訳じゃないですか。
あ〜。
そう。
現場に行く時やっぱり。
その中でも苦労したところっていうのはあるんですか?いや〜何でしょう。
でも全部…。
全部やっちゃう?う〜ん…。
こういう事言うとまた誤解されるかもしれないけど…そういう事が…これでいいんだろうかとか思いながらある種「はいはいじゃあいいよ。
俺が全部やるよ」みたいなそういうこう…。
ちゃんとスタッフを1つにまとめられたかっていうとなかなかまとめてなかったんじゃないかっていう事が一番…。
逆に言うと俺が暴走してるような。
じゃあもめませんでした?もめないです。
もうしょうがないってみんな。
ほっとけみたいな。
まあそれはご自分でねそうしか言えないでしょうけども。
だから自分でこう芝居の説明してる時にある時ふと…振り返ってみんないるんだよなと思って「いる?」って言ったら「います」って言うから「大丈夫かな?」って。
「大丈夫です続けて下さい」って言うから続けてやった時とかそういう感じの時…根本はあんまり変わらないですね。
っていうかもっと演出家に優しくなれるのかなと思ったんですけども…何か分かっちゃったんで…そうすると演出家と議論になった時にこいつは今ごまかしたとかやっぱ分かっちゃうんですよ。
「それは撮れません」とか「いや撮れない訳はない」とかが。
たちの悪い更に脚本家になってるような気がします。
更にね。
だからその辺はもうちょっと監督が…そうしないとやっぱりレベルアップしていかないっていうかな。
1955年に東京で生まれ広島県大竹市で育った遊川。
高校3年の文化祭で初めて脚本演出を手がけたコメディーを披露する。
「必殺仕置人」と「白鳥の湖」をミックスした奇抜な物語に観客は大爆笑。
ドラマの仕事に興味を持つきっかけとなった。
大学卒業後上京した遊川は番組制作会社に入りアシスタントディレクターとしてドラマ制作に携わる。
はいカット。
はいオッケー。
オッケー。
もともと演出家監督志望なんですよね?そうなんです。
まあ一番下のADをやって。
まあこんな下っ端でも仕事は早くなんとか…。
上に行きたいと。
上に行こう上に行こうって思って。
向上心があってね。
やっぱりその時に…スタジオで。
したらふと気付いたんですよ。
う〜っとこう行って。
そうか…この中の芝居をどうするかっていう事を必死で考えてるやつが実はいるかっていうといないんだって事に気付いたんです。
スケジュールが早く終われとか段取りが早く終われとかそういう事は考えてるけども…なるほど。
それを俺がやればいいんだと思って。
下手するとディレクターさえも何かイメージ持ってない人もいますから。
そうすると今度は横暴な…。
勝手に脚本を直すとかってなってて。
「つまんないですよこの台本。
こうした方がいいですよね」って言ったら「うんそうだね」って大体みんな言う訳ですよ。
「じゃあ直しますよ」って言うから「はい」つって。
で勝手に台本入れたりしてやってたんですよ。
それでしかも生意気なものですから会社にもね偉そうな事いろいろ言ってたんですよ。
であんまり社長は何か訳分かんない事言うから「お前は間違ってる」と。
ドアをパ〜ンと出ていったんですよ。
俺がこの会社のスターだろとか思いながら辞めてやったんですけど…怖いですね。
絶対普通そうじゃないですか。
ド〜ンと辞めるったら「まあまあ…」ってこう。
俺は必要な人材だと思うじゃないですか。
止めてこないです。
誰も追いかけてこなかったの。
エレベーター上がってくる123456…。
78…バ〜ン開く。
乗る。
もう一回…。
見る?見るそう!来ない。
来ない。
ス〜ッ閉まる。
8765…降りていく。
俺はプー太郎に今なったと。
そこからですね。
そこからよ。
そこから何するんでしょう?そこから…歩く!?歩きますよ。
しばらくぼう然と。
たかだかそんなちっちゃな会社なんですけど今俺は職がなくなったんだと思った瞬間ちょっと膝がカクカクするんですよ。
これはなんとか…今会社を辞めたと…「ちょっとTBSのプロデューサーとも知り合いだから大丈夫だ」つって電話を。
「分かった。
お前だったら大丈夫だろう」つってとりあえず電話を切り次に…。
ちゃんとお母さんに電話するんですね。
そうです母に。
いや〜かわいい。
監督という夢に向かい突き進んだものの勢いで会社を辞めてしまった遊川。
この時31歳。
脚本家への道を歩き始めた。
当時赤坂の街をぼう然と歩いた自分の事は今でもよく覚えているという。
会社を辞めてすぐ遊川はAD時代に担当していた連続ドラマのスペシャル版の脚本家に抜てきされる。
自由奔放な子どもたちに振り回される教師を描いた学園コメディーだ。
台本読んで…おもしろいじゃないって。
…って言われて。
つまんない台本読むと眠くなるじゃないですか。
プロデューサーとかみんな寝てるんですよ。
へえ〜。
直せないやつっているんですよ。
いつまでたっても自分の最初にこだわって。
だけど…それからまあ連ドラやるのも直しが全然苦じゃないからできるっていう。
脚本家となって11年遊川に大きな転機が訪れる。
元不良の教師鬼塚英吉が型破りな方法でさまざまな問題を解決していく「GTO」。
遊川にとって初めて原作のあるドラマだった。
平均視聴率は28%を超える大ヒット。
しかし実はその裏で大きな壁にぶつかっていた。
最初はやらないつもりだったんですけどとりあえず読んだらおもしろいから「じゃあやります」つってやったんだけどで書いたら…ほう〜。
まんまじゃいけないんだと思って。
「えっあっそういう事なんだ。
あっそうかそうか。
ドラマ的にもうちょっとこう広げていかなきゃいけないんだ」って思った時にあっじゃあ俺はよく考えたら…実はそれは今まで勢いとか自分のストーリーテラーとしてのおもしろさで本を書いてたって事に気付かされるきっかけになったんですけど。
…っていう事をした時に書けるんですね。
人間っつうのはよ本当は今をもっと大切に生きなきゃまずいんじゃないのか。
今日一日を大切に生きてくべきなんじゃないのか。
お前未来っつうのはそういうのの積み重ねなんだよ。
だから人生にリハーサルなんかねえんだよ。
毎日が本番なんだよ。
今日一日を精いっぱい生きてくべきなんだよ。
もう書けないと思ったんですよ最初。
本当に実は本当に現実…でもああだこうだ言って一回2話できたらもうそこからはず〜っと…。
へえ〜。
だからそれを…結局そう…そうですね何ができるかって事ですよね。
黒木さんに一つも分かりませんって言われた時どうするかっていうやっぱりね。
だから…そういう事だと思いますね。
だからそれ以来何でしょうねそういう…でも現場とかで自分の意見を通すっておっしゃったけど対立なんかする時あるんですか?対立ですか?対立。
しょっちゅう?はい。
この主役の方とも対立したし。
(笑い声)この時は女優さんに泣かれた事もあるし。
それはトラブルはしょっちゅうですね。
最近のやつでもちょっと…。
ありました?主役の方とすてきなバトルとかしました。
楽しいですね。
楽しいですね。
それバトルないとね。
だから対立って言うからちょっと語弊があるんであって。
もう簡単に言えば…「そうしましょう」って最初に言ってるんですね。
で言っててでもやっぱり…「俺でもないしあなたでもないし。
それは責任者はプロデューサーだから」っていう事を最初に言ってで「それで嫌ならやめて下さい」って最初に言うんですね。
そしたら何かあれですよね。
何かうそっぽいですよね。
要するに…新しいものを生み出すっていうそういう…だからやっぱり本当の事を私も言っちゃうし。
だからねえ誤解される事もあると思うんですけど。
分かる…でも分かるやつは分かるじゃないですか。
うそつきたくない。
だから…いくら優しい事言ったってこいつ絶対裏では俺の事ひどい事言ってんなとか分かる訳ですよ。
なるほど。
だからそれは見抜けよとか思うんだけどなかなかそういうところは分からない人がやっぱりどうしても表面でよければいい人だと思っちゃうとかね。
そういう人が結構多いですね。
でも表面的なおつきあいだと長続きしませんしね。
しないですね。
遊川は頻繁に撮影現場にやって来る。
そんな脚本家はめったにいない。
おもしろいドラマを生み出す難しさを誰よりも知るからこそトラブルを気にせず厳しく注文をつける。
真剣ですよね芝居に対してね。
そうですね。
あのねそんなね…本当にそれは…結果的にお客様が「いい芝居だったね」監督が「いい芝居だったね」っておっしゃって下さればそれがね一番いいんですけどね。
でも…それは…あの遊川先生と私の…そうですね。
現場にいらっしゃるのも芝居がお好きでしょ?はい好きです。
もちろん。
ねっ。
だから現場にも見えるんですよね?あっおっしゃってましたね。
そうです。
言ってました。
はいはいはいはい。
これが大体…これびっくりしまして。
こういう事言うから怒られるんだけど邪魔なんですよそいつらが。
でドラマが好きな人は…。
ハハハッ…。
何で笑うんですか。
こっち来て下さいこっち来て下さいよ。
今ちょっとね移動ズ〜…。
静かに引いてますよね。
でもオリジナルとかで連ドラでこうやってるとやっぱいろんな…そういう時はどうなんですか?落ち込んだりするんですか?落ち込みも…落ち込むっていうか嫌な気持ちにはなりますもちろんね。
まあ何だろう。
分かってない…分かってもらえない寂しさみたいなものは感じますけどもそれも…やっぱ次の原動力になっていくんですね。
そうですね。
そういう意味ではポジティブですよね。
そうですね。
何か…少年隊の東山君もおんなじ事言ってましたけど…やっぱりねおんなじ…「ああそうか。
彼もそうなんだ。
彼でさえそうなんだ」と思った時に弱音とか言ってる場合ではないなっていう。
でも息抜きしないと。
いやでも根本は映画とか本を読んでれば解消になりますね。
それだけでストレス解消。
カラオケ?カラオケですね。
それぐらい。
おはこは?あっあ〜。
嵐をずっと…。
歌っていらっしゃる?ラップもあるんで嵐の歌は。
歌いながらラップ入りながらの最後歌みたいな。
その辺で。
すいません本当に。
今後の目標は?でもどこが一番好きですか?そんな質問するんですか!?いや駄目ですか?それはまた想像して頂いて。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
2017/02/11(土) 22:00〜23:00
NHKEテレ1大阪
SWITCHインタビュー 達人達(たち)「黒木瞳×遊川和彦」[字]

輝き続ける女優・黒木瞳と、『家政婦のミタ』など数々の話題作・問題作の脚本を手がけてきた遊川和彦。2人が仕事や互いの人生の転機、家族のことまでを本音で語り合う!

詳細情報
番組内容
去年から今年にかけ映画監督デビューを果たしたという共通点を持つ2人。撮影に使ったスタジオを訪問し合い、トークに花を咲かせる。これまで黒木の作品を何度も手がけてきた遊川だが、実は初めて一緒に仕事をした時、黒木に非常に腹を立てたという。その理由とは?ドラマ制作の裏側を中心に、人にものを伝える技術や仕事への姿勢、難局突破の方法など、交流を重ねた今もお互いが知らなかった驚きの話が連発する爆笑トーク!
出演者
【出演】女優…黒木瞳,脚本家、映画監督…遊川和彦,【語り】吉田羊,六角精児