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セリフ書き起こし ダウントン・アビー5 華麗なる英国貴族の館(10)(最終回)「涙のクリスマス」 2017.02.19

 伯爵一家はシンダビーから城に招待されました
(シンダビー)私の執事のストーウェルです。
しかしストーウェルはトムに対し…
(ブランソン)悪いんだけど砂糖をもらえま…。
(ローズ)トムの経歴を知って嫌がらせしてるんだわ。
(メアリー)見過ごせないわね。
メアリーはトーマスを通じストーウェルを懲らしめようとします
おい何だ?これは。
(ストーウェル)料理人の話では旦那様が。
(シンダビー)ストーウェル。
主人である私に口答えするつもりか?肉をよこせ!バカ者。
侮辱されたトーマス
(トーマス)俺には別の計画がある。
(バクスター)どんな?
今度はストーウェルを利用してシンダビーを陥れようとします
(ストーウェル)私はあの人の汚らわしい秘密の数々を握ってるんだ。
(スプラット)クラーギン公爵夫人です。
クラーギン公爵に夫人を引き合わせたバイオレット
(クラーギン)あしたにはお別れか?
(バイオレット)こうするしかないのよ。
苦渋の決断でした。
そしてイザベルは…
(マートン)息子たちが祝福すれば結婚してくれる?
(イザベル)するわ。
再び結婚を前向きに考えます
(アンナ)検察は新事実を突き止めたのよ。
過去に起こした傷害事件を告白するアンナ
私を疑わないの?
(ベイツ)太陽の存在と同じぐらい君を信じてる。
アンナを思うベイツでしたが…
(マレー)厳しい闘いですな。

(テーマ音楽)
(犬の吠え声)
(シンダビー)ローズ。
トムと組め。
メアリー。
タルボットさんと回って。
レイチェルは…まああとはご自由に。
(シンダビー夫人)夫と行くわ。
(イーディス)どこへ向かえばいいのかしら?
(ローズ)ああ好きな所へ行ってかまわないわよ。
ロジャースさんは?
(ロジャース)ああ。
装填係と2人で回ってもいいかな?ええどうぞ。
(バーティー)あのよかったら僕と組みません?領地管理人のペラムです。
こちらの狩りにはよく参加なさるの?いやとんでもない。
でも今日は夕食にも誘っていただきました。
ありがたい。
(ヘンリー)ご声援ありがとう。
(メアリー)知らない相手と組むなんてお嫌じゃありません?いや別に。
相手は君だし。
今日はお友達とお泊まりになるの?ええ。
シンダビーのご厚意に甘えてね。
狩りの経験は?遊び程度なら。
やっぱりね。
「やっぱり」って?別に。
ハッキリ言ってくれ。
私が言うことではないけれどアティカスはあなたのために狩りを諦めたの。
人数が決まっていたなら初めからそう言ってくれればいいのに。
それは礼儀に反するのよ。
これが終わったら交代するよ。
いえいいのよ。
どうせ彼は銃を持ってきてないでしょうし今の話は忘れて。
ご主人も参加してるの?いいえ。
死んだ夫はだいぶ腕を上げたのよ。
最後には。
亡くなってたとは…。
戦争のせいで若い寡婦が増えた。
戦死じゃないの。
夫は…。
見て。
来たわ。
(銃声)
(銃声)お見事。
まぐれだ。
(銃声)
(掛け声)
(ため息)管理人になって何年?
(バーティー)1年半ですがこの土地にはなじみがあって。
そう。
アァ…うちの父と前の領主がまたいとこでね。
昔からよく城に足を運んでたんです。
それで雇われたってわけね?アァ…誘導尋問みたいだ。
ごめんなさい。
アハッ…。
おっしゃるとおり父の死後軍を除隊してブラブラしてたとき今の領主のピーターに拾われた。
ほかにやりたいことは?特に何も。
パイロットや医者には昔から憧れがありましたけど。
フッ…。
あなたは?諦められない夢はある?今日はないわ。
ウフン…。
今日はすごく幸せなの。
(鳥の羽音)アッ…。
(銃声)
(犬の吠え声)
(スプラット)おはようデイジー。
何か御用かな?
(デイジー)どうぞおかまいなく。
ちょっとデンカーさんに会ってきただけです。
そうかい。
何を大事そうに抱えてるのかな?ああ空っぽだね。
ええ。
帰りに買い物をする予定なので。
ああ…。

(イザベル)今日は報告があるの。
ディッキーとの結婚のことなんだけれど…。
(バイオレット)彼が息子さんたちを説得してるのよね?けさその息子のラリーから手紙が来たの。
あらそうなの。
いい内容?どうかしら。
「クローリー夫人へ」。
いい出だしね。
問題はこの先の本文なのよ。
「父に言われてあなた方の縁組についてもう一度考えてみました。
よく考えましたがやはり僕の意見は変わりません。
これ以上説得しても無駄だとあなたから父に言ってください。
親子の溝がますます深まるばかりですから。
ではお元気で。
ラリー・グレイ」。
彼に見せた?まだよ。
見せずにおくかも。
(ため息)このまま泣き寝入り?寝入るかどうかは別として私の心は決まったわ。
これからの余生をこんなふうにいがみ合って悲しみに暮れながら過ごすのはイヤよ。
1つ救いがあるわ。
何?クラークソン先生が喜ぶわ。
ウフフフッ…。

(ブランソン)いや疲れたよ。
(イーディス)ええホント。
(ストーウェル)ご伝言です。
(ロバート)ありがとう。
(コーラ)何なの?マレーからの伝言だ。
アンナの裁判が決まった。
そんな…。
どうしたの?アンナの裁判が…。
アァ…。
アァ…。
痛むのね?これ以上狩りをしちゃ駄目よ。
大げさにしないでくれ。
言うとおりにしてちょうだい。
(アティカス)大丈夫ですか?アァ…午後は交代してくれ。
ねえどうしたの?別にどうもしない。
少し休めば平気だ。
本当にそれでいいの?強がることないのに。
(バーティー)手伝うことある?アティカスの銃を取りに行かせないと。
騒ぎになるから言いたくなかったんだ。
アンナの件は本当なの?詳しいことはまだ分からん。
(ため息)父が辞退したからアティカスも狩りができるわ。
よかったわね。
償いをせずに済んで。
いいかげん許してくれ。
夕食の間もしかめっ面をされたらたまらない。
無作法な人は許せないの。
悪気はなかったんだ。
寛容な心があるならどうか許してくれ。
私にはないわ。
座りましょう。
(スプラット)まさかとは思うがデイジーにスープを作らせたんじゃないだろうね?
(スプラット)やはり作ってるフリか。
あんたはデイジーの作った完璧なスープを出して自分の手柄にする気だった。
(デンカー)ハァ…。
どこへやったの?デイジーに突き返すのは申し訳ないからな。
処分して無かったことにするのが一番いい。
そうだろ?自分で作るしかないな。
健闘を祈る。

(シンダビー)寝込んではいないようで何よりだ。
回復したかね?もうすっかり。
午後の収穫を見逃してしまったな。
大猟でしたよ。
お父様は病気?分からないわ。
無事に帰れるといいけれど。
(シンダビー夫人)ちょっと待っていて。
ストーウェル。
あの方は?そんなまさか…。
どうしたんです?
(シンダビー)何しに来たんだ…。
(ローズ)名前は?彼女の名前。
えっ?教えて。
私が何とかします。
ああ…ダイアナ。
ダイアナ・クラークだ。
ダイアナ!来てくれたのね!アァ…わざわざありがとう。
こちらはお友達のダイアナ・クラークです。
ああ。
(ローズ)アァ…ちょうど近くに来ていると聞いて声をかけてたの。
お茶をどうぞ。
アァ…こちらの坊やは?
(ダイアナ)アァ…ダダニエルです。
(シンダビー夫人)ダニエル?まあ奇遇ね。
夫と同じ名前だわ。
フフフッ。
こっちへいらっしゃい。
さあ。

(男)誰だろ?
(ローズ)話を合わせてね。
息子を連れてくるようにと電報が届いたの。
(ローズ)ええ。
でも義父が送ったんじゃないみたい。
(アティカス)どうもローズの夫のアティカスです。
初めてお会いしますね。
ええそうね。
なぜか機会がなくて。
誰だ?あれは。
ローズの友人ではないだろう?見たこともないぞ。
私もよ。
ストーウェルを困らせるようバローに頼んだんだけどやりすぎたようね。

 

 

 

 

 

 

 


(シンダビー夫人)どうしたの?あなた。
アァ…。
ウン。
発作でも起こしたみたい。
ああ1日に2人も倒れるなんて。
少し疲れただけだ。
夕食まで横になる。
(シンダビー夫人)そうして。
ローズお友達のクラークさんをぜひ紹介して。
初めて見る顔よね。
協力して。
どういうことなの?ウッウンウン。
(シンダビー夫人)ああ皆さん知り合いなのね。
ダイアナまたお会いできてうれしいわ。
ああまったくだ。
しばらく顔を見せなかったがどうしてた?ええあの…おかげさまで元気にやっています。
ちょっと失礼。
彼と話したいけれど…やっぱり無理よね。
「彼」とは?ああそういうことか。
話すのは無理だ。
ロンドンから来たのに…。
誰がこんな嫌がらせを?アァ…誰の仕業か見当はつくけれど聞いても意味ないわ。
(モールズリー)ベイツさん。
どこか行くの?
(ベイツ)ああ。
モールズリーさんひとつ頼んでもいいかな?これをカーソンさんに渡してくれ。
読めば分かる。
その辺にいるんじゃ…。
いや渡すのは待ってほしいんだ。
夜まで。
何か困り事でも?妻が拘置所にいる。
それが困り事だよ。
できることがあれば喜んで力になるよ。
うれしいよ。
本当だ。
ありがとう。
でもとりあえず今はその手紙を渡してくれればいい。

(ダイアナ)ちょっと待っててね。
シンダビーも私も救われたわ。
おかげで恥をかかずに済んだもの。
いいのよ。
どうかあの人を軽蔑しないで。
なんて言えばいいか。
義父も完璧な人ではなかったって事ね。
(アティカス)さよならクラークさん。
ああ「ダイアナ」って呼んで。
ダイアナ。
次はぜひロンドンでお会いしましょう。
ええそうね。
(車のエンジン音)
(イーディス)もうお帰り?
(バーティー)アァ…いや。
着替えようと思ったら燕尾服が見つからなくて。
そういえば夕食もご一緒でしたわね。
アァ…。
ストーウェルが不安そうにソワソワしてるわ。
シンダビーに全て話すの?ストーウェル。
クラークさんのこと知っていたのね?旦那様に報告なさいますか?ん〜どうしようかしら。
とりあえずブランソンさんに礼儀正しくしてもらえる?承知いたしました。
(シンダビー)ローズメアリーロバート。
少し時間をくれないか。
君たち3人と話がしたかったんだ。
どんな話かな。
ハァ…。
とぼけなくていい。
私の恥は既にさらした。
誰の策略なのか…。
誰にでも敵はいるわ。
この件はここだけの話にしてもらえないだろうか?レイチェルとアティカスを悲しませたくない。
分かってくれるだろう?他言しないと約束しよう。
危うく大ごとになるところだった。
穏便に済んだのはローズのおかげだ。
なあローズ。
君は賢くて親切で機転の利く人だ。
ウン…。
君を我々家族の一員に迎えられたことを幸運に思うよ。
すぐにでもご両親をここへ招こう。
いいんです。
そうさせてくれ。
人間誰もが1つや2つすねに傷を持っているものだ。
ウン…。
さて今日は書斎に蓄音機を用意させたから行ってきなさい。
まあ楽しそう!ありがとう。
イヒヒヒッヒッ…。
君が受け入れさえすればローズは愛をもって応える。
そのようだな。
今になって分かったよ。
ウフン…。
(ヒューズ)旦那様とマレー弁護士宛の手紙もきっと同じ内容ね。
(カーソン)犯行を自白するなんてバカげてる。
グリーンさんを突き飛ばした容疑者は背の低い人物だ。
ベイツさんは当てはまらん。
事件の日彼はヨークにいたんですよね?切符は使ってなかったんでしょう?その切符さえあればな。
(モールズリー)ヨークで何をしていたんだろう?
(パットモア)どっかのパブでお昼を食べたって言ってたよ。
パブなんて数え切れないほどある。
でもその中の1軒にいたんでしょ。
こんな告白ウソよ。
彼は犯人じゃないわ。
(舌打ち)アンナを救うために自分が罪をかぶる気なんだわ。
ベイツさんのお宅の鍵を借りてもいいですか?どこへ行ったか分かる手がかりが残っているかも。
役に立つかどうか分からないけれど鍵は貸すわ。
モールズリーさん。

(蓄音機)何かお望みのものはありますか?何でもお持ちいたします。
いや。
いいよストーウェル。
気遣いをありがとう。
では…。
いい結果になったわ。
何の話?話せば長いんだけど簡単に言うと執事が身の程を知ったのよ。
見下した言い方だね。
この場合は違うわ。
ところであの女の人は何者なんだい?昼間子供と来た人。
どうしてそんなことを聞くの?それはね彼女を見てシンダビーは取り乱しレディー・ローズが取り繕い君の父上は彼女を知ってるフリをした。
そしてなぜかレディー・シンダビーだけカヤの外。
私の口からは何も言えないけれど実に鋭い指摘ね。
感心したわ。
早くうちに帰りたい?あらどうして?マリゴールドがいる。
あなたやメアリーだって子供たちが恋しいでしょ?ウフッ…。
君ほどじゃない。
何が言いたいの?僕はもうすぐダウントンを離れる身だし僕らは味方同士だろ。
正直な関係でいたいんだ。
僕の故郷には大勢の「マリゴールド」がいた。
一体何の話だか…。
分かるはず。
いとこには「妹」として育てた子がいた。
誰も口にしなかったがみんな知ってた。
やっぱり気付いてたのね。
ご両親は知ってる?ええ今は。
じゃあメアリーは?知ってる?いいえ。
私に関心がないから助かるわ。
お願い。
黙っていて。
私ではなくあの子のために。
意外だろうけど僕ももう家族の一員なんだ。
フフッ…。

(蓄音機)1曲いかが?もちろん。

(蓄音機)何かあったの?ああ子供の話をしていたの。
養子なんだけど小さい女の子をうちで引き取ったのよ。
ウフッ…。
今の領主のヘクサムはご親戚なのよね?親戚といっても遠縁だけど。
ウフフッ。
いい方?ええとても。
しょっちゅう北アフリカに行ってるんだ。
君は質問が好きだね。
アァハハッ…。
よかった。
間に合って。
食堂でもうたったと聞いて。
(ヘンリー)朝食を台なしにしたかな?まだ食べてないわ。
チャーリーが急用で出発が早まったんだ。
そうなの。
さようならタルボットさん。
昨日は嫌みを言ってしまって申し訳なかったと思ってるの。
でも君の言うとおり次からはもう少し遠慮するよ。
またお会いできる?ヨークシャーへは?おばがいるので行くことはあるよ。
また狩りでもしましょう。
そうだね。
でもホントの趣味は違う。
何なの?車だ。
車?
(ロジャース)ヘンリー行くぞ。
まあ随分シャレた車ね。
ロジャースさんはいい趣味してるわ。
僕の車だ。
お褒めの言葉をどうも。
アハッ…。
お帰りなさいませ。
カーソン。
実は皆様がお留守の間にベイツさんがいなくなりました。
どういうことだ?一体どこへ?分かりません。
置き手紙を残して…。
謎めいているな。
(トーマス)こっちだ。
カーソンさん。
私は引き続き従者ですか?それとも掛け持ちしろと?よく考えねばならん。
(バクスター)ベイツさんが自白したならアンナは釈放されます?その件は旦那様とマレー弁護士が相談しているはずだ。
(イーディス)ベイツはどこへ行ったの?アイルランドだ。
恐らくな。
親戚がいるから。
イギリスの警察もそう簡単には捜し出せまい。
どうしてアンナはまだ釈放されないの?すぐマレーに電話して手続きしてもらう。
(コーラ)ベイツはやってないわよね?もちろんよ。
アンナを救うために罪をかぶったんだわ。
(モールズリー)どう?落ち着いた?夕食が済む頃にはね。
モールズリーさん。
さっき話してくれた計画だけどベイツさんの写真を使って…。
ああ。
協力したいの。
一緒にやらせて。
ホントに?すごく助かるよ。
でもみんなにはないしょにして。
成果が出るまでは。
アハッ…。
ウン…。
マレーがすぐ釈放の手配をしてくれるそうだ。
よかったわ。
ああ。
どうしたの?ベイツの手紙には連絡先が書いてあった。
アイルランドの住所と電話番号がな。
ほかに知ってる人は?誰もいない。
カーソンも知らん。
アァ…どうすればいいと思う?当然警察に知らせるべきよ。
でも私ならしばらく様子を見るわ。
これで私たちは共犯者だな。

(アンナ)裏から入ります。
(マレー)いやこっちへ。
伯爵に挨拶を。
車が見えてね。
よく戻った。
お帰りなさい。
ただいま戻りました。
でもまだ保釈中で。
そうだが犯人だと名乗る男がいるかぎり君は有罪にはならん。
ですが夫の無実が分かればまた牢屋行きです。
まったく歯がゆい状況です。
フン…どうしても夫か私が犯人にされるんですね。
2人とも無実なのに。
それを証明しましょう。
(マレー)まあ屋敷に戻れたんですから少なくとも一歩前進でしょう。
あの駅まで乗せていただけますか?私も一緒に乗っていこう。
急いでヨークへ行かなくてはならんのでね。
カーソン。
コーラに伝えておいてくれ。
はい旦那様。
ここから入ったら?いいえ。
やっぱり裏へ回ります。
早く日常に戻りたいので。
ウン…。

(スプラット)おっと。
これがご自慢のスープか?それ以外にある?覚悟はいいかね?何が何でも私を裁きたいようね。
手柄が欲しくて奥様をだましたのかどうか見極めるという意味であればそうだな。
裁かせてもらおう。
もうすぐ化けの皮が剥がれるぞ。
ウンニャ…。
ウゥ…。
ああどうしよう。
ああデンカー。
まあ。
献立の相談をしていたらスプラットが来たのよ。
「スープが出来てる」と言いにね。
(デンカー)わざわざご親切に。
問題は味です。
奥様。
そうね。
味見してもいい?アッ…。
アハッ…。
ウフッ…。
では…。
ですからご注意しましたのに。
これは…とてもおいしい。
えっ!?そんなまさか。
ありえない。
度を超した敵意は笑えないわ。
スプラット。
ありがとうデンカー。
ホントに。
でも今夜は食欲がなくて頂けそうにないわ。
またの機会にお願いね。
(デンカー)はいもちろんです奥様。
どうも。
ありがとうございます。
ハハハハハッ…。
フーン…。
そのはずだけど。
知らなかった。
(コーラ)部屋に来ると思ってたのに。
検査結果を知らせに?
(コーラ)そうよ。
みんながそろってるところで言いたくてな。
幸い心臓には何の問題もなかった。
痛みの原因は潰瘍だったんだ。
ああよかったわ。
(イーディス)まあ一安心だけど食事制限をしないとね。
(コーラ)ええそうね。
これからは白身魚や鶏肉が中心よ。
お酒は禁止。
まさか…。
本気よ。
もう怖い思いはしたくないもの。
だとしても交渉の余地はあるんだろ?クリスマスまで節制するというのはいかが?イブまでだ。
いいわ。
イブまでね。
お母様?いいでしょう。
それまで禁酒よ。
(ブランソン)僕の最後の思い出にクリスマスは盛大に。
最後だなんて言わないで。
ええいつかは戻りますよ。
村の発展を見にね。
それで思い出した。
もうひとつ朗報があるんだ。
デラ・フランチェスカの絵が高値で売れたぞ。
まあよかったわね。
行きましょう。
ああ行こう。
よかったですね。
おめでとうございます。
喜びたまえ。
  もう1人下僕を雇えるぞ。
モールズリーさん。
ああ。
(ヒューズ)どうやって説得したの?旦那様の朗報に乗じてお願いしたんだ。
今のお話ですが下僕を雇うんですか?君の耳にはアンテナがあるのかね?アンディを雇って頂けませんか?ローズ様の結婚式の時のあいつか?いい人でしたよ。
アァ…夜遅くまでデンカーさんと遊び回っていたようなやつだぞ。
彼でいいと思うけど決めるのはあなたよ。

(イーディス)楽しみねマリゴールド。
(マリゴールド)アァ…。
飾りつけよ。
(ブランソン)ありがとう。
(シビー)ありがとうアンディ。
(アンディ)はいどうぞ。
ジョージも付けてみて。
かわいいわね。
ここに飾りましょう。
ライトをつけるよ。
サンニイチ。
アァ!
(ブランソン)フーッ!
(シビー)きれい!パパ!
(モールズリー)ここも駄目か。
もう1軒回ったら休もう。
ウン…ええ。
それがいいわ。
次はどこ?ああファウンテン・インね。
(せきばらい)見ちゃ駄目よ。
アァ。
君に報告しようと思ってね。
家を買ったよ。
契約完了だ。
あらよかったじゃない。
クリスマス前にすてきな知らせね。
目を開けていいわよ。
おお…。
イブには大勢集まるのかね?ほとんど内輪よ。
アティカス様とローズ様もいらっしゃるわ。
彼はユダヤ人なのに?やめてください。
ローズ様ご夫婦は1月にはニューヨーク。
ブランソン様はボストンか。
ええ。
ブランソン様がいなくなるのは寂しいわ。
あなたにはやっかい者でもあの方はみんなをつなぐ懸け橋のような人よ。
彼の存在にはもう慣れた。
おやまあ。
本人が聞いたらきっと大喜びでしょうね。
フン。
(ノック)ああカーソンさん。
今ちょっとよろしいですか?フン…。
カーソンから聞いたよ。
私に話があるそうだな?ベイツさんの件で。
ああそうらしいな。
ベイツに有利になる話ならぜひ聞かせてくれ。
ですが本人に連絡する手段がないと…。
まあそこは気にするな。
それで何が分かった?
(バクスター)ベイツさんは事件の日ヨークにいたと警察に証言しています。
「パブでお昼を食べたけど店は覚えてない」と。
ええ店を忘れるなんてどうかしているわよね。
ええ。
その店を突き止めました。
何!?
(モールズリー)ベイツさんの写真を持って私はバクスターさんと一緒に休みの日を利用してヨークにあるパブを一軒一軒回ったんです。
でも大変だったでしょう?いつからそんなことを?
(バクスター)ブランカスター城から戻ってからです。
(イーディス)一体何軒回ったの?60か70か。
リストを作って順番に回りました。
3分の2を消化した時点で当たりが…。
証言してくれたのはピッカレルというパブのソルターさんです。
信頼できる証言なの?ええ。
彼はベイツさんをよく覚えていました。
脚の悪いベイツさんがテーブルに着くのに手を貸そうとしたら不機嫌になったそうで。
ベイツらしいな。
(バクスター)でもそのあと2人は南アフリカ戦争の話で意気投合したそうです。
(モールズリー)これならベイツさんがヨークにいたという証拠になるんじゃないかと。
ひと言よろしいですか?ヴァイナー警部補がその証言を認めれば起訴は避けられると思います。
だけどベイツの無実が証明されたら代わりにまたアンナが逮捕されるのでは?かといって無実のベイツをいつまでも逃亡者にはしておけない。
もちろんそうね。
モールズリーバクスター。
2人ともお手柄だ。
よくやってくれた。
早速マレーに連絡する。
ベイツも我々も2人には感謝してもしきれない。
恐れ入ります。
マレーと話したよ。
マレーが直接会って証言を取れれば問題ないそうだ。
ベイツに連絡したの?どうしたものか。
こっそり呼び戻してベイツからマレーに連絡させるのよ。
まったくマレーには次から次へと面倒ばかりかけているな。
アンナはまた逮捕されるの?マレーは「されない」と言ってる。
どうやら「アンナを目撃した」という例の証言の信憑性が怪しくなってきたらしい。
ほかに証拠がない限り大丈夫だ。
じゃ自由の身ね。
よかった。
一安心だわ。
ところでトムのアメリカ行きだがシビーを置いていくように何とか説得できないものだろうか?絶対に無理よ。
具合はどう?だいぶいいよ。
刺激がなくてかなり退屈だがな。
解禁日のクリスマスイブは気をつけてね。
匂いだけで酔っ払うわよ。
天国だろうな。
真面目な話よ。
小作人たちの前で酔っ払って醜態をさらさないで。
それにしても絵が高く売れて罪悪感が薄れたわ。
今だってこれからだって君が私に罪悪感を抱く必要などない。
イブは台なしにしないでね。
ウフン…。
あらまあ。
(アンディ)味見して。
ヒューズさん。
デイジーは料理の本を出すべきかも。
その道に進んだら?いや。
デイジーは年が明けたら気持ちも新たに勉強に励むんだよ。
努力を無駄にしてほしくないんだ。
(デイジー)「勉強は仕事の邪魔」っていつも言ってるくせに。
(パットモア)あんなの本気じゃないよ。
(ヒューズ)可能性を広げるっていうのはすばらしいことよ。
(デイジー)どうかしら…。
(パットモア)あたしの仕事が増えるっていうならやってやるさ。
メリークリスマス!
(笑い声)
(マートン)どうして隠していたんだ?何か月も。
今見せたでしょ。
ラリーの君への仕打ちはあまりにひどい。
いくら息子でも許せない。
結婚は無理よ。
気持ちは変わらないのか?しかたがないわ。
あなたの事はこれからも好きだし幸せを祈ってるわ。
ツバを吐かれるよりも残酷な響きだ。
愛しているよイザベル・クローリー。
こんな老いぼれの愛の言葉では不足だろうが心から君を愛してるんだ。
老いぼれなんかじゃないわ。
それに気持ちはうれしいのよ。
だけどこの先ずっとあなた方親子の対立を見たくはないのよ。
(扉を開ける音)あら。
あいびきのお邪魔だった?ハァ…ありがとう。
その冗談に救われましたよ。
失礼します。
(バイオレット)お話の途中では?いえいいんです。
もう話すことはない。
さようなら。
(扉の開閉音)悲しい感じね。
ええ悲しいわ。

(アンナ)ハァ…。

(デイジー)私たちもパーティーに呼ばれるかしら?だといいけど。
(ヒューズ)ありがたいことに使用人も小作人も呼ばれてるわ。
バローさんアンドリュー君たちも料理を運んでくれ。
モールズリーさんだけじゃ手が足りない。
はいカーソンさん。
それを。
あとで少し話せるかな?時間があればでいいんだが。
ええいいわよ。
声をかけて。
ウン…。
(足音)ウフッ…。
子供たちが下にいるうちに下げとこうと思って。
ウン。
どうしたの?あとで思い出せるように全てを目に焼き付けてる。
ああトム…。
メアリーのようにしつこく引き止めたくはないのよ。
だけど…あなたが恋しくなるわ。
僕だって恋しくなるよ。
家族みんなのことがね。
フッ…。
(足音)考えることは同じね。
シビルのために一緒に祈らないか?あとに残された僕ら3人で。
両親だっているわ。
一緒に年を取りたかった。
そうね。
(ブランソン)3人そろうのは最後かもしれないし。
ハァ…愛するシビル。
聞こえてる?クリスマスに私たちからありったけの愛とキスを贈るわ。
シビーがこの家で祝うクリスマスはこれが最後なんだな。
きっとまた戻りますよ。
あの子を置いていかないか?せめて落ち着くまで。
いえできません。
だろうな。
でもそのお気持ちはうれしいです。
下へ行こう。
皆集まってる。
さあ。
ではみんなくつろいで。
今日は思う存分好きな物を飲んで好きな物を食べてくれ。
君もだ。
モールズリーアンドリュー。
アンナ君もだ。
遠慮するな。
さあみんな大いに飲もう。
(コーラ)誰かさんはもう酔っ払ってる。
ああ硬いこと言わないでくれよ。
おお。
(小作人)失礼しました伯爵。
何をしてるんだ?やだ。
しらけさせないでちょうだい。
仲よくしてる?はい奥様。
スプラット?はい…。
対立は嫌いなの。
我慢ならない。
対立などしておりません。
それならいいわ。
戸惑ってるの?そりゃそうさ。
忘れてるかもしれないけどユダヤ人はクリスマスを祝わない。
そう。
じゃ我が家のクリスマスに耐えられたらこれからもう怖いものなしよ。
(ローズ)ウフフフッ…。
妙だな。
2つの家族に属しているんだってことをやっと今実感してるよ。
私もよ。
これが結婚なのね。
すてきなことだわ。
ウフッ…。
カーソンさんに叱られるぞ。
えっ?あの人寛大な人だよ。
公正な人だが寛大かは疑問だ。
どうもパットモアさん。
ウン。
ありがとう。
イヒヒッ…。
フッ…ドアを閉めて。
お願い。
人が来ないようにね。
でも長くは抜けられないわよ。
少し休みたいのよ。
激動の1年だったから。
そうね。
プロポーズに誘惑。
この年でそんな事があるなんて。
  だけどクラーギン公爵夫人の件は腑に落ちないわ。
あんなに必死に捜すなんて。
彼女を嫌ってるのに。
ハァ…今頃2人はパリだし話してもいいわね。
ハァ…公爵と私は出会った日に恋に落ちたの。
それから何週間もダンスや夜のスケートを2人で楽しんだわ。
そしてついに決意したの。
駆け落ちを。
それで?一緒に馬車に乗って港へ向かいヨットで旅立つはずだった。
でも私の侍女が密告して夫人が追ってきたの。
彼女は私を馬車から引きずり下ろしたわ。
無理やり腕をつかんで?腕や髪や脚やいろいろと。
力ずくで引きずり出すと彼女は自分の馬車に私を押し込み夫の元へ送り返したの。
乱れた格好のまま?男は気付かない。
じゃ彼女は恩人ね。
あのままでは私は全てを失い日陰の身になってた。
感謝したわけね?何日かして気付いたの。
彼女は私を救ってくれたのだと。
あの時の借りを返すために私も…彼女を救ったの。
それが最後の恋?理性を失ったのは最後よ。
答えになってない。
これ以上は言えないわ。
エドワード朝は享楽の時代だった。
アァ…。
こんな所で何してるんですか?ハッハッハッ。
パーティーに戻って。
早く早く。
荷造りはもう済んだの?ほとんどね。
事務所にある物は全部君が引き継いでくれ。
何から手をつけていいか。
君なら僕よりうまくやれるよ。
(コーラ)トムメアリーお願い。
ロバートを止めて。
酔って演説する気よ。
無理もないわね。
数か月ぶりのお酒だもの。
お集まりの皆さん!お集まりの皆さん!ここで伯爵に感謝をささげましょう。
このすばらしいパーティーと実りある1年に。
待ってくれ。
今ちょっといいかな?ええかまわないけど?
(拍手)ハハッ…。
では次はレディー・メアリーが歌ってくださいます。
伴奏はレディー・イーディス。
(せきばらい)2人が?ええ。
そう…。
(扉を閉める音)やめておく。
いいでしょ。
クリスマスなんだし。
家を買ったお祝いよ。
そのことで1つ言っておかねば。
君は私が家を買ったというが私だけのものではないんだ。
違うの?違う。
君と私の共同名義にした。
勝手にすまないが最初に決めたとおりにしたくてね。
カーソンさん。
お気持ちはとてもうれしいわ。
だけどそれは駄目よ。
どうして?先のことは誰にも分からないわ。
いつまでここで働くかも。
この先新しく踏み出そうって時になって私がそばにいたら邪魔でしょう。
要点はそこだ。
なあに?君にそばにいてほしい。
今のは何かの聞き間違いかしら?結婚を申し込んだように聞こえたなら間違いではないよ。
どうだろう?どうって…。
驚いて倒れそうよ。
だが不快ではない?アッ…ハッ…カーソンさん。
これだけは言えるわ。
今の気分が不快とは程遠いことだけは確かよ。
返事は急がないからゆっくり考えてくれ。
なぜなら私は…君としか結婚する気はない。
アァ…。
それじゃ…。
一体何に乾杯するんだ?私がこの年でプロポーズされたことをお祝いしましょう。
それだけ…かい?もちろんあなたと結婚するわ。
おバカさんねぇ。
もう待たせすぎよ。
ああジョージ。
君がいなくなると寂しいよ。
もう言ったかな?本当に寂しい。
みんなに言われてるだろうが。
そうですね。
でもあなたまで感傷的に?ハハハッ…。
酔っ払うと思わず本音が出るもんだ。
今や私はすっかり君を好きになったんだよ。
シビルが聞いたら驚くだろうな。
ここはいつでも君の家だ。
僕と同じくらいシビルも喜んでます。
僕にとってもダウントンは我が家です。
シビルは驚くでしょうが正直な気持ちです。
アハハッ…ああ。
さてと。
マリゴールドには何と呼ばせよう?
(シビー)ロバさん。
ああ…。
まあいい。
みんなもそれで。
マリゴールドにこれからそう呼ばれるたびにお前を思い出せる。
やったなシビー。
お前の勝ちだ。
アハハッ…。

(ピアノ)ああ合唱の時間?まだだ。
その前に言いたいことが。

(ピアノ)お集まりの皆さん。
先ほどの義理の息子の温かいスピーチに応えて私と妻からも感謝の言葉を贈らせてください。
トム・ブランソン。
彼は時代の荒波の中領地運営の舵を取りこのダウントンを守り抜いてくれました。
しかし別れの時が来ました。
旅立ちを見送るのは非常に寂しいですがトムとシビーの幸せな新生活を祈りたい。
それでは2人を温かい拍手で送り出しましょう。
(拍手)ブラボー。

(合唱)
(コーラ)お見事よ。
酔っ払ってるのをおくびにも出さないなんて。
気を張ったのさ。
これでも軍の訓練を受けてる。
ウフッ…。

(合唱)ああベイツさん。

(合唱)
(合唱)メリークリスマス。
アハハッ…。

(合唱)どうして…。
し〜っ。
心配事は後回しだ。
今はただ幸せなクリスマスを祝おう。
フフッ…。
2017/02/19(日) 23:00〜23:53
NHK総合1・神戸
ダウントン・アビー5 華麗なる英国貴族の館(10)[終]「涙のクリスマス」[二][字]

20世紀前半の英国貴族を描いた大ヒットドラマ第5章、最終回。シンダビー卿のピンチに気づいたローズは…。アンナを救うため、ベイツが犯行を自白する手紙を残して逃亡!

詳細情報
番組内容
シンダビー卿は屋敷に突然やってきた女性と男の子を見て青ざめる。その様子に気づいたローズは…。マートン卿の息子たちに結婚を反対されているイザベルは、別れる決意をする。一方、伯爵家に悪い知らせが届く。殺人容疑で逮捕されたアンナの裁判の日がすでに決まったというのだ。なんとかしてアンナを救いたいベイツは、自分が犯人だと自白する手紙を残し、姿を消してしまう。はたして、アンナの潔白は証明されるのか。
出演者
【出演】ヒュー・ボネヴィル…玉野井直樹,エリザベス・マクガヴァン…片貝薫,ミシェル・ドッカリー…甲斐田裕子,ローラ・カーマイケル…坂井恭子,アレン・リーチ…星野健一,リリー・ジェームズ…下山田綾華ほか
原作・脚本
【脚本】ジュリアン・フェローズ
監督・演出
【演出】ミンキー・スパイロ
制作
〜イギリス カーニバル・フィルムズ/アメリカ マスターピース制作〜