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地上波テレビの字幕を全文書き起こします

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字幕書き起こし 追跡!極上マグロ〜嵐の北大西洋 38日間完全密着〜 2017.02.19

これは嵐の北大西洋での男たちの物語。
彼らは遠洋マグロ漁船第一昭福丸の乗組員たち。
マグロを求めて日本からおよそ1万キロ離れた荒波の中漁をしています。
狙うはクロマグロ。
黒いダイヤと呼ばれています。
マグロの中でも最大級の大きさ。
脂がしっかりのって味も最上級。
1匹100万円以上の値が付く事もあるまさに極上マグロ。
(乗組員たちのかけ声)海の男たちの知られざる素顔に迫ります。
一獲千金のマグロ漁を体当たりリポートするのはお笑いタレントの静恵一。
まだあんまり売れてません。
静くんは大阪出身。
お笑いコンビサミットクラブの1人。
高校生でプロの芸人となり今は舞台の演出や脚本も手がけています。
今回スケジュールが丸々空いていたので大抜擢されました。
カメラマンと2人で乗り込んだマグロ漁船。
そこに待っていたのは…。
荒れ狂う北大西洋。
うわあ!きたー!ひえ〜!めったにお目にかかれないモンスター級超巨大マグロとの闘い。
毎日書いた航海日記と共に未知なる北大西洋のマグロ漁をお伝えします。
さらに番組でははるばる日本へやって来た極上マグロを追跡。
過酷な漁から一流寿司職人のスゴ技までマグロの魅力に迫ります!
(関根)いや〜いい天気ですね。
(中尾)いいねえ。
ちょっと風が冷たいけど。
なんでこんな年寄り呼びつけてんだよ。
呼びつけたわけではないんですけれども。
皆さん静岡へようこそ。
そうですか。
どうもありがとうございます。
(広瀬)富士山もきれいに見えてますよ。
(熊切)富士山がすごいきれい。
(広瀬)皆さんがいるここは清水港でございましてこちらの港は冷凍マグロ水揚げ日本一の港なんです。
私たち地元静岡の自慢なんですよ。
「私たち」ってなんだい?この2人です。
(関根)静岡出身?静岡代表で出るのが申し訳ない2人なんですけど。
(柴田)僕たち静岡県出身ですよ。
(中尾)そうなの?
(柴田)まさにこの辺の…近所に住んでましたから。
(中尾)じゃあ冷凍マグロだ。
冷凍マグロじゃないです。
皆さんマグロはお好きですか?
(熊切)大好きです。
大好きですよマグロ。
よかったです。
マグロいいね。
おいしいですよねマグロね。
今日はですねマグロに関わる職人のスゴ技を皆さんと一緒に見て参りたいと思います。
という事で参りましょう。
よし行こう!行きましょう!日本から飛行機を乗り継いで26時間スペインラス・パルマス。
北大西洋遠洋マグロ漁の一大基地です。
乗り込む船は宮城県気仙沼を母港とする第一昭福丸。
一生懸命頑張ってきて頂きたいと思います。
(一同)乾杯!リポーターの静くんを待ち受けていたのは日本人6人インドネシア人17人の乗組員たち。
リーダーは気仙沼出身船頭の小山範浩さん56歳。
そして長男で一等航海士の涼太さん26歳。
親子でこの船を引っ張ります。
船頭には大切にしている言葉があるんです。
年齢も国籍も違う。
だからこそ家族のような強い絆が求められるんです。
今回の漁場は北大西洋の荒波の真っ直中。
ラス・パルマス港から1週間かけてはるか3200キロかなたのアイルランド沖を目指します。

(音楽)10月1日第一昭福丸いよいよ出港です。
一度乗ったらもう降りられません。
静くんは漁師さんたちの仕事を手伝いながら一緒に生活します。
こちらが静くんのプライベート空間。
案外…。
わかります?幅70センチ長さ180センチのベッド。
テレビも置いてあるんだ。
航海3日目。
船頭の長男涼太さんが丸刈り頭になっていました。
「郷に入っては郷に従え」という事で…。
早く仲間になりたい!その一心で人生初めての丸刈りに。
うわーっ!うわーっ!涼太さんは元々外国商船の航海士でした。
一昨年父親に誘われてマグロ漁船に乗る事を決めたそうです。
大西洋のクロマグロの漁は国際的な漁獲枠が厳密に決められています。
限られた日本への枠の中で今回第一昭福丸に割り当てられたのは42トン。
目標は10月のうちに42トンを釣り揚げる事。
ラス・パルマスを出てちょうど1週間。
海が鉛色の重たい表情に変わりました。
(ブザー)最初の漁初縄の日を迎えました。
(かしわ手)午前5時甲板に乗組員が集合。
漁には浮きを付けた長い縄を使います。
「レッコ」投げ入れる針はなんと3000本。
その1つ1つにエサとなるイカやアジを付けていきます。
マグロはえ縄漁には2つの工程があります。
まずは投縄。
長い幹縄にエサを付けた枝縄を固定し海へと流していきます。
これだけで5時間以上の作業です。
幹縄は長さおよそ150キロ。
これは東京から静岡までの距離とほぼ同じ。
もう1つの作業は休憩を挟んで午後1時頃に始まります。
今度はかかったマグロを取り込んでいく揚げ縄。
こちらは平均13時間かかります。
投縄と揚げ縄を繰り返す。
これが北大西洋の壮大なはえ縄漁なんです。
次第に風が強まり海が荒れてきました。
おお…おお〜!舳先にぶつかった大波が砕け散り雨のように降り注ぎます。
まるで暴風雨。
ああ〜…っ!うわ〜!
(スタッフ)そんなに…。
ヘヘヘ…。
揚げ縄開始から7時間後の午後8時。
すっかり日は暮れ海のうねりはますます強くなってきました。
船への出入り口でマグロも引き揚げる舷門。
そのすぐ先は荒れ狂う北大西洋の海です。
まさに死と隣り合わせの世界。
ボースン!何かあったみたいです。
これまでと違う枝縄の張り具合。
マグロでしょうか?獲物が逃げないよう細心の注意を払いながら手繰り寄せていくと…。
船を止め獲物との距離を詰めていきます。
モリを手にした男たち。
すると…。
海面に浮かび上がってきた大きな魚。
北大西洋のクロマグロです。
激しく暴れるマグロ。
船の上ではマグロを引き揚げるカギ状のフックとウィンチをスタンバイ。
はえ縄はチームワークの漁です。
かかったか?超怖え!ついに仕留めた北大西洋のクロマグロ。
優に100キロは超えています。
北大西洋でのマグロはえ縄漁。
よいしょ!それにしても大きなマグロ。
怖え…怖えよ…!やばいやばいやばいやばい…どうすんのどうすんの…?おおっ!ああ怖い!マグロは長時間暴れると体温が上昇して身が傷んでしまいます。
だからすぐに活け締めに。

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マグロのおいしさは釣り揚げたあとの処理にかかっているんです。
内臓やエラを取り除き海水で洗ったら重さを測定。
そのあと通し番号入りの電子タグを付けて漁獲量を記録していきます。
マグロが減る中大西洋では日本の漁船が国際的な規制を厳格に守った結果クロマグロの数が回復してきました。
とれた鮮度そのままで日本へ運ぶのに欠かせないのがこの急速凍結庫。
マイナス60度の超低温で一気に凍らせます。
この冷凍技術によっておいしいマグロが食べられるんです。
すごいな。
初縄の日揚がったマグロは3000本の針のうち18匹。
でもここでは平均的な数。
合計2.8トンという上々の滑り出しとなりました。
これが続くといいけど…。
すごいね。
日本人マグロ好きだね。
(広瀬)そうなんですよね。
でもこういった映像を見るとやっぱりありがたみを感じながら食べないとって思いますよね。
大切に食べたい。
スペイン人はマグロ好きなんですよ。
(一同)へえ〜!とってくると全部で分けるのね。
(広瀬)そうですね瞬間的に…。
嘘でしょ?いやいや…。
極上マグロ追跡ツアー
一行が訪れたのは三保造船所
大型漁船の建造数日本一を誇る会社です
(熊切)これ続いてるんだ!
特別に入らせてもらったのは完成間近の第八明神丸
全長57メートル
静くんが乗った第一昭福丸とほぼ同じ大きさです
ここで揚げてましたね巻いてね。
(中尾)そうそう…。
(関根)これか!俺がこうやって…。
(一同の笑い声)
(柴田)まあまあの…。
ちなみにですねVTRにも出てましたはえ縄漁の道具。
こちらが枝縄ですね。
ここにイカを付けて…。
その枝縄にこれが付いてこれが幹縄になると。
うわ〜すごい。
丈夫だ。
これ150キロもの長さを13時間かけて引き揚げて…。
150キロですよ。
(柴田)大変だよこれは。
(中尾)ここで作業するのかな?
(乾さん)そうですね。
ここでマグロをバラしてしまって締めてバラしてそこの入り口から凍結庫の中へ入れていくんですね。
(柴田)中尾さんあそこですよ。
(関根)あそこですよ中尾さん。
冷凍庫いきなり?
(広瀬)でもあの…。
ああ…!
(広瀬)残念!
凍結庫と魚を入れる魚艙を見せてもらいます
(柴田)自分行きましょうか?
(関根)俺も行きましょうか。
(乾さん)じゃあ僕先行きましょう。
(柴田)どうぞどうぞ。
(熊切)どうぞどうぞ…。
落ちないでくださいよ。
まさかの…。
魚を入れておく場所
どのくらいの広さだと思いますか?
おお!広い!
(関根)うわっ!やっぱこのくらいなきゃ42トン…。
(柴田)えっ!?こんなに広いの?
(関根)あとさ…。
新築のにおいする…本当だ。
関根さんどのぐらいの広さですか?
(中尾)縦は?
(関根)なんて言ったらいいんだろ。
(柴田)縦で30メートル…。
(熊切)全然30メートル以上あると思いますよ。
(中尾)横は?
(熊切)今走ってます関根さんが。
(関根)歩幅で言うと…。
(広瀬)走れる広さですか?
(熊切)歩幅を測ってくれてます。
(関根)1314151617181920212223242526…。
通り過ぎていく関根さん見えました今。
(柴田・熊切)30ヤード!
関根さんさすがニアピン!
実際にはここにおよそ300トンの魚が入るそうです
こちらは北大西洋。
(ブザー)午前5時第一昭福丸の1日が始まりました。
リポーターの静くんも基本的には漁師さんと同じ生活。
この時期の北大西洋アイルランド沖はとにかく寒い。
防寒対策が欠かせません。
そびえ立つ壁のような波。
ひー!ふう…うー…。
ああ〜よいしょーい!ヘヘッ。
うわっ!
(くしゃみ)
(くしゃみ)風邪ひいてもうてるやん。
かかったマグロが船に近づくまではひたすら縄の回収。
静くんの担当はもつれた縄をほどく係。
複雑に絡んでしまった枝縄を手早くほどき束ねなければなりません。
すごいっすね。
回すから指。
ベテランは1束1分もかからずに仕上げますが静くんそうはいきません。
厳しいダメ出し。
でも誰より静くんの事を気にかけているのがこの甲板長通称ボースンの佐藤睦雄さん。
マグロ漁35年のベテラン漁師です。
北大西洋はエサが豊富で海流が速く水温は冷たい。
だからここのクロマグロは身が引き締まって脂がのっています。
平均170キロ前後の大きなマグロに悪戦苦闘!ダー…ダーッ!この日の午後突然緊張が走りました。
外せ!突然船に緊張が走りました。
全員が作業の手を止め船の周りを見張っています。
そうです。
釣り針にかかったマグロが船の周りを逃げ回っていました。
船を旋回させ慎重に縄を手繰り寄せながらマグロとの距離を詰めていきます。
マグロが近づいてきました。
今がチャンス!なかなかとらえる事が出来ません。
マグロに引っ張られた枝縄がスクリューに絡むと最悪の場合船がストップしてしまう恐れも。
枝縄の先には釣り針だけが…。
クッソー!船は無事でしたがマグロは逃しました…。
午前2時大体この前後に1日の漁は終わります。
やばいやばいやばいやばい…。
マグロ漁船の1日は大体こんな流れ。
午前5時過ぎからの投縄は当番制。
揚げ縄は午後1時から始まり午前2時頃まで続きます。
数少ない楽しみです。
手が空いた人から交代でとる事になっています。
魚料理が多いかと思いきや焼き肉やカレーといった肉を使った料理が中心。
辛い味を好むインドネシア人にはスパイスを利かせた特製料理や豚肉を使わないイスラム料理が用意されます。
揚げ縄が始まる午後1時までは各自睡眠を取りつつ身の回りの事も。
真水は貴重なので洗濯には海水を使っています。
お風呂は早い者勝ち!あらっ失礼!シャワーは真水が出ますが湯船のお湯は海水を沸かしたもの。
さすが日本の船!トイレには温水洗浄器が付いていました。
これまでにないほど海がうねっています。
まさに嵐!テレビ落ちてきましたからね。
(ため息)乗組員の命を預かるかじ取り。
さぞや神経を使うはず…。
マグロはえ縄漁は船頭の腕次第。
その日の漁場を決めるのも船頭の仕事。
天候やデータを分析しながら決断します。
うーん…。
漁も中盤に差しかかり1日にとれるマグロが10匹を割り込む日が続いていました。
予想外の苦戦です。
すごい風とそして波です。
うわあ!きたー!ひえ〜!はあ〜。
建物3階分ほどの波。
吹き飛ばされそうな風。
台風の真っ直中にいるかのようです。
ああーっ!来る日も来る日もシケの海に縄を入れては揚げる。
男たちは黙々と続けます。
ああ…。
たまに手応えを感じても揚がってくるのは海のギャング。
サメは縄をかじってしまう厄介者です。
マグロを狙っているはずなのになぜか釣れるのはサメばかり。
疲れが倍増します。
さらに悪い事は重なります。
真夜中のトラブル。
幹縄が切れて海に流されたのです。
切れた幹縄には半分以上の枝縄がついています。
揚げ縄作業を中断しサーチライトで捜索。
荒れる真っ暗な海の中浮きが出す電波を手掛かりに切れた幹縄を捜します。
3時間後波間に浮かぶ浮きをようやく発見。
船をゆっくりと近づけます。
普段温厚な船頭がいら立っていました。
切れた幹縄をなんとか回収。
やっと漁に戻れます。
結局この日終わったのは午前5時。
揚がったマグロはたったの8匹。
針は3000本仕掛けたのに…。
漁が1日長引けば燃料代やエサ代などに数十万円の経費が余分にかかってしまうのです。
この日は静くんにとって特別な日。
おーっ!イエーイ!さあどんな日になるでしょうね?ああ…。
ケーキというわけにはいきませんがマグロ船でしか味わえない特別なもの。
インドネシア人の通称ジローさんがプレゼントしてくれるそうです。
ジローさんが今からおなかに包丁を入れます。
マグロの腹から取り出したのはなんと心臓!特に色が白い心房の部分が絶品なんだそうです。
心臓のとこだよねこれ。
何?これ。
焼き肉の…なんやろう?これ。
基本的には捨ててしまう内臓ですがこの心房は漁師さんだけのごちそうなんです。
極上の珍味。
おいしそう。
そして北大西洋からもとんでもないプレゼントが届きました!静くんの誕生日。
北大西洋からこんなプレゼントが…。
漁師さんたちも驚くほどの大物が揚がりました。
上げろ上げろ上げろ上げろ!せーの!ストップストップストップ!強い強い強い…。
見てください!この胴回り。
重さ390キロの超巨大マグロ!まさにモンスター級です。
せーの…。
せーの!ああ〜!ほら!レア?レア?めったに出ないサイズの大物。
この日はこの巨大マグロを含めて15匹とまずまずの成果。
静くんいい誕生日になりましたね。
さて建造中のマグロ漁船を見学中の一行
向かったのは船員たちの居住区
マグロとは違うな…。
本当だ。
別世界だ別世界。
(関根)ああなるほど。
(柴田)でもきれいだなこういうとこも。
(広瀬)本当ですねホテルみたい。
(熊切)こうやって1つ1つお部屋になってるんだ。
(関根)ルームサービスです。
(柴田)アハハハッ!こうなってるのね。
(中尾)はいみんな見て。
(柴田)1つずつ?
(熊切)ああ…これベッド?
(中尾)だから1メートル80だよ約ね。
(柴田)そうですね。
(中尾)で70センチだと。
(柴田)70センチ横幅。
(熊切)落ち着くので逆に。
(熊切)そういうものなんですね。
(関根)ちょっと柴っちゃんリポートしてよ。
(柴田)はい失礼します。
好奇心旺盛なご一行
柴田さんが代表してベッドの寝心地を確かめる事に
(関根)どう?
(柴田)でも全然いいですよ。
(中尾)寝たらそうでしょう。
(中尾)松村じゃ無理だな。
松村さんは難しいです。
(関根)でかい人はな。
(関根)ああ。
(柴田)ちょうど横になったこの先にあるのでここでテレビ見れますね。
(中尾)なるほど。
休憩時間ちょっと寂しいな…なんていう時ゲームなんかも多分出来ると思いますよ。
(広瀬)熊切さん…。
(広瀬)男性ですもんね…。
アハハハッ…聞く人間違えた!
(広瀬)狭いほうがいいですよね。
話がどんどんそれていきました
次は船の心臓部とも言える操舵室へ
お邪魔します。
おお…。
(関根)ここだ!ここが船長室だ。
(熊切)すごい…。
うわっ広い!船長室も。
(中尾)全部見えるね。
(関根)見えますね。
でかいよ。
おっきい!
(広瀬)造る上で大変だなっていう苦労する部分はどこですか?はい。
(関根)全部。
およそ300トンの鋼鉄から造られる大型漁船
数ある工程の中でも最も職人技を必要とするのが撓鉄と呼ばれるこの作業です
鉄が冷やされる時に縮む性質を利用して火と水だけで曲げていきます
分厚い鉄の板がおよそ5時間の作業で見事な曲線に
この鉄板は大型漁船のこの部分です!
すごいですね。
(広瀬)そういった船を堪能して頂きまして…。
(広瀬)次は食べたいですか?
(柴田)食べたい!
ご一行もう極上マグロを食べるつもりになっていましたが…
(広瀬)そうなんです。
中尾さんお待たせしました。
「冷蔵株式会社」。
(中尾)ああいいねえ!
(広瀬)お待たせしました。
(中尾)いいね。
これだよおい。
(中尾)メインはこれだよ。
(柴田)この格好で入っちゃうの?
(熊切)ちょっと寒そうじゃないですか?この格好だと。
訪れたのはマグロを貯蔵する超低温冷蔵庫
さあ皆さん
(広瀬)ずっと入りたいって…。
(関根)言ってたもんね。
ありますよね。
あるよねえ。
(広瀬)では行きましょう。
(柴田)行こうぜ!
(広瀬)この奥がマイナス60度。
(熊切)息がいきなり真っ白になった!本当だ!
(広瀬)痛い痛い。
顔が痛い。
(熊切)あっ!マグロが寝てる!
(柴田)でもやっぱりマグロ…。
(中尾)アイルランドのね。
はい。
(広瀬)じゃあまさにVTRで見たところですね。
(横山さん)この倉で大体小さいの大きいのありますけど…。
1万本!?
冷凍マグロ水揚げ日本一を誇る清水港
世界各地からマグロが凍ったまま運ばれてきます
あの昭福丸がとったマグロもありました!
(関根)寒いですね。
このなんか息…。
しゃべるとなんかたばこ吸ってるみたいだろう?
(熊切)確かに。
ずっと煙が出てる!
(広瀬)かっこいい!
マイナス60度で凍結されていれば酸化が進まないため長期にわたって劣化しません
うん腐らない。
出ましょう。
(広瀬)もう体感しましたもんね。
(熊切)中尾さんまつ毛凍ってる。
(熊切)違うよ!なかったよそんなまつ毛に…。
(広瀬)中尾さんすごいです!
(関根)顔が痛い。
(熊切)無理無理!すごいですね!
(一同の笑い声)この漁で一番…。
おっほほほ…。
うわーっ!ええ〜。
えーっ…!いつ波にのまれてもおかしくない状況。
でも海の男たちはこの危険をまるで楽しんでいるかのよう。
(乗組員たち)おおーっ!
(乗組員たち)ヒュー!ところが悪天候に加えてマグロもなかなか揚がりません。
温厚なインドネシアの乗組員も次第にいら立ってきました。
ハリイさんものすごく仕事が出来るんで。
仕事が早いんですよ。
なのでもたもたしてると怒られちゃうんです。
実は静くんあまりみんなの役に立っていない事を気にしていました。
漁を終えて戻った部屋。
こんな独り言を…。
疲れた〜。
(ノック)はい。
お風呂行ってきま〜す。
この日の航海日記は…たったの4文字。
その翌日。
うわ〜!これはきてますね。
大丈夫?悪天候と不漁が続く中船頭は漁を休むという決断をしました。
年末にかけて…。
クロマグロの割当量42トンを揚げるまでは帰れません。
それでも船頭は休息を選びました。
この日静くんは…。
という事で…。
寝ております。
おはようございます。
インドネシアでは日本の遠洋マグロ漁船に2年乗れば立派なマイホームが建つそうです。
弱冠ね…32歳だっけ?パソコンあるじゃん。
つかの間の休息。
いい気分転換になったようです。
その頃船頭は長男の涼太さんと作戦会議を開いていました。
インターネットで集めた波や風などの気象データを分析。
そして…。
この判断が吉と出るか凶と出るか。
明日は勝負の1日となりそうです。
あ〜寒い!船頭親子が勝負に出た日。
暴風雨。
静くんの体感温度は3度近くにまで下がっていました。
か…。
け…。
はあ…はあ…。
実は静くん少し前から左手中指が腱鞘炎になっていました。
周りの乗組員にはそれを隠して作業を続けていたのです。
相変わらず嵐のように荒れ狂う海。
船頭親子の読みどおりにいけばこの風はやがて収まるはずなのですが…。
風が急に弱くなってきました。
そして久々に釣り揚げたマグロ。
再び大きなマグロです。
オーライオーライ。
第一昭福丸にマグロが揚がり始めました。
この日は11匹。
船頭親子の決断が当たり2桁達成。
お見事!
(スタッフ)やっぱ当たれば大きいですね。
揚げ縄の時間。
この日も船頭の予想どおり穏やかな海です。
あとはマグロの群れをとらえているかどうか。
早速1匹目が…。
かかったのは見事なマグロ。
やったぞ〜!よしよしよしよし。
夜になっても第一昭福丸の勢いは止まりません。
そんな中ボースンが粋な計らいを。

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大丈夫ですか?マジ?静くんにマグロを引き揚げる重要な役割を任せてくれたのです。
もちろん初めての事。
(佐藤さん)ダメだ。
ダメ?もう1回?もう1回ね。
(佐藤さん)まだまだまだ。
まだ?
(男性)引っ張れ…。
(男性)お〜!オッケー?
(佐藤さん)オッケー。
(男性)行け行け。
逃げる?
(男性)逃げろ逃げろ逃げろ。
どこに逃げるの?どこに逃げるのよ!?お〜!重っ!重っ!これ。
よかったね静くん。
この日釣り揚げたマグロは19匹。
船頭がかけた勝負チームワークでしっかりものにしました。
目標の42トンまであと2.5トン。
ついにゴールが見えてきました。
マグロの心臓をごちそうしてくれたジローさん。
静くんに怒っていたハリイさん。
みんな笑みがこぼれています。
オッケー。
さあオッケー。
最後の…。
やりました!やっと…。
第一昭福丸割り当てられた42トンついに達成。
合計248匹。
1匹の平均は169キロでした。
うんあの…。
(広瀬)そうですね。
(柴田)でかかった!あれが…あれが海で泳いでるってすごいよね。
(柴田)すごいですよですから…。
違いますもんねお魚ですから。
(関根)すごい。
そして一行が訪れたのは日本一おいしいマグロが食べられると評判の末廣鮨
では皆さん日本一のマグロ堪能して頂きます。
(柴田)はい。
(広瀬)こちら行きましょう。
(広瀬)失礼します。
えっ?うわすごい。
何?これ。
(関根)カウンター?ええっ!わあすごい!
(柴田)いやいやいやいや…。
見て…わあ!すごい!
この握りただのマグロじゃありません
極上マグロ追跡ツアー
一行は清水の寿司の名店へ
失礼します。
えっ?うわすごい。
何?これ。
(関根)カウンター?ええっ!わあすごい!
(柴田)いやいやいやいや…。
見て…わあ!すごい!
(熊切)マグロが本当に…。
(望月さん)お待ちしてました。
(中尾)何?これは。
粋な演出じゃない。
(広瀬)そうなんですよ素敵ですよね。
(柴田)うわ〜すごいこれ!
(柴田)ちょっと待ってください。
(柴田)えっ!マジですか?そういう人だったそうだった。
マグロの目利きとしても知られる末廣鮨の親方望月榮次さん
市場に運ばれる前のミナミマグロを厳選して一本買いしています
そのためこの店ではマグロの様々な部位を堪能出来るんです
トロだけでもなんと5種類!
まさに極上のマグロを味わえる店
すごいな。
さすが。
清水の超低温冷蔵庫から届けられたマグロを親方が繊細な手さばきで握ります
まずは中トロ
(中尾・柴田)いただきます。
(関根)いっちゃうよ。
いただきます。
つまりね甘いね。
(関根)うん!マグロが甘い。
(柴田)なんでこんな感じ?トロっとしてますね。
うまい!
(熊切)おいしい!
(望月さん)ちょっといいですねちょっといいですね。
今中ですからね。
(熊切)中でこれ?
続いて職人技が物を言うハガシと呼ばれる握りです
そうですか。
(望月さん)これスジ。
(中尾)これ硬いんだよねちょっとね。
(関根)これがハガシ?
(望月さん)そうです。
普通切るとねこれが残るんですよ口の中にね。
(関根)そうですよねスジがね。
(望月さん)そうならないように…。
(関根)こうやっちゃうとならないんだ。
大好きだって!私の分まで食べようとしてるでしょ。
(柴田)スジ抜くんだ。
(関根)そうやってスーッと取っちゃうんだ。
(熊切)すごいきれいに剥がれて。
(望月さん)そうです。
(広瀬)よく思いつきましたよね剥がそうって…。
素晴らしいな。
(柴田)すごいよな。
(広瀬)柴田さんすごいですね。
清水…地元ですけど。
地元でもやっぱりこんな職人さんがいるなんて僕知らなかったですし誇りですねむしろ。
(広瀬)そうですね。
(望月さん)どうぞ。
いただきます。
(広瀬)これがハガシですね。
ハガシ。
(広瀬)中尾さんの大好きなハガシ。
(中尾・関根)うん!
(中尾)どうだい?うまいですね!
これを目当てに東京から足を運ぶ有名人も多いとか
(関根)すごいですね。
冷凍のほうが生よりおいしかったりするんですかね?私は握りだったらこのほうが…。
(中尾)俺もそう思うよ。
(柴田)本当ですか?
(柴田)そうなんだなやっぱり。
俺もそう思う。
あの…今ね魚のね冷凍技術ってのはすごいからねみんな生きてるうちにみんな凍結してるからそういう面ではすごいと思います。
(柴田)あ〜なるほどね。
続いてこちらのマグロも堪能して頂きたいと思います。
どうもどうもどうもどうも〜!あれ!?どうもどうもどうもどうも〜!皆様お待たせ致しました!
(熊切)本物だ!気づかなかったんですか?
マグロを手に登場した静くん
これが北大西洋でとったクロマグロです
(広瀬)そうですね。
嬉しいです。
(関根)船の最初の…初日の顔。
それはもう…。
だって日記に「帰りたい帰りたい帰りたい」って…。
本当ね帰りたいですわ。
(中尾)なんにもないんだもんね。
スーパー行ってマグロ並んでると見るんですけど
(中尾)あれだけの苦労してね。
そうか。
今切ったところがこんなところです。
見てください。
(広瀬)うわ〜!これはね切ってみたらやはりすごい…最高のマグロですね。
大将1つ作ってやってよ。
(望月さん)はい。
親方が特別に北大西洋のクロマグロを握ってくれました
脂がよくのった中トロです
いただきます。
はい。
この挟まれた状態で寿司を食うという…。
(広瀬)そうですね。
これはまた…。
こっちのほうが濃厚かな?濃さは。
(望月さん)脂がものすごく…。
かなりいけると思いますよ。
濃厚だよ。
頂こう。
(中尾)すごいよね?すごい!
(熊切)静さんいただきます。
はい。
ごめん食っちゃったけど…。
(関根)頑張ったね。
静くんうまい!ありがとうございます。
これをとってくれてありがとう。

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静くんもどうぞ極上マグロを味わってください
(柴田)食リポだよ。
やってやれ!いただきます。
(中尾)頑張って。
ああ緊張する。
(柴田)38日がここに詰められてるよ。
うん…!ああ…。
(柴田)これをとってたんだぞ。
おいしい!
(柴田)誇りに思っていいよ誇りに思って…。
うまっ!
(柴田)おいしいよね。
マグロってこんな味だったんですね。
もはや普通の人とかが感じるのとちょっと違うよね。
そうそうそう。
(中尾)違うと思うそりゃそうだ。
(関根)深みが違う。
うまっ!静くんの特別な38日間もいよいよフィナーレ。
(無線)港との無線交信。
英語が苦手な船頭に代わって長男の涼太さんが担当します。
(英語)
(無線)完了です。
あれ?なんだかちょっと照れくさそうですね。
11月7日38日間の航海を終え第一昭福丸はついにラス・パルマスに帰ってきました。
では降りますよ降りますよ。
それ!ああこんな感じか。
わ〜!共に過ごした仲間たちはまた航海へと旅立ちます。
ワイン。
ワインワイン。
おおまいど!ありがとう。
そして厳しく優しかったボースン。
2017/02/19(日) 13:55〜15:20
ABCテレビ1
追跡!極上マグロ〜嵐の北大西洋 38日間完全密着〜[字]

日本のテレビで初めて北大西洋で操業する日本のマグロ漁に完全密着!38日間に及ぶ取材を通し、はるか彼方の洋上で続く遠洋漁業の過酷さや魅力、男と男の心の交流を描く!

詳細情報
◇番組内容
日本人の食事に欠かせないマグロは、どこでどうやって捕られているのでしょうか?静岡朝日テレビは、マグロ漁の現実に迫るため「北大西洋の遠洋マグロ漁」に密着。宮城県気仙沼を母港とする第一昭福丸に乗船し、1カ月以上におよぶ密着取材に成功しました。日本人6人、インドネシア人17人の乗組員たちの思いに迫ります。
◇番組内容2
「黒いダイヤ」と呼ばれるクロマグロと命懸けで格闘する海の男たち。北大西洋の荒海の中、大きいものは重さ300キロ以上にもなるマグロを捕らえる様子など、1カ月以上の密着取材は大迫力の映像が満載です。この過酷な取材に挑戦したのは、お笑いタレントの静恵一(サミットクラブ)。初めての経験に戸惑いながらも、厳しい1カ月間の船上生活で、成長する姿も描きます。
◇番組内容3
船で瞬間冷凍されたマグロは、最終的には静岡県の清水港へ運ばれます。冷凍マグロの水揚げ量日本一を誇る港町・清水(静岡市)には、老舗寿司店、造船所、巨大冷蔵庫と、マグロにまつわる施設が数多くあります。番組は、それらマグロを取り巻く技や技術にも迫るほか、極上のマグロを堪能します!
◇出演者
中尾彬、関根勤、柴田英嗣(アンタッチャブル)、熊切あさ美

【リポーター】静恵一(サミットクラブ)
【番組進行】広瀬麻知子(静岡朝日テレビアナウンサー)
◇ナレーター
室井滋 ほか