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字幕書き起こし 真田丸(42)「味方」 2016.10.23

(茶々)必ずまた会えると思っていました。
(信繁)ご息災のご様子何よりでございます。
(茶々)何年ぶりとなりますか?14年に相なります。
秀頼殿に会いましたか?頼もしい若武者になられて。
とうとう戦になってしまいました。
でもそのおかげであなたが戻ってきた。
戦などせぬにこした事はありません。
しかしやるとなればとことん戦う。
私は勝つために参りました。
アハッ頼もしいこと。
必ずや家康の首を取ってごらんに入れまする。
御免つかまつる。
(茶々)有楽斎殿は存じていますか?私の叔父です。
近頃はいろいろ相談に乗ってくれています。
お話しするのは初めてでございますな。
織田有楽斎でござる。
真田左衛門佐にございます。
今の世の安寧は我が兄織田信長公と太閤殿下が築かれたもの。
お二人に連なる秀頼公こそまことの天下人でござる。
三河の田舎侍のいいようにされてはなりませぬぞ。
心得ております。
今宵は宴とまいりましょう。
名将真田殿のご武勇のほどとくと聞かせて頂きたいものですな。
叔父上…左衛門佐は城に入ったばかりですよ。
今日くらいは休ませてやって下さいな。
これは余計な事を申した。
真田殿が来て下されば我らの勝利は疑いなし。
ハハハハハ!ウフフフ!
(大蔵局)治長いかがした?左衛門佐殿お部屋の支度が整いましたのでこれよりご案内を。
それはかたじけない。
ではひとまず退散致します。
一度ゆっくりと話がしたい。
お召しがあればいつでも駆けつけます。
御免。
まっこれくらいおだてておけば十分でござろう。
(大蔵局)あまり真田を当てにしてはなりませぬ。
なぜじゃ?如才ない男である事は私も承知しております。
されどあの者に武将としてどれだけの器量があるというのか。
まあ牢人たちの間でも真田の人気はすさまじい。
使い方次第といったところでござろうな。
堺の港を抑える事と徳川方の大名屋敷の兵糧米を召し上げる件すぐに手配を致しました。
それは何より。
この大坂には諸国から集まった10万人以上の兵がおります。
その全てを養い住まいを与えるのは並の苦労ではありませぬ。
それを一手に修理殿が引き受けておられるのですか?以前ならば石田治部様や大谷刑部様がおやりになっていたのでしょうが今は私しかおりません。
頭が下がります。
一人一部屋という訳にもまいらず多くの者たちに不便をかけておりますが真田様におかれましては特にお一人部屋をご用意致しました。
そのようなお気遣いはご無用でござる。
寝所は別にしつらえております。
困ります。
お身内やご家来衆にもできるだけ便宜を図りました。
困ります。
秀頼公の御意にございますれば。
弟です。
主馬!真田左衛門佐殿だ。
よしなにお願いつかまつる。
参りましょう。
愛想のない男ですみませぬ。
ご機嫌が悪そうで。
ああいう顔なのでござる。
(治長)こちらです。
お待ち下さい。
この先は確か…。
治部様刑部様…。
源次郎は帰ってまいりました。
(春)ここで一同暮らすのですね。
(きり)ありがたいと思わないと。
木曽義昌様の人質になった時はもっとひどい扱いでしたから。
いろいろな目に遭ってこられたのですね。
場数だけは。

(内記)若…城の中を探索してきてはいかがかな?
(大助)城の中を?わしは旅の疲れが出たようでござる。
しばし横になります。
ゆっくり休め。
内記が?随分と疲れた様子でした。
あれもかなりの歳だからな。
知らせてくれて助かった。
もう一人そばにいて私の力になってくれる者が欲しいな。
三十郎は兄上にやってしまったし…。
大きいだろう。
天にも届きそうです。
太閤殿下が築かれたのだ。
太閤様はどのようなお方だったのですか?あの天守よりももっともっと大きなお方だった。
(又兵衛)真田左衛門佐だな。
部屋に戻っておれ。
後藤殿以前どこかでお会いしたような。
(又兵衛)いや初対面だ。
いやどこかで。
いや会った事などない。
(勝永)もうよかろう。
話が先に進まぬ。
左衛門佐どれだけの戦上手か知らんが後から来たやつに大きな顔はしてほしくない。
大きな顔をしているつもりはないが。
(勝永)早速秀頼公とも会ったらしいな。
幼子の時分から存じ上げているもので。
(又兵衛)元が大名だろうがなかろうがそんな事は関わりねえ。
要は次の戦でどれだけの働きができるかそれだけだ。
私も同じ思いだ。
ちなみに私は大名ではない。
大名並みの禄は頂いていたが正しくは太閤殿下の馬廻衆でござった。
それにしても部屋が広いじゃねえか。
俺たちが相部屋で我慢してんだ。
何でこうも扱いが違うんだ?私が望んだ事ではない。
おい!どう思う?部屋なら俺も一人部屋だ。
何?これでも1万石を領した大名だったんでね。
聞いてねえぞ。
俺は相部屋で我慢してるんだ!おぬしとは格が違う。
ぬかしたな…。
(又兵衛)おい格が違う?おい!まあまあ。
格が違う!?まあまあ。
まあまあ!まあまあまあ!
(又兵衛)うりゃ〜!まことによろしいのですか?私一人がぜいたくする訳にはいきません。
実を申せば大変助かるのです。
あの部屋が空くだけでもう10人は賄えますゆえ。
牢人はまだまだ増えていると聞きました。
大変な事で。
うれしき悲鳴でござる。
(当たる音)アハハハこちらです。
(盛親)何ゆえ相部屋なのだ。
話が違うではないか。
当初の見積もりより多くの牢人が集まったのです。
お察し下さい。
では。
おい!よろしくお願い致します。
真田左衛門佐と申します。
長宗我部土佐守!長宗我部元親様のお身内でいらっしゃいますか?元親は父でござる。
以後ご昵懇に。
(全登)御代来たり給へ。
天にをひて御たあでのままなるごとく地にをひてもあらせ給へ。
我等が日々の御養ひを今日与へたび給へ。
我等より負ひたる人に赦し申ごとく我等負ひ奉る事を赦し給へ。
我等をてんたさんに放す玉ふ事なかれ。
我等を凶悪よりのがし給へ。
(家康)真田が!?
(正純)去る9日僅かな手勢と共に大坂城に入ったとの事でございます。
(襖が揺れる音と荒い息遣い)それは父親か?息子か?
(襖が揺れる音)安房守は既に死んでおります!
(襖が揺れる音)前にも聞いたな…。
はっ。
不覚でございました。
なんとか入城する前に手を打っておきたかったのでございますが。
(家康)まあ入ってしまったものはしかたあるまい。
次の手を考えるよりほかなかろう。
戦支度じゃ。
出陣を早める!かしこまりました!
阿茶局)左衛門佐ごときで天下の大御所様がうろたえてどうされます。
何も分かっておらん者が口を挟むな。
失礼致しました。
わしは真田という名を恐れておるのだ。
日に日に増えておる。
ではよい事をお教え致しましょう。
大御所様は日に日に年老いていかれているのでございます。
この戦大御所様にとっては最後の戦となる事でございましょう。
分かっておる。
日の本中の大名を率いるのでございます。
一気に攻め滅ぼしてしまわれませ。
そう気安く申すな。
向こうには人質としてお千がおる。
豊臣家はどうなさるおつもりで?どこか遠国に追いやってそこでおとなしく暮らしてもらうよりなかろう。
あ〜。
そのようななまぬるい事を。
さきざきの不安の芽は摘んでおくに限ります。
千姫様の事はどうとでもなります。
姫を返せば秀頼の命は助けると伝え姫様を取り戻したら討ち滅ぼしてしまえばよいのです。
怖い女子じゃ。
殿!かような事で悩まれますな!信長公も秀吉公ももっとひどい事をしてこられました。
それが乱世というもの。
そして大御所様がその乱世を終わらせるのです。
でもその前に。
失礼致します。
はい!う…うう…。
(せきこみ)10月11日。
家康は手勢を率い大坂に向けて駿府を出立した。
(ため息)
(秀忠)我らが駿府に行くまで出陣は待つという約束であったのに…。
佐渡寝ておるのか?
(正信)ん…?失礼をば致しました。
大坂の事が不安なのは分かるが総大将はわしだ。
いつまでも己が徳川の要のように思われてはかなわぬ。
この戦大御所様はご自分のお仕事の総仕上げじゃと考えておられる…。
父上の思惑など関わりない。
お前様いよいよ大坂との戦が始まると聞きました。
佐渡と大事な話をしておる。
勝手に入ってくるな。
今すぐ戦の支度じゃ。
遅れればまた父上に嫌みを言われる。
関ヶ原の二の舞は御免じゃ。
かしこまりました。
この十余年わしは政の要としてそれなりに仕事をしてきた。
そうだな?はいさようでございます。
今度は戦場で父上にわしを認めさせる。
これは父の総仕上げではない。
わしの総仕上げじゃ。
大御所様にお伝え致しましょう。
伝えんでよい!
(正信)終わりましてございます。
お前様大坂城には姉たちも千もおります。
よもや害が及ぶ事はございませんね?
(秀忠)もちろんじゃ。
安心せよ。
私が望むのはそれだけでございます。
あとはどうぞ気兼ねなくおやり下さいませ。
もちろんじゃ。
(江)豊臣の者たちは何も分かっておらぬのです。
既に世は徳川のもの。
今更大坂城に立てこもってどうなるというのです。
ひねり潰してくれる。
真田伊豆守様がお見えでございます。
おう。
(秀忠)話は聞いておる。
本来ならば私自ら軍勢を率いるべきところ情けなき限りでございます。
いや無理はするな。
ゆるりと養生せよ。
ありがたきお言葉。
此度は息子2人が私に代わり参陣致します。
これなるは嫡男信吉。
そしてこちらが次男信政にございます。
2人とも力を合わせ親父殿の分までしかと働くがよい。
(2人)はっ!
(信吉)これより真田信吉将軍家に従い大坂へ参ります。
真田家の名に恥じぬ戦いをしてくるように。
(稲)信政。
兄上を助け大いに働いてきなさい。
かしこまりました。
茂誠殿2人をよろしく頼みまする。
(茂誠)心得た。
三十郎もな。
(三十郎)身命を賭してお守り致します。
(松)皆けがのないようにね。
危うい時はなるべく後ろの方にいて声だけ出しなさい。
姉上!秀忠の軍勢は大坂に向けて江戸を出立。
その数5万。
まずい事になった。
(綱家)左衛門佐様は何と?源次郎が大坂方についた。
(綱家)まさか!このような大事な文もっと早く届けんか!
(佐助)申し訳ございません。
それが分かっていれば病を押してでもわしが行っておった!
(文をまるめる音)しまった…。
(綱家)殿は江戸におられた方が。
うるさい!うっ!すまん。
お前も昔のように風よりも速く走る事はできぬという事か。
(たたく音)真田同士で戦う事にもなりかねませんな。
それだけではない。
源次郎が大坂方につく事で烏合の衆であった敵が一つにまとまる。
それが怖い。
弟は名を変えた。
真田左衛門佐幸村。
わしが捨てた「幸」の字を拾いおった。
やつは本気じゃ。
この戦長引くぞ。
(作兵衛)源次郎様がわしを?はい。
しかしようご決心なされたのう。
徳川は亡き殿の仇敵。
源三郎様のお立場も分かるがせめて源次郎様はと思っておったのだ。
殿もあの世でお喜びであろう…。
このあと一旦上田へ戻り兵糧を調達してから大坂へ行く事になっていた。
これも縁じゃ。
わしは大坂方へつくぞ!
(与八)俺は?もちろん一緒じゃ!ハハハハ!いや今更徳川の味方をするのは気が進まなかったのじゃ。
うれしいのう!アハハハハ!俺はもう戦は嫌だなあ。
あっ江戸をたつ前に一つだけやり残した事がある。
少しだけ待ってくれるか?
(すえ)えっ!?仮でよい。
わしはお前の晴れ姿を一目見ておきたいのだ。
(十蔵)今からですか?そうじゃ。
すぐに支度をせよ。
かしこまりました!小父上はどこへ行かれるのです?誰にも言うな。
十蔵殿もよいな?はい。
源次郎様が呼んでおられる。
わしは大坂へ行きお前の父上の下で徳川と戦う。
お待たせを。
そういう事か。
すえに仮祝言などを挙げさせ何をするつもりかと思っていたが。
これより源次郎様のもとへ参ります。
許さぬ。
源次郎様が待っておられるのです。
そなたはわしの家臣である事を忘れるな。
わしの家臣であるという事はすなわち徳川の配下という事じゃ!黙って見逃す訳にはいかぬ。
今なら何もなかった事にしてやる。
(作兵衛)今更徳川に与しとうはございません!甘えるな!それが戦国の世に生まれた者の宿命じゃ!源次郎様が待っておられるのです。
それは聞いた!うおおおお〜!うっ!
(作兵衛)与八!佐助!手は出すな!作兵衛…。
わしに斬らせるな。
わしに斬らせるな!うおおお〜!わしは徳川に忠義を誓ったのじゃ!今更曲げる訳にはいかん!源次郎のようにはなれんのじゃ!覚悟!う…。
(刀を落とす音)うう…。
ありがとうございます!いや違う!いざ!いや違う!待て!いや違う!作兵衛待て!作兵衛〜!真田左衛門佐幸村にございます。
千じゃ。
(秀頼)千の父は将軍秀忠である。
図らずも親子で敵味方となってしまったが嫁いだ以上豊臣家の者としてどこまでも私についてくると千は約束してくれた。
出来た女子だ。
(秀頼)左衛門佐。
はい。
母とも諮ったのだがそなたは長年父に仕え我が母の覚えもよい。
是非豊臣の総大将になってはくれぬか。
滅相もない事でございます。
お味方のほとんどは関ヶ原以来の牢人たち。
よほどしっかりした人物が上に立たなければまとまりがつきませぬ。
左衛門佐をおいてさような者がほかにおるだろうか。
恐悦至極に存じます。
頼りにしておるぞ左衛門佐。
(内記)それは誉れの限りではございませぬか!いささか気が重い。
若殿ならきっと成し遂げられます。
いや〜めでたい!大殿に申し上げねば!総大将是非ともお引き受けなされ。
聞いておられましたか。
やはり戦は柱になる者がおらんと。
わしなんぞはとうに戦のしかたも忘れてしもうたわ。
これまで何をされていたのですか?京の町で寺子屋を開き子どもたちに読み書きを。
そうでしたか。
長宗我部家再興のためかつての家臣に背中を押され此度の戦に加わったがわしは本来戦が嫌いでな!そうは見えませぬ。
この顔で誤解されがちだがわしは肝の小さな男でな。
実はそなたと相部屋になってほっとしておるのだ。
部屋が広くていささか淋しかった。
全くそうは見えませんでした。
上に立ってくれる者がおると実に助かる!
(全登)我等をてんたさんに放す玉ふ事なかれ。
我等を凶悪よりのがし給へ。
あーめん。
真田左衛門佐殿でございますか?いかにも。
それがし加藤嘉明様のもとで鉄砲大将を務めておりました塙団右衛門でござる。
以後お見知りおきのほど。
こちらこそよしなに。
剣術の腕前はいまひとつながら戦の時は欠かせぬ男でございます。
では。
(治長)右大臣様のおなりです。

(治長)それではこれより軍議を始める。
(又兵衛)その前によろしいか。
(治長)後藤殿右大臣様の御前であるぞ。
(秀頼)治房構わぬ。
(治房)はっ。
(秀頼)いかがした?又兵衛。
我々は皆豊臣家の御為にはせ参じた者ばかりでございます。
皆徳川に刃向かったために禄を失いそして皆殿様をお守りしたい一心でここに集い申した。
その気持ちうれしく思うぞ。
思いは一つ。
となれば昔の身分禄高しがらみなど一切無くしてもらいたい。
禄を失えば皆牢人。
そんな事で差をつけられてはたまらん。
それだけは言うておくぞ。
さすがは黒田家随一の豪傑後藤又兵衛殿。
言葉の重みが違いますなあ。
ではこの儀は一旦預かりまして吟味致します。
それでよいか?又兵衛。
異存はござらぬ。
治長。
(治長)かしこまりました。
ではまず殿より采配をお預かりする全軍の総大将を選ぶ事とする。
殿は真田左衛門佐殿をお望みである。
ご一同それでよろしいな。
不承知!
(ため息)
(又兵衛)よろしいか。
後藤殿。
(又兵衛)我らは真田に使われるために入城した訳ではない。
よろしいか。
(治長)真田殿。
私も総大将になりたい訳ではござらん。
ではご辞退なされよ。
しかしながら我らはそれぞれに腕はあってもまとめていく力がなければ徳川には勝てませぬ。
大局を見る事のできる誰かが上に立つ。
それによって何倍もの力を得る事ができるのです。
(又兵衛)だからそれが何でお前なのだ?私には2度徳川勢と戦い2度勝ちを手にした武功がござる。
徳川の戦を熟知しております。
確かに上田城の話は聞き及ぶ。
しかし初めの戦いは今から30年も前の話。
おぬしは二十歳にもならぬ若造であったはずだが。
早熟でござった。
その時は旗を振っていただけという噂もあるが。
噂は噂!
(全登)真田殿こそが総大将にふさわしいと存ずる!真田殿の下ならば兵たちも喜んで戦うはず!
(又兵衛)後から来た者に従う事はない!まあまあご一同そういきりたたんでもよろしかろう。
落ち着いて話そうではないか。
(又兵衛)総大将にはもっとふさわしい方がおられる。
長宗我部殿はどうじゃ?えっ?
(又兵衛)盛親殿は四国を斬り従えた長宗我部元親殿のご嫡男。
まさしく大大名である。
国衆上がりの真田なんぞとは比べものにもならぬ。
総大将にふさわしいのは盛親殿だ。
そういった事にこだわるのを嫌われたはどこのどなたでござったか?修理殿いかがなさいますか?ご裁定はお任せ致します。
(有楽斎)もう決めてしまわれよ。
(治長)それではこの件はひとまず預かり。
(勝永)預かる時がどこにある!敵はじき攻めてくる。
今ここで決めて頂こう!分かり申した。
ご辞退つかまつりまする。
すまぬ…。
このような事で和を乱していては戦に勝てませぬ。
では拙者もお引き受け致しかねる。
無理でござる。
ならば総大将は立てずそれぞれが死力を尽くし徳川と戦うのみ!私に一つ策がございます。
(秀頼)申してみよ。
誰か一人が際立ってしまうとかえって角が立つ事が分かり申した。
されど勝つための戦をするにはやはり大将は欠かせませぬ。
10万の兵を5つに分けそれぞれに大将を置きその上に総大将として右大臣秀頼公御自らが立たれるというのはいかがでしょう?よい考えじゃ。
いかがかな?後藤殿毛利殿。
(勝永)それならば。
(又兵衛)もちろんその中に我々も入っておろうな?
(治長)ではその儀は一旦預かって。
(又兵衛)おぬしは一旦預からねば何も決められぬのか!
(治長)重要な案件ゆえしかと吟味の上で…。
(勝永)今ここで決めて頂こう!例えばこうしてはいかがかな。
私に毛利殿長宗我部殿明石殿。
そして後藤殿の5人。
よかろう。
ほかの方々もよろしいか?では今後はこの五人衆の合議によって事を決めていくとする。
秀頼様。

(ため息)次の詮議と参ろう。
いや〜これでは先が思いやられますなあ。
牢人たちは皆己の事しか考えておらんし修理殿にはそれをまとめる力がなさそうです。
秀頼公は気丈にしておられたがいかんせんまだお若い。
牢人たちの勢いに目を丸くされておられた。
口元が笑っておられますが何がそんなにおかしいのですか?確かに牢人衆にまとまりはない。
だがそれはおのおのが自分の行く末に望みを持っているからこそ。
あの者たちは今の境遇から這い上がろうとしてここに集った。
無理やり駆り出された徳川の兵たちとはそこが違う。
この戦十分勝てる。
ここは打って出るべきでしょう。
籠城です。
それしかありません。
決めるのは右大臣秀頼公でございます!勝てる訳がなかろう。
そうだろみんな!死にたいのなら徳川につくべきだ。
私はどうなっても構いません。
秀頼を死なせないで。
あんたはなぜここに来た?私…。
ようやくこれで城持ちになった。
(内記)城の名は…?決まっているだろう。
真田丸よ!いかん。
よろしく頼むぞ。
まずは相手を焚きつける。
面白そうだ。
承知。
承知。
承知。
承知。
おのおの抜かりなく。
(一同)おう!構え〜!放て〜!
(銃声)我こそは真田左衛門佐幸村〜!
長野県長和町
ここは中山道の宿場町長久保宿として栄えた場所です
行き交う旅人でにぎわう街道沿いには多くの旅籠が軒を連ねたといいます
大名たちが宿泊した本陣跡。
信繁の長女すえが嫁いだ家です。
ここに娘婿に宛てた信繁の書状が残されていました。
「すえの事お見捨てなきようお頼み申します」。
そこには娘の将来を気遣う親心が記されています
すえが眠る西蓮寺。
すえはこの地で天寿を全うしました
山あいの宿場町で父信繁の切なる願いは成就したのです
2016/10/23(日) 20:00〜20:45
NHK総合1・神戸
真田丸(42)「味方」[解][字][デ]

幸村(堺雅人)は秀頼(中川大志)から、ろう人たちの総大将になってもらいたいと頼まれる。しかし、後藤又兵衛哀川翔)や毛利勝永岡本健一)らが激しく異議を唱える

詳細情報
番組内容
幸村(堺雅人)は、久しぶりに茶々(竹内結子)との再会を果たす。一方、家康(内野聖陽)は、幸村が大坂方に加わったことに大きな恐れを抱き、出陣を急ぐ。大坂城に集まった牢人たちの中には、後藤又兵衛哀川翔)、毛利勝永岡本健一)、長宗我部盛親阿南健治)らがいた。豊臣秀頼中川大志)は幸村に総大将になってもらいたいと願っていたが、又兵衛や勝永らは激しく異議を唱える。そこで、幸村は一つの策を提案する。
出演者
【出演】堺雅人大泉洋長澤まさみ木村佳乃松岡茉優,吉田羊,藤本隆宏藤井隆斉藤由貴岡本健一中川大志中原丈雄星野源哀川翔竹内結子近藤正臣内野聖陽,【語り】有働由美子
原作・脚本
【作】三谷幸喜
音楽
【音楽】服部隆之