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字幕書き起こし 家政夫のミタゾノ #3/最強のライバル出現!ミタゾノ大奥編、突入!? 2016.11.05

(花田えみり)え?チャイムは?チャイム…。
チャイムがないです。
ああもう〜!ごめんくださーい!
(結頼子)急で悪いんだけど…明日から徳山社長の家に行ってもらいたいの。
徳山ってあのとくやまグループの…?あれ?でも確かそこは蘭さんと春希ちゃんが行ってたんじゃ…。
それがちょっとねえ…。
あっむすび家政婦紹介所から参りまし…。
(坪田秋枝)どうぞ!お上がりください。
あ…失礼します。
(秋枝)まずはこちらにお着替えください。
ええ…!?あの…これホントに着なきゃいけないんですか?それがここでのしきたりです。
しきたり?あの…。
シーッ!ここから先は私語厳禁です。
え?失礼致します。
(春日井福子)掃除の基本は上から下へ奥から手前へ!隅々まで丁寧に手際よく!
(一同)はい!はい!床掃除終わりました!舐めなさい。
え!?本気できれいにしたのなら舐められるはずよ。
さあ舐めなさい!すいません!出来ません!
(福子)クビ!
(泣き声)

 

 

 

 


(福子)そこ!ボーッと突っ立ってる暇があったら汚れを取りなさい!
(一同)はい!
(秋枝)春日井様。
むすび家政婦紹介所から来た新しい家政婦です。
花田と申します!
(三田園薫)三田園でございます。
むすび…?ああ!あの無能な家政婦2人を送りつけてきたところ。
今度は大丈夫でしょうね?無能って…。
使えない家政婦はゴミ同然!ゴミにゴミは拾えません。
そんな家政婦は目障り!いないほうがマシ。
あなた方も使えなければ即刻クビですからそのつもりで。
お言葉ですが私たちは徳山様に雇われたのであってあなたにクビにされる筋合いは…。
(秋枝)言葉を慎みなさい!このお方は家政婦総取締役春日井福子様ですよ!家政婦総取締役…!?って…何?やり直し。
はいやり直し!どうやったって少しくらいはホコリはついてしまいますよ!ド素人ね。
そういう時は…。
失礼。
ま…いいでしょう。
え!?なんで!?柔軟剤を20倍に薄めた水で拭けば静電気が起こりづらくなりホコリがつかなくなる。
確かにその効果は抜群だけどはあ…私ならそんなものは使わない。
お米のとぎ汁を使う。
お米のとぎ汁に入っている米ぬかの油分はワックス効果もある。
使えるものを捨てないで使ってこそプロの家政婦よ。
覚えておきなさい。
(鈴の音と携帯電話の振動音)はい…承知致しました。
まもなくご主人様がお戻りになられますよ。
お帰りなさいませご主人様。
(一同)お帰りなさいませ!お帰りなさいませ。
(徳山康介)いつも出迎えありがとう。
(福子)ドバイ出張お疲れさまでした。
ああ。
バイ?あっすいません。
(徳山)あれ…?君新人さん?はい。
まだ試用期間中です。
花田です。
三田園と申します。
よろしく。
(徳山)留守中に何か問題は?
(福子)石田先生からゴルフのお誘いがございましたが丁重にお断りしておきました。
(徳山)さすがだ。
あの人は腹黒いから気をつけないと。
(福子)それと坊ちゃんのお耳に入れるような事ではございませんが庭師が化学薬品入りの除草剤を使用しておりましたので解雇致しました。
(徳山)また?厳しいなあかあさんは。
(福子)坊ちゃんの健康に少しでも害があってはいけませんから…。
(徳山)はいはい。
かあさんってまさか…彼女がご主人様の母親?シーッ!
(秋枝)静かに。
私語は厳禁と言ったでしょ?すみません。
春日井様はこの徳山家にお仕えして40年。
旦那様が生まれた時から一緒にいるから本当の母親のように慕われてああ呼ばれてるそうよ。
そうなんですか…。
(秋枝)こちらが先代の徳山康一郎様。
一代で会社をここまで大きくしたカリスマ経営者だったらしいけど奥様との旅行中に2人とも事故でお亡くなりになられて…。
それからは春日井様が時に母として秘書として旦那様を支えてこられた。
今では春日井様のアドバイスでとくやまグループの経営方針が決まる事もあるそうよ。
そんなに信頼されてるんですか?
(徳山)また鉄鋼部門は業績が落ちてるな。
(福子)担当責任者の意識が低いのではないですか?部下たちがみんなかあさんみたいにしっかりしてくれたらどれほど楽か…。
あっちょっとくすぐったい。
申し訳ございません。
いや…大丈夫。
続けてもよろしいですか?お願いします。
何かわたくしにお役に立てる事があればなんなりとお申し付けください。
坊ちゃんと会社はこの春日井がどんな事をしてでもお守り致します。
それが…先代とのお約束ですから。
ありがとうかあさん。
まずはそのためにも明日の食事会なんとしても成功させませんとね。
うぅっあっ…。
(秋枝)春日井様は旦那様にとってなくてはならないかけがえのない存在というわけ。
さ!お喋りはこれぐらいにして仕事しないと。
春日井様に見つかったらどんな目に遭わされるか…。
(物が倒れる音)
(徳山)うわあーっ!!
(福子)キャーッ!!
(福子)坊ちゃん!坊ちゃん!
(秋枝)旦那様!
(福子)あなたたち何してるの!早く手を…!
(一同)せーの!ああっ!ああっ!痛い痛い…!
(福子)もう一度…!
(一同)せーの!ああっ!
(一同)ああ…!ああ〜!痛い痛い!わたくしが。
失礼します。
ウリャアッ!!
(一同)キャーッ!ウアア…!大したお怪我がなくて本当によかった。
でもどうして本棚が…。
ちょっとあなた。
気安く旦那様に話しかける事は許しません。
すみません。
構わないよ。
高いところに本を積もうとしてちょっと足を掛けたらそのはずみにね。
僕の不注意だ。
心配かけてしまって申し訳ない。
(徳山)三田園さん。
あなたのおかげで助かった。
どうもありがとう。
頼りになる家政婦さんだ。
痛み入ります。
お食事会ですか?
(秋枝)そうよ。
明日の夜帝都ホールディングスの毛利社長とそのお嬢様をお招きして食事会を開く事になっているの。
でもただの食事会じゃない。
お見合いよ。
お見合い!?紗耶香お嬢様はハーバードを出てMBAを取得なされた才色兼備という言葉がぴったりのお方らしいわ。
まさに旦那様の結婚相手として申し分ない。
旦那様とご結婚…うらやましい。
このお見合いの本当の意味をわかってないようね。
もしとくやまグループと帝都ホールディングスが経営統合するような事になればその規模は世界有数の大企業になるのよ!とくやまグループのためにも坊ちゃんのためにも!明日のお見合いはなんとしても成功させるのよ〜!!…と春日井様はおっしゃってたわ。
そういうわけだから準備は完璧にしておくように。
はい。
はい!こんなに!?失礼しまーす…。
えーっとトロフィーと賞状と…。
さすが旦那様…。
あっ…!いけないいけない!ああよかった…。
げっ!あっ…!接着剤接着剤!はっ…。

(ため息)
(戸の開閉音)ハァ…。
300万?そうなんですよ。
どうも怪しいそぶりだったんで私どうしても気になっちゃって彼女が戻ってきたあとこっそりその通帳を見てみたんです。
そうしたら会社の口座から300万円が引き落とされていました。
しかもこれまでに同じ事が繰り返されていたんです。
もしかしたらあのお局様信頼されてる事をいい事に会社のお金を横領してるんじゃないでしょうか。
それが本当なら…。
はい。
すぐに旦那様にお教えしないと。
放っておきましょうよ面白そうだから。
あのねえ三田園さん!こういう事は…。
花田さん。
コーヒーを書斎に持ってきてくれないかな?はっ…はい。
お持ち致します。
よろしく。
どうぞ。
ありがとう。
あの旦那様…お耳に入れておきたい事が。
思ったとおりいい香りだ。
あっ挽きたての豆を使ってますので。
コーヒーじゃなくて…君だよ。
え?この服かわいいよ。
食べちゃいたいくらいだ。
はあ…?おやめください旦那様。
恥ずかしがる事ないじゃない。
どうせ君だってそのつもりで来たんでしょ?いやそういう事は私…。
家政婦のくせにご主人様に逆らうのか?やめてください!いってえ!待て!待てよほら!待てよほら!いいだろ?やめてください!ああっ!ああっ!どうしました?廊下は走らない。
だ…旦那様が急に私を…。
フンッ。
待ってください!本当なんです!本当なんですって!ああちょっとちょっと…!待ってください。
私嘘なんかついてません!いくら欲しいの?どうせそれが目的なんでしょう?あわよくば旦那様のお心を射止めようとしてあなたのほうから誘ったんじゃないの?違います!私は…。
あなたが何をわめこうと旦那様のお言葉は絶対です。
私たち家政婦は従わなくてはなりません。
それが嫌なら家政婦など辞めておしまいなさい!家政婦ならセクハラされても黙ってろって言うんですか?
(ため息)あなたはそうやって先代に取り入ったんですか?うまい事言って会社のお金を使い込んでるのはわかってるんですよ!はっ!ああっ!あああっ…!
(福子)申し訳ございません。
彼女は二度とこの世界で働けないように根回ししておきますので。
(徳山)はあ…せっかく目をかけてあげてたのにさ。
ねえ僕悪くないよね?もちろんでございます。
ただあのような女は坊ちゃんにふさわしくございません。
これからは明日お見合いする毛利のお嬢様とだけ仲良くされたらよろしいかと。
そうだね。
でも大丈夫かなあ。
お金使い込んでるのバレちゃったんでしょ?申し訳ございません。
まあ…証拠があるわけじゃないからなんとでも言い訳は出来るけどね。
二度と失敗しないでよ…。
ね?かあさん。
(福子)はい。
承知致しました。
それってつまり横領は旦那様がやらせてたって事ですか?
(藤川蘭)本当最低ねあの2人。
もしかして2人も同じ目に遭ってたりします?
(有沢春希)実は私たちも危なかったんです。
ええっ!?ねえ!うん!ああ〜!今訴えようとか思っちゃったでしょう?やめときなさい。
とくやまグループを相手にしても勝てるはずないでしょ。
証拠も何もないんだから。
うう〜泣き寝入りしたくないんです。
三田園さんいざとなったら証言してくださいね。
それでは!お先に失礼します。
えっ…。
ちょっと〜三田園さん!
(阿部真理亜)女の悔しさは三田園さんにはわからないか。
男なのよねえあれで。
この前も聞きましたけど三田園さんってどうして女装してるんですか?だから家政婦の仕事は女性のほうが圧倒的に需要があるからでしょ?いや本当にそれだけですかね?あれだけ家事スキルが高かったら男のままでも十分やっていけると思うんですけど。
確かに。
もしかして素顔がバレたらまずい事情があるとか?事情?
(蘭)例えば取り立て屋から逃げてるとか…。
あるいは昔人を殺して指名手配されてるとか。
え〜?いやそれはさすがに…。
ええ〜!?所長本当に何も知らないんですか?知らないわよなーんにも。
ホントかなあ?三田園さんってホントはどんな顔してるんですかね?案外イケメンだったりして。
え〜…?ええ〜!?もう戻る気はないんですかね…男に。
(おせんべいをかじる音)ダメ。
これもダメ。
これもこれも…もう全部洗い直し。
申し訳ありません!いくら洗っても水垢のくすみが落ちないんです。
そう…。
ならもう帰っていいわ。
お待ちください!もう一度チャンスを!お見合いまであと1時間!たった1時間であなたを出来る家政婦にする時短テクニックはありません!ああ…。
すごい…。
きれいになってる…!
(秋枝)そうか歯磨き粉は一番身近な研磨剤。
でもスポンジを使うと研磨剤が穴に入り込み効果が下がってしまう。
だから…穴のないラップなら研磨剤の効果が最大限に発揮出来るって事ね?春日井様終わりました。
確かに水垢は落ちてるわね。
ありがとうございます。
じゃあしまって。
え?今日のメニュー見たでしょ?このグラスよりビンテージのほうが合うからそちらを使う事にします。
それぐらい言われなくても気を回してもらいたいわね。
それが出来ないようじゃ家政婦失格よ。
やっぱり年代物は…。
(せき払い)深みが違うのよねえ。
本当に厳しい方ですね春日井様って。
これまで何人の家政婦がクビになったんでしょう。
秋枝さんご存じありません?けどまあ春日井様のお立場も大変ですよね。
例えばもしも…もしも今夜の大事な食事会で失態をしたら…。
彼女の信用も地に落ちてしまいますものね。
うまくいくといいけど。
(3人)乾杯!ちょっとねえあんたたち…昼間から飲んだくれてないでよ。
一応ここは職場なんですからね。
(蘭)だってしょうがないじゃないですか。
(春希)私たち干されちゃってるんですもんねえ。
所長もどうっすか?いらないわよ。
そんな安物のワイン飲んだって悪酔いするだけじゃないの。
どうせ私たち家政婦ごときにはこれぐらいのワインがお似合いですよ。
もうえみりちゃんまで何よ。
訴えるって息巻いてたじゃないの。
そうですけど…弁護士に相談しても勝ち目ないって答えしか返ってこなくて。
それなのに相談料30分で5000円も取られて。
結局世の中お金のある人間が勝つように出来てるんです。
(蘭)よしよし。
強く生きような。
な。
(携帯電話の着信音)三田園さん?
(三田園の声)今までに春日井福子にクビにされた人のリストです。
これって…。
毛利です。
本日はお招き頂きありがとうございます。
娘の紗耶香です。
(毛利紗耶香)紗耶香…です。
徳山です。
家政婦の春日井福子と申します。
家政婦?
(福子)亡くなられた先代と奥様に代わって坊ちゃんの母親代わりを務めて参りました。
ああそうですか…。
徳山さんもご苦労なされたんですねえ。
(徳山)ああいえ…。
失礼します。
おいしそう。
(福子)わたくしどもは常日頃から食材の産地や鮮度にもこだわって旦那様にお料理をお出ししておりますので。
さあどうぞ。
(秋枝)失礼致します。
少々問題が発生しました。
ちょっと失礼致します。
(徳山)さあ…。
大変なんです。
デザート用のアイスクリームが出しっぱなしになっていて全部溶けてしまってます。
誰がこんなミスをしたの!さあわかりません。
あの…今は責任の追及よりデザートをなんとかしませんと。
あなたにそんな事言われなくてもわかってます。
(福子)油揚げをキッチンペーパーで包みレンジで20秒加熱し油抜きする。
それを3等分にし横から包丁を入れて2枚の薄い油揚げにしそれを半分にカットして一口大に。
それにバターと砂糖を混ぜたものを塗る。
プレートに並べ180度のオーブンで約7〜8分焼く。
毛利様から頂いたお土産のプリン出して。
(秋枝)頂いた物をそのまま出すんですか?いいから早く!これって…カスタードクリーム?
(福子)あとは生クリーム。
電動泡立て器は?それがどこにも見当たらないんです。
普通の泡立て器もありません。
(福子)えっ!?まもなくお料理食べ終わります。
ああ…。
レモン出して!
(家政婦)はい。
(福子)レモン汁を加える事で簡単に手早く生クリームが固まるわ。
ありません!えっ!?もう!
(福子)油揚げのミルフィーユ完成。
さあ早く運んで。
(家政婦たち)はい!
(ため息)《なかなかやるわね》いかがでございますか?とてもおいしいです。
(毛利)いやあ…素晴らしいおもてなしでした。
さすが徳山さんのご子息。
感服致しました。
(毛利)ハハハハハ…。
わたくしが申し上げるのもなんですが坊ちゃんはどこに出しても恥ずかしくない自慢の息子だと思っております。
毛利社長紗耶香さんどうか末永くお付き合いくださいね。
(紗耶香)はい。
(毛利)徳山さんなら私も安心して娘を預けられます。
よかったな紗耶香。
こんな立派な方とお付き合いが出来て。
はいお父様。
光栄ですわ。
お付き合いなんかしませんよ。
えっ?坊ちゃん今なんて…?あれ?言ってませんでしたっけ。
僕はまだまだ結婚する気なんかありませんし大体なんでこんな…。
(福子のせき払い)あっ失礼。
だったらなんで私たちを!今日毛利さんに来て頂いたのはこの屋敷ととくやまグループの経営権を買って頂きたいと思いまして。
(毛利)とくやまグループを…!?
(笑い声)またまたご冗談を!契約書を用意してきました。
(福子)坊ちゃんどういう事ですか?
(徳山)ん?何が?
(福子)本気でこの家と会社を売るつもりですか?
(徳山)そうだよ。
今すぐ毛利様に連絡して撤回してください。
(徳山)なんで?
(福子)社長の一存でそんな事をすれば背任行為で社員たちに訴えられますよ。
(徳山)心配ないって。
もう話はついてるから。
このまま先行きの厳しい状況でいるより毛利社長のところと合併したほうが未来があるって役員たちも納得してくれたよ。
ああ…いつの間に…。
先代が必死で築き上げてきたものをそんな簡単に手放すなんて…この私が許しません!なんであなたの許しをもらわなきゃならないの?なんでって…。
私は先代に頼まれてずっとあなたのお世話をしてきた…。
家政婦でしょ。
なんで家政婦であるあなたに雇い主であるこの僕がとくやまグループのトップに立つこの僕がいちいち許可を取らなきゃならないんだよ。
それは…。
でも私はあなたとは本当の親子…。
いえそれ以上のつもりで…。
(徳山の笑い声)そういうの無理だから。
所詮赤の他人でしょ。
親子になんかなれるわけないじゃない。
だけどあなたは私の事かあさんって呼んでくれたじゃない。
あああれは「か・せ・い・ふ・さん」を略してかーさん。
最初にそう言ったらあんた目に涙を浮かべて喜んだじゃない。
だから面白くてさ。
そういうわけだからあんたとの契約もこれでおしまいって事で。
そんな…。
どうして急に…。
だってさ…飽きちゃった。
仕事にもこの家にも…。
それからあなたにも。
(徳山)だから全部新しくしようと思って。
家族じゃ替えられないけど家政婦なら取り替えられるもんね。
売ったお金で今度はドバイにでも家買ってもっと若い家政婦を雇おうと思って。
次は金髪もいいなあ…。
ねえそう思わない?
(携帯電話の着信音)はい。
はあ?…いつだよ!
(ため息)予定変更。
やっぱりもう少し家政婦続けてもらうわ。
税務署の調査が入る事になった。
俺たちが数字をごまかして抜き取ってた事も目をつけてるらしい。
多分ここにも手が入る。
全部君が勝手にやった事にしてくれ。
もし俺が捕まるような事があったら死んだ父の名誉がどれほど傷つくかどれほど悲しむか…。
ねえ頼むよかーさん。
今から400年ほど前江戸城大奥を取り締まる春日局という人がおりました。
が今回のお話とはなんの関係もございませんのであしからず。
では本日の家事を振り返って参りましょう。
その1。
さらに…。
その2。
その3。
詳しいレシピはホームページで。
その4子供が貼ったシールを簡単に剥がすには…。
あっ失礼。
またフライングしてしまいました。
それでは家政婦大奥の終焉をごゆっくりお楽しみください。
失礼します。
今日のご指示を。
皆待っております。
指示する事は…何もありません。
全員今日でクビです。
そう伝えなさい。
承知致しました。
珍しいワインですね。
そりゃそうよ。
これはね世界でたった一本しかない先代が私のためだけに作ってくれたワインなんだから。
先代と初めて会ったのは私が18の時。
それまで育った施設を追い出されてこの先どうやって生きていこうかって時だった。
おなかすいた…。
ちょっと!お嬢さんダメだよここ私有地だから。
どっか行って。
ほれ立って立ってほら。
(徳山康一郎)待て郷田。
社長…。
(康一郎)よかったらお茶でもどうかな?お嬢さん。
(福子)それ以来ここの家政婦になって40年尽くしてきた。
でも結局坊ちゃんとは本当の家族以上の絆を作る事は出来なかった。
あなたが全てのぞき見をしていた事はわかってるわ。
旦那様の言われたとおりにするおつもりですか?…ええ。
それは家政婦がご主人様に逆らう事は絶対に許されないからでしょうか?少なくとも先代は私の事を本当の家族のように…いえそれ以上に大切に思ってくれていた。
このワインがその証し。
だからあの人から任された坊ちゃんだけはなんとしても守らなきゃならないの。
フフッ…。
よく子供が床や家具なんかにシールを貼って取れなくなってしまう事ありますよね。
あれを簡単に剥がす方法をご存じですか?何よ急に。
もちろん知ってるわよ。
いろいろあるけど一番シンプルなのはドライヤーで熱を加えて剥がす方法。
それがどうしたの?別に…。
なんなの?ただ…家政婦は家政婦ですよ。
どんなに優秀だろうとどんなに長く付き合おうとどんなにその家の秘密を知ろうと雇い主と家政婦は赤の他人です。
必要なくなれば真っ先に切り捨てられる。
それが家政婦の現実です。
それを本物の家族以上の関係になれるなんてそんな夢を見ているようじゃハハハ…。
あなた家政婦失格ですよ。
では…。
何やってんだ!税務署が来たぞ。
いろいろ粗探しされる前に早くこっちから自首しろ。
承知致しました。
すぐ参ります。
あれ?これもしかして親父の?はい。
ハハッ…あんたももらってたんだ。
あの頃親父関係を持った女によく使ってたんだよこの手。
この手…?市販の安物のワインにラベルだけ上から貼りつけて世界に一つだけの君だけのワインだって。
ハハッ…これで狙った女は絶対に落ちるって言ってたっけ。
嘘よ…。
そんなの嘘!俺に怒るなよ。
大体家政婦は使いようだから手なずけとけって俺は親父に教わったんだ。
恨むなら親父を恨め。
早く来いよ。
ああ…。

(ボトルの割れる音)福子さん。
これまで徳山にひどい目に遭って辞めさせられた家政婦さんたちを連れてきました。
皆さん一度は泣き寝入りするしかないと思ったそうです。
がやはりそれでは納得がいかないそうです。
春日井様今日のご指示を。
敵は徳山!この薄汚れた家を大掃除します!
(一同)オーッ!
(税務署員)随分高そうな調度品ばかりですねえ。
青磁ですか?いえいえ。
これは全部レプリカでして大して高い物じゃございません。
そんな高価な物を買うお金なんてどこにもございませんよ。
失礼しまーす!お掃除始めまーす!
(家政婦たち)よろしくお願いしまーす!さあさあさあさあ…。
(家政婦たち)せーの!オリャーッ!
(家政婦たち)せーの!よいしょ!おいお前ら…何やってんだ!ここに汚れが…。
さあさあ隅々まできれいにしましょう!
(2人)せーの…よいしょ!
(壺の割れる音)ああーっ!あら〜ごめんあそばせ〜。
うっかり落っことしちゃった〜。
貴様…!この壺がいくらしたと思ってんだ!あっ…。
えーい!
(徳山)おい!えい!やーっ!まあいいか。
どうせ偽物ですもんね。
よせ!
(壺の割れる音)あら…何かしら?この通帳。
(秋枝)あら〜こんなところから印鑑の束が!あらあらあら…。
こんなところからも通帳が…。
貴様ら…!おい…おいおいおい!お前ら…お前ら!ちょっちょっ…どけって。
何する気だ!
(徳山)コラッ!おい!さあ皆さん。
片っ端から掃除しますよ。
特に本棚の後ろは念入りに!
(家政婦たち)はい!
(徳山)ちょっ…ちょっと待て!やめろ…やめろ!
(家政婦たち)せーの!お前…自分が何してるかわかってるのか!こんな事したらお前だってタダじゃ済まないんだぞ!俺たちは一蓮托生じゃないか。
そんな…とんでもない事でございます。
家政婦と雇い主は所詮赤の他人ですから。
家政婦をナメるな!
(せき)そこに隠し部屋があります。
開けなさい。
は…はい。
(徳山)よせ!やめろ!本当だ…。
何?これ…。
(えみり・秋枝)うわあ…すごい!
(秋枝・えみり)金塊!
(家政婦たち)金塊?
(税務署員)徳山社長。
これはどういう事かご説明して頂きましょうか。
せーの!
(家政婦たち)バンザイ!バンザイ!バンザイ!バンザイ!バンザイ!バンザイ!バンザイ!バンザイ!バンザイ!
(4人)乾杯!ああ…。
う〜ん!福子さん執行猶予がついたそうです。
これからも家政婦続けるんですかね?無理なんじゃないの。
40年間自分が信じてきたものが全部壊れちゃったわけだから。
時間をかければ熟成するとは限らないからね。
ワインだって人だって。
(蘭)一体なんなのかしらね?私たちの仕事って。
本当にこれでよかったんでしょうか…。
もしかしたら私たち結局また三田園さんにいいように振り回されて自己満足してるだけじゃないですかね。
何も知らないままのほうが福子さんも幸せだったのかも…。
そんな事ないんじゃない?その肝心の三田園さんはどこ行ったんですか?今日は疲れたからお休みするって。
はあ?ったくのんきでいいわね!私たちがこんなにも悩んでるっていうのに。
あの人の事だから今頃どこかで祝杯でも上げてんじゃないの?だとしたらあいつこそ最低最悪ですよね。
(蘭)そういう奴だと思ってたよね。
そうですか?よろしかったら…お茶でもいかがですか?冗談じゃないわお断りよ。

(玉置美津子)今本当に幸せ。
奥様!?若い…!
(勅使河原益美)この女はお義父さんを殺そうとしてるのよ。
(益美)絶対本性暴いてやる!
(美津子)一番嘘がうまいのはあなた。
オリャー!2016/11/05(土) 00:24〜01:24
ABCテレビ1
家政夫のミタゾノ #3/最強のライバル出現!ミタゾノ大奥編、突入!?[字]

大豪邸徳山家に派遣される三田園(松岡昌宏)とえみり(清水富美加)。そこには“家政婦総取締役”春日井福子(夏木マリ)が取りしきる大奥のような世界が広がっていた…!

詳細情報
◇番組内容
松岡昌宏が“女装”家政夫に!史上最恐のダークヒーロー誕生!
家事スキルはプロ級、神出鬼没で不気味な女装家政夫・三田園薫(松岡昌宏)は、派遣先の事情を覗き見するのが大好き。誰にも気付かれないうちに、周到に罠を張り巡らせ、依頼人の化けの皮をはがし、その家庭に巣食う“根深い汚れ”をスッキリと落としてゆく。ひと度、彼に“覗かれた”家庭は、崩壊への道をまっしぐら…!痛快“覗き見”ヒューマンドラマ。
◇出演者
松岡昌宏清水富美加柴本幸、堀田茜、平田敦子余貴美子
◇脚本
八津弘幸
◇監督
小松隆志
◇主題歌
TOKIO『愛!wanna be with you…』(J storm)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】内山聖子テレビ朝日
【プロデューサー】秋山貴人(テレビ朝日)、木曽貴美子(MMJ)