（久未）《佳代さんの呼びかけでついに…》《十人の女が集結した》
（志乃）わかってるけど別れられないのが不倫なの！
（彩乃）あいつなんなんですかね。
（夏希）本命は私なの！逆に風さんへの気持ちが…。
（美羽）なれるわけないでしょ？そもそもなんでみんなと仲良くしなきゃいけないの？
（佳代）本当死ねばいいのに。
ほんと死んじゃえばいいのに。
（夏希）海の藻屑にしてやりましょう…。
（夢）独り占めしたいっていう気持ちが…。
もういっそのこと死んでくれれば諦めもつくんだけどね。
（美羽）ほんとそれ。
１０人が９人になるだけだから痛くもかゆくもない？私とも別れないで〜！ほんと死んでくれないかな〜。
（風睦）こっちが風のことを気にしている間は同じなんです。
「氷堂剣。
俺にはモデルの彼女がいる」「モデルなので当然顔もスタイルもいい」「だから俺は彼女を連れて歩いている時優越感に浸ることができる」「どうだみんな。
いい女だろ。
俺はこの女と付き合ってるんだ。
数多くの芸能人から言い寄られている女が選んだのがこの俺だ！ということは俺もいい男だということだ。
一流コックが通うお店みたいなもんだ」
（真衣）ドラマ今日オンエアじゃなかったっけ？
（風）そうだよ。
（真衣）見なくていいの？もう編集室で散々見てるもん。
そっか。
はいあ〜ん。
「私結婚しているの」「え？」「いやだから私…実は結婚しているの」「どういうこと？」「どういうことってそういうこと。
私旦那がいるの！」
（穂花）やばい超面白い。
あれ？えっ好みじゃない？いや…面白くなくはないんだけどさ…。
「謝るのは俺の方かもしれないな」「え…？」「いや…実は俺も…結婚してるんだ」「どういうこと？」「どういうことってそういうことだよ。
俺嫁がいるんだ」「嘘でしょ…」「ごめんな黙ってて」「ねえ聞いて…」
（睦）しょうもな。
（リモコンの音）「実は旦那にも愛人がいるの」「うちもだよお互い様だな」「ううんそれでも謝るのは私の方」「どういうこと？」「実は…あなた以外にも愛人が２人いるの」「実は俺も君以外に愛人が２人いる」「え…？」最初ホンもらった時は面白そうだと思ってたんだけどな。
（沙英）あの時はこんなことになる前だったからね…。
（夢）普通の不倫のつもりだったもんね。
でもなんか実際こうなって見てみるとなんて言うかぬるいんだよね。
（彩乃）うんリアリティがない。
なまっちょろ。
確かに弱い。
こんなもんじゃないよね。
そうなの？だってさこれって要は３股の話でしょ？こっちは現実で１０股を経験してるからさ。
まあそれこそドラマみたいだもんね。
現実はもっと壮絶だもん。
ほら。
（穂花）うわ…。
うりゃあああ…！でもさこれ２人が特殊なんじゃない？現実はもっとじ〜っとりしてるイメージだけどね。
いやこれが不倫だからね。
そう不倫はさ…。
うちらがやってんのは…。
（２人）戦争だもん。
「人を愛するって何なんだろうね…」「愛することに答えなんてない」「全ては…淡い」佳代さんの出番ってまだあります？とりあえず今回はここまでかな。
あこれから色々絡んでいくんですね。
そうかな…何かしらの鍵を握ってるんだろうね。
へぇ…楽しみだなぁ。
ねえ？今回も色々やったんだけどね。
たぶん尺の関係でカットされてるみたいで。
ああ！そうなんすね…。
未公開版のＤＶＤとかには入るんじゃないかな。
ちょっとトイレ行ってくるね。
へぇ…。
ねえ。
何？結婚して。
どうしたの？急に。
ダメ？うん。
どうして？だって僕には奥さんいるし君にだって旦那さんいるでしょ？いないよもう。
え？いなくなっちゃった。
そうなの？うん…。
どうして？バレちゃった。
バレた？不倫してるのが。
（火山）風Ｐとはどういう関係？まさか俺の仕事仲間とそんな事になってるとは思わなかったよあでも安心して。
風さんのことは知らないから。
そっか。
《ほんとは知ってるけど》
（真衣）私…何もかも失っちゃった。
いやそんなことはないでしょ。
私と結婚してよ。
それは無理だよ。
どうして？僕には奥さんがいるから。
別れてくれないの？別れないよ。
風さんにも責任はあるのに？責任？だって不倫してなかったら離婚しなかったわけだし。
じゃあ不倫しなきゃ良かったんじゃない？何それ！？最初に誘ったのは風さんだよ？そりゃそうかもしれないけどでもそれに乗るか乗らないかは君の判断だったでしょ？こんなことになるなんて思わなかったんだもん。
ほら！ね？ということは元々僕と結婚したくて付き合ったんじゃないってことだよね？元々はね。
結婚生活を続けながらこうやってたま〜に僕と会うのが理想でそれ以上は求めてなかったってことでしょ？うん…。
僕もそう。
それがさ旦那に不倫がバレたからって「責任取れ」「結婚してくれ」って言うのはさちょっとだけ違わない？だって君にとってはバレたことが問題なわけでしょ？元々君が独身で僕と結婚したくて付き合い始めたとか僕と結婚するために離婚したって言うんだったら分かるけどさただ「不倫がバレて離婚されちゃった。
結婚して」って言われてもそれはちょっと…ねえ？申し訳ないけど聞けないよ。
もう…そんな怖い顔しないの。
お互いこんなに好きなんだからいいじゃ〜ん。
今までどおり仲良く付き合っていこうよ。
ね？うん…。
オッケー！じゃあ変わらぬ２人に。
カンパーイ！《こいつ死ねばいいのに》《卯野真衣…》
（美羽）あ久未ちゃん。
あ美羽さんお疲れ様です。
休憩？はい。
美羽さん首どうしたんですか？あこれ？今度またゆっくり話す。
はいお大事に。
ありがとう。
じゃまた。
《また誰かと揉めたのかな？》《そういえばあのドラマの現場風さんの愛人結構いるよね》《美羽さん志乃ちゃん夢さん佳代さん夏希さん…》《あと志乃ちゃんのマネージャーさんもそうだとか言ってたけどその誰かだろうな…》《っていうかどんな空気で撮影してんだろ？》《考えただけで恐ろしい》
（麗子）はい。
あありがとう。
麗子昨日のドラマ見た？ドラマ？何？『淡い三人の男』。
あ〜それまだ見てない。
あの時間『しゃべくり』見てるからさ。
そっか。
録画してんだけど面白かった？ん〜まあまあ。
そっか帰って見よ。
麗子は結構好きかも。
あほんと？私さ新ドラマの初回はとりあえず全部録画するの。
私も！片っ端から見てみて２回目も見るかどうか決める。
そうそうやるよね。
（浦上）もしもし…えっ？あの人浦上Ｄじゃない？え？誰それ？ほら『ふざけんなＴＶ』のディレクターだよ。
そうなんだ。
その番組見たことない。
えっそうなの？結構視聴率いいよ。
へぇ〜。
《視聴率か…ドラマの視聴率どうだったんだろ》４．６だって。
えっ！？低っ！え〜ヤバくない？ヤバいね。
打ち切りかな？初回だけではならないとは思うけどこれが続くとヤバいんじゃない？そっかぁ。
これちょっとまずいよね。
うん。
どうなるんだろ…。
（キャラ）打ち切りになっちゃうのかな？低視聴率が続くとそれもあり得るね。
え現場の空気は悪いの？ん〜多少重い空気にはなるだろうね。
まあまあ誰も触れらんないだろうしね。
（志乃）うん。
だけどたまにムードメーカー的なベテラン俳優があえて自虐的にいじって笑いにするってパターンはあるよ。
まあまあ確かにそうでもしないとやってらんないよね。
そうだね。
うん。
他にも…。
へ〜例えば？今日はそれを…。
え行くの？なんかホン読んだ時嫌な予感してたんだよね〜。
俺も。
いや別にホンがまともならそれでもいいんだけど…。
まず…。
一方制作は俳優の愚痴を言います。
（林）やっぱキャストが弱いのかなぁ。
確かにＦ２Ｆ３層低いなこれ。
絵面も地味なんだよなぁ。
みんな誰かのせいにしたいんだろうね。
そうだね。
ちなみにさこのＦ２Ｆ３層の食いつきが悪いのはやっぱキツいの？うんドラマでは結構…。
そして制作は俳優のせいにした後当然のように脚本のせいにします！やっぱあれかな〜？もうちょっと展開があった方がいいのかな〜？撮る前はあんなに面白いっつってたのに？そう。
でもねそれは仕方ないの。
なんで？…って世界だからね。
シビアだね〜。
そしてそこから…。
え？そんなに変えるんですか？いやそんなね極端なこと…。
ある程度過激さがあってもいいと思うんだよね。
ああ…はいはいはいはい…。
まあエロとは言わないまでもラブシーンを増やしたりとかさ。
まあそうだね。
ラブシーンですか…。
じゃあさ猫を出すなんてのはどう？いま空前の猫ブームでしょ？猫？うん！関係ないですよね。
例えばだよ例えば。
あとラーメン食べるシーンとか。
もしくはカニ。
はいはい。
カフェにラーメンもカニも出てきませんよ。
何もカフェで食べなくても…あっ！温泉。
東京で？じゃあ逆に幕末とか絡められないかな？幕末？幕末？どうやって？いやいや分かんないんだけど例えばこうタイムスリップするとかさ。
（夏希）不倫ドラマで？急きょストーリーを変更いわゆるテコ入れが入りま〜す。
えっどんな風に？視聴者を飽きさせないために展開を増やしたり刺激的な内容にしたり高齢者に興味を持ってもらう為に幕末を絡めたり…。
えっもう幕末って急すぎない？そしてここからは出演者たちも協力を強いられます。
あきた。
大丈夫か？ごめんごめん…。
おぉ〜危ない危ない…。
志乃ちゃんとか出てくれないですかね？空いてれば出てくれるんじゃないか？ちょうど浦上君が特番やるんですよ。
浦上？あ〜これ前やったやつだな。
この１コーナーに出てくれないかな〜って。
なるほどいいんじゃない？じゃあ連絡してみますね。
ホントに大丈夫？おぉ〜…。
そして出演者は可能な限りバラエティ番組に番宣のためにブッキングされます。
視聴率が悪いと急に番宣をお願いすることがあるみたい。
あ〜俳優さんも大変だね。
バラエティ苦手な人は特にね。
だからってねあんま喋らないと変な空気になっちゃうもんね。
そう。
番宣だけしに来た〜みたいに映ると印象悪いしね。
あ〜印象悪い。
（ネコの鳴き声）
（ラーメンをすする音）視聴率が悪いとこんなにも影響が出るんだね。
そう。
だから視聴率はとっても重要なの。
重要だね。
（志乃）と言っても作り手側にとっての話だからテレビの前のお友達は気にせず…。
チャンネルはそのまま！
（ネコの鳴き声）はい失礼いたしま〜す。
志乃ちゃんバラエティの特番入りそうなんだけど大丈夫？バラエティ？そう。
ドラマの番宣でどうしても出てほしいんだって。
え〜私おしゃべり苦手だけど大丈夫かな？まあ出るだけ出て告知だけすれば大丈夫じゃないかな？ふ〜ん。
は〜い。
《ふっざけんなよ！》始まる前は面白いとかいいことばっかり言っておきながら数字が悪いってわかった途端に手のひら返しかよ！まじなんなんだよ！みんな私が悪いのかよ！こっちは寝ないで書いてんのにあぁ〜〜っ！！どいつもこいつも死ね〜よ！死ね〜〜っ！！はい…番宣ですか？ええやっていただけるんですか？ええ…助かります。
ええそれはわかんないっすけど。
あ〜あのちなみに何の番組ですか？あの私がね不定期でやってる番組があるんだけどうんネット配信の番組なんだけどそう。
『如野佳代の聞いてんのカヨ』っていう番組なんだけど。
ＯＫ？あそう。
あわかった。
ＯＫＯＫ！じゃあバッチリ宣伝しておくね。
うん。
ううんとんでもない。
同じ淡男チームとしてさみんなで番組盛り上げて行きたいからさ。
（浦上）《志乃ちゃんと会うのはあの時以来か…》早く不倫なんかやめてちゃんと付き合おう別に私だってしたくてしてるわけじゃない…もちろん一番悪いのは奥さんがいるのに君を誘った風さんだよ。
だけど決して君は被害者ではない。
れっきとした加害者だよ！うるさい！大嫌い！
（浦上）《向こうはどんなテンションなんだろ。
ちゃんと喋ってくれるかな。
完全に嫌われちゃったもんな…。
ていうかまだ不倫してんのかな…してんだろうな。
うわあ着いちゃった》
（ノック）は〜い。
失礼します。
お疲れ様で〜す。
（浦上）お疲れ様です。
（オークマ）失礼しま〜す。
《これ浦上さんの番組だったんだ…》《やば〜いなんか気まずい》《やっぱり志乃ちゃん可愛いなあ…》《久しぶりに会うとやっぱりかっこいいな…でももう嫌いなんだもんね私のこと》
（浦上）え〜『ぶっちゃけトークバラエティ楽屋で話せや！』っていう番組なんですけど…。
司会は坂上忍さんでスタジオには何人かパネラーの方がいましてそこで毎回楽屋で話すようなぶっちゃけトークを展開していくっていう内容なんですが…。
（オークマ）なんかそういったネタってあったりしますか？ネタですか…。
ん〜…。
《今絶対お前不倫してるくせに何もないみたいな顔してんじゃね〜よって思ってるよね？それは言えないってわかってるけど思ってはいるよね？》《今絶対お前不倫してるくせに何もないような顔してんじゃね〜よって思ってるって思ってるよね？それは言えないのわかってるしそんなこと思ってないからね！》そんなハードなやつじゃなくて些細なやつで大丈夫ですよ。
些細なこと…。
《ハードなやつじゃなくってってハードなやつあること前提で言ってるよね？やっぱり私のこと軽蔑してるよね》《やっばいハードなやつじゃなくていいってまるでハードなやつがあるような言い方に聞こえる》《違う違う違う！そうじゃなくてネタを出しやすいように言ったんだからね？あ〜もう絶対うざがられてる》
（オークマ）例えば…寝るときに目を開けて寝るとかもうほんとそれぐらいのレベルで大丈夫です。
そうそう…毎回みなさんねそれぐらいな感じです。
なるほど…。
あ〜なんだろうな？《どうしよう…なんか出さなきゃ使えないって思われちゃう。
でもプライベート知られちゃってるから逆に言うの恥ずかしい》《俺に知られてるから逆に今言いづらいよね。
そうだよね》もしあれでしたら本番まで時間ありますのでそれまでに何か１個考えていただければ…。
あそれで大丈夫ですか？ねっ。
ええ。
じゃあそれで。
志乃ちゃん可愛いね。
え？ああそうだね。
ああいう子ってどんな男と付き合うんだろ？どうなんだろう。
《中年のＰと不倫してるよ》いいなあ。
付き合えなくていいからああいう子と何かの間違いで一夜だけでも共にできないかなあ。
まあ無理か。
そうだねえ。
《ていうか俺何夜か共にしたよ。
まあそっかそれだけでも幸せだと思わなきゃな》
（真衣）つい先日離婚しちゃいまして。
そうなんだ〜。
まあ…私が悪いんですけどね。
何したの？実はここだけの話不倫してたのがバレちゃって…。
や〜だ〜。
なんでバレちゃったの？どうやら旦那の職場の同僚がバラしたらしいんですよ。
え〜そうなんだ。
私その人と面識もないのにどこで嗅ぎつけたのかそんなことされて。
それで復讐をしたと。
え？怒りの真空飛び膝蹴り。
女性ＡＰ…うぉぉぉ〜！おりゃぁ〜！卯野真衣さんですよね？はい。
この後少しお話ししません？風の件もいろいろ聞きたいし…。
私は…アイスラテ。
卯野さんは？あ…じゃあ同じものを。
お腹すいてません？お昼もしまだだったら…。
あいえ…大丈夫です。
そうですか。
じゃあアイスラテ２つ。
（夏美）かしこまりました。
失礼いたします。
まあそうピリピリなさらずに。
別に取って食おうってわけじゃありませんから。
真衣さん山口出身なんだね？え？あはい。
私高知なの。
わりと近いね。
あまあそうですね。
でいつから？風とは。
４年前からです。
わりと長いんだ。
すみません。
あの…。
何か？なんていうかその…いろいろ。
ねえねえ。
はい。
もしかして私のこと風の奥さんだと思ってる？え？はい。
違うから〜。
え…じゃあ。
愛人。
え？愛人。
あなたと同じ。
は？
（志乃）なんか最近よくこの３人でいますよね。
そうだね。
なんかあの一件以来逆に仲良くなっちゃったよね。
なんでだろう本当は恋敵なのに。
今超なかよし。
変だね。
やっぱ共通の敵がいたのが大きいね。
（志乃）美羽さん？うんそう。
あ〜それ大きいですよね。
ですよね。
あの時のうちらのチームワーク凄まじかったもんね。
ひとつになってたね。
あとはやっぱ佳代さんの存在が大きいのかな？佳代さんってあのときの女優さんですよね？クズはみんなでしょ！？そうですそうです。
あの仲裁に入ってた人。
確かにあの人いなかったら美羽さん半殺しにしてたかもね。
してたかも。
アハハ！
（春江）いらっしゃいませ。
・いらっしゃいませ・あれ？久未ちゃん…。
久未ちゃ〜ん！ハハハ！久未ちゃ〜ん。
あれ？こんにちは。
こんにちは。
お１人？あいえ彩乃と待ち合わせで。
ああそうなんだ…。
《佳代さんまたカフェラテくらってる。
てことは…》あこちら真衣さん。
あこんにちは。
こんにちは。
真衣さんもうちらと同じだよ。
あそうなんですね…。
４年ぐらいなんだって。
《やっぱり…》へ〜。
あ久未さんもそうなの。
え？あ知らなかった？
（真衣）何をですか？あの人の愛人９人いるの。
え？《あ今知ったんだ》全部で９人いるの愛人が。
９人？
（プレイボールのサイレン）《ってなってんだろうな。
なんか懐かしいな》驚いた？そりゃ驚くよね。
そういう男なのあいつは。
《どういう男だよ…って思ったよね。
わかる》
（志乃）どうするって？
（夢）美羽さんの件。
ん〜…私はもういいかなあ。
こないだでもう満足した。
そっか。
私も。
さすがにもう何もしてこないでしょうしね。
なんか私途中から哀れになってきて。
美羽さんの事が？うん。
まあ確かに哀れか…。
あんまり人生で真空飛び膝蹴りされることってないもんね。
ていうかあの人誰なんだろ…。
愛人かな。
ぽいね。
美羽さん何したんだろ。
真空飛び膝蹴りするってよっぽどだよね。
（志乃・夢）うん…。
《この後彩乃も来るんだけど完全にここに合流する感じになってるよね…》ところで真衣さんって今おいくつ？３５歳です。
え〜ウソー！全然若く見える。
本当ですか？ホントねえ〜。
佳代さんはおいくつですか？私３８。
久未ちゃんは２０…？２４です。
若い…。
そうなの。
若くてキレイなんだから他にいくらでもいるだろうにね。
（真衣）そうですよね。
なんだかみんな別れられないのよねぇ。
なんでですかね？あの真衣さん。
はい？真衣さんは風さんのどういうところが好きですか？え？どういうところ…。
どうしたの急に？いやなんか聞いてみたくて…。
（秋子）お待たせしました。
正直どこって聞かれると難しいですね。
あやっぱり。
私最近まで旦那がいたんですけど…。
そうなんですね。
旦那の好きなところとかそれまで付き合った人の好きなところとかはわりとはっきりあったんですけど…あの人だけはよくわからないんです。
なるほど。
数字が悪くても腹はへるもんだな。
いや〜食べなきゃやってらんないっすよ。
でもわかります。
私もそうかもしれない。
あそうなんですね。
付き合いたての頃は一応あったと思うんだけど今は何が良くて付き合ってんのかわからないです。
不思議ですよね。
それが恋ってものなの。
何がいいのかわからない。
だけど一緒にいたい…それが恋ってもの。
（久未・真衣）《は？》容姿とか学歴とか収入とかそんなこと気にしてるうちはまだまだ恋じゃないの。
そんなのはお子ちゃまの恋愛ごっこ。
おじさんだしカッコよくないし奥さんいて他の愛人もいるのに好きになっちゃって幸せになれないことはわかってる。
周囲にも反対されてる…だけど離れられない！それが恋ってものなのよ。
（久未・真衣）《は？》他の動物たちはいちいちそんなこと考えて相手を選ばないでしょ？
（久未・真衣）まあ。
だけどもちろん動物たちだって優秀な子孫を残すために優秀な遺伝子を求めている。
だけどそれは本能が判断しているの。
つまりそれは…生き物の本来の姿なの。
（久未・真衣）《は？》だから強いていえばあの人の雄としての何かに私たちの雌としての本能が惹かれているんでしょうね。
逆に言えばなんだかわからないけどあんな男が１０股もできてしまうのはあの男の雄としての遺伝子が優秀だから…ってことかな。
（久未・真衣）《ずっと何言ってんの？こいつ》まあ…惚れたうちらの負けってこと。
（久未・真衣）《うるせえよ！》長谷川さんって風さんのどういうところが好きで付き合ったんですか？ああそれ私も聞いてみたかった。
私？ん〜…まあ優しいところかなぁ。
（志乃）ふ〜ん…そっか。
志乃ちゃんは？ん〜…私も同じ感じですかねぇ。
ホントは不倫してる時点で優しくないんだけどね。
なんであんな人好きになっちゃったかなぁ…。
好きなのやめたい。
わかる私もやめたい。
なんかタバコやめたいっていう感覚に似てますよね？あ〜そうかも！それいい例えですね。
周りには反対されるし絶対に幸せになれないし百害あって一利なしなのは頭ではわかってんだけどなかなかやめられない…みたいな。
（夢）そうなんですよね。
もう絶対やめた方がいいしやめたいんですよ。
そうそう。
（夢）今まで何度もやめようと…。
しましたしました。
だけど誰かが吸ってんの見ちゃうとつい１本欲しくなっちゃって。
ん？でもこれ吸っちゃうともうダメで帰りに自分で１箱買っちゃうの。
ねえねえ途中からただのタバコの話になってるよ。
フフフ…ごめん。
《許さねえ…絶対に許さねえ！》
（彩乃）あっ久未！あっ彩乃ちゃんこんにちは。
（彩乃）こんにちは〜。
えっ…文坂さん？真衣さん？あっ２人お知り合い？《待って…なんか嫌な予感…》あっ彩乃ちゃんこんにちは。
（彩乃）こんにちは〜。
えっ…文坂さん？真衣さん？あっ２人お知り合い？はい。
前にうちのお店にいた子です。
元上司です。
あ…そうなんだ。
《待って…なんか嫌な予感…》まあとりあえずどうぞどうぞ。
あ…はい。
何頼む？すいませ〜ん！
（夏美）あっは〜い！すごい近くにいた。
いらっしゃいませ。
（彩乃）あっ…アイスティーを。
あっはい。
かしこまりました。
失礼いたします。
へ〜２人同じ職場だったんだ。
ええ１年前まで…。
じゃあ久しぶりの再会だ。
はい…。
あの…。
ん？もしかしてこの子も風さんの？そう愛人仲間。
《やばいやばいやばい》ごめんなさい…。
いつから？１年半前です。
１年半前？えっ…うちのお店にいた時？はい。
なにそれ！《やめてやめてやめて！怒らないで怒らないで！》まあまあ真衣さん落ち着いて。
《うん一旦落ち着こ？》知らなかったんだよね？彩乃ちゃんは。
あの…風が真衣さんと付き合ってたってことは。
ねっ？《そうそうだったら仕方ない》知らなかったの？知…ってました。
《知ってたのかよ！》なんで！？風に強引に誘われたんだよね？きっと最初は彩乃ちゃんも断ってたけどあんまりにもしつこく誘われるから押しに負けちゃったんだよ。
《そうそうに決まってるそうであってくれ》最初は断ってたの？断って…ません。
《なんだお前！ウソでもいいから断ってたって言えよ！》まあでもほら１年以上も前のことなんだからそんなことを掘り起こして今さら怒ったって仕方がないでしょ。
ねっ？真衣さん。
最初は嫉妬からでした。
嫉妬？
（彩乃）真衣さんのお店にいた時私のお得意さんを取られることがあって。
私に？はい。
まっ取られたっていうよりか私の実力がないからなんですけど。
もともと私を指名してくれてたお客さんが私がいない時にたまたま担当した真衣さんにその後も移っちゃうってことがよくあって…。
悔しかったんです。
もちろん真衣さんは接客も施術も私なんかよりも上手だしそれは仕方ないことなんですけど私もあの時はお得意さんをつくることで必死だったから…。
それで風さんを奪おうとしたの？奪おうとしたというよりちょうどその時期たまたま私が真衣さんの代わりに風さんにつくことがあってその時に口説かれて…。
もちろん普通ならお客様の誘いは断るんですけどそういうこともあったし仕返しじゃないけど軽はずみに誘いに乗ったんです。
でもその時は私も本気じゃないし付き合うつもりもなかったんだけど気が付いたら…。
はまっちまったんだね。
《何そのドラマみたいな理由…そんなことあったの？》ごめんなさい。
仕方ないさ。
大体こういうのは奥さん以外どっちが先も後もないと思うよ。
だってみんな他人の男に手を出しているんだから…ねえ？真衣さん。
《よしこのタイミングで…》あの佳代さん彩乃も来たので私たちそろそろ席移りますね。
あそう…。
はいお邪魔しちゃ悪いので。
ねえ彩乃。
行こっ。
うん。
じゃあ佳代さんまた。
また連絡するよ。
《よしとりあえず助かった》
（真衣）彩乃ちゃん！《えっ…なに？怖い…》はい。
またうちのお店にも遊びにおいで。
真衣さん…はい。
またね。
失礼します。
《なにこのドラマのエンディングみたいなやりとり》《ていうか２人とも自分からドラマ感出してたよね？》
（秋子）え〜超かっこいいじゃん。
でしょ？いいなぁ。
（秋子）相手いくつ？２８歳。
あ〜羨ましい。
早く結婚しちゃいなよ。
そういう話はしてんだけどね。
そうなんだ。
マジで？
（秋子・夏美）いいなぁ。
（春江）超やさしい。
・あっそうなの？・極端な話あの人が死んじゃえばこっちだって忘れられるんだけどね。
私も…なんかこう肩の荷が下りた…みたいな感覚になりそう。
もう誰か殺してくんないかなぁ。
美羽さんあたりがさ逆上してやってくんないかなぁ。
あの人ならやりそう。
それ待ちですね。
でもあの人仕事雑だから失敗しそうだね。
それはあるね。
睡眠薬の分量間違えて普通に爆睡されて終わりみたいな。
ありそ〜。
９人も愛人いると色々あるよね。
そうですね。
私はねみんなと仲良くしたいの。
仲良く？そうあの子たちにも言ってるんだけどね私たちがいがみ合ったって全く意味ないでしょ？
（美羽）すみませんお待たせしちゃって。
あ〜ううん全然平気。
どう？いやもう…下が見れないんですよ。
こう…。
大変！上は？上はだってもう今ずっと見てるじゃないですか。
あ美羽さんだ。
美羽さんって誰だっけ？あの前に話した佳代さんにカフェラテかけた人。
あ〜…てか首どうしたんだろ？あっ美羽ちゃんに是非紹介したい人がいるの。
こちら卯野真衣さん。
卯野真衣…。
でこちらが弥上美羽さん。
弥上美羽…。
（美羽・真衣）あ…。
あっ美羽ちゃんに是非紹介したい人がいるの。
こちら卯野真衣さん。
卯野真衣…。
でこちらが弥上美羽さん。
弥上美羽…。
真衣さん…不倫してますよ誰に聞いたの？うちの女性ＡＰ女性ＡＰ…おりゃぁ〜！
（美羽・真衣）あ…。
ちょっと！待ってちょっと待って！ちょっと待てよ！ちょっと！ちょっと！ちょ…。
なんかやばそうな雰囲気。
これ止めた方がいいかな？いやとばっちり食らうのやだからやめとこ。
うん…大丈夫かな。
ちょっと！おめえか…こないだ私の面に膝入れたのは。
てめえこそ人の家庭ぶち壊しやがって！はあ？不倫してるくせにてめえの家庭だけ無傷で済むと思ってんじゃねえぞカース！なんだてめえ？今度はコルセットじゃ済まねえぞこら！おおおお…やってみろやってみろ不意打ち野郎が！ああ？ああ？やめなさい。
ちょっと！ちょっと！表出ろこの野郎！上等だよ！ああ？ちょっと！ちょ…ちょっと！ちょっと！もしかして…。
（店員たち）♪〜ハッピーバースデートゥーユー♪〜ハッピーバースデートゥーユー♪〜ハッピーバースデーディア真衣さん♪〜ハッピーバースデートゥーユーおめでとうございま〜す！おめでと〜！
（拍手）真衣さん来週お誕生日だよね？あぁ…はい。
おめでと〜！
（店員たち）おめでと〜！
（拍手）おめでとう…。
（拍手）ありがとうございます。
はい吹き消して〜。
・おめでとうございま〜す！・すげ〜力技。
でもなんだかんだで収まるもんね。
確かに。
でもなんで私の誕生日なんか…。
フェイスブック。
へ〜。
《こうして佳代さんは全員の愛人に会いそれぞれのもめ事も一応すべて収めきった》
（ドアが開く音）ただいま。
珍しく帰ってくるの早いのね。
うん…。
その代わりね明日の朝早いんだ。
朝から撮影？そう。
そっか…ドラマは順調？ん〜…でもね初回の視聴率がいまひとつ良くなかったんだよ。
（睦）４．６％。
なんだ知ってたの？
（睦）ネットニュースで見た。
だいぶ叩かれてたね。
そうみたいだね。
バチが当たったんじゃない？ええ？何のバチ？１０股もしてるくせに不倫のドラマなんか作るから。
そうかもね。
あんまり低いとよくないんじゃない？よくないね。
クビ？そりゃないでしょ。
私はいいよ。
ん？クビになっても。
そうなの？私が養ってあげるから。
フフフ…。
じゃあ…よろしく頼むよ。
うちの手伝いくらいやってもらうけどね。
はいはい…わかりました〜。
あっいてっ…。
《真衣さんのバースデーから２週間後佳代さんの呼びかけでついに…》《十人の女が集結した》2016/11/10(木) 23:59〜00:54
読売テレビ１
バカリズム脚本『黒い十人の女』「不倫女が奇跡の集結！あと視聴率って何？」[字][デ]
主演・船越英一郎、脚本・バカリズムでお送りする、史上最大の不倫劇！豪華女優陣が本気でぶつかり合う！衝撃の「不倫コメディ」！９人の愛人と妻がついに一同に会する！
詳細情報
出演者
船越英一郎
成海璃子
トリンドル玲奈
佐藤仁美
佐野ひなこ
ＭＥＧＵＭＩ
平山あや
白羽ゆり
水上剣星
ちすん
新田祐里子
若村麻由美（特別出演）
水野美紀
番組内容
ドラマプロデューサーの風（船越英一郎）には妻のほかに、なんと９人の愛人がいた。多くの愛人たちが携わっているドラマ『淡い三人の男』の裏側では、女の熾烈な争いが繰り広げられていた！真空飛び膝蹴りを美羽（佐藤仁美）に喰らわせた真衣（白羽ゆり）が、その美羽と初対面し、一触即発に！そして、ついに風の妻と９人の愛人…１０人の女が集結！初めて集まった不倫女たちにいったい、何が起こるのか—！？
原作・脚本
【原作】
和田夏十（映画『黒い十人の女』市川崑監督）
【脚本】
バカリズム
監督・演出
【演出】
瑠東東一郎
音楽
兼松衆
【主題歌】
「愛／憎」ＣＩＶＩＬＩＡＮ
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