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字幕書き起こし ドラマ10 運命に、似た恋(8)(最終回)「ふたりの永遠」 2016.11.11

(勇凛)アムロ!作ってるもの見せて。
(アムロ)いいよ。
ウンチだ!
(笑い声)
「アムロのふりをしていれば君に愛されると思った。
もう一つの理由は君のアムロはもう死んだと言えなかった…」
「17歳の夏に彼は逝きました。
僕はあなたを騙しました。
ただ僕はあなたを愛していました。
アムロの思い出の中のあなたを愛しあなたに会ってからは目の前のあなたを愛しました。
本当に」
(リポーター)誰か出てきました!このマンションは今回盗作の発覚した小沢勇凛さんのえ〜オフィス兼住居と思われます。

 

 

 


「しかし僕の嘘は罪深いです。
だからせめて潔くあなたの前から消えようと思います」
「本当にごめんなさい。
さようなら」

(灯)アムロくん亡くなったのは20年も前?何で今あなたに会いに来たのよ?何で今になってバレッタ返しに来たのかしら?
(莉々)すいません!絶対に言うなって言われてたんですけど勇凛さん…昔の治療の影響でまたガンができています。
死ぬつもりです。
(香澄)莉々さん!ねえ勇凛はどこにいるの!?どこで死のうとしてるの?
そうか…勇凛は自分の命が短い事を知って最後に私に会いに来たんだ。
あのバレッタを返すために…
灯さん…。
私つぐみを置いて行けない。
でも勇凛死のうとしてるんです。
助けなきゃ!私母親として間違ってますか?勇凛さん死のうとしてるの?香澄さん。
女でも母親でもなく人間として…そう人間としてどうするかよ。
あなたが人間として何ができるかよ。
つぐみの事は任せて。
あの子は強い子です。
よろしくお願いします!さあ!
(つぐみ)ただいま〜。
母ちゃん。

(麗子)あなたあなた!すごいわ!
(芳孝)うん?あなた2020年のユニバーサルカップのトロフィー決定ですって!深見芳孝のデザインに決定ですって!本当か?本当よ。
コンペ通ったのよ!本当か?本当か!?やった〜!
(真帆)いなくなった?
(海知)はい。
その記事が出るのと同時に。
逃げた?勇凛さん大丈夫でしょうか?もうやばい気しかしないっていうか…。
あんなやつ死んじゃえばいいんだって!とは思えないんだよね…。
誰かさ捜してんだよね?あっ…まあ…。
捜してるんだよね?大丈夫だよね?ねえ…。
(奥田)ああ桜井さん。
先生!勇凛から連絡ないですか?ないんですよ。
そうですか…。
うん。
大丈夫ですか?はい…。
もし本人がここに来たら私に連絡を。
分かりました。
お願いします!
(つぐみ)母ちゃんもう帰ってこないのかな?帰ってくるよ。
ねえつぐみ。
あんたもうひとりで生きていく覚悟をしなきゃいけないよ。
大人なんだから。
もう17なんだから。
うん。
なんかむごい事言ってるかね?ばあちゃん。
いや…言われてる事は何となく分かる。
そうか。
さあ今日は飲むか〜?ねっ。
ばあちゃん俺まだ未成年だ。
勇凛!勇凛!勇凛!
(雷鳴)勇凛!勇凛…。
勇凛。
ここに毎日通えばいつか君に会えると思った
勇凛!勇凛!勇凛!勇凛!
神様…

(芳孝)ああこれはこれは香澄さん。
うちには…。
ねえ。
うん?ああ…ないねぇ連絡は。
しかし香澄さん彼ももう38だ。
いなくなったからといって中学生や小学生じゃあるまいし。
私はね今ユニバーサルカップが決定して忙しいんだ。
じゃ…。
死のうとしてるんです!私のを盗作したから?バカバカしいそんな事で。
ガンが…再発してるんです。
彼は…彼は死のうとしてるんです。
助けたいんです。
生きてもらいたいんです。
そんな事言われたってね僕にもできる事はない!ああ…彼がここに来たらもちろんあなたに知らせますよ。
そして彼が死ぬ気だったらやめさせますよ。
でもね彼がどこに行ってるなんていうのはね私には分からない。
エスパーじゃないんだから。
勇凛が心配じゃないんですか?何だって?
(麗子)あなた…。
すみません…。
いや…。
勇凛…。
香澄…。
ごめんね。
驚かせちゃった?どっか痛いの?大丈夫。
ちょっとね怖い夢見ただけ。
ありがとう。
僕もたまに見る。
そっか。
ごめんね。
回想お前何書いたの?「世界を飛ぶ」って鳥かよお前。

(犬の鳴き声)ごめんね。
何にもあげるものないんだ。
(鳴き声)死ぬつもりなの?もしそうなら…死ぬ前の3日…2日でいいから私にくれない?今日と明日を…私にくれない?ウソついててごめん…。
うん?自分をアムロだって…。
勇凛。
うん?お願いがあるわ。
僕は9歳の時ガンで名高いあの小児病院に入院した。
そこで出会ったのが…アムロ。
僕の家は八百屋で忙しくて親はなかなか見舞いに来られなかった。
病気のじいちゃんの世話や妹が生まれて…母親はもっと来なくなった。
僕は…親に捨てられたって思った。
アムロの父親の深見先生はあのころも有名なデザイナーで僕の入院費や治療費を多分…肩代わってた。
僕の命の恩人。
僕は自分が生きてるかぎりアムロを守りたいって思った。
けど…先にアムロが死んだ。
深見先生の悲しみの矛先は僕に向いた。
これじゃあ…ダメなんだよ!お前…!後世に残る仕事が…私のデザインでいいんでしょうか?
(拍手)
(司会者)深見芳孝さんおめでとうございます。
ありがとうございます。
(司会者)オリンピックよりも大イベントと言っても過言ではない2020年ユニバーサルカップの栄えあるトロフィーのデザインに決定されました。
まずはそのご感想をひと言。
う〜ん…デザインは開放です。
アスリートが走るように跳ぶように私の想像力は飛しょうする。
そして…。
ここは香澄とアムロの場所。
聖域だと思うから僕は来る事はなかった。
もうなくなっちゃったかな?あっ確かこの辺…。
あった…。
ここに私たちいろんなもの埋めた。
バッタの死骸とか48点のテストとか壊れたおもちゃとか。
ああアムロもよくその話してた。
懐かしい…。
ここにあいつ…アムロ多分たまに来てたよ。
君がいなくなってからも。
そう。
ハロのお墓。
ハロ…ずっと来られなくてごめんね。
あれ…?えっ?これ…。
こんなの作った記憶がない。
(カメラのシャッター音)
(洋治)は〜いすいませんお願いしま〜す。
はいはい。
「カスミへ1995年7月12日アムロ」。
アムロが亡くなった2週間前だ。
あっ…。
(アムロ)
「カスミ元気ですか?よくここへ来てくれたね」
(アムロ)
「カスミ今好きな人がいますか?カスミを守ってくれる人はそばにいますか?もしかして赤ちゃんがいたりして。
いやもうおばーちゃんとか?おばーちゃんだとしても可愛いおばーちゃんなんだろうね。
どんな時代のカスミを思っても涙が出ます。
カスミ」
(17歳のアムロ)
「僕は17になりました。
出会った時の君の年を越しました。
カスミもう一度会うという約束を守れなくてゴメン。
僕は死んでいきます」

(17歳のアムロ)
「カスミ。
君と離れてから僕はまるで生きる屍でした」
(17歳のアムロ)
「またひとりぼっちになった」

(17歳のアムロ)
「でもその年の秋に生涯の親友に出逢う事になります」
(17歳のアムロ)
「彼は心優しき天才でした」
(17歳のアムロ)
「彼のデザインは空を駆ける」
いいの?
(17歳のアムロ)
「最初はやはり嫉妬しました。
でもやがて憧れに変わりました」
勇凛ちょっと見せて。
いいよ。
(17歳のアムロ)
「彼は作品も素晴らしいけれどその人そのものも僕の生きる力となりました。
それくらいいい奴なんです。
彼のデザインは世界に出ていくものです。
数え切れないほど多くの人を喜ばせ感動させるものです」
(17歳のアムロ)
「彼は生きなくてはいけない。
病気に負けてはいけない。
彼が生き延びることを」
アムロ頑張れ!
(17歳のアムロ)
「僕は信じています」
(17歳のアムロ)
「今君の住む世界にオザワユーリという天才デザイナーがいませんか?」
(17歳のアムロ)
「もしいたらそれが僕の親友です」
(17歳のアムロ)
「彼からバレッタを受け取ってください。
そして彼に逢えたならアムロがよろしくと言っていたと伝えてください」
このトロフィーミラーで出来ているためトロフィーを受け取った受賞者の顔がほらすばらしく美しく映し出される。
そしてこの3つのミラーが重なる場所に切り欠きを入れる事で光が反射して星が中央に浮かび上がる。
受賞者たちがこれを母国に持ち帰ると…。
先生!そこの風景…。
深見先生!何?君。
先生の「水の夢」と小沢勇凛の「椅子の名前」という作品が酷似してる事で小沢勇凛は盗作の汚名を着せられました。
しかし真実は…深見先生あなたが小沢勇凛にゴーストをやらせていたんではないんですか?
(司会者)あの…ご質問はユニバーサルカップの事に限って…。
そのカップも…。
何なんだ!おい!小沢勇凛のデザインではないんですか!?誰かこいつを…!僕は…僕は見たんだ!深見先生と…。
離して下さい!勇凛さんのメールのやり取りを!深見先生!ここ数年ずっとあなたは勇凛さんにデザインを頼んでた!先生!あなたは自分じゃ何にも作れなくなって勇凛さんをゴーストに!深見先生答えて下さい!み…水が…!水がない!ヨシユキ…。
(芳孝)ヨシユキ!私は息子が死んで…あいつが生き延びて…悔しかった。
許せなかった。
何で私の息子が…。
息子が…。
だって他にいっぱいいるじゃないか!何でよりによって私の子供が…。
あいつが…息子…ヨシユキの命を盗んだんだ…。
ねえ今すぐこの会見やめさせてあげて!
(白井)いやそうは言っても…。
お願いお願いお願い!
(芳孝)これがそんなにいいか?これがそんなにすばらしいか!ヨシユキが生きていたらもっともっとすばらしいものが出来た!ず〜っと上等なものが!何だお前たち…。
何も作れないものたち!お前ら観客が俺を…この深見芳孝を笑うのか!何も作れなくなった俺を…このあわれな俺を…!おいお前は…。
(芳孝)あわれか?何だお前!
(シャッター音)おいお前…今までに何か作った事があるか!?どうなんだ〜!もうやめてよ!撮らないで!先生!どうか皆さん会見はここで終了させて頂きます。
皆さんお引き取り下さい。
俺は…。
撮らないでよ!深見芳孝だ〜!
(真帆)どうかお引き取り下さい!帰って!帰って〜!莉々。
勇凛さん…。
勇凛さん…生きてたんですね。
無事だったんですね。
よかった…よかった…!あの…深見先生が今会見しました。
全部…全部本当の事明かされたんですよ。
えっ?
(莉々)勇凛さん深見先生これ以上ペテン師にしたくなかったんですよね。
でも生きてたらずっとゴーストやらされる。
深見先生にはでも自分を取り戻してほしかった。
だから死のうとしたんでしょ?あっしは…あっしはそうじゃないかってずっと…。
莉々。
はい。
お前はいいデザイナーになる。
頑張れ。
ねえなに言ってんですか。
あっしは…私は勇凛さんの下でしか働きませんから!ねえ聞いてます?ねえ…。
もしもし?ねえもしもし!切んなよ!勝手に…。
勇凛。
生きてよ。
勇凛がいなくなったら私空をなくすわ。
君と出会ってからずっと君が私の空だったの。
ほんとは怖いんだ。
生きてる事が怖い。
元気な時も…いつも怖い。
また自分に何か起こるんじゃないかって。
起きないよ!今までとは違う。
私がいる。
いつだってそばにいる。
怖くなったら抱き締める。
一緒に死んでって言うんだったらつきあう。
何で俺なの?君しかダメだよ!君じゃなきゃダメだよ!だから…生きない?アムロの分まで香澄を愛したい。
生きて…生きて香澄を守る。

その時点で勇凛のガンは進行していてオペ成功の確率は4割だと言われた
ほんとにあんたの子なの?俺の子だよ。
ちゃんと計算合うんだよ。
いや俺もちょっと頑張って…。
やめて。
たい焼きがまずくなる。
で…ここへ戻ってきていいですか?はぁ!?俺心入れかえて頑張るから。
あなたの心は入れかわらない!このとおり!家賃が払えなくなったのね。
そのとおり!久しぶりにちょっといじってみるかな?
ヨーちゃんは週刊誌のスクープを撮るのをやめて家に戻った。
これからは人の笑顔を人を幸せにする写真を撮っていくんだそうだ

深見先生は引退を表明なさった。
もう一切ものは作らないと。
引き際は鮮やかだった

つぐみはまだ跳ぶ。
北海道の大学に行く事になりそうだ。
どうやら彼女と同じ大学らしい。
寂しいけどしかたない
行こう。
よかった〜まだいた。
これもお願〜い。
ありがとうございます。
真帆さんは相変わらずきれいだ。
ブランドものをいっぱい出す。
「あのころはごめんね。
私壊れてたの」と電車で人の足を踏んだくらいに謝る。
自分で事業を始めるという。
輝いている
わぁ〜!
そして…
キッズルーム?僕たちのキッズルーム。
勇凛は…
見て。
あっバンビだ!そう。
わぁ〜キスした。
奥も見て。
葉っぱがこの時間になると鳥に見える。
ほんと。
早く行きたいな。
(チャイム)どうぞ。
できました?できたよ。
どう?海知。
あっお邪魔します。
手術の成功は奇跡的だろうか。
分からない。
でも私は奇跡と神様に感謝する。
この世の全てに感謝する。
お医者様に生きてくれた勇凛にそして多分空の上で見守ってくれたアムロに感謝する
傷痕は増えたけれどそれはたくましさが一つ増えた事だと私は思う。
体に傷一つ負った事のない私なんかは思う
おっ…。
ねえこれ少し大きいんだよね。
言ってよ。
直すね。
今言った。

そして彼を愛す。
私たちは愛し愛され生きるのだ…
2016/11/11(金) 22:00〜22:50
NHK総合1・神戸
ドラマ10 運命に、似た恋(8)[終]「ふたりの永遠」[解][字]

ユーリ(斎藤工)の疑惑が報じられ、オフィスに大勢の報道陣が押し寄せる。カスミ(原田知世)は姿をくらましたユーリを探そうと、リリ(大後寿々花)と密かに会うが…

詳細情報
番組内容
ユーリ(斎藤工)の疑惑が週刊誌によって報じられ、デザインオフィスには大勢の報道陣が押し寄せる。カスミ(原田知世)は、姿をくらましたユーリの手がかりを探ろうと、報道陣の目を盗んでリリ(大後寿々花)と会い、ユーリの“ある決意”を聞く。カスミはアカリ(草笛光子)にも背中を押され、ユーリを探すべく能登へと旅立つのだった。一方ヨシタカ(奥田瑛二)は、世界的権威のあるトロフィーのコンペを勝ち抜き…
出演者
【出演】原田知世,斎藤工,山口紗弥加,大後寿々花,小市慢太郎,渋谷謙人,西山潤,久保田紗友,草笛光子,奥田瑛二
原作・脚本
【作】北川悦吏子
音楽
【音楽】Youki Yamamoto