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字幕書き起こし 報道特集【勝利した“暴言王”その素顔は▽異端の大統領と日米関係】 2016.11.12

ソウル中心部、市役所前の広場。
地鳴りのように響くのは国民の怒りの声。
矛先は政治スキャンダルに揺れるパク・クネ大統領。
大統領の退陣を求めるデモは、ついに韓国史上最大の16万人規模に膨れ上がった。
この場所、普段は大量の車が行き交う目抜き通りなんですけど、今、奥の方まで人で埋め尽くされています。
そちらの方向に大統領府があるわけですけれどもごらんください、警察車両がずらりと並んで、規制線を張っています。
警察官も2万5000人が動員され、厳戒態勢となっている。
ソウルでは先週末も10万人規模の抗議デモが開かれたばかりでこのときは大勢の市民が道路にあふれ、都心の交通に大きな障害が出た。
渦中のパク大統領。

 

 

 


一連のスキャンダルは親友のチェ・スンシル容疑者に国家機密を漏らしていたことが判明したことを発端に噴き出した。
大統領の支持率は急落し、2週連続で5%を記録。
20代に至っては、ついに支持率ゼロになるなど若い年代の反発が際立っている。
強まる退陣の圧力はパク大統領の目にどのように映っているのだろうか。
今週も金平キャスターはアメリカ大統領選挙の取材でワシントンに行っています。
アウトサイダー、異端児と異名をとるトランプ氏が大統領に選ばれました。
一体何が起きたのか、これからどうなるのか、後ほどこちらからお伝えします。
韓国では史上最大の反大統領集会が始まっています。
パク大統領の去就が注目されますが、現地の状況はどうなっているのでしょうか、上土井さん?こちら画面奥の方、ちょうど突き当たり、ビルが見えますけれどもあの辺りがVTRにありました市役所前の広場です。
そしてそこから今、私がいるところまでおよそ1kmありますけれども片側6車線の大通りが続いていますが、この間、車道も歩道もすべて密集した群衆で埋め尽くされています。
警察は道路しよう許可を出していませんけれども、安全のために交通を遮断しています。
ここまで広がった今回の集会がパク大統領の今後の身の振り方に大きく影響するのは間違いありません。
警察はこれまでにチェ容疑者を初め、側近の2人を逮捕、さらに政府の文化事業に大きく関与していた映像プロデューサーの男も逮捕するなど、捜査は急ピッチで進んでいる。
また、今月中旬以降には、大統領本人に対する事情聴取も行われる情勢です。
今のところ、政界ではパク大統領に国政から手を引かせ、与野党で合意した新しい首相を据えて残りの任期を乗り切るという案が有力。
これは仮に今大統領選となると、与野党ともに候補者の準備ができていないという事情がありますが国民からは、あくまでも辞任を求める声が強いのも事実です。
デモは今後も続くと見られ、今はどこか様子見ムードがある野党指導者が一気に弾劾や退陣攻勢を強める可能性もあります。
事件発覚後も政治力不足で自ら混乱に拍車をかけているパク大統領。
その去就に韓国中の視線が注がれています。
ここで速報です。
今日午後、東京・立川市の病院で82歳の女性が運転する乗用車が通行人の男女2人をはねた。
2人は意識不明の重体。
警視庁などによると今日午後3時頃、立川市緑町にある国立病院機構災害医療センターの敷地内で、82歳の女性が運転する乗用車が近くを歩いていた30代の男女2人をはねた。
2人は意識不明の重体。
また、運転していた82歳の女性も頭を打つなどしてケガをしている。
警視庁は女性の回復を待ち、当時の状況について詳しく調べることにしている。
TPP=環太平洋パートナーシップ協定についてアメリカのオバマ政権は議会の承認の獲得を断念する意向を示唆した。
アメリカ・ホワイトハウスのアデエモ大統領副補佐官は11日、TPPについて、議会の指導部と次期大統領が今後どう取り扱うを協議すると述べた。
オバマ政権はこれまで、1月の任期終了までに議会の承認を得たいとしてきた。
しかし9日、選挙で上院の過半数を獲得した共和党のマコネル院内総務が、TPPが年内に議会に提出されることは確実にないと発言。
オバマ政権も承認獲得の断念に追い込まれたもの。
TPPは参加12カ国のうち日米の議会が承認しなければ発効しない仕組みだが、トランプ次期大統領が離脱の方針を転換する可能性も小さく、日本政府がアベノミクスの大きな柱として期待しているTPPの発効は絶望的な見通し。
アメリカのトランプ次期大統領が選挙後初めてテレビのインタビューに応じ、廃止するとしていた国民皆保険を目指すための法律、オバマケアについて、一部を維持することを示唆した。
11日、CBSテレビのインタビューでトランプ氏は選挙期間中に廃止するとこきおろしてきたオバマケアについて、既往症を理由に保険会社が加入を拒否することの禁止や子どもは26歳になるまで親の医療保険でカバーされるといった一部の条項を残す可能性を示唆した。
その上で、オバマケアを廃止してお金のかからない新しい制度に変えると述べた。
トランプ氏はさらにクリントン候補が敗北を認めた電話についても語り、最高の対戦相手だったと伝えたことを明らかにした。
またトランプ氏の政権移行チームの陣容も発表された。
責任者はペンス次期副大統領が務め、長女イヴァンカさんら3人の子どももチームに参加する。
一方、アメリカ各地では11日夜も反トランプデモが続いた。
カリフォルニア州ロサンゼルスではこれまでに200人以上が逮捕され、オレゴン州ポートランドでも25人が逮捕されている。
安倍総理は日本を訪れているインドのモディ首相とともに新幹線の車両を製造している工場を視察し、技術や安全性をアピールした。
安倍総理は今朝、インドのモディ首相と一緒に東京駅から新幹線に乗り、車両を製造する工場がある神戸市に向け、出発した。
両首脳は工場に到着後、安倍総理が案内する形で製造中の東北・北海道新幹線のはやぶさなどで使われている車両を視察した。
インド西部の高速鉄道計画では、既に日本の新幹線技術を導入することが決まっていて、昨日の首脳会談では7年後の開業を目指して建設を進めることで合意している。
日本政府はインドのほかの路線への導入も視野に、技術力や安全性をアピールした格好。
東京都の小池知事が開いた政経塾、希望の塾の2回目の講義が都内で行われ、講師として猪瀬直樹元東京都知事が登壇した。
希望の塾の講義は東京・豊島区の大学のホールで行われ、聴講希望者が会場の定員を大きく上回ったことから4回に分けて、行われている。
今回は講師として猪瀬直樹元知事が講演を行ったほか、選挙に立候補する際に確認すべきことなど、政治家を目指すための具体的な指導が行われている模様。
一方、小池都知事は今日、東京オリンピックとパラリンピックの旗が各地をめぐるフラッグツアーのイベントに参加するため、三宅島を訪れた。
小池知事は特集です。
再びワシントンの金平キャスターとつなぎます。
ごくごく当たり前のようにトランプ氏はホワイトハウスでオバマ大統領と会い、引き継ぎの手続に着手しました。
その表情はいつもより固いものでした。
人々はなぜトランプ氏を選んだのでしょうか。
今後アメリカという国はどこに向かっていくのでしょうか、取材しました。
アメリカ大統領選を制したのは、ドナルド・トランプ氏だった。
クリントン優勢の予測を覆した、まさかの結果。
想定外は、なぜ起こったのか、そして…分断されたアメリカの行方は。
アメリカの次の大統領が決まる朝。
マンハッタンのグリニッジビレッジ地区にある投票所ですけれども、ご覧のようにずっと長い行列ができていて、これは投票所に行く人たちの列ですね。
まだ午前中です。
国民にとって大統領選は4年に一度の大イベント。
投票所は熱気に包まれていた。
とってもすばらしいことよ。
今日は私の誕生日なの。
誕生日プレゼントにヒラリー・クリントンが欲しいわ。
初の女性大統領にね。
同じ州にあるこの投票所では…ヒントはアメリカを再び偉大な国にするだ。
ミスター・トランプさ。
投票所の目の前に建つこの家では…トランプが勝てばいいと、それだけさ。
ヒラリー支持者だよ。
クリントン氏の集会が行われる会場付近は既に祝賀ムードに沸いていた。
投票日直前の世論調査は軒並みクリントン氏が優勢だった。
7月に取材した熱烈なクリントン支持者のモレスキーさん。
歴史的瞬間に立ち会おうとオハイオ州から駆けつけた。
ここで彼女が頂点に上り詰めるのを見るのよ。
優勢だから期待している。
オハイオ州の開票速報をここで見守るわ。
一方、トランプ氏の集会が予定されているホテルでは…トランプの勝利祝賀会場の前に集まっているメディアのこの数の多さ、すごい。
ニューヨーク州の投票が終わるまで2時間あるんですけど、既にこの祝賀会場にはたくさんの人々が押しかけていてその瞬間を待ちわびているという。
みんな記念写真を撮り合ってもう何かあらかじめ、勝利を信じてる人たちの雰囲気が漂ってますね。
このレストランにはクリントン支持者が集まり、票の行方を見守っていた。
ちょっと接戦過ぎるわ。
ヒラリーが負けるとは思わないけど、アメリカに対してガッカリよ。
共和党のドナルド・トランプが128、上回っちゃったですね。
笑顔の人がだんだん消えてきたみたいな感じですね。
ちょっと不安ですが、まだ希望は捨てていません。
しかし…歴代の大統領が制してきた重要な選挙区、オハイオ州をトランプ氏が勝ち取った。
最大の票田、カリフォルニア州をクリントン氏が制して巻き返すも…激戦州でのトランプ氏の勝利が次々に伝えられた。
破られなかったガラスの天井。
クリントン氏は悔しさをにじませた。
一方、街では…逆転劇の衝撃は、まだ収まる気配がない。
トランプ次期大統領の誕生を世界の国々はどう見ているのか。
大統領選翌日の中国の新聞は、世界に衝撃を与えたこのニュースを一面で大きくは扱っていません。
政府からメディアに対し、抑制的に報じるよう指示があったからです。
中国の人々が自由な民主選挙に感化されるのを恐れてのことですが、その一方で、スキャンダルや中傷合戦など選挙の醜い部分については逐一報じ、批判するよう指示しています。
自由と民主主義の国の大混乱を国民に印象づけ、習近平国家主席への権力の集中を正当化する狙いが透けて見えます。
トランプ氏は中国にとっても手の内の全くわからない未知数の相手。
しかし、民主化や人権などの面でイデオロギーを押しつけてきたオバマ政権と比べて、より現実的な利益を優先したウィン・ウィンの関係が築けるのではないかと期待している。
習近平国家主席はこの機会をアメリカとより対等な大国関係をつくるとともにより強く安定した中国を国際社会に印象づける絶好のチャンスととらえているに違いありません。
韓国をただでは守れないと発言していたトランプ氏。
世論調査では国民の7割がトランプ氏は韓国によくない影響を与えると答えています。
トランプ氏は韓国に、在韓アメリカ軍の経費の負担を増やせと主張。
できないなら軍の撤退もあるとまで述べていました。
またこれまでの北朝鮮政策を批判し、キム・ジョンウン氏との対話を示唆するなど韓国は読み切れない安全保障政策に神経をとがらせている。
さらにトランプ政権が保護貿易政策をとれば韓国経済が打撃を受けるという不安が広がっています。
このため韓国政府は、トランプ氏側との接触を急ぎ、出方を探りたい考え。
今、パク・クネ大統領は機密漏えいなど一連のスキャンダルで窮地に立っている。
混乱のさなか、暴言王とどう向き合うのか。
崖っぷち政権にやっかいな課題が加わった。
トランプ氏が次期アメリカ大統領となるニュース、クリスマスの雰囲気が少し出始めたここロシアでは、早めのクリスマスプレゼントとなりました。
これはアメリカ大統領選の結果がロシアの下院で議会で発表されたときの様子。
ロシアを批判するヒラリー・クリントン氏は自分たちの敵で、逆にロシアと手を組もうとするトランプ氏は無条件によき隣人で希望の光にも見えている。
ロシアが2014年にクリミアの併合を強行し、欧米諸国などが経済制裁医を課すなど、ロシアは孤立化し、長い冬を迎えるドーピング問題に直面したリオオリンピックでも、さらにシリア情勢をめぐっても常にロシアが悪者にされてしまうという被害妄想に近い感覚に国全体が包まれていた。
新たなリーダーがパートナーとなるのか、それとも敵対する関係となるのか、期待と不安が入り交じる長い冬をロシアはこれから迎えることになります。
全世界に衝撃を与えた投票日から2日後、トランプ氏の自家用ジェット機が当選祝いの放水を浴び、首都ワシントンに向けて飛び立った。
オバマ大統領が次期大統領のトランプ氏をホワイトハウスに招待した。
2人が会うのは初めてだと言う。
選挙中にはオバマ大統領を痛烈に批判してきたトランプ氏。
終始、硬い表情の2人だったが最後に、こんな一幕が。
この会談が行われていたとき、ホワイトハウスの前にはトランプ氏の大統領就任に反対する人々が集まっていた。
たくさんの人が集まっています。
かなりの人は観光客だというふうに思いますが、ここの主が代わったということで、代わるということで、いろいろな人たちが集まってるんですが、これ、アメリカの大統領として認めないというような。
アメリカ国民の大多数の声を無視していると思うから。
さらにホワイトハウス近くにあるトランプホテルの前でも…ホテルの入り口の上には星条旗がはためいていますけれども、ここが大統領が経営するホテルということになるわけですね、これから。
トランプ氏の顔が描かれたトイレットペーパーを持っている男性がいた。
バージニア州。
胸くそ悪いし、恥ずかしい。
人種差別主義者をホワイトハウスに入れるなんてあり得ない。
この結果はアメリカ国民の抗議の声だと思うので驚いてはいないけれど。
ああ、僕らは勝ったよ。
もう一度言うけど、この結果はアメリカ国民の叫びなんだ。
それにしても口が悪くて女性に対しても乱暴で、嫌悪感を持っていて偏見がある。
あんなやつを大統領に選ぶなんて、どうかしているよ。
同じワシントン市内では共和党系のシンクタンクが今回の大統領選挙を分析するシンポジウムを開催していた。
候補者として、ともに人気があるとは言えなかったトランプ氏とクリントン氏。
そんな今回の大統領選挙について司会者は有権者が特に求めたものは変化だったと指摘した。
一貫して劣勢が伝えられてきたトランプ氏はなぜクリントン氏に勝つことができたのか。
有権者の心を動かし、私はトランプが好きじゃないけどクリントンはもっと好きじゃないと思わせたんです。
目立たない地味な存在でしたが、彼らもオバマの当選を支えていました。
ヒラリー・クリントンはこの層の支持を得ることができなかったんです。
選挙戦の最中、クリントン氏はトランプ氏の支持者の半数は人種差別などの偏見を持っている嘆かわしい人々だと発言し反発を招いていた。
仕事と家族を持って建設的な生活を送り、アメリカ国民としての責任を果たしている人々を嘆かわしい、救いようがない、人種差別主義者と呼んだら、投票してもらえるはずはないでしょう。
トランプ氏は、これから大統領としてどう手腕を発揮していくのか。
少しは取り消すかもしれないけれども全部を取り消すことは不可能でしょう。
貿易の問題についても、大統領の権限を一方的に行使するんでしょうか。
金平さん、今回の結果、トランプ・ショックとも呼ばれていますけれども、トランプ氏が当選した背景の分析というのは進んでいるんでしょうか?ようやく進んでいるというところだと思うんですが、先週この番組の中で私は、何が起こってもおかしくないと申し上げましたがそうなってしまったわけですね。
取材に当たっているワンシントン支局の緒方さんに聞きますけれども、端的に何がトランプ氏を勝利に導いたと思われますか?格差とかヒスパニック系人口の急増、テロへの恐怖といったものがアメリカ国民は感じているんですけれども、特に白人の低所得層、ワーキングクラスはこれ強く感じていて、その怒りとか不満とかそういったものが非常に予想以上に大きかったと言えると思うんです。
地図を見ていただきたいんですけれどもこれは各州の選挙の結果の各州別を表したもので青がクリントン氏が勝った州、赤がトランプ氏が勝った州ですけれども、クリントン氏は比較的経済的に発展した東海岸、西海岸で勝利していて、トランプ氏は必ずしも経済が順調とはいえない中西部とか南部といったこういった地域で勝っているということで、地域間の支持層の格差、差が出ているんですね。
こういった地域間格差にトランプ氏は目をつけてこうした白人のワーキングクラスが感じているような怒りとか不安、不満、そうしたものの原因は既存の政治家やそれからメディア、そしてヒスパニック系の人々にあるんだというそういうキャンペーンを展開して支持を獲得していったというのがあります。
それから、アメリカの大統領選挙、アメリカというのは大体2期8年、同じ政党の政権が続くと次は変化を求めるという傾向が今までもあるんですね。
それから、女性初の大統領を誕生させるという熱気というものが有権者にあまり感じられなかったことが言えると思います。
取材をしていて私もよく耳にしたのは、アンター・エスタブリッシュメントという権威に対する強い反発ですが、その中にはマスメディアも入っていた。
あいつらは本当のことを言わない、本音をズバズバ言うトランプの方が自分たちに近い正直者だということですけれども、大方の予想もヒラリー・クリントン優位というようなそういうメディア自体が信じられていなかった。
この「報道特集」でも以前何度か登場していただいた登場していただいたジェームズ・ファロー氏は今回の選挙ではエンターテインメントとニュースの区別がなくなったと総括していました。
今後のトランプ政権の行方なんですがどんな人物が政権を担っていくことになるんでしょうか。
トランプ氏の政権移行チームは、トップがペンス次期副大統領になっていましてそれから家族をメンバーに入れてるんですね。
イヴァンカ・トランプさん、エリック・トランプさん、家族まで政権移行チームに加えていると。
そして今、新しい閣僚になる人の候補で名前が取りざたされている人はいずれも選挙戦でかなり貢献した人たちで、しかもかなり強硬な保守の人たちなんですけれども元ニューヨーク市長のジュリアーニさんとか、ニュージャージー州知事のクリスティー氏、こういった人の名前が出てまして、ちょっと論功行賞的な色が濃い人たちになっています。
後ほどまたこちらからお伝えします。
トランプ・ショックは日本へも大きな影響を与えそうです。
在日アメリカ軍の撤退もほのめかしてきたトランプ氏。
安全保障、日米外交、そしてTPPなど経済の影響はどうなるんでしょうか。
トランプ氏の側近らキーマンたちを取材しました。
防衛大臣などを務めた石破茂議員。
先月、トランプ氏の側近、マイケル・フリン氏が来日したときに会談した数少ない人物。
自民党で安全保障を誰に話聞いたらいいかなということを、彼が日本に来るのに尽力した人に聞いて、それだったら石破に会ってみたらということだったようですね。
元陸軍中将のフリン氏は2012〜14年まで国防総省傘下の情報機関のトップを務めた。
軍事・安保に精通していてトランプ氏の信任も厚い。
今年9月、退役軍人の集会に登壇するとこんな質問で会場を沸かせた。
現地メディアによると、トランプ政権で国防長官としての起用が取りざたされている。
非常に魅力的な人物ですよ、マイケル・フリンというのはね。
合衆国の軍人たちが尊敬するだけのことはあるなっていてっ、3時間話しててよくわかりましたね。
人望の厚い人を側近として置いているということでは?トランプ氏のそれも力量でしょう。
そういう人が置けるってことはね。
彼との話を通じて推測される、トランプ氏の大統領像というのはいかがですか?さらに日本との関係については…つまり、マイケル・フリン氏のように本当に軍事のエキスパートであり、情報のエキスパートですよね、そして多くの人の信望を集めている。
その人がそう言うのだったらという、そういう思いがしましたね。
日本側としてはパイプづくりを今進めている段階なんでしょうか、どれくらいできている?それはわからないけど、それは日本政府がそういうことを怠ってきたというよりもほかの国もみんなそうなんじゃないですか。
トランプ大統領に日本はどう向き合うのか。
トランプ氏はこれからどんな外交政策を推し進めていくのか。
過激な発言が注目されてきたトランプ氏。
しかし、選挙期間中、外交政策に関するアドバイザーを務めたワリッド・ファレス氏はこう証言する。
違う、違う、そんな人ではありませんよ。
ファレス氏が例として挙げたのは、今年4月、ワシントンで開かれた演説会。
一般の集会のときのような過激な発言を封印し、エリート層に対し、アメリカが抱える問題を列挙してみせた。
あのときのように、外交政策についての演説ではきちんと語ることができるのです。
相手に応じて話の内容を変える経営者の一面。
トランプ氏は東アジアの安全保障についてどう考えているのか。
北朝鮮の脅威についてはとても真剣に受け止めています。
トランプ氏はこれまで日本の核武装も容認する考えを示してきた。
同盟国にふさわしい負担をしてもらえないか相談するのだということを説明したのです。
それができなければ自分たちで防衛を担えばいいし、核兵器を持っても構わないと言ったのです。
日本ではトランプ氏の安全保障政策に対する懸念が高まっている。
選挙期間中の次のような発言のためだ。
トランプ氏は日本が在日アメリカ軍駐留経費の負担を増額しなければ撤退することも示唆した。
さらに…世界の警察官にはなれないとも発言したことからアジアの安全保障環境に変化が起きる可能性があると見られている。
この直後、発言の真意を確かめようとすると…こうした発言を元アメリカ兵たちはどう見ていたのか。
クリントン氏を支持し、かつて沖縄の基地で働いていたホイットウッドさんは危機感を持っていた。
既に日本はかなり負担しています。
沖縄でアメリカ軍のための体育館を建てるのを見ましたがすべて日本政府が負担しました。
トランプ氏が公言していたテロリストの拷問や、その家族への殺害命令について聞くと…軍は命令には従わないし、無実の人を殺しもしません。
頭のいい軍人ならね。
一方で、トランプ氏を支持し、やはり沖縄中の陸軍にいたウィリアムズさんは楽観的。
スタッフに退役軍人や元国防総省の人がいてトランプ氏を指導しています。
思い出してください、ロナルド・レーガンだって政治の専門家じゃなかったけどどちらの党からも尊敬される、すばらしい大統領になりました。
在日アメリカ軍のトップ、ジェリー・マルティネス司令官はおととい、自衛隊との共同演習後、次のように話した。
在日アメリカ軍は今まで同じように力強く展開し続けると思っています。
日米同盟も日米間の友情も変わることはありません。
専門家の間では、別の見方もある。
日本からのアメリカ軍撤退の可能性に言及するのは、カーネギー国際平和財団のショフ氏。
大局的に見ると、例えばアジアでアメリカはこれまでほど積極的ではなくなるかもしれません。
アジアへの積極姿勢を見直すのであれば…ショフ氏は在日アメリカ軍基地の中で最初に撤退も含めた検討が行われるのは移転問題が長引く沖縄・普天間基地だろうと指摘する。
日本のリーダーたちとトランプ氏の政権移行チームとの間の初期の議論としては、普天間基地の移転問題をどうするかが取り上げられると思います。
沖縄の人たちの声に向き合わない限りは。
一方、石破元防衛大臣は日本側から普天間基地移設の意義を説明すべきだと話す。
滑走路と訓練場と弾薬貯蔵地が全部セットになっていることが非常に大きな軍事的意味合いのあることなんです。
それを理解してもらって、これが、この地域の負担を減らすことであり、そして抑止力を維持することなんだと世界経済の行方に非常に関心が高いようですね。
昨日、都内で開かれた投資セミナー最大の関心は、トランプ氏勝利を受けてのマーケットの動向だ。
開票が始まった日本時間9日午前にはクリントン氏の優勢が伝わり、250円以上値上がりしたが、トランプ氏優勢が伝わると一転、値を下げ続け一時1000円以上暴落した。
そして翌日は逆に1000円以上値上がり。
トランプ氏が掲げる大型減税や大規模な公共投資などへの期待感からと見られる。
トランプ・ショックに個人投資家は…あの人の言うことも何だかね。
だから、どうなるかね。
ちょっと様子見ですな。
トランプ・ショックで安倍政権の成長戦略のカギを握るTPPは…今国会の目玉であるTPP法案が今、衆議院で採決されました。
ただ、トランプ氏がこのTPPについては脱退を表明していますので事実上、発効困難な状況です。
自民党・小泉進次郎農林部会長に聞いた。
それは可能性というのは両面ありますから。
政治は可能性のアートだという言葉がありますけれども可能性は確かに薄くなったのかなと、今の状況を見ればね、そういう状況はあるかもしれないけどだけど一方で、トランプ新大統領の発言の変わる可能性も同時に今までの発言を見ればあることも事実ですから。
結果ですね。
政治はその結果を受け止めなきゃいけませんから。
安倍総理は、トランプ氏と10日に電話会談を行い来週ニューヨークで会談する方向で調整に入っている。
緒方さん、TPPを初めとして日本政府のやってることというのはアメリカから見てどう見えますか?トランプ氏の公約の中には例えばメキシコとの国境に壁をつくるなんてものは共和党内でも疑問視されているんですけれどもTPPからの離脱というものは、最も実現する可能性がある主張の1つだと言われています。
実際、ワシントンにいる日本の外交官も以前からトランプ大統領だったらTPPは終わりだと言っていまして、発効の可能性は非常に厳しいというか、もう絶望的だと思います。
これは成長戦略の柱にTPPを据えてきた安倍政権にとっても大きな打撃になるかもしれません。
緒方さん、日本にとっての重要な関心事項である安全保障、日米同盟の行方はどうなんでしょうか?日米同盟がどうなるかということについてはアメリカの安全保障の専門家に聞きますと、多くが日米同盟は揺るがないという意見が多いんです。
実際にトランプ氏が安倍総理との電話会談でも日米関係は卓越したパートナーシップであり、さらに強化したいと述べていまして、根本は変わらないのではないでしょうか。
ただ駐留経費の負担をさらに増やしてほしいという意見は、実はアメリカ軍の中にもありまして、日本側に対してこれを求めてくる可能性はあるかもしれません。
安倍総理は来週、ニューヨークでトランプ氏と会談するんですけれども、日本の政府関係者は、このTPPとか、日米同盟といったものに踏み込むかどうかは安倍総理次第だと言っています。
そして電話会談の雰囲気がよかったものですから、オバマ大統領のときより、よりよい個人的な関係を築けるのではないかと、期待も出ています。
金平さんは今回の選挙戦中、節目、節目で現地取材をしていますけれども、前回、オバマ大統領が誕生したときと比べると何が一番違いましたか?8年前のオバマ大統領誕生のときも私は取材してたんですが、それと比べると、アメリカというのは今後、完全に国のありようというのが変わっていくような予感がします。
オバマ時代というのはグローバル化の中で世界との協調とか和解を求めて、国内的には格差とか差別をなくしていこうという、寛容の社会というのを目指していたと言えると思うんですがトランプ氏はこれとは正反対の考え方です。
アメリカは今後、アメリカファースト、アメリカ最優先主義、貿易では保護主義、それから異なった宗教の人々や移民を排斥して門戸を閉ざしていくというような非常にこわばった非寛容な社会にシフトしていくようなおそれがあります。
既にアメリカでは人種にまつわるヘイト事件が起き始めています。
ひるがえって私たち日本ですけれども、対米従属路線をひた走りにしてきた日本がトランプのアメリカという、今こういうことが起きたわけですから、真の国民の利益は何なんだろうかということを考えるよい機会が与えられたと言えるかもしれません。
続いてはスポーツ、上村さんです。
三井住友VISA太平洋マスターズ3日目。
初日から首位の松山英樹選手。
完全優勝へ前進です。
3年ぶりの御殿場で異次元の強さを見せている松山英樹。
6番でティーショットを木の根元に打ち込むが、わずかなすき間を通すスーパーリカバリーでパーをセーブする。
これで勢いに乗ると9番。
ピンそばにピタリとつけ、難なくバーディー。
さらに11番・パー5では2オンに成功するなど、8番から怒とうの4連続バーディーを奪う。
そして最終18番、グリーンサイドのラフからこれぞ世界7位のテクニック。
松山はこの日、7バーディー・ノーボギーで通算20アンダー。
完全優勝へ独走体制で最終日を迎える。
注目の女子高校生プロ、畑岡奈紗。
1日目が日没で中断されたため、2日目は、その続きの15番からスタート。
その第3打。
ピンそばにつけ、いきなりバーディーを奪う。
その後、畑岡は4バーディー3ボギーと、出入りの激しいゴルフとなるが、トータル3アンダーの20位タイ。
デビュー戦で見事に予選を突破した。
バドミントン選手が熊本地震復興イベントを開催。
その中に元日本代表、桃田賢斗選手の姿があった。
桃田選手は今年4月、違法賭博問題で無期限の競技会出場停止などの処分を受け、現在は所属チームで練習する傍ら、月1回の監督面談やバドミントン教室など社会貢献活動に取り組んでいる。
騒動後、初めてテレビカメラの前に現れた桃田選手。
初めは少し緊張した面持ちだったが参加した子どもたちと笑顔で交流を深めた。
カーリングのパシフィック・アジア選手権。
昨日の準決勝で韓国を破り、来年の世界選手権出場を決めた日本は、決勝で中国と対戦。
試合は日本が第4エンドに2点を獲得し、3−2とリードするしかし第9エンド、逆転のピンチを招き、中国のラストストーン。
ここで中国がミス。
日本はこのエンド2点を追加し、ピョンチャンオリンピックへはずみをつける15年ぶりの優勝を果たした。
侍ジャパン、WBC世界一奪還へ。
今日からオランダとの強化試合です。
東京ドームから新タアナウンサー。
東京ドームで行われています侍ジャパンの強化試合です。
WBC前回大会ベスト4の強豪・オランダとの一戦。
日本が立ち上がりチャンスを迎えてノーアウト1塁3塁。
バッターは3番の坂本を迎えています。
今日は坂本、中田、筒香、そして大谷という流れになっています。
日本のオーダーもご覧いただいています。
今日解説は千葉ロッテマリーンズの監督、伊東勤さんでお送りしていますが、伊東さん、このスタメンご覧になっていかがですか?今の日本の中でのベストメンバーだと思いますね。
特にチームに所属している石川選手のピッチング、気になるんじゃないでしょうか。
今日はどんなところをまずポイントに見ていきたいですか?いろいろ攻撃の方では足を使った機動力、当然長打も期待されますけど、まずはしっかりと点を取れる攻撃をしていってもらいたいと思います。
侍ジャパン×オランダの一戦はこの後7時から地上波TBSでお送りします。
7時からも引き続き、熱戦の様子をご覧ください。
大統領退陣を求める史上最大のデモが行われている韓国のソウル、その後、動きはあったのでしょうか次々と上がるシュプレヒコールがビルに反射して、こだまのようにソウルの夜に響いています。
警察は最新情報として22万人が集まっていると発表しています。
今は中心部をデモ行進していたグループが再びこの場所に集結しています。
今日の大規模集会ですが、学生や家族連れ、年配の方まで、とにかく幅広い年代の方が一様に怒りの声を上げているのを実感します。
政治家としては既に終わっているパク・クネ大統領ですが、もっと言えばその経緯の正当性に疑問符がついている状態で、このまま現職を続けるとしたら、日本との関係にも影響を与えそうです。
実は今日は日本大使館前にある慰安婦像の前でもデモが行われ、参加者が陰で操られていた大統領が行った慰安婦合意は無効だなどと訴えました。
来月に予定されていた日中韓の首脳会談も韓国の政界では現状では大統領が参加するのは難しいという声が高まっていまして、スキャンダルの余波は内政だけでなく、外交にまで広がろうとしています。
東京・立川市の事故で最新情報。
立川市の病院で30代の男女2人がはねられた事故で先ほど2人の死亡が確認された。
この乗用車を運転していた83歳の女性は、ブレーキを踏んだが止まらなかったと話しているとのことで、警視庁は事故の原因を詳しく調べている。
先週予告しました憲法に関する特集は日を改めてお伝えします。
2016/11/12(土) 17:30〜18:50
MBS毎日放送
報道特集【勝利した“暴言王”その素顔は▽異端の大統領と日米関係】[字]

▽暴言王”トランプ氏が大統領に 外交ブレーンが明かす素顔と戦略…TPPは基地は?日米関係は?

詳細情報
番組内容
【勝利した“暴言王”その素顔は】
予想に反して“暴言王”トランプ氏が勝利した大統領選挙。アメリカ社会に今、何が起きているのか。またトランプ氏の外交ブレーンへの取材から過激な発言の裏に秘められた戦略とその素顔に迫る。

【異端の大統領と日米関係】
経済ではTPP即時撤退、安全保障では同盟国に対する米軍駐留経費引き上げを主張してきたトランプ氏。常識を覆す異端の大統領と日本はどう向き合うのか。
 
出演者
【キャスター】
膳場貴子
金平茂紀
日下部正樹
上村彩子