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字幕書き起こし 連続テレビ小説 べっぴんさん(36)「笑顔をもう一度」 2016.11.12

(中山)坂東紀夫さんのお宅でしょうか?
(すみれ)はい。
(中山)突然申し訳ありません。
私は部隊は違いますが同じ戦場におりました中山照之と申します。
これをお返しにやって参りました。
これ…。
小さいものやけどボタンが取れたり服が破れたりした時にきっと便利よ。
あの…紀夫さんはどこにいるんですか?すいません分かりません。
戦地で移動の間のほんの数日だけ一緒やったんです。
それを貸して下さって…。
それでわざわざ…。
大切なものに違いないと…。
紀夫さん…。
(はな)
その出来事は生死すら分からない紀夫君をすぐ近くに感じるような果てしなく遠くに感じるようなそんな出来事でした
そしてまた今日もいつもの朝が訪れます
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「大量の防腐剤心の中に忍ばせる」・「晴れた時ばっかじゃない」・「湿った日が続いても腐らぬように」・「たとえば100万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」

 

 

 


そしてベビー相談室開催の日がやって来ました
(麻田)すいませんすいません…。
赤ちゃんの事なら何でも質問受け付けます。
困ってる事や知りたい事があればあちらにいる看護婦の小野明美がお答えします。
はい!
(君枝)そこの赤い着物の方。
うちの子5か月なんやけどものすごう背中を反らせるんです。
大丈夫やろか思て…。
(明美)はい。
赤ちゃんはお母さんのおなかの中で丸まってます。
生まれたと同時にその姿勢から解放されます。
そやけどまだ力の加減が分からんくて首や背中に力を入れ込んでしまって反り返ってしまうんです。
そうなんや。
はい!
(明美)そこの黄色い着物の方。
君ちゃん奥で休んで。
でも…。
そういう約束でしょ。
お願い無理しないでよ。
ずっと一緒に働きたいんやから。
(ゆり)私がやるよ。
お姉ちゃん。
貸して。
すいません。
じゃあちょっと休ませてもらうね。
すみません。
ありがとうお姉ちゃん。
ううん。
このおしめは横から漏れません。
体に沿うので赤ちゃんも気持ちええんです。
枚数も1枚で済むので洗濯も楽なんですよ。
(麻田)ご苦労さまでした。
ほんま明美さんすごかったわぁ。
(良子)どんな質問にも完璧やったねぇ。
よかった…ゆりさんが帳面つけてくれて。
ううん。
どないしました?いや…欲しいけど買えないいうお客さんが多かったなぁと思うて。
(麻田)そうですねぇ。
うん。
何か…何かな…。
あっ自分で作れるように型紙と材料売ったらどうやろ?それなら手間賃分安くできるなぁ。
良子ちゃんの型紙よ?売れるのかな…。
ええと思いますよ。
お客さんを第一に考えての商品です。
うんそれよ。
お裁縫は得意でない私がちゃんと作れるか…。
多分大丈夫と思うんやけど。
(喜代)得意でなくてもぴったりおんなじもんが作れるんやったらそら欲しいと思いますよ〜。
うん。
それにしてもよう思いつくなぁ。
すみれは商才があったんやね。
ただ自分とおんなじ立場のお母さんがお客さんやから自分やったらって考えてるだけよ。
お母さんやったらやっぱり子どもが喜んでくれるもんが欲しくなるもんなんやね。
フフッ。
はい。
ありがとう。
それ…紀夫さん困ってる人に貸したんやろ?うん。
さくらにお父さんは優しい人よって教えてあげられるね。
そやね…。
どう?へえ〜。
うちのお姉ちゃんお裁縫得意やないんやけど型紙どおりに作ったら出来たよ。
ちょっと見せて。
わあ〜よう出来てるね。
そうでしょう?やっぱり型紙とセットにして商品にしても大丈夫やない?そやねぇ。
あっただねえっと…この袖の右と左を間違えそうになったの。
それやったら縫い合わせのこことここにおんなじ色つけたらどうやろ?ええねぇ分かりやすいわ。
ええね。
(昭一)こんにちは。
はい。
昭一さん。
仕事で近くまで来たもんやから。
今日はお昼までです。
いつもありがとうございます。
いえいえ…。
君ちゃんの旦那さん君ちゃんが心配で心配でしかたないのやろね。
もう無理してないのに…。
毎日顔見ててもまた見たくなったんやない?長い事会えなかった分取り戻したいのよ。
えっ…え…。
良子ちゃんもう…!ただいま戻りました。
さくら…。
(栄輔)あっすみれさん。
お帰りなさい。
栄輔さんいつもすみません。
いやいや…。
お母さん帰ってきたで。
さくら。
はい次どっち行こか?ただいま。
栄輔さんにすっかり懐いてしもてフフフッ。
もう〜。
さくらちゃんわしはうれしいでぇ〜。
わしでよかったら何かあったらいつでも言いつけてや。
ありがとう。
で何しに来たの?えっ…。
さくらちゃんの顔が見たい思うて。
なっ。
ああそうなんや…。
ああそうそう。
すみれお嬢様。
栄輔さんにお土産頂いているんですよ。
ほらこれ。
ずっしり!見て下さい。
立派な小豆!特別な時に頂きましょう。
取っときます。
喜代さんちょっと待って。
どうせ取って置くなら…。
こうしときましょ。
へえ〜なるほど。
こんな保存のしかたもあるんやな。
さくら。
(栄輔)懐かしなぁ。
昔よう妹にやっとったわ。
栄輔さんが?そやで。
さくらちゃん貸して。
見といてな。
・「一番初めは一の宮」・「二また日光東照宮」・「三また佐倉の宗五郎」・「四また信濃の善光寺」・「五つは出雲の大社」・「六つ村々鎮守様」・ごめんください。
はい。
(喜代)こんな時間にどなたでしょう?ああわしが行きます。
どなたです?いや…私はあの〜ええ…。
お義父様お義母様!紀夫さんのご両親です。
ご無沙汰しております。
こちらこそ。
突然訪ねて申し訳ない。
ちょっと話がしたくて…。
どうぞ。
狭苦しい所ですけど…。
突然すみれの家にやって来た紀夫君のご両親でしたが…
(五郎)さくら大きくなったなぁ。
(富美)本当にねぇ。
さくらおじい様とおばあ様よ。
だっこしてもらおうか。
ハッハッハ…いいのかい?ん?おお〜大きくなって。
かわいらしいな。
さっ次おばあちゃんに。
ばあばだよ〜。
さくらちゃん!本当だ大きくなって…。
さくら…。
おいおいそんなに抱き締めたらねえびっくりしちゃうねぇ。
はいお母さんとこに帰ろう。
はいはいありがとう。
ねえ〜。
お義父様。
ん?あの…お話いうのは…。
ああ…ああ。
いや紀夫の事なんだけど…うん。
紀夫の事をもう諦めてもらえないだろうか。
2016/11/12(土) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 べっぴんさん(36)「笑顔をもう一度」[解][字][デ][再]

店の経営が軌道に乗り始めた一方で、ある日、すみれ(芳根京子)の下を戦地で行方不明の夫・紀夫(永山絢斗)の両親が訪れる。すみれは二人からの提案に大きな衝撃を受け…

詳細情報
番組内容
初めて開催したベビー相談室にはたくさんの母親たちが集まる。しかし、看護婦の明美(谷村美月)の話を聞いて商品の良さは理解するものの、お金がなくて買えない母親が多かったことに気づいたすみれ(芳根京子)は、安価で買える型紙や材料を売っていく事を提案する。店の経営が軌道に乗り始めた一方で、ある日、すみれの下を戦地で行方不明の夫・紀夫(永山絢斗)の両親が訪れる。すみれは二人からの提案に大きな衝撃を受け…
出演者
【出演】芳根京子,蓮佛美沙子,菅野美穂,谷村美月,百田夏菜子,土村芳,市村正親,平岡祐太,宮田圭子,松下優也
原作・脚本
【作】渡辺千穂