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字幕書き起こし アニメ 3月のライオン「第6話」 2016.11.12

・「魔法の言葉覚えている虹の始まったところ」・「あの時世界の全てに一瞬で色が付いた」・「本当の声はいつだって正しい道を照らしている」・「なんだって疑っているからとても強く信じている」・「心臓が動いている事の吸って吐いてが続く事の」・「心がずっと熱い事の確かな理由を」・「雲の向こうの銀河のようにどっかで無くした切符のように」・「生まれる前の歴史のように君が持っているから」・「それだけわかっている」・「僕だけわかっている」
(時報)
思わず口からこぼれ落ちてた
どこか行きたい…。
え?どこどこ?零くんどこ行きたいの?の?え?あ…。
えっとね私はねミルキーランドでしょ?あと江ノ島でしょ?あっあとね中華街っっ横浜の☆肉まんとかーエビチリとかー杏仁豆腐とかっっ。
キャフーイモモはねっモモはねっイモほりっっ。
あとねっおしょうゆ工場っっ。
んー?なんだモモそりゃあお前の遠足で行った所だろ。
行きたい所だよ行きたい所。
よっぽど楽しかったのねイモほり。
ずっと言ってるもんね。
お姉ちゃんはどこ行きたいの?そーねぇ…。
海がきれいでのんびりできる所かなぁ。
お昼寝したりエステとかアロママッサージとか。
あでも黙っててもご飯が出てくるだけで幸せかも。
ふー。
エヘヘ。

 

 

 


(零相米二)いつもお世話になっておりますっっ!!オレはうーんそうだなぁ。
やっぱりお伊勢さんかなぁ。
ばーさんも行ってみたいって言ってたし。
でボウズお前どこ行きてえんだ?あ…。
そう言われてやっと気付いた。
「行きたい所」なんて無いって事に
どうやら僕は「どこかに行きたかった」のではなく「どこかへ行ってしまいたかった」という事らしいのだ
(チャイム)
(林田)それじゃあ桐山は今年の移動教室には不参加…と。
まぁ順位戦じゃしょうがないよな。
お前もうプロだし仕事だからな。
対局は絶対で二親等までの葬式等以外での棄権は認められない…
でも残念だよなぁ。
移動教室ったら学生時代の一大イベントなんだけどなあ。
はい。
確かに僕は少々がっかりしていた。
「参加できなかった事」にではなく行かずに済む事に「内心ホッとした」自分にだ
しっかしなーそんなあからさまに「ホッ」とした顔してくれるなよ。
しまった。
読まれてた。
そんな顔にモロ出てたのか…
いやそりゃあ分かるけどなぁ。
お前友達いないしこんな時だけいきなりしゃべった事もないようなヤツらのグループに放り込まれてザコ寝で4泊5日は確かにキツイっちゃーかなりキツイだろうけどさー。
っていうか先生…包みましょうよ…。
もっとこうオブラートに…ストレートすぎますよ?フー。
まあプロ棋士に余分な時間がないのは分かるけどなー。
確かに「対局」は月に数回だがそれは野球やボクシングでいう所の「試合」と同じようなものでじゃあ「スポーツ選手」が試合のない日に何をしているか…
そう答えは「トレーニング」。
棋士もスポーツ選手も同じ。
試合の無い日は「練習や勉強」をしているのだ。
先人達の残した星の数程の棋譜を調べ並べてみたり同じ棋士仲間で研究会を行って新しい戦法を検討しあったり
でもこれじゃあお前何の為に高校入り直したのかわかんないなぁ。
ですよね。
えーっっ。
おいっっあっさり認めるなよ。
(水音)家も無いし家族も無い。
学校にも行って無い。
友達も居無い。
アナタの居場所なんてこの世の何処にも無いじゃない?
香子の言葉は心のど真ん中に飛び込んできたが怒りも悲しみも湧き起こらずただただ「その通りだ」と思った
だからこそ「プロ」になりたいと思った
自分の力だけで生活する事ができればそこが「自分の居場所」になるんじゃないかと思った。
そう思って必死に盤に喰らいついてきた。
そしてその夢は叶って現実となり…

荷物はほとんどなかったので引っ越しはあっけなくすんだ

それからしばらくの間はカーテンもテレビもない部屋でまるで電池が切れたみたいに対局と時々学校に行く以外では毎日毎日ただ眠り続けた。
なぜだか毎日眠くて眠くてどうしようもなかった。
家事は前の家で手伝っていたので一通りできたけど自分一人だけの為にはご飯を炊く事すら面倒くさくてしなくなった
一年目はよかった。
今まで積み上げてきたものの貯金で前へ進めた
C級1組は現在30人。
そのうち10人と対戦をして勝ち星が多い順に2名だけがB級2組に昇級できる。
昇級には全勝かそれに近い勝ち星が必要だった
しかし二年目の今年初めて二連敗をくらった
そして茫然としているうちに昇級する目を失った…

泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで泳ぎぬいた果てにやっと辿り着いた島
ここまで来ればもう大丈夫だ
ここにさえ着けば…ここにさえ居続けられれば…あれもこれもと多くを望まなければ停滞を受け入れてしまえば思考を停止してしまえればもうここはゴールで
そしてもう一度嵐の海に飛び込んで次の島に向かう理由を僕はもうすでに何ひとつ持ってなかった
(雷鳴)
(車が止まる音)
(風の音)
なんて寒そうな名前なんだろう。
初めて見た時そう思った
でもその「初めて」がいつだったか思い出せない

そのくらいずっと前から当たり前にそこに在った
宗谷冬司

僕たちの国の神さまの子供
(林田)今日はサッカーボールみたいなあのおにぎりじゃないんだな。
先生…。
さすがにもう外は寒いか。
でもここだって寒いだろ。
かなり。
フフフフフ…桐山っ。
見てくれコレ。
ウフフフッ新しい将棋現代。
載っちゃった☆詰将棋交差点☆あホントだ。
すごいじゃないですか。
ああ…なかなかきれいにできてますね。
2四馬まで13手詰ですね。
早っっ作るの一週間解くのは一瞬!?で…ですよねーっっ。
プ…プロですものねー。
あ。
宗谷名人か…。
すごいな今期も。
棋神聖竜玉将もうすでに三つ防衛か…。
どんな人なんだ?どんな人なんでしょうね。
会った事ないのか?同じプロでも?「会った」というより「見た」事なら…。
クラスも違うし今タイトルはほとんど宗谷名人が持ってるから…。
トーナメントで会う事ももうほぼ無いですし…。
オレと同い年なんだよなこの人。
でも十代の頃から全然顔が変わんないんだよ。
なんかこう時間が止まってるっていうか…不思議なんだよなぁ。
初めて見たのはオレが中学生ん時の「中学生プロ誕生」って特集だったっけ…。
ん?そうだ。
そういやお前のコト初めて見たのもこの本の同じ特集でだったっけ…。
ああ…そっか。
こうやって目の前にいると忘れちゃうけどお前ホントはスゴイヤツなんだよなぁ…。
ひとりぼっちでポツーンと昼飯喰ってるけど。
学校ではホンッといるかいないかわからないけど。
先生…だからもちょっとオブラートにくるんで…。
将棋界の歴史の中で中学生でプロになった人間は今までたったの四人。
そしてその四人はその後全て「名人」になるか「タイトル」を取っている。
けれどその五人目である僕は…
(将棋関係者)期待してますよ。
あなたは未来の名人と言われてるんですから。
(将棋関係者)天才もたまには不調くらいあるよね。
(将棋関係者)おいおいどうしちゃったのさ。
しっかりしてよ未来の名人なんだからさ。
(将棋関係者)天才とか言われていい気になっちゃってるんじゃないの?
僕は…
すごくないです。
全然すごくないんです。
ホレ。
やるよカツ。
ホラアレだ勝負に「勝つ」ってね☆じゃないな。
多分この場合は「おのれ」に勝つ…だな。
あぁそうか先生連敗の事…
さてっと…なぁ桐山来月になったらもっと寒いぞ。
お前もそろそろ教室で食べられるように……つっても教室で一人で食べるってのも目立っちゃってアレかなー。
つらいよなー。
だから先生オブラートに包んで☆…ってあそっか…破けてるんですね先生のオブラートってきっと。
あっっじゃあオレが一緒に食ってやろうか!?
先生…余計目立つと思うんです
桐山はなぁ試験の成績はいいんだけどなぁ…。
でもお前がもっかい学校に入って来たのって勉強がしたかったからじゃないよな。
多分。
言い当てられて何も言えなかった。
11月。
僕に3つ目の黒星がついて墨を飲んだような気持ちになった
頭ではわかっているのに動けないのは何でだ。
「勝つ理由が無い」とか言いながら負けると苦しいのは何故だ
中途半端だ僕は。
何もかも…
あ。
れいちゃん!?ひなちゃん。
れいちゃんも商店街?え…。
私もね本屋さん行くんだ。
一緒に行かない?れいちゃん最近来ないね?夕べ餃子だったんだよ?皮から作ったの。
すごく美味しかったんだから。
来れば良かったのに。
うん…そっか…。
買ったげようか?ええ!?いいよ悪いし。
いやいいよぜんぜん。
100円だし…。
ははわわ…。
はいどーぞ。
あありがとう。
(吸い込む音)
つめたっっ固っっでもおいしーっっ
れいちゃんやっぱり元気ない…
れーちゃん泣いてた。
涙がポーロポーロしてた。
きっと思い出しちゃったんだね。
れいちゃん最近来ないね。
そうね…。
でも今は少しそっとしといてあげましょ。
そういう時もあるものよ。
おねいちゃんはああ言っていたけれど…だけど
飲む?あのねっへ?今日は天ぷらなの。
カボチャとか玉ねぎとかおねいちゃんが揚げるとすっごくおいしいの。
だから。
れいちゃんはいつも静かで大人っぽいけれどでも泣き虫な所もあるから心配なの。
だから
だから…。
うちにおいでよっ。
一緒にご飯食べよ?・「その声は流れ星のように」・「次々に耳に飛び込んでは光って」・「魚のように集まりだして」・「冷たかった胸に陽だまりが出来た」・「普通の触れ方を知らないから」・「戸惑っていたら触れてくれた手に」・「どれだけ夜をくぐり抜けても」・「ずっと冷めないままの熱が脈を打つ」・「君がいるそれだけで」・「命の全部が輝く」・「凍りついた心に」・「その鼓動が響き火を灯す」・「いくつもなくなったあとに」・「強く残ったひとつ残った」・「離れないいつでも側に」・「僕の中に一番近くに」うちにおいでよっ。
あはい。
よかった。
改めて思った。
このヒナちゃんという子は小さいけど優しくてとてもしっかりしているのだ。
でも中学生に心配される高校生…っていったい…。
そうだ…。
ヒナちゃんは妹の面倒を見て家の事も手伝ってお店の手伝いもしてあかりさんなんてみんなの世話をキチンとして和菓子屋さんの方も銀座のおばさんの店も手伝ってみんなものすごい頑張っているのにそうだよな…なんでオレはオレの事だけですぐいっぱいいっぱいになってしまってるんだろう。
情けない…
はっっ。
ヒナちゃん?おう川本。
あ…あの時の…
(打球音)
ヒナちゃんの好きな…
あっえーとお友達かな?ここどうぞ。
僕はもう行くんで…。
あっっ!キャーッ!キャーーッッ!
わー…気…気まずい…
あの…えーと。
な…何を話したらいいのかしら…。
スポーツマンとなんて話した事ないよ…?
「3月のライオン」次回もご覧下さいね。
海もいいけど温泉もいいわよね〜。
・「笑ってくれればOK生きてるだけで丸儲け」2016/11/12(土) 23:25〜23:50
NHK総合1・神戸
アニメ 3月のライオン「第6話」[字]

17歳のプロ棋士・桐山零。幼い頃に事故で家族を失い、周囲にもなじめず孤独に生きていた。ある日あかり・ひなた・モモという3姉妹と出会い、零は少しずつ変わり始める…

詳細情報
番組内容
「どこかへ行きたい……」自分の力で生活していくために必死に将棋の盤に食らいつき、中学生でプロ棋士となった零。しかしプロ2年目となる今年、昇級する可能性をなくしてしまう。もがいてもがいてようやくたどり着いた今の場所から動き出す理由を見いだせない零は、自らの中途半端さに思い悩む。
出演者
【声】河西健吾,茅野愛衣,花澤香菜,久野美咲,千葉繁,井上麻里奈,櫻井孝宏,細谷佳正
原作・脚本
【原作】羽海野チカ,【脚本】東冨耶子,木澤行人
監督・演出
【監督】新房昭之