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地上波テレビの字幕を全文書き起こします

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字幕書き起こし <木曜劇場>Chef 〜三ツ星の給食〜 #06【大切な人に作る奇跡のスープ】 2016.11.17

(通知音)
(男性)《桜井じゃん》
(女性)《ひかり!》
(早紀)《あの子高山晴子って名前だよね?》
(須藤)《偽名使ってんちゃいます?》・
(トイレの水を流す音)・
(ドアの開く音)・
(小松)あー。
昨日ちゃんこ食い過ぎたな。
(小松)あれはるちゃん。
まだいたの?一緒に帰らない?
(晴子)あっ大丈夫です。
(小松)そ…そっか。
(女性)すごいいい匂いする。
(女性)ホントだよね。
(女性)すごい匂いが…。
(女性)ねえ。
(女性)早く食べたい。
(女性)おなかすいちゃった。
(女性)あっ!ごめん。
すいません。
すいませんどうも。
お待たせ。
(みわ)久々。
(女性)ごめんね。
(安井)うまっ!
(鈴江)ワインに合うな。
(光子)ありがとうございます。
メルシーボークー。

 

 

 

 


(須藤)好評っすね。
(早紀)そうね。
(女性)最高!
(女性)めっちゃおいしいね。
(安井)最高にうまかったっす!
(鈴江)また来ます。
よろしくお願いします。
(安井)うまかったな?
(鈴江)うまかったっすね。
ありがとうございました。
(みわ)すいません。
いらっ…。
いらっしゃいませ。
(女性)鴨のコンフィ2つとグラスの赤にする?
(みわ)赤。
赤2つ下さい。
かしこまりました。
少々お待ちください。
(女性)はい。
(みわ)仕事大変そうだね?
(女性)もう刑事って大変だと思ってたけどここまでとはね。
ちゃんとしたご飯食べるの久しぶりだよ。
(みわ)ホント?
(女性)うれしいよ。
(みわ)大変だね警察は。
(須藤)どうでしたか?あのねカレー風味なんだけど全然ジャンクな味じゃないんだよね。
もうこんな鴨の…。
(早紀)コンフィ。
(安井)コンフィ。
(早紀)コンフィ。
(安井)初めてです。
最高においしくて九百…。
999円。
(鈴江)そう。
安い。
ぼったくりじゃなかったんだな。
(須藤)どうでしたか?鴨のコンフィ。
(みわ)実はラ・レーヌで鴨のコンフィ食べたことがあるんです。
ラ・レーヌのねコンフィも最高においしいけど…。
(みわ)こっちも最高においしい。
(須藤)どっちか選ぶとしたら?うーん…。
値段はこっちの方が断然安いよね。
(みわ)星野シェフだし。
(須藤)間もなくラ・レーヌの新店舗ネオ・ビストロ・ラ・レーヌがオープンしますよね。
行く予定なんですよ。
(女性)食べ比べてみます。
(須藤)そうですか。
ありがとうございます。
ねっ。
ありがとうございます。
あー幸せだ。
(みわ)あー。
さてどう出るか?
(須藤)えっ?
(早紀)篠田章吾。
(奥寺)これは…可能なんですか?
(篠田)もちろんですよ。
(篠田)ネオ・ビストロ・ラ・レーヌのオープンのサプライズにします。
(奥寺)お客さま全員驚かれると思います。
ところでオーナー。
11月17日なんですが…。
オニオングラタンスープのことですか?
(奥寺)はい。
ラ・レーヌそしてネオ・ビストロ・ラ・レーヌで提供なさいますか?星野光子はもういないんですよ。
・「すばらしい」
(一同)・「Y.M.C.A.パパヤパヤパヤY.M.C.A.」
(日高)屋台が絶好調なのがよっぽどうれしいんだろうな。
(敏子)踊らずにはいられないって感じ。
(馬場)あの人のダンスを見ると感情のバロメーターがほぼ把握できる。
(一同)・「Y.M.C.A.パパヤパヤパヤY.M.C.A.」
(日高)あっ乗ってる。
(小松)乗ってないよ!・「Y」
(一同)・「Y」・「M」
(一同)・「M」・「C」
(一同)・「C」・「A」
(一同)・「A」・「ワンツーワンツースリーフォー」
(一同)・「Y.M.C.A.パパヤパヤパヤY.M.C.A.」・「ゆううつなど吹き飛ばして君も元気…」馬場ちゃんどうだった?
(小松)馬場ちゃん?
(敏子)ちゃん?
(馬場)星野さんに依頼され屋台の経営状況を詳細に分析しました。
で?
(馬場)屋台は手作りのため材料費込みで約7万。
しかも人件費は掛かっていない。
食材は二流のカモを格安で仕入れ原価率20%。
19時から24時までの5時間の営業で回転率は平均3.5回転。
(馬場)飲食業としてはまさに理想的な状況です。
するってえと?銀行は融資を拒まないでしょう。
元銀行員のご意見。
自分の店を持つ日も間近よね。
ねえあなたたち暇でしょ?バイトしない?猫の手も借りたい…。
ううんポンコツ軍団の手も借りたいぐらい忙しいの。
このテンションの高さムカつくわ。
(日高)まあテンションの低い光子さんは基本ないでしょ。
(敏子)そりゃそうだ。
そりゃそうだ。
(一同)ハハハ。
(日高)出た出た。
(晴子)荒木さん。
あの人相手にしてたらミーティングの時間終わってしまいます。
(荒木)はいはい。
じゃあ始めるぞ。
(一同)はい。
(荒木)今日の献立は…。
あしたの献立!?
(小松)今日のだよ。
オニオングラタンスープ!あー!テンション上がってきた!まだ上がるんですか?何でオニオングラタンスープで?オニオングラタンスープは私にとって特別な一品なの。
ラ・レーヌでも特別な日にだけ出していた最高にスペシャル過ぎる星野光子の三ツ星オニオングラタンスープ。
(敏子)いつもより枕ことばが多い。
(荒木)またおんなじこと言わせるなよ。
そんな気取った味付けのオニオングラタンスープなんて給食のルールはまんねえだろ?それがはまるの。
オニオングラタンスープだけはラ・レーヌで出していたときとまったくレシピを変えないで給食に出せる。
(馬場)三ツ星の味をそのまま給食で?
(敏子)子供たちの口にも合うってこと?そう。
私が作るオニオングラタンスープは子供たちも大好きな味なの。
あなたに子供の好きな味が分かるんですか?今の時季の子供はね風邪をひきやすいし体力も落ちる。
でも食が細くなった子供でも必ず完食するの。
私のオニオングラタンスープは子供にとっても究極の一品よ。
バッカみたい。
おやおやおや。
まさかと思うけど今あなた私に「バッカみたい」って言った?私はホントに最高においしいオニオングラタンスープを知っています。
(小松)何でこの2人オニオングラタンスープでもめてるの?地雷?どちらのお店のオニオングラタンスープか知らないけど私の作るオニオングラタンスープを食べたら考え変わるわ。
絶対に変わりません。
(小松)まあまあ。
たかがオニオングラタンスープごときで…。
たかが!?ごとき!?
(日高)地雷踏んだ。
(晴子・光子)私のオニオングラタンスープは特別なの!ごめんなさい。
彼女の名前は星野光子
三ツ星屋台の大成功で天才シェフはますます絶好調
ところが彼女には誰も知らない秘密があったのです
さてさてこよいは衝撃のサプライズ
はるちゃん怒ってるよな。
(荒木)はるちゃん。
よっ。
(晴子)あっ。
何かオニオングラタンスープやけにこだわってたな。
すいません。
(荒木)ハハハ。
私小さいころ体が弱くてよく風邪ひく子だったんです。
(荒木)ふーん。
そういうときはいつも父がオニオングラタンスープ作ってくれてたんです。
へぇ〜。
お父さんが?
(晴子)父は料理する人じゃなかったけど唯一作ってくれた料理がオニオングラタンスープだったんです。
中学になるころには風邪ひとつひかないようにはなったんですけど私が悩んだり落ち込んだりしてると父はいつも作ってくれた。
それを食べると不思議と元気になれたんです。
(荒木)特別なのはお父さんの味だからか。
(晴子)すごい手間暇かかるレシピなんです。
まず特製のブイヨンから琥珀色のコンソメスープを作るんです。
そのとき普通は牛ミンチだけだけど牛と鶏の半々にするのがポイントなんです。
それに長時間あめ色になるまで炒めたタマネギをミキサーにかけて器に移したらウズラの卵を入れるんです。
最後にチーズを載せてオーブンで焼く。
タマネギの甘さとチーズの香りがしてきたら自然と笑顔になっちゃうんです。
(荒木)うまそうだな。
フフッ。
絶対にあの人が作るオニオングラタンスープなんかよりおいしいです。
(荒木)うん。
ハァー。
よし。
おはようあゆみ。
風邪大丈夫?
(あゆみ)うん。
大丈夫。
寒くない?
(児童たち)寒い。
(児童たち)おはようございます。
(晴子)おはよう。
ハァー。
(晴子)おはようございます。
おはようございます。
(嗅ぐ音)
(晴子)このにおい。
オニオングラタンスープで使う6時間煮込んだ特製ブイヨン。

(馬場)おはようございます。
おはようございます。
(小松)はるちゃんおはよう。
やっぱ怒ってる。
(荒木)よーし始めるぞ。
(一同)はい。
(荒木)はるちゃんキュウリ。
(晴子)はい。
あれ?14股男は?
(小松)それが14股相手がとうとうバッティング。
夏美さんの誕生日に直美さんに花贈っちゃって修羅場らしいよ。
ちょっと!
(小松)何か両方から責められ部屋に軟禁されてるって。
嘘でしょ!?やだ!あれ?買い物大食い依存症の彼女は?
(馬場)これまた修羅場のようです。
カードの返済が滞って振込最終期限は今日。
親親戚友達ありとあらゆるつてを頼りお金を借りて回っているようです。
嘘でしょ!?やだもう!ねえお湯沸かしてあるから。
サラダ湯通しの分。
(馬場・小松)はい。
(荒木)いつもどおりやってたら間に合わねえぞ。
人手が足りない分は私が働くから。
絶対に最高のオニオングラタンスープ作ってみせる。
(小松)お肉通りまーす。
この組み合わせが最高なんだ!普通はね牛のミンチだけだけど私は鶏と牛を半々にして子供でも食べやすくあっさりさせる。
(小松)へぇ〜。
(馬場)まだ炒めるんですか?あめ色になるまで。
あめ色のタマネギの香りとコク。
そして甘さ。
子供は大好きなんだから。
(小松)こっちはもういいだろう?まだ。
(小松)いつまでやるんだよ?澄み切った深い琥珀色になるまで。
ミキサー用意しといて。
(馬場)えっ?あめ色のタマネギをコンソメで炊いてミキサーにかけるの。
(馬場)オニオングラタンスープでタマネギをミキサーにかけるって聞いたことあります?
(荒木)いや。
溶き卵用意しといて。
(馬場)溶き卵?
(小松)何か三ツ星っぽくないやり方だな。
ハァー。
完成です。
配って。

(児童)おいしそう。
風邪ひいてる子食欲がない子そして元気がない子。
私のオニオングラタンスープを食べたらみんな元気になっちゃうわよ。
(聡美)それではいただきます。
(児童たち)いただきます。
召し上がれ。
(児童)うまっ!
(児童)おいしいこれ。
(児童)めっちゃおいしいね。
(児童)何かほっとする。
(聡美)最高!
(あゆみ)おいしい。
すごいおいしい。
(児童)食欲なかったけど食べられる!お代わりあるからね。
いっぱい食べなさい。
(一同)イェーイ!
(玉枝)星野シェフ!
(玉枝)今日のオニオングラタンスープ最高よ!ありがとうございます。
(玉枝)いやいつもおいしいんだけどいつもとちょっと違って優しい味って言ったらいいのかしら。
(玉枝)すごくほっとする味。
あーとにかく今まで食べたオニオングラタンスープの中で一番おいしかった!それはもう私のスペシャルレシピですから。
先生。
みんなもいっぱい食べなさいよ。
(児童たち)はーい。
ねえ最高に…。
(児童たち)おいしい!
(日高)いや〜参っちゃったよ。
もう。
夏美ちゃんと直美ちゃんヒートアップしちゃってさ。
こっちが夏美ちゃんでこっちが直美ちゃんだっけな?痛てて…。
逆だっけかな?
(小松)こっちが夏美ちゃんじゃないの?
(日高)こっち夏美ちゃん?
(荒木)おい日高。
(日高)はい。
お前そういうこと間違えちゃ駄目だろ。
すいません。
(小松)駄目だろ。
どうでもいい。
(日高)すいません。
(敏子)間に合った。
セーフ。
セーフじゃないから。
(敏子)お金も借りられてカードの支払いもセーフ。
あーいい匂い。
早く食べたい!早く食べたい!何しに来たのよ!?もう!
(日高)これうまっ!絶品だよこのオニオングラタン。
傷も癒えるねこれ。
風邪ひいてた子も全部食べてたよ。
みんなお代わりしてスープあっという間になくなって残食率は過去最低のはずです。
(日高)ふーん。
子供は正直ね。
だから言ったでしょ。
私のオニオングラタンスープは子供が大好きな味なの。
うん。
あなたも召し上がれ。
人のレシピ盗んで作ったくせに偉そうなこと言わないで!盗んだ!?ちょっと…。
変な言い掛かりやめてよね。
私は駆け出しの料理人だった20年前からこのレシピで作り続けてるの。
だいたい私以外にこんなレシピ思い付く人いるわけないじゃない。
いますよ。
どこの誰よ?私の父です。
あなたのお父さん?確かに昨日はるちゃんから聞いたお父さんのレシピとまったくおんなじだった。
あー。
あなたのお父さん料理人?私のレシピはね料理人の教科書みたいになってるからお父さんがまねをしても不思議じゃない…。
父は料理人じゃない!じゃああなたのお父さんは?桜井…。
(晴子・光子)桜井直之。
これは私の父が私のために作ってくれた特別な料理なの!もう二度と父の作ったオニオングラタンスープを勝手に作らないで!ひかり…。
(小松)ひかり?どういうこと?
(日高)さっぱり分からん。
ちょっと行こう。
・うん。
はるちゃん。
いったいこれどういうことだ?星野光子は私の母親なんです。
(一同)えー!?あー!
(日高)痛い痛い痛い!あー!そっか。
3歳のときに父とあの人が離婚してあの人は一流の料理人になるために私と父を捨てフランスに行ったんです。
私には母親の記憶はまったくなかったんですけど最近になって父から星野光子が母親だって聞かされて。
じゃあ高山晴子っていうのは偽名か?だけど偽名まで使って何でおんなじ職場に?近くで見たかったんです。
子供を捨ててまで選んだ大切な料理の仕事に捨てられて傷ついたあの人の姿を。

(児童)おばさん。
(児童)おばさん。
(児童)今日のオニオングラタンスープ最高だったよ!また作ってね!
(あゆみ)何か風邪ひいてたけどすごくおいしくて全部食べちゃった。
(児童)おいしかったね。
(児童)ねえ。

(達也)おばさん危ない!・
(英寿)ファー!
(子供たち)いつもいつもすいません!
(貴之)えっハンドだよ!?
(直樹)どうしたんだろ?
(英寿)あのおばさんでもスランプがあるの?
(小松)まさか星野光子とはるちゃんが親子って。
(馬場)あのモンスターから天使のようなはるちゃんが…。
これはまさに生命の神秘ですね。
(小松)いやいや。
冷静に考えたらえらいことだよ。
これ。
(日高)何だよ?
(小松)はるちゃんと結婚したら漏れなくあいつが母ちゃんになるってことだぞ!
(馬場・日高)あっ。
ううっ…。
(馬場)想像しただけで気分が悪くなりました。
(小松)耐えられないよ。
(日高)いや俺は命懸けで耐えてみせる。
(敏子)その前にあんたたち結婚できないから!
(日高)えっ?あれ?荒木さん味変えました?
(日高)しかし光子さんさすがにショック受けてたな。
(敏子)あんな星野さん見たことない。
(馬場)一言われたら百言い返してくる人が絶句状態でしたから。
(小松)ありゃあしたからしばらく仕事になんないな。
(日高)はるちゃんもさあした来るかな?
(敏子)さすがに来れないんじゃない。
(馬場)もしかして辞めちゃったりするのかな?だったらあの女が辞めればいいんだよ。
ねえ荒木さん?あれ?荒木さん?
(日高)荒木さん。
それ塩掛け過ぎなんじゃないですか?バカ野郎。
これでいいんだよ。
(日高)すいません。
(馬場)勝利の女神がいなくなったら私はどうしたらいいんでしょうか?
(日高)痛い!
(小松)っていうかさ須藤ちゃん。
普通にここに紛れているのやめてくれる?
(須藤)えっ?矢口さんに報告しろって言われてるんで。
っていうか荒木さんの空揚げうまいっすね。
(早紀)あの子何かあると思ったのよね。
面白くなってきたじゃない。
あんたはそっちの屋台に張り付いといて。
私ネオ・ビストロ・ラ・レーヌのオープンに招待されてるから。
いい絵ちゃんと撮っといてよ。
(早紀)ご招待いただきありがとうございます。
いや〜本家ラ・レーヌとはさすがに客層が違いますね。
(篠田)予約も若い方が中心ですよ。
一つサプライズを用意したんです。
(早紀)えっ?シャラン鴨のコンフィ999円。
こんなことって可能なんですか?
(篠田)前菜として通常よりも量を少なめに調整しているんです。
本物の味を気軽に食べていただきたいと思いましてね。
星野光子への挑戦状ですか?違いますよ。
これは。
(早紀)これは?あれ?今日やらないんですか?ちょっと分かんないんですよね。
(女性)須藤さん。
(須藤)あかん。
星野シェフ電話出えへんわ。
(女性)星野シェフ電話出ないって。
(女性)どうしたんですかね。
(晴子)《あなたに子供の給食なんて作れるわけがない》
(晴子)《おいしい料理を作るためならあなたは何を犠牲にしたっていいんですか?》
(晴子)《結局子供たちのためなんじゃなくて自己満足なんですね》
(晴子)《自分のプライドが満たされたら給食作りは終わり》《やっぱり子供たちのことなんて何にも考えてなかったんですね》
(晴子)《父の作ったオニオングラタンスープを勝手に作らないで!》ハァー。
(バイブレーターの音)はい。
(須藤)あっ出た出た。
あの星野シェフ今日って屋台出せない感じなんですか?それがねもう結構なお客さんが屋台に来ててねみんな星野シェフの料理もう楽しみにしてますよ。
(女性)えー今日やらないの?
(女性)楽しみにしてたのに。
(女性たち)残念。
(通知音)
(女性)「ひかりー!明日は…なんと!」「ネオ・ビストロ・ラ・レーヌ!予約とれちゃいました」「19時!絶対来てよ!」
(店員)すいません。
そろそろ閉店なんですけど。
(晴子)すいません。
ハァー。
最悪。
ハァー。

(日高)はるちゃん出ませんか?
(荒木)うん。
(馬場)さすがに来られないんでしょうね。
(敏子)星野さんも来てないみたいだし。
あの女もさすがにへこんで…。
あっ!ああっ!
(日高)あ痛た…。
ねえ今日の下ごしらえ全部終わったから。
(一同)えっ!?最高においしいクリームシチュー作るわよ。
ほら早くしないと間に合わないから行って行って。
(小松)分かったよもう。
(日高)あ痛た…。
ほらほらほら。
あーもう。
何?これ。
すいません。
えーっと…。
やだ。
これじゃないじゃない。
昨日はるちゃんから話聞いた。
娘だって気付かなかったのか?あんなに大きくなって…。
今日で22歳。
何?今日誕生日なのか?別れたの3歳のときだったんだろ?何で捨てたんだ?捨てられるわけないじゃない。
(奥寺)ネオ・ビストロ・ラ・レーヌ2カ月先まで予約が埋まりました。
(奥寺)第二第三店舗を出す日も近いですね。
(篠田)ええ。
ただしちょっと違う形の店舗にしようかと思ってるんですよ。
違う形?牛乳と生クリームお願い。
(荒木)おっ。
何やってんの?早く!
(荒木)分かった。
(児童たち)みっちゃんバイバイ。
さよなら。
(荒木)おい今日はゆっくり休め。
何言ってんの?屋台やるわよ。
(荒木)えっ?たくさんのお客さまが星野光子の最高においしい料理を待ってるのよ。
すごい女だ。
ホントに。
ただいま。
あー。

(ノック)はい。
おー!どうした?何だ?1人か?まあいいや。
入れ入れ。
(晴子)あの私調理補助のバイト辞めさせてください。
もうあそこには行けません。
あの人のうろたえる姿見たら気が済みました。
ハハッ。
突然すいませんでした。
(荒木)星野光子は君を捨てたわけじゃない。
奪われたそうだ。
(晴子)えっ?裁判で負けて君の親権を取られたそうだ。
(晴子)うん?
(荒木)《何で捨てたんだ?》《捨てられるわけないじゃない》《旦那は私の仕事を理解してくれてた》《でもひかりが生まれてから変わった》《料理人の夢を諦めて家に入ってほしいって》《それで毎日のようにケンカ》《最後は離婚を突き付けられた》《でお互い弁護士を立てて裁判になって》《旦那にはね子育てを手厚く助けてくれるご両親がいてね私はまだまだ駆け出しの料理人で子育てに時間を割く余裕がなかった》《だから親権はあちらに奪われた》《2,380g》《ひかりね生まれたとき小さかったの》《そのひかりが生まれたとき私の手をぎゅっと握ってそのかすかな力に誓った》《絶対にこの子は守るって》《でも私料理を諦められなかった》《もし私が家に入ってたらひかりと離れずに済んだのかもしれない》《結局私は…》《夢を…捨てられなかったんだと思う》《ほれ》
(荒木)結果的に君を捨てることになってあいつは料理人になった。
だからこそ半端な気持ちで料理人をやっちゃいけないと思ってる。
あいつ今日も屋台出しに行ったよ。
待ってる客がいるからって。
ハハッ。

(女性)あっひかりだ!
(女性たち)ひかり!お疲れ。
(加奈)予約取れてよかったよね。
(明美)ネオ・ビストロ・ラ・レーヌ。
(加奈・梓)行こう。
(明美)行っちゃうのね。
入るのね。
(女性たち)誕生日おめでとう!
(晴子)ありがとう。
(梓)あっ!見て!鴨のコンフィが999円だって。
うわっ安っ!
(梓)取りあえずこれ頼もう。
じゃあ私2つ。
(梓)はいはい。
(加奈)あっそれと特別な料理も。
(梓)ひかり。
好きだったでしょ?オニオングラタンスープ。
えっ?
(加奈)ラ・レーヌって11月17日限定の特別メニューオニオングラタンスープがあるみたいなの。
すみません。
(スタッフ)はい。
(加奈)メニューには載ってないけど今日ってあるんですよね?オニオングラタンスープ。
(スタッフ)オニオングラタンスープですか?
(加奈)はい。
(スタッフ)あっ奥寺シェフ。
お客さまが本日はオニオングラタンスープはないのかと。
確かに11月17日は前総料理長星野シェフの意向で毎年オニオングラタンスープを出していました。
(加奈)じゃあことしも?
(奥寺)申し訳ありません。
星野シェフはラ・レーヌを去りました。
もう提供することはございません。
(加奈)そうなんですか。
(明美)食べてみたかったな。
(梓)今日にぴったりだったのに。
(奥寺)失礼いたします。
あのすいません。
あのどうして星野シェフは毎年11月17日にオニオングラタンスープを出していたんですか?
(奥寺)さあ詳しいことは。
ただ駆け出しのころ大切な人のために作った…。
《特別なレシピだから絶対に出す》
(梓)どうしたの?ひかり。
(加奈)ひかり?
(荒木)《星野光子は君を捨てたわけじゃない》《奪われたそうだ》
(奥寺)《駆け出しのころ大切な人のために作った特別なレシピだから絶対に出すと》《オニオングラタンスープは私にとって特別な一品なの》
(須藤)じゃあお疲れさまでした。
お疲れさまでした。
(女性)お疲れさまでした。
ちょっとまた来てよ。
(須藤)はい。
どうも。

(晴子)オニオングラタンスープ。
あれは父じゃなくてあなたが作ったレシピだったんですね。
あなたは子供のころ体が弱くて食の細い子だった。
でもどんなときでも…。
オニオングラタンスープだけは残さず全部食べてくれた。
だから…あなたと別れるときあなたのお父さんに一つだけお願いしたの。
ひかりが風邪をひいたとき元気がないときそんなときはオニオングラタンスープを作ってあげてほしいって。
料理をしたこともない人だったから全ての工程を細かく初心者でも作れるように詳しくレシピを書いて。
このにおい。
屋台では1品しか出しちゃいけないんじゃないんですか?もう店は終わったしこれは私の賄い用。
毎年この日になるとね作っちゃうのよね。
ハァー。
うん。
この味。
私がずっと食べてきたオニオングラタンスープ。
(晴子)どんなときもこれを食べると元気になれた。
おいしい。
えっ?何?それだけ?最高においしい!当然よ。
22歳。
誕生日おめでとう。
まっ3分過ぎてますけど。
ロスタイムでしょ?今はアディショナルタイムって言うんです。
失われた時間じゃなくて加えられた時間。
すてきな言い方ね。
はい。
はっ?ありがとう。
(晴子)最高においしい。
何?あなた会社員になるの?手に職つけなさい。
手に職。
(晴子)いきなり母親面するのやめてもらえますか?料理を教えてあげてもいいけど。
(晴子)結構です。
あらららら。
今断った?これどういうこと?もしかしてあなた今三ツ星の申し出断った?
(小松)何があったの?この2人。
だいたいあなたはDNAを受け継いでるわけだから才能はあるのよ。
(晴子)言っときますけど私は別にあなたのこと許したわけじゃないんで。
だいたい会って娘だってまったく気付かなかったし。
何よ最初から言えば済むことでしょうよ。
あなたが給食作りで失敗するのを特等席から見てここぞというときに言ってやろうと思ったんです。
ひねくれてるわね。
親の顔が見たい。
って私じゃん!
(晴子)だから母親面しないで。
何よあなたたち!ボケっとしちゃって!さっさと準備。
今日も最高においしい給食作るわよ。
レッツゴー。
こっちがどんだけやきもきしたと思ってんだよ?
(日高)まあまあ…いいじゃない。
この感じ。
悪くない。
よし。
ラジオ体操だ。
(日高・馬場)はい。
ねえねえねえねえ…。
ところでさ彼氏いるの?別にいませんけど。
やだ。
いないの?顔悪くないのに。
性格?あなたにだけは言われたくありません!芸能人でいうと誰がタイプ?もううざい。
誰?うざいって?はっ?私はねこの人。
(晴子)志賀廣太郎!?好き?2016/11/17(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>Chef 〜三ツ星の給食〜 #06[字][デ]【大切な人に作る奇跡のスープ】

あの人は私を捨てた!孤高の天才シェフが秘めし過去…19年間断絶修復の鍵は、世界に一つのオニオングラタンスープ?給食に出せる美味+安価+栄養に秘密が!?

詳細情報
番組内容
 光子(天海祐希)が、1品しか出せないという屋台のメニューに選んだ鴨のコンフィは、999円という価格、二流の鴨の欠点を感じさせない洗練されたカレー風味が受け、大人気となっていた。同じ頃、篠田(小泉孝太郎)は、三ツ星レストランの味を手頃な値段で楽しめる新店舗「ネオ・ビストロ・ラ・レーヌ」のオープンを控え、メニューの最終調整をしていた。そこへ、新人スタッフが光子の鴨のコンフィを購入し持ってくる。
番組内容2
シェフの奥寺(豊原功補)とともにそれを食べた篠田は、想像以上のおいしさに衝撃を受ける。
 一方、荒木(遠藤憲一)が作った給食の献立に、オニオングラタンスープがあると気づいた光子はテンションがあがる。自分にとって特別な一品だという光子に、荒木は高級食材を使ったスープではダメだと警告。しかし光子は、三ツ星レストランのレシピとまったく同じで給食の予算にはめられる上に、絶対子供が大好きな味だと自信満々。
番組内容3
すると、晴子(川口春奈)が、子供の好みに関心のない光子が作るオニオングラタンスープよりはるかにおいしい、特別なレシピで作るオニオングラタンスープを知っていると言った。光子は、自分のスープを食べたら考えが変わると余裕を見せるが、晴子は絶対に変わらないと譲らない。翌朝、晴子が調理室に入ると、光子がスープの下ごしらえをしていた。光子がスープについて話すうち、晴子の顔が曇り、怒りをあらわにするようになる。
出演者
天海祐希 
小泉孝太郎 
川口春奈 
荒川良々 
池田成志 
市川しんぺー 
伊藤修子
 ・ 
豊原功補
 ・ 
友近 
遠藤憲一 


スタッフ
【脚本】
浜田秀哉(『ナオミとカナコ』、『ラストホープ』他) 

【演出】
平野眞(『5→9 〜私に恋したお坊さん〜』、『HERO』他) 
田中亮(『ラスト・シンデレラ』、『オトナ女子』他) 
森脇智延(『HERO』、『医龍−Team Medical Dragon−』他) 

【プロデュース】
長部聡介(『離婚弁護士』、『医龍−Team Medical Dragon−』他)
スタッフ2
高田雄貴(『OUR HOUSE』、『テディ・ゴー!』他) 

【主題歌】
松任谷由実「Smile for me」(EMI Records/ユニバーサルミュージック)