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書き起こし <木曜劇場>Chef 〜三ツ星の給食〜 #07 2016.11.24

(光子)いよいよお店始めます。
(篠田)屋台には屋台のルールがありますから。
(早紀)今度は屋台のルールの中で最高においしいと言わせるかもしれません。
二流のカモを使うそうです。
しかも999円。
最高の食材が手に入らないんなら料理人の腕で最高の料理に仕上げる。
(日高)屋台が絶好調なのがよっぽどうれしいんだろうな。
(光子)エブリバティー!
(篠田)新しく店を出すことになってね。
三ツ星の味がカジュアルな値段で楽しめる。
大きな話題になると思いますよ。
(早紀)ネオ・ビストロ・ラ・レーヌの鴨のコンフィ。
星野光子の屋台のコンフィ。
(早紀)どちらがお客さんに支持されるでしょうね。
(篠田)サプライズを用意したんです。
(早紀)シャラン鴨のコンフィ999円。
星野光子への挑戦状ですか?
(篠田)違いますよ。
これは。
(早紀)これは?
(奥寺)2カ月先まで予約が埋まりました。
(奥寺)第二第三店舗を出す日も近いですね。
(篠田)違う形の店舗にしようかと思ってるんですよ。
(奥寺)違う形?
(男性)さすがだ。
(女性)おいしい。

(女性・男性)軟らかい。
(男性)おいしいですね。
はい。
お待たせいたしました。

(早苗)こんばんは…。
こんばんは。
やだ。
こんばんは。
(綾子)また来ちゃいました。
ありがとうございます。
どうぞ。
(早苗)狭くなったかな?
(綾子)なってないですよ。
(女性)あっすごい!
(女性)おいしいね!
(女性)いただきます。
(女性)シャラン鴨のコンフィが999円なんて安いよね。
テークアウトお待ちのお客さま。
(女性)はい。
どうぞ。
ありがとうございます。
(早苗)あ〜ホントおいしかった。
ありがとうございます。
(綾子)ごちそうさまでした。
また来ますね。
よろしくお願いします。
(早苗)次何食べに行く?冬になったからさおいしいものいっぱい出てきたよね。
(綾子)アンコウ鍋とかどうですか?
(早苗)カキは?
(綾子)キノコもおいしくなってきましたね。
(早苗)カニ。
カニ行きましょう。
(綾子・早苗)ねえ。
(早苗)ジャガイモ。
(綾子)ジャガイモはちょっと。
ネオ・ビストロ・ラ・レーヌ大盛況ですね。
すでに予約も2カ月先まで埋まったとか。
おかげさまで好評です。
本家ラ・レーヌも以前と変わらず予約は3年待ちです。
お互いに客層のすみ分けができて相乗効果が出ています。
星野光子の屋台も大盛況ですよ。
篠田オーナーと星野シェフの対決。
視聴者は大きな関心を持っています。
(篠田)そうですか。
ネオ・ビストロ・ラ・レーヌは今回の成功を受けてフランチャイズ展開に踏み切るんですよね。
(篠田)フフッ。
二号店はどこに出すんですか?
(篠田)次の店舗はお客さまが一番望むところに出そうと思っています。
(早紀)えっ?
(篠田)星野光子はいつも私に最高のヒントをくれる。
(長沼)新店舗の図面が出来上がりました。
(篠田)じゅうぶんな広さだ。
それでいつ見られるんだ?
(長沼)明日にでもご覧いただけると思います。
楽しみだな。
ピーマン苦手なの?
(晴子)後で食べようと思ってたんです。
ちゃんと食べなさいよ。
あなたが食べなかったら子供たちに食べなさいって言えないでしょ。
食べられた。
(荒木)おい。
月末の献立少し変更するぞ。
(日高)はあ。
(荒木)魚と野菜のハンバーグ。
ちょっと改良してみようと思ってな。
(小松)それって子供たちに大人気の荒木さんのスペシャル料理じゃないですか?
(荒木)うん。
何?それ。
(日高)白身魚のすり身を使い子供たちにも食べてほしい野菜もたっぷり使った特製ハンバーグ。
(敏子)栄養満点で子供たちにも大好評なの。
すでに大人気なのに変える必要ないんじゃないですか?
(荒木)いやこの前出したとき前回より残食率が高くてな。
まあおそらく魚と野菜を食べさせるためのハンバーグっての子供たちにバレちゃってるのかな?
(馬場)案外子供は大人の思惑を鋭く察知しますからね。
だから新しいメニューを考えてみる。
まあ給食ってのはよおいしい給食さえ出せば魚だろうが野菜だろうが子供たち喜んで食べる。
あらあらあら。
どこかで聞いたことがあるせりふね。
知らないうちに私の影響受けてるのね。
何言ってんだ?お前。
隠さなくていいから。
優れた師匠をまねることは成長への第一歩。
誰が優れた師匠だよ。
あ〜ホントは私も屋台で新しいメニュー出したいんだ。
冬になってさ次々おいしい食材が出てきてるでしょ。
それを使って旬のメニューを出したいの。
でも屋台は1品がルール。
そう。
ハァ。
自分の店を出せるように頑張るわ。
ねっひかり。
お店で働かない?バイト代弾むわよ。
その呼び方やめてください。
何でよ!?ひかり。
ひかりの「ひかり」は光子の「光」からとったの知ってた?はいはい。
もううざい。
うざいさんって誰?
(晴子)はっ?ところで俺たち何て呼べばいいんだ?はるちゃんでいいんじゃないですか。
ひかりもいい名前だよ。
(晴子のせきばらい)
(小松)はるちゃんここ座る?
(篠田)上出来だ。
星野光子はいつも私に最高のヒントをくれる。
(児童)おばちゃん今日の給食もおいしかったよ。
あーよかった。
(児童)また作って。
はいはい。
まさか残してないでしょうね?
(児童たち)残してないよ。
はいよろしい。

(車の走行音)うん?うわー。
今日から君と同業者なんだ。
だから挨拶をと思ってね。
同業者?
(篠田)ラ・レーヌの新規事業スタンド・ラ・レーヌだよ。
スタンド・ラ・レーヌ?ラ・レーヌが屋台を?
(篠田)ネオ・ビストロ・ラ・レーヌのコンセプトをさらに進めたフレンチ屋台だ。
まあさらなるカジュアル路線だよ。
あなたはいっつも私の二番煎じねえ。
まあいいわ。
ラ・レーヌが屋台をやろうが何をやろうが私には関係ない。
今日からオープンなんだ。
そう。
分からないことがあったら何でも教えてあげるわよ。
屋台には屋台のルールがあるから。
そうだな。
屋台には屋台のルールがある。
まあ屋台に関しては君の方が先輩だ。
よろしく頼むよ。
何!?
彼女の名前は星野光子
リヤカー屋台が大好評の天才シェフの新たな敵は超ゴージャスなキッチンカー
さてさてこよいは奇跡の大逆転といきますでしょうか?
ありがとうございました。
(女性)ごちそうさまでした。
(女性)また来ます。
ぜひお待ちしてます。
あれ?今日はお客さん少ないね。
給料日前?あらやだ。
みんな場所間違えてるわ。
こちらですよ。
あれ?星野光子の屋台はこちらですよ。
さあさあ。
ねっこちらですよ。
星野光子の…。
(須藤)星野シェフ大変です大変です。
何よ?
(須藤)大変なんですって。
こちらです。
新作のコンフィ。
ねっ鴨の…。
(須藤)こっち行きましょう。
何でよ?私のお客さまが私の屋台の場所分かってないのよ。
ねっこちらですよ。
いやいや…この行列は星野シェフのお店のお客さんじゃないんです。
嘘でしょ?その角を曲がった先に今日からお店がオープンしてるんですよ。
えっ?行きましょう。
すぐ行きましょう。
早く。
早くこっちこっち。
鴨のコンフィ鴨のコンフィ新作…。
いいから。
こっちこっち…。
何よ?何なの?この行列。
(須藤)そこ曲がってください。
曲がって…。
ほらほら。
見てください。
えっ?何なの?
(須藤)大変なことになってるんですから。
何?この人たち。
(須藤)ちょっと…。
何よ?
(須藤)ほらほら…見てください。
(女性)最高においしい。
(男性)ホントにおいしい。
(男性)三ツ星レストランの味がこんなに安くて最高だよ。
(女性)ネオ・ビストロ・ラ・レーヌより安いわ。
(男性)乾杯。
(女性たち)乾杯。
(男性)すごい奇麗じゃないですか。
何なの?これ。
(早紀)ラ・レーヌの新店舗です。
星野シェフと同じ屋台でしかも場所もすぐそばに出店したということでしょう。
見れば分かる。
(篠田)偶然だね。
君の屋台の近くだってね。
偶然なんだ?ここはラ・レーヌのお得意さまが所有する土地なんだ。
スタンド・ラ・レーヌを出したいと相談したらぜひ使ってくれと言われてね。
これだから素人は困る。
言ったでしょ。
屋台には屋台のルールがあるって。
屋台のルールか?うん。

(警官)はいこちらラ・レーヌさんの行列。
あっお巡りさんお巡りさん。
(警官)問題ありません。
あのねここね屋台なのにコースメニュー出してますよ。
(警官)問題ありません。
うん?特別に教えて差し上げます。
屋台では1品しか出しちゃいけないんです。
君の屋台ではね。
うん?
(篠田)あのキッチンカーは200リットル以上の水を装備している。
200リットル以上の水を装備できれば複数の料理を提供できる。
つまりあのキッチンカーを使えばコース料理を出せるんだよ。
嘘でしょ?屋台には屋台のルールがある。
ご近所だしいつでも食べに来てくれ。
星野シェフ。
ハッ。
何が何でも私をつぶしたいみたいね。
ねえ。
よし。
お客さま。
星野光子の最高の鴨のコンフィ。
今ならお待たせせずに席にご案内いたしますよ。
あっいらっしゃいませ。
どうぞ。
(早苗)ちょっとちょっと…。
あの今日はスタンド・ラ・レーヌの方に行ってみようかと思って。
あ〜。
(早苗)すごい屋台だって噂になってるし。
コースの料理も食べられるみたいなんで。
私はね止めたんですよ。
やめようって。
聞かない…押さないで。
やめてやめてやめて。
すみません。
またお待ちしてます。
ハァー。
(早紀)篠田オーナー対星野シェフの新展開。
(須藤)えっ?今度は超豪華キッチンカー対リヤカー屋台。
(須藤)いやいや勝負になってないじゃないですか。
どう考えてもスタンド・ラ・レーヌの圧勝ですよ。
そうかしら?
(須藤)えっ?
(男性)スタンド・ラ・レーヌ。
あの三ツ星レストランラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌが何と屋台を!!
(小松)同じ屋台でも大違いだな。
あちらは品数豊富なコース。
(晴子)こちらは1品。
結果はおのずと目に見えている。
まるで戦車に竹やりって感じですね。
誰が竹やり?

 

 

 

 


(馬場)この状況が1週間続けばもはや屋台を出すだけ赤字。
休業せざるを得ませんよ。
え〜。
(馬場)当然ながら銀行の融資は得られないでしょう。
私の敵は私だった。
ラ・レーヌのレシピは私が生み出したもの。
そりゃ手ごわいに決まってるわ。
向こうは星野光子のスペシャルコース。
こっちは1品だけしか出せない。
(荒木)1つだけいい方法があるぞ。
何?屋台を出す場所を変えればいいんだ。
うん?屋台のいいところはどこにでも移動できることだろ。
他の場所を貸してくれる人を探してそこに出せばいい。
逃げろってわけ?だから竹やりで戦車は倒せませんよ。
竹やりは竹やりでも私の竹やりは三ツ星の竹やりです。

(篠田)三ツ星の竹やりか。
面白い。
・おっ。
何しに来たの?君には屋台のヒントをくれたお礼をしたいと思ってたんだ。
よかったら一度店に来ないか?何かの参考になるかもしれない。
結構です。
私には私の料理を待ってるお客さまがいるので。
残念だな。
お宅の屋台で何を出してるかだいたい見当がつきますから。
君は…。
(小松)俺?
(篠田)あっよかったら皆さんもご招待しますよ。
行くわけないでしょ。
(馬場)よし!嘘でしょ!?
(日高)はいはい。
(晴子)じゃあ私も行きたい。
嘘でしょ!?
(日高)荒木さんも行きましょうよ。
(荒木)俺いいや。
(日高)えっ?
(小松)行きましょうよ荒木さん。
(馬場)タダですよ。
(敏子)荒木さん行きましょう。
(小松)屋台のスペシャリストとして指導してやりましょうよ。
仕方ねえな。
じゃあ行くか。
嘘でしょ。
じゃあお待ちしてますよ。
(一同)ありがとうございます。
(小松)すげえ!ちょっと何だったわけ!?勝利宣言なんじゃないですか。
(小松)これ何だろう?
(日高)何?勝負はまだ終わってないわよ!おいしい。
ソースが合うね。
おいしい。
うーん。
どれもこれも最高!でも…。
私の屋台は1品だけ。
この二流のカモにはこの味付けがベスト。
うーん。
でもこれをどうやってさらにおいしくするかよね。

(小松)あっはるちゃんこっち!はるちゃんこっちだよ。
はるちゃんこっちこっち。
はるちゃん。
はるちゃん。
(小松)はるちゃん。
はっ?
(小松)いや〜。
三ツ星の屋台楽しみ。
(敏子)ねえ。
(晴子)ハロウィーンはもう終わりましたよ。
(小松)仮装じゃないよ!正装だよ!俺が力士時代に着てた一張羅の着物。
(馬場)私はいつかラスベガスに行く日のために購入していた一張羅のタキシードです。
(敏子)私は勝負服で決めてみたわ。
(馬場)勝負するなよ!日高さんは?
(小松)それが14股相手の1人が飼っている犬が風邪ひいちゃって病院で付き添っているらしいよ。
(日高)《あーもしもし絵里ちゃん》《それがオリーブちゃんね入院が必要らしいんだよ。
うん》《いや僕はさこれからちょっと用事が…》《えっ?えっ?えっ?えっ?ずっと付き添うの?》《マジで!?》《マジで?》《了解了解了解》
(小松)週明けまで入院だって。
(馬場)あっ荒木さん!
(小松)あっ荒木さん!やっぱ俺帰るわ。
(小松)荒木さん?
(晴子)この状況で1人にしないでください。
(敏子)誰よ!?この子。
ママじゃない!ママじゃない!
(女性)すいません。
(敏子)すいません。
すいません。
すいませんね。
ちょっと!ちょっと!あっ。
ビアンベニュー。
ボンソワ。
(小松)あのせっかくなんで一張羅で来ました。
個性的なファッションでパッと目を引きます。
アレズィ。
アレズィ。
(小松)うわー!うわー!
(敏子)おいしそう。
(長沼)フォアグラのテリーヌです。
(一同)いただきます。
(荒木)おいおいおい。
ナイフとフォークは外側から使うんだ。
外からはい。
えっ?何で箸?
(敏子)マイ箸持ってきたの。
(荒木)まあ好きに食ったらいいよ。
うまっ!フォアグラってうまいな。
これな…何すか?お前の肝臓みたいなもんだ。
脂肪肝になったガチョウの肝臓だ。
脂肪肝最高。
荒木さん食べないなら私食べる。
そしてあなたはますます脂肪肝になる。
(小松・馬場)うまっ!
(長沼)エクルビスのビスクです。
(小松)エク…エクルビス?エクルビスって?
(荒木)ザリガニだ。
(小松)ザリ…ザリガニ。
へぇ〜。
(一同)いただきます。
(小松)うまっ!ザリガニ最高だよ!ザリガニがこんなにおいしいとは。
そんなにうまいのか?
(晴子)さすが三ツ星。
すっごいおいしいです。
(敏子)じゃあ荒木さんの私が。
(荒木)ちょっと待て。
食うよ。
うまいな!これ。
何だ!?これ。
(長沼)仔羊背ロース肉のペルシヤードです。
(一同)いただきます。
これ水までうまいよ。
(馬場)うまっ!
(晴子)いや…あのフィンガーボウルは飲むんじゃなくて指を洗うものなんです。
そうなの?
(晴子)はい。
(小松)早く言ってよ。
恥かいちゃったよ。
(長沼)ガトーショコラ・モアールです。
おいしい。
ホントおいしい。
お代わりあります?
(長沼)あのこれコースですのでお代わりは。
(敏子)残念。
食べ放題じゃないのね。
でも最高においしい。
どれもこれもむちゃくちゃうまいよ。
これが三ツ星の味なんですね。
でもあの人が考えたレシピだと思うと何か腹立ちますけどね。
食うか?
(敏子)食べます。
(馬場)あ〜。
(小松)あ〜いいな。
(小松)いや〜脂肪肝のとりこになったよ。
俺。
(馬場)私はザリガニのことが頭から離れない。
川でザリガニ探してみよう。
でもどうやったってあの戦車に竹やりじゃ勝てないですよね。
勝てない。
・「素意や」・「素意や素意や」
(小松)日高さんから連絡があって昨日行きたかったってすげえ悔しがってたよ。
(敏子)それにしてもホント昨日おいしかったな。
(馬場)あなたは基本何食べてもおいしいでしょ。
(敏子)昨日のは最高よ。
コースなんて初めてだったし。
・「素意や素意や素意や」
(晴子)デザートのガトーショコラ最高だったな。
・「咲きほ…」鴨のコンフィのグリエ。
鴨のコンフィのポワレ。
鴨のコンフィのキャラメリゼ。
ひらめき来い!ポクポクポク…。
あーもう1品縛りがなければいくらでもひらめくのに。
(馬場)そんな星野さんに朗報ですよ。
うん?確実な投資プランに投資して何品でも出せるキッチンカーを手に入れるんですよ。
どうせ競艇でしょ?年末最大のイベントグランプリシリーズがあります。
私の緻密なマーケティングにより慎重にボックスと流しで買えばキッチンカーの1台や2台あっという間に手に入りますよ。
キッチンカー欲しいんですよね?欲しい。
なら私に全財産を預けてください。
(敏子)星野さん!駄目駄目!駄目駄目!絶対駄目!お金をどぶに捨てるようなもんよ。
(馬場)何言ってんだよ?星野さん私にお金を預ければキッチンカーが手に入るんですよ。
欲しいんでしょ?欲しい。
駄目駄目!駄目駄目!絶対駄目!
(小松)あいつ一瞬でも馬場さんにかけようかと思うなんて。
相当追い詰められてますね。

(荒木)できたできたできた!
(荒木)おい魚と野菜のハンバーグの改良案できたぞ。
どんなふうに変えるんですか?
(荒木)これが新しいレシピだ。
はいはい…。
魚と野菜の重ね焼きミルフィーユ仕立てにする。
ミルフィーユ仕立て?
(荒木)うん。
白身魚のすり身青菜の漬物白身魚のすり身。
で上に鮮やかな魚のスライス載っけて甘辛のたれで仕上げるんだ。
これ具材重ねることでいろんな味がまざり合ってきっと楽しめるはずだ。
(晴子)うん。
おいしそう。
レシピだけ見てもうん…いい感じじゃない。
よし。
今夜試食会やるぞ。
(小松・馬場)はい。
(荒木)よしできたぞ。
魚と野菜の重ね焼きミルフィーユ仕立てだ。
(小松)ありがとう。
(一同)いただきます。
(荒木)ほい。
どうも。
(小松)うまっ。
何だ!?これ。
(晴子)うーん。
いろんな味が組み合わさってておいしい。
これは食の五重の塔です。
食の五重の塔最高。
いただきます。
どうですか?あらやだ。
おいしい。
ハハッ。
だろ?何点だ?55点。
あっ?前も言ったみたいに私を100点満点とした場合よ。
(小松)前は確か50点。
(晴子)5点上がった。
そう。
もう8年ぶりだから。
誰かの料理を食べて55点なんて思ったのはすごいことよ。
55点。
あなたやるじゃない。
一ツ星取ってもおかしくないわ。
お前よこれのどこが55点なんだ?うーん。
このメニュー…。
スープを変えたらもっとおいしくなると思わない?スープ?うん。
味のハーモニーが楽しめるこれに合わせてスープを変えるの。
ミルクポトフに和の要素を組み合わせる。
和の要素?洋風のだしをだんだんと和に仕上げる。
和風と洋風ミックスさせるってことか?そう。
きっと新しい味が生まれると思わない?まあじゃあやってみるか。
うん。
(児童)えー楽しみだな。
(児童)楽しみ。
(児童)どんな味するんだろう?
(児童)シャケが楽しみ。
(児童)このシャケうまそう。
(児童)おいしそう。
(児童)中何入ってるんだろうね。
(児童)すごい楽しみ。
(児童)すっげえ楽しみ。
(児童)どんな味か想像できないんだけど。
(聡美)はい。
今日の給食は星野シェフと荒木栄養士が改良して新メニューを作ってくれました。
(児童たち)すごーい!
(玉枝)ほらほら荒木さん!はいはい!残せるものなら残してごらんなさい。
味のハーモニーが楽しめる最高の給食。
(聡美)それではいただきます。
(児童たち)いただきます。
召し上がれ。
(児童)えっ!何!?これ。
いろんな味があってすっごいおいしい。
(児童)このスープと食べるとさらにおいしいね。
不思議な味で何か面白い。
(児童)おいしくて面白くて最高。
ハハッ!
(荒木)ハハッ!
(玉枝)星野シェフ今日の給食も最高よ。
ありがとうございます。
星野シェフが来てくれて給食がおいしくなって今日は何が出てくるんだろうとワクワクします。
ワクワク。
今日の給食見た目も奇麗でいつも以上にワクワクしました。
食べてみたらまたいろんな味が楽しめて最高のワクワク給食よ。
ワクワク。
ワクワク…。
(小松)改良メニュー大好評でしたね。
(敏子)これいろんな味がまじり合ってホントおいしい。
(晴子)意外な組み合わせがこんなにもおいしくなるんですね。
(小松)カツカレーみたいなもんだな。
(馬場)あっ?豚カツとカレーはまったく別なもの。
でもその意外な組み合わせで新しい味が生まれる。
あれとおんなじだよ。
(晴子)カツカレー思い付いた人天才。
(荒木)巨人軍の千葉茂だ。
巨人軍の千葉茂。
ハモった。
知ってた?
(荒木)ああ。
千葉茂がカレーと豚カツが大好きでなあるとき店の人にどうせだったらカレーの上にカツ載っけてくれって言った一言でカツカレーが生まれたんだ。
(小松)へぇ〜。
確かにあるものとあるものを組み合わせることで新しい味が生まれるのってありますよね。
焼きそばとパンで焼きそばパン。
コロッケとそばでコロッケそば。
(晴子)梅干しと牛乳で梅干し牛乳。
(馬場・小松)えっ?
(晴子)えっ?やりません?組み合わせ…。
(小松)やってる?
(晴子)やってますよ。
組み合わせ…。
(小松)見たことない。
だってこれ牛乳…梅干しマッチしてないでしょ?ポー!いや〜やっとワンちゃんの付き添いから解放されたよ。
(晴子)どうしたんですか?その傷。
元気になったワンちゃんオリーブちゃんねキスしてあげようと思ったらガブッとさ。
やっぱ雌犬だからね興奮したのかな。
ハハハ。
でどうだったんだよ?ラ・レーヌの屋台。
うまかったよ。
(馬場)あの味であの値段って世の中的にはかなりお得ってことでしょう。
まさに完璧。
(晴子)うーん。
でも完璧過ぎてまるでお店で食べてるみたいだった。
えっ屋台でまるで店みたいってすごいじゃん。
でも何かワクワクはしなかった。
(日高)俺はワクワクするな。
行きたいな。
今から行こうかな。
(小松)確かに屋台独特のガヤガヤ感がないね。
(馬場)屋台には競艇場に通じるわい雑さがあるものなんですけど。
(晴子)何かこう静か過ぎるっていうか。
(荒木)あの屋台完璧なんだけど何つったらいいかな?ライブ感みたいなのないんだな。
寒い日に冷たいワイン出しても問題がないほど暖房器具が充実してた。
確かにこいつの屋台で出したら隙間風で寒くて飲めないですね。
風通しがいいんです。
そういえば荒木さんの屋台も隙間風が吹いてたな。
へぇ〜。
だから冬は屋台は熱かんを出すんだ。
寒いときに屋台で飲む熱かんも最高だからな。
(日高)うーん。
うまい。
(晴子)それがかえって屋台だから楽しいってことなんですか?
(荒木)うん。
だから屋台は夜のピクニックみたいなもんだ。
えっ?どうしたんですか?竹やりで戦車に勝てるかもしれない。
何かひらめいたのか。
竹やりで勝つってどうやって?
(荒木)さあな。
1品でもコース以上にワクワクさせてみせる。
あ痛っ!
(子供たち)またまたまたまたまたまたすいませんおばさん。
これ確実に私を狙ってるとしたら恐るべき技術よ。
何だ?元気がないな?
(貴之)今度僕たちすごい強いチームと試合するんです。
(英寿)どう頑張っても勝てっこないし。
皇帝と呼ばれたドイツの偉大なサッカー選手フランツ・ベッケンバウアーはこう言ってる。
「強い者が勝つのではない。
勝った者が強いのだ」
(達也)蹴るぞ。
えい!あー!
(子供たち)よっしゃー!よし。
勝って強くなる。

(ドアの開く音)
(篠田)お待たせしました。
(早紀)スタンド・ラ・レーヌ大盛況ですね。
おかげさまで。
(早紀)注目の屋台対決篠田オーナーの圧勝でした。
最高級のフランス料理を屋台で食べる。
それが斬新でおしゃれだという時代の空気に合わせて出店したのが成功の理由でしょう。
(早紀)なるほど。
ユーザーの多様なニーズに応える。
それがビジネスの基本ですから。
それにしてもラ・レーヌの屋台という大胆発想に驚きました。
その点は星野シェフに感謝しなければいけませんね。
えっ?
(篠田)星野光子はいつも私に最高のヒントをくれる。
あなたの中にはいつも星野光子がいるんですね。
(早紀)あなたは星野光子をラ・レーヌから追い出した。
それなのに星野光子が何を作ってるか。
何を出してるか。
常に意識をしてる。
そんなことはない。
(早紀)あなたは星野光子の料理を忘れることができないんでしょうね。
何をバカなことを。
(早紀)あなたにとってそれだけ星野光子の存在が大きいということなんでしょう。
まあその方が私にはありがたいんですけどね。
番組が盛り上がりますから。
失礼します。
ただいま。
フゥー。
ハァー。
よし。

(晴子)《意外な組み合わせがこんなにもおいしくなるんですね》
(小松)《豚カツとカレーはまったく別なもの》《でもその意外な組み合わせで新しい味が生まれる》
(馬場)《あるものとあるものを組み合わせることで新しい味が生まれるのってありますよね》
(玉枝)《最高のワクワク給食よ》1品でもワクワクさせてみせる。
(荒木)《だから屋台は夜のピクニックみたいなもんだ》新作の鴨のコンフィだって。
食べてみましょうよ。
行こう。
あっこんばんは。
いらっしゃいませ。
新作の鴨のコンフィ食べてみたくて。
どうぞ。
荒木さん熱かんいいっすか?
(荒木)あいよ。
私も。
(荒木)あいよ。
俺も。
(荒木)はいはいはい。
(小松)結局はるちゃんってはるちゃんのままでいいのかな?一度ひかりちゃんって呼んでみようよ。
(小松)あ〜そうだな。

(晴子)こんばんは。
(小松)はるちゃん遅いよ。
(晴子)あっあの人にものすごく大事な用事があるからって屋台まで呼び出されたんです。
(日高)光子さんに?
(晴子)うん。
来ないと一生後悔するとまで言われて。
(小松)それで何だったの?
(晴子)あっ。
新作の鴨のコンフィ。
(日高)おっ!
(晴子)これを食べてみてほしいって。
こちらが星野光子の新作鴨のコンフィです。
(早苗)これが鴨のコンフィ?鴨のコンフィではない。
これのどこが鴨のコンフィなんでしょうね?どういうことだ?これ。
カモはどこ行ったのよ?カモは。
諦めて別の1品にしたんじゃない。
(馬場)あ〜どう見てもそうだな。
取りあえず食べてみるか。
(日高)はい。
これは…。
鴨のコンフィを刻んで旬の食材と組み合わせ包み揚げたものです。
(早苗・綾子)へぇ〜。
お値段はいつも999円というわけにはいかなくてちょっと値上がりする日も出てくるんですが。
毎日その時々最高の食材を組み合わせていきます。
(早苗・綾子)へぇ〜。
(綾子)開けてみるまで中に何が入ってるか分からないってことですか?そう。
そのときに組み合わせる旬の食材によって毎日新しい味が生まれます。
(早苗)へぇ〜。
(早苗)うん。
これすごいおいしい。
それに何かいろんな味が楽しめる。
(荒木)あいつ旬な食材を毎日組み合わせ変えてその都度味変えるつもりなんだ。
いやいや…これむちゃくちゃおいしいよ。
しかもワクワクする。
(敏子)最高にワクワクおいしい。
これは鴨のコンフィ1品だけど1品じゃない。
うん。
おいしい。
幾つもの味が重なり合ってて最高においしい。
あっ熱かんお代わりするやつ?
(一同)はい。
今日は寒いですしもしよろしければバンショウはいかがですか?バンショウ?バンショウ。
ホットワインです。
(綾子・早苗)ほ〜。
その日に出す鴨のコンフィの味に合わせてスパイスやフルーツを変えていくんです。
温めるのでお安いワインでもOK。
お値段もお手ごろ。
下さい!私もお願いします。
かしこまりました。
お待たせしました。
こちらがバンショウです。
(早苗)へぇ〜カワイイよ。
(綾子)へぇ〜。
今日は白ワインにプチトマトのコンポートを加えました。
(早苗)う〜んおいしい。
(綾子)う〜ん。
何かあったまるしほんのり甘くておいしい。
ありがとうございます。
・ハァー。
合いますよ。
(晴子)あの人この新作鴨のコンフィってきっと給食の改良メニューから思い付いたんですかね。
(荒木)まるでスポンジだな。
(日高)えっ?おいしいと思えることは何でもすぐに吸収してしまう。
(日高)うまい。
(荒木)これあれだな。
竹やりで戦車に勝てるかもしれないぞ。
フフッ。
(長沼)オーナー。
(長沼)客足は落ち始めています。
最初は話題性で人は集まる。
大事なのはその次だ。
この客足の落ち方はリピーター客をつかまえられていない。
なぜだ?完璧過ぎたのかもしれません。
給仕をしていてお客さまの反応を耳にしたんです。
《最高においしい》《おいしい》《でもこれならネオ・ビストロ・ラ・レーヌと一緒じゃない?》《あ〜何かわざわざここで食べなくてもね》《このコースは店で落ち着いた雰囲気で食べたいよね》《何か屋台って感じしない》
(長沼)完璧過ぎるが故に逆に屋台としての魅力が損なわれた。
屋台では不完全な方が魅力がある。
そういうことなのかもしれません。
それともう一つ大きな要因があります。
何だ?
(長沼)星野シェフの存在です。
星野光子がどうした?
(長沼)1週間ほど前から鴨のコンフィの新作を出しているようです。
それを求めて一度うちの屋台に来たお客さまがそこに流れているんです。
テークアウトお待ちのお客さま。
(女性たち)はい。
お待たせしました。
ありがとうございました。
(女性)ありがとうございます。
どうも。

(早苗)何?これ。
やわらかいやだ…。
(早苗)すいません。
(綾子)すみません。
今日はどんな鴨のコンフィなんだろうと思うと無性に食べたくなって。
あと今日のホットワインも楽しみで。
ありがとうございます。
どうぞ。
(早苗・綾子)やった!
(早苗)失礼します。
(女性)おいしい。
(女性)あったまる。
(長沼)オーナー。
バカな…。
(男性)何か屋台というかここ店だよな?
(女性)だったらネオ・ビストロ・ラ・レーヌで食べた方がいいよね。
(男性)そうだな。
(早紀)もう閉店ですか?
(早紀)さすがの篠田さんでも全てのビジネスが成功するわけではなかったみたいですね。
(早紀)テークアウトしてきました。
星野光子の新作の鴨のコンフィ。
冷めないうちにどうぞ。
お待たせしました。
どうぞ。
(男性)どうも。
(男性)中に何が入ってるんだろう?
(女性)お肉軟らかい。
お待たせしました。
ありがとうございます。
(女性)ありがとうございます。
またよろしくお願いします。
どうも。
(女性)すみません。
はい。
(女性)お代わり下さい。
かしこまりました。
(女性)私も下さい。
あっ。
何杯目?3杯目?バンショウお待ち遠さまでした。
どうぞ。
どうぞ。
(女性)最高においしい。
ありがとうございます。
おいしいですか?
(男性)うまい。
うわ〜ありがとう。
召し上がって。
フフフ。
2016/11/24(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>Chef 〜三ツ星の給食〜 #07[字][デ]

天才シェフ最大のピンチ!最強の刺客現る。古巣が送り込んできたのは、規格外のスーパーフレンチ屋台!?窮地の彼女に起死回生のヒントをもたらすのは…給食!?

詳細情報
番組内容
光子(天海祐希)が999円の「鴨のコンフィ」一品で勝負する屋台は、連日行列ができる盛況ぶり。一方、篠田(小泉孝太郎)がオープンした「ネオ・ビストロ・ラ・レーヌ」も、若い客たちで賑わっていた。本家の「ラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌ」も、相変わらず予約は3年待ちという人気で、篠田はご機嫌だった。早紀(友近)から「ネオ・ビストロ」の2号店をどこに出すのかと聞かれると、光子がいつも最高のヒントをくれる
番組内容2
のだ、と不敵な笑みを見せる。
小学校では、荒木(遠藤憲一)が、子どもたちに人気の「魚と野菜のハンバーグ」を改良すると言う。すでに人気のメニューを変える必要はないのでは、と晴子(川口春奈)が聞くと、子どもたちが野菜と魚を食べさせるためのメニューだと気が付いて残す量が少し増えてきたことを受けて、さらに残食率を下げるための新しいメニューが必要だと荒木は返した。現状に満足せず、新メニューを考え始めた給食
番組内容3
チームに、光子は、自分も屋台の新メニューを考案中だと明かす。
そんな折、光子が屋台の準備に向かおうとすると、目の前に巨大なキッチンカーが止まった。降り立ったのは篠田で、今日から光子と同業者だと告げた。「ラ・レーヌ」の新事業は「ネオ・ビストロ」のコンセプトを進化させたフレンチ屋台「スタンド・ラ・レーヌ」だと言う。屋台での経験は自分が上だと言う光子に、篠田は屋台には屋台のルールがあると笑みを浮かべる。
出演者
天海祐希 
小泉孝太郎 
川口春奈 
荒川良々 
池田成志 
市川しんぺー 
伊藤修子
 ・ 
豊原功補
 ・ 
友近 
遠藤憲一 


スタッフ
【脚本】
浜田秀哉(『ナオミとカナコ』、『ラストホープ』他) 

【演出】
平野眞(『5→9 〜私に恋したお坊さん〜』、『HERO』他) 
田中亮(『ラスト・シンデレラ』、『オトナ女子』他) 
森脇智延(『HERO』、『医龍−Team Medical Dragon−』他) 

【プロデュース】
長部聡介(『離婚弁護士』、『医龍−Team Medical Dragon−』他)
スタッフ2
高田雄貴(『OUR HOUSE』、『テディ・ゴー!』他) 

【主題歌】
松任谷由実「Smile for me」(EMI Records/ユニバーサルミュージック)