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セリフ書き起こし 連続テレビ小説 べっぴんさん(50)「チャンス到来!」 2016.11.29

(はな)
商店街の話題のお店という事でキアリスが新聞の取材を受けています
(田)ぎょうさんのお客さんがキアリスに来るようになったきっかけというのは?
(君枝)あっそれは…ベビー相談室…よね?
(良子)えっあっうんそう…そうそう。
(すみれ)明美さんの知識があったからできた事なんです。
よしっ決まった!見出しは「ベビー・子供服キアリス。
産みの親はお母さんたち」。
これでどないでしょ?
(明美)あ…うちはちゃいます。
(田)え?みんなは結婚して子どもがおるけどうちは独身なんです。
ああ…。
(田)では皆さんちょっと並んで頂けますか?あっもうちょっとこうギュッギュッとなって下さい。
そうそう。
ギュッギュッ…ああそうそうそうそう!
(シャッター音)あ〜まだ硬いな。
もう一枚撮ろう。
果たしてこの取材うまくいったのでしょうか?
ニコッニコッ…。
(シャッター音)・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「大量の防腐剤心の中に忍ばせる」・「晴れた時ばっかじゃない」・「湿った日が続いても腐らぬように」・「たとえば100万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」はあ…緊張したわ〜。
本当。
新聞の取材なんてめったにない事やもんね。
早速やけど見てもらってもええ?この包装紙のデザインどうやろ?こんなふうにリスがいっぱいいてね…。
すてき!うん!ええねぇ。
かわいらしい感じやわ。
それとね…。
うわぁ〜!
(君枝)まだ仮のものやけどこういうのを一点一点につけたらどうかなと思て。
うん!いいねえ!ええねぇ。
(潔)何でこない大事な話昨日のうちに話しておかへんのや。
(紀夫)酔っ払ってしもていや…あんなに飲んだのは生まれて初めてで。
(大島)君たちも飲みなさい。
はっ…。
1軒だけあるんだよ。
どうしてもうちに来てほしい店がね。
女房が言うんだよ。
間違いなくいい店だってね。
わしらが間をつなぎます!なあ紀夫君。
はい!こんにちは。
潔さんいらっしゃ…。
紀夫さん?忙しいとこすまんのやけど折り入って話があってな。
(明美)何や?改まって…。
百貨店の大急は知ってるやろ?大急百貨店?うん知ってます。
その大急が…。
あの大急が…。
ようこそ大急百貨店へ。
紀夫君。
続きは君が。
えっ?いや…。
いやあの〜あの大急がその大急が…キアリスの商品を扱いたいと言うてるのです!はあ…。
え?あの大急やで?
(昭一)はっ?あの大急が?はい。
(勝二)き…君らにあの大急がか?はい。
今頃勝二さんも昭一さんもびっくりしてるやろな。
(2人)はぁ〜!そうやねぇ。
大急さん昔はよう注文取りに家に来てくれてたわ。
良子ちゃんの家にも君ちゃんの家にも来てくれてたって。
おい。
大変な事だと分かっとるのか?分かってるわよ。
そうか。
大変な事よ。
もしほんまに出すなんて事になったら子どもたちはどうするんやろ…?えっ?喜代さん年を取ってきたと思わない?うん…そやな。
さくらの面倒見るのもしんどいんやないかなぁ。
それにしても驚きましたわ。
(勝二昭一)あの大急が!僕も初めて聞いた時は耳を疑いました。
そやけど何で紀夫さんにその話が?ああいや偶然なんです。
会社の関係で大急の社長と会う機会がありましてそれで僕が間に入ると約束をしたんです。
(昭一)そやったら安心や。
(勝二)うん。
紀夫さんに任せたらよろしな。
ありがとうございます。
でも…まだ何も決めてないんです。
ん?
(勝二昭一)えっ?昨日聞いたばっかりやし。
(君枝)そうね。
急に百貨店なんて言われても…。
うん。
やっぱり分かっとらんのやなぁ。
まあ確かに何が何やらという感じでしょう。
ほなまずは経理の方はどないなってるんですかね?そうです。
それを僕もちゃんと把握せんとと思いまして。
はい。
ほかには?えっ?これだけよ。
えっ?ほかって何?いや…商品の在庫数とか材料の在庫とか仕入れ値とかいろいろあるやろ。
それは大体分かってます。
うん。
大体…。
丼勘定とはこの事か…。
君たちは本気で商売をやってるんか?ん?
(昭一)世の中の事を分かってない。
こんなんで通用すると思ってるのか。
私たちはいつでも本気です。
手を抜いた事なんてありません。
いいものを作る事だけを考えてやってきたんです。
こんな事やったら本格的な商売として百貨店に入るなんて無理や。
世の中そんな甘うないで。
それやったら…ねっ。

 

 

 

 


(良子)うん。
(君枝)うん。
うん。
そこまでしなくても…。
断るんか?はい。
ほんまにええんやな?はい。
行きましょか。
はい。

(良子)何やろうね。
(足立)あの…。
本当にいいんですか?いいの。
はい。
勝手に話持ってきてやらん言うたらあの態度。
もう〜ほんまに腹が立つわ。
君ちゃん何かあったの?お義母様がね健太郎の事を独り占めするのよ。
それを注意してって言ったら「任せとけ」ぐらいの事言うてたのに…。
(琴子)おはよう。
昭一さん。
ん?昭一何?ハハハ…何もないで。
それなのにあんな事言うのよ!「世の中そんなに甘うない」なんて。
何言うてるのって思うたわ。
私たちが受けた取材明日の新聞に載るのよね?うん。
(良子)それ見せればいいのよ。
ほう〜そしたら紀夫さんとこの会社は大急に置いてほしくても…。
はいなかなか…壁は高いんです。
大急やからなぁ〜。
それやのに簡単にあの大急の話を蹴ろうやなんて!何が腹が立つってあの執着心のなさです。
そう!そうです。
ほんまや。
世の中そんな甘ないねん。
(ため息)はぁ〜いろいろ疲れた。
タケちゃんまた明日ね。
あっこれどなたかの忘れ物です。
あっ…。
それ…。
うん。
いつかもろたやつ。
(明美)お母ちゃん喜ぶやろなぁ。
うちが新聞に載るなんて…。
うん。

(鼻歌)あっおはようございます!おはようございます。
ああ…どうぞ。
ありがとうございます。
では。
あった!あっ…。
あっおはよう。
何?いや…。

(君枝)「お母さんがお母さんのために作った」…。
(良子)「実際の子育てから」…。
「女学生時代の同級生」…。
1人独身が交じってるよりも全員母親言うた方がよかったんやろな。
うちはこれっぽっちも気にならんからあんたらも気にせんとってな。
明美さん…。
明美ちゃんの背中に小さな寂しさを感じたすみれなのでした
2016/11/29(火) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 べっぴんさん(50)「チャンス到来!」[解][字][デ][再]

百貨店がキアリスの商品に興味があると知り、浮足立つ紀夫(永山絢斗)ら夫たち。しかしすみれ(芳根京子)たちはピンとこない。そんなときキアリスを扱った新聞が出て…

詳細情報
番組内容
紀夫(永山絢斗)から、大急百貨店がキアリスの商品に興味を持っていることがすみれ(芳根京子)たちに知らされる。勝二(田中要次)ら夫たちは舞いあがり、店に集まって経営のあれこれに口を出す。しかしマイペースなすみれたちは断る、と言いだし夫たちをあきれさせる。ところが翌日、キアリスを取材した新聞が出る。「お母さんがお母さんのために」と書かれた記事には、独身の明美(谷村美月)の名前だけが載っていなかった。
出演者
【出演】芳根京子,高良健吾,菅野美穂,蓮佛美沙子,谷村美月,百田夏菜子,土村芳,永山絢斗,田中要次,平岡祐太,宮田圭子,いしのようこ,中島広稀
原作・脚本
【作】渡辺千穂