（明美）お母ちゃん喜ぶやろなぁ。
うちが新聞に載るなんて…。
（すみれ）うん。
（明美）１人独身が交じってるよりも全員母親言うた方がよかったんやろな。
うちはこれっぽっちも気にならんからあんたらも気にせんとってな。
明美さん…。
（足立）皆さん！順番にご案内しますけんもうちょこっとお待ち下さい！
（はな）
知らぬ間に誰かを傷つけてしまう事があります
でもその事に気が付く事ができれば人は優しくなれるのです
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「大量の防腐剤心の中に忍ばせる」・「晴れた時ばっかじゃない」・「湿った日が続いても腐らぬように」・「たとえば１００万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」
（潔）えっ？やらんて？
（紀夫）ええ。
はあ…。
（長谷川）大急の話断るなんて…。
（ゆり）何で？心配していろいろ聞いたら経理がザルやったんです。
それで…「本気で商売やる気あるのか」言うたら「そこまで言われたない」言われてしまいました。
（笹井）いや「言われてしまいました」って…。
（秋山）会社の今後の事考えると今大急に恩売っといた方がええ。
そういう事ですよね潔さん。
そない言うてしもうたら元も子もないやないか。
せやけど…。
（秋山）そういう事ですよ紀夫さん。
いやでも…やりたないもんを無理にさせても先方に迷惑かけるだけやろし…。
（秋山）キアリスさんにとってもほんまにええ話やないですか。
こんな時に夫婦ゲンカしてる場合でしょうか？
（長谷川）秋山！
（秋山）せやかて長谷川さん…。
紀夫さん。
私が話してみようか？いや…僕がやります。
（ゆり）そう…。
これから大急の担当者と会って少し時間頂けるよう話してきます。
（紀夫）あっカバン…。
・
（笹井）女房も説得できんやなんて…。
・
（潔）笹井！・
（笹井）すんまへん。
・
（長谷川）今は紀夫さんにいろいろ頑張ってもらわなあかん時期です。
苦手な事も…。
ゆくゆくはわしらの社長やで。
みんなで支えていかな。
（明美）ほなまた明日な。
（すみれ良子）そしたらね。
（君枝）明美さんの力は大きいのに…。
何であんな記事になってしもうたんやろうね。
（良子）文句言うたとしてももう出てしまってるし…。
はい。
ありがとう。
紀夫さん大丈夫かな？ん？昔っから人づきあいが下手やったし表に出るんは不向きやない？物事には筋っちゅうもんがあるんや。
今回なんとかまとめてくれたら秋山たちも納得してくれるやろ。
う〜ん経理の能力伸ばした方がええんやないかな…。
大丈夫や。
紀夫君かて頑張ればできるはずや。
そう？
（潔）そう。
すみれ。
はい。
今日なぁ大急の担当者に会うて時間が欲しい言うてきた。
もういっぺん考えてみる気はないか？もっとたくさんの人に使うてもろうたり知ってもろうたり…。
そっからいろんな可能性が広がるんやないかなぁ…。
可能性…？うん。
あの…みんなに話があるんやけど。
やっぱり…大急にお店を出せたらなと思うんやけど。
えっ？どうして？新聞記事に４人のお店だって事がちゃんと書かれてなくて…。
私は悔しかった。
４人のお店を知ってもらいたいってそう思ったの。
うん。
うん。
こんにちは。
おうすみれちゃん。
どうしたの？うん…。
あっ紀夫さんならちょっと銀行まで。
そう。
ちょっと待たせてもらってもええかな？もちろん。
座って。
ありがとう。
（ゆり）最近どう？紀夫さんは。
あ…帰りが遅い時があるの。
たまに酔うてたりして…。
接待やってるって聞いたけど。
実はな来年には紀夫君を…社長にと思うとるんや。
来年はまだ早いんやない？いずれはって話やなかった？大丈夫や。
慣れやからな何事も。
（ドアが開く音）戻りました。
お帰りなさい。
おうどないしたんや？紀夫さん。
ああ…大急の事か。
あの…あれから考えて…。
やっぱり頑張らせて下さい。
一度はやらないなんて言うてしまったけどお願いします！ああ…そういう事やったら任せとけ。
ただいま戻りました。
（３人）お帰り。
（一同）うわぁ〜！こないな包装紙でプレゼントもろうたらうれしいやろなぁ。
（良子）見て！リスが動いてる。
ほんまやねぇ。
ちょっとデザイン変更。
（昭一）こんばんは。
こんばんは。
（勝二）やるとなったらちゃんと準備をせなな。
（昭一）ゼロから決めていきましょう。
まず大急はショーケースを２つ用意すると言うてる。
ほう〜。
そうなってくると生産ラインの構築が必要やな。
生地や材料の安定した仕入れにあと縫い子さんも必要になるやろし。
縫い子さん？縫い子さんって私たちだけやったら無理…？大急と取り引きするからてここを閉める訳やないんやで。
ここ足す大急やで。
あっ時子さんたちは？あっいいねぇ。
素人やないか…。
でも教えたらなんとかなるんやない？何人もいてるし筋もええしな。
うん。
時子さんたちがやってくれるんなら安心できるわ。
なあ！人増やすなら作業スペース考えなあかんなぁ。
あっ昭一さんうちはどうかな？えっ？うちの家は接収されて私たちは別棟にいてるんですけど上に空いてる部屋があるんです。
ああ…。
母さんがええ言うてくれたら。
きちんと言うてくれます？今度は。
ああ…ハハッもちろんや。
それならよかった。
時子さんたちにも早速話さな。
そやね。
行こか。
うん。
ん？おっおっ？行ってもうた。
不思議や。
不思議や。
あんなんでようこれまで…。
ほんまや。
いいものを作るのも思いがあるのも確かですけどそれにしても…。
そやけどこれからはそうはいきません。
わしらが手綱を引かな！危なっかしくて見てられません。
男会結成ですな。
これからは気軽に集まりましょう。
月にいっぺんでも週にいっぺんでも。
そうですね。
ハハハ…。
タケちゃんこんな遅くまでええよ。
はい！あっほかの人はもう…？帰った。
さんざん旦那の愚痴聞かされたわ。
ほんでも何やかんや言って帰る家があって待ってる人がおるんやもんな。
（明美）ほなね。
おやすみ。
（足立）あ…おやすみなさい。
影は人の寂しさに忍び寄るものなのです
2016/11/30(水) 12:45〜13:00
ＮＨＫ総合１・神戸
連続テレビ小説 べっぴんさん（５１）「チャンス到来！」[解][字][デ][再]
紀夫（永山絢斗）の説得で、すみれ（芳根京子）は百貨店への出品を決める。しかし大量の商品をこれからどう作るのか、子どもたちをどうするのか、問題は山積みだった…
詳細情報
番組内容
すみれ（芳根京子）を説得できなかったことで、紀夫（永山絢斗）は坂東営業部の同僚に責められる。百貨店に恩を売ることが、会社の利益につながるからだ。その晩、すみれは紀夫の素直な思いを聞き、すみれは新聞記事がきちんと４人の店ということを知ってほしい、だから百貨店に出品をしたいと良子（百田夏菜子）や君枝（土村芳）に打ち明ける。しかし大量の商品をどうするのか、製作場所はどうするのか、問題は山積みだった…
出演者
【出演】芳根京子，高良健吾，菅野美穂，蓮佛美沙子，谷村美月，百田夏菜子，土村芳，市村正親，永山絢斗，田中要次，平岡祐太，宮田圭子，松下優也，いしのようこ，中島広稀
原作・脚本
【作】渡辺千穂
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