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書き起こし バース・デイ【東海大付属仰星高校ラグビー部】 2016.12.04

去年ラグビーワールドカップで見せた
日本の歴史的快挙
そして今年リオ・オリンピックでは
7人制ラグビーでベスト4進出という
素晴らしい結果を残した
そんな日本ラグビーの未来を担うであろう選手達が
大阪にいる
高校ラグビー史上2校目の3冠を達成
まさに無敵を誇った…
ラグビー漬けの日々を送る彼らの
最大の目標は…
正月の聖地・花園を目指す大阪地区予選が始まった
だがそこで予想もしない大苦戦を強いられた
連覇という重圧の中で戦い続ける…
先日ラグビー元日本代表大畑大介の世界殿堂入りが発表になりましたその大畑が自分のラグビーの土台を作ったと語るのが大阪にある出身校…大畑が入学した頃はまだ全国大会に出たこともなかったその高校はいまや4度の優勝を誇る強豪校となりました今年圧倒的な強さで日本一になった東海大仰星は大会二連覇を目指していますしかしその前には大阪予選で全国レベルの強豪校との対戦が待ち構えていました
大阪・枚方市にある…
去年は公式戦で一度も負けておらず
史上2校目となる高校3冠を達成した
押しも押されもせぬ強豪校
無敵を誇る仰星ラグビーは
熱く激しい練習で出来上がる
みなぎる闘志
それは時に仲間うちでも激しくぶつかり合う
そんな激烈な練習で培った技は
美しいほど洗練されている
(実況)フォワードバックス一体でつないでいきました
(解説)誰がフォワードでバックスかって分かんないぐらい分かんないですね
一糸乱れずトライまでパスをつなぐ…
これが仰星の最大の持ち味だ
日本一連覇を目指す
東海大仰星ラグビー部の密着取材が始まった
新チームのキャプテンは
去年2年生ながらレギュラーとして
高校3冠を果たした…
前近いからクロスした時にボールと河瀬がぶつかっちゃう…
ポジションは攻守の要となるフランカー
ラグビーの知識も豊富で
監督からも一目置かれる存在だ
愛媛県の出身
高校進学時には複数の強豪校から誘いを受けたが
日本一に最も近いと自ら判断し
仰星を選んだ
寮生活を送りながら朝から深夜まで
ラグビーと向き合っている
だが山田がキャプテンになってから
チームは大きな壁にぶつかっていた
1年3ヵ月続いていた…
その後も主要な大会で優勝を逃し続けた
最大の目標正月の花園での日本一連覇に
暗雲が立ち込めていた
ここ3年で仰星を2度日本一に導いた湯浅監督は
ここまでのつまずきの原因を
チームの真骨頂である全員ラグビーが
まだできていないからだと分析していた
だがもう9月
時間に余裕はない
それこそ全国一の激戦区・大阪で
東海大仰星を強豪校に押し上げたものだ
それは練習にも表れている

 

 

 


何と仰星ラグビー部は
1軍2軍などの…
102人が一つ一つのプレーを練習すれば
当然効率は悪くなり
また選手のレベルにも差があるため
指導時間は長くなる
だが湯浅監督はこの効率の悪さにこそ
大切なものがあると考えている
そっちにアプローチしてそっちなくなってんからここ早く入らな
それはレベルが違うからこそ
互いを…
部員全員が同じ時間を過ごすことで
他では培えない強い一体感が生まれるという
今年のチームにはその一体感が
まだ十分には生まれていなかった
自分の判断してプレーしてる人っていうのがほんまに少なくてその全部受け身やねんか周りからこうしてほしいああしてほしいってそれ聞くのも大切やけど自分がどうしたいこうしたいていうの声かけな自分がどうしたいとかこうしたいとかそういうの声なかったら全然自分成長しないし周りに言われてるだけじゃ何の意味もないからそこもっと全員が意識してほんまに練習の入りから途中の動きとか準備とかそういうのも全員が徹底して明日から頑張っていこう
10月10日そんな状態で
練習試合を迎えた
相手は全国2位の実績を持つ強豪奈良…
この日は…
(開始)
試合開始早々仰星がピンチを招く
積極的に取りに行ったロングキックを落としてしまう
これを起点に御所実業に攻め込まれる
そして…
あっけなく先制された
その後ゴールも決められ7点のリードを許してしまう
キャプテン・山田の指示のもと反撃に出る仰星
パスをつなぎ相手ゴールに迫る
だが…
ゴール目前で手痛いミス
結局試合は7対0のまま敗れた
チームが一つになりきれていない
それがあらわになった
キャプテン・山田に焦りが見え始めた
果たして兆しの見えないチームを
キャプテンはどう復活させるのか?
そして最初の関門
大阪地区予選
待ち受けていたのは全国ベスト4の実績を持つ…
試合は…
日本一連覇を目指す…
御所実業に不甲斐ない敗戦を味わってから
練習はより激しさを増した
キャプテン・山田が一つ一つのプレーの
細かいところまで目を光らせる
どこ?パス?
部員102人の思いを一つにしようと
懸命に汗を流した
しかしOBであるコーチの目にはまだ足りなかった
何に対してもしんどいことみんなで頑張っていこう精神的にキツくなる場面もあると思うそういう時って練習でしんどいこと乗り越えたかどうかもやっぱり大事なところやと思う
練習の合間部室には疲れ果てた選手が…
いつ終わるとも知れない試練の時が続いた
大阪地区予選をにらんだミーティングも始まった
対戦相手の分析様々な試合展開を予測した
シミュレーションが3時間以上続く
体力だけでなく知力も振り絞り
高校生活の全てをラグビーにかける
大阪地区予選が始まった
東海大仰星は圧倒的な力で順当に勝ち上がり
全国大会出場まであと1勝と迫った
だがその相手は
ここまで戦ってきた高校とは別次元の強さ
全国ベスト4の実績を誇る大阪朝鮮高級学校
大阪地区予選もワンサイドゲームで勝ち上がってきた
どちらのチームも負ければ
予選敗退という一発勝負
前日のミーティングは異様な緊張感に包まれていた
決戦当日
東海大仰星のウォーミングアップが始まった
レギュラー選手の相手を務めるのは
メンバー入りできなかった仲間達
全身全霊でぶつかり合う
その激しさは試合前とは思えないほどだ
日本一連覇という同じ目標を掲げ
幾多の時間を共に過ごし
互いを思いやることで信頼という大きな力を得た
東海大仰星ラグビー部
登録を外れた部員総勢77名の全ての思いが
試合に出るメンバーに託された
いざ決戦の舞台へ
(開始)この両校は全国大会で戦ってても全然おかしくない戦いなんですごい好ゲームになると思います早速キックオフでミスが出てしまった大阪朝高です
負ければ終わりそのプレッシャーが
どちらのチームにもかかっていた
まずは仰星のアタック両チームキックオフ直後からちょっとずつミスの応酬がありました
キャプテン・山田が落ち着かせようと声をかける
仰星にチャンスが…
出します和田そして1人飛ばして長田2年生ウイングスピードあります二人がかりのタックルまだ止まらないここまで粘りましたゴールまであと7メートル連続攻撃
だが大阪朝鮮高も必死の守りを見せ
得点にまで至らない
仰星はその後も怒とうの攻撃を見せるが
ことごとく阻まれてしまう
この辺りがフォワードバックス一体となったなだれ込むような仰星伝統のラグビーです
すると流れは次第に大阪朝鮮高に
前半終了間際
大阪朝鮮高が先制のチャンスを迎える
東海大仰星キャッチ笛ですキャッチしたかに見えましたが東海大仰星ゴール前で反則
そして…
ゴール正面距離もないキック
仰星は3点のリードを許してしまう
さらに後半開始直後
仰星に思いもよらない展開が
前半を踏まえての後半のポイントをどの辺に置いてらっしゃいますかチャンスですねチャージからチャンスをつかんだ大阪朝高フォローはあるか?戻りはどうか東海大仰星グラバーキック反応したのはセンターかウイングか?東海大仰星も戻るトライだ!両チーム通じて初めてのトライは大阪朝高
ゴールも決められこれで10対0
スタンドから試合に出られなかった仲間が声援を送る
キャプテン・山田もチームを必死に鼓舞する
後半残り15分
追い詰められた仰星にチャンスが
ゴールまであと5メートルを切りました
じわじわと相手ゴール直前まで攻め込む仰星
その隙のなさを見せつけたのはこの直後だった
アドバンテージをもらってボールを出すところですがパスが乱れて先ほどのペナルティーをレフリーがとっています早いリスタートから飛び込んだ!一瞬の隙を突いて東海大仰星1トライ返しました
ゴールも決め3点差
流れは仰星に傾いた
先ほどの得点でまさにフィフティーン生き返ったような動きをこのリスタートから見せています
そして…
ボールが少し見えたところ大阪朝高かぶるような形ペナルティーを得た東海大仰星早いスタートゴールライン手前何とか伸びた逆転トライ!ゴールライン手前何とか伸びた逆転トライ!まさに仰星のテンポが戻ってきました
ついに仰星が逆転
だが点差はまだ2点
勝負の行方は分からない
大阪朝鮮高の怒とうの攻撃が始まった
トライが生まれればまた逆転というところセンター…ゴールライン目の前東海大仰星もディフェンス
絶体絶命のピンチを執念で防ぐ
ボールを出した前があいているディフェンス東海大仰星
ここで仰星にスーパープレーが
しかし東海大仰星もここでペナルティーはできません点差は2点ボールを奪った
5番・庄司がモールの中から相手ボールを奪う
そして…
そしてノーサイド!大接戦制したのは東海大仰星粘りに粘る大阪朝高を振り切りまして…
東海大仰星が驚異の粘りを見せ
花園への切符そして日本一連覇への
挑戦権をつかみ取った
東海大仰星ラグビー部
日本一連覇という野望に向けた
今年1年の戦いがどんな結末を見せるのか?
102人の思いが結実するその瞬間を期待したい
(ナレーション)今夜の「明石家電視台」は日本と世界各国のハーフ13人が大集合!2016/12/04(日) 15:24〜16:00
MBS毎日放送
バース・デイ【東海大付属仰星高校ラグビー部】[字]

高校ラグビー史上2校目の3冠を達成し、公式戦無敗という無敵の強さを誇った東海大仰星の部員たち。2年連続の日本一を懸け戦う彼らの戦いの日々を追った。

詳細情報
お知らせ
この番組は2016年11月19日に関東地方で放送されたものです。
番組内容
昨年、ラグビー界で起こった歴史的快挙。そして今年、五輪でも大金星を挙げ、日本ラグビー界に対する期待はかつてないほど高まっている。そんな明るい日本ラグビー界の未来を担う選手たちが大阪にいる。高校ラグビー史上2校目の3冠を達成した東海大付属仰星高校。全国大会の常連であり、昨年に至っては、公式戦無敗という圧倒的な強さで日本一に輝いた。そんな彼らの熱く、激しい日々に密着。
番組内容2
そして、今年も聖地・花園で戦うため、大阪地区予選では、凄まじい激闘が繰り広げられていた。
日本一連覇という目標を掲げ、同じ時間を過ごしてきた仲間と共に戦う高校ラグビー部の舞台裏を追った。
 
出演者
【語り】
東山紀之

【出演者】
東海大付属仰星高校ラグビー部