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書き起こし REAL IMPACT 岡崎慎司 30歳の葛藤 2016.12.05

(歓声)
昨シーズンイングランドプレミアリーグで奇跡の優勝を果たしたレスター
そのメンバーの中に日本代表岡崎慎司がいた
岡崎はレギュラーとしてプレミアリーグの舞台で躍動
そして移籍1年目にしてビッグタイトルを手にした
だが求めていたのはさらなる上のステージ
世界中のサッカー選手が憧れる夢の舞台UEFAチャンピオンズリーグでの活躍だ
(岡崎)頼むよ。
チャンピオンズリーグだよ。
しかし岡崎を待ち受けていたのは…
チクショー!チクショー。
チャンピオンズリーグ遠い。
昨シーズンの活躍から一転思うように試合に出られない日々
それは日本代表にも影響を及ぼす
新戦力の台頭により失った日本代表エースの座
しかしそれが自身の選んだ道
あえて厳しい環境に身を置き葛藤する
全ては日本代表のため
(岡崎)結局ワールドカップの悔しさがあると思うんですよね。
頼りになる存在になるためにはもう一個厳しい状況に自分を置いてもう一つ上の自信を手に入れて次のワールドカップに臨めると思ったんで。
昨シーズンプレミアリーグ1年目で新たなスタイルを開花させた岡崎
彼は熾烈を極めたレギュラー争いの中で世界で通用するストライカー像を模索していた
ワールドカップで世界にインパクトを与えるため
イングランドで日本代表でもがいている
出れなくなったからこそ逆に何しに俺はここに来たんかっていうところで今のプレースタイルをもっと極めていくっていう。
またあの興奮の舞台へ
自身3度目となるワールドカップへの挑戦
岡崎慎司30歳の葛藤に迫った
岡崎慎司選手です。
どうぞ!
6月岡崎はオフを利用して日本に帰っていた
こんにちは。
(一同)こんにちは。
今日はお越しいただきありがとうございます。
(拍手)
(岡崎)ありがとうございます。
この日はプレミアリーグ奇跡の優勝を振り返るエッセー本の発売記念イベント
サッカー史上最大のサプライズを起こした岡崎だがその飾らない素顔に触れると皆自然と笑顔になっていた
ホントにありがとうございます。
ありがとうございます!
(笑い声・拍手)
プロサッカー人生で初めての優勝がプレミアリーグ
岡崎は日本のファンとの交流を通してその偉業をあらためて実感していた
ドイツマインツでつかんだ不動のフォワードの座を捨て昨シーズンイングランドのレスターへと移籍
新たな挑戦に乗り出した
レスターの目標はプレミアリーグ残留
だが昨シーズンエースヴァーディが得点を量産
そして岡崎も献身的なハードワークで快進撃を支えついに世界最高峰のリーグで優勝を果たす
(歓声)
優勝パレードにはおよそ25万人もの市民が駆け付けた
(一同)オカザキ!オカザキ!シンジオカザキ!シンジオカザキ!
クラブ創設132年目で初となる快挙に酔いしれていた
(歓声)
岡崎は歴史的メンバーの一員となった
取材陣は優勝パレード直後レスターで一人暮らしをする岡崎の自宅を訪ねた
優勝っすよ。
(スタッフ)優勝だよ。
全然考えてもいなかったわ。
もう捨ててましたからね優勝なんて。
(スタッフ)キャリアの中で?
(スタッフ)まさかの。
(岡崎)まさかの。
こんな感じです。
日本代表キャプテン長谷部誠も岡崎の偉業を祝福する
かつて岡崎のドイツ時代には互いに支え合った仲だ
(長谷部)マインツからレスターに行ってそしてレスターで優勝しましたからね。
そこの部分では…。
彼も今30歳になってこれから彼がどのような道をたどっていくかっていう。
そういう部分ではすごく楽しみではありますよね。
サッカー選手として…。
プレミアリーグのシーズンが終わってすぐ岡崎は日本代表に招集された
6月3日キリンカップブルガリア戦
そこでも岡崎はプレミアリーグ制覇の勢いそのままにピッチで躍動
先制点もマークし日本のエースはやはり岡崎慎司だと印象付けた
日の丸を背負う男はプライベートも充実
日本にいた家族をロンドンへと呼び寄せたのだ
レスターとロンドンの二重生活は決して楽ではないが子供たちと過ごす日々が岡崎に活力を与えてくれている
でももう友達といる方が楽しいっていう年齢に差し掛かってきてるんで長男は。
それはそれでいいなって…。
早く一緒に酒が飲める日が来てほしいわ。
二十歳になって。
海外生活も6年目となった
全てはサッカーのため自身の成長のため
岡崎は海外での挑戦を続けている
僕の生活っていうか今頭の中がサッカーなんで日本に帰るとこんなにもサッカーに集中できんのかなって思います。
そういう意味では今しかないなって思いますね。
サッカーに没頭するっていうか。
ある意味ベンチ入るとか試合に出るとか一喜一憂するのも今しかないなっていうか。
逃げるとこがないじゃないですか海外は。
レスターでレギュラーをつかむまで一喜一憂してきた岡崎
昨シーズンフル出場3試合で5得点という結果はフォワードとして満足できるものではないが豊富な運動量と献身性で優勝に大きく貢献した
レスターにある岡崎行きつけのインド料理店で取材スタッフがふと聞いた
(スタッフ)でも自分がやりたいポジションっていうのは…。
でもフォワードっすよ。
でもいるじゃないですかポストプレーヤーとかセカンドストライカーとか。
そこに守備的ストライカーみたいな。
でも攻撃的守備ストライカーみたいな感じもいいですよね。
別にそれが守りに入るためじゃなくていい攻撃するための準備してるときもあるし。
岡崎の目指す…
それは押し込まれたチームのフォワードがひたすらディフェンスを行うものではない
献身的な守備でボールを奪い攻撃の起点となる
岡崎の守備によってマイボールとなったと同時にレスターの攻撃が始まるのだ
そんな守備を基盤としたプレーが日本人のストロングポイントになると岡崎は考えているようだ

 

 

 

 

 

 

 


結局強いチームに行ったときに俺らなんかが能力で勝負できるかっていったら…。
日本人はそれが評価されて今海外でやれてるっていう現実ですよね。
能力だけで試合に出れてるわけじゃなくてこいつはきっちりやる選手って思われて出れてるわけですよ。
ホントにシンプルだけどみんなで徹底した守備して頑張るっていうのが日本のサッカーの基盤になり得るかもしれないですよね。
9月ワールドカップアジア最終予選が始まった
初戦の相手はUAE
先発の岡崎はレスターとは違うワントップに入り点取り屋の役割を与えられた
だがこの日放ったシュートはわずか2本
その後逆転を許す苦しい展開
ゴールが必要となった場面でハリルホジッチ監督が下した決断
それは期待に応えられなかった背番号9の交代だった
結局日本代表は追い付くことすらできずホームで敗れるという大失態
厳しいスタートとなった
さらにレスターで待ち受けていた苦難
それは憧れていた世界最高峰の戦いでの出来事だった
プレミアリーグ優勝で巡ってきた大きなチャンス
それはヨーロッパの頂点を決める戦いUEFAチャンピオンズリーグへの初挑戦
ヨーロッパ各国のリーグ戦で優勝したチームなどトップクラブ32チームが出場する世界最高峰の戦い
これまでフォワードとして結果を残した日本人選手はまだいない
岡崎にとって最も重要な試金石となる
第1節はベルギーのブルージュへの遠征
レスターにとっては記念すべきチャンピオンズリーグ初戦
だが試合当日岡崎の表情は暗かった
第1節まさかのメンバー外
昨シーズン国内リーグでは38試合中36試合に出場
そして今シーズンもここまで全ての試合に出場している岡崎だったが他のフォワードに押し出され控え選手からも外れてしまった
今シーズンレスターが最も補強に力を入れたのがフォワードのポジション
ナイジェリア代表ムサアルジェリア代表スリマニを多額の移籍金を支払って獲得した
さらに昨シーズンのチーム得点王ヴァーディも健在
多くの選択肢が生まれていたラニエリ監督はチャンピオンズリーグでは新加入選手を優先
岡崎をメンバーから外すという決断を下した
意気揚々とピッチへと入場していくレスターの選手たち
その一方でメンバー外の岡崎は一般の観客席へ
大きく近づいたと思っていたはずがまだまだ遠かったチャンピオンズリーグ
海外へと舞台を移して以来戦術的理由でメンバー外となったのは岡崎の記憶にはない
試合はレスターがプレミアリーグ王者の貫禄を見せつけて完勝
だがチームの歓喜とは裏腹に岡崎にとっては屈辱の体験となった
個人的にはまさかここで自分がベンチ外っていうのは。
ちょっと落胆してるところはあるんですけど。
でも自分がメンバー入れば誰かが外れるわけで。
そういう熾烈なメンバー争いをしてるっていうことだとはあらためて思いましたけど。
豊富な運動量でチームに貢献してきた岡崎
だが今シーズンはここまで無得点
ポジションを争う強力なライバルの加入に岡崎は自分の立場が徐々に変化していることに気付いていた
絶対的な信頼があったらフォワード2枚も取らないと思うし。
そういう意味ではもっと違うことを求めてたりとかすると思うんですよね。
何となくフォワードの中でも4番手かなっていうのは自分の中で感じてたんで。
代えがきかない選手になるしかないっていうのは常に思ってたんですけど。
なかなかそこをつかむことができずに結局今回のベンチ外に至ったっていうのはあると思うんですけど。
取りあえず1点欲しいですね。
レギュラーを取り戻すために必要なのは目に見えた結果ゴールだ
すぐに挽回のチャンスはやって来た
今シーズンのレスターにとっては優先順位の低い国内のカップ戦ではあったが岡崎は3試合ぶりに先発出場を果たし結果を残す
ここまで公式戦で得点のなかった岡崎にとって絶好のアピール
さらに味方のスルーパスに反応してジャンピングボレーで追加点
メンバー外となったチャンピオンズリーグの鬱憤を晴らすような2ゴール
現状を変えるためには十分な活躍だった
その1週間後
ホームで初めて迎えるチャンピオンズリーグポルト戦
試合前の岡崎は自信の表情を見せていた
ところがスタメンは第1節と同じ組み合わせ
ヴァーディとスリマニのツートップだった
すると25分スリマニが先制ゴール
記念すべきゲームで新戦力が結果で応えインパクトを残した
プレミアリーグとはまた異なるチャンピオンズリーグならではの高揚感に包まれる
岡崎は出場を信じて準備を進める
その後レスターはポルトの猛攻を受けて防戦一方という展開
それでも何とか逃げ切ることに成功しレスターは2連勝
岡崎に声が掛かることはなかった
いや〜…。
あり得ないけど現実っすよ。
チクショー!チクショー。
チャンピオンズリーグ遠い。
目の前にある最高の舞台に届かないというもどかしさ
自分の力を疑っていないからこそ悔しさが募る
特に何ができるかっていうのでやっぱりチームの力になれるっていう自信があるんで。
頑張らなあかんなみたいな。
どんな境遇になっても別に…。
どうぞ。
(岡崎)お疲れっす。
(スタッフ)ハァ…。
ハァ…。
ハァ…。
まあでもこれも人生っすから。
昨シーズンいい経験できたし。
いいときもあれば悪いときもありますよ。
(スタッフ)ハァ…。
(岡崎)ハァ…。
でも結局僕は思うんすけど試合にずっと出ててもホンマに成長できたんか分かんないし。
こうやって出れないときを経験してまた試合に出れるときに成長するかもしれないし。
成長するタイミングっていっぱいあると思うんですよね。
こういう機会だって思うしかないですね。
かといって俺がすげえずばぬけてやってきたかというとそうではないんで。
必ずくるんじゃねえかって信じることが大事っすね今は。
(スタッフ)超ポジティブ。
ここでネガティブになってたら毎日何も楽しくなくなるし。
サッカーだけじゃないんでね。
人生は長いし。
直近のカップ戦で2ゴールという分かりやすい結果を出したにもかかわらず出場機会を得られなかったことは岡崎にとって悩ましい問題だった
シーズン序盤はコンスタントに出場を重ねていたがリバプール戦で途中交代となるとその後の5試合で出場はリーグカップの1試合のみ
新加入のスリマニがヴァーディとコンビを組むケースがほとんどとなり岡崎の序列は明らかに下がっていた
今海外に挑戦している日本人選手の多くが直面している課題だ
代表との両立も大きな負担となる
それでも岡崎はトップレベルに身を置くことが自身の成長ひいては日本代表のレベルアップにつながると信じている
思い返せば13−14シーズン岡崎はブンデスリーガで日本人最高となる15得点を記録
世界とも渡り合えるという自信を抱いてワールドカップに臨んだ
ところが日本代表は1勝もできず惨敗
通用しなかったあのときの自分を越えるためにも現状を嘆いている暇はない
(岡崎)出れなくなったからこそ逆に何しに俺はここに来たんかっていうところで今のプレースタイルをもっと極めていくっていう。
シーズンで自分の…。
そうやってできた環境ですら…。
充実した日々を過ごしておきながらワールドカップでは何もできなかったんで。
認められてる選手との競争の中で自分にしかできないスタイルを手に入れてそん中で世界でも活躍できる自信を手に入れれば。
自身の成長が日本代表の成長にもつながると信じもがき続ける岡崎
その努力が実を結ぶ瞬間は確実に迫っていた
10月18日ホームでのチャンピオンズリーグ第3節コペンハーゲン戦
(スタッフ)出た?
(岡崎)メンバー発表今からです。
まあ全て受け入れるって感じです。
自分の心理状態は。
何でもいいっす。
まあ試合出れたらうれしいっすね。
岡崎はこの日もベンチスタートとなったがどこか吹っ切れた様子
組織力に定評のあるコペンハーゲンに対しレスターはこの試合でも個の能力を前面に押し出した戦い
ベンチの岡崎もリラックスした表情で先制を喜ぶ
それも念願の瞬間が訪れることを予感していたからだろうか
終盤ついに岡崎に声が掛かる
日本代表のエースがようやく世界最高峰の舞台へ
ずっと夢見ていたことが現実になろうとしていた
思わず笑みをこぼしている様子が遠くからのカメラでも確認できるほど岡崎はこのときを待ちわびていた
そして85分
日本人としては13人目となるチャンピオンズリーグ出場
守備固めとしての起用だったが大きな一歩を踏み出した
するといきなり岡崎にボールが渡る
ところが気持ちが入り過ぎたのか転倒
ボールを収めることができない
それでもその後は懸命にボールを追い掛け守備でチームに貢献
相手に主導権を渡さぬよう岡崎は自分ができる仕事を必死にこなした
そして1点を守りきったレスターは開幕3連勝
アディショナルタイムも含めてわずか7分間の出場だったがモチベーションを上げるには十分だった
デビューでお笑いプレーをしたっていう歴史的瞬間だったと思うんですけど。
自分が出たらこういうプレーしたいああいうプレーしたいって思ってたし。
呼ばれた瞬間楽しみにしてたから出れるっていう感じで。
そういう思いがあんなプレーになってしまったとは思います。
やったー!にはならなかったっすね。
何か残さんとこのままじゃ終われんなっていう。
この5分をどう伸ばしていくんかどう結果を残していくんかっていうことだけに力を注ぎたいですね。
そしてここから風向きが変わっていくことになる
その直後の…
岡崎はおよそ1カ月ぶりに先発に起用されるとその期待に応えて見事ゴール
この日はフル出場も果たし勝利に貢献した
ラニエリ監督は岡崎の必要性を再認識し起用に積極的な姿勢を見せ始める
続く…
頼むよ。
チャンピオンズリーグだよ。
岡崎はまたしてもベンチスタートとなったが結果が伴ってきたことでチャンピオンズリーグの雰囲気を楽しめる余裕が生まれていた
試合はホームのコペンハーゲンペースで進みレスターは何とかピンチをしのぐ展開
そして0対0で迎えた71分
岡崎が2度目のチャンピオンズリーグ出場を果たす
この日は守備固めの起用ではない
岡崎は積極的に攻撃への意欲を示す
さらに自陣からカウンターを仕掛けると岡崎も前線へ
ヴァーディが頭で折り返すもあと一歩届かず
結局試合はスコアレスドロー
レスターは4連勝を逃したがグループステージ突破をほぼ確実なものとした
そして岡崎もようやくチャンピオンズリーグの舞台で戦っていることを実感できるようになっていた
5分から15分と。
この10分はおっきいと思うし。
しかも相手強かったし。
これがチャンピオンズリーグなんかって感じっすね。
こういう徹底した戦いをしてくる。
こんなチームあんまりプレミアでもないしこの雰囲気ってプレミアでは感じられないんで。
今はプレミアでも何でもいいから徐々にチームでのポジション確立して決勝トーナメントこのチームがもし行ったときに自分がそこでインパクトあるゴールを決めれる日を見ててください。
(スタッフ)見たい見たい。
(岡崎)俺も見たいっす。
手応えをつかみかけてきた岡崎
チャンピオンズリーグ初出場をきっかけに取り巻く状況は好転してきた
ところがその一方で日本代表での苦戦が待っていた
レスターでは信頼を取り戻しつつあった岡崎
だが日本代表では立場が揺らいでいた
ワールドカップアジア最終予選サウジアラビア戦
ハリルホジッチ監督はドイツで好調の大迫をワントップに選んだ
負ければワールドカップ出場が遠のく重要な試合で1年5カ月ぶりの代表復帰となった大迫は攻撃の起点として大活躍
日本リードで迎えたアディショナルタイム
大迫との交代でピッチへ
岡崎に与えられた仕事は時間稼ぎだった
日本はリードを守りきって大きな勝利を手にしたが岡崎は不完全燃焼
30歳という節目でエースの座を失いつつあった
そんな岡崎の状況について日本代表ストライカーだったこの男を直撃した
ドイツで活躍した日本人フォワードの第一人者…
現在は沖縄の社会人リーグで選手兼監督を務めている
彼が重要だと考えているのはクラブで結果を出し続けること
(高原)自分のチームで結果を出せばそれはきっと代表にも必ず生きてくるしね。
俺はまだ彼を先発で使っても十分結果を今の代表であっても出せると思ってるし。
2桁得点をたたき出しブンデスリーガで日本人選手の先駆者となった高原
だからこそ岡崎の悩みが分かるのだという
(高原)俺なんか特にドイツ行って最初のハンブルクでの3年半っていうのはうまくいかないことの連続だったので。
やっぱり今の段階入っては今のチーム状況によっては点を結果を出さないと自分のポジションっていうのは得られないと思うんですよね。
そういうチームになってしまったってことなんですよね。
去年とは明らかに求められていることが違うチームになってしまった。
(高原)だから試合に出れないんです。
だから結果を出してプラスアルファ岡崎はこういうこともできるんだってなんないといけないんですよ。
それが先にきては駄目なんです。
日本代表では苦しい立場となった岡崎
しかし高原は日本代表そして海外トップレベルで経験を積み上げてきた岡崎が代表にもたらす力を信じている
必ず…。
ここ何年か日本を引っ張ってきたのは彼であるわけで。
日本代表はそれによって救われてきた試合っていうのはたくさんあるわけで。
やっぱここぞで結果を出せる選手。
そういう選手だと思ってるんで。
やっぱそこが他の日本のフォワードと違うところじゃないかなと思いますけどね。
僕はやっぱり何で上を目指すかっていうのも結局ワールドカップの悔しさがあると思うんですよね。
僕にはもうもともと覚悟があるんで。
ワールドカップのメンバーに外れるか入ったときにはプレミアリーグで自分はこれだったらワールドカップでも結果を出せるっていう自信を手に入れるかどっちかだと思うんで。
外れてもいいっていういつでも覚悟がありますね。
ただ入ったなら自分を必要としてくれると思うんで。
日本の選手の中で頼りになる存在になるためにはもう一個厳しい状況に自分を置いてそこから成長したときに自分はもう一つ上の自信を手に入れて次のワールドカップに臨めると思ったんで。
リスクを負ってでも日本のために必要な挑戦がある
岡崎はチャンピオンズリーグでもう一つ上の自信を手に入れようとしていた
レスターはここまで3勝1分けの無敗
初めての大舞台に臆することなく快進撃を続けていた
そしてここまで途中出場のみだった岡崎がようやくそのときを迎える
グループステージ突破の懸かったホームでの大一番
岡崎はついにスタメンとなった
激しいレギュラー争いの中で再び信頼を勝ち取った岡崎
その表情は自信に満ちあふれており世界最高峰の戦いへの気負いはみじんも感じられなかった

(アンセム)
ようやく巡ってきた大きなチャンス
絶対にインパクトのある結果を残したい
その背中には決意が表れていた
キックオフと同時に岡崎は猛然とプレス
その攻撃的な姿勢はすぐに結果に結び付く
開始からわずか5分のことだった
(実況)オカザキ!
(歓声)
チャンピオンズリーグ初スタメンで初ゴール
フォワードとして期待に結果で応える
さらに岡崎にボールが集まりだす
得点を決めたことが好循環を生んでいた
その後は守備も怠らずピッチを駆け回る
前半だけで走った距離は両チームで最も多い6kmオーバー
役目を果たした日本のエースは68分に交代
サポーターから送られた大きな拍手は強烈なインパクトを与えた証しだった
そして…
(試合終了のホイッスル)
初出場でクラブ初となる決勝ラウンド進出決定
勝利に導いた岡崎の活躍にラニエリ監督も満足げだった
イェイ!
レスターにとっても日本サッカーにとっても歴史的な瞬間
だが試合後岡崎は冷静だった
ういっすういっす。
よかったっすね取れて。
プレミアリーグでプレーできてプレミアリーグで点取れてプレミアで優勝できてチャンピオンズリーグでちょっとずつ出場機会増えていって今日だったんで。
まあチャンピオンズリーグって決勝トーナメント行ってからチャンピオンズリーグって言われてるようにまだまだこれからだと思うんですけど。
ただ自分の中では初先発することができて初ゴール決めることができて。
ゴール決めたらじゃあ次の自分のモチベーションは何だっていったらもっと上だと思うんで。
まあ一つの目標達成できて達成感ありますねやっぱり。
世界最高峰の舞台で新たな一歩を踏み出しチームの歴史をつくった岡崎
ゴールから遠ざかりレギュラーからも脱落
もがき続ける日々が続いたが自らの力で打破してみせた
ほっとしてるなって感じですね見ても。
よくあれ決めれたなって思うし。
こういうゴールが人生を分けるっていっつも思うんですけど。
決めれてほっとしてるって感じですね。
プレミアリーグ優勝からチャンピオンズリーグへの挑戦
一歩一歩世界のトップレベルの階段を上るその先に岡崎が思い描いているものとは…
僕はだからその…。
一番じゃないっていうのを再確認できてるっていうか。
そんな甘くねえよっていうのが正直いつも海外で思うことで。
いかに自分を足元見れるかっていう。
(岡崎)常に何が自分の武器なのかっていうのを考えなきゃいけないと思うし。
何かのためにとかじゃなくて自分がどこの位置まで行けるのかっていうところでどこまでやれるのかとか。
世界でどこまでできるかっていうところが自分のモチベーションですね。
何のために海外でサッカーしてるかっていうのはホントにシンプルですね。
どこまでやっていけるのかっていうとこで。
単純に自分の限界にトライしてるっていう感じですね。
(岡崎)今のままじゃたぶんワールドカップに行っても何ら変わらない。
自分の中でまだ自信にはなってないんで。
選ばれるだけだったら…。
戦力としてとかじゃなくて選ばれるだけなら若いやつが行った方がいいと思うし。
今のままの自分はまだ日本代表がベスト8とか4に入るに値するような選手じゃないと思ってるんで。
そのためにはあと2年で何とかまだまだ自信を手にしたいですね。
それが結局日本代表のためになるってイコールになるんじゃないかなって思ってるんでいつも。
まだまだ選手として経験積んで2年後ワールドカップで日本が結果を出すための戦力としていい選手になってたいなって思いますね。
30歳になった岡崎が見据えている2年後のワールドカップ
クラブでもがく日本のエースは代表でもレギュラーの座を脅かされている
それでも高いレベルに身を置くことを選んだ
全ては日本サッカーがワールドカップで躍進するため
岡崎は世界と渡り合うために必要なものを追い求めリスクを負ってトライし続けている
そして人々の記憶に残るインパクトのあるゴールを目指して
2016/12/05(月) 00:30〜01:25
関西テレビ1
REAL IMPACT 岡崎慎司 30歳の葛藤[字]

世界最高峰の舞台に初挑戦する岡崎慎司を独占密着!待ち構えていた想像以上の戦いに葛藤する日本代表エース。30歳にしてもなおもがき続ける理由その真相に迫る

詳細情報
番組内容
昨季イングランドプレミアリーグでサッカー界史上最大の番狂わせを演じたレスター。その奇跡の優勝メンバーの一人、日本代表岡崎慎司。移籍1年目で手にしたレギュラー獲得と確かな自信。しかし満足することなくさらなる上のステージを求める理由…それはW杯で味わった悔しさ。
そして今季日本代表不動のエースに待ち構えていたのは想像以上の戦いだった。思うように出場できない葛藤に若手の台頭で失いかねない日本代表エースの
番組内容2
座。
それでもあえて厳しい環境に身を置き葛藤する30歳岡崎慎司を独占密着!なぜそこまでもがき続けるのか?その先に見据えるものとは?日本代表の未来がここにある!
出演者
岡崎慎司(英レスターシティFC) 
長谷部誠(独フランクフルト) 
高原直泰(元日本代表)