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書き起こし 超絶 凄(すご)ワザ!▽リアルスパイダーマンを目指せ!究極の真空吸着対決 前編 2016.12.10

高層ビルに人が張りついて登るスパイ映画やヒーロー映画の名シーン。
こんな事ができたらいいな〜って思った事ありますよね。
そこで「凄ワザ!」が目をつけたのは空気の力で物を吸いつける真空吸着という技術。
物を傷つけず作業スピードが速い事からさまざまな製造現場で商品の移動に使われている。
もしやこの吸着機を逆さまにしぶら下がれば天井に張りついて進めるのではないか?そこで夢のリアルスパイダーマン装置を開発してもらう事に!どれもいつかは誰もが使える事を目指し家庭用電源で動く事が条件だ。
実は製造現場の吸着機械は30キロほどの物を運ぶのにも工業用の大きな電力を使っている。
つまり家庭用電源で人をぶら下げるなど常識破りなのだ。
このミッションインポッシブルに挑むのはふた組の若き技術者たち。
まずは真空発生器を日本で初めて売り出したパイオニアメーカー。
65年かけて培われた技術と老舗のプライドをかけ究極の吸着装置を生み出す。
対するは平均年齢21歳。
工業高等専門学校の学生たち。
その秘策が…。
何と国民的ネコ型ロボットの手を参考にした驚きのアイデアを学生たちがその手で実現するという。
若き技術者たちの熱き戦いに…。
あの弘道お兄さんも参加!・「こんなこといいなできたらいいな」はい!リアルスパイダーマン装置!って事になるかも〜。
うわ〜すごい!お兄さんが?ドラえもんで?スパイダーマンって何?
(拍手)さあ始まりました「超絶凄ワザ!」。
MCの千原ジュニアです。
アナウンサーの池田伸子です。
今回は…いろんな対決考えますね。
確かにやってませんね。
今回使うのは真空吸着という技術なんですよね。
それを使って今回ふた組の皆さんに人間がぶら下がれるような道具を作って頂きます。
今回は何よりも家庭用の電源この容量で重い物をぴたっとくっつける。
でぶら下げる事ができるっていうところがミソなんですよ。
ないですかね?ないかな?戦いの舞台は…吸着困難な仕掛けがいくつもあるこの天井を開発した装置でぶら下がって進んでもらう。
まずはクリスタル天井。
平面だがぶら下がる人がどんどん重くなっていく荷重地獄だ。
吸着装置は一体何キロまで耐えられるのか?あれ?何か知った顔の…ねえ。
あれ?気が付きました?ちょっと弘道お兄さんちょっと怖いですね。
ちょっと怖いですねはい。
信じられないでしょ?あんまり。
自分の体重を…真空吸着はモーターを使い吸着パッドの中の空気を抜く事でくっつける技術。
今回はモーターの電源と吸着パッドの大きさに制限を設けた。
ひと組目の挑戦者は岩手県から。
創業65年老舗真空機器メーカー妙徳。
従業員121名。
精密機器から自動車のボディーまでさまざまな真空吸着機器を製作。
何と国内シェアは3割にも及ぶ。
吸着のスペシャリストがそろう中今回開発を任されたのは…。
リーダーに指名されたのは…会社は津藤のリーダーシップを伸ばす良い機会と捉え入社2年目の千葉1年目の菅原という若手とチームを組ませた。
名付けて…津藤たちにとって今回最大のネックは電力。
ふだん開発しているのは業務用の3万ワットの電力を使い重くとも30キロほどの物を吸着する機械だ。
しかし今回は家庭用電源僅か2,000ワット。
10分の1以下のパワーでいつもより重い人の体重に耐えるものを作らなければならない。
津藤は弱いパワーを最大限に生かせる吸着パッドの開発を目指す事にした。
まず考えたのが吸着パッドの素材。
ゴムやプラスチックなどさまざまなものを試してみる。
検討を重ね津藤は一つの素材に目をつけた。
独泡?実はこれ独立気泡体というスポンジで内部の気泡がつながっておらず水や空気を通さない。
水泳のビート板に使われる素材だ。
柔軟性があり空気が入り込みにくい。
このスポンジなら弱いパワーでもロスなくしっかり密着できるはず。
津藤たちはパッドのサイズを制限いっぱいの600平方センチメートルとし独泡の能力をフルに生かす改良を1か月間重ねた。
試行錯誤の末にできた完成品。
装置全体で吸着するうえに中のピンクの吸着パッドも独自に設置面に吸着していく特殊な構造だ。
何かかっこいいっすね。
ありがとうございます。
ほんまにこれトム・クルーズ持ってたら似合いますよ。
そうですよね。
映画にそのままいけそう。
かっこええな!これ。
(津藤)この部分が全部真空状態になりますので。
早速挑戦。
60キロ級弘道お兄さんの登場だ。
ルールまず両方のパッドでぶら下がる。
次に片方のパッドを離し前に吸着。
更にもう片方を離して吸着。
これができればクリアだ。
難しいのは移動する瞬間。
片方のパッドにかかる負荷は全体重にとどまらない。
人の動きが加わるためその負荷は体重の1.5倍になる事もあるという。
もしそうなると60キロの場合90キロもの荷重がかかってしまう。
90キロぐらいの?はいそれくらいの負荷にも耐えられるというものを作って頂きました。
一番ハードルが高いという事ですね。
へ〜。
さあ津藤さん改めて今の心境としてはいかがでしょう。
何とか成功してほしいです。
さあそれではエクストリームバキューマーズ60キロ級のチャレンジお願いします。
さあ弘道さんが両手を天井につけました。
足を離します。
ぶら下がりました。
これで第1段階はクリアです。
(津藤)左からいきます。
左離します。

 

 

 

 


ここで負荷が1.5倍かかります。
どうだ?ここで真空状態をつくるのに少し時間がかかります。
押しつけてぴったり張りついています。
さああともう一つの手が前に進めば成功。
右手を離して天井にくっついた。
そのまま落ちずに…。
キープできました。
成功です!
(拍手)お〜クリア!成功!動く弘道お兄さんの全体重が片方にかかってもパッドは天井に吸着し続けた。
お見事!このバキューマーズと対する挑戦者は港町神戸から。
神戸市立工業高等専門学校の先生と生徒たちだ。
機械工学の専攻科に進んだ生徒たちをメインとする神戸高専…20歳から22歳までのオール男子だ。
率いるのは機械工学を教える清水。
人型ロボットの研究者で生徒の自由な発想を大切にしている。
目指すは勝利!自信の裏には長年温めてきた秘密兵器がある。
リーダー藤本のパソコンをのぞくと…。
ん?これは…まさか!藤本が同級生の藤田と一緒にドラえもんの手を作り始めたのは2年前。
吸いつく事で物を持っていると知り実現させたかったからだ。
そして…。
2年かけついに完成。
直径6センチの…。
(ドラえもんのものまねで)ドラえもんハンドだ〜!仕組みはこうだ。
白いシリコンの膜の中に細かい発泡スチロールの粒子を入れ真ん中にスポンジをはめれば出来上がり。
中のスポンジから空気を抜くと真空状態になり物にくっついていく。
その動きで周囲のシリコンが潰れ吸盤のような働きをするのだ。
ペットボトルもこのとおり。
手のように持ち上がる。
ところが今回大きな問題が…。
持ち上げられるのは2キロほど。
人がぶら下がるにはパワーが圧倒的に足りないのだ。
どうすれば体重に耐えられるほどのパワーを持てるのか。
藤本たちは試行錯誤を重ね巨大化して2つつなげる形にたどり着いた。
夢の実現にかかった費用1個3,000円ほど。
手作り感満載の巨大ドラえもんハンドで勝負に挑む。
最初ドラえもんの手からも着想を受けたものという事なんですよね。
何か学生さんが作ったって感じしますね。
ちょっと持たして頂いていいですか?あ〜軽いね。
2キロないんじゃないですかこれ。
60キロ級への挑戦。
1個3,000円ほどのドラえもんハンドは弘道お兄さんをぶら下げる事ができるのか。
改めて藤本君今の心境としていかがですか?もういけると信じてます。
さあそれでは参りましょう。
神戸高専キューバンボーイズ60キロ級のチャレンジお願いします。
(ブザー)まず弘道さんが天井にくっつき全体重をのせました。
これはいい感じです。
全くぶれません。
(藤本)右外します。
さあそれでは右手が外れます。
さあどうだ片手でも…これも成功。
1.5倍の力がかかっていますがさあもう一つの手…。
これもぴたりとくっつきました。
成功です。
成功!うわ〜すご〜い!天井につけた瞬間白いシリコンが瞬時に変形。
吸着はかなり早いようだ。
どうですか?吸いつきが早かったんでちょっと楽でした。
あ〜なるほど。
何とか安定感のある動きでできて良かったです。
続いては80キロ級。
まずはバキューマーズから。
実は両チームとも80キロ以上の人がぶら下がるのは初めて。
ここからは未知の領域に突入していく。
さあそれでは参りましょう。
お願いします。
(ブザー)80キロ級藤間さんがこの吸着パッドを天井につけます。
吸着が始まりました。
全体重のせます。
しっかりとくっついています。
さあ左手を外して…。
さあ左手をつけた。
この状態で大丈夫か…。
・右外します。
さああと一歩。
右手を外して天井にくっつきました。
成功です。
80キロ級クリアです!
(拍手)すご〜い!やりました〜。
では続いて神戸高専キューバンボーイズの皆さんの挑戦となります。
(ブザー)藤間さんが天井に押しつけます。
まずぶら下がります。
どうでしょう。
全体重かけました。
これは大丈夫そう。
さあ右手が外れます。
片手だけでしたが今も大丈夫でした。
さあ更にもう一歩。
大丈夫。
ぴたりと吸着したまま。
全体重がのります。
クリアです。
はいお見事です!
(拍手)藤本君どうですか?落ちる事なくいけて良かったと思います。
ついに100キロ級。
前代未聞の100キロ級。
両チームこの重さをぶら下げるためにここまでの1か月さまざまな工夫を重ねてきた。
バキューマーズは当初100キロどころか60キロすらぶら下げる事ができなかったという。
独立気泡パッドを使う事を決めた津藤たち。
実際に試作品を作り試してみたが…。
65キロの菅原ですらぶら下がれない。
原因が分からない。
状況を聞いた上司からアドバイスがきた。
そうですそうです。
天井ではパッドの微妙な変化が見えない。
床に吸着しクレーンで引っ張りパッドの変化を観察した方が良いというのだ。
床につけ荷重を徐々にかけていく。
千葉が何か気付いた。
パッドを貼りつけているアルミ板の変化だ。
荷重をかける前はまっすぐ。
だが上に引っ張られると…。
パッドと板の間に隙間ができてしまう。
ここから空気が入り吸着力が弱まっていたのだ。
考え抜いた末津藤たちは板の内側に補強材を組み込む事にした。
これで力がかかっても曲がらないはず。
1か月の苦労が今試される。
キューバンボーイズも1か月間必死に試行錯誤を重ねてきた。
どうすれば2キロしか持てないドラえもんハンドをパワーアップできるのか。
さまざまなアイデアが出る中メンバーが目をつけたのはこの形だった。
出来上がった試作品これで片手分だという。
パワーが足りないなら数で勝負。
これでかなりの重さも耐えられるはず。
ついた!成功だ!…が体重をかけると…。
全く吸着力がなく簡単に外れる。
数を増やす事を諦めた藤本たち。
次に目指したのはドラえもんハンドを大きくする事。
藤本のデザインに従ってメンバー全員が力を合わせて巨大パッドを作っていく。
いつもより大量の細かい発泡スチロールをパッドの白いシリコンの中に入れていく。
真ん中に100均で買ったスポンジをはめて完成だ。
できました。
(一同)お〜!1か月間の思い。
奇跡を起こしてくれ!それでは100キロ級挑戦です。
まずはバキューマーズ。
腕すごいですね。
その分支える体重も。
今ちなみに何キロですか?両チームもちろん100キロで試した事はない。
パッドは100キロの人をぶら下げ天井に吸着し続ける事などできるのか。
さあ津藤さん最後の挑戦100キロきました。
やっぱり一番怖いのは片手になった時ですか?そうですねええ。
あ〜なるほどね。
そしたら離した方をもう一回吸着するのに多少の時間かかるからそこですよね。
こんにちは。
奥さんですか?今日応援に来て頂きました。
あ〜そうですか。
娘ちゃんのひまりちゃんも。
かわいいな〜。
この1か月間奥さんどうでしたか?家庭では。
あそうですか!この1か月間はね。
そうです。
さあそれでは参りましょう。
エクストリームバキューマーズ100キロ級のチャレンジお願いします。
(ブザー)金井さんがまず吸着パッドを天井に押しつけます。
金井さんが全体重をのせます。
片方のパッドに全体重がのしかかる。
(津藤)左外します。
しっかりと持っている…。
さあ一歩出た。
片手になった状態でも落ちませんでした。
もう片方は…。
もう一歩右手が離れて…。
あ〜大丈夫でしょうか。
これは成功という事でよろしいでしょうか?スローでの判定。
吸着させた瞬間右手が外れている。
しかし吸着パッドは外れていない。
これはセーフだ!成功です!ありがとうございます。
再度ぶら下がって頂きました。
ありがとうございます。
という事で見事100キロ成功で〜す。
(拍手)さあクリアしました。
いきましたね。
(津藤)はいすごいうれしいです。
さあ千葉さん見事成功でございます。
良かったです。
すごい安心しました。
先生相手チームの今のぶら下がりご覧になっていかがでしたか?強度がすごいしっかり作られてるからすごいです。
いかがですか?やっぱり安定感がものすごいと思います。
ちょっとぶら下がってみたいでしょ?はい。
勝負はキューバンボーイズ100キロ級の結果次第。
もちろん試した事などない重さだ。
失敗すれば負けが決まる。
果たして…。
では改めて先生いかがですか?
(清水)ちょっとできれば意気込みを全員で掛け声で合わせたいと思います。
いいですね。
お願いします。
おっしゃいくぞ。
神戸高専キューバンボーイズファイト…。
(一同)お〜!参りましょう。
お願いします。
(ブザー)100キロ級金井さんが天井にさあ密着したようです。
全体重がのります。
ここから100キロ以上の負荷が片方に。
(清水)左外します。
さあ次ここです。
1.5倍の負荷がかかっていますが難なくいきました。
すげえ!もう片方のパッドは…。
さあもう片方お〜大丈夫そう。
つくか…。
かなり金井さんの大きな体が揺れます。
(一同)お〜!見事クリアです!
(拍手)神戸高専クリスタル天井完全制覇となりました。
さあ藤本君見事クリアです。
(藤本)安心です。
さあ先生改めていかがですか?いやもう安心しました。
良かったと思って。
いや3,000円でしょう?
(清水)すいませんちょっと予算が限られてまして。
いやいやすごいですよね。
その中で100キロの男性を支えました。
重さ対決は両者完全制覇。
だが本当の戦いはここから。
2016/12/10(土) 20:15〜20:45
NHK総合1・神戸
超絶 凄(すご)ワザ!▽リアルスパイダーマンを目指せ!究極の真空吸着対決 前編[字]

真空吸着技術でスパイダーマンのように天井を進む装置を開発せよ!吸着機器メーカーとドラえもんの手を作り出そうとする学生たちが挑む!【出演】千原ジュニア、佐藤弘道

詳細情報
番組内容
スパイダーマンみたいに天井にはりついて進めないか!?凄ワザが目をつけたのは、吸盤のように空気を抜いてくっつく「真空吸着」という技術。家庭用電源だけで人が天井にぶら下がって進めるかどうか、前代未聞の対決が始まる!挑むのは、老舗真空吸着機器メーカーと、「ドラえもんの手」を作り出そうとする工業高等専門学校の学生たち。平均年齢25歳という若い技術者達が、熱き戦いを繰り広げる!【出演】千原ジュニア、佐藤弘道
出演者
【ゲスト】佐藤弘道,藤間政治,金井義信,【出演】妙徳…津藤亮介,及川謙介,千葉彩音,菅原毅,神戸高専…清水俊彦,藤本敏彰,中村友哉,志賀翔,【司会】千原ジュニア,池田伸子,【語り】千葉繁