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書き起こし 人生デザイン U−29「料理研究家」 2016.12.13

カラフルなミニピザにおしゃれなラップサンド。
こんなかわいい料理を作っているのが今回の「U−29」。
イケメンですね〜。
近藤さんは誰もが簡単に作れるレシピを考えネットなどで提案しています。
でも料理研究家としてはまだまだ駆け出し。
ブレイクを目指して奮闘中です。
そんな彼に今回自分を売り込む絶好のチャンスがやって来ました。
大手雑誌へのデビューが懸かった大舞台。
しかし…。

 

 

 


料理を焦がしてしまいました。
ほんの一握りしか生き残れない料理研究家の世界。
近藤さんはどう立ち向かうのでしょうか?ここは近藤さん行きつけのスーパー。
あ〜いましたいました。
ん?これは…あ〜お肉を見ているんですね〜。
実は新作のレシピを作るために材料を買いに来てるんです。
近藤さんは家電メーカーからオーブンレンジを使ったレシピ作りを依頼されています。
ひとつきに2品。
メーカーのホームページに料理の写真と作り方を載せる仕事です。
今回のテーマは…アイデアはスーパーで練るのが近藤さん流です。
味だけでなく出来上がりの見栄えも意識します。
葉っぱが上の方ちょっと茶色くなってるのが結構特徴的なんでこれをちょっと見せたかったんで。
だから全部見てこの色がちゃんとはっきりしてるものを選んだっていう感じですね。
近藤さん買ったばかりの食材を取り出しました。
あ〜早くも料理のイメージを膨らませているようです。
料理を作るのは1人暮らしをしている近藤さんの自宅。
コンロ2口の手狭なキッチンが近藤さんの主戦場です。
早速料理開始。
ビニール袋に肉と調味料を入れてもみます。
あとはオーブンで焼くだけ。
あ〜簡単ですね。
近藤さんは手軽にできるレシピを売りにしてるんです。
作業の合間には調味料の分量や料理の手順を細かくメモします。
作り方の工程を複雑にしない事っていうのは作り手の方に対しては一番考えてる事ですね。
お〜おいしそうに焼き上がりました。
こだわって選んだレタスに載せて見栄えもバッチリですね。
あれ?料理が完成したのにまだ何か作るんですか?グラスにしょうゆを入れて…。
お〜水。
更に…。
あっ洗剤ですか。
はあ〜な〜るほど〜。
ビールか〜。
撮影用の小道具なんですね。
段ボールで作ったレフ板も準備していよいよ撮影。
料理をおいしそうに撮るには光の当て方が最も大事です。
しかし何か納得できないようです。
照明をやめて自然光を選びました。
お〜でも暗すぎる気がしますが…。
お〜露出を合わせたらおいしそうに撮れました。
うん。
でもまだ何か気になるようです。
レシピサイトでは料理の見栄えが命。
だからこそ画角に写る細かい所にまでこだわります。
納得の出来になったのでしょうか。
100点です。
ハハハッ。
最後は作り方をまとめて仕事は完了。
ここまでおよそ4時間。
実はこれかなり早い方です。
味付けや作り方を失敗すれば何倍も時間がかかります。
でも原稿料は同じ。
あ〜シビアな世界なんですね〜。
近藤さんはまだ料理研究家として十分な収入を得られていません。
そのため週に4日は大手料理教室の講師として働いています。
生徒の多くは料理初心者。
どう教えれば分かりやすいのか近藤さんにとっても勉強になっています。
こうやって包丁先端当ててもらってそこに左手のっけます。
で体重は右手に全部のっけちゃって下さい。
グッと。
でこれ左手負けないように。
そうすると自然とてこの原理こうやって発生するからより力が伝わりやすくなるんです。
これで1回やってみて下さい。
料理教室は生徒も講師もほとんどが女性。
数少ない男性講師は人気あるんじゃないですか?こちらが近藤さんの1週間スケジュールです。
今は料理教室の仕事がほとんど。
料理研究家としての仕事はレシピ作りのほか料理写真の撮影会の裏方などまだまだ限られています。
日々新しい料理のヒントを探す近藤さん。
オフには自腹を切って食べ歩きます。
お待たせしました。
ありがとうございます。
はいありがとうございます。
料理を次々と頼んでは味を確認。
この日は5品。
4,000円分を平らげました。
忙しい合間でも近藤さんが欠かさず行うのが…。
トレーニングジムでの筋トレ。
ここに通うのは体を鍛えるためだけではありません。
ハハハハッ。
近藤さんの収入と支出です。
料理研究家としての収入は月に10万円いくかどうか。
仕事の件数も不安定なため今はその保険として貯金を多めにしています。
近藤さんは横浜で生まれ育ちました。
中学生の頃に両親が離婚。
母親は仕事で忙しかったため自分の食事は自分で作るようになりました。
高校に入ると飲食店でバイトを始め料理の腕を上げました。
しかし家族のために料理を作る事はありませんでした。
社会人になると実家を離れ自分のやりたい事を模索しながらアパレルショップや広告代理店を転々とします。
そんな時雑誌の記事で男性料理研究家の事を知り強い興味を持ちました。
自分の得意な料理を世に広められる魅力。
更にずっと自分一人のためだけに料理を作ってきた事への後ろめたさもあったといいます。
なると決めた料理研究家。
しかしどうやったらなれるのか決まったルートはありません。
近藤さんはまずフードコーディネーターの養成講座で半年間料理や盛りつけ撮影法を学びました。
次に始めたのが大手料理教室の講師。
教室に出入りする料理業界の関係者に仕事はないか聞いて回りました。
その1年半後大きな出会いが訪れます。
テレビや雑誌で活躍する…ちょうどアシスタントを探していました。
近藤さんは今岸田さんの下で実績を積んで次のキャリアアップにつなげたいと考えています。
とはいえ岸田さんのような売れっ子になるのは簡単ではありません。
不安はないんでしょうか。
料理研究家を目指して2年半。
近藤さんに大きなチャンスが訪れました。
岸田さんの紹介で大手出版社から雑誌の仕事の依頼が来たのです。
近藤さんを写真入りで紹介してくれるといいます。
雑誌のテーマは…読者が考えた料理をアレンジしてワンランク上の仕上がりにしてほしいと頼まれました。
全部で8品。
この日はその試作品作りです。
近藤さんは子育てで忙しい読者層を意識して簡単なレシピを心がけました。
例えばミニハンバーガー。
火を使わずに済むように生のマグロを挟みました。
オープンサンドは果物と野菜を混ぜて載せるだけ。
試作品の写真とレシピを雑誌の編集者にメールで伝えオーケーが出れば撮影に臨みます。
残ってほしい?雑誌の編集者から返信が来ました。
中には厳しいコメントが。
オープンサンドが定番すぎると指摘されたのです。
更に料理の代案も書かれていました。
食パンを小さく切ってさまざまな具材を載せるというアイデア。
編集者はこれまでに見た事がない斬新な提案を求めていたのです。
近藤さんは目新しさより作る工程にとらわれ過ぎていました。
パンに載せる具材選びで巻き返しを図る事に。
彩りを重視してカボチャ。
そしてキウイフルーツなどを並べます。
最後にスモークサーモン。
ひと手間かけて花びらの形に仕上げました。
ところが…。
更にサーモンだとほかの果物や野菜と味が合わない事も気になり始めました。
写真の撮影は1週間後。
それまでにぴったりの食材は見つかるのでしょうか。
おはようございま〜す。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
下ごしらえってどこら辺までしておけばいいですか?メールでやり取りしていた雑誌の編集者です。
近藤さんが考えた料理でこの人を満足させる事ができるでしょうか。
撮影時間は4時間。
全8品を一人で作りきらなくてはいけません。
プロとして腕の見せどころです。
大丈夫です。
ありがとうございます。
しかしここで大きなミス。
春巻きの皮を焦がしてしまいました。
全然はいあります。
使い慣れていないオーブンで温度の設定を間違えたのです。
撮影スタッフも近藤さん待ちになってしまいました。
ここから挽回できるでしょうか。
いよいよあのオープンサンドに取りかかります。
女性受けがよく見た目もいい食材を考え続けた近藤さん。
行き着いたのは…ブルーベリー。
色の濃さを生かしてほかの食材とのコントラストを出しかわいくカラフルな見た目に仕上げました。
更に果物ならほかの食材との味のバランスがよく女性にも受けると考えたのです。
反応は…?雑誌側の要望に見事に応える事ができました。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
いや〜このすてきな笑顔の裏には近藤さんのいろんな努力が詰まってるんですね。
お疲れさまです。
3週間後。
発売された雑誌にはレシピと共に近藤さんの写真と名前が掲載されました。
一人前の料理研究家を目指していいスタートが切れましたね。
そんな近藤さんに最後に質問です。
今は職としては料理家っていう仕事を今してます。
は?料理家。
料理家って何?料理研究家ってやつ?そう。
でほかに料理教室の講師やったりとか。
は?頂きま〜す。
ね。
ちゃ〜んと作ったの初めて。
頂きます。
うん。
もっともっと有名になってもいいと思うよ。
ずっと応援します。
はい。
頑張ります。
うん。
2016/12/13(火) 23:00〜23:25
NHKEテレ1大阪
人生デザイン U−29「料理研究家」[字]

近藤章太さん(28)は、レシピの開発や料理教室の講師などをしている料理研究家。ひと握りの人しかブレイクしないという料理の世界で、彼が生き残るためには…?

詳細情報
番組内容
近藤章太さん(28)は、かけ出しの料理研究家。普段は料理教室の講師や、レシピ開発の仕事などをしながら生活をしている。母子家庭で育ったことがきっかけで料理を始めたという近藤さん。目標は料理本を出版し、有名料理研究家となって親を安心させることだ。そんな近藤さんに、雑誌で名前と写真入りでレシピを紹介してもらえるチャンスが!成功すれば大きなキャリアアップ。しかし試作は失敗…。チャンスをモノにできるのか?
出演者
【語り】松坂桃李